JPH04356484A - チアゾリジンカルボン酸アミド誘導体 - Google Patents

チアゾリジンカルボン酸アミド誘導体

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JPH04356484A
JPH04356484A JP15469991A JP15469991A JPH04356484A JP H04356484 A JPH04356484 A JP H04356484A JP 15469991 A JP15469991 A JP 15469991A JP 15469991 A JP15469991 A JP 15469991A JP H04356484 A JPH04356484 A JP H04356484A
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JP
Japan
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pyridyl
group
spectrum
piperidinyl
νmax
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Pending
Application number
JP15469991A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Fukumi
宏 福見
Toshiaki Sakamoto
俊明 坂本
Mitsuo Sugiyama
杉山 充男
Takeshi Yamaguchi
武 山口
Takeshi Oshima
大島 武史
Yasuteru Iijima
康輝 飯島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明はすぐれた抗アレルギー作
用及び抗喘息作用を有し、さらに血小板活性化因子(P
AF)拮抗作用を有するチアゾリジンカルボン酸アミド
誘導体及びその塩に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、抗アレルギー作用を有する化合物
は、数多く知られており、ヘテロシクリルアルキルアミ
ド構造を有する化合物が抗アレルギー等作用を有するこ
とも知られている[特開昭63−301860号、ケミ
カル・ファルマシューティカル・ブレタン,37巻,1
256頁(1989年):Chem.Pharm.,B
ull.,37,1256(1989)等]。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年抗
アレルギー作用の他に、この作用に協力する作用、例え
ば、血小板活性化因子(PAF)拮抗作用等を有する抗
アレルギー剤の開発が望まれているが、その要望を満た
す薬剤の開発は成功していない。
【0005】本発明者等は、抗アレルギー作用及び抗喘
息作用を有する誘導体の合成とその薬理活性について永
年に亘り鋭意研究を行なった結果、チアゾリジン環を有
するヘテロシクリルアルキルアミド化合物が、優れた抗
アレルギー作用及び抗喘息作用を有し、さらにPAF拮
抗作用をも有することを見出し、本発明を完成した。な
お、チアゾリジン誘導体、例えば、化合物(A)等がP
AF拮抗作用を有することが知られているが(例えば、
特開平2−179号公報)、それらの抗アレルギー作用
は、極めて弱い。
【0006】
【化3】
【0007】
【発明の構成】本発明のチアゾリジンカルボン酸アミド
誘導体は、一般式
【0008】
【化4】
【0009】を有する。
【0010】上記式中、R1 は、C1 −C4 アル
キル又はC1 −C4 アルコキシで置換されていても
よいピリジル基を示し、R2 は、水素原子、C1 −
C4 アルキル基又はC1 −C4 アルキル若しくは
C1 −C4 アルコキシで置換されていてもよいピリ
ジル基を示し、R3 は、水素原子、C1 −C4 ア
ルキル基、C1 −C4 アルコキシカルボニル基、ア
ラルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、ハロゲンで置換されていてもよいC1 −C5 
脂肪族アシル基、アリールアシル基、C1 −C4 ア
ルキルスルホニル基、アリールスルホニル基又は式 −B−N(R5 )(R6 ) (式中、Bは、C2 −C4 アルキレン基を示し、R
5 及びR6 は、同一又は異なって、水素原子又はC
1−C4 アルキル基を示す。)を有する基を示し、R
4 は、水素原子又はC1 −C4 アルキル基を示し
、Aは、C2 −C7 アルキレン基を示し、Rは、環
上にC1 −C4 アルキル置換分を有してもよい、次
式から選択される窒素原子含有ヘテロシクリル基を示す
【0011】
【化5】
【0012】(式中、R7 及びR8 は、同一又は異
なって、C1 −C4 アルキル、ハロゲノ−C1 −
C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシもしくはハ
ロゲンで置換されてもよいフェニル基または窒素、酸素
もしくは硫黄原子を含有する5乃至6員環状ヘテロアリ
ール基を示し、Eは、単結合又は酸素原子を示し、mは
、2又は3を示す。)前記一般式(I)において、R1
 等に含まれるまたはR2 等のC1 −C4 アルキ
ル基は、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、s−ブチル基であり得、好適には、メチ
ル、エチル基である。
【0013】R3 等に含まれるハロゲン原子は、例え
ば、弗素、塩素、臭素、沃素原子であり得、好適には、
弗素、塩素原子である。
【0014】R1 等に含まれるC1 −C4 アルコ
キシ基は、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、
イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ基であり得、
好適には、メトキシ、エトキシ基である。
【0015】R3 等に含まれるアラルキル基は、例え
ば、C7 −C11のアラルキル基であり、ベンジル、
フェネチル、フェニルプロピル、フェニルブチル、ナフ
チルメチル基であり得、好適には、ベンジル、フェネチ
ル基である。また、フェニル、ナフチル環上には、置換
基を有してもよく、それらは、C1 −C4 アルキル
、C1 −C4 アルコキシ、ハロゲンである。
【0016】R3 等に含まれるアリール基は、例えば
、フェニル、ナフチル基であり得、好適には、フェニル
基である。また、アリール環上には、置換基を有しても
よく、それらは、C1 −C4 アルキル、C1 −C
4 アルコキシ、ハロゲンである。
【0017】R3 のハロゲンで置換されていてもよい
C1 −C5 脂肪族アシル基は、例えば、ホルミル、
アセチル、プロピオニル、ブチリル、バレリル、イソバ
レリル、トリフルオロアセチル、クロロアセチル基であ
り得、好適にはアセチルである。
【0018】BのC2 −C4 アルキレン基は、例え
ば、エチレン、トリメチレン、プロピレン、テトラメチ
レン、2−メチルトリメチレン基であり得、好適には、
エチレン基である。
【0019】AのC2 −C7 アルキレン基は、例え
ば、前述BのC2 −C4 アルキレン、ペンタメチレ
ン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレン基であり得、好適
には、エチレン、トリメチレン、テトラメチレン基であ
る。
【0020】R7 及びR8 の窒素、酸素もしくは硫
黄原子を含有する5乃至6員環状ヘテロアリール基は、
例えば、窒素、酸素もしくは硫黄原子を1乃至2個含有
するヘテロアリール基であり、ピロリル、ピリジル、ピ
リミジル、ピラジル、フリル、チエニル、オキサゾリル
、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イ
ミダゾリル基であり得、好適には、窒素、酸素もしくは
硫黄原子を1個含有するヘテロアリール基であり、さら
に好適には、ピリジル、フリル、チエニル基である。
【0021】R7 及びR8 に含まれるハロゲノ−C
1 −C4 アルキル基は、例えば、フルオロメチル、
クロロメチル、ブロモメチル、トリフルオロメチル、フ
ルオロエチル、クロロエチル、フルオロプロピル、フル
オロブチル基であり得、好適には、トリフルオロメチル
基である。
【0022】Rの好適な基としては、例えば、4−ジフ
ェニル−メチルピペラジニル、4−(α−フルオロフェ
ニル−ベンジル)ピペラジニル、4−(α−クロロフェ
ニル−ベンジル)ピペラジニル、4−[ジ(フルオロフ
ェニル)メチル]ピペラジニル、4−(α−フルオロフ
ェニル−クロロベンジル)ピペラジニル、4−(α−フ
ルオロフェニル−メチルベンジル)ピペラジニル、4−
(α−フルオロフェニル−メトキシベンジル)ピペラジ
ニル、4−[ビス(クロロフェニル)メチル]ピペラジ
ニル、4−(α−クロロフェニル−メチルベンジル)ピ
ペラジニル、4−(α−クロロフェニル−メトキシベン
ジル)ピペラジニル、4−(α−メトキシフェニル−ベ
ンジル)ピペラジニル、4−[ビス(メトキシフェニル
)メチル]ピペラジニル、4−(α−メチルフェニル−
ベンジル)ピペラジニル、4−(ジトリルメチル)ピペ
ラジニル、2,5−ジメチル−4−ジフェニルメチルピ
ペラジニル、2,5−ジメチル−4−(α−フルオロフ
ェニル−ベンジル)ピペラジニル、2,5−ジメチル−
4−[ビス(フルオロフェニル)メチル]ピペラジニル
、4−(α−ピリジル−ベンジル)ピペラジニル、4−
(α−ピリジル−メチルベンジル)ピペラジニル、4−
(α−ピリジル−メトキシベンジル)ピペラジニル、4
−(α−ピリジル−トリフルオロメチルベンジル)ピペ
ラジニル、4−(α−ピリジル−クロロベンジル)ピペ
ラジニル、4−(α−ピリジル−フルロベンジル)ピペ
ラジニル、4−(α−チエニル−ベンジル)ピペラジニ
ル、4−(α−チエニル−メチルベンジル)ピペラジニ
ル、4−(α−チエニル−メトキシベンジル)ピペラジ
ニル、4−(α−チエニル−トリフルオロメチルベンジ
ル)ピペラジニル、4−(α−チエニル−クロロベンジ
ル)ピペラジニル、4−(α−チエニル−フルオロベン
ジル)ピペラジニル、4−(α−フリル−ベンジル)ピ
ペラジニル、4−(α−フリル−メチルベンジル)ピペ
ラジニル、4−(α−フリル−メトキシベンジル)ピペ
ラジニル、4−(α−フリル−トリフルオロメチルベン
ンジル)ピペラジニル、(α−フリル−クロロベンジル
)ピペラジニル、4−(α−フリル−フルオロベンジル
)ピペラジニル、4−(α−ピリジル−α−チエニルメ
チル)ピペラジニル、4−(α,α−ジピリジルメチル
)ピペラジニル、4−(α−ピリジル−α−フリルメチ
ル)ピペラジニル、4−ジフェニルメチルホモピペラジ
ニル、4−(α−フルオロフェニル−ベンジル)ホモピ
ペラジニル、4−[ビス(フルオロフェニル)メチル]
ホモピペラジニル、4−(α−クロロフェニル−ベンジ
ル)ホモピペラジニル、4−[ビス(クロロフェニル)
メチル]ホモピペラジニル、4−(α−クロロフェニル
−フルオロベンジル)ホモピペラジニル、4−(α−ト
リル−ベンジル)ホモピペラジニル、4−(ジトリルメ
チル)ホモピペラジニル、4−(α−メトキシフェニル
−ベンジル)ホモピペラジニル、4−(α−メトキシフ
ェニル−メチルベンジル)ホモピペラジニル、4−(α
−ピリジル−ベンジル)−ホモピペラジニル、4−(α
−ピリジル−メチルベンジル)ホモピペラジニル、4−
(α−ピリジル−メトキシベンジル)ホモピペラジニル
、4−(α−ピリジル−トリフルオロメチルベンジル)
ホモピペラジニル、4−(α−ピリジル−クロロベンジ
ル)ホモピペラジニル、4−(α−ピリジル−フルオロ
ベンジル)ホモピペラジニル、4−ジフェニルメチルピ
ペリジニル、4−(α−フルオロフェニル−ベンジル)
ピペリジニル、4−(α−クロロフェニル−ベンジル)
ピペリジニル、4−[ビス(フルオロフェニル)メチル
]ピペリジニル、4−[ビス(クロロフェニル)メチル
]ピペリジニル、4−(α−トリル−ベンジル)ピペリ
ジニル、4−(ジトリルメチル)ピペリジニル、4−(
α−トリル−メトキシベンジル)ピペリジニル、4−(
α−メトキシフェニル−ベンジル)ピペリジニル、4−
[ビス(メトキシフェニル)メチル]ピペリジニル、4
−ジフェニルメトキシピペリジニル、4−(α−フルオ
ロフェニル−ベンジルオキシ)ピペリジニル、4−(α
−フルオロフェニル−クロロベンジルオキシ)ピペリジ
ニル、4−[ビス(フルオロフェニル)メトキシ]ピペ
リジニル、4−[ビス(クロロフェニル)メトキシ]ピ
ペリジニル、4−(α−クロロフェニル−ベンジルオキ
シ)ピペリジニル、4−(α−トリル−ベンジルオキシ
)ピペリジニル、4−(ジトリル)メトキシピペリジニ
ル、4−(α−メトキシフェニル−ベンジルオキシ)ピ
ペリジニル、4−(α−トリル−メトキシベンジルオキ
シ)ピペリジニル、4−ジフェニルメチレンピペリジニ
ル、4−(α−フルオロフェニル−α−フェニルメチレ
ン)ピペリジニル、4−[α,α−ビス−(フルオロフ
ェニル)メチレン]ピペリジニル、、4−(α−クロロ
フェニル−α−フェニルメチレン)ピペリジニル、4−
[α,α−ビス−(クロロフェニル)メチレン]ピペリ
ジニル、4−(α−トリル−α−フェニルメチレン]ピ
ペリジニル、4−(α,α−ジトリルメチレン)ピペリ
ジニル、4−(α−メトキシフェニル−α−トリルメチ
レン)ピペリジニル、4−[α,α−ビス−(メトキシ
フェニル)メチレン]ピペリジニル、4−(α−メトキ
シフェニル−α−フェニルメチレン)ピペリジニル、4
−(α−ピリジル−α−フェニルメチレン)ピペリジニ
ル、4−(α−ピリジル−α−メチルフェニルメチレン
)ピペリジニル、4−(α−ピリジル−α−メトキシフ
ェニルメチレン)ピペリジニル、4−(α−ピリジル−
α−トリフルオロメチルフェニルメチレン)ピペリジニ
ル、4−(α−ピリジル−α−クロロフェニルメチレン
)ピペリジニル、4−(α−ピリジル−α−フルオロフ
ェニルメチレン)ピペリジニル、4−(α−チエニル−
α−フェニルメチレン)ピペリジニル、4−(α−チエ
ニル−α−メチルフェニルメチレン)ピペリジニル、4
−(α−チエニル−α−メトキシフェニルメチレン)ピ
ペリジニル、4−(α−チエニル−α−トリフルオロメ
チルフェニルメチレン)ピペリジニル、4−(α−チエ
ニル−α−クロロフェニルメチレン)ピペリジニル、4
−(α−チエニル−α−フルオロフェニルメチレン)ピ
ペリジニル、4−(α−フリル−α−フェニルメチレン
)ピペリジニル、4−(α−フリル−α−メチルフェニ
ルメチレン)ピペリジニル、4−(α−フリル−α−メ
トキシフェニルメチレン)ピペリジニル、4−(α−フ
リル−α−トリフルオロメチルフェニルメチレン)ピペ
リジニル、4−(α−フリル−α−クロロフェニルメチ
レン)ピペリジニル、4−(α−フリル−α−フルオロ
フェニルメチレン)ピペリジニル、4−(α−ピリジル
−α−チエニルメチレン)ピペリジニル、4−(α,α
−ジピリジルメチレン)ピペリジニル、4−(α−ピリ
ジル−α−フリルメチレン)ピペリジニル、4−(ジフ
ェニル−α−ヒドロキシメチル)ピペリジニル、4−[
ビス−(フルオロフェニル)−α−ヒドロキシメチル]
ピペリジニル、4−(α−フルオロフェニル−α−フェ
ニル−α−ヒドロキシメチル)ピペリジニル、4−(α
−クロロフェニル−α−フェニル−α−ヒドロキシメチ
ル)ピペリジニル、4−[ビス−(クロロフェニル)−
α−ヒドロキシメチル]ピペリジニル、4−(α−トリ
ル−α−フェニル−α−ヒドロキシメチル)ピペリジニ
ル、4−(ジ−トリル−α−ヒドロキシメチル)ピペリ
ジニル、4−(α−メトキシフェニル−α−フェニル−
α−ヒドロキシメチル)ピペリジニル、4−(α−フェ
ニル−α−ピリジル−α−ヒドロキシメチル)ピペリジ
ニル、4−(α−クロロフェニル−α−ピリジル−α−
ヒドロキシメチル)ピペリジニル、4−(α−フルオロ
フェニル−α−ピリジル−α−ヒドロキシメチル)ピペ
リジニル、4−(α−フェニル−α−チエニル−α−ヒ
ドロキシメチル)ピペリジニル、4−(α−クロロフェ
ニル−α−チエニル−α−ヒドロキシメチル)ピペリジ
ニル、4−(α−フルオロフェニル−α−チエニル−α
−ヒドロキシメチル)ピペリジニル、4−(α−フェニ
ル−α−フリル−α−ヒドロキシメチル)ピペリジニル
、、4−(α−クロロフェニル−α−フリル−α−ヒド
ロキシメチル)ピペリジニル、4−(α−フルオロフェ
ニル−α−フリル−α−ヒドロキシメチル)ピペリジニ
ルをあげることができ、さらに好適には、4−ジフェニ
ルメチルピペラジニル、、4−[ビス(フルオロフェニ
ル)メチル]ピペラジニル、4−(α−フルオロフェニ
ル−クロロベンジル)ピペラジニル、4−[ビス(クロ
ロフェニル)メチル]ピペラジニル、4−(α−クロロ
フェニル−ベンジル)ピペラジニル、4−(α−ピリジ
ル−ベンジル)ピペラジニル、4−(α−ピリジル−ク
ロロベンジル)ピペラジニル、4−(α−ピリジル−フ
ルオロベンジル)ピペラジニル、4−ジフェニルメチル
ピペリジニル、4−(α−クロロフェニル−ベンジル)
ピペリジニル、4−[ビス(フルオロフェニル)メチル
]ピペリジニル、4−ジフェニルメトキシピペリジニル
、4−(α−フルオロフェニル−ベンジルオキシ)ピペ
リジニル、4−[ビス(フルオロフェニル)メトキシ]
ピペリジニル、4−(α−クロロフェニル−ベンジルオ
キシ)ピペリジニル、4−ジフェニルメチレンピペリジ
ニル、4−(α−フルオロフェニル−α−フェニルメチ
レン)ピペリジニル、4−(α,α−ビス(フルオロフ
ェニル)メチレン]ピペリジニル、4−(α−クロロフ
ェニル−α−フェニルメチレン)ピペリジニル、4−(
α−チエニル−α−フェニルメチレン)ピペリジニル、
4−(α−チエニル−α−フルオロフェニルメチレン)
ピペリジニル、4−(ジフェニル−α−ヒドロキシメチ
ル)ピペリジニル、4−[ビス(フルオロフェニル)−
α−ヒドロキシメチル]ピペリジニル、4−(α−フル
オロフェニル−α−フェニル−α−ヒドロキシメチル)
ピペリジニル、4−(α−クロロフェニル−α−フェニ
ル−α−ヒドロキシメチル)ピペリジニルをあげること
ができる。
【0023】前記一般式(I)を有する化合物は、必要
に応じて薬理上許容し得る塩にすることができる。その
ような塩としては、好適にはフッ化水素酸塩、塩酸塩、
臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩のようなハロゲン化水素
酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩、硫酸塩、燐酸塩、炭酸塩等
の無機酸塩;メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタン
スルホン酸塩、エタンスルホン酸塩のような低級アルキ
ルスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエン
スルホン酸塩のようなアリールスルホン酸塩、フマール
酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、蓚酸塩、マ
レイン酸塩等の有機酸塩及びグルタミン酸塩、アスパラ
ギン酸塩のようなアミノ酸塩などの有機酸の酸付加塩を
