JPH04356581A - 防火性シーラント組成物 - Google Patents

防火性シーラント組成物

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JPH04356581A
JPH04356581A JP2900791A JP2900791A JPH04356581A JP H04356581 A JPH04356581 A JP H04356581A JP 2900791 A JP2900791 A JP 2900791A JP 2900791 A JP2900791 A JP 2900791A JP H04356581 A JPH04356581 A JP H04356581A
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JP
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group
weight
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sealant composition
resin
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Application number
JP2900791A
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English (en)
Inventor
Hironori Maruyama
丸山 裕規
Hiroshi Iizuka
弘 飯塚
Toru Matsui
松井 亨
Masakazu Yonemushi
米虫 正和
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konishi Co Ltd
Mitsui Kinzoku Paints and Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Konishi Co Ltd
Mitsui Kinzoku Paints and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は防火性シーラント組成物
に関し、詳しくは一般の建造物の内外壁の目地部に適用
し、防火性を始めとして、水密性、気密性、耐候性、耐
久性に優れた性質を有するシーラント組成物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、防火を目的とした構造物のシール
には、次のようなシーリング材が用いられている。
【0003】(1)外装壁パネルの可動目地のシールは
、水密および気密を目的に、シリコーン系、変成シリコ
ーン系、ポリサルファイド系およびポリウレタン系のシ
ーリング材が使用されている。これらは、殆んどが火災
等により高温下に晒されると、燃え落ちて、防火性能を
発揮し得ない。そこで、従来は、目地幅に合わせて裁断
した発泡石綿体(例えば商品名「リトフレックス」、ニ
チアス(株)製)等を目地部底部に圧縮挿入して、その
上から、防水性等を付与するためにコーキング仕上げを
行ない、可動目地部に防火性を付与している。
【0004】(2)また、内装パネルや間仕切り等に用
いられる耐火性部材のジョイント部のシールには、耐火
性および遮音性を目的として、モルタル、石膏、水ガラ
ス等の無機質系の材料が用いられている。
【0005】(3)一方、特開昭63−92690号公
報では、変成シリコーン系シーリング材中に、加水分解
性ケイ素官能基を末端に有するポリエーテル重合体10
0重量部に対し、水酸化アルミニウムおよび/または水
酸化マグネシウムを20〜300重量部添加した防火性
シーラント組成物が提案されている。
【0006】(4)さらに、特願平1−163711号
では変成シリコーン系シーリング材中に、加水分解性ケ
イ素官能基を末端に有するポリエーテル重合体100重
量部に対し、20℃の水に対する溶解率が5重量%以下
、分解温度が110℃以上のポリリン酸アンモニウム2
0〜150重量部、多価アルコール類15〜75重量部
、アミノ基含有化合物5〜50重量部、シラノール化合
物縮合触媒0.1〜10重量部を配合したことを特徴と
する防火性シーラント組成物が提案されている。
【0007】しかるに、上記(1)の方法では、目地幅
が製造時に生じる±2mm程度の誤差を有するため、そ
れに応じて幅寸法の異なる2〜3種類の発泡石綿体を用
意しなければならない。さらに、それらが少しでも目地
幅より大きめである場合は、目地部への挿入が困難であ
り、反対に目地幅より小さいものであれば隙間が生じて
可燃性目地下地材が露出してしまうことから、石綿発泡
体は非常に厳密に裁断される必要があり、この裁断は手
間のかかる面倒な作業である。
【0008】また上記(2)の方法では、これらの材料
