JPH0435572Y2 - - Google Patents

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JPH0435572Y2
JPH0435572Y2 JP8733187U JP8733187U JPH0435572Y2 JP H0435572 Y2 JPH0435572 Y2 JP H0435572Y2 JP 8733187 U JP8733187 U JP 8733187U JP 8733187 U JP8733187 U JP 8733187U JP H0435572 Y2 JPH0435572 Y2 JP H0435572Y2
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synthetic resin
cleaner case
cardboard
wall material
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、自動車用エンジン等におけるエアク
リーナエレメントのケースに関し、詳しくは、厚
紙や合成樹脂等の軽量材料を用いて軽量化された
エアクリーナケースに関する。
<従来の技術とその問題点> 自動車においては、燃料消費量を小さくするた
めに車体重量を極力少なくことが必要されるた
め、車内はもとより車体、エンジンルーム内に至
るまで可能な限り金属から合成樹脂への材料の代
替えが進んで来ている。
例えば、エアクリーナケースは、従来鋼板をプ
レス加工して作られていたが、軽量化の目的でア
ルミニウムを用いたものや合成樹脂製のものが一
部車両に使用されている。
しかし、アルミニウム製のものは、鋼板製のも
のと同等の強度を備えるようにすると、軽量化で
きる割合が少なく、然も、製造コストが高くなる
ため広く普及するまでに至つていない。
また、合成樹脂製のエアクリーナケースは、強
度の確保と振動防止の点から肉厚を厚くする必要
があつてそれほどの軽量化を図ることができず、
製造コストも比較的高いことから、アルミニウム
製のものと同様に広く普及されている状態ではな
い。
本考案は上記実情に鑑みなされたものであり、
強度を確保しつつ軽量化を図ることができ、然も
低コストのエアクリーナケースを提供することを
目的とする。
<問題点を解決するための手段> そのため本考案では、軽量材料によつて形成さ
れ複数の貫通孔が穿設される芯材の少なくとも片
面に薄膜層を積層した壁材と、軽量材料によつて
形成され前記壁材の端縁に接合される枠部材と、
によつて構成されるケース部材を備えて中空立体
形状に形成され、その中空部にエアクリーナエレ
メントを内設するようにしてエアクリーナケース
を構成した。
<作用> かかる構成によれば、軽量部材によつて形成さ
れる芯材に複数の貫通孔が穿設されるため、必要
とする強度を確保しつつ肉抜きによつて軽量部材
が更に軽量化され、エアクリーナケースが軽量化
される。また、壁材の端縁に接合される枠部材に
よつて壁材相互を接合することが可能であつて、
エアクリーナケースの中空立体形状を容易に形成
できる。
<実施例> 以下に、本考案の一実施例を、第1図〜第3図
に基づいて説明する。
図においてエアクリーナケース部材としての本体
ケース2と上蓋3とにより構成され、本体ケース
2の側壁に排気口4が開口される一方、上蓋3の
側壁に吸気口5を開口してあり、これらの排気口
4と吸気口5には、パイプ9,10をそえぞれ連
通接続してある。
かかるエアクリーナケース1に内設されるエア
クリーナエレメント6は、その周壁に設けた鍔部
6aが本体ケース2と上蓋3との対抗開口縁の間
に挟持されて支持されるか、或いは、本体ケース
2或いは上蓋3の開口端縁に前記鍔部6aを接着
して支持される。尚、7は前記鍔部6aを覆うジ
ヨイント部材である。
本体ケース2と上蓋3とは、上蓋3の開口縁近
傍の側壁に設けたネジ用貫通孔16に雄ネジを貫
挿し、前記貫通孔の設置位置に対応させて本体ケ
ース2の開口縁近傍の側壁に設けた雌ネジ(図示
省略;開口縁を形成する合成樹脂製の枠部材8に
雌ネジを埋込んである。)に前記雄ネジを螺合す
ることによつて相互に接合されるようになつてい
る。
ここで、本体ケース2及び上蓋3は、壁材11
と枠部材8とによつて構成されている。更に、壁
材11は、比較的安価な軽量材料である厚紙12
に複数の貫通孔13を穿設した芯材14と、該芯
材14の両面に接着(積層)される合成樹脂製の
薄膜層としての合成樹脂フイルム(又は合成樹脂
シート)15とによつて構成されている。
ここで、壁材11の密度が約0.9g/cm3以上にな
ると、高密度ポリエチレン,ポリプロピレン,ポ
リスチレン,ナイロン,ポリエチレンテレフタレ
ート等の材料を用いて単層板構造(貫通孔13無
し)の合成樹脂製エアクリーナケースに比べ軽量
化を図れず、また、壁材11の曲げ弾性率が約70
Kg/cm2以下では、やはり高密度ポリエチレン,ポ
リプロピレン等の材料により単層板構造(貫通孔
13無し)とした合成樹脂製エアクリーナケース
