JPH04354531A - 気液接触化学反応装置 - Google Patents

気液接触化学反応装置

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JPH04354531A
JPH04354531A JP15578491A JP15578491A JPH04354531A JP H04354531 A JPH04354531 A JP H04354531A JP 15578491 A JP15578491 A JP 15578491A JP 15578491 A JP15578491 A JP 15578491A JP H04354531 A JPH04354531 A JP H04354531A
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JP
Japan
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gas
reaction
cylindrical container
reaction tank
rotating shaft
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JP15578491A
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Noboru Saito
昇 斉藤
Koitsu Hirota
広田 幸逸
Ren Hasebe
長谷部 連
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は反応槽内で原料溶液を酸
素や水素などの気体と接触させて反応を起こさせるため
の気液接触化学反応装置に関するものである。気液接触
化学反応装置は、例えば液相均一系や不均一系における
有機化合物や無機化合物の酸化反応や水素化反応に利用
される。
【0002】
【従来の技術】気液接触化学反応に用いる反応装置の一
例は、図7に示されるものであり、反応槽2内に垂直方
向のバッフル4が設けられ、反応槽2内にはモータ6で
回転される回転軸8の先端に液を撹拌する撹拌羽根10
が設けられている。また、回転軸8は中空管であり、反
応槽に入れられる原料溶液12より上側の位置aには穴
が開けられており、羽根10の設けられた先端部にその
出口をもっている。反応槽2内に空気などのガスを供給
するために、先端がリング状に構成され、そのリングに
沿って空気出口を有するスパージャリング16が空気供
給管として設けられている。反応槽2の蓋には空気出口
18が設けられており、この反応槽2内の圧力を常圧以
上の加圧状態にできるように圧力調節機構(図示略)も
備えられている。
【0003】図7の反応装置では、バッフル4と撹拌羽
根10とによって反応液が撹拌される。原料溶液と接触
するガスを溶液下部からスパージャリング16によって
供給し、溶液上に出てきたガスを再び溶液内に導くため
に回転軸8には穴が開けられて羽根10の部分から放出
される。しかし、このような反応装置では気体と液体と
の接触効率が十分ではなく、撹拌が反応の律速となる場
合が多い。そのため、気体と液体の接触効率を高めるた
めに種々の工夫がなされている。1つの改善された反応
装置は、反応槽内の液面下中央よりも底部に、沿直方向
の回転軸とともに回転する回転基体を設け、その回転基
体の下面内側に垂直棒状をした複数の撹拌体を同心円状
に取りつけ、その撹拌体群によって囲まれる空間内に気
体が流入するように気体流入管を上向きに開口させたも
のが提案されている(特公昭53−42472号公報参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図7の反応装置では、
気体と液体との接触効率が十分でないうえに、スパージ
ャリング16の穴の径が小さいため、反応生成物として
固体を発生する場合にはスパージャリングの穴が目詰ま
りしやすく、長期にわたって連続して使用することは困
難である。また、通気抵抗も大きく、消費電力量も大き
くなる。特公昭53−42472号公報に記載の反応装
置は単純な構造であるため、長期間の連続運転が可能で
あるが、微小な気泡を発生するのは難しく、気体と液体
との接触効率はよくない。本発明は気体と液体の接触効
率を高めるとともに、長期間に渡って運転を続けるのに