は硬化の過程での収縮が避けられないことおよび硬化後
の状態が非常に硬いため、一般建造物では避けることの
出来ない微震動等による短期間のうちのひび割れあるい
は界面破壊等により隙間が生じ易く、必ずしも本来の機
能を示さない。また、層間変位、追従性を重視した高層
建築物にあっては、目地を可動として変位を吸収するた
め、前記無機質材料が使用出来ず、複雑な構造として耐
火遮音性を確保している。
【0009】一方、上記(3)のシーラント組成物は可
燃性であり、その燃焼が遅延されるだけである。そして
、燃焼後の残渣は体積の膨張が少なく、また不燃外装材
への付着性も悪く、不燃外装材との間にクラックが発生
したり、残渣自身にもクラックが入るために、加熱によ
り外装材が脱水、収縮して、目地部が2〜3倍に開いた
場合には、可燃性目地下地材が露出してしまい充分な防
火性を発揮しない。更に、燃焼後の残渣の体積膨張が少
ないこともあって、シーラント底部の裏面温度の上昇も
高い。
【0010】さらに、上記(4)のシーラント組成物は
、加熱により8〜10倍に膨張、発泡した炭化層を形成
し、可燃性目地下地材を炎から遮断すると共に、熱の伝
導を抑えて、可燃性目地下地材を防火する性能は優れて
いるが、使用するポリリン酸アンモニウムの20℃の水
に対する溶解率が5重量%以下とはいえ、未だ水溶解率
が大きいため、耐水性が十分満足できるものではない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の従来
技術の課題に鑑み、水密性、気密性、耐候性、耐久性に
優れると同時に、加熱により8〜10倍に膨張、発泡し
た炭化層を形成し、可燃性目地下地材を炎から遮断する
と共に、熱の伝導を抑えて可燃性目地下地材を防火する
性能を有する防火性シーラント組成物を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決する手段】本発明者等は上記課題を解決す
べく鋭意研究を重ね、本発明に到達した。
【0013】すなわち本発明は、(A)式
【0014】
【化2】
【0015】[式中、R1 はアルキル基およびフェニ
ル基から選ばれる炭素数1〜12の1価の炭化水素基;
Xはハイドライド基、ハロゲン原子、アルコキシ基、ア
シルオキシ基、ケトキシメート基、アルケニルオキシ基
、アミド基、酸アミド基、イソプロペノキシ基、オキシ
ム基、アミノキシ基およびメルカプト基から選ばれる基
;aは0,1または2;R2 は水素または炭素数1〜
20の1価の有機基;R3 は炭素数1〜20の2価の
有機基;bは0または1を示す]で示される加水分解性
シリコン官能基を分子鎖末端に有するポリアルキレンエ
ーテル重合体100重量部、(B)樹脂により被覆し、
マイクロカプセル化したポリリン酸アンモニウム粉末2
0〜150重量部、(C)多価アルコール類15〜75
重量部、(D)アミノ基含有化合物5〜50重量部、お
よび(E)シラノール化合物縮合触媒0.1〜10重量
部、を配合したことを特徴とする防火性シーラント組成
物にある。
【0016】本発明で用いられる(A)加水分解性シリ
コン官能基を分子鎖末端に有するポリアルキレンエーテ
ル重合体は、下記一般式
【0017】
【化3】
【0018】[式中R1 はアルキル基およびフェニル
基から選ばれる炭素数1〜12の1価の炭化水素基、X
はハイドライド基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アシ
ルオキシ基、ケトキシメート基、アルケニルオキシ基、
アミド基、酸アミド基、イソプロペノキシ基、オキシム
基、アミノキシ基およびメルカプト基から選ばれる基、
aは0,1または2、R2 は水素または炭素数1〜2
0の1価の有機基、R3 は炭素数1〜20の2価の有
機基、bは0または1を示す]を有するものである。
【0019】ここにおいて、ケイ素原子に結合した加水
分解性基としてはアルコキシ基が好ましく、更に硬化性
の点からメトキシ基が好ましい。(A)成分のポリアル
キレンエーテル重合体の主鎖は本質的に−R−O−(R
は2価のアルキル基)で示される化学的に結合された繰
り返し単位からなっている。この繰り返し単位は1種類
だけで結合されるだけでなく、2種類以上の単位が混合
された形で結合されていてもよい。
【0020】本発明において、(A)ポリアルキレンエ
ーテル重合体は、プロピレンオキシドを原料として製造
されるポリエーテルを主鎖とするもの、即ちポリプロピ
レンエーテルが、高分子量であっても常温で液状である
ことから好適である。
【0021】この(A)成分として用いられるポリアル
キレンエーテル重合体の分子量としては、1000〜3
0000の範囲から選ばれるが、好ましくは5000〜
15000の範囲がよい。分子量が1000未満では、
得られる硬化物は柔軟性に乏しくなり、一方逆に300
00を超えると、組成物の粘度が高くなり、作業性が低
下するので不都合が生ずる。本発明では、このポリアル
