JPH04358087A - 電極の形成法 - Google Patents

電極の形成法

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JPH04358087A
JPH04358087A JP3247943A JP24794391A JPH04358087A JP H04358087 A JPH04358087 A JP H04358087A JP 3247943 A JP3247943 A JP 3247943A JP 24794391 A JP24794391 A JP 24794391A JP H04358087 A JPH04358087 A JP H04358087A
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ptfe
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activated carbon
sheet
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JP3247943A
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Frank Solomon
フランク・ソロモン
Charles Grun
チャールズ・グラン
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Eltech Systems Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気化学の分野におい
て使用される電極の形成法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気化学の分野において、クロルーアル
カリ槽として知られた電解槽のよく知られた型が存在す
る。基本的には、これは塩素とカ性ソーダ、すなわち、
水酸化ナトリウムが、塩化ナトリウムと水を含有する濃
厚塩(ブライン)溶液に電流を通ずることにより、生成
する槽である。化学およびプラスチック工業のための塩
素およびカ性ソーダの大部分はクロルーアルカリ槽にお
いて製造される。
【0003】このような槽はセパレーターにより陽極室
と陰極室に分割される。セパレーターは特徴的には実質
的に液圧不透過性膜、たとえば、商業的に入手可能なN
AFION(登録商標:イー・アイ・デュポン・デ・ニ
モアース・アンド・カンパニー製)のような液圧不透過
性陽イオン交換膜であることができる。あるいは、セパ
レーターは多孔質ダイヤフラム、たとえば、アスベスト
であることができ、これはこの分野でよく知られている
ような真空蒸着繊維またはアスベスト紙シートの形であ
ることができる。陽極は、寸法安定性陽極としてこの分
野において知られているものを生ずる貴金属被膜を有す
る、バルブ金属、たとえば、チタンであることができる
。このようなクロルーアルカリ槽において使用される陰
極は一般に鋼である。陰極において、カ性ソーダと水素
が生成する。塩素は陽極に生成する。クロルーアルカリ
法は非常にエネルギーを要する方法である。
【0004】最近、種々の酸素(空気)陰極にクロルー
アルカリ槽技術において注目が向けられてきた。このよ
うな陰極は、クロルーアルカリ槽を運転するために電気
エネルギーのコストを有意に節約する。推定によると、
陰極における分子状水素ガスの発生が防止できるとき、
クロルーアルカリ槽を運転するために要する合計の電気
エネルギーの約25%が理論的に節約される。換言する
と、クロルーアルカリ槽において用いられる電気エネル
ギーの約25%は陰極における水素の生成に使用される
。それゆえ、陰極における水素の生成の防止は電力のコ
ストを有意に節約しうる。これは酸素(空気)陰極の主
な利点の1つであり、そしてその陰極の目的である。 しかしながら、このような陰極は、電解液のカ性ソーダ
と接触すると、その腐食作用にさらされる。それゆえ、
クロルーアルカリ槽において使用する陰極中に含有され
る活性層の粒子の損傷および失活を減少するために、特
別の予防手段および技術が用いられてきている。
【0005】酸素(空気)陰極の1つの既知の型は、多
孔質活性炭素粒子を含有する活性陰極層を使用する。水
酸化物の生成を促進する活性陰極層の活性は、貴金属触
媒物質、たとえば、銀、白金などを用いて触媒(増大)
されることも、またはされないこともある。活性炭素粒
子はカ性ソーダにより湿潤(浸漬)されるようになり、
これによって活性炭素粒子の陰極における水素の生成を
排除する能力は有意に減少し、空気陰極の活性は損失す
る。この困難を克服するいくつかの試みは、このような
活性層中に疎水性材料、たとえば、ポリテトラフルオロ
エチレン(PTFE)を粒状またはフィブリル化した(
高度に微細化または細長化した)形で混入して疎水性を
活性炭素自体に付与することからなる。しかし、PTF
Eを用いると、PTFE自体が多孔質活性炭素粒子と比
べたとき、非電導性であるかぎり、陰極活性層中の電導
性が減少するという問題が生ずる。ある酸素(空気)陰
極は、活性層およびそれに積層された支持層の両方に含
有される。PTFEは粒子状またはフィブリル化された
形で所望層に疎水性を付与するために使用されてきてい
る。しかしながら、このような複合層(炭素とPTFE
を含有する)はしばしば強さを失ない。その結果、とく
にこのような酸素陰極を高い電流密度、すなわち、約2
50ミリアンペア/cm2以上の電流密度で含有するク
ロルーアルカリ槽を運転するとき、活性層において電極
のふくれと同時に破壊が生ずる。
【0006】こうして、クロルーアルカリ槽と関連して
使用するために改良された耐久性を有する耐腐食性酸素
(空気)陰極の開発は、酸素(空気)陰極分野における
全目的であることが、わかるであろう。
【0007】本発明は、酸素(空気)陰極の活性層とし
て使用するのにとくによく適当な改良された電極の活性
層、それを形成する方法、このような活性層を含有する
積層酸素(空気)陰極に関する。得られる凝集性自己支
持性活性層のシートは、引き続いて、活性層として使用
して、支持(防水)シートおよび電流分配器へ積層する
と、クロルーアルカリ槽中に存在する腐食性環境のため
の破壊に対して高い抵抗性および耐久性を有する酸素(
空気)陰極を形成することができる。換言すると、本発
明の活性層およびラミネートは、酸素(空気)陰極とし
て使用すると、使用電圧の低下速度を小さくして、使用
寿命を長くすることができる。
【0008】米国特許第4058482号は、ポリマー
たとえばPTFEと孔形成材料とから主として構成され
、シートがポリマーと孔形成剤の共凝集物から形成され
ているシート材料を開示している。この特許は、ポリマ
ー粒子を孔形成剤、たとえば、酸化亜鉛の正に帯電した
粒子と混合し、次いでそれを触媒懸濁物と混合して触媒
とポリマー−孔形成凝集物との共凝集物を形成し、次い
でこれらの共凝集物をプレスし、乾燥し、そして焼結す
ることを教示している。この焼結に引き続いて、孔形成
剤を電極から浸出する。
【0009】米国特許第4150076号(米国特許第
4058482号の分割)は米国特許第4058482
号のシートを形成する方法に関する。この方法はポリマ
ー−孔形成共凝集物を形成し、それを適当な電極支持板
、たとえば、カーボン紙上に層状に分配して、プレス、
乾燥、焼結および浸出を含む方法により、燃料電池の電
極を形成することからなる。
【0010】米国特許第4170540号(Lazar
z)は、電解槽の利用に適し、粒状ポリテトラフルオロ
エチレン、乾燥孔形成粒状材料、および有機潤滑剤を配
合することによって形成された多微孔質膜材料を開示し
ている。これらの3種類の材料は、ミリングし、シート
に成形し、これを圧延して所望厚さにし、焼結し、そし
て孔形成材料を浸出する。本発明は、潤滑剤の使用を排
除し、同様にそれを除去する必要性を排除する。さらに
、本発明によれば、PTFE−粒状孔形成剤のフィブリ
ル化混合物をローラーに通してシートを形成するとき、
PTFEを焼結する条件を排除する。本発明は、支持シ
ートの製造に関して、米国特許第4170540号と明
瞭に区別される。
【0011】米国特許第3385780号(I−Min
g Feng)は、微細な白金化炭素を含有するポリテ