あげることができる。
【0024】なお、化合物(I)において、不斉炭素原
子に基く光学異性体が存在するが、本発明はかかる立体
異性体及びその混合物を包含するものであり、好適には
、4(R)チアゾリン体である。
【0025】前記一般式(I)において、好適には、(
1)R1 がピリジル基である化合物、(2)R2 が
水素原子、メチル基又はピリジル基(特に、水素原子)
である化合物、(3)R3 が水素原子、C1 −C4
 アルコキシカルボニル基(特に、t−ブトキシカルボ
ニル基)、C1 −C5 脂肪族アシル基(特に、ホル
ミル基又はアセチル基)又は式−CH2CH2−N(R
5)(R6) (式中、R5 及びR6 は、同一又は
異なって、水素原子又はメチル基を示し、さらに好適に
は、メチル基を示す。)である化合物、(4)R4 が
水素原子又はメチル基(特に、水素原子)である化合物
、(5)Aが式−CH2CH2−,−(CH2)3−又
は−(CH2)4−を有する基(特に、−(CH2)3
−又は−(CH2)4−を有する基)である化合物、(
6)Rが、4−[ビス(p−フルオロフェニル)メチル
]ピペラジニル、4−[α−(p−クロロフェニル)ベ
ンジル]ピペラジニル、4−(ジフェニルメチレン)ピ
ペリジニル、4−[ビス(p−フルオロフェニル)メト
キシ]ピペリジニル、、4−(ジフェニル−ヒドロキシ
メチル)ピペリジニル、4−[α−(2−ピリジル)ベ
ンジル]ピペラジニル、4−[α−(2−チエニル)−
α−フェニルメチレン]ピペリジニル又は4−[ビス(
4−フルオロフェニル)メチレン]ピペリジニル(特に
、4−[ビス(p−フルオロフェニル)メチル]ピペラ
ジニル、4−[α−(p−クロロフェニル)ベンジル]
ピペラジニル、4−(ジフェニルメチレン)ピペリジニ
ル、4−[ビス(p−フルオロフェニル)メトキシ]ピ
ペリジニル、、4−(ジフェニル−ヒドロキシメチル)
ピペリジニル又は4−[ビス(4−フルオロフェニル)
メチレン]ピペリジニル)である化合物、をあげること
ができる。
【0026】本発明の代表的化合物としては、例えば次
表1−1乃至1−4に記載する化合物を例示することが
できる。
【0027】なお、表1−1乃至1−4の化合物は、そ
れぞれ、式(I−1)乃至(I−4)を有する化合物を
示し、略号は、以下の意味を示す。
【0028】Bu…ブチル基 DMAEt…2−ジメチルアミノエチル基DMO…5,
6−ジメチル基 Et…エチル基 Me…メチル基 OMe…メトキシ基 Ph…フェニル基 Py…ピリジル基 Th…チエニル基
【0029】
【化6】
【0030】                          
       表1−1  ────────────
──────────────────────   
   No.   R1      R2   R3 
     R4     A         m  
   R7       R8         ──
─────────────────────────
───────     1−1   3−Py   
  H  CO2tBu    H   −(CH2)
2−     2    Ph        Ph 
         1−2   3−Py     H
  CO2tBu    H   −(CH2)3− 
    2    Ph        Ph    
      1−3   3−Py     H  C
O2tBu    H   −(CH2)4−    
 2    Ph        Ph       
   1−4   3−Py     H  CO2t
Bu    H   −(CH2)2−     2 
 4−F−Ph    4−F−Ph        
1−5   3−Py     H  CO2tBu 
   H   −(CH2)3−     2  4−
F−Ph    4−F−Ph        1−6
   3−Py     H  CO2tBu    
H   −(CH2)4−     2  4−F−P
h    4−F−Ph        1−7   
3−Py     H  CO2tBu    H  
 −(CH2)3−     2    Ph    
  4−Cl−Ph       1−8   3−P
y     H  CO2Me     H   −(
CH2)2−     2    Ph       
 Ph          1−9   3−Py  
   H  CO2Me     H   −(CH2
)3−     2    Ph        Ph
          1−10  3−Py     
H  CO2Me     H   −(CH2)4−
     2    Ph        Ph   
       1−11  3−Py     H  
CO2Me     H   −(CH2)2−   
  2  4−F−Ph    4−F−Ph    
    1−12  3−Py     H    H
       H   −(CH2)3−     2
  4−F−Ph    4−F−Ph       
 1−13  3−Py     H    H   
    H   −(CH2)4−     2  4
−F−Ph    4−F−Ph        1−
14  3−Py     H    H      
 H   −(CH2)5−     2  4−F−
Ph    4−F−Ph        1−15 
 3−Py     H    H       H 
  −(CH2)3−     2  4−F−Ph 
   3−F−Ph        1−16  2−
Py     H    H       H   −
(CH2)3−     2    Ph      
4−F−Ph        1−17  3−Py 
    H    H       H   −(CH
2)2−     2  4−F−Ph    4−C
l−Ph       1−18  3−Py    
 H    H       H   −(CH2)3
−     2  4−F−Ph    4−Me−P
h       1−19  3−Py     H 
   H       H   −(CH2)4−  
   2  4−F−Ph    3−OMe−Ph 
     1−20  4−Py     H    
H       H   −(CH2)3−     
2  4−Cl−Ph   3−Cl−Ph     
  1−21  3−Py     H    H  
     H   −(CH2)5−     2  
3−Cl−Ph   4−Me−Ph       1
−22  3−Py     H    H     
  H   −(CH2)3−     2  4−C
l−Ph   4−OMe−Ph      1−23
  3−Py     H    H       H
   −(CH2)2−     2    Ph  
    4−OMe−Ph      1−24  3
−Py     H    H       H   
−(CH2)3−     2  4−OMe−Ph 
 4−OMe−Ph      1−25  4−Py
     H    H       H   −(C
H2)2−     2    Ph      4−
Me−Ph       1−26  3−Py   
  H    H       H   −(CH2)
4−     2  4−Me−Ph   4−Me−
Ph       1−27 DMO−3−Py  H
    H       H   −(CH2)3− 
    2  4−F−Ph    4−F−Ph  
      1−28  3−Py     H   
 H       H   −(CH2)3−    
 2    Ph      2−F−Ph     
   1−29 2−Me−3−Py H    H 
      H   −(CH2)2−     2 
   Ph        Ph          
1−30  2−Py     H    H    
   H   −(CH2)3−     2  4−
F−Ph    4−F−Ph        1−3
1  2−Py     H    H       
H   −(CH2)3−     2    Ph 
       Ph          1−32  
3−Py     H    H       H  
 −(CH2)3−     2    Ph    
  3−Cl−Ph       1−33 2−Me
−6−Py H    H       H   −(
CH2)3−     2  4−F−Ph    4
−F−Ph        1−34  3−Py  
   H    Me      H   −(CH2
)3−     2  4−F−Ph    4−F−
Ph        1−35  3−Py     
H    CHO     H   −(CH2)4−
     2  4−F−Ph    4−F−Ph 
       1−36  3−Py     H  
  COMe    H   −(CH2)2−   
  2    Ph        Ph      
    1−37  3−Py     H    H
       H   −(CH2)3−     2
    Ph        Ph         
 1−38  3−Py     H    DMAE
t   H   −(CH2)3−     2  4
−F−Ph    4−F−Ph        1−
39  3−Py     H    H      
 H   −(CH2)2−     3    Ph
        Ph          1−40 
 4−Py     H    H       H 
  −(CH2)3−     3    Ph   
     Ph          1−41  3−
Py     H    H       H   −
(CH2)3−     3  4−F−Ph    
4−F−Ph        1−42  2−Py 
    H    H       H   −(CH
2)4−     3  4−F−Ph    4−F
−Ph        1−43  3−Py    
 H    H       H   −(CH2)5
−     3    Ph      4−Cl−P
h       1−44  4−Py     H 
   H       H   −(CH2)2−  
   3  4−Cl−Ph   4−Cl−Ph  
     1−45  3−Py     H    
H       H   −(CH2)3−     
3  4−F−Ph    4−Cl−Ph     
  1−46  3−Py     H    H  
     H   −(CH2)3−     3  
  Ph      4−Me−Ph       1
−47  3−Py     H    H     
  H   −(CH2)2−     3  4−M
e−Ph   4−Me−Ph       1−48
  3−Py     H    H       H
   −(CH2)4−     3  4−OMe−
Ph  4−OMe−Ph      1−49  3
−Py     H    H       H   
−(CH2)3−     2  4−F−Ph   
 3−F−Ph        1−50  3−Py
     H    H       H   −(C
H2)3−     2    Ph      2−
F−Ph        1−51  3−Py   
  H    H       H   −(CH2)
3−     2    Ph      3−Cl−
Ph       1−52  3−Py     H
    H       H   −(CH2)3− 
    2  4−F−Ph    3−Me−Ph 
      1−53  3−Py     H   
 H       H   −(CH2)3−    
 2  4−F−Ph    2−MeO−Ph   
   1−54  3−Py     H    H 
      H −CH2CH(Me)CH2− 2 
   Ph        Ph          
1−55  3−Py     H    H    
   H −CH2CH(Me)CH2− 2    
Ph      4−Cl−Ph       1−5
6  3−Py     H    H       
H −CH2CH(Me)CH2− 2    Ph 
     4−F−Ph        1−57  
3−Py     H    H       H −
CH2CH(Me)CH2− 2  4−F−Ph  
  4−F−Ph        1−58  3−P
y     H    H       H −CH2
CH(Me)CH2− 3    Ph       
 Ph          1−59  3−Py  
   H  CO2tBu    H −CH2CH(
Me)CH2− 2    Ph        Ph
          1−60  3−Py     
H    Me      Me  −(CH2)3−
     2    Ph        Ph   
       1−61  3−Py     H  
  Me      Me  −(CH2)3−   
  2  4−F−Ph    4−F−Ph    
    1−62  3−Py    3−Py  H
       H   −(CH2)3−     2
  4−F−Ph    4−F−Ph       
 1−63*)3−Py     H    H   
    H   −(CH2)3−     2   
 Ph        Ph          1−
64  3−Py     H    H      
 H   −(CH2)2−     2    Ph
        2−Py        1−65 
 3−Py     H    H       H 
  −(CH2)3−     2    Ph   
     2−Py        1−66  3−
Py     H    H       H   −
(CH2)4−     2    Ph      
  2−Py        1−67  3−Py 
    H    H       H   −(CH
2)5−     2    Ph        2
−Py        1−68  3−Py    
 H    Me      H   −(CH2)2
−     2    Ph        2−Py
        1−69  3−Py     H 
   Me      H   −(CH2)3−  
   2    Ph        2−Py   
     1−70  3−Py     H    
H       H   −(CH2)2−     
2   4−F−Ph     2−Py      
  1−71  3−Py     H    H  
     H   −(CH2)3−     2  
 4−F−Ph     2−Py        1
−72  3−Py     H    H     
  H   −(CH2)2−     2   4−
Cl−Ph    2−Py        1−73
  3−Py     H    H       H
   −(CH2)4−     2   4−Cl−
Ph    2−Py        1−74  3
−Py     H    H       H   
−(CH2)3−     2   4−Me−Ph 
   2−Py        1−75  3−Py
     H    H       H   −(C
H2)2−     2   4−CF3−Ph   
2−Py        1−76  3−Py   
  H    H       H   −(CH2)
2−     3    Ph        2−P
y        1−77  3−Py     H
    H       H   −(CH2)4− 
    3    Ph        2−Py  
      1−78  4−Py     H   
 H       H   −(CH2)2−    
 2    Ph        2−Py     
   1−79  3−Py     H    H 
      H   −(CH2)2−     2 
   Ph        3−Py        
1−80  3−Py     H    H    
   H   −(CH2)3−     2   4
−Cl−Ph    3−Py        1−8
1  3−Py     H    H       
H   −(CH2)4−     2   4−F−
Ph     3−Py        1−82  
4−Py     H    H       H  
 −(CH2)2−     2    Ph    
    3−Py        1−83  3−P
y     H    H       H   −(
CH2)2−     3    Ph       
 3−Py        1−84  3−Py  
   H    H       H   −(CH2
)2−     2    Ph        4−
Py        1−85  3−Py     
H    H       H   −(CH2)4−
     2    Ph        4−Py 
       1−86  3−Py     H  
  H       Me  −(CH2)2−   
  2    Ph        Ph      
    1−87  3−Py     H    H
       H   −(CH2)2−     2
    Ph        Ph         
 1−88  3−Py     H    H   
    H   −(CH2)3−     2   
 Ph        4−Cl−Ph     1−
89  3−Py     H    H      
 H   −(CH2)2−     2    Ph
        4−Cl−Ph     1−90 
 3−Py     H    H       H 
  −(CH2)4−     2    Ph   
     Ph          1−91  3−
Py     H    H       H   −
(CH2)2−     2   4−F−Ph   
  4−F−Ph     ────────────
──────────────────────  *
)Rは、2,5− ジメチルピペラジニル骨格を有する
。                          
       表1−2  ────────────
──────────────────────   
   No.   R1      R2   R3 
 R4     A           E    
 R7       R8           ──
─────────────────────────
───────     2−1   3−Py   
   H   H   H   −(CH2)2−  
 単結合     Ph      Ph      
      2−2   3−Py      H  
 H   H   −(CH2)4−   単結合  
   Ph     4−F−Ph         