キレンエーテル重合体は、1種単独でまたは2種以上混
合して使用される。
【0022】(B)成分であるポリリン酸アンモニウム
は、脱水触媒として作用し、加熱環境下において、有機
物を脱水、炭化し、防火炭化層を形成させると共に、自
からも防火性の無機質リン酸膜を形成する。また、もう
一つの作用としては、加熱により分解してアンモニアガ
スを発生し、有機物を膨張させる発泡剤としての作用も
兼ね備えている。本発明に使用するポリリン酸アンモニ
ウムは、樹脂により被覆し、ほぼ完全にマイクロカプセ
ル化したポリリン酸アンモニウムの粉末であり、20℃
の水に対する溶解率は最大でも0.3%以下、通常は0
.1%以下であり、シーラントとしての充分な耐水性が
確保出来る。
【0023】マイクロカプセル化の方法としては、界面
重合法、in  situ重合法、液中硬化法、相分離
法、液中乾燥法、融解分散冷却法、スプレードライング
法、粉床法等の公知の方法によりカプセル化したもので
ある。
【0024】マイクロカプセル化に使用出来る樹脂とし
ては、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、エポキシ
樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、
酢酸ビニル樹脂、セルロース系樹脂、アルキッド樹脂、
セラック樹脂、ジアクリルフタレート樹脂、ポリアミド
樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂等を挙げることが出来、
単独または併用して使用することが出来る。これらの樹
脂の中で、より完全な樹脂による被覆、樹脂の耐水性、
カプセル化膜の強度、より微細なカプセル化等の観点か
ら、メラミンホルムアルデヒド樹脂が好ましく用いられ
る。
【0025】マイクロカプセル粒子の粒子径は100μ
以下が好ましい。100μ超の粒子径の割合が多くなる
と、長期にわたるシーラントの耐水性を確保出来ない。 また、粒子径が大きいとシーラントの伸延性も阻害する
ので好ましくない。
【0026】また、使用するポリリン酸アンモニウムは
、リン含有量31.5±0.5%、窒素含有量14.5
±0.5%、分解温度が275℃以上のものが好適であ
る。
【0027】この(B)成分の配合量は、(A)成分で
あるポリアルキレンエーテル共重合体100重量部に対
し、20〜150重量部であり、配合量が20重量部未
満では有機物全体を効果的に炭化することが出来ないし
、充分な発泡も期待出来ない。また、150重量部超で
は、モノ、ジまたはトリ−ペンタエリスリトール等の多
価アルコール類、アミノ基含有化合物、無機充填剤等も
添加する関係上、シーラントとしては硬くて脆い膜にな
る。
【0028】(C)成分である多価アルコールの添加は
、加熱により膨張し、脱水触媒により炭化されて、望ま
しい発泡炭化膜を形成するため、発泡型の防火シーラン
トとしては欠くことの出来ない成分である。このような
多価アルコールとしては、モノ、ジまたはトリ−ペンタ
エリスリトール等が例示される。
【0029】この(C)成分の配合量は、(A)成分1
00重量部に対し15〜75重量部である。配合量が1
5重量部未満では、加熱による膨張が不充分で大きな発
泡倍数が得られず、脱水されて形成される炭化膜も少な
い膜となる。また配合量が75重量部を超えると配合量
に見合った膨張性は期待できず、その他にもポリリン酸
アンモニウム、アミノ基含有化合物等を配合する関係上
、自ずから限界があり、余りに多量に配合するとシーラ
ントが硬くて脆い膜となる。
【0030】(D)成分であるアミノ基含有化合物は発
泡剤として用いられ、加熱により、窒素、アンモニア、
等のガスを発生する。具体的にはメラミンが好ましく用
いられ、この他、ベンゾグアナミン、尿素、ジシアンジ
アミド、アゾジカルボンアミン等が使用される。
【0031】この(D)成分の配合量は、(A)成分1
00重量部に対して5〜50重量部が好ましく、5重量
部未満では発泡剤としての効果が不充分であり、50重
量部超では、加熱により形成される発泡炭化膜は柔かく
なりすぎるし、燃焼により炭化の状態を通り過ぎて灰分
だけになってしまい、また他の配合剤との兼合いで、シ
ーラントとしては硬くて脆くなる等の欠点が発生する。
【0032】(E)成分であるシラノール化合物縮合触
媒としては、シラノール縮合触媒として公知のものが使
用できる。例えばアルキルチタン酸塩、有機ケイ素チタ
ン酸塩、オクチル酸スズ、ジブチルスズラウレート、ジ
ブチルスズマレエート、ジブチルスズフタレート等のカ
ルボン酸の金属塩、ジブチルアミン−2−エチルヘキソ
エート等のアミン塩等や他の酸性触媒および塩基性触媒
等の公知のシラノール縮合触媒が有効に使用され、これ
らは1種単独でまたは2種以上混合して使用される。
【0033】(E)成分の配合量は(A)成分100重
量部に対し、通常0.1〜10重量部、好ましくは0.
