JPH04355719A - 液晶素子の製造方法 - Google Patents
液晶素子の製造方法Info
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- JPH04355719A JPH04355719A JP13107891A JP13107891A JPH04355719A JP H04355719 A JPH04355719 A JP H04355719A JP 13107891 A JP13107891 A JP 13107891A JP 13107891 A JP13107891 A JP 13107891A JP H04355719 A JPH04355719 A JP H04355719A
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Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶素子の製造方法に
関し、さらに詳しくは曲線的な配列相のネマティック(
NCAP:Nematic Curvilinear
Aligned Phase)液晶を取り込んだ媒体の
製造方法に関する。
関し、さらに詳しくは曲線的な配列相のネマティック(
NCAP:Nematic Curvilinear
Aligned Phase)液晶を取り込んだ媒体の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶装置としてネマティック液晶
を使用したTN方式や、STN方式のものが実用化され
ている。また、強誘電性液晶を利用したものも提案され
ている。これらは偏光板を必要とし、また配向処理を要
するものである。偏光板は、光を吸収して画面を暗くす
る上、視野角を狭くするという欠点がある。
を使用したTN方式や、STN方式のものが実用化され
ている。また、強誘電性液晶を利用したものも提案され
ている。これらは偏光板を必要とし、また配向処理を要
するものである。偏光板は、光を吸収して画面を暗くす
る上、視野角を狭くするという欠点がある。
【0003】一方、このような欠点がなく、明るくコン
トラストのよい、大面積で安価なポリマー中に液晶滴を
分散させた液晶素子としては、特表昭58−50163
1号に記載されるものが知られている(以下NCAP液
晶素子という)。該公報に記載されたNCAP液晶素子
は、電圧が印加されない状態では、ポリマー壁の曲面に
沿ってネマチック型液晶が配列し、液晶滴との界面にお
いて光を反射したり、ランダムに並んだ液晶によって光
路がねじ曲げられたりすることにより散乱し、乳白色に
見える。
トラストのよい、大面積で安価なポリマー中に液晶滴を
分散させた液晶素子としては、特表昭58−50163
1号に記載されるものが知られている(以下NCAP液
晶素子という)。該公報に記載されたNCAP液晶素子
は、電圧が印加されない状態では、ポリマー壁の曲面に
沿ってネマチック型液晶が配列し、液晶滴との界面にお
いて光を反射したり、ランダムに並んだ液晶によって光
路がねじ曲げられたりすることにより散乱し、乳白色に
見える。
【0004】一方、電圧が印加されると、電界が生じ液
晶滴内の液晶が外部電界により電界方向に配列する。あ
らかじめ液晶の常光屈折率noとポリマーの屈折率np
とが一致するように液晶およびポリマ材料を選択してお
くことにより、フィルム面に垂直に入射した光は液晶と
ポリマーの界面で反射することなく透過するため、NC
AP液晶素子は透明になる。
晶滴内の液晶が外部電界により電界方向に配列する。あ
らかじめ液晶の常光屈折率noとポリマーの屈折率np
とが一致するように液晶およびポリマ材料を選択してお
くことにより、フィルム面に垂直に入射した光は液晶と
ポリマーの界面で反射することなく透過するため、NC
AP液晶素子は透明になる。
【0005】ところで上記の液晶素子は、特開昭60−
252687号公報に記載されるように、液晶とラテッ
クスを混合した後もしくは混合しながら攪拌して乳化液
(以下エマルジョンという)を調製し、このエマルジョ
ンを透明電極層のついた透明基板上に塗布して乾燥させ
た後、もう一方の透明電極基板で挟むという方法により
作製される。
252687号公報に記載されるように、液晶とラテッ
クスを混合した後もしくは混合しながら攪拌して乳化液
(以下エマルジョンという)を調製し、このエマルジョ
ンを透明電極層のついた透明基板上に塗布して乾燥させ
た後、もう一方の透明電極基板で挟むという方法により
作製される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法においては、コロイドミルや高速ディスパーサなどの