2−3   3−Py      H   H   H
   −(CH2)3−   単結合  4−F−Ph
    3−F−Ph         2−4   
3−Py      H   H   H   −(C
H2)2−   単結合     Ph     4−
Cl−Ph        2−5   3−Py  
    H   H   H   −(CH2)3− 
  単結合     Ph     4−Cl−Ph 
       2−6   3−Py      H 
  H   H   −(CH2)4−   単結合 
 4−Cl−Ph   4−Cl−Ph       
 2−7   3−Py      H   H   
H   −(CH2)3−   単結合     Ph
     4−Me−Ph        2−8  
 3−Py      H   H   H   −(
CH2)2−   単結合  4−Me−Ph   4
−Me−Ph        2−9   3−Py 
     H   H   H   −(CH2)3−
   単結合  4−Me−Ph   4−OMe−P
h       2−10  3−Py      H
   H   H   −(CH2)4−   単結合
  4−OMe−Ph  4−OMe−Ph     
  2−11  2−Py      H   H  
 H   −(CH2)5−   単結合     P
h     4−OMe−Ph       2−12
  3−Py      H   H   H   −
(CH2)2−       0   4−F−Ph 
   4−F−Ph         2−13  3
−Py      H   H   H   −(CH
2)3−       0   4−F−Ph    
4−F−Ph         2−14  3−Py
      H   H   H   −(CH2)4
−       0      Ph      Ph
            2−15  3−Py   
   H   H   H   −(CH2)3−  
     0      Ph     4−F−Ph
         2−16  3−Py      
H   H   H   −(CH2)2−     
  0   4−F−Ph    4−F−Ph   
      2−17  3−Py      H  
 H   H   −(CH2)3−       0
   4−F−Ph    4−Cl−Ph     
   2−18  3−Py      H   H 
  H   −(CH2)4−       0   
4−Cl−Ph   4−Cl−Ph        
2−19  3−Py      H   H   H
   −(CH2)2−       0      
Ph     4−Cl−Ph        2−2
0  2−Py      H   H   H   
−(CH2)3−       0      Ph 
     Ph            2−21  
4−Py      H   H   H   −(C
H2)2−       0      Ph    
  Ph            2−22  3−P
y      H   H   H   −(CH2)
3−       0      Ph     4−
Me−Ph        2−23  3−Py  
    H   H   H   −(CH2)2− 
      0   4−Me−Ph   4−Me−
Ph        2−24  2−Py     
 H   H   H   −(CH2)4−    
   0      Ph     4−OMe−Ph
       2−25  2−Py      H 
  H   H   −(CH2)5−       
0   4−OMe−Ph   4−OMe−Ph  
    2−26  3−Py      H   H
   H   −(CH2)3−       0  
    Ph     2−F−Ph        
 2−27  3−Py      H   H   
H   −(CH2)3−       0   4−
F−Ph    3−F−Ph         2−
28  3−Py      H   H   H  
 −(CH2)3−       0   2−F−P
h    4−Cl−Ph        2−29 
 3−Py      H   H   H   −(
CH2)3−       0   4−Cl−Ph 
  2−Cl−Ph        2−30  3−
Py      H   H   H   −(CH2
)3−       0      Ph     3
−Me−Ph        2−31  3−Py 
     H   H   H   −(CH2)3−
       0   4−Me−Ph   3−OM
e−Ph       2−32  3−Py    
  H   H   H  −CH2CH(Me)CH
2−  0      Ph       Ph   
        2−33  3−Py      H
   H   H  −CH2CH(Me)CH2− 
 0      Ph     4−Cl−Ph   
     2−34  3−Py      H   
H   H  −CH2CH(Me)CH2−  0 
     Ph     4−F−Ph       
  2−35  3−Py      H   H  
 H  −CH2CH(Me)CH2−  0   4
−F−Ph    4−F−Ph         2
−36  3−Py      H   H   H 
 −CH2CH(Me)CH2−単結合   Ph  
    Ph            2−37  3
−Py    3−Py  H   H   −(CH
2)3−       0   4−F−Ph    
4−F−Ph         2−38  3−Py
      H   H   H   −(CH2)3
−     単結合   Ph      Ph   
         2−39  4−Py      
H   H   H   −(CH2)3−     
単結合   Ph      Ph         
   2−40 2−Me−5−Py  H   H 
  H   −(CH2)2−     単結合   
Ph      Ph            2−4
1 2−Me−5−Py  H   H   H   
−(CH2)3−     単結合   Ph    
  Ph           ──────────
──────────────────────── 
                         
        表1−3  ───────────
───────────────────────  
    No.   R1      R2   R3
      R4       A         
   R7        R8         ─
─────────────────────────
────────     3−1   3−Py  
    H  CO2tBu   H     −(C
H2)2−        Ph        Ph
          3−2   3−Py     
 H  CO2tBu   H     −(CH2)
3−        Ph        Ph   
       3−3   3−Py      H 
   H      H     −(CH2)2− 
       Ph        Ph      
    3−4   3−Py      H    
H      H     −(CH2)3−    
    Ph        Ph         
 3−5   3−Py      H    H  
    H     −(CH2)4−       
 Ph        Ph          3−
6   3−Py      H    H     
 H     −(CH2)5−        Ph
        Ph          3−7  
 3−Py      H    H      H 
    −(CH2)3−        Ph   
   4−F−Ph        3−8   3−
Py      H    H      H    
 −(CH2)4−      4−F−Ph    
4−F−Ph        3−9   3−Py 
     H    H      H     −(
CH2)3−        Ph      4−C
l−Ph       3−10  3−Py    
  H    H      H     −(CH2
)3−      4−Cl−Ph   4−Cl−P
h       3−11  4−Py      H
    H      H     −(CH2)2−
        Ph      4−Me−Ph  
     3−12  2−Py      H   
 H      H     −(CH2)5−   
   4−Me−Ph   4−Me−Ph     
  3−13  3−Py      H    H 
     H     −(CH2)3−      
4−OMe−Ph  4−OMe−Ph      3
−14  4−Py      H    H    
  H     −(CH2)4−      4−O
Me−Ph  4−OMe−Ph      3−15
  2−Py      H    H      H
     −(CH2)2−        Ph  
    4−OMe−Ph      3−16  3
−Py      H    Me     H   
  −(CH2)3−        Ph     
   Ph          3−17  3−Py
      H  DMAEt    H     −
(CH2)3−        Ph        
Ph          3−18  3−Py   
   H    Me     H     −(CH
2)3−        Ph        Ph 
         3−19 2−Me−6−Py  
H    H      H     −(CH2)3
−        Ph        Ph    
      3−20  2−Py      H  
  H      H     −(CH2)3−  
      Ph        Ph       
   3−21  3−Py      H    H
      H     −(CH2)6−     
   Ph        Ph          
3−22  3−Py      H    H   
   H     −(CH2)3−      4−
F−Ph     3−F−Ph       3−2
3  3−Py      H    H      
H     −(CH2)3−        Ph 
      3−F−Ph       3−24  
3−Py      H    H      H  
   −(CH2)3−        Ph    
   3−Cl−Ph      3−25  3−P
y      H    H      H     
−(CH2)3−      4−Cl−Ph    
2−Cl−Ph      3−26  3−Py  
    H    H      H     −(C
H2)3−        Ph       3−M
e−Ph      3−27  3−Py     
 H    H      H     −(CH2)
3−      4−Me−Ph    3−OMe−
Ph     3−28  3−Py      H 
   H      H  −CH2CH(Me)CH
2−     Ph        Ph      
    3−29  3−Py      H    
H      H  −CH2CH(Me)CH2− 
    Ph       4−F−Ph      
 3−30  3−Py      H    H  
    H  −CH2CH(Me)CH2−   4
−F−Ph     4−F−Ph       3−
31  3−Py    3−Py   H     
 H     −(CH2)3−        Ph
        Ph          3−32 
 3−Py      H    Me     Me
    −(CH2)3−        Ph   
     Ph          3−33  3−
Py      H    Me     Me   
 −(CH2)3−      4−F−Ph    
 4−F−Ph       3−34  3−Py 
     H    H      H     −(
CH2)2−      4−F−Ph     4−
F−Ph       3−35  3−Py    
  H    H      H     −(CH2
)3−      4−F−Ph     4−F−P
h       3−36  3−Py      H
    H      H     −(CH2)7−
        Ph        Ph     
     3−37  3−Py      H   
 H      H     −(CH2)7−   
   4−F−Ph     4−F−Ph     
  3−38  3−Py      H    Me
     H     −(CH2)2−      
4−F−Ph     4−F−Ph       3
−39  3−Py      H    Me   
  H     −(CH2)3−      4−F
−Ph     4−F−Ph       3−40
  3−Py      H    H      H
     −(CH2)2−        Ph  
     3−Th         3−41  3
−Py      H    H      H   
  −(CH2)3−        Ph     
  2−Th         3−42 2−Me−
5−Py  H    H      H     −
(CH2)2−      4−F−Ph     4
−F−Ph       3−43 2−Me−5−P
y  H    H      H     −(CH
2)3−      4−F−Ph     4−F−
Ph       3−44 2−Me−5−Py  
H    H      H     −(CH2)2
−        Ph        Ph    
      3−45 2−Me−5−Py  H  
  H      H     −(CH2)3−  
      Ph        Ph       
   3−46  4−Py      H    H
      H     −(CH2)3−     
   Ph        Ph          
3−47  2−Py      H    H   
   Me    −(CH2)2−        
Ph        Ph          3−4
8  2−Py      H    H      
Me    −(CH2)4−        Ph 
       Ph          3−49  
2−Py      H    H      Me 
   −(CH2)2−      4−F−Ph  
   4−F−Ph       3−50  2−P
y      H    H      Et    
−(CH2)2−        Ph       
 Ph          3−51  2−Py  
    H    H      Et    −(C
H2)3−        Ph        Ph
          3−52  3−Py     
 H    H      Et    −(CH2)
3−        Ph        Ph   
       3−53  3−Py      H 
   H      Me    −(CH2)2− 
       Ph        Ph      
   ──────────────────────
────────────             
                     表1−4
  ───────────────────────
───────────      No.   R1
      R2    R3     R4    
   A            R7       
 R8         ─────────────
─────────────────────    
 4−1   3−Py     H     H  
    H     −(CH2)2−       
 Ph        Ph          4−
2   3−Py     H     H     
 H     −(CH2)3−        Ph
        Ph          4−3  
 3−Py     H     H      H 
    −(CH2)5−        Ph   
     Ph          4−4   3−
Py     H     H      H    
 −(CH2)2−      4−F−Ph    
4−F−Ph        4−5   3−Py 
    H     H      H     −(
CH2)4−      4−F−Ph    4−F
−Ph        4−6   4−Py    
 H     H      H     −(CH2
)3−      4−F−Ph    4−F−Ph
        4−7   3−Py     H 
    H      H     −(CH2)3−
        Ph      4−F−Ph   
     4−8   3−Py     H    
 H      H     −(CH2)5−   
     Ph      4−Cl−Ph     
  4−9   3−Py     H     H 
     H     −(CH2)3−      
4−Cl−Ph   4−Cl−Ph       4
−10  3−Py     H     H    
  H     −(CH2)4−        P
h      4−Me−Ph       4−11
  3−Py     H     H      H
     −(CH2)2−        Ph  
    4−OMe−Ph      4−12  4
−Py     H     H      H   
  −(CH2)3−        Ph     
   Ph          4−13  3−Py
     H     H      H     −
(CH2)3−        Ph      3−
F−Ph        4−14  3−Py   
  H     H      H     −(CH
2)3−      2−F−Ph    4−Cl−
Ph       4−15  3−Py     H
     H      H     −(CH2)3
−        Ph      3−Cl−Ph 
      4−16  3−Py     H   
  H      H     −(CH2)3−  
    4−Cl−Ph   2−Cl−Ph    
   4−17  3−Py     H     H
      H   −CH2CH(Me)CH2− 