よりも剛性が低くなつてしまい、実用に耐える強
度を備えなくなつてしまう。このため、本実施例
では、貫通孔13を穿設する前の無垢の状態での
厚紙12の曲げ弾性率が約300Kg/cm2以上で、密
度が1.0〜1.3g/cm3程度の高剛性厚紙を使用し、
貫通孔13を穿設し更に合成樹脂フイルム15を
両面接着して補強した後の曲げ弾性率及び密度
が、上記のレベルを保てるように貫通孔13のピ
ツチ、孔径を決定してある。
厚紙12の厚さは、1〜10mm(好ましくは2〜
5mm)程度のものを使用する。これは、厚さが1
mmよりも薄くなるとケースとして強度が不足し実
用に耐えなくなり、逆に10mmよりも厚いと、エア
クリーナケース1の重量が重くなつて軽量化を果
たせなくなつてしまうためである。
厚紙12の種類としては、単層抄き若しくは複
層抄きのいずれも使用可能であるが、一般的に厚
紙は複層抄きのものが多い。抄造工程後にプレス
した高剛性の厚紙、或いは、樹脂系の結合剤とと
もに抄造した高剛性の厚紙が特に好適である。ま
た、パルプの種類は、針葉樹系ばかりでなく広葉
樹系のパルプも使用可能であり、バージンパルプ
はもとより再生パルプの使用も可能である。
厚紙12に穿設する貫通孔13のピツチ、孔径
は、上記のように穿設後の厚紙12を芯材14と
した壁材11の曲げ弾性率及び密度を考慮して決
定されるが、貫通孔13の孔径が大き過ぎると、
強度が部分によつて大きく変化することになつて
合成樹脂フイルム15表面に凹みができ易くなる
と共に強度が不安定となり、また、孔径が小さ過
ぎると、軽量化(密度を小さく)するためにピツ
チを小さくして数多くの貫通孔13を設ける必要
があり、経済的に不利となる。従つて、貫通孔1
3の大きさは1〜20mmφ(好ましくは5〜8mm
φ)、貫通孔13の間隔は5〜15mm(好ましくは
5〜10mm)程度とする。
尚、貫通孔13の断面形状は特に限定するもの
ではないが、経済性の面から本実施例においては
丸型とした。また、高密度ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等の合成樹脂を用いて形成した合成樹脂
シートに複数の貫通孔13を穿設して厚紙12の
代わりに用いるようにしても良い。
厚紙12の全面に貫通孔13を穿設する方法と
しては、ドリルやパンチングなどの機械的な方法
で後加工する方法が一般的であるが、厚紙12の
製造工程中で孔開けする方法が経済的には優れて
いる。貫通孔13の孔径、ピツチは1種類であつ
ても複数種であつても良い。厚紙12の代わりに
合成樹脂シートを用いるようにした場合には、成
形時に貫通孔13を同時成形しても良いし、ま
た、上記のように機械的方法に依つても良い。
一方、厚紙12の両面に接着する合成樹脂フイ
ルム15としては、ポリオレフイン,ポリスチレ
ン,ポリカーボネート,硬質ポリ塩化ビニール等
のフイルムを使用する。合成樹脂フイルム15の
厚さは、強度・経済性から40〜1000μ程度の範囲
で選択するが、一般的には100〜300μのフイルム
を用いるようにする。尚、合成樹脂フイルム15
は芯材14の両面に積層することが望ましいが、
外側片面のみであつても良い。
厚紙12に対する合成樹脂フイルム15の接着
は、以下のようにして行う。
即ち、全面に貫通孔13が穿設される厚紙12
(若しくは合成樹脂シート)の片面若しくは両面
に接着剤(ウレタン系若しくはアクリル系の従来
公知のもの)を塗布し、その上にプレス或いはロ
ール等によつて合成樹脂フイルム15を加熱圧着
することにより、厚紙12の表面に合成樹脂フイ
ルム15を積層して壁材11を形成する。また、
前述の方法とは逆に、合成樹脂フイルム15の片
面に接着剤を塗布し、これを厚紙12上に積層す
ることにより壁材11を形成するようにしても良
く、更に、接着剤を用いずに熱溶着によつて積層
させるようにしても良い。
このように、複数の貫通孔13が穿設された厚
紙12を芯材14として、その両面に合成樹脂フ
イルム15を接着して形成される平板状の壁材1
1は、本体ケース2及び上蓋3の側面形状(展開
寸法)に沿つて打ち抜いて所定位置を折り曲げる
ことによりそれぞれ本体ケース2及び上蓋3の形
状に沿つた形とした状態で、合成樹脂製の枠部材
8の成形(射出成形或いは注入成形)金型に挿入
される。そして、係る枠部材8の成形によつて、
本体ケース2及び上蓋3の側方角部を構成する、
各壁材11の互いに隣接する端縁相互間が枠部材
8を介して接合されるようにすると共に、本体ケ
ース2及び上蓋3の開口端縁に相当する壁材6の
端縁部に枠部材8が接合されるようにする。即
ち、本実施例においては、壁材11相互を接合す
るための枠部材8と、本体ケース2及び上蓋3の
開口端縁を構成する枠部材8とが、一体成形によ
つて形成される。換言すれば、合成樹脂フイルム
15によつて覆われない壁材11の端縁に全て枠
部材8を接合することにより、厚紙12の濡れ等
を防止して耐久性を向上させる。
尚、壁材11と枠部材8との接合は、合成樹脂