機械的手段により攪拌が行なわれていたため、エマルジ
ョン中の液晶粒子径がかなり不揃いであった。液晶粒径
はNCAP素子の性能に大きく影響するため、その粒径
制御を厳密に行うことは極めて重要であるが、上記機械
的手段においてはその要求を完全に満たすことは困難で
あった。
法においては、コロイドミルや高速ディスパーサなどの
機械的手段により攪拌が行なわれていたため、エマルジ
ョン中の液晶粒子径がかなり不揃いであった。液晶粒径
はNCAP素子の性能に大きく影響するため、その粒径
制御を厳密に行うことは極めて重要であるが、上記機械
的手段においてはその要求を完全に満たすことは困難で
あった。
【0007】本発明は、上記した従来の欠点を解消する
ためになされたもので、多孔体を使用して液晶素子を製
造する方法を提供することを目的とするものである。
ためになされたもので、多孔体を使用して液晶素子を製
造する方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は少な
くとも一方が透明な一対の透明基板の内面に透明導電膜
を配し、該透明導電膜間に液晶物質と分散媒を含むエマ
ルジョンを介在させた液晶素子の製造方法において、前
記エマルジョンは前記液晶物質を多孔体を通過させて前
記分散媒となるラテックス中に圧入させることにより形
成されることを特徴とする液晶素子の製造方法である。
くとも一方が透明な一対の透明基板の内面に透明導電膜
を配し、該透明導電膜間に液晶物質と分散媒を含むエマ
ルジョンを介在させた液晶素子の製造方法において、前
記エマルジョンは前記液晶物質を多孔体を通過させて前
記分散媒となるラテックス中に圧入させることにより形
成されることを特徴とする液晶素子の製造方法である。
【0009】本発明においては、前記多孔体は均一孔径
を有することが好ましい。
を有することが好ましい。
【0010】均一孔径を有する多孔体の一方側にラテッ
クスを配置もしくは循環させるとともに他方側には液晶
物質を配置させる。そして液晶物質側を加圧して液晶物
質を前記多孔体中を通過させてラテックスの相中に圧入
させることにより、分散媒となるラテックス中に均一粒
径を有する液晶滴を分散させたエマルジョンが形成され
る。さらに、このエマルジョンを透明導電膜が形成され
た透明基板上に塗布して乾燥させた後、もう一方の基板
とで挟持することにより液晶素子を得るものである。
クスを配置もしくは循環させるとともに他方側には液晶
物質を配置させる。そして液晶物質側を加圧して液晶物
質を前記多孔体中を通過させてラテックスの相中に圧入
させることにより、分散媒となるラテックス中に均一粒
径を有する液晶滴を分散させたエマルジョンが形成され
る。さらに、このエマルジョンを透明導電膜が形成され
た透明基板上に塗布して乾燥させた後、もう一方の基板
とで挟持することにより液晶素子を得るものである。
【0011】上記方法により形成されるエマルジョン中
の液晶滴の粒径は、多孔体の孔径、液晶を圧入する際の
圧力、液晶及びラテックスの化学的性質により決定され
る。また、液晶滴の粒径分布は、多孔体の孔径分布に対
応する。
の液晶滴の粒径は、多孔体の孔径、液晶を圧入する際の
圧力、液晶及びラテックスの化学的性質により決定され
る。また、液晶滴の粒径分布は、多孔体の孔径分布に対
応する。
【0012】圧入時の圧力は、液晶とラテックスとの界
面張力をT,接触角をθ、多孔体の孔径(半径)をRと
すると次式に示される最小圧力Pを越える圧力を加える
必要がある。
面張力をT,接触角をθ、多孔体の孔径(半径)をRと
すると次式に示される最小圧力Pを越える圧力を加える
必要がある。
【0013】
P=2Tcosθ/R
(1)しかし
、非常に高い圧力が加わると、液晶滴の粒径が所望の径
より大きくなり、均一な分布が得られなくなる。 そのため、得られた液晶滴の粒径が多孔体の孔径の3倍
程度となるように圧入時の圧力を(1)式で表される最
小圧力Pの10倍を越えないように調整することが好ま
しい。圧入時の圧力は、通常10〜200kPaとなる
ような範囲で加えられる。
(1)しかし
、非常に高い圧力が加わると、液晶滴の粒径が所望の径
より大きくなり、均一な分布が得られなくなる。 そのため、得られた液晶滴の粒径が多孔体の孔径の3倍
程度となるように圧入時の圧力を(1)式で表される最
小圧力Pの10倍を越えないように調整することが好ま
しい。圧入時の圧力は、通常10〜200kPaとなる
ような範囲で加えられる。
【0014】本発明において使用される多孔体は、貫通
気孔を有する多孔性物質であり、無機質あるいは有機質
のものを適用することができる。その点において多孔質