   Ph        Ph          
4−18  3−Py     H     H   
   H   −CH2CH(Me)CH2−    
Ph      4−F−Ph        4−1
9  3−Py     H     H      
H   −CH2CH(Me)CH2−    Ph 
     4−Cl−Ph       4−20  
3−Py     H     H      H  
 −CH2CH(Me)CH2−  4−F−Ph  
  4−F−Ph        4−21  3−P
y     H     Me     H     
−(CH2)2−      4−F−Ph    4
−F−Ph        4−22  3−Py  
   H     Me     H     −(C
H2)4−      4−F−Ph    4−F−
Ph        4−23  4−Py     
H     H      H     −(CH2)
4−        Ph        Ph   
 4−24  3−Py     H     H  
    Me    −(CH2)2−      4
−F−Ph    4−F−Ph       ───
─────────────────────────
──────  本発明の化合物(I)は、以下の方法
に従って容易に製造される。
【0031】
【化7】
【0032】上記式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4
 ,R及びAは、前述したものと同意義を示す。
【0033】第1工程は、本発明の化合物(I)を製造
する工程で、一般式(II)を有するカルボン酸又はそ
の反応性誘導体を一般式 (III)を有するアミン誘
導体と反応させることによって達成される。
【0034】カルボン酸(II)とアミン(III) 
との反応は、塩基の存在下又は非存在下、好適には、不
活性溶剤中、縮合剤の存在下に行われる。
【0035】使用される縮合剤は、カルボン酸とアミン
からアミド結合を製造させるものなら特に限定されない
が、好適には、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DC
C)、シアノリン酸ジエチル(DEPC)、カルボニル
ジイミダゾール、ジフェニルホスホリルアジド(DPP
A)又はジエチルアゾジカルボキシレート−トリフェニ
ルホスフィンであり、さらに好適には、ジシクロヘキシ
ルカルボジイミド又はシアノリン酸ジエチルである。
【0036】使用される塩基は、好適には、トリメチル
アミン、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアニリ
ン、N−メチルモルホリン、4−N,N−ジメチルピリ
ジンのような有機アミンであり、特に好適には、トリエ
チルアミン又はN−メチルモルホリンである。
【0037】使用される不活性溶媒は、反応に関与しな
ければ特に限定されないが、例えば、ベンゼン、トルエ
ン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロ
リド、ジクロロエタン、クロロホルムのようなハロゲン
化炭化水素類;酢酸エチル、酢酸プロピル、のようなエ
ステル類;エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン
のようなエーテル類;ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド、ヘキサメチルホスホロトリアミドのよう
なアミド類;又はアセトニトリルのようなニトリル類を
挙げることができるが、好適にはエーテル類(特にテト
ラヒドロフラン)、ハロゲン化炭化水素類(特に、メチ
レンクロライド)、アミド類(特に、ジメチルホルムア
ミド)、エステル類(特に酢酸エチル)である。
【0038】反応温度は、通常、−10℃乃至50℃(
好適には0℃乃至30℃)であり、反応に要する時間は
、反応温度等によって異なるが通常、30分間乃至20
時間である。
【0039】また、化合物(II)の反応性誘導体とア
ミン(III) の反応では、カルボン酸(II)を反
応性誘導体にした後に、アミン(III) と反応させ
ることによって化合物(I)が製造される。
【0040】カルボン酸の反応性誘導体は、例えば酸ク
ロリド、酸ブロミドのような酸ハライド;酸アジド;N
−ヒドロキシベンゾトリアゾール、N−ヒドロキシスク
シイミド等との活性エステル;使用されるカルボン酸の
酸無水物;又はモノメチル炭酸エステル、モノエチル炭
酸エステル、モノイソブチル炭酸エステルのようなモノ
−C1 −C4 アルキル炭酸エステルもしくはモノフ
ェニル炭酸エステル、モノトリル炭酸エステルのような
モノアリール炭酸エステルとの混合酸無水物をあげるこ
とができるが、好適には、アルキル炭酸エステル類との
混合酸無水物である。そして、酸ハライド、酸無水物の
ようなカルボン酸の反応性誘導体は、常法、例えば、カ
ルボン酸(II)を、不活性溶剤中(例えば、メチレン
クロライド、ベンゼン、テトラヒドロフラン等)、必要
に応じて塩基の存在下(例えば、ピリジン、トリエチル
アミン、ジメチルアニリン等)、相当するハライド(例
えば、チオニルクロライド、チオニルブロマイド、目的
とするカルボン酸の酸クロライド若しくは酸ブロマイド
、メチルクロル炭酸エステル、エチルクロル炭酸エステ
ル、イソブチルクロル炭酸エステル、フェニルクロル炭
酸エステル、トリルクロル炭酸エステル等)と20℃乃
至100℃で、1時間乃至20時間反応させることによ
って行われる。また、酸アミド、活性エステルのような
カルボン酸の反応性誘導体は、カルボン酸(II)を相
当する化合物(例えば、アジ化水素、N−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール、N−ヒドロキシスクシイミド等)と
前述のカルボン酸(II)とアミン(III) からア
ミド結合を製造させる反応と同様に反応させて製造する
ことができる。
【0041】カルボン酸(II)の反応性誘導体とアミ
ン(III) の反応は、好適には、不活性溶剤中で行
われる。
【0042】使用される不活性溶剤は、反応に関与しな
ければ特に限定されないが、例えば、ジクロロメタン、
ジクロロエタン、クロロホルムのようなハロゲン化炭化
水素類、エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンの
ようなエーテル類、酢酸エチルのようなエステル類、ベ
ンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類
をあげることができるが、好適には、芳香族炭化水素類
、テトラヒドロフランのようなエーテル類である。
【0043】また、大過剰の化合物(III) を溶剤
を兼ねて使用できる。
【0044】反応温度は、通常、−10℃乃至50℃(
好適には0℃乃至25℃)であり、反応に要する時間は
、反応温度によって異なるが通常、5分間乃至20時間
(好適には30分乃至10時間)である。
【0045】さらに、化合物(I)において、R3 が
t−ブトキシカルボニル基である化合物は、不活性溶剤
中、酸と反応させて、R3 が水素原子である化合物(
Ia)に導くことができる。
【0046】使用される酸は、例えば、塩酸、臭化水素
酸、硫酸のような鉱酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、安息
香酸のようなカルボン酸類、メタンスルホン酸、ベンゼ
ンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸のようなスルホ
ン酸類をあげることができるが、好適には、塩酸、臭化
水素酸、トリフルオロ酢酸である。
【0047】使用される溶媒としては、反応を阻害せず
、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定は
ないが、例えば、メタノール、エタノールのようなアル
コール類;テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ
ーテル類又はアセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトンのようなケトン類;アセトニトリルのよ
うなニトリル類又は水をあげることができるが、好適に
は、エーテル類又は水である。
【0048】反応温度は、通常、0℃乃至50℃(好適
には室温付近)であり、反応に要する時間は、反応温度
等によって異なるが通常、1時間乃至20時間である。
【0049】上記各反応で得られた目的化合物は、常法
に従って反応混合物から採取することができる。例えば
、適宜中和して、反応混合物から溶剤を留去すること又
は、必要に応じて反応混合物から溶剤を留去した後、反
応混合物を水にあけ、水不溶性有機溶剤で抽出し、抽出
液から溶剤を留去することによって得ることができる。 さらに、必要に応じ、常法、例えば再結晶、再沈澱又は
クロマトグラフィー等によって更に精製できる。
【0050】原料化合物(II)は、公知であるか、公
知の方法[例えば、フランス特許第2267089 号
、特開平2−179号等)もしくはそれらに類似した方
法に従って製造される。
【0051】原料化合物(III) は、公知であるか
、公知の方法[例えば、ケミカル・ファルマス−ティカ
ル・ブレタン、37巻,第100頁(1989年):C
hem. Pharm.Bull., 37,100(
1989),ジャーナル・オブ・メデシナル・ケミスト
リー,32巻,583頁(1989年):J.Med.
Chem.,32,583(1989)等]もしくはそ
れらに類似した方法に従って容易に製造される。
【0052】また、R4 がC1 −C4 アルキル基
である化合物(III) は、R4 が水素原子である
化合物(III) を公知の方法[例えば、ジャーナル
・オルガニック・ケミストリー,27巻,第4058頁
(1962年):J. Org. Chem.,  2
7,4058(1962)]でホルミル化するかC2 
−C4 脂肪酸ハライド(アセチルクロリド、プロピオ
ニルクロリド、ブチリルクロリド等)と、不活性溶剤中
(例えば、メチレンクロリド等)、塩基(例えば、トリ
エチルアミン、ピリジン等)の存在下、室温付近で30
分間乃至2時間反応させることにより得られるアシル体
を、還元剤(例えば、リチウムアルミニウムヒドリドの
ような水素化アルミニウム)と、不活性溶剤中(例えば
、エーテル、テトラヒドロフランのようなエーテル類等
)、−10℃乃至80℃で、30分間乃至5時間反応さ
せることによっても得られる。
【0053】
【発明の効果】本発明のチアゾリジンカルボン酸アミド
誘導体は優れた、抗アレルギー作用及び抗喘息作用を有
し、またPAF拮抗作用をも有し、アレルギー疾患又は
喘息の治療剤として有用である。
【0054】本発明の化合物(I)の投与形態としては
、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤若しくはシ
ロップ剤等による経口投与又は注射剤、噴霧剤、点眼剤
、貼付剤若しくは坐剤等による非経口投与を挙げること
ができる。これらの製剤は、賦形剤、結合剤、崩壊剤、
滑沢剤、安定剤、矯味矯臭剤等の添加剤を用いて周知の
方法で製造される。その使用量は症状、年齢等により異
なるが、1日10mg〜1000mg(好ましくは、1
0〜500mg)を成人に対して、1日1回又は数回に
分けて投与することができる。
【0055】以下に、実施例、参考例を及び試験例を挙
げて本発明を更に具体的に説明する。
【0056】
【実施例】
実施例1 (4R)−3−t−ブトキシカルボニル−N−[3−(
4−ジフェニルメチル−1−ピペラジニル)プロピル]
−2−(3−ピリジル)チアゾリン−4−カルボキサミ
ド(例示化合物番号1−2) (4R)−N−tブトキシカルボニル−2−(3−ピリ
ジル)チアゾリジン−4−カルボン酸500mg(1.
61ミリモル),1−(ジフェニルメチル)−4−(3
−アミノプロピル)ピペラジン500mg(1.61ミ
リモル),ジエチルホスホリルシアナイド263mg(
1.61ミリモル),トリエチルアミン163mg(1
.61ミリモル)及びテトラヒドロフラン10mlの混
合物を室温で一夜撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、
水で希釈し、メチレンクロライドで抽出し、溶媒を留去
した後、得られた残留物をアルミナを用いるカラムクロ
マトグラフィーに付し、酢酸エチルで溶出して目的物を
油状物として840mg(89%)得た。 I.R.スペクトル,νmax cm−1(KBr):
 3350, 2973, 2934, 2808, 
1669, 1367,1158。 マススペクトル, m/z(%): 601(M+,0
.2),407(16), 167(100)。
【0057】実施例2 (4R)−N−[3−(4−ジフェニルメチル−1−ピ
ペラジニル)プロピル−2−(3−ピリジル)チアゾリ
ジン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−37)
(4R)−3−t−ブトキシカルボニル−N−(4−ジ
フェニルメチル−1−ピペラジニル)プロピル−2−(
3−ピリジル)チアゾリジン−4−カルボキサミド0.
8g(1.36ミリモル)を10%塩酸15mlに溶解
し、室温で一夜撹拌した。反応液を中和し、クロロホル
ムで抽出し、溶媒を留去した後、得られた残留物をシリ
カゲルクロマトグラフィーに付し、ジクロロメタン−メ
タノール(20:1)で溶出して、目的物を油状物とし
て0.5g(74%)を得た。 I.R.スペクトル,νmax cm−1(CHCl3
): 3000, 2900, 2800, 1665
, 1520, 1450。 マススペクトル, m/z(%): 501(M+,4
), 167(100), 125(48)。得られた
油状物を酢酸エチルに溶解し、4N−塩酸−酢酸エチル
溶液を加え析出晶を濾取して目的物の塩酸塩を得た。 融点  193−195℃(分解)。 実施例3 (4R)−N−[2−(4−ジフェニルメチル−1−ピ
ペラジニル)エチル]−3−t−ブトキシカルボニル−
2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カルボキサミ
ド(例示化合物番号1−1) (4R)−3−t−ブトキシカルボニル−2−(3−ピ
リジル)チアゾリン−4−カルボン酸と1−ジフェニル
メチル−4−(2−アミノエチル)ピペラジンを用いて
、実施例1と同様にして、標記化合物を69%の収率で
得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
 3375, 2970, 1685, 1510。 マススペクトル, m/z(%): 587(M+,4
), 265(48), 167(100)。
【0058】実施例4 (4R)−N−[4−(4−ジフェニルメチル−1−ピ
ペラジニル)ブチル]−3−t−ブトキシカルボニル−
2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カルボキサミ
ド(例示化合物番号1−3) (4R)−3−t−ブトキシカルボニル−2−(3−ピ
リジル)チアゾリン−4−カルボン酸と1−ジフェニル
メチル−4−(4−アミノブチル)ピペラジンを用いて
、実施例1と同様にして、標記化合物を61%の収率で
得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
 3350, 2940, 1685, 1530。 マススペクトル, m/z(%): 615(M+,5
), 421(72), 167(100)。
【0059】実施例5 (4R)−N−[2−[4−ビス(4−フルオロフェニ
ル)メチル−1−ピペラジニル]エチル]−3−t−ブ
トキシカルボニル−2−(3−ピリジル)チアゾリジン
−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−4)(4R
)−3−t−ブトキシカルボニル−2−(3−ピリジル
)チアゾリン−4−カルボン酸と1−ビス(4−フルオ
ロフェニル)メチル−4−(2−アミノエチル)ピペラ
ジンを用いて、実施例1と同様にして、標記化合物を7
3%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
 3340, 2975, 2937, 2814, 
1698, 1505。 マススペクトル, m/z(%): 624(M+,6
), 393(57), 203(100)。
【0060】実施例6 (4R)−N−[3−[4−ビス(4−フルオロフェニ
ル)メチル−1−ピペラジニル]プロピル]−3−t−
ブトキシカルボニル−2−(3−ピリジル)チアゾリジ
ン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−5)(4
R)−3−t−ブトキシカルボニル−2−(3−ピリジ
ル)チアゾリン−4−カルボン酸と1−ビス(4−フル
オロフェニル)メチル−4−(3−アミノプロピル)ピ
ペラジンを用いて、実施例1と同様にして、標記化合物
を87%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
 3350, 2973, 2938, 2811, 
1698, 1505。 マススペクトル, m/z(%): 637(M+,3
), 407(34), 203(100)。
【0061】実施例7 (4R)−N−[4−[4−ビス(4−フルオロフェニ
ル)メチル−1−ピペラジニル]ブチル]−3−t−ブ
トキシカルボニル−2−(3−ピリジル)チアゾリジン
−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−6)(4R
)−3−t−ブトキシカルボニル−2−(3−ピリジル
)チアゾリン−4−カルボン酸と1−ビス(4−フルオ
ロフェニル)メチル−4−(4−アミノブチル)ピペラ
ジンを用いて、実施例1と同様にして、標記化合物を7
0%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
 2970, 2930, 1685, 1505。 マススペクトル, m/z(%): 651(M+,2
), 421(36), 203(100)。
【0062】実施例8 (4R)−N−[3−[4−(α−4−クロロフェニル
−ベンジル)−1−ピペラジニル]プロピル]−3−t
−ブトキシカルボニル−2−(3−ピリジル)チアゾリ
ジン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−7)(
4R)−3−t−ブトキシカルボニル−2−(3−ピリ
ジル)チアゾリン−4−カルボン酸と1−(α−4−ク
ロロフェニル−ベンジル)−4−(3−アミノプロピル
)ピペラジンを用いて、実施例1と同様にして、標記化
合物を76%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
 3350, 2970, 2830, 1690, 
1525。 マススペクトル, m/z(%): 635(M+,6
), 407(71), 201(100)。