トラフルオロエチレンの薄い層に対してプレスされたポ
リテトラフルオロエチレンの薄い層から成り、白金が薄
い電極の導電性の面、すなわち、白金化炭素を含有する
側、すなわち、活性層中に1.2〜0.1mg/cm2
の量で存在する、薄い多孔質電極を開示している。熱分
解性充填材料を使用することができ、あるいは充填材料
は強い塩基または酸で浸出できる材料であることができ
る。米国特許第3385780号も、PTFEとの混合
物中に微細な炭素を含む単一単位の電極を述べている。
【0012】支持層に関する本発明の1つの実施態様に
おいて、部分的にフッ素化したアセチレンブラックの炭
素粒子をPTFEと一緒に支持層中に混入し、これによ
って支持層中に改良された導電性をバランスされた疎水
性と組み合わせて得る。
【0013】米国特許第4135995号(Cletv
s N. Welch)は、実験式CFx(式中xは約
0.25〜1、好ましくは約0.25〜0.7の範囲で
ある)のフッ素と炭素との固体の内位添加化合物から形
成された親水性部分を有する陰極に関する。炭素とフッ
素の内位添加化合物は、赤外スペクトルが1220cm
−1における吸収によって特徴づけられる親水性、フッ
素化グラファイトおよびグラファイトフッ化物である。 疎水性材料、たとえば、ポリ過フッ化エチレン(ポリテ
トラフルオロエチレ)の層を同じ層の疎水性部分中に利
用することができ、あるいは電流キャリヤー層と連合で
きる異なる層の形で利用できる。米国特許第41359
95号の陰極は、酸素(空気)陰極として利用できる。
【0014】支持層としてx=0.1〜約0.18のC
Fx成分は、米国特許第4135995号のそれと(部
分的にフッ素化されたアセチレン−カーボンブラック粒
子を含有するとき)いくつかの面において容易に区別で
きる。第1に、本発明に従い利用する部分的にフッ素化
した化合物は、部分的フッ素化前のエチレンカーボンブ
ラックよりも疎水性が大きい。第2に、本発明の1つの
態様に従って利用できる部分的にフッ素化した化合物は
、式CFx(式中xは約0.1〜0.18である)のア
セチレンカーボンブラックである。それゆえ、フッ素化
の程度は、前記米国特許第4135995号に開示され
ているものと比べて、これらの部分的にフッ素化された
化合物において著しく小さい。第3に、前記米国特許第
4135995号の内位添加化合物はフッ素化グラファ
イトまたはグラファイトフッ化物であることがわかる。 本発明のラミネート中に使用できる部分的にフッ素化し
たアセチレンカーボンブラック化合物は、部分的にフッ
素化したカーボンブラック、たとえば、アセチレンブラ
ックであり、このアセチレンブラックは、アセチレンの
暴発法または熱分解により、あるいは対応する電気的手
段により製造される。このようなアセチレンカーボンブ
ラックは、グラファイトのブラックまたは活性炭と比べ
たとき、構造および製造の歴史が、有意に異なる。
【0015】米国特許第3838064号(John 
W. Vogt etal)は、微妙なフィブリル化ポ
リテトラフルオロエチレンを、ダストを形成することに
より特徴づけられる物質と混合して乾燥混合物を形成し
、次いで十分に仕上げてダスチングを防ぐ。PTFEの
非常に小さい濃度、たとえば、約0.02〜約3重量%
を用いてダストのコントロールを達成できる。対応する
特許第3838092号(Vogt et al)は、
合計の固体に基づいて、約0.02重量%から1重量%
より小、たとえば約0.75重量%の濃度の繊維質ポリ
テトラフルオロエチレンを含有するダストを含まない組
成物に関する。
【0016】本発明に従い積層された3層の電極を形成
するために使用が考えられる活性層は、非常に高い濃度
のPTFEを使用しそして目的が異なるので、米国特許
第3838064号および同3838092号の両者と
異なる。
【0017】文献“On the Effect of
 Various Carbon Catalyst 
of Carbon Gas−DiffusionAi
r Electrodes:1、Alkaline S
olutions(炭素ガス−拡散空気電極の挙動に対
する種々の活性炭素触媒の効果について:1、アルカリ
性溶液)”I. Iliev et alJourna
l of Power Science,1(1976
/1977)35,46,Elsevier Sequ
oia S.A.Lausanne印刷(オランダ)の
35〜46ページには、二重層の固定ゾーンのテフロン
結合炭素電極が載されており、これらの電極は35%の
テフロンで防水されたカーボンブラック“XC”(著者
はそれ以上規定していない)のガス供給層と、同じ防水
材料“XC−35”と活性炭素との“1:2.5の重量
比”の30mg/cm2混合物から成る活性層を有する
。これらの電極は200kg/cm2の圧力下で350
℃で焼結され、アルカリ試験環境において酸素(空気)
陰極として使用された。
【0018】本発明は、Ilievらに記載する酸素(
空気)陰極と容易に区別できる。本発明によれば、大き
い活性炭素粒子は“テフロン化され”(非常に小さいP
TFE粒子で不連続的に被覆され)引き続いてフィブリ
ル化され、次いで熱処理され、そして凝集性、自己支持
性の非焼結(unsintered)シートに形成され
る。活性層は電極に組み込まれると、引張り強さと、使
用時の高い電流密度における耐ふくれ性との望ましい組
み合わせを有する活性層を生ずる。活性層の形成に用い
る条件は、含有されるPTFEを焼結するのに不十分で
あることがわかるであろう。
【0019】英国特許第1284054号(Boden
 al)は、空気消極化槽内の電解質を含有する空気呼
吸電極の形成に関する。この空気呼吸電極は、孔形成剤
を含有するフルオロポリマーのシートを触媒組成物(銀
を含有する)および金属グリッド部材上へ熱プレスする
ことによって、作られる。この英国特許の第3ページに
よると、PTFE−孔形成剤−パラフィンワックス含有
防水シートを溶媒洗浄してパラフィンワックス(潤滑剤
およびバインダー)を除去し、次いで焼結炉において適
当な焼結温度で焼結する。このシートは孔形成剤をなお
含有する。それは次いで空気電極の触媒組成物の熱プレ
ス作業に使用できる。熱プレスにおいて、約5000〜
約30000pisの圧力と200〜400°F(93
〜204℃)の温度を用いる。本発明の方法は英国特許
第1284054号と容易に区別できる。本発明はワッ
クスの使用を排除し、ワックスを除去する面倒および経
費を排除し、そして焼結および高圧を用いない。その上
、英国特許第1284054号は、その方法において、
触媒を含有する明確な活性層を使用しない。
【0020】刊行物“Advances in Che
mistry Series”版権1969年、Rob
ert F. Gould(編者)、American
 Chemical Society Publica
tionsは、13〜23ページに“A Novel 
Air Electrode(新規な空気電極)”と題
するH. P. Landiらの論文を含む。記載され
る電極は2〜8%のPTFEを含有し、焼結しないで製
造され、そしてPTFEラテックスおよび熱可塑性成形
材料と配合されたグラファイトカーボン(ACCOグラ
ファイト)または金属化グラファイトカーボン粒子から
構成されて、フィルター粒子を網にからませた連続網状
組織を形成している。このブレンドを平らなシートに成
形し、次いで熱可塑性物質を抽出する。本発明の方法は
、活性層中にグラファイトでない活性炭、有意に高い濃
度を用い、一方熱可塑性成形材料の使用を排除し、かつ
それを除去する必要性を排除する。また、本発明に従い
使用する活性層は予備フィブリル化した粒状混合物をロ
ーリングすることにより形成し、そして成形工程は不必
要である。Landiらは空気電極の安定性および/ま
たは耐久性について何も示しておらず、そして使用寿命
の試験またはデータは前記論文に含まれていない。
【0021】米国特許第3368950号は、薄いそれ
ほど貴金属でない金属上に均一な貴金属の被膜、たとえ
ば、金上に白金、銀上に白金、銀上にバラジウム、銀上
に金、銀上にロジウム、銅上に金、銅上に銀、鉄上にニ
ッケルまたは鉄上に白金を電気化学的に析出することに
よって、燃料電池の電極を製造している。
【0022】米国特許第3352719号は、銀触媒を
炭素またはニッケルの支持体にめっきすることによって