ガラスは好ましく、中でも円筒状の孔が形成され、しか
もその孔径が揃った多孔質ガラスが特に好適である。
気孔を有する多孔性物質であり、無機質あるいは有機質
のものを適用することができる。その点において多孔質
ガラスは好ましく、中でも円筒状の孔が形成され、しか
もその孔径が揃った多孔質ガラスが特に好適である。
【0015】また、本発明において使用される液晶材料
は特に限定されないが、たとえばネマティック型液晶は
好適な材料として採用される。また、その中でも正の誘
電異方性を示すネマティック型液晶は特に好ましい材料
である。
は特に限定されないが、たとえばネマティック型液晶は
好適な材料として採用される。また、その中でも正の誘
電異方性を示すネマティック型液晶は特に好ましい材料
である。
【0016】さらに、本発明で使用されるラテックスは
、天然ゴムまたは合成ポリマーもしくはコポリマーの粒
子などが乳化材の作用によってコロイド状に水中に分散
したサスペンジョンである。また、ラテックス粒子の直
径は約0.01〜1.0μmであり、サスペンジョン体
積のうち約20〜60%を占めている。
、天然ゴムまたは合成ポリマーもしくはコポリマーの粒
子などが乳化材の作用によってコロイド状に水中に分散
したサスペンジョンである。また、ラテックス粒子の直
径は約0.01〜1.0μmであり、サスペンジョン体
積のうち約20〜60%を占めている。
【0017】また、上記液晶材料を調製するためには、
界面活性剤を添加することが好ましい。ただし、用いら
れる界面活性剤の量は、エマルジョン中で液晶粒子の寸
法を安定化させるのに必要とされる最小限とすることが
好ましい。通常、界面活性剤の量は、エマルジョン重量
の約0.1〜6重量%の範囲で添加される。
界面活性剤を添加することが好ましい。ただし、用いら
れる界面活性剤の量は、エマルジョン中で液晶粒子の寸
法を安定化させるのに必要とされる最小限とすることが
好ましい。通常、界面活性剤の量は、エマルジョン重量
の約0.1〜6重量%の範囲で添加される。
【0018】使用される界面活性剤の親油性−親水性バ
ランス指数(以下、HLB指数という)は、液晶を水性
相中で乳化させるため、12〜17程度の値とするのが
好ましい。最適なHLB指数は、実験時にエマルジョン
の初期状態及びその安定性を観察することにより決定さ
れる。
ランス指数(以下、HLB指数という)は、液晶を水性
相中で乳化させるため、12〜17程度の値とするのが
好ましい。最適なHLB指数は、実験時にエマルジョン
の初期状態及びその安定性を観察することにより決定さ
れる。
【0019】また、本発明で用いられる透明基板は、塗
布乾燥されるエマルジョンを支持するための部材であり
、一般的なガラス基板のほか、光透過性の他の部材、た
とえば、プラスチック基板あるいはフレキシブルなプラ
スチックフィルムなどを適用することができる。
布乾燥されるエマルジョンを支持するための部材であり
、一般的なガラス基板のほか、光透過性の他の部材、た
とえば、プラスチック基板あるいはフレキシブルなプラ
スチックフィルムなどを適用することができる。
【0020】
【作用】本発明においては、液晶物質を多孔体を介して
分散媒となるラテックス中に圧入することとしたので、
所望且つ均一粒径を有する液晶滴を含むエマルジョンを
得ることが可能である。
分散媒となるラテックス中に圧入することとしたので、
所望且つ均一粒径を有する液晶滴を含むエマルジョンを
得ることが可能である。
【0021】また、乾燥したラテックスは透明基板との
接着性が良好なため、光学的均一性及び物理的耐久性に
優れた液晶素子を提供することができる。加えて耐湿性
にも優れるため、本発明による液層素子は湿気のある環
境での安定性が向上する。
接着性が良好なため、光学的均一性及び物理的耐久性に
優れた液晶素子を提供することができる。加えて耐湿性
にも優れるため、本発明による液層素子は湿気のある環
境での安定性が向上する。
【0022】さらに、乾燥がなされたラテックスは液晶
材料に対して比較的大きな誘電率を示すため、液晶材料
の屈折率に一致する屈折率を備えている。
材料に対して比較的大きな誘電率を示すため、液晶材料
の屈折率に一致する屈折率を備えている。
【0023】またさらに、上記エマルジョンより作製さ
れた液晶素子は、より低電圧での動作が可能であり透過
率−電圧曲線が急峻となるため、ドットマトリクス駆動
に有効である。
れた液晶素子は、より低電圧での動作が可能であり透過
率−電圧曲線が急峻となるため、ドットマトリクス駆動
に有効である。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。
る。
【0025】図1は、本発明の製造方法によりエマルジ