5〜5重量部の範囲である。(E)成分の配合量が0.
1重量部未満では適度な硬化速度が得られ難くなり、ま
た逆に(E)成分の配合量が10重量部を超えると硬化
が速くなり過ぎたり、得られる硬化物のゴム強度が低下
するのでいずれも好ましくない。
【0034】本発明では、加熱により水蒸気を発生する
無機充填材が任意に配合し得る。この無機充填剤の配合
によって、シーラントの燃焼速度を著しく遅延する効果
を有する。このような加熱により水蒸気を発生する無機
充填剤として、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、カオリン、リン酸水素カルシウム、ヘクトライト、
亜硫酸ナトリウム・7水和物、エトリンジャイト、明礬
石(アルナイト)、水滑石(ブルース石)、ダイアスポ
ア、ギブス石(明礬石、ハイドラーギライト)、カオリ
ナイト、モンモリロナイト、蛇紋石、消石灰、石膏等が
挙げられる。
【0035】これらの加熱により水蒸気を発生する無機
充填剤の配合量は、(A)成分100重量部に対し、1
20重量部以下である。この成分の配合量が120重量
部を超えた場合には、シーラントとして硬くて脆いもの
になるか、発泡倍数が低下するため好ましくない。
【0036】本発明は、これら加熱により水蒸気を発生
する無機充填剤に加えて、従来公知の無機充填剤または
着色顔料を配合し得る。例えばフュームドシリカ、沈降
性シリカ、無水ケイ酸、含水ケイ酸、カーボンブラック
等の補強性充填剤、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム
、ケイソウ土、焼成クレー、クレー、タルク、酸化チタ
ン、ベントナイト、有機ベントナイト、酸化第二鉄、酸
化亜鉛、活性亜鉛華、シラスバルーン等の充填剤、石綿
、ガラス繊維、フィラメント等の繊維状充填剤が挙げら
れ、これらは、1種単独でまたは2種以上混合して使用
される。
【0037】一般のシーラントにおいては、これら公知
の無機充填剤は(A)成分100重量部に対し、通常5
〜300重量部、好ましくは20〜200重量部の範囲
で配合される。この成分の配合量が少な過ぎると、非流
動性の組成物が得られにくくなり、また補強効果も充分
でなくなり好ましくない。また、この成分の配合量が多
過ぎると組成物の粘度が高くなり、作業性が低下するの
で好ましくない。
【0038】しかるに、本発明の防火性シーラント組成
物においては、ポリリン酸アンモニウム、多価アルコー
ル類およびアミノ基含有化合物を配合する関係上、この
成分の配合量は100重量部以下である。100重量部
を超えると、シーラントの粘度が高くなり過ぎたり、硬
化膜が硬くて脆くなる。
【0039】本発明の組成物には上記成分以外に水添ヒ
マシ油等の揺変剤、ヒンダードアミン系やヒンダードフ
ェノール系等の光安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、
フェノール樹脂やシランカップリング剤等の接着性付与
剤、フタロシアニンブルー等の有機顔料等を適宜配合す
ることができる。
【0040】また、可塑剤としては汎用の可塑剤が用い
られ、例えばジオクチルフタレート、ジブチルフタレー
ト、ブチルベンジルフタレートの如きフタル酸エステル
類;アジビン酸ジオクチル、コハク酸イソデシル、セバ
チン酸ジブチルの如き第二塩基性脂肪酸エステル類;ジ
エチレングリコールジベンゾエート、ペンタエリスリト
ールエステル等の如きグリコールエステル類;オレイン
酸ブチル、アセチルリシノール酸メチルの如き脂肪酸エ
ステル類;リン酸トリクレジル、リン酸トリオクチル等
の如きリン酸エステル類;塩素化パラフィン等が挙げら
れる。
【0041】また、これらの可塑剤として100〜10
000程度の分子量の液状樹脂を使用することも可能で
ある。例えばキシレン樹脂、ポリブタジエン、ポリオキ