好都合な気液接触化学反応装置を提供することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の気液接触化学反
応装置は、内壁面に垂直方向に延びるバッフルを有する
反応槽と、この反応槽の中心部で垂直方向に支持された
回転軸を有する回転機構と、前記回転軸のまわりに設け
られた網目構造の筒状容器と、前記回転軸に取りつけら
れて前記筒状容器の上側と下側とからその筒状容器に液
を流し込む方向の液の流れを生じさせる羽根と、前記反
応槽内へ気体を送り込む気体導入部及び前記反応槽から
気体を放出する気体放出部とを備えている。
【0006】筒状容器は網目構造の上底及び下底をもつ
一重構造でもよく、二重構造でもよい。筒状容器は羽根
が取りつけられている回転軸に固定されて回転軸ととも
に回転するものであってもよく、回転軸に固定されては
おらず、回転軸とともには回転しないものであってもよ
い。反応槽は内部圧が常圧で使用するものであってもよ
く、内部圧を常圧以上に加圧できる圧力容器であっても
よい。
【0007】化学プラントでは連続運転できるようにな
っていると好都合である。そこで、連続運転に好都合な
反応装置に適用した本発明では、気体導入部は反応槽の
下部に設けられており、反応槽の上部には原料溶液又は
原料溶液と触媒溶液とを供給する原料等供給部が設けら
れ、気体放出部には圧力調節機構が設けられて内部圧を
常圧以上にも調節可能になっており、かつ反応槽下部に
は反応生成物を取り出す抜出し弁が設けられている。
【0008】
【作用及び効果】反応槽内に原料溶液を入れ、気体導入
部から所定の気体を導入し、回転軸を回転させると、羽
根の回転によって筒状容器の上側と下側とから筒状容器
内に反応溶液と気体が強制的に送り込まれ、これらが網
目構造を通過する際に微細な気泡が形成されることによ
って気体と液体との接触面積が増大し、接触効率が向上
する。羽根の回転によって筒状容器の上側と下側とから
気体が筒状容器内に強制的に筒状容器内に取り込まれる
ので、気体導入部はスパージャリングのような多数の微
細な穴をもったものにする必要がなく、単なるチューブ
であってもよいため、仮に反応生成物として固体が発生
する反応の場合でも気体導入部の目詰まりなどの問題が
なく、長期間の連続運転を行なうことができる。
【0009】一般に、化学反応は常温、常圧で行なわせ
る場合よりも高温、高圧で行なわせる場合の方が多い。 特に気液接触化学反応を高圧で行なわせるときは、溶液
中での気体の移動速度が小さくなる。そのように高圧下
での反応において、また反応圧が低いときでも溶液中で
の気体の移動速度が小さいときには、本発明により気体
と液体との接触効率を高めて反応速度を高める効果は顕
著である。これは、本発明により反応溶液中で気体を高
度に分散させることにより、微小な気泡が生じて接触効
率が高まるためである。
【0010】筒状容器が二重構造になっているときは、
その二重容器の間に固体触媒を収容すれば、反応溶液と
触媒との接触効率が高まるとともに、触媒の取扱いが容
易になる。筒状容器が回転軸とともに回転するときは、
反応溶液の回転軸まわりの移動も生じ、反応槽内のバッ
フルとの作用によって反応溶液が激しく撹拌される。一
方、筒状容器が回転しないときは、筒状容器に崩壊しや
すい触媒を収容するのに好都合である。
【0011】
【実施例】図1は一実施例を表わす。図1において、反
応槽20内にはその内面に垂直方向の細長い数枚(図の
例では4枚)のバッフル22が設けられている。バッフ
ル22はこの反応槽を上から見ると放射状に設けられて
いる。反応槽20の上部開口を閉じる蓋24には単管の
気体導入管26が設けられ、気体導入管26の先端の気
体出口は反応槽の底部近くに位置決めされている。蓋2
4には気体出口28が設けられており、気体出口28は
反応槽20内の圧力を常圧以上の所定の圧力に設定でき
る圧力調節器(図示略)に導かれている。反応槽20の
中心部には蓋24を通って外部から反応槽内に回転軸3
0が垂直方向に設けられている。回転軸30は蓋24に
気密を保って回転可能に支持されている。回転軸30の
反応槽外部には回転駆動用のモータ32が取りつけられ
ている。反応槽20内で回転軸30には網目構造の筒状
容器34と、筒状容器34を挾んでその上側と下側にそ
れぞれ羽根36,38が固定されている。筒状容器34
と羽根36,38は撹拌機を構成している。40は反応
溶液である。
【0012】筒状容器34及び羽根36,38の一例を
図2に示す。筒状容器34は側面及び上側と下側の底面