ョンを連続的に製造するための装置の概略図であり、ま
た図2は本発明の多孔質ガラス膜管によりエマルジョン
が形成される様子を示す。
ョンを連続的に製造するための装置の概略図であり、ま
た図2は本発明の多孔質ガラス膜管によりエマルジョン
が形成される様子を示す。
【0026】ラテックス(3)はポンプ(8)の圧力に
より連続的に流れている。液晶(2)は、窒素ボンベ(
10)により圧力が加えられ、円筒型の多孔質ガラス膜
管(5)に形成された円筒状の孔(1)を通ってラテッ
クス(3)相中に押し出され、液晶滴(4)として順次
形成される。このとき、圧力計(9)の指示を見ながら
窒素ボンベ(10)に取り付けられた弁(11)により
加えられる圧力を調節する。得られた所望粒径を有する
エマルジョンは、多孔質ガラス膜管(5)から連続的に
、モジュール(6)外に押し出され、タンク(7)に戻
される。
より連続的に流れている。液晶(2)は、窒素ボンベ(
10)により圧力が加えられ、円筒型の多孔質ガラス膜
管(5)に形成された円筒状の孔(1)を通ってラテッ
クス(3)相中に押し出され、液晶滴(4)として順次
形成される。このとき、圧力計(9)の指示を見ながら
窒素ボンベ(10)に取り付けられた弁(11)により
加えられる圧力を調節する。得られた所望粒径を有する
エマルジョンは、多孔質ガラス膜管(5)から連続的に
、モジュール(6)外に押し出され、タンク(7)に戻
される。
【0027】なお本発明においては、上記のように連続
的に流れているラテックス中に液晶を圧入してエマルジ
ョンを作製するという順序に限定されず、あらかじめ水
を連続的に流してエマルジョンを作製した後、ラテック
スと混合することもよい。
的に流れているラテックス中に液晶を圧入してエマルジ
ョンを作製するという順序に限定されず、あらかじめ水
を連続的に流してエマルジョンを作製した後、ラテック
スと混合することもよい。
【0028】そしてこの後、液晶滴が分散したエマルジ
ョンを透明基板上に塗布乾燥させ、もう一方の透明基板
で挟持させることにより所望の液晶素子を得る。
ョンを透明基板上に塗布乾燥させ、もう一方の透明基板
で挟持させることにより所望の液晶素子を得る。
【0029】実施例1
孔径が1.0μmの多孔質ガラス膜管(伊勢化学製)を
使用して、液晶滴を含むエマルジョンを作製した。
使用して、液晶滴を含むエマルジョンを作製した。
【0030】液晶E201(BDH製)に界面活性剤レ
オドールTW−L120(花王製)を1重量%添加(H
LB指数16.7)して攪拌した後、図1に示す装置を
使用して、分散媒となる30重量%のラテックス粒子(
ウレタン樹脂を使用)を含むアデカボンタイターHUX
−212(旭電化工業製)中に50kPaの圧力で圧入
した。
オドールTW−L120(花王製)を1重量%添加(H
LB指数16.7)して攪拌した後、図1に示す装置を
使用して、分散媒となる30重量%のラテックス粒子(
ウレタン樹脂を使用)を含むアデカボンタイターHUX
−212(旭電化工業製)中に50kPaの圧力で圧入
した。
【0031】得られたエマルジョン中に含まれる液晶滴
の粒径分布を、レーザ回折式粒度分布測定機SALD−
1100(島津製作所製)を用いて測定した。エマルジ
ョン中の液晶滴の粒径分布を図3に示す(太線)。また
、前記液晶滴の平均粒径は3.1μmであり、多孔体の
孔径の約3.1倍であった。同図から、本実施例により
得られたエマルジョン中の液晶滴の粒径分布は範囲が狭
く、粒径が極めて均一であることが確認された。
の粒径分布を、レーザ回折式粒度分布測定機SALD−
1100(島津製作所製)を用いて測定した。エマルジ
ョン中の液晶滴の粒径分布を図3に示す(太線)。また
、前記液晶滴の平均粒径は3.1μmであり、多孔体の
孔径の約3.1倍であった。同図から、本実施例により
得られたエマルジョン中の液晶滴の粒径分布は範囲が狭
く、粒径が極めて均一であることが確認された。
【0032】このエマルジョンを用いて、NCAP液晶
素子を作製した。あらかじめ透明導電膜としてインジウ
ム錫酸化物(ITO)膜が形成されたポリエチレンテレ
フタレート(PET)フィルムのITO膜面上にドクタ
ーブレードを用いて上記エマルジョンを塗布し乾燥させ
た。その厚みは、約20μmであった。
素子を作製した。あらかじめ透明導電膜としてインジウ
ム錫酸化物(ITO)膜が形成されたポリエチレンテレ
フタレート(PET)フィルムのITO膜面上にドクタ
ーブレードを用いて上記エマルジョンを塗布し乾燥させ
た。その厚みは、約20μmであった。
【0033】エマルジョンの乾燥後、もう一枚のITO
膜付きPETフィルムとで挟持した。作製されたNCA