【0063】実施例9 (4R)−N−[2−(4−ジフェニルメチリデン−1
−ピペリジニル)エチル]−3−t−ブトキシカルボニ
ル−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カルボキ
サミド(例示化合物番号3−1) (4R)−3−t−ブトキシカルボニル−2−(3−ピ
リジル)チアゾリン−4−カルボン酸と4−ジフェニル
メチリデン−1−(2−アミノエチル)ピペリジンを用
いて、実施例1と同様にして、標記化合物を70%の収
率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
 3330, 2974, 2930, 1700, 
1544。マススペクトル, m/z(%): 598
(M+,34), 323(45), 262(100
) 。
【0064】実施例10 (4R)−N−[3−(4−ジフェニルメチリデン−1
−ピペリジニル)プロピル]−3−t−ブトキシカルボ
ニル−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カルボ
キサミド(例示化合物番号3−2) (4R)−3−t−ブトキシカルボニル−2−(3−ピ
リジル)チアゾリン−4−カルボン酸と4−ジフェニル
メチリデン−1−(3−アミノプロピル)ピペリジンを
用いて、実施例1と同様にして、標記化合物を91%の
収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
 3400, 2980, 1690, 1560。マ
ススペクトル, m/z(%): 584(M+,18
), 365(12), 262(100) 。
【0065】実施例11 (4R)−N−[2−(4−ジフェニルメチル−1−ピ
ペラジニル)エチル]−2−(3−ピリジル)チアゾリ
ジン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−87)
(4R)−N−[2−(4−ジフェニルメチル−1−ピ
ペラジニル)エチル]−3−t−ブトキシカルボニル−
2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カルボキサミ
ドを用いて、実施例2と同様にして、標記化合物を58
%の収率で得た。 融点  183−185℃。 IRスペクトル,νmax cm−1(KBr): 3
380, 3270, 1662, 1516。 マススペクトル, m/z(%): 487(M+,1
9), 265(53), 167(100) 。
【0066】実施例12 (4R)−N−[4−(4−ジフェニルメチル−1−ピ
ペラジニル)ブチル]−2−(3−ピリジル)チアゾリ
ジン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−90)
(4R)−N−[4−(4−ジフェニルメチル−1−ピ
ペラジニル)ブチル]−3−t−ブトキシカルボニル−
2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カルボキサミ
ドを用いて、実施例2と同様にして、標記化合物を93
%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
 3380, 3270, 2950, 1670, 
1520。 マススペクトル, m/z(%): 515(M+,7
), 481(14), 321(28), 167(
100) 。
【0067】実施例13 (4R)−N−[2−[4−ビス(4−フルオロフェニ
ル)メチル−1−ピペラジニル]エチル]−2−(3−
ピリジル)チアゾリジン−4−カルボキサミド(例示化
合物番号1−91) (4R)−N−[2−[4−ビス(4−フルオロフェニ
ル)メチル−1−ピペラジニル)エチル]−3−t−ブ
トキシカルボニル−2−(3−ピリジル)チアゾリジン
−4−カルボキサミドを用いて、実施例2と同様にして
、標記化合物を92%の収率で得た。 融点  162−164℃。 IRスペクトル,νmax cm−1(KBr): 3
380, 3263, 2808, 1658, 15
06。 マススペクトル, m/z(%): 523(M+,1
1), 301(28), 203(100) 。 実施例14 (4R)−N−[3−[4−ビス(4−フルオロフェニ
ル)メチル−1−ピペラジニル]プロピル]−2−(3
−ピリジル)チアゾリジン−4−カルボキサミド(例示
化合物番号1−12) (4R)−N−[3−[4−ビス(4−フルオロフェニ
ル)メチル−1−ピペラジニル)プロピル]−3−t−
ブトキシカルボニル−2−(3−ピリジル)チアゾリジ
ン−4−カルボキサミドを用いて、実施例2と同様にし
て、標記化合物を92%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
 3400, 2970, 1605, 1505。 マススペクトル, m/z(%): 537(M+,1
9), 203(100), 125(41) 。この
化合物を実施例2の後段と同様に4N−塩酸−酢酸エチ
ルと処理して、塩酸塩を得た。 融点  188−188℃(分解)。
【0068】実施例15 (4R)−N−[4−[4−ビス(4−フルオロフェニ
ル)メチル−1−ピペラジニル]ブチル]−2−(3−
ピリジル)チアゾリジン−4−カルボキサミド(例示化
合物番号1−13) (4R)−N−[4−[4−ビス(4−フルオロフェニ
ル)メチル−1−ピペラジニル)ブチル]−3−t−ブ
トキシカルボニル−2−(3−ピリジル)チアゾリジン
−4−カルボキサミドを用いて、実施例2と同様にして
、標記化合物を86%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
 3400, 2950, 1670, 1510。 マススペクトル, m/z(%): 551(M+,3
), 293(10), 203(100)。 この化合物を実施例2の後段と同様に4N−塩酸−酢酸
エチルと処理して、塩酸塩を得た。 融点  188−190℃(分解)。
【0069】実施例16 (4R)−N−[3−[4−(α−4−クロロフェニル
−ベンジル)−1−ピペラジニル]プロピル]−2−(
3−ピリジル)チアゾリジン−4−カルボキサミド(例
示化合物番号1−88) (4R)−N−[3−[4−(α−4−クロロフェニル
−ベンジル)−1−ピペラジニル)プロピル]−3−t
−ブトキシカルボニル−2−(3−ピリジル)チアゾリ
ジン−4−カルボキサミドを用いて、実施例2と同様に
して、標記化合物を75%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(KBr): 3
290, 2940, 2810, 1666, 15
20。 マススペクトル, m/z(%): 535(M+,6
), 201(195), 165(100) 。 この化合物を実施例2の後段と同様に4N−塩酸−酢酸
エチルと処理して、塩酸塩を得た。 融点  188−190℃(分解)。
【0070】実施例17 (4R)−N−[3−[4−[ビス(4−フルオロフェ
ニル)メトキシ]−1−ピペリジニル]−プロピル]−
2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カルボキサミ
ド(例示化合物番号2−13) (4R)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カ
ルボン酸400mg(1.90ミリモル),4−[ビス
(4−フルオロフェニル)メトキシ]−1−(3−アミ
ノプロピル)−ピペリジン686mg(1.9 ミリモ
ル),ジシクロヘキシルカルボジイミド392mg(1
.9 ミリモル)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
257mg(1.9 ミリモル)及びジメチルホルムア
ミド6ml混合物を室温で一夜撹拌した。酢酸エチルで
反応混合物を希釈し、不溶物を濾去した。濾液に0.5
 N−水酸化ナトリウムを加え、酢酸エチルで抽出した
。酢酸エチル層に1N−塩酸を加え得られた水層を、ア
ルカリ性にして酢酸エチルで抽出した。抽出液を減圧濃
縮し、残留物をアルミナを用いるカラムクロマトグラフ
ィーに付し、酢酸エチル−エタノール(20:1)で溶
出して、目的物を、油状物として710mg得た(68
%)。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
 3400, 3300, 2950, 1665, 
1605, 1505。 マススペクトル, m/z(%): 552(M+,1
), 384(12), 165(100)。 得られた油状物を酢酸エチルに溶解し、4N−塩酸−酢
酸エチルを用いて、実施例2の後段と同様にして目的物
の塩酸塩を得た。 融点  114−117℃(分解)。
【0071】実施例18 (4R)−N−[2−[4−ビス(4−フルオロフェニ
ル)メトキシ−1−ピペリジニル]エチル]−2−(3
−ピリジル)チアゾリジン−4−カルボキサミド(例示
化合物番号2−12) (4R)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カ
ルボン酸と4−ビス(4−フルオロフェニル)メトキシ
−1−(2−アミノエチル)ピペリジンを用いて、実施
例17と同様にして、標記化合物を55%の収率で得た
。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
 3350, 2930, 1665, 1510。 マススペクトル, m/z(%): 538(M+,0
.3),316(39), 203(100)。 この化合物を実施例2の後段と同様に4N−塩酸−酢酸
エチルと処理して、塩酸塩を得た。 融点  75−77℃。
【0072】実施例19 (4R)−N−[3−[4−(ジフェニル−α−ヒドロ
キシメチル)−1−ピペリジニル]プロピル]−2−(
3−ピリジル)チアゾリジン−4−カルボキサミド(例
示化合物番号4−2) (4R)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カ
ルボン酸と4−(ジフェニル−α−ヒドロキシメチル)
−1−(3−アミノプロピル)ピペリジンを用いて、実
施例1と同様にして、標記化合物を65%の収率で得た
。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
 3289, 2942, 1660, 1524。 マススペクトル, m/z(%): 516(M+,1
), 280(69), 28(100) 。 この化合物を実施例2の後段と同様に4N−塩酸−酢酸
エチルと処理して、塩酸塩を得た。 融点  110−113℃。
【0073】実施例20 (4R)−N−2−[4−[α−(4−(クロロフェニ
ル)ベンジル]−1−ピペラジニル]エチル−2−(3
−ピリジル)チアゾリジン−4−カルボキサミド(例示
化合物番号1−89) (4R)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カ
ルボン酸408mg(1.94ミリモル),4−[α−
(4−クロロフェニル)ベンジル−1−(2−アミノエ
チル)ピペラジン640mg(1.94ミリモル),ジ
シクロヘキシルカルボジイミド400mg(1.94ミ
リモル)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール262m
g(1.94ミリモル)及びジメチルホルムアミド12
mlの混合物を室温で一夜撹拌した。酢酸エチルで希釈
し、不溶物を濾去した。濾液に5%炭酸水素ナトリウム
水溶液を加え、酢酸エチル層を減圧濃縮した。残留物を
アルミナを用いるカラムクロマトグラフィーに付し、酢
酸エチルで溶出して目的物を結晶として580mg得た
(58%)。 融点  157−159℃(EtOHから再結晶)。 マススペクトル, m/z(%): 521(M+,1
3), 295(51), 201(100) 。
【0074】実施例21 (4R)−N−2−(4−ジフェニルメチレン−1−ピ
ペリジニル)エチル−2−(3−ピリジル)チアゾリジ
ン−4−カルボキサミド(例示化合物番号3−3)(4
R)−3−t−ブトキシカルボニル−N−(4−ジフェ
ニルメチレン−1−ピペリジニル)エチル−2−(3−
ピリジル)チアゾリジン−4−カルボキサミド1.1 
g(1.88ミリモル)、4N−塩酸−ジオキサン10
ml及びメチレンクロライド10mlの混合物を室温で
3時間撹拌した。反応混合物を氷水にあけ、中和して、
クロロホルムで抽出した。抽出物を濃縮して得られた残
留物をシリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィーに
付し、クロロホルム−メタノール(10:2)で溶出し
て、目的物を油状物として1.0 g(定量的)得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3250, 2982, 1677, 1265。 マススペクトル,m/z(%):484(M+,13)
, 262(100)。 得られた油状物を酢酸エチルに溶かし、4N−塩酸−酢
酸エチル溶液を加え、析出晶を濾取して、目的物の塩酸
塩を得た。 融点  102−105℃。
【0075】実施例22 (4R)−[N−3−(4−ジフェニルメチレン−1−
ピペリジニル)プロピル]−2−(3−ピリジル)チア
ゾリジン−4−カルボキサミド(例示化合物番号3−4
) 実施例20で使用したカルボン酸と3−(4−ジフェニ
ルメチレン−1−ピペリジニル)プロピルアミンを用い
て、実施例20と同様にして、目的化合物を68%の収
率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(KBr):33
00,2942, 1979, 1661。 マススペクトル,m/z(%):498(M+,14)
, 359(24), 262(100)。 実施例2の後段と同様にして目的物の塩酸塩を得た。 融点  140−142℃(分解)。
【0076】実施例23 (4R)−[N−4−(4−ジフェニルメチレン−1−
ピペリジニル)ブチル]−2−(3−ピリジル)チアゾ
リジン−4−カルボキサミド(例示化合物番号3−5)
相当する[4−(4−ジフェニルメチレンピペリジノ)
ブチル]アミンと実施例20で用いたカルボン酸を用い
て、実施例20と同様にして、目的化合物を46%の収
率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3400, 3050, 2960, 1735, 1
665, 1530。 マススペクトル,m/z(%):512(M+,1),
 262(100)。 実施例2の後段と同様にして目的化合物の塩酸塩を得た
。 融点  122−124℃。
【0077】実施例24(4R)−[N−5−[4−[
ビス(4−フルオロフェニル)メチル]−1−ピペラジ
ニル]−ペンチル]−2−(3−ピリジニル)チアゾリ
ジン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−14) (4R)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カ
ルボン酸500mg(2.4 ミリモル)、4−[ビス
(4−フルオロフェニル)メチル]−1−(5−アミノ
ペンチル)ピペラジン900mg(2.4 ミリモル)
、ジシクロヘキシルカルボジイミド497mg(2.4
 ミリモル)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール32
6mg(2.4 ミリモル)及びジメチルホルムアミド
8ml混合物を室温で一夜撹拌した。酢酸エチルで反応
混合物を希釈し、不溶物を濾去した。濾液に0.5N−
水酸化ナトリウムを加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸
エチル層に1N−塩酸を加え、得られた水層をアルカリ
性にして、酢酸エチルで抽出した。減圧濃縮し、残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロ
ホルム−メタノール(20:1)で溶出して目的物の油
状物800mg得た(60%)。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3400, 2960, 2830, 1745, 1
670, 1610,1505。 マススペクトル,m/z(%):565(M+,0.3
), 203(100)。 得られた油状物を酢酸エチルに溶解し、4N−塩酸−酢
酸エチル−溶液を加えて、目的物の塩酸塩を得た。 融点  174−176℃(分解)。
【0078】実施例25 (4R)−N−[2−[4−[ビス(4−フルオロフェ
ニル)−α−ヒドロキシメチル]−1−ピペリジニル]
エチル]−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カ
ルボキサミド(例示化合物番号4−4)(4R)−2−
(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カルボン酸と4−
[ビス(4−フルオロフェニル)−α−ヒドロキシメチ
ル]−1−(2−アミノエチル)ピペリジンを用いて、
実施例17と同様にして、標記化合物を42%の収率で
得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3350, 2935, 1660, 1505。 マススペクトル,m/z(%):538(M+,1),
 316(100), 298(19)。 この化合物を実施例2の後段と同様に4N−塩酸−酢酸
エチルと処理して、塩酸塩を得た。 融点  143−145℃。
【0079】実施例26 (4R)−N−[2−[4−[ビス(4−フルオロフェ
ニル)メチレン−1−ピペリジニル]エチル]−2−(
3−ピリジル)チアゾリジン−4−カルボキサミド(例
示化合物番号3−34) (4R)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カ
ルボン酸と4−ビス(4−フルオロフェニル)メチレン
−1−(2−アミノエチル)ピペリジンを用いて、実施
例17と同様にして、標記化合物を91%の収率で得た
。 融点  119−121℃。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3400, 2960, 1675, 1510。 マススペクトル,m/z(%):520(M+,8),
 298(100)。 実施例27 (4R)−N−[5−(4−ジフェニルメチレン−1−
ピペリジニル)ペンチル]−2−(3−ピリジル)チア
ゾリジン−4−カルボキサミド(例示化合物番号3−6
) (4R)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カ
ルボン酸と4−ジフェニルメチレン−1−(5−アミノ
ペンチル)ピペリジンを用いて、実施例17と同様にし
て、標記化合物を36%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