、銀触媒の燃料電池の電極を製造することに関する。
【0023】英国特許第1222172号は、ポリテト
ラフルオロエチレンポリマー粒子21の粒状マトリック
ス34を含有する形成された電極30内に埋め込まれた
導電性金属のメッシュまたはスクリー35の使用を開示
しており、マトリックス34中には分散した導電性触媒
粒子24が位置し、これらの粒子は銀被覆ニッケルと銀
被覆炭素粒子、すなわち、PTFE粒状マトリックス中
の2種の異なる型の銀被覆粒子であることができ、その
目的はこの英国特許のガス拡散燃料電池において銀が消
費されるときの抵抗の増加を克服することである。
【0024】米国特許第3539469号は、燃料電池
の触媒中に銀被覆ニッケル粒子(粉末)を使用して銀の
使用を経済的とすることに関する。この特許は、酸素の
活性化触媒として銀は既知であり、従来使用されてきて
いることが述べている。前述の文献のいずれも、本発明
に従って使用できる非対称織製金網電流分配器を開示し
ていない。
【0025】本発明の活性層は、約60〜約85重量%
の活性炭素(貴金属を含有するか、あるいは含有しない
)を含有し、残部は前記活性炭と均質に混合した不焼結
フィブリル化ポリテトラフルオロエチレンである。これ
らの活性層自体は、1980年10月31日付けの“電
極の活性層”と題する米国特許出願第202576号に
記載されかつクレイムされている。この発明の活性層を
組み込むかぎり、これらのラミネートは、ここに開示し
た先行技術のものを包含する。それぞれ、いずれの支持
層およびいずれの電流分配器をも組み込むことができる
ことを理解すべきである。もちろん、そのときこのよう
なラミネートはここで形成しかつ説明する特定のラミネ
ートにおいて得ることができる特定の望ましい特性をも
たないであろう。それにもかかわらず、本発明は、その
最も広い面において、防水(支持)層と電流分配器をも
つ本発明の活性層を包含する。
【0026】支持(防水)層 本発明に従い製造した3層積層電極は、外側防水または
支持層を含有し、その目的は電解液が活性層を通して来
るのを防止し、そして活性層のガス側を湿潤させ、これ
により酸素(空気)ガスの活性層への接近を妨害するの
を防止することである。本発明の1つの好ましい実施態
様によれば、支持層はワン−パスプロセス(one−p
assprocess)を含有する多孔質層、すなわち
、加熱ローラーの一回通過により、凝集性、自己支持性
支持層のシートとして形成された層である。
【0027】本発明の他の実施態様によれば、多孔質支
持層は孔形成剤およびポリテトラフルオロエチレンを含
有するばかりでなく、また導電性カーボンブラック粒子
自体、あるいは、以後詳述するように、あるフッ素化度
まで部分的にフッ素化されたカーボンブラック粒子をも
含有する。
【0028】単一通過法により作られかつ主として孔形
成剤とPTFEのみを含有する多孔質PTFE支持層を
使用したいとき、支持層は1980年10月31日付け
の“電極支持シートのワンパスプロセス”と題する米国
特許出願第202583号(Frank Solomo
nおよびCharles Grun)に記載されかつク
レイムされている方法に従って製造できる。このような
支持層を使用するとき、テフロン粒子を非水性分散物、
たとえば、デュポンテフロン6A系列、の形で使用する
。テフロン6Aは、たとえば、約0.05〜0.5ミク
ロン、平均粒度約0.2ミクロンのPTFE分散粒子を
凝固(凝集)することによって作られた、約500〜5
50ミクロンの粒子大きさを有する凝固物または凝集物
から成る。これらの凝固物は有機液状媒質、通常低級ア
ルキルアルコール、たとえばイソプロパノール中に分散
され、そして、たとえば、高速ワーリングブレンダー中
で約3分間打撃作用を与えてそれを再分散し、イソプロ
パノール中で大きい粒子を小さいテフロン粒子に破壊す
ることによって破壊する。
【0029】次いで、約1〜約40ミクロン、通常約5
〜20ミクロンの粒度、好ましくは3〜4ミクロンの平
均粒度を有する、粉砕した炭酸ナトリウム粒子を、配合
したPTFE粒子のアルコール分散液に、約30〜40
重量部のPTFE対約60〜約70重量部の炭酸ナトリ
ウムの重量比で加えて、PTFEと孔形成剤との均質な
分散液を調整する。次いで、アルコールを除去し、そし
てPTFE−Na2CO3混合物の粒子を乾燥する。
【0030】乾燥後、粒状PTFE−炭酸ナトリウム混
合物を、PTFEをおだやかに“繊維化”(フィブリル
化)する条件下でシグマ混合する。このシグマ混合は、
取り付けたシグマミキサーを備えるブラベンダー・プレ
プ・センサーD101型を用いて、ほぼ140gの混合
物を供給して実施する。このフィブリル化はほぼ10〜
20、たとえば15分間100rpmおよび17℃より
高い温度、たとえば、20℃において実施する。フィブ
リル化後かつ混合物をロールの間に通過する前に、フィ
ブリル化PTFE−孔形成剤混合物を、1〜20秒間、
たとえば、5〜10秒間細かく切る。
【0031】次いでPTFE−炭酸ナトリウムのおだや
かに“フィブリル化した”細かく切った混合物を、1ま
たは2位上の組の金属、たとえば、クロムメッキした鋼
ロールに1回通すことにより、シートの形に乾式ローリ
ングする。約70〜約90℃の温度および約5〜約15
ミルのロールギャップを通常用いる。乾式ローリングに
おいて用いる条件は、PTFE粒子の焼結を避けるよう
なものである。
【0032】この開示および実施例において、特記しな
いかぎり、すべての部、百分率および比は重量による。 非導電性支持層の製造 例  1 (単一通過法)200cm3のイソプロピルアルコール
を“オステライザー(Osterizer)”ブレンダ
ーに注入した。次いで49gのデュポン6Aポリテトラ
フルオロエチレンをこのブレンダーに入れ、PTFE−
アルコール分散液を“ブレンド”位置においてほぼ1分
間配合した。生ずるスラリーは濃厚なペースト状コンシ
ステンシーを有した。次いで100ccのイソプロピル
アルコールをブレンダーに加え、この混合物を(再び“
ブレンド”位置において)さらに2分間配合した。
【0033】次いで、イソプロパノール中の91gの粒
状炭酸ナトリウム(ボールミリングし、そしてフィッシ
ャー・サブ−シーブ・サイザーにより測定してほぼ3.
5ミクロンの平均粒度を有する)をブレンダーに加えた
。次いでこのPTFE−炭酸ナトリウム混合物を、“オ
ステライザー”ブレンダー中の“ブレンド”位置におい
て3分間配合し、次いで“液化”位置においてさらに1
分間高速配合した。生ずるPTFE−炭酸ナトリウムス
ラリーを次にブレンダーからブフナー漏斗状に注ぎ、濾
過し、次いで80℃の炉に入れ、ここでそれを3時間乾
燥して、136.2gの収量のPTFE−炭酸ナトリウ
ム混合物を得た。この混合物はほぼ35重量部のPTF
Eと65重量部の炭酸ナトリウムを含有した。
【0034】次いで、この材料をブラベンダー・プレプ
・センターD101により15分間100rpmおよび
20℃において前述のシグマ・ミキサー・ブレード02
−09−000型を用いておだやかにフィブリル化する
。このようにフィブリル化した混合物を次いで5〜10
秒間コーヒーブレンダー(すなわち、フランス製タイプ
・バルコ社(Type Varco, Inc.  2
28.1.00型))中で細かく切って微細粉末を製造
した。細かく切った、フィブリル化混合物を直径6イン
チ(15.2cm)の約80℃に加熱したロールに、典
型的には0.008インチ(0.020cm)のロール
ギャップを用いて通した。シートを直接1回通すと、そ
れ以上の切断、トリミングなどの処理をしないで、電極
、たとえば、酸素陰極の形成において支持層として使用
できる。
【0035】このように形成した層(孔形成剤を除去し
た後)は、約0.1〜40ミクロン(使用する孔形成剤
の大きさに依存する)の孔開口を有するフィブリル化し
たポリテトラフルオロエチレンの多孔質、自己支持性、
凝集性、不焼結の一方向に配向した支持性(防水)層と
して特徴づけられ、そして酸素(空気)陰極にとくによ
く適した空気透過性を示す。
【0036】例  2 (再ローリング)例1の手順を反復したが、ただしPT
FE/Na2CO3シートをローラーに通した後、それ
を半分に折りたたみ、もとのシートと同じ方向に再ロー
リングした。この材料を8.5トン/平方インチ(1.