フイルム15と合成樹脂製枠部材8との熱溶着、
或いは壁材11の貫通孔13に枠部材8を形成す
る合成樹脂が流れ込むことによつて行われる。
本実施例においては、エアクリーナケース1を
立方体形状としたが、筒状その他形状を限定する
ものではなく、例えば枠部材8の樹脂成形が可能
な範囲で、然も壁材11の加工自由度の許す限
り、多種多様な形状のエアクリーナケース1が形
成できることは明らかである。
また、本実施例のように軽量化が図られ、然も
必要充分な強度と形状設定の自由度を備えたエア
クリーナケース1を、主として4輪自動車用のエ
ンジンに採用することにより、車両重量の軽減に
貢献でき、以て燃料消費量の低減を果たせる。
尚、本実施例に示すようなエアクリーナケース1
は、4輪自動車用エンジンに限らず、その他モー
ターサイクル等におけるエンジンに広く適応でき
ることは明らかである。
以上のように、本実施例におけるエアクリーナ
ケース1は、壁材11を単層板構造(貫通孔13
無し)の厚紙製若しくは合成樹脂製としたものと
略同等の強度を備え、かつ、貫通孔13によつて
略20〜40%程度の軽量化を図れる。また、厚紙1
2に含まれる水分が染み出しても、この水分が貫
通孔1内に一時的に溜められるために、厚紙12
の含有水分により合成樹脂フイルム15の接着が
損なわれることがない。更に、本実施例のように
厚紙12の両面に合成樹脂フイルム15を接着す
れば、貫通孔13内に空気が密閉されることにな
つて、この密閉空気によつて空気浄化の際に発生
する騒音が外部に漏洩することを防止する防音効
果もある。
壁材11は、厚紙12に合成樹脂フイルム15
を積層して形成されるため、予め定型板状に壁材
11を形成しておいて、エアクリーナケース1の
形状に合わせて打抜いて用いるようにすれば良い
ため、汎用製に優れ、厚紙12が比較的安価な材
料で、然も製造工程も安易であることから低コス
トのエアクリーナケース1となる。
<考案の効果> 以上説明したように、本考案に係るエアクリー
ナケースによると、実用に耐える強度を備えつつ
軽量化及び低コスト化を図ることができ、例えば
4輪自動車用エンジンに使用することにより車両
重量の軽減に寄与し、以て、車両の燃料消費量を
低減させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るエアクリーナケースを示
す斜視図、第2図は第1図の正面断面図、第3図
は第2図の部分拡大図である。 1……エアクリーナケース、2……ケース部材
としての本体ケース、3……ケース部材としての
上蓋、6……エアクリーナエレメント、8……枠
部材、11……壁材、12……厚紙、13……貫
通孔、14……芯材、15……薄膜層としての合
成。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 軽量材料によつて形成され複数の貫通孔13
    が穿設される芯材14の少なくとも片面に薄膜
    層15を積層した壁材11と、軽量材料によつ
    て形成され前記壁材11の端縁に接合される枠
    部材8とによつて構成されるケース部材2,3
    を備えて中空立体形状に形成され、その中空部
    にエアクリーナエレメント6を内設するように
    構成されたことを特徴とする、エアクリーナケ
    ース。 (2) 前記壁材11の芯材14を形成する軽量材料
    が厚紙12であることを特徴とする、実用新案
    登録請求の範囲第(1)項に記載のエアクリーナケ
    ース。 (3) 前記壁材11の芯材14を形成する軽量材料
    が合成樹脂であることを特徴とする、実用新案
    登録請求の範囲第(1)項に記載のエアクリーナケ
    ース。 (4) 前記枠部材8を形成する軽量材料が合成樹脂
    であることを特徴とする、実用新案登録請求の
    範囲第(1)〜(3)項のいずれか1つに記載のエアク
    リーナケース。 (5) 前記薄膜層15が合成樹脂製であることを特
    徴とする、実用新案登録請求の範囲第(1)〜(4)項
    のいずれか1つに記載のエアクリーナケース。 (6) 前記壁材11の互いに隣接する端縁相互間が
    前記枠部材8を介して連結されることを特徴と
    する、実用新案登録請求の範囲第(1)〜(5)項のい
    ずれか1つに記載のエアクリーナケース。
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JP2521714Y2 (ja) * 1988-12-28 1997-01-08 株式会社土屋製作所 エアクリーナ
DE19940610A1 (de) * 1999-08-27 2001-03-01 Mann & Hummel Filter Luftfilter
KR101498830B1 (ko) * 2013-12-24 2015-03-04 쌍용자동차 주식회사 자동차용 에어클리너

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