2950, 1670, 1530, 1450。 マススペクトル,m/z(%):526(M+,4),
 262(100)。 この化合物を実施例2の後段と同様に4N−塩酸−酢酸
エチルと処理して、塩酸塩を得た。 融点  74−77℃。
【0080】実施例28 (4R)−N−[7−(4−ジフェニルメチレン−1−
ピペリジニル)ヘプチル]−2−(3−ピリジル)チア
ゾリジン−4−カルボキサミド(例示化合物番号3−3
6) (4R)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カ
ルボン酸と4−ジフェニルメチレン−1−(7−アミノ
ヘプチ)ピペリジンを用いて、実施例17と同様にして
、標記化合物を46%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3400, 2936, 1670, 1525。 マススペクトル,m/z(%):554(M+,0.3
),  262(100)。 実施例29 (4R)−N−[3−[4−ビス(4−フルオロフェニ
ル)メチレン−1−ピペリジニル]プロピル]−2−(
3−ピリジル)チアゾリジン−4−カルボキサミド(例
示化合物番号3−35)(4R)−2−(3−ピリジル
)チアゾリジン−4−カルボン酸と4−ビス(4−フル
オロフェニル)メチレン−1−(3−アミノプロピル)
ピペリジンを用いて、実施例17と同様にして、標記化
合物を15%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3375, 3275, 2935, 2800, 1
665, 1600,1505。 マススペクトル,m/z(%):534(M+,18)
, 395(31), 298(100)。 この化合物を実施例2の後段と同様に4N−塩酸−酢酸
エチルと処理して、塩酸塩を得た。 融点  95−98℃(分解)。
【0081】実施例30 (4R)−N−[3−[4−α−(2−ピリジル)ベン
ジル−1−ピペラジニル]プロピル]−2−(3−ピリ
ジル)チアゾリジン−4−カルボキサミド(例示化合物
番号1−65) (4R)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カ
ルボン酸と4−α−(2−ピリジル)ベンジル−1−(
3−アミノプロピル)ピペラジンを用いて、実施例17
と同様にして、標記化合物を16%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3300, 2960, 2830, 1670, 1
590, 1520。 マススペクトル,m/z(%):502(M+,6),
 197(52), 169(100)。 実施例31 (4R)−N−[2−[4−α−(3−ピリジル)ベン
ジル−1−ピペラジニル]エチル]−2−(3−ピリジ
ル)チアゾリジン−4−カルボキサミド(例示化合物番
号1−79) (4R)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カ
ルボン酸と4−α−(3−ピリジル)ベンジル−1−(
2−アミノエチル)ピペラジンを用いて、実施例17と
同様にして、標記化合物を56%の収率で得た。 融点  130−131℃。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3380, 3010, 2970, 2830, 1
670, 1580,1520。 マススペクトル,m/z(%):486(M+−2, 
30), 266(52), 168(100)。 実施例32 (4R)−N−[2−[4−α−(4−ピリジル)ベン
ジル−1−ピペラジニル]エチル]−2−(3−ピリジ
ル)チアゾリジン−4−カルボキサミド(例示化合物番
号1−84) (4R)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カ
ルボン酸と4−α−(4−ピリジル)ベンジル−1−(
2−アミノエチル)ピペラジンを用いて、実施例17と
同様にして、標記化合物を60%の収率で得た。 融点  160−162℃。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3400, 3000, 2950, 2830, 1
670, 1600,1520。 マススペクトル,m/z(%):488(M+,13)
, 266(100), 168(98)。 実施例33 (4R)−N−[2−[4−α−(2−ピリジル)−4
−フルオロベンジル−1−ピペラジニル]エチル]−2
−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カルボキサミド
(例示化合物番号1−70) (4R)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カ
ルボン酸と4−α−(2−ピリジル)−4−フルオロベ
ンジル−1−(2−アミノエチル)ピペラジンを用いて
、実施例17と同様にして、標記化合物を71%の収率
で得た。 融点  144−146℃。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3380, 3000, 2950, 2820, 1
670, 1600,1590, 1505。 マススペクトル,m/z(%):506(M+,10)
, 215(46), 186(100)。 実施例34 (4R)−N−[2−[4−[α−(2−ピリジル)−
4−トリフルオロメチルベンジル]−1−ピペラジニル
]エチル]−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−
カルボキサミド(例示化合物番号1−75)(4R)−
2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カルボン酸と
4−[α−(2−ピリジル)−4−トリフルオロメチル
ベンジル]−1−(2−アミノエチル)ピペラジンを用
いて、実施例17と同様にして、標記化合物を54%の
収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3380, 2960, 2825, 1670, 1
590, 1520。 マススペクトル,m/z(%):536(M+,18)
, 265(71), 236(100)。 この化合物を実施例2の後段と同様に4N−塩酸−酢酸
エチルと処理して、塩酸塩を得た。 融点  164−167℃(分解)。
【0082】実施例35 (4R)−N−[2−[4−ビス(4−フルオロフェニ
ル)メチレン−1−ピペリジニル]エチル]−3−メチ
ル−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カルボキ
サミド(例示化合物番号3−38) (4R)−3−メチル−2−(3−ピリジル)チアゾリ
ジン−4−カルボン酸と4−ビス(4−フルオロフェニ
ル)メチレン−1−(2−アミノエチル)ピペリジンを
用いて、実施例17と同様にして、標記化合物を82%
の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3380, 3120, 3060, 2820, 1
670, 1605,1510。 マススペクトル,m/z(%):534(M+,18)
, 298(100), 179(29)。 この化合物を実施例2の後段と同様に4N−塩酸−酢酸
エチルと処理して、塩酸塩を得た。 融点  148−150℃(分解)。
【0083】実施例36 (4R)−N−[2−[4−[ビス(4−フルオロフェ
ニル)−α−ヒドロキシメチル]−1−ピペリジニル]
エチル]−3−メチル−2−(3−ピリジル)チアゾリ
ジン−4−カルボキサミド(例示化合物番号4−4)(
4R)−3−メチル−2−(3−ピリジル)チアゾリジ
ン−4−カルボン酸と4−[ビス(4−フルオロフェニ
ル)−α−ヒドロキシメチル]−1−(2−アミノエチ
ル)ピペリジンを用いて、実施例17と同様にして、標
記化合物を57%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3360, 2980, 2940, 1665, 1
600, 1505。 マススペクトル,m/z(%):538(M+−15,
0.3), 316(100), 123(22)。 この化合物を実施例2の後段と同様に4N−塩酸−酢酸
エチルと処理して、塩酸塩を得た。 融点  115−117℃(分解)。
【0084】実施例37(4R)−N−[2−[4−[
α−(2−ピリジル)ベンジル]−1−ピペラジニル]
エチル]−3−メチル−2−(3−ピリジル)チアゾリ
ジン−4−カルボキサミド(例示化合物番号1−68) (4R)−3−メチル−2−(3−ピリジル)チアゾリ
ジン−4−カルボン酸と4−[α−(2−ピリジル)ベ
ンジル]−1−(2−アミノエチル)ピペラジンを用い
て、実施例17と同様にして、標記化合物を93%の収
率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3360, 2980, 2940, 1665, 1
600, 1505。 マススペクトル,m/z(%):502(M+,27)
, 334(73), 169(100)。 この化合物を実施例2の後段と同様に4N−塩酸−酢酸
エチルと処理して、塩酸塩を得た。 融点  148−150℃。
【0085】実施例38 (4R)−N−[3−[4−α−(2−チエニル)ベン
ジリデン−1−ピペリジニル]プロピル]−2−(3−
ピリジル)チアゾリジン−4−カルボキサミド(例示化
合物番号3−41) (4R)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カ
ルボン酸と4−[α−(2−チエニル)ベンジリデン]
−1−(3−アミノプロピル)ピペリジンを用いて、実
施例17と同様にして、標記化合物を47%の収率で得
た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3300, 3000, 2930, 1665, 1
520。 マススペクトル,m/z(%):504(M+,19)
, 268(100), 129(37)。 この化合物を実施例2の後段と同様に4N−塩酸−酢酸
エチルと処理して、塩酸塩を得た。 融点  133−135℃(分解)。
【0086】実施例39 (4R)−N−[2−(4−ジフェニルメチル−1−ピ
ペラジニル)エチル]−N−メチル−2−(3−ピリジ
ル)チアゾリジン−4−カルボキサミド(例示化合物番
号1−86) (4R)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カ
ルボン酸と4−ジフェニルメチル−1−[2−(N−メ
チルアミノ)エチル]ピペラジンを用いて、実施例17
と同様にして、標記化合物を46%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3320, 3020, 2960, 1650, 1
495。 マススペクトル,m/z(%):501(M+,4),
 265(39), 129(100)。 この化合物を実施例2の後段と同様に4N−塩酸−酢酸
エチルと処理して、塩酸塩を得た。 融点  185−188℃(分解)。
【0087】実施例40 (4R)−N−[2−[4−ビス(4−フルオロフェニ
ル)メチレン−1−ピペリジニル]エチル]−2−[5
−(2−メチルピリジル)チアゾリジン−4−カルボキ
サミド(例示化合物番号3−42) (4R)−2−[5−(2−メチルピリジル)]チアゾ
リジン−4−カルボン酸と4−ビス(4−フルオロフェ
ニル)メチレン−1−(2−アミノエチル)ピペリジン
を用いて、実施例17と同様にして、標記化合物を50
%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3200, 2950, 1670, 1605, 1
510, 1220。 マススペクトル,m/z(%):534(M+,10)
, 298(100)。 この化合物を実施例2の後段と同様に4N−塩酸−酢酸
エチルと処理して、塩酸塩を得た。 融点  144−146℃(分解)。
【0088】実施例41 (4R)−N−[3−[4−[ビス(4−フルオロフェ
ニル)メチレン]−1−ピペリジニル]プロピル]−2
−[5−(2−メチルピリジル)]チアゾリジン−4−
カルボキサミド(例示化合物番号3−43)(4R)−
2−[5−(2−メチルピリジル)チアゾリジン−4−
カルボン酸と4−[ビス(4−フルオロフェニル)メチ
レン]−1−(3−アミノプロピル)ピペリジンを用い
て、実施例17と同様にして、標記化合物を33%の収
率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3300, 2950, 1670, 1605, 1
510, 1220。 マススペクトル,m/z(%):548(M+,24)
, 395(40), 298(100)。 この化合物を実施例2の後段と同様に4N−塩酸−酢酸
エチルと処理して、塩酸塩を得た。 融点  146−148℃。
【0089】実施例42 (4R)−N−[3−(4−ジフェニルメチレン−1−
ピペリジニル]プロピル)−2−[5−(2−メチルピ
リジル)]チアゾリジン−4−カルボキサミド(例示化
合物番号3−45) (4R)−2−[5−(2−メチルピリジル)]チアゾ
リジン−4−カルボン酸と4−ジフェニルメチレン−1
−(3−アミノプロピル)ピペリジンを用いて、実施例
17と同様にして、標記化合物を80%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3300, 2950, 1670, 1605, 1
525, 1495。 マススペクトル,m/z(%):512(M+,41)
,  359(53),  212(100)。 この化合物を実施例2の後段と同様に4N−塩酸−酢酸
エチルと処理して、塩酸塩を得た。 融点  98−101℃。
【0090】実施例43 (4R)−N−[3−(4−ジフェニルメチレン−1−
ピペリジニル)プロピル]−N−エチル−2−(3−ピ
リジル)チアゾリジン−4−カルボキサミド(例示化合
物番号3−52) (4R)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カ
ルボン酸と4−(ジフェニルメチレン)−1−[3−(
エチルアミノ)プロピル]ピペリジンを用いて、実施例
17と同様にして、標記化合物を27%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3300, 1680, 1640, 1380。 マススペクトル,m/z(%):526(M+,47)
, 387(53), 262(100)。 この化合物を実施例2の後段と同様に4N−塩酸−酢酸
エチルと処理して、塩酸塩を得た。 融点  92−94℃。
【0091】実施例44 (4R)−N−[2−(4−ジフェニルメチレン−1−
ピペリジニル)エチルル)−N−メチル−2−(3−ピ
リジル)チアゾリジン−4−カルボキサミド(例示化合
物番号3−53) (4R)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カ
ルボン酸と4−ジフェニルメチレン−1−[2−(メチ
ルアミノ)エチル]ピペリジンを用いて、実施例17と
同様にして、標記化合物を82%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3300, 1740, 1640, 1400。 マススペクトル,m/z(%):498(M+,8),
 262(100)。 この化合物を実施例2の後段と同様に4N−塩酸−酢酸
エチルと処理して、塩酸塩を得た。 融点  135−140℃。
【0092】実施例45 (4S)−N−[3−(4−ジフェニルメチレン−1−
ピペリジニル]プロピル]−2−(3−ピリジル)チア
ゾリジン−4−カルボキサミド(例示化合物番号3−4
) (4S)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カ
ルボン酸と4−ジフェニルメチレン−1−(3−アミノ
プロピル)ピペリジンを用いて、実施例17と同様にし
て、標記化合物を27%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3400, 2940, 2710, 1680。 マススペクトル,m/z(%):498(M+,34)
, 359(43), 262(100)。 この化合物を実施例2の後段と同様に4N−塩酸−酢酸
エチルと処理して、塩酸塩を得た。 融点  81−83℃。
【0093】実施例46 (4R)−N−[3−[4−ジフェニルメチレン−1−
ピペリジニル]プロピル]−2−(4−ピリジル)チア
ゾリジン−4−カルボキサミド(例示化合物番号3−4
6) (4R)−2−(4−ピリジル)チアゾリジン−4−カ
ルボン酸と4−ジフェニルメチレン−1−(3−アミノ
プロピル)ピペリジンを用いて、実施例17と同様にし
て、標記化合物を15%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3050, 2935, 2567, 1665。 マススペクトル,m/z(%):496(M+−2,5
0), 359(39), 262(100)。 この化合物を実施例2の後段と同様に4N−塩酸−酢酸
エチルと処理して、塩酸塩を得た。 融点  84−85℃。
【0094】実施例47 (4R)−N−[3−[4−ジフェニルメチル−1−ピ
ペリジニル)プロピル]−2−(3−ピリジル)チアゾ
リジン−4−カルボキサミド(例示化合物番号2−38
) (4R)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カ
ルボン酸と4−ジフェニルメチル−1−(3−アミノプ
ロピル)ピペリジンを用いて、実施例17と同様にして
、標記化合物を50%の収率で得た。 融点  166−168℃。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3300, 2960, 1670, 1525。 マススペクトル,m/z(%):500(M+,1),
 264(100)。 参考例1 4−ジフェニルメチル−1−(3−フタルイミドプロピ
ル)ピペラジン 4−ジフェニルメチルピペラジン500mg(1.98
ミリモル)、N−(3−ブロモプロピル)フタルイミド
530mg(1.98ミリモル)、炭酸ナトリウム84
0mg(7.92ミリモル)、ヨウ化ナトリウム10m
g及びメチルイソブチルケトン12mlの混合物を一夜
加熱還流した。反応混合物を濾過して、溶媒を減圧濃縮
し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付し、酢酸エチル−n−ヘキサン(1:1)で溶
出して、目的物を油状物として830mg(96%)得
た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
1710, 1395。 参考例2 4−(ジフェニルメチル)−1−(4−フタルイミドブ
チル)ピペラジン 4−ジフェニルメチルピペラジンとN−(4−ブロモブ
チル)フタルイミドを用いて、参考例1と同様にして、