3トン/cm2)および115℃においてプレスし、次
いで水で洗浄して可溶性孔形成剤を除去した。この試料
について実施した透過性試験は1cmのH2Oの圧力に
ついて0.15ml/分/cm2の空気の透過性を与え
、これに比べて例1に従い製造し、上のようにプレスし
、洗浄した試験材料は0.21ml/分/cm2/cm
H2Oの空気の透過性を与えた。透過性の試験はAST
M  E128−61の方法(実験室で使用する剛性の
多孔質フィルターの最大の孔直径および透過性)に従っ
て実施し、ここで試験装置はこの試験を初めに案出した
剛性フィルターよりは試験用ディスクを受け入れるよう
に変更した。この変更は、前記ASTM法の第1図およ
び第2図に示されたゴム栓の代わりに試験ディスクを保
持するためにプラスチックの取付具を使用するものであ
る。明らかなように、折りたたみおよび再ローリングは
酸素陰極の支持層における、空気透過性、重要なかつ望
ましい性質に反対作用を示す。その上、折りたたみおよ
び再ローリングは、使用時、たとえば、クロルーアルカ
リ槽における支持層の剥離を生ずる層を形成することが
ある。
【0037】例  3 (揮発性孔形成剤を用いる単一通過)40重量%の安息
香酸アンモニウム(揮発性孔形成剤)と例1におけるよ
うに製造した60重量%のPTFEとの混合物を用いて
、多孔質テフロンシートを製作した。シートは上の混合
物(フィブリル化し、そして細かく切った)を2ロール
ミルに1回通過することによって製作した。次いでロー
リングしたシートを8.5トン/平方インチ(1.3ト
ン/cm2)および65℃においてプレスした。次いで
揮発性孔形成剤を、シートを150℃の炉内で加熱して
除去した。実質的に、揮発性孔形成剤のすべてはこのよ
うにして昇華して、純粋なかつ多孔質のPTFEシート
が残った。これらのシートの透過性は平均0.2であっ
た。
【0038】導電性支持層の製造 一方において、ラミネートがその導電性を高める炭素粒
子を含有するとき、未変性のカーボンブラックまたは部
分的にフッ素化したカーボンブラック、たとえば、部分
的にフッ素化したアセチレンカーボンブラックを使用し
て導電性を支持層に付与することができる。
【0039】フッ素化されていないカーボンブラック粒
子を使用して導電性をPTFE含有多孔質支持層に付与
するとき、導電性カーボンブラックを使用できる。カー
ボンブラックという語は、一般にAmerican P
rint Makerの1970年8月版に記載される
Prank Spinelliの“Fundament
ral of Corbon BlackTechno
loy(カーボンブラック技術の基礎)”と題する論文
中に定義されているように、ランプブラック、チャンネ
ルブラック、ファーネスブラック、サーマルブラックな
どのような工業的カーボンの族を含む5〜300ミリミ
クロンの大きさの範囲内の粒子の性質をもつカーボンブ
ラックを包含するために使用する。
【0040】未変性(フッ素化されていない)カーボン
ブラックは、連続的熱分解、爆発により、酸素不足雰囲
気中の燃焼により、あるいは種々の電気的方法により、
たとえば、アセチレンから作った、アセチレンカーボン
ブラックである。特徴的には、アセチレンブラックは9
9.5+重量%の炭素を含有し、約50〜約2000オ
ングストローム単位の範囲の粒度を有する。アセチレン
ブラック材料の真の密度はほぼ1.95g/cm3であ
る。さらに好ましくは、アセチレンブラックは、“Sh
awinigan Black”の標示で知られた市販
のアセチレンブラックであり、標準偏差が約250オン
グストロームである425オングストロームの平均粒度
を有する。このようなアセチレンブラックは、たとえば
、その粒子が冷水上に浮くが、熱水中に急速に沈むとい
う事実によって証明されるように、多少疎水性である。
【0041】疎水性導電性電極支持層は、本発明に従い
、前述のようにカーボンブラック粒度との分散液として
、粒状PTFEを結合することによって製造した。本発
明の好ましい実施態様に従えば、使用するアセチレンブ
ラックは、ほぼ435オングストローム単位の平均粒度
をもつものであり、残部は250オングストロームの標
準偏差を有する。
【0042】これらのアセチレンブラック粒子は、市販
の水性分散液、たとえば、デュポン“テフロン30”を
同様に水中に分散させたカーボンブラックに加えて均質
混合物を形成することによって、PTFE粒子と混合す
る。“テフロン化”混合物は約50〜約80重量%のカ
ーボンブラックと約20〜約50重量%のPTFEを含
有できる。水を除去し、この混合物を乾燥する。次いで
乾燥したテフロン化混合物を275〜300℃に10〜
80分間加熱して、PTFEを水中に分散させるのに使
用した湿潤剤の実質的な部分を除去する。この混合物の
ほぼ50重量%をフィブリル化し(“ワン−パス”法に
関して前述したように)、次いで残部のフィブリル化し
ない混合物と混合する。水溶性孔形成剤、たとえば、炭
酸ナトリウムをそれに加え、“テフロン化”カーボンブ
ラックおよび孔形成剤を混合することができる。
【0043】このような導電性PTFE/カーボンブラ
ック含有支持層は特徴的には5〜15ミルの厚さを有し
、濾過により、あるいは前述のアセチレンブラック−P
TFE混合物を60〜90℃の温度の加熱ローラーに通
すことにより、あるいは他の適当な技術により、製造で
きる。
【0044】次いでこれらの支持層を、ここに開示する
ように電流分配器および活性層と積層することができる
。活性炭素はコンディショニングすることができ、そし
てその上におよび/または孔内に貴金層触媒、たとえば
、白金、銀などを存在させ、あるいは存在させないで使
用できる。この手順については、1980年10月31
日付けの“触媒の製造法”および“活性炭のコンディシ
ョニング法”とそれぞれ題する米国特許出願第2025
79号および同第202580号(Frank Sol
omon)および1980年10月31日付けの“高表
面カーボンブラックの後めっき”と題する米国特許出願
第202572号(Lawrence J. Gest
aut)に記載されている。銀は1980年10月31
日付けの“触媒の製造法”と題する米国特許出願第20
2579号(Frank Solomon)におけるよ
うに活性炭素上に析出することができる。
【0045】このような支持層を用いる空気電極のクロ
ル−アルカリ槽中に存在する腐食性アルカリ環境中の試
験は、導電性とバランスされた疎水性との望ましい組み
合わせを明らかにし、そして前記層は酸素(空気)陰極
分野において所望の結果を達成したと信じられる。
【0046】例  4 (PTFE/カーボンブラックの製造)1.5gの“S
hawinigan Black”、以後“SB”と呼
ぶ、を30mlの熱水(80℃)中に懸濁し、小型の超
音波浴(250型、RAI  Inc)に入れ、ここで
それを同時にかきまぜかつ超音波で撹拌した。0.68
mlのデュポン“テフロン30”水性PTFE分散液を
20mlの水で希釈し、分液漏斗からSB分散液に徐々
に、ほぼ10分間にわたりかきまぜながら、滴下し、次
いでほぼ1時間さらにかきまぜた。乾燥物質を皿中に広
げ、300℃に空気中で20分間加熱してPTFEの湿
潤剤(最初に水分散液中でPTFEを安定化するために