P液晶素子のITO膜間に電圧を印加し、その時の平行
透過率をヘイズメータ(スガ試験機製)を用いて測定し
た。平行透過率と印加電圧との関係は、図4のような曲
線を示した(太線)。
膜付きPETフィルムとで挟持した。作製されたNCA
P液晶素子のITO膜間に電圧を印加し、その時の平行
透過率をヘイズメータ(スガ試験機製)を用いて測定し
た。平行透過率と印加電圧との関係は、図4のような曲
線を示した(太線)。
【0034】また図4において、十分に透明になった時
点での透過率をT100とし、その90%をT90とし
た場合、この時の印加電圧値を飽和電圧とすると本実施
例の液晶素子の飽和電圧値は約45Vであった。
点での透過率をT100とし、その90%をT90とし
た場合、この時の印加電圧値を飽和電圧とすると本実施
例の液晶素子の飽和電圧値は約45Vであった。
【0035】比較例1
液晶E201(BDH製)に界面活性剤レオドールTW
−L120(花王製)を1重量%添加(HLB指数16
.7)して攪拌した後、それらと分散媒となる30重量
%のラテックス粒子(ウレタン樹脂を使用)を含むアデ
カボンタイターHUX−212(旭電化工業製)を、ホ
モジナイザー(日本精機製作所製)を用いて、約800
0rpmで5分間攪拌した。
−L120(花王製)を1重量%添加(HLB指数16
.7)して攪拌した後、それらと分散媒となる30重量
%のラテックス粒子(ウレタン樹脂を使用)を含むアデ
カボンタイターHUX−212(旭電化工業製)を、ホ
モジナイザー(日本精機製作所製)を用いて、約800
0rpmで5分間攪拌した。
【0036】実施例1と同様に、エマルジョン中に含ま
れる液晶滴の粒径分布を測定した結果、平均粒径は2.
9μmであった。エマルジョン中の液晶滴の粒径分布を
、実施例1による粒径分布と対比させて図3に示す(細
線)。
れる液晶滴の粒径分布を測定した結果、平均粒径は2.
9μmであった。エマルジョン中の液晶滴の粒径分布を
、実施例1による粒径分布と対比させて図3に示す(細
線)。
【0037】得られたエマルジョンを用いて、NCAP
液晶素子を作製した。あらかじめ透明導電膜としてIT
O膜が形成されたPETフィルムのITO膜面上に上に
ドクターブレードを用いて上記エマルジョンを塗布し乾
燥させた。その厚みは、約20μmであった。
液晶素子を作製した。あらかじめ透明導電膜としてIT
O膜が形成されたPETフィルムのITO膜面上に上に
ドクターブレードを用いて上記エマルジョンを塗布し乾
燥させた。その厚みは、約20μmであった。
【0038】エマルジョンの乾燥後、もう一枚のITO
膜付きPETフィルムとで挟持した。作製されたNCA
P液晶素子のITO膜間に電圧を印加し、その時の平行
透過率をヘイズメータ(スガ試験機製)を用いて測定し
た。平行透過率と印加電圧との関係を、実施例1による
曲線と対比させて図4に示す(細線)。
膜付きPETフィルムとで挟持した。作製されたNCA
P液晶素子のITO膜間に電圧を印加し、その時の平行
透過率をヘイズメータ(スガ試験機製)を用いて測定し
た。平行透過率と印加電圧との関係を、実施例1による
曲線と対比させて図4に示す(細線)。
【0039】さらに図4において、ホモジナイザーを用
いて得られた比較例の液晶素子の飽和電圧値は約60V
であり、実施例1による飽和電圧が約45Vであるのに
比較してかなり高い値となった。
いて得られた比較例の液晶素子の飽和電圧値は約60V
であり、実施例1による飽和電圧が約45Vであるのに
比較してかなり高い値となった。
【0040】以上、これまで2枚の透明基板について説
明してきたが、両基板とも透明であることは必ずしも必
要ではない。
明してきたが、両基板とも透明であることは必ずしも必
要ではない。
【0041】
【発明の効果】本発明の液晶素子は、ほぼ均一な粒径を
有する液晶滴を分散させたエマルジョンを用いるため、
実施例から明かなとおり、従来の方法で得られる液晶素
子より低電圧で動作させることが可能である。
有する液晶滴を分散させたエマルジョンを用いるため、
実施例から明かなとおり、従来の方法で得られる液晶素
子より低電圧で動作させることが可能である。
【0042】
【図1】 本発明を実施するための装置の一
例を示す図
例を示す図
【図2】 本発明の多孔質ガラス膜管により
エマルジョンが形成される機構を概念的に示す図
エマルジョンが形成される機構を概念的に示す図
【図3
】 本発明と従来の方法で得られたエマルジ
ョンの粒径分布を比較したグラフ
】 本発明と従来の方法で得られたエマルジ
ョンの粒径分布を比較したグラフ
【図4】 平行透過率と印加電圧の関係を示
すグラフ
すグラフ
1 円筒状の孔
2 液晶
3 ラテックス