標記化合物を90%の収率で得た。 融点  125−129℃。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
1770, 1710, 1495, 1365。 参考例3 4−[ビス(4−フルオロフェニル)メチル]−1−(
2−フタルイミドエチル)ピペラジン4−[ビス(4−
フルオロフェニル)メチル]ピペラジンとN−(2−ブ
ロモエチル)フタルイミドを用いて、参考例1と同様に
して、標記化合物を77%の収率で得た。 融点  125−126℃。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
1766, 1710, 1507, 1396。 参考例4 4−[ビス(4−フルオロフェニル)メチル]−1−(
3−フタルイミドプロピル)ピペラジン4−[ビス(4
−フルオロフェニル)メチル]ピペラジンとN−(3−
ブロモプロピル)フタルイミドを用いて、参考例1と同
様にして、標記化合物を96%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(KBr):17
80,1710, 1505, 1367。 参考例5 4−[ビス(4−フルオロフェニル)メチル]−1−(
4−フタルイミドブチル)ピペラジン4−[ビス(4−
フルオロフェニル)メチル]ピペラジンとN−(4−ブ
ロモプロピル)フタルイミドを用いて、参考例1と同様
にして、標記化合物を85%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
1770, 1710, 1505, 1395。 参考例6 4−[ビス(4−フルオロフェニル)メチル]−1−(
5−フタルイミドペンチル)ピペラジン4−[ビス(4
−フルオロフェニル)メチル]ピペラジンとN−(5−
ブロモペンチル)フタルイミドを用いて、参考例1と同
様にして、標記化合物を70%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
1770, 1710, 1505, 1395。 参考例7 4−[α−(4−クロロフェニル)ベンジル]−1−(
2−フタルイミドエチル)ピペラジン4−[α−(4−
クロロフェニル)ベンジル]ピペラジンとN−(2−ブ
ロモエチル)フタルイミドを用いて、参考例1と同様に
して、標記化合物を89%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(KBr):17
70,1710, 1396。 参考例8 4−[α−(4−クロロフェニル)ベンジル]−1−(
3−フタルイミドプロピル)ピペラジン4−[α−(4
−クロロフェニル)ベンジル]ピペラジンとN−(3−
ブロモプロピル)フタルイミドを用いて、参考例1と同
様にして、標記化合物を90%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
1770, 1710, 1395。 参考例9 4−ジフェニルメチレン−1−(2−フタルイミドエチ
ル)ピペリジン 4−ジフェニルメチレンピペリジンとN−(2−ブロモ
エチル)フタルイミドを用いて、参考例1と同様にして
、標記化合物を79%の収率で得た。 融点  106−108℃。 IRスペクトル,νmax cm−1(KBr):17
68,1710, 1397。 参考例10 4−ジフェニルメチレン−1−(3−フタルイミドプロ
ピル)ピペリジン 4−ジフェニルメチレンピペリジンとN−(3−ブロモ
プロピル)フタルイミドを用いて、参考例1と同様にし
て、標記化合物を91%の収率で得た。 融点  108−110℃。 IRスペクトル,νmax cm−1(KBr):17
70,1705, 1403。 参考例11 4−ジフェニルメチレン−1−(4−フタルイミドブチ
ル)ピペラジン 4−ジフェニルメチレンピペラジンとN−(4−ブロモ
ブチル)フタルイミドを用いて、参考例1と同様にして
、標記化合物を91%の収率で得た。 融点  102−103℃。 IRスペクトル,νmax cm−1(KBr):17
70,1704, 1393。 参考例12 4−[ビス(4−フルオロフェニル)メトキシ]−1−
(2−フタルイミドエチル)ピペリジン4−[ビス(4
−フルオロフェニル)メトキシ]ピペリジンとN−(2
−ブロモエチル)フタルイミドを用いて、参考例1と同
様にして、標記化合物を70%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
1780, 1715, 1610。 参考例13 4−[ビス(4−フルオロフェニル)メトキシ]−1−
(3−フタルイミドプロピル)ピペリジン4−[ビス(
4−フルオロフェニル)メトキシ]ピペリジンとN−(
3−ブロモプロピル)フタルイミドを用いて、参考例1
と同様にして、標記化合物を95%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
1770, 1710, 1510, 1395。 参考例14 4−(α−フェニル−α−ヒドロキシベンジル)−1−
(3−フタルイミドプロピル)ピペリジン4−(α−フ
ェニル−α−ヒドロキシベンジル)ピペリジンとN−(
3−ブロモプロピル)フタルイミドを用いて、参考例1
と同様にして、標記化合物を83%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(KBr):17
70,1709, 1396。 参考例15 1−(3−アミノプロピル)−4−(ジフェニルメチレ
ン)ピペリジン 4−ジフェニルメチレン−1−(3−フタルイミドプロ
ピル)ピペリジン900mg(2.06ミリモル)、ヒ
ドラジン・ヒドラート350mg(7ミリモル)及びエ
タノール20mlの混合物を2時間加熱還流した。析出
した結晶を濾去し、溶媒を減圧濃縮して、目的物を油状
物として460mg(73%)得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
2950, 2800, 1595, 1490。 参考例16 4−(ジフェニルメチル)−1−(3−アミノプロピル
)ピペラジン 4−(ジフェニルメチル)−1−(3−フタルイミドプ
ロピル)ピペラジンとヒドラジン・ヒドラートを用いて
、参考例15と同様にして、標記化合物を22%の収率
で得た。 融点  62−63℃。 IRスペクトル,νmax cm−1(KBr):30
24,2949, 2803, 1596, 1450
。 参考例17 4−(ジフェニルメチル)−1−(4−アミノブチル)
ピペラジン 4−(ジフェニルメチル)−1−(4−フタルイミドブ
チル)ピペラジンとヒドラジン・ヒドラートを用いて、
参考例15と同様にして、標記化合物を定量的に得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3400, 2950, 2830, 1670, 1
600, 1500。 参考例18 4−[ビス(4−フルオロフェニル)メチル]−1−(
2−アミノエチル)ピペラジン 4−[ビス(4−フルオロフェニル)メチル]−1−(
2−フタルイミドエチル)ピペラジンとヒドラジン・ヒ
ドラートを用いて、参考例15と同様にして、標記化合
物を45%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3350, 2820, 1605, 1510。 参考例19 4−[ビス(4−フルオロフェニル)メチル]−1−(
3−アミノプロピル)ピペラジン 4−[ビス(4−フルオロフェニル)メチル]−1−(
3−フタルイミドプロピル)ピペラジンとヒドラジン・
ヒドラートを用いて、参考例15と同様にして、標記化
合物を71%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3350, 2820, 1605, 1510。 参考例20 4−[ビス(4−フルオロフェニル)メチル]−1−(
4−アミノブチル)ピペラジン 4−[ビス(4−フルオロフェニル)メチル]−1−(
4−フタルイミドブチル)ピペラジンとヒドラジン・ヒ
ドラートを用いて、参考例15と同様にして、標記化合
物を定量的に得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3200, 2930, 2820, 1605, 1
505。 参考例21 4−[ビス(4−フルオロフェニル)メチル]−1−(
5−アミノペンチル)ピペラジン 4−[ビス(4−フルオロフェニル)メチル]−1−(
5−フタルイミドペンチル)ピペラジンとヒドラジン・
ヒドラートを用いて、参考例15と同様にして、標記化
合物を93%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3500−3100, 2940, 2830, 16
40, 1605,1505。 参考例22 4−[α−(4−クロロフェニル)ベンジル]−1−(
2−アミノエチル)ピペラジン 4−[α−(4−クロロフェニル)ベンジル]−1−(
2−フタルイミドエチル)ピペラジンとヒドラジン・ヒ
ドラートを用いて、参考例15と同様にして、標記化合
物を89%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3200, 2950, 2830, 1490。 参考例23 4−[α−(4−クロロフェニル)ベンジル]−1−(
3−アミノプロピル)ピペラジン 4−[α−(4−クロロフェニル)ベンジル]−1−(
3−フタルイミドプロピル)ピペラジンとヒドラジン・
ヒドラートを用いて、参考例15と同様にして、標記化
合物を68%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3200, 2950, 2830, 1490。 参考例24 4−ジフェニルメチレン−1−(2−アミノエチル)ピ
ペリジン 4−ジフェニルメチレン−1−(2−フタルイミドエチ
ル)ピペリジンとヒドラジン・ヒドラートを用いて、参
考例15と同様にして、標記化合物を42%の収率で得
た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3600−3160, 2950, 2820, 16
50, 1595,1495。 参考例25 4−ジフェニルメチレン−1−(4−アミノブチル)ピ
ペリジン 4−ジフェニルメチレン−1−(4−フタルイミドブチ
ル)ピペリジンとヒドラジン・ヒドラートを用いて、参
考例15と同様にして、標記化合物を定量的に得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3500−3100, 2940, 1640, 16
00, 1570,1495。 参考例26 4−[ビス(4−フルオロフェニル)メトキシ]−1−
(2−アミノエチル)ピペリジン 4−[ビス(4−フルオロフェニル)メトキシ]−1−
(2−フタルイミドエチル)ピペリジンとヒドラジン・
ヒドラートを用いて、参考例15と同様にして、標記化
合物を定量的に得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3400, 2970, 1610, 1515。 参考例27 4−[ビス(4−フルオロフェニル)メトキシ]−1−
(3−アミノプロピル)ピペリジン 4−[ビス(4−フルオロフェニル)メトキシ]−1−
(3−フタルイミドプロピル)ピペリジンとヒドラジン
・ヒドラートを用いて、参考例15と同様にして、標記
化合物を85%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3200, 2950, 1610, 1510。 参考例28 4−(α−フェニル−α−ヒドロキシベンジル)−1−
(3−アミノプロピル)ピペリジン 4−(α−フェニル−α−ヒドロキシベンジル)−1−
(3−フタルイミドプロピル)ピペリジンとヒドラジン
・ヒドラートを用いて、参考例15と同様にして、標記
化合物を93%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(KBr):33
48,3257, 2938, 2816, 1489
, 1447。 参考例29 (4S)−2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カ
ルボン酸 ピリジン−3−アルデヒド1.07gとD−システィン
1.21gを60%エタノール中4時間加熱還流した。 冷却後、固体を濾去し、濾液を濃縮した。濃縮液にエタ
ノール5mlを加え析出する結晶を濾取し、(4S)−
2−(3−ピリジル)チアゾリジン−4−カルボン酸1
.13g(収率54%)を得た。 融点  138−139℃。 IRスペクトル,νmax cm−1(KBr):32
60,2920, 2400, 1720, 1200
。 参考例30 N−2−[4−(ジフェニルメチレン)−1−ピペリジ
ニル]エチル−N−メチルアミン 窒素雰囲気下、室温で、水酸化リチウムアルミニウム1
40mg(3.7mmol )をテトラヒドロフラン1
0mlの懸濁液に、4−ジフェニルメチレン−1−(2
−N−ホルミルアミノエチル)ピペリジン1.13gの
テトラヒドロフラン7mlの溶液を滴下し、一時間加熱
還流した。室温に戻し、硫酸ナトリウム・10水和物を
加えて過剰の水素化リチウムアルミニウムを分解し、不
溶物を濾去した。濾液に酢酸エチルを加え、水と飽和食
塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。 溶媒を減圧下留去し、目的物を油状物として830mg
(80%)得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
2875, 1500, 1440, 1100。 参考例31 4−ジフェニルメチレン−1−(2−N−ホルミルアミ
ノエチル)ピペリジン 4−ジフェニルメチレン−1−(2−アミノエチル)ピ
ペリジン1.0 g(3.4mmol )とギ酸エチル
10mlの溶液を一晩、加熱還流した。溶媒を減圧下留
去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
付し、クロロホルム−メタノール(40:1)で溶出し
て、目的物を褐色油状物として、1.13g(定量的に
)得た。 IRスペクトル,νmax  cm−1(CHCl3)
:3400,  3000,  1680,  149
0。 参考例32 N−[3−(4−ジフェニルメチレン−1−ピペリジニ
ル)プロピル]−N−エチルアミン 窒素雰囲気下、室温で、水素化リチウムアルミニウム1
40mg(3.60ミリモル)をテトラヒドロフラン1
0mlの懸濁液に、室温で4−ジフェニルメチレン−1
−(3−N−アセチルアミノプロピル)ピペリジン1.
14gをテトラヒドロフラン7mlの溶液を滴下し、4
時間加熱還流した。室温に戻し硫酸ナトリウム・10水
和物を加えて過剰の水素化リチウムアルミニウムを分解
し、不溶物を濾別した。濾液を酢酸エチルで希釈し、水
と飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。溶媒を減圧下留去し、目的物を油状物として71
0mg(65%)得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
2950, 2850, 1500, 1440, 1
120。 参考例33 4−ジフェニルメチレン−1−(3−アセチルアミノプ
ロピル)ピペリジン 窒素雰囲気下、室温で、4−ジフェニルメチレン−1−
(3−アミノプロピル)ピペリジン1.0 g(3.2
6ミリモル)のメチレンクロライド10ml溶液に、ト
リエチルアミン680mg(4.90ミリモル)を添加
し、次いで−10℃に冷却して、アセチルクロライド6
80mg(4.90ミリモル)のメチレンクロライド2
ml溶液を滴下し、5分間撹拌した後に、メチレンクロ
ライドを加えた。水と飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留し、目的物を
油状物として1.14g(定量的に)得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(液膜):335
0, 2815, 1650, 1537。 参考例34 2−(N−エトキシカルボニル−N−メチルアミノ)エ
チルメタンスルホネート 2−(N−エトキシカルボニル−N−メチルアミノ)エ
タノール1.66g(14.4ミリモル)およびトリエ
チルアミン1.65g(16.3ミリモル)のジクロル
メタン20ml溶液中に氷冷撹拌下、メタンスルホニル
クロライド1.65g(14.4ミリモル)を滴下し、
同温度で30分間撹拌した。反応液を氷水にあけ、ジク
ロルメタンで抽出し、水洗し、乾燥し、減圧留去して、
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、
酢酸エチル−n−ヘキサン(2:1)で溶出して、目的
物を油状物として、2.62g(81%)得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3000, 1750, 1590, 1485。 参考例35 4−ジフェニルメチル−1−[2−(N−エトキシカル
ボニル−N−メチルアミノ)エチル]ピペラジン2−(
N−エトキシカルボニル−N−メチルアミノ)エチルメ
タンスルホネート0.23g(1.02ミリモル)、4
−ジフェニルメチルピペラジン0.26g(1.03ミ
リモル)を80℃で5時間撹拌した。反応混合物をシリ
カゲルクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−エタノ
ール(20:1)で溶出して、目的物を油状物として0
.25g(64%)得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3010, 2930, 2820, 1750, 1
690, 1490。 実施例36 4−ジフェニルメチル−1−[2−(N−メチルアミノ
)エチル]ピペラジン 1−[2−(N−エトキシカルボニル−N−メチルアミ
ノ)エチル]−4−ジフェニルメチルピペラジン1.6
 g(4.19ミリモル)を10%水酸化カリウム水溶
液20ml(35.7ミリモル)及びエチレングリコー
ル20ml中で、140℃で20時間撹拌した。冷却後
、氷水にあけ、クロロホルムで抽出し、水洗し、乾燥し
、減圧留去して、目的物を油状物として1.14g(8
8%)得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
2970, 2830, 1610, 1495。 参考例37 (4R)−2−[5−(2−メチルピリジル)]チアゾ
リジン−4−カルボン酸 2−メチル−5−ピリジンアルデヒドとL−システィン
を用いて、実施例29と同様に反応して、目的物のカル
ボン酸を収率81%で得た。 融点  147−148℃。 IRスペクトル,νmax cm−1(KBr):32
60,2920, 2420, 1950, 1720
, 1610。 参考例38 4−[α−(2−ピリジル)ベンジル]−1−(2−シ
アノエチル)ピペラジン 4−[α−(2−ピリジル)ベンジル]ピペラジン2.