使用した)を除去した。
【0047】例  5 (濾過法によるPTFE/SB防水層)PTFE/SB
導電性疎水性防水層またはシートを、次のようにして濾
過法により製造した:例1に従って調製したPTFEで
不連続的に被覆されたSBの225mgを小型の高速コ
ーヒーグラインダー(フランス製Varco228−1
型)中で約30〜60秒間細かくし、次いでワーリング
ブレンダー中で250mlのイソプロピルアルコール中
に分散させた。次いでこの分散液を17cm2の面積“
塩紙”すなわち濾紙上のNaClで濾過して10.6m
g/cm2重量(合計20mg)を有する凝集性、自己
保持性防水層を形成した。
【0048】この防水層の比抵抗を測定し、0.53オ
ーム−センチメートルであることがわかった。純粋なP
TFE(“テフロン30”から)の比抵抗は、比較する
と、10オーム−cmより大である。PTFE/SBカ
ーボンブラック防水層の比抵抗は、電流分配器と密接し
たとき電極を形成するのに十分に有効なほどなお低いこ
とを示す。透過性は、疎水性(導電性または非導電性)
支持体、すなわち、防水または液体バリヤー層を有する
ガス電極の高い電流密度における使用において、重要な
因子である。
【0049】本発明に従ってラミネートの形成時に使用
する防水層は、純粋なPTFE支持体に匹敵する透過性
を有し(5トン/平方インチ(0.78トン/cm2)
までプレスしたときでさえ)しかもすぐれた導電性を有
する。
【0050】部分的にフッ素化されたカーボンブラック
を含有する導電性支持層本発明に従い導電性支持層を使
用するとき、部分的にフッ素化されたカーボンブラック
、たとえば、1980年10月31日付けの“電極支持
層および製造法”と題する米国特許出願第202582
号に開示されかつクレイムされているような部分的にフ
ッ素化されたカーボンブラック支持層を使用することも
考えられる。このような部分的にフッ素化されたカーボ
ンブラックは、部分的にフッ素化して式CFx(式中x
は約0.1〜約0.18の範囲である)を有する化合物
としたアセチレンブラックであることが好ましい。
【0051】すでに疎水性のアセチレンブラック粒子の
疎水度は、このような部分的フッ素化により増大する。 この事実は、次の比較実験により観察された。フッ素化
しないアセチレンブラック粒子は冷水上に浮かんだが、
熱水中に急速に沈んだ。これに対して、xが約0.1〜
約0.18である程度にフッ素化された、部分的にフッ
素化されたアセチレンブラックは実際に無限に熱水上に
浮かび、そして水のメニスカス中へ突き入れることはで
きなかった。
【0052】このような疎水性電極支持層(CFx=0
.1〜0.18の部分的にフッ素化したカーボンブラッ
クを含有する)は、分散液として粒状のPTFEを部分
的にフッ素化したアセチレンブラック粒子と結合するこ
とによって製造した。部分的にフッ素化したカーボンブ
ラック粒子をイソプロピルアルコール中に懸濁し、そし
てPTFEの希水性分散液(2重量%のPTFE)をそ
れに徐々に加える。この希分散液は、60重量部のPT
FEを40重量%の水に分散させてCFx=0.1〜0
.18/PTFEの均質混合物を形成することによって
つくる。PTFE/CFx=0.1〜0.18混合物を
次いで濾過し、乾燥し、処理してPTFE湿潤剤を除去
し(300℃で20分間空気中で加熱するか、あるいは
それをクロロホルムで抽出することにより)、簡単に細
く切って粒状混合物を形成し、次いで(a)加熱ローラ
ー(65〜90℃)の間に通すことにより、あるいは(
b)前記PTFE/CFx=0.1〜0.18粒子を湿
潤できる液状分散媒質中に前記粒子を分散させ、そして
濾紙上に前もって析出した塩(NaCl)床などの濾過
媒体で濾過することにより、あるいは(c)水とアルコ
ール、たとえば、イソプロピルアルコールとの混合物中
のCFx=0.1〜0.18/PTFE混合物を電極活
性層/電流分配器の複合アセンブリー上に吹き付け、そ
して乾燥して微細な孔の防水層を形成することによって
、シートの形に製作した。“テフロン化”混合物は、約
50〜80重量%のCFx=0.1〜0.18と約20
〜50重量%のPTFEを含有できる。
【0053】いずれの場合においても、孔形成剤を、防
水層またはシートを形成する前に、CFx=0.1〜0
.18/PTFE中に混入できる。孔形成剤は可溶性の
型、たとえば、炭酸ナトリウムなどあるいは揮発性の型
、たとえば、安息香酸アンモニウムなどであることがで
きる。防水シートをローリング、濾過または吹き付けの
いずれによって形成するときも、孔形成剤は洗浄(可溶
性であるとき)または加熱(揮発性であるとき)により
、防水層を電流分配器(分配器をガス側にして)および
活性層へ積層する前または後に、除去することができる
。可溶性孔形成剤を使用する場合は、ラミネートは好ま
しくはアルキレンポリオール、たとえば、エチレングリ
コールなどの中に熱時(50〜約100℃)浸漬した後
、10〜60分間水洗する。エチレングリコールの熱時
浸漬と水洗との組み合わせは、水洗時の耐ふくれ性をこ
のような積層電極に付与し、そして1980年10月3
1日付けの“電極層の処理法”と題する米国特許出願第
202573号(Frank Solomon)に記載
されかつクレイムされている主題である。
【0054】防水層を濾過により形成するとき、それは
濾過媒体から水洗により塩の床を溶かし、乾燥し、そし
て軽くプレスしてそれを固化し、次いで電流分配器と活
性層へ積層することによって、解放することができる。 別法として、濾紙/塩/防水層は電流分配器および活性
層へ(濾紙側を電流分配器から離してかつ防水層側を電
流分配器と接触させて)積層し、次いで塩を溶解するこ
とができる。
【0055】クロルーアルカリ槽中の使用の腐食性環境
における本発明の導電性、疎水性支持層の試験は、導電
性とバランスされた疎水性との望ましい組み合わせを明
らかにし、そして前記層は酸素(空気)陰極分野におい
て非常に望ましい結果を達成したと信じられる。
【0056】クロルーアルカリ槽中の使用の腐食性アル
カリ性環境におけるこのような部分的にフッ素化した支
持層の試験は、導電性とバランスされた疎水性との望ま
しい組み合わせを明らかにし、そして前記層は酸素(空
気)陰極分野において所望の結果を達成したと信じられ
る。部分的にフッ素化した炭素含有支持層の形成および
試験を、以下の例により詳しく説明する。ここで使用す
る“SBF”という語は、部分的にフッ素化した“Sh
awinigan Black”を意味する。
【0057】例  6 (SBF0.17/PTFE混合物の製造)1.5gの
SBF0.17を30mlのイソプロピルアルコール(
アルコールはSBFを湿潤する)中に懸濁した。この混
合物を小型の超音波浴、250型RAI、Inc.に入
れ、そして同時にかきまぜかつ超音波で撹拌した。 0.68mlのデュポン“テフロン30”分散液を20
mlのH2Oで希釈し、分液漏斗からSBF0.17へ
ゆっくり(すなわち、10分間)滴下した。さらにかき
まぜた(1時間)後、材料を濾過し、洗浄し、110℃
で乾燥した。
【0058】層を濾過法により作った。前記材料のうち
で、225mgを小型の高速コーヒーグラインダーで粉
砕し、次いでワーリングブレン中で250mlのイソプ