シプロピレングリコール、ポリオキシプロピレントリオ
ール、ポリエステル樹脂、アクリルオリゴマー、NBR
、SBR、多硫化系ゴム等の液状のものが挙げられる。
【0042】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げ、本発明を
更に説明する。なお、第1表中の配合数値の単位は、す
べて重量部である。
【0043】実施例1   ポリアルキレンエーテル重合体(A)としてカネカ
MSポリマー(鐘ケ淵化学工業(株)製)を100重量
部用い、炭酸カルシウム40重量部、チタン白を10重
量部、マイクロカプセル化ポリリン酸アンモニウム(B
)を75重量部、多価アルコール(C)としてジペンタ
エリスリトールを20重量部、アミン基含有化合物(D
)としてメラミンを15重量部、可塑剤としてジオクチ
ルフタレート(DOP)を50重量部加え、室温下でペ
ースト状になるまで撹拌した。次に、3本ロールにて良
く混合して、更に均一なペースト状とした。この組成物
に、シラノール化合物縮合触媒(E)としてオクチル酸
第一錫2重量部、ラウリルアミン1重量部を加え、チッ
素ガス気流下に30分撹拌して、シーラント組成物を得
た。
【0044】このようにして調製されたシーラント組成
物の特性評価を下記の方法で行なった。結果を配合と共
に表1に示す。
【0045】(ゴム物性試験)シーラント組成物のゴム
物性試験は、JIS−A−5758に準拠して、モルタ
ルを被着体として、H型引張り接着性により試験した。 また、ゴム硬度は、JIS−K−6301A型硬度計に
より測定した。
【0046】(防火試験) (1)裏面温度の測定 図1に示される方法で試験を行なった。すなわち、木質
のパーティクルボード1(148×148×12mm)
上に、フライアッシュスラグセメント系(=NFC:ノ
ン石綿)外装材2(65×140×12mm)2枚を並
べて貼り合わせ、幅10mmの目地を作製した。同目地
部に、シーラント組成物3を厚さ12mm注入し、これ
を室内で7日間乾燥させた。その後、作製された目地部
に、900℃の炎をガスバーナー4等で30分間当て、
30分後の裏面温度をパーティクルボート1に設けられ
た穿孔穴5に熱電対6を差し込むことにより測定した。 同時に、燃焼残渣灰分の脱落の有無、および燃焼残渣灰
分のクラックの有無について観察を行なった。
【0047】(2)発泡倍数の測定 幅10mmの目地部に、シーラント組成物を厚さ5mm
となるように注入し、7日間乾燥した。その後、乾燥膜
を取り出し、900℃の炎を当てて発泡状態を確認した
【0048】(耐水性能試験)シーラント組成物の耐水
性能試験は、JIS−A−5758に準拠して、モルタ
ルを被着体とし、H型引張り接着性試験により行なった
。試験体作製後、室温20℃で14日間乾燥硬化させ、
さらに、30℃で14日間乾燥させた後、50℃の温水
に7日間浸漬し、更に20℃の水に24時間浸漬後、濡
れた状態でゴム物性試験を実施した。
【0049】実施例2〜3   表1に示した量のマイクロカプセル化ポリリン酸ア
ンモニウム、ジペンタエリスリトール、メラミン等を配
合し、実施例1と同様にシーラント組成物をそれぞれ調
製した。
【0050】得られたシーラント組成物について、実施
例1と同様にゴム物性試験、耐水性能試験および防火試
験を行なった。
【0051】その結果を配合と共に表1に示す。
【0052】比較例1   マイクロカプセル化しないポリリン酸アンモニウム
を使用する特願平1−163711号に記載された配合
を用い、実施例1と同様の方法でシーラント組成物を調
製した。
【0053】得られたシーラント組成物について、実施
例1と同様に防火試験、耐水性能試験およびゴム物性試
験を行なった。
【0054】その結果を配合と共に表1に示す。
【0055】比較例2〜4   ポリリン酸アンモニウム、ジペンタエリスリトール
、メラミンを全く配合せず、従来の変成シリコンシーラ