4 液晶滴
5 円筒型の多孔質ガラス膜管6
モジュール 7 タンク 8 ポンプ 9 圧力計 10 窒素ボンベ 11 弁
モジュール 7 タンク 8 ポンプ 9 圧力計 10 窒素ボンベ 11 弁
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくとも一方が透明な一対の基
板の内面に透明導電膜を配し、該透明導電膜間に液晶物
質と分散媒を含むエマルジョンを介在させた液晶素子の
製造方法において、前記エマルジョンは前記液晶物質を
多孔体を通過させて前記分散媒となるラテックス中に圧
入させることにより形成されることを特徴とする液晶素
子の製造方法。 - 【請求項2】 前記多孔体が、均一孔径を有する
ものである請求項1に記載の液晶素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13107891A JPH04355719A (ja) | 1991-06-03 | 1991-06-03 | 液晶素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13107891A JPH04355719A (ja) | 1991-06-03 | 1991-06-03 | 液晶素子の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04355719A true JPH04355719A (ja) | 1992-12-09 |
Family
ID=15049475
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13107891A Pending JPH04355719A (ja) | 1991-06-03 | 1991-06-03 | 液晶素子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04355719A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021200828A1 (ja) | 2020-03-31 | 2021-10-07 | 日東電工株式会社 | 高分子分散型液晶フィルム、エマルションおよび高分子分散型液晶フィルムの製造方法 |
WO2022181406A1 (ja) | 2021-02-25 | 2022-09-01 | 日東電工株式会社 | 加飾フィルム |
WO2022181407A1 (ja) | 2021-02-25 | 2022-09-01 | 日東電工株式会社 | 加飾フィルム |
WO2022210418A1 (ja) | 2021-03-30 | 2022-10-06 | 日東電工株式会社 | 高分子分散型液晶フィルムおよびその製造方法 |
WO2023032675A1 (ja) | 2021-09-01 | 2023-03-09 | 日東電工株式会社 | 高分子分散型液晶フィルムおよび高分子分散型液晶フィルムの製造方法 |
US11868036B2 (en) | 2019-03-28 | 2024-01-09 | Nitto Denko Corporation | Transmissive screen and video image display device |
-
1991
- 1991-06-03 JP JP13107891A patent/JPH04355719A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11868036B2 (en) | 2019-03-28 | 2024-01-09 | Nitto Denko Corporation | Transmissive screen and video image display device |
WO2021200828A1 (ja) | 2020-03-31 | 2021-10-07 | 日東電工株式会社 | 高分子分散型液晶フィルム、エマルションおよび高分子分散型液晶フィルムの製造方法 |
WO2022181406A1 (ja) | 2021-02-25 | 2022-09-01 | 日東電工株式会社 | 加飾フィルム |
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WO2023032675A1 (ja) | 2021-09-01 | 2023-03-09 | 日東電工株式会社 | 高分子分散型液晶フィルムおよび高分子分散型液晶フィルムの製造方法 |
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