ロピルアルコール中に分散し、19cm2の面積の濾紙
上に析出した塩化ナトリウム(塩)上へ濾過して、10
.6mg/cm2の面積密度を有する層を形成した。 比抵抗を測定し、8.8オーム−cmであることがわか
った。SB対照ストリップを上の例4および5に従って
製造した。このSB対照ストリップの比抵抗は0.53
オーム−cmであることがわかった。SBFストリップ
の比抵抗は前記対照ストリップよりも16.6倍大きい
が、メッシュ導体をこの疎水性支持体中に埋め込むと、
なお有用であるほど十分に低い。純粋なPTFEは、比
較のため、1015オーム−cmよりも大きい比抵抗を
有する。
【0059】ガス透過性は、疎水性の導電性または非導
性の支持層を有するガス電極を高い電流密度で使用する
ための、重要な性質である。上のようにして製造したS
BF−PTFE支持層は、5トン/平方インチ(0.7
8トン/cm2)にプレスしたときでさえ、実施例1お
よび3の“ワン・パス”PTFE支持体に匹敵しうる適
切な空気透過性を有した。
【0060】活性層 本発明の3層ラミネート電極の形成において、必須成分
として、触媒化され、あるいは触媒されていない、好ま
しくは脱灰分され、小さいPTFE粒子で不連続的に被
覆されかつ前記PTFEと均質に混合した、活性炭素粒
子を、約15〜40重量%のフィブリル化PTFE対約
60〜85重量%の活性炭素の重量比で、有する活性層
を用いる。これらの活性層は、好ましくは後述する手順
に従って作る。
【0061】この手順は、約0.05〜0.5ミクロン
の範囲の粒度を有するポリテトラフルオロエチレン粒子
の約1〜10重量%を含有する希分散液を、約1〜30
ミクロンの粒度を有する大きい活性炭素粒子の懸濁液に
加えて、前記活性粒子を不連続的に被覆し、不連続に被
覆された粒子をフィブリル化して混合物を形成し、フィ
ブリル化混合物を粉砕して、たとえば、簡単に細かく切
って、粒状混合物を生成し、そして粒状混合物を、好ま
しくは約60〜90℃の温度においてローリングするこ
とにより、シートの形に成形することからなる。きわめ
て薄い電極活性層を形成しようとする場合、“テフロン
化”活性炭素を濾紙上の塩(NaCl)上に堆積し、プ
レスし、前記フィルター媒体から解放し、次いで酸素(
空気)陰極中の活性層として使用できる。粉砕およびロ
ーリング前に“テフロン化”活性炭素粒子をフィブリル
化することによって、このような活性層構造物の強度と
耐久性は増大する。
【0062】種々の活性炭素をここで使用できる。活性
炭素はここにおいて変性されていない(触媒化されてい
ない)型と触媒化または活性化された型の両方が考えら
れる。活性炭素は、Advanced Inorgan
ic Chemistry, F. Albert C
ottonおよびGeorffrey Wilkins
on著第3版、Interscievce Publi
shersの第54ページ、第55ページ以降に記載さ
れているように、触媒物質、たとえば、貴金属、例、銀
、白金、パラジウム、スピネル、たとえば、ニッケルお
よびコバルトの混合酸化物、例、NiCO2O4;ペロ
ブスカイト(perovskite)、例、CaTiO
3を種々の方法で、活性炭の内部または表面上に析出す
ることによって、触媒化または活性化することができる
【0063】通常前記活性炭素粒子は、コンディショニ
ング後、1000m2/gのBET表面積と約4重量%
より少ない灰分を有する。コンディショニングは、活性
炭(触媒化前)を高温においてアルカリと接触させ、次
いで酸と接触させて、脱灰分することによって実施でき
る。“BET”表面積という語は、Brunauer,
 EmmettおよびTellerにより開発された窒
素吸収による表面積を測定するよく知られた方法である
【0064】ここで使用が考えられる活性炭素は、一般
に、脱灰分前、一般に植物源の種々の炭素質材料を包含
する種々の材料を意味する。このような材料は、包括的
に灰分と表示する無機残留物、たとえば、非炭素質酸化
物を含有する。本発明の好ましい実施態様によれば、活
性炭素の出発物質は“RB”炭素であり、これはメルク
(Merck)社の部であるカルゴン(Calgon)
により製作された活性炭素の1つの形態であり、そして
既知の方法により歴青炭からつくられる。この材料はほ
ぼ23%程度に多くの種々の酸化物および成分を含有し
、それらは包括的に灰分と分類できる。RB炭素中に含
有される灰分の典型的な分析は、次のとおりである:

0065】 順次の予備処理法は活性炭から灰分を完全に除去しない
が、灰分を実質的に減少する。すなわち、灰分の約70
〜80%以上は前記方法により除去される。アルカリ溶
液と接触する前、まず、入手したばかりの活性炭粒子を
粉砕し、たとえば、ボールミリングまたは他の方法で分
割することが望ましいことがわかった。たとえば、RB
活性炭素を2〜6時間、さらに通常約4時間ボールミリ
ングして、粒度を約1〜30ミクロンに減少した。
【0066】処理の初期段階は、得られたばかりの活性
粒子、たとえば、前述のRB炭素を酸またはアルカリの
一方と接触させ、次いで他方と接触させる。たとえば、
塩基と接触させる間、アルカリ物質、たとえば、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウムなどを約90〜約140℃
の範囲の高温に維持し、そして約0.5〜24時間の間
数回接触させ、次いで1回または2回以上不連続的に水
洗する。次いで、このように処理した活性炭を酸、たと
えば、塩酸と同様な延長時間周囲温度で接触させる。ア
ルカリ接触相と酸接触相との間において、活性炭素を任
意に乾燥することができる。しかしながら、乾燥は不必
要である。通常、アルカリは、合計の溶液に基づいて、
28〜55重量%、より通常35〜45重量%のアルカ
リを含有する水溶液の形で使用する。酸水溶液は、合計
の溶液に基づいて、通常10〜30重量%、より通常1
5〜25重量%である。
【0067】同様に酸洗浄は、ただの1回よりはむしろ
数回の別々の洗浄段階で実施できる。さらに、酸との接
触は低温で長い時間実施できる。たとえば、酸洗浄は室
温で一夜(ほぼ16時間)実施できる。アルカリの段階
の場合のように、酸接触後、好ましくは活性炭素粒子を
水洗して酸を除去し、次いで乾燥する。酸接触段階は高
温においてソクスレーの抽出一定還流装置を用い、たと
えば、HCl,HBrなどを使用し、100〜130℃
において、すなわち、それぞれ沸とう範囲をもつ、沸と
う鉱酸を使用して、約0.5時間以内に実施できる。多
くの酸を適当に使用できるが、酸は塩酸を選択する。
【0068】コンディショニングは、活性炭素粒子の前
述の灰分を実質的に減少する。典型的には、10〜23
重量%の灰分と600〜1500m2/gのBET表面
積を有するとき(脱灰分前)、このような脱灰分により
BET表面積は50%程度増加する。商業的に入手でき
るボールミリングした“RB炭素”は、入手したばかり
のときほぼ12%の灰分を有することがわかった。この
“RB炭素”を38%のKOH中で115℃で16時間
処理し、そして引き続く炉作業後5.6%の灰分を含有
することがわかった。このアルカリ処理した“RB炭素
”を次いで室温において1:1塩酸水溶液(20%濃度
)中で16時間処理(浸漬)した。得られた灰分は2.