がともに網目構造であり、反応溶液と気体がその網目を
通って移動することができる。羽根36と38は垂直方
向から回転方向に傾いており、回転軸30の回転により
上側の羽根36は溶液と気体を筒状容器34の上底面か
ら筒状容器34内に流し、下側の羽根38は溶液と気体
を筒状容器34の下底面から筒状容器34内に流す。
【0013】反応槽20、バッフル22及び筒状容器3
4の材質は扱う反応溶液に対して耐食性のあるものとす
る必要があり、例えばチタン、ステンレス又はガラスな
どを用いる。筒状容器34の網目の大きさは、反応の前
後で固体が生成する場合は大きめに設定する必要があり
、またできるだけ気泡を小さくして気体と液体との接触
効率をより高めたいときには網目を小さく設定する。 網目の大きさは通常5〜100メッシュの範囲に設定す
るのが適当である。
【0014】図3は実施例で用いる筒状容器の例を表わ
したものである。図3では筒状容器は外側網目構造34
aと内側網目構造34bの二重構造となっている。この
二重構造の筒状容器は、不均一触媒反応に利用するとき
には外側容器34aと内側容器34bの間に固体触媒3
9を収容するのに好都合である。図3では外側容器34
aと内側容器34bがともに回転軸30に固定されて回
転軸30とともに回転するので、固体触媒40を収容す
るときには、反応中に崩壊しないような強度の高い触媒
を選択する必要がある。
【0015】図4はさらに他の実施例を表わす。図1の
実施例と比較すると、反応槽20が内側にバッフル22
を備えている点、気体導入管26と気体出口28が蓋2
4に設けられている点、回転軸30が蓋24に支持され
ており、モータ32で回転が駆動される点、及び回転軸
30には羽根36と38が筒状容器42の上下の位置で
回転軸30に固定されている点は同じである。しかし、
筒状容器42は回転軸30に固定されてはおらず、脚部
44によって反応槽20の底部に支持されている。回転
軸30が回転しても筒状容器42は回転しない。
【0016】筒状容器42は図2のごとく一重の網目構
造であってもよく、図3のように二重構造の網目構造で
あってもよい。図4の実施例では筒状容器42は回転し
ないので、強度が弱くて崩壊しやすい固体触媒を扱う場
合には、筒状容器42として二重構造のものを用い、そ
の外側網目構造と内側網目構造との間に固体触媒を収容
すれば、強度の弱い固体触媒でも崩壊を防ぐことができ
て好都合である。
【0017】以上の実施例では羽根は筒状容器の上側と
下側に配置されている。これに対して図5に示す実施例
では回転軸30に軸方向に延びて互いに逆方向に捩じれ
た羽根46と48が取りつけられている。回転軸30は
、羽根46,48によって筒状容器50の上下方向から
液が流れ込む方向に回転させる。網目構造の筒状容器5
0はそれらの羽根46,48を囲むように、その外側に
配置されている。筒状容器50は図5では二重構造であ
るが、一重構造であってもよい。また筒状容器50は回
転軸30に固定されていてもよく、又は回転軸30とは
独立したものとして構成されていてもよい。
【0018】図5で筒状容器50が回転軸30と独立し
ているときは、筒状容器50と羽根46,48の製作が
容易であり、また反応終了後に筒状容器50や羽根46
,48を洗浄したり、筒状容器50に固体触媒を入れて
使用したときは触媒の交換などの保守作業が容易になる
【0019】図6は本発明をプラントに適用した実施例
を表わしている。図6で、内壁に垂直方向のバッフル5
4と水平方向の堰55を備え、チタンで内張りされた耐
圧反応槽52の下部には気体導入口56が設けられ、反
応槽52の上部には原料溶液供給口58と触媒溶液供給
口60が設けられ、また、凝縮器62を備えた還流冷却
器64が設けられている。その還流冷却器64には反応
槽52内の圧力を調節するために定差圧弁66が設けら
れている。反応槽52の底部には反応生成物を取り出す
ために抜出し弁68が設けられている。反応槽52の中
心部には反応槽52に気密を保って回転可能に支持され
た回転軸70が垂直方向に取りつけられており、反応槽
52内で回転軸70には図2に示された筒状容器34と
羽根36,38を備えた3台の撹拌機72が回転軸方向
に直列に配置されて回転軸70に固定されている。反応
槽52は堰55により複数の室に分割され、反応槽52
の上部から供給された原料がすぐに反応槽の下部出口に
ショートパスすることなく、順次上の室から下の室へ適
切な滞留時間をもって移動する。この間反応槽の下部か