ント組成物と特開昭63−92690号公報に記載され
た配合に類似した配合を用い、実施例1と同様の方法で
シーラント組成物を調製した。
【0056】得られたシーラント組成物について、実施
例1と同様に防火試験、耐水性能試験およびゴム物性試
験を行なった。
【0057】その結果を配合と共に表1に示す。
【0058】
【表1】
【0059】表1に示されるように、実施例1〜3のシ
ーラント組成物は、シーラント裏面温度の上昇が抑えら
れ、また高い発泡倍率を示す。しかも、燃焼残渣灰分の
脱落やクラックが無い。さらに、耐水性能試験結果から
もシーラントとして、充分な耐水性能を確保している。
【0060】これに対し、比較例1のシーラント組成物
は、ゴム物性、防火性能は良いが耐水性能が不充分であ
り、屋内での使用には可能であるが、屋外の耐水性能を
要求される部位への適用は好ましくない。
【0061】また、比較例2〜4のシーラント組成物に
おいては、発泡倍数が小さく、シーラントの裏面温度が
高く、燃焼残渣灰分の脱落やクラックも生じる。
【0062】このことから明らかなように、実施例1〜
3のシーラント組成物は、防火性能に優れているだけで
なく、ゴム物性、耐水性能からも明らかなように水密性
、気密性に優れ、また耐候性、耐久性も良好であること
が判る。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、(A)〜(E)成
分を必須成分として配合する本発明の防火性シーラント
組成物は、加熱により発泡し、形成される炭化層膜は、
大きな体積膨張を示し、しかも燃焼残渣炭化層膜の脱落
やクラックが認められないことから、加熱によって外装
材が脱水収縮したことから生じる目地開きに充分に追従
し、目地部からの炎の浸入を完全に押える効果を発揮す
る。このことにより、シーラント裏面温度の上昇も抑え
られ、目地部の可燃物を防火する効果が大きい。
【0064】一方、このシーラント組成物の引張応力や
伸びといったゴム物性および耐水性能からも明らかなよ
うに、シーラントとしての水密性、気密性に優れると同
時に、耐候性、耐久性も良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】防火試験における裏面温度の測定方法を示す概
略図。
【符号の説明】
1  パーティクルボード 2  フライアッシュスラグセメント系外装材3  シ
ーラント組成物 4  ガスバーナー 5  穿孔穴 6  熱電対

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (A)式 【化1】 [式中、R1 はアルキル基およびフェニル基から選ば
    れる炭素数1〜12の1価の炭化水素基;Xはハイドラ
    イド基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アシルオキシ基
    、ケトキシメート基、アルケニルオキシ基、アミド基、
    酸アミド基、イソプロペノキシ基、オキシム基、アミノ
    キシ基およびメルカプト基から選ばれる基;aは0,1
    または2;R2 は水素または炭素数1〜20の1価の
    有機基;R3 は炭素数1〜20の2価の有機基;bは
    0または1を示す]で示される加水分解性シリコン官能
    基を分子鎖末端に有するポリアルキレンエーテル重合体
    100重量部、(B)樹脂により被覆し、マイクロカプ
    セル化したポリリン酸アンモニウム粉末20〜150重
    量部、(C)多価アルコール類15〜75重量部、(D
    )アミノ基含有化合物5〜50重量部、および(E)シ
    ラノール化合物縮合触媒0.1〜10重量部、を配合し
    たことを特徴とする防火性シーラント組成物。
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