8%に減少した。
【0069】あるいは、“PWA”として知られる商業
的に入手できる(カルゴン)活性炭をまず酸洗浄して4
.6%の灰分にし、次いで38%のKOH中で115℃
で16時間処理した。得られた灰分は1.6%である。 次いで脱灰分した粒子を貴金属触媒の前駆物質と接触さ
せる。銀を活性炭素の孔内に析出させようとする場合、
活性炭素を硝酸銀の水溶液中に浸漬し、次いで過剰の硝
酸銀を除去し、そして水性アルカリ性ホルムアルデヒド
で化学的に還元することが好ましい。この方法は、19
80年10月31日付けの“触媒の製造法”と題する米
国特許出願第202579号(Frank Solom
on)に記載されかつクレイムされている。
【0070】他方において、白金を活性炭材料の孔内に
析出しようとする場合、クロロ白金酸、すなわち、H2
PtCl6H2Oは1つの好ましい前駆物質であり、次
いで過剰のクロロ白金酸を除去し、そして還元剤として
ホウ水素化ナトリウムまたはホルムアルデヒドを用いて
化学的還元を実施する。この還元は加熱して実施でき、
あるいは周囲の室温において実施できる。他の好ましい
実施態様によれば、白金は米国特許第4044193号
に記載される手順によりH3Pt(SO3)2OHから
誘導される。触媒反応後、活性炭素粒子を濾過し、そし
て“テフロン化”の準備のため真空乾燥する。
【0071】“テフロン化”し、フィブリル化した活性
炭素含有活性層は、厚さが0.005〜0.025イン
チ(0.013〜0.064cm)であり、そして約1
00〜200psiの範囲の対応する引張り強さを有し
、これに比べてフィブリル化しない活性層は50〜80
psiの引張り強さを有する。活性炭素粒子をかきまぜ
ながら水性懸濁液に配合し、前述のPTFEの希分散液
をそれに徐々に加えることにより、“テフロン化”のた
めに準備する。フィブリル化前、“テフロン化”活性炭
素を可溶性または揮発性の粒状孔形成剤、たとえば、炭
酸ナトリウム、安息香酸アンモニウムなどと配合または
混合することができる。粒状孔形成剤は約0.1〜40
ミクロン、より通常約0.5〜20ミクロンの粒度を有
する。好ましくは、孔形成剤は活性層の透過性を増大す
るために使用する。
【0072】前もって“テフロン化した”活性炭素混合
物は、支持層に関して前述したようにほぼ1〜20分間
、たとえば2〜10分間、20〜120rpmおよび周
囲温度以上、すなわち、17℃より高く、75℃以下の
温度、たとえば、20〜50℃の温度においてフィブリ
ル化することができる。このようなフィブリル化は粒状
PTFEを圧縮および細長化する。フィブリル化後、混
合物は繊維質であることが認められ、それゆえ、“繊維
化”という語をここでフィブリル化と同義語として使用
できる。
【0073】フィブリル化後かつ活性層のシート形成前
に、フィブリル化混合物を1〜60秒間細かく切るか、
あるいは粉砕して粒状混合物を形成できる。細かく切っ
た後、フィブリル化“テフロン化”活性炭素を60〜9
0℃、通常75〜85℃の温度において加熱し、直径6
インチ(15.2cm)のクロムめっきした鋼ロールに
0.005〜0.020インチ(0.013〜0.05
1cm)、より通常0.005〜0.010インチ(0
.013〜0.025cm)のギャップで通す。熱ロー
リングにより活性層を形成する代わりに、活性層は、前
述のようにフィルター媒体上の堆積により形成できる。 可溶性孔形成剤は、それを前もって活性層へ混入すると
き、次いで、このように形成したシートを洗浄すること
により除去することができる。あるいは、孔形成剤の除
去は、活性層を電流分配器および疎水性層への積層後ま
で、延長することができる。孔形成剤を用いないとき、
シートは電極の活性層として使用できる。
【0074】フィブリル化材料からローリングした凝集
性自己支持性活性層のシートは、特徴的には、焼結した
フィブリル化しないシートよりも大きい引張り強さおよ
び使用時の耐久性を示した。本発明のフィブリル化活性
層のシートの寿命試験は、ふくれによる破壊前、38%
の水酸化ナトリウム水溶液中で200+ミリアンペア/
cm2においてほぼ6000時間の寿命を与えた。熱ロ
ーリングによりシートの形で活性層を形成できるので、
活性層を連続的に作ることができ、その結果、管理およ
び制御が容易な方法により厚さと組成が均一な活性層材
料が得られる。このような活性層の製造を、次の実施例
によりさらに説明する。
【0075】例  7 100gのRB活性炭素を水中で4時間ボールミリング
した。この炭素を、引き続いて、1600mlの38%
のNaOHで1時間110〜120℃でかきまぜながら
処理した。次いでそれを濾過し、洗浄した。この処理を
3回反復し、次いで室温で1:1のHCl中に一夜浸漬
し、最後に洗浄し、110℃で空気中で乾燥した。この
ように準備した炭素の20gを、次いで28部の炭素対
1部のPtの比で、H3Pt(SO3)2OHを用い、
米国特許第4044193号に従い白金化した。20g
の炭素を333mlの水中に懸濁し、3.57mlのH
3Pt(SO3)2OH(200gのPt/lの溶液)
を加え、次いで8.6mlの35%H2O2の添加によ
り含水酸化白金に分解した。濾過し、洗浄し、そして1
40℃で空気乾燥した後、触媒化炭素は次の工程すなわ
ち、“テフロン化”に使用できる状態であった。
【0076】20gの触媒化炭素を300mlの水中に
かきまぜながら懸濁した。8.4mlの“テフロン30
”分散液を別に300mlの水で希釈した。この希釈し
たテフロン30分散液を、触媒化炭素懸濁液にゆっくり
加えた。凝集後、この混合物を洗浄し、乾燥した。この
混合物を秤量し、25gであった。次いでこの25gの
混合物を、ラベンダー・プレプ・センターで、測定ヘッ
ドREO−6において、中程度の剪断カムまたはブレー
ドを用いて、30℃で剪断配合によりフィブリル化した
。この混合物を水中の30%イソプロマーの28ccで
潤滑し、2.5分間25rpmで混練した。次いで、そ
れを真空乾燥した。3gの混合物をバルコ228−1型
コーヒーグラインダー中で30秒間細かく切り、次いで
75℃で直径6インチ(15.2cm)のロールで0.
007インチ(0.018cm)のロール間隔でローリ
ングした。このローリングしたシートの厚さは0.01
0インチ(0.025cm)であった。この時点におい
て、シート(コードE−413)は電極中に組み込むこ
とができる状態であった。
【0077】例  8 活性炭素を、触媒化の時点ままで、例7におけるように
準備した。この炭素を触媒化するため、16.7gの炭
素を21.3gのAgNO3を含有する396mlのH
2O中に懸濁した。次いで炭素を濾過してすべての過剰
の液体を除去し、次いでフィルターケーキを、250m
lのH2O、25mlの30%のNaOHおよび18.