ら供給される気体と向流接触し、各室で効率よく気液接
触反応が行なわれる。
【0020】以上の実施例の反応装置を利用するのに適
した反応の例を示す。無機化合物の反応ではNa2SO
3や(NH4)2SO3などの酸化反応に利用すること
ができ、SO2などの酸性ガスを含んだ気体をアルカリ
性水溶液に吸収させて除去したり、NH3などの塩基性
ガスを含んだ気体を酸性水溶液に吸収させて除去する装
置としても利用することができる。有機化合物では酸化
反応、水素化反応、アミノ化反応、ニトロ化反応、スル
ホン化反応などに利用することができる。
【0021】本発明を利用するのに適する有機化合物の
反応の例を示すと、まず酸化反応としては、例えば遷移
金属塩触媒を用いた空気酸化を挙げることができる。そ
のような空気酸化の具体的な例としては、例えばパラキ
シレンからテレフタル酸を得る反応、メタキシレンから
イソフタル酸を得る反応、2,6−アルキルナフタレン
から2,6−ナフタレンジカルボン酸を得る反応、シク
ロヘキサンからシクロヘキサノールやシクロヘキサノン
を得る反応、トルエンから安息香酸を得る反応、クメン
からクメンハイドロパーオキサイドを得る反応、エチレ
ンと酢酸から酢酸ビニルを得る反応、ブタジエンやプロ
ピレンの酸化的アセトキシ化反応、ノルマルパラフィン
から高級アルコールを得る反応、パラクレゾールからパ
ラヒドロキシベンズアルデヒドを得る反応のように、多
くの反応例を挙げることができる。
【0022】有機化合物の水素化反応の例としては、触
媒としてラネーニッケル、Pd−活性炭又はCu−Zn
Oなどを用い、ベンゼンからシクロヘキサンやシクロヘ
キセンを得る反応、ニトロベンゼンからアニリンを得る
反応、アニリンからシクロヘキシルアミンを得る反応、
2−ブテン−1,4−ジオールから1,4−ブタンジオ
ールを得る反応、マレイン酸からコハク酸、γーブチロ
ラクトン又はテトラヒドロフランを得る反応など、多く
の反応例を挙げることができる。しかし、本発明の反応
装置はこれらの例示の反応に利用されるのに留まらない
【0023】次に、本発明の反応装置を使った場合の反
応と、従来の反応装置を使った場合の反応との比較を行
なう。 (実験例1)図1に示された実施例の反応装置で図2に
示された構造の撹拌機を使用した。より具体的には、反
応槽20として容量が1リットルのチタン製オートクレ
ーブを使用し、筒状容器34は16メッシュのチタン製
金網の円筒型容器とした。筒状容器34中は空のままで
使用した。
【0024】反応槽20に溶媒として酢酸250gを仕
込み、触媒として酢酸コバルト四水塩2.72g、酢酸
マンガン四水塩0.05g及び臭化ナトリウム0.75
gを添加し、撹拌機を1000rpmで回転させて溶液
を撹拌しながら、反応圧力20kg/cm2(圧力はゲ
ージ圧。以下も同じ)、反応温度200℃で空気を10
0リットル/時間の流量で吹き込みながら、p−キシレ
ン83gを100分間かけて送り込んだ。その後、原料
を供給しないで空気だけを送り込む、所謂ポストオキシ
デーションを1.5時間行なった。反応後、生成物を液
体クロマトグラフィーにより分析したところ、テレフタ
ル酸の収率が95モル%であった。
【0025】反応生成物のテレフタル酸は固体であり、
反応中の溶液の移動とともに筒状容器34の網目を通り
、小さい粒径の反応生成物となった。固体反応生成物の
粒径が小さくなると、例えば図6の反応装置のように連
続的に生成物を取り出す装置では、反応生成物が抜出し
バルブを通るのが容易になり、連続操作に好都合となる
【0026】(比較例1)図7に示された従来の反応装
置を用いて実験例1と同じ反応を行なわせた。反応槽2
は容量1リットルのチタン製オートクレーブであり、空
気はスパージャーリング16で供給した。反応条件を実
験例1と同じ条件に設定して反応を行なわせたところ、
テレフタル酸の収率は88モル%であった。また、反応
中にテレフタル酸は固体として生成するため、反応後に
スパージャーリング16の穴の一部が目詰まりしている
ことが見出された。
【0027】(実験例2)図1に示された反応装置を用
い、撹拌機としては図3に示される二重構造のものを用
い、筒状容器の中は空のままで使用した。反応槽20と
しては容量が1リットルのチタン製オートクレーブを用
い、筒状容器34a,34bには16メッシュのチタン
製金網を用いた。溶媒として酢酸250gを仕込み、触
媒として酢酸コバルト四水塩5g、酢酸マンガン