0 g(7.89ミリモル)および3−ブロモプロピオ
ニトリル1g(8.12ミリモル)をジクロロメタン2
0mlに溶解し、氷冷撹拌下、N,N−ジイソプロピル
エチルアミン1.05g(8.12ミリモル)を加え、
室温にて16時間撹拌した。反応液を氷水にあけ、クロ
ロホルムで抽出し、乾燥し、溶媒留去して、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−
エタノール(20:1)で溶出し、目的物を結晶として
2.1 g(収率88%)得た。 融点  114−116℃。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
2950, 2825, 2250, 1590, 1
575, 1490,1465, 1455, 143
9。 参考例39 4−(ジフェニルメチレン)−1−(4−シアノブチル
)ピペリジン 4−ジフェニルメチレンピペリジンと4−ブロモブチル
ニトリルを用いて、参考例38と同様にして、目的化合
物を50%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
2950, 2850, 1500, 1450。 参考例40 4−(ジフェニルメチレン)−1−(6−シアノヘキシ
ル)ピペリジン 4−ジフェニルメチレンピペリジンと6−ブロモヘキシ
ルニトリルを用いて、参考例38と同様にして、目的化
合物を53%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
2930, 2860, 2520, 2240, 1
600, 1490。 参考例41 4−[α−(2−ピリジル)ベンジル]−1−(3−ア
ミノプロピル)ピペラジン 懸濁撹拌下、水素化リチウムアルミニウム0.24g(
6.32ミリモル)−テトラヒドロフラン30ml中に
4−[α−(2−ピリジル)ベンジル]−1−(2−シ
アノエチル)ピペラジン2.0 g(6.52ミリモル
)のテトラヒドロフラン30ml溶液を5〜7℃で滴下
し、更に室温30分間撹拌した。過剰の水素化リチウム
アルミニウムを4%水酸化ナトリウム水溶液で分解した
。不溶物を濾別し、乾燥し、溶媒留去して、目的物を油
状物として1.8 g(収率90%)得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3250, 2950, 2825, 1660, 1
590。 参考例42 4−ジフェニルメチレン−1−(5−アミノペンチル)
ピペリジン 4−ジフェニルメチレン−1−(4−シアノブチル)ピ
ペリジンを用いて、参考例41と同様にして、目的化合
物を36%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3400, 2950, 1670, 1530, 1
450。 参考例43 4−ジフェニルメチレン−1−(7−アミノペプチル)
ピペリジン 4−ジフェニルメチレン−1−(6−シアノヘキシル)
ピペリジンを用いて、参考例41と同様にして、目的化
合物を91%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3060, 2930, 2850, 2800, 1
665, 1595。 参考例44 N−(4−ジフェニルメチル−1−ピペリジニルプロピ
ル)フタルイミド 4−ジフェニルメチルピペリジン1.8 g(7.16
ミリモル)、N−(3−ブロモプロピル)フタルイミド
1.92g(7.16ミリモル)、炭酸ナトリウム3.
0 g(28.3ミリモル)及びヨウ化ナトリウム20
mgをメチルイソブチルケトン70ml中に加え、5時
間還流した。反応後、濾過し、濾液を濃縮し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−
酢酸エチル(50:50)で溶出し、目的物を結晶とし
て3.0 g(収率95%)得た。 融点  104−106℃。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
2960, 1775, 1715, 1445, 1
400。 参考例45 4−(ジフェニルメチル)−1−(3−アミノプロピル
)ピペリジン N−[3−(4−ジフェニルメチル−1−ピペリジニル
プロピル)フタルイミド2.8 g(6.38ミリモル
)とヒドラジンーヒドラート0.9 g(18ミリモル
)をエタノール100mlに溶解し、2時間還流した。 析出した結晶を濾去し、濾液を濃縮し、目的物を油状物
として0.93g(収率47%)得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3400, 2970, 1670, 1600, 1
495, 1455。 参考例46 4−[ビス(4−フルオロフェニル)−α−ヒドロキシ
メチル]−1−(2−フタルイミドエチル)ピペリジン
4−[ビス(4−フルオロフェニル)−α−ヒドロキシ
メチル]ピペリジンとN−(2−ブロモエチル)フタル
イミドを用いて、参考例1と同様にして、標記化合物を
78%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
2940, 2800, 1770, 1710, 1
600, 1505。 参考例47 4−ジフェニルメチリデン−1−(2−フタルイミドエ
チル)ピペリジン 4−ジフェニルメチリデンピペリジンとN−(2−ブロ
モエチル)フタルイミドを用いて、参考例1と同様にし
て、標記化合物を88%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
2950, 2800, 1710, 1600, 1
505。 参考例48 4−[ビス(4−フルオロフェニル)メチレン]−1−
(3−フタルイミドプロピル)ピペリジン4−[ビス(
4−フルオロフェニル)メチレン]ピペリジンとN−(
3−ブロモプロピル)フタルイミドを用いて、参考例1
と同様にして、標記化合物を97%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
2950, 2800, 1775, 1715, 1
605, 1505。 参考例49 4−[α−(3−ピリジル)ベンジル]−1−(2−フ
タルイミドエチル)ピペラジン 4−[α−(3−ピリジル)ベンジル]ピペリジンとN
−(2−ブロモエチル)フタルイミドを用いて、参考例
1と同様にして、標記化合物を53%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
2950, 2810, 1775, 1710, 1
395。 参考例50 4−[α−(4−ピリジル)ベンジル]−1−(2−フ
タルイミドエチル)ピペラジン 4−[α−(4−ピリジル)ベンジル]ピペリジンとN
−(2−ブロモエチル)フタルイミドを用いて、参考例
1と同様にして、標記化合物を77%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
2950, 2820, 1775, 1710, 1
595, 1395。参考例514−[α−(2−ピリ
ジル)−4−フルオロベンジル]−1−(2−フタルイ
ミドエチル)ピペラジン4−[α−(2−ピリジル)−
4−フルオロベンジル]ピペラジンとN−(2−ブロモ
エチル)フタルイミドを用いて、参考例1と同様にして
、標記化合物を80%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
2900, 1625, 1595, 1575。 参考例52 4−[α−(2−ピリジル)−4−トリフルオロメチル
ベンジル]−1−(2−フタルイミドエチル)ピペラジ
ン 4−[α−(2−ピリジル)−4−トリフルオロメチル
ベンジル]ピペラジンとN−(2−ブロモエチル)フタ
ルイミドを用いて、参考例1と同様にして、標記化合物
を87%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
2960, 2830, 1775, 1715, 1
595, 1330。 参考例53 4−[α−(2−ピリジル)ベンジル]−1−(2−フ
タルイミドエチル)ピペラジン 4−[α−(2−ピリジル)ベンジル]ピペラジンとN
−(2−ブロモエチル)フタルイミドを用いて、参考例
1と同様にして、標記化合物を90%の収率で得た。 融点  114−117℃。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
2950, 2800, 1780, 1710, 1
590, 1400。 参考例54 4−[α−(2−チエニル)ベンジリデン]−1−(3
−フタルイミドプロピル)ピペリジン 4−[α−(2−チエニル)ベンジリデン]ピペリジン
とN−(3−ブロモプロピル)フタルイミドを用いて、
参考例1と同様にして、標記化合物を84%の収率で得
た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3000, 2940, 2900, 2805, 1
595, 1490,1440。 参考例55 1−(2−アミノエチル)−4−[ビス(4−フルオロ
フェニル)−α−ヒドロキシメチル]ピペリジン4−[
ビス(4−フルオロフェニル)−α−ヒドロキシメチル
]−1−(2−フタルイミドエチル)ピペリジンを用い
て、参考例15と同様にして、標記化合物を98%の収
率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
2950, 2810, 1605, 1505。 参考例56 1−(2−アミノエチル)−4−[ビス(4−フルオロ
フェニル)メチレン]ピペリジン 4−[ビス(4−フルオロフェニル)メチレン]−1−
(2−フタルイミドエチル)ピペリジンを用いて、参考
例15と同様にして、標記化合物を97%の収率で得た
。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
2950, 2810, 1605, 1505。 参考例57 1−(3−アミノプロピル)−4−[ビス(4−フルオ
ロフェニル)メチレン]ピペリジン 4−[ビス(4−フルオロフェニル)メチレン]−1−
(3−フタルイミドプロピル)ピペリジンを用いて、参
考例15と同様にして、標記化合物を20%の収率で得
た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3370, 3270, 3170, 2940, 2
820, 1660,1605, 1505。 参考例58 1−(2−アミノエチル)−4−[α−(3−ピリジル
)ベンジル]ピペラジン 4−[α−(3−ピリジル)ベンジル]−1−(2−フ
タルイミドエチル)ピペラジンを用いて、参考例15と
同様にして、標記化合物を98%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3380, 3300, 3200, 2970, 2
830, 1670,1605, 1590, 158
0。 参考例59 1−(2−アミノエチル)−4−[α−(4−ピリジル
)ベンジル]ピペラジン 4−[α−(4−ピリジル)ベンジル]−1−(2−フ
タルイミドエチル)ピペラジンを用いて、参考例15と
同様にして、標記化合物を定量的に得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3380, 3300, 3200, 2970, 2
830, 1670,1600。 参考例60 1−(2−アミノエチル)−4−[α−(2−ピリジル
)−4−フルオロベンジル]ピペラジン4−[α−(2
−ピリジル)−4−フルオロベンジル]−1−(2−フ
タルイミドエチル)ピペラジンを用いて、参考例15と
同様にして、標記化合物を88%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3380, 3300, 3200, 2970, 2
830, 1610。参考例611−(2−アミノエチ
ル)−4−[α−(2−ピリジル)−4−トリフルオロ
メチルベンジル]ピペラジン4−[α−(2−ピリジル
)−4−トリフルオロメチルベンジル]−1−(2−フ
タルイミドエチル)ピペラジンを用いて、参考例15と
同様にして、標記化合物を定量的に得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3380, 3300, 3200, 2960, 2
830, 1620。 参考例62 1−(2−アミノエチル)−4−[α−(2−ピリジル
)ベンジル]ピペラジン 4−[α−(2−ピリジル)ベンジル]−1−(2−フ
タルイミドエチル)ピペラジンを用いて、参考例15と
同様にして、標記化合物を52%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3400, 3000, 2850, 1640。 参考例63 1−(3−アミノプロピル)−4−[α−(2−チエニ
ル)ベンジリデン]ピペリジン 4−[α−(2−チエニル)ベンジリデン]−1−(3
−フタルイミドプロピル)ピペリジンを用いて、参考例
15と同様にして、標記化合物を92%の収率で得た。 IRスペクトル,νmax cm−1(CHCl3):
3200, 3030, 2950, 2800, 1
660, 1595。 試験例1 ラットの受身皮膚アナフィラキシー(PCA)抑制効果
I.Mota [Immunology,7,681−
699(1964)] の方法に従い、卵白アルブミン
に対するラットの抗血清(PCA力価256倍)を作成
し、これを生理食塩水で4倍に希釈し、各群4匹の雄性
SDラット(5周令)背部皮内に0.05ml注射して
感作した。48時間後に本発明化合物を0.5 %トラ
ガント水溶液に懸濁して経口投与し、投与60分後に0
.4 %卵白アルブミンと1.0 %のエバンスブルー
を含む生理食塩水混合物5ml/kg 体重を尾静脈よ
り注射し、30分後にラットを炭酸ガスを用いて致死に
至らしめ、背部皮内に漏出したエバンスブルーを、Ha
rada等の方法[J. Pharm. Pharma
c., 23, 218−219(1971)] で測
定した。
【0095】本発明化合物を含まない対照群の平均色素
漏出量と比較して抑制率を計算した。
【0096】抑制率は次の計算式により算出した。
【0097】抑制率(%)=(1−B/A)×100A
:対照群の漏出色素量 B:検体投与群の漏出色素量 その結果を表2に示す。
【0098】                          
         表2    ──────────
───────────────────      
          実施例            
塩          投与量          抑
制率                  化合物番号
                  (経口、 mg
/kg)    (%)              
    ─────────────────────
────────                 
 14          塩酸塩         
 25            72        
                         
                   6.4   
          42             
         16          塩酸塩 
         25            65
                      17 
         塩酸塩          25 
           79            
                         
               6.4       
      48                 
     20                  
        25            76 
                     22  
        塩酸塩          25  
          88             
                         
              6.4        
     56                  
    30                   
       6.4             57
                      44 
         塩酸塩          6.4
             51          
        ─────────────────
────────────          試験例
2 in vitroにおけるPAF血小板凝集抑制作用ウ
サギより採血し、直ちに1/10容の3.8 %クエン
酸ソーダと混合した。室温下に150 x  gで15
分間遠心し、上層より多血小板血漿(PRP)を得た。 残りの血液を1000 x  gにて、さらに15分間
遠心し、上層より乏血小板血漿(PPP)を得た。PR
PとPPPを適量混合し、PRPの最終血小板数をμl
当たり60万個に調整した。血小板の凝集はボーンらの
方法(G.V.R Born, J.Physiol.
, 62, 67−68(1962)) によりアグリ
ゴメーターを用い透過光の変化を測定した。272μl
のPRPに被検薬のジメチルスルホキシド溶液3μlを
加えて1分後に25μlのC16−PAF溶液(終濃度
10−8〜3×10−8M)を添加し、37℃、100
  rpmで攪拌し、その後、5分間血小板凝集を測定
した。血小板凝集抑制率は検液のかわりにジメチルスル
ホキシドを用いた場合のPAFによる凝集率と比較して
、求めた。IC50は、最小ニ乗法により算出した。
【0099】その結果を表3に示す。
【0100】 試験例3 PAF受容体結合の抑制作用 ウサギより心臓採血し、直ちに1/9 容の0.077
 MのEDTA・2ナトリウム溶液と混合した。試験例
2とほぼ同様の方法により血小板の沈殿物を得た。更に
洗浄した血小板を凍結融解を繰り返して破壊後、0.2
5Mと1.5 Mの2層のシュクロース液層の最上部に
重層した。これを4℃、63,500×gで2時間遠心
した後、0.25Mと1.5 Mシュクロースの界面に
集まる画分をPAF受容体膜画分とした。受容体結合実
験はホワンらの方法(San−Bao Hwang e
t al., J. Biol. Chem., 26
0, 15639−15645(1985)) とほぼ
同じ方法により、3H−PAFの特異的結合量をワット
マンGF/Cフィルターを用いて測定した。化合物はジ
メチルスルホキシドに溶解後、0.5 %牛血清アルブ
ミンを含む緩衝液で100倍に希釈し、受容体結合実験
反応液の1/10容となるように混合した。化合物濃度
のlogに対し、結合抑制率(%)をプロットし、各点
を結ぶ直線より50%抑制濃度(IC50)を求めた。
【0101】その結果を表4に示す。
【0102】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、R1 は、C1 −C4 アルキル又はC1 
    −C4 アルコキシで置換されていてもよいピリジル基
    を示し、R2 は、水素原子、C1 −C4 アルキル
    基又はC1 −C4 アルキル若しくはC1 −C4 
    アルコキシで置換されていてもよいピリジル基を示し、
    R3 は、水素原子、C1 −C4 アルキル基、C1
    −C4 アルコキシカルボニル基、アラルキルオキシカ
    ルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ハロゲンで
    置換されていてもよいC1 −C5 脂肪族アシル基、
    アリールアシル基、C1 −C4 アルキルスルホニル
    基、アリールスルホニル基又は式−B−N(R5 )(
    R6 )(式中、BはC2 −C4 アルキレン基を示
    し、R5 及びR6 は、同一又は異なって、水素原子
    又はC1 −C4 アルキル基を示す。)を有する基を
    示し、R4 は、水素原子又はC1 −C4 アルキル
    基を示し、Aは、C2 −C7 アルキレン基を示し、
    Rは、環上にC1 −C4 アルキル置換分を有しても
    よい、次式から選択される窒素原子含有ヘテロシクリル
    基を示す。 【化2】 (式中、R7 及びR8 は、同一又は異なって、C1
     −C4 アルキル、ハロゲノ−C1 −C4 アルキ
    ル、C1 −C4 アルコキシもしくはハロゲンで置換
    されてもよいフェニル基又は窒素、酸素もしくは硫黄原
    子を含有する5乃至6員環状ヘテロアリール基を示し、
    Eは、単結合又は酸素原子を示し、mは、2又は3を示
    す。)を有するチアゾリジンアミド誘導体及びその薬理
    上許容される塩。
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