3mlの37%のCH2Oの前もって調製した溶液中に
スラリー化し、85℃に連続的にかきまぜながら60分
間保持した。次いで得られた銀化された炭素を洗浄し、
乾燥し、例7に従い同じ順序で、わずかに変更を加えて
、加圧してシート材料にした。得られたシート材料(コ
ードE−305)の炭素対銀の比は、5:1であった。
【0078】例  9 触媒化工程を省略した以外、例7および8と同じ方法で
第3のシート材料(コードE−421)を製造した。
【0079】電流分配器層 電流分配器層は、通常3層ラミネートの活性層の次に位
置しかつ活性層の作用表面へ積層され、非対称の繊製金
網であることができ、ここで金網の材料はニッケル、ニ
ッケルめっきした銅、ニッケルめっきした鉄、銀めっき
し、ニッケルめっきした銅などの材料から成る群より選
ばれる。このような非対称の織製金網の電流分配器にお
いて、一方の方向における針金の数は他方の方向よりも
多い。
【0080】本発明に従って使用する電流分配器または
収集器は、織製または不織製の、対称または非対称の金
網またはグリッドであることができる。一般に、好まし
い電流運搬方向が存在する。電流分配器が銅の金網であ
るとき、非電流運搬方向にはできるだけ少ない数の針金
が存在すべきである。安定な金網の製作に要求される最
小量が発見されるであろう。満足すべき非対称金網の構
造は、たて糸方向に、たとえば、50本/インチ(20
本/cm)の針金が存在するが、よこ糸方向にはわずか
に25本/インチ(10本/cm)の針金が存在するだ
けであり、こうして金網の経済性と実用性を同時に高め
る。
【0081】前述のこれらの非対称織製針金の電流分配
器は、1980年10月31日付けの“非対照電流分配
器”と題する米国特許第202574号(Frank 
Solomon)に記載されかつクレイムされている。 このような非対称織製金網の電流分配器は、クロル−ア
ルカリ槽における酸素陰極として有用な、本発明の3層
ラミネートにおいて電流分配器として有用である。ある
いは電流分配器は、ブラック型、すなわち、約30〜約
80%の多孔度を有し、そしてNi,Agなどの粉末か
ら作られた、比較的コンパクトで、しかも多孔質層であ
ることができる。
【0082】3層ラミネートの形成 本発明に従って製造した3層ラミネートは、中央に位置
する、すなわち、一方の側の支持層と他方の側の電流分
配器(収集器)との間に中央に位置する活性層を通常有
する。前述のように配置された3層は、約100〜約1
30℃および0.5〜10トン/平方インチ(0.07
8〜1.550トン/cm2)の圧力を用いて積層し、
次いでプレス装置から取り出す。ラミネートは好ましく
は次いでエチレングリコールまたは同等のポリオール中
に熱時浸漬して、前述の支持(防水)層の形成に用いた
孔形成剤と、活性層中に任意に含めた増量剤および/ま
たは孔形成剤との、引き続く水洗時の、除去を増大する
【0083】用いる積層圧力は、支持層中にPTFEと
一緒に導電性(カーボンブラック)粒子を含有させたか
否かに依存するであろう。こうして純粋なテフロン、す
なわち、孔形成剤だけを含有するテフロンを使用すると
き、4〜8トン/平方インチ(0.62〜1.24トン
/cm2)の圧力および90〜130℃の温度を通常用
いる。積層すると、電流収集器は活性層中に深く埋め込
まれる。
【0084】他方において、支持層中に導電性カーボン
ブラック粒子を使用するとき、0.5〜2トン/平方イ
ンチ(0.078〜0.310トン/cm2)程度に低
い圧力、さらに特徴的には1トン/平方インチ(0.1
55トン/cm2)程度に低い圧力は活性層への導電性
支持層の結合に適切であることがわかった。もちろん、
これより高い積層圧力を、構造物の多孔性が破壊されな
いかぎり、使用できる。
【0085】本発明の3層ラミネートは、種々の前述の
支持層と電流分配器を用いて形成できる。以下の実施例
により、それらの製造およびクロル−アルカリ槽、燃料
電池、バッテリーなどにおいて用いられるような腐食性
アルカリ性環境および電流密度における実際の試験をさ
らに説明する。
【0086】例  10 例7、8および9に従って作った前記活性層のシートか
ら、電流収集器、銀めっきした50×50×0.005
ニッケル金網および65%の炭酸ナトリウムと35%の
テフロンとを含有する疎水性ガス拡散層を、活性層のシ
ートの各々に、電流分配器が活性層の作用表面と接触し
かつ反対表面が支持層(例1におけるようにして製造し
た)と接触するようにして、積層することによって、電
極を製造した。
【0087】積層は水圧プレスで8.5トン/平方イン
チ(1.3トン/cm2)および115℃において実施
し、次いで、前述のように、エチレングリコール中の浸
漬、水洗(孔形成剤を除去するため)および乾燥を実施
した。結果を説明し、下表に記載する試験電極のコード
は、次のとおりである。 E413(Pt触媒−例7) E305(Ag触媒−例8) E421(触媒なし−例9)
【0088】電極を試験槽へ取り付け、80℃±5℃の
30%NaOHを満たした。酸素陰極の使用において理
論的に要求される量の4倍の量の空気を、ガス側に流し
た。使用電圧は、記載する各電流密度において検査した
。電圧は、ルギン(Luggin)毛管により試験電極
と連絡するHg−HgO参照電極で示した。不活性反対
電極は槽の陽極の役目をし、一方電極は空気消極陰極と
して試験した。下表に、得られた結果を示す。                          
         Hg/HgO参照電極に対する電圧
          電流密度           
         (ボルト)           
        (ミリアンペア/cm2)     
   E413  E305  E421      
    40                   
 −.09   −.11   −.13      
  117                    
−.14   −.17   −.16       
 196                    −
.17   −.19   −.18        
276                    −.
20   −.23   −.19        3
55                    −.2
4   −.28   −.22        50
0                    −.39
   −.44   −.35電極間の差は小さいこと
が認められる。記載したすべての電極の性能は高いと考
えられる。
【0089】例  11 電流収集器と活性層との間に位置する導電性カーボンブ
ラック−PTFE疎水層を用いて、3層ラミネートを製
造した。層は1.5トン/平方インチ(0.23トン/
cm2)および115℃において一緒にプレスして完成
された電極を形成した。疎水性支持層は、70部の“S
hawainigan Black”と30部の“テフ
ロン30”から誘導した“テフロン”とから成り、これ
をローリングして厚さ0.012インチ(0.030c
m)のシートを形成した。
【0090】活性層は64部の“RB”脱灰分炭素、1
6部の前記炭素上に析出した白金、および20部の“テ
フロン30”から誘導した“テフロン”から成り、前述
のようにフィブリル化し、そして塩(NaCl)床の濾
紙上に形成した。性能は、この混合物をソクスレー抽出
器中でクロロホルムで抽出することにより高上する。電
流収集器は銀めっきした50×50×0.005インチ
(0.0013cm)のニッケルの金網であり、そして
電極の空気側に配置した。
【0091】4モルのNaOHおよび2モルのNaAl
O2の溶液中で60℃において試験すると、Hg/Hg
O参照電極に対して0.22ボルトの電圧が、500ミ
リアンペア/cm2の電流密度において観測された。こ
れはきわめてすぐれた結果であると思われ、そして前記
ラミネートはバッテリー中のガス電極としてこれに有用
であろうことが示された。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ポリテトラフルオロエチレン粒子の希
    水性分散液を大きい活性炭素粒子の水性懸濁液に加えて
    、前記活性炭素粒子を小さいポリテトラフルオロエチレ
    ン粒子で不連続的に被覆し、前記不連続的に被覆された
    粒子を17℃より高く、75℃以下の範囲の温度で剪断
    混合によりフィブリル化し、繊細化した付着性のポリテ
    トラフルオロエチレン粒子を有する炭素粒子の均質混合
    物を形成し、該均質混合物を細断して粒状混合物を生成
    し、これにより剪断混合の間に加わった均質混合物の圧
    縮を減じ、該粒状混合物を焼結しないでシートに成形す
    ることにより活性層または活性シートを形成し、該層ま
    たはシートの作用面に電流分配器を積層し、そして該層
    またはシートの反対面にポリテトラフルオロエチレン含
    有防水層を積層することからなる電極の形成法。
  2. 【請求項2】  前記粒状混合物を60〜90℃の温度
    でローリングすることによりシートに成形する請求項1
    記載の方法。
  3. 【請求項3】  前記活性炭素粒子は1〜30ミクロン
    の範囲の粒度を有する請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】  孔形成剤を前記不連続的に被覆された
    活性炭素粒子の懸濁液に加え、そしてそれと配合した後
    、フィブリル化する請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】  前記粒状混合物は60〜85重量%の
    活性炭素粒子を含有し、残部はポリテトラフルオロエチ
    レンである請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】  前記活性炭素粒子は4重量%より少な
    い灰分と1000m2/g以上のBET表面積を有する
    請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】  貴金属触媒を前記活性炭素粒子上に析
    出した後、前記希ポリテトラフルオロエチレン分散液を
    それに加える請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】  前記貴金属は白金である請求項7記載
    の方法。
  9. 【請求項9】  前記貴金属は銀である請求項7記載の
    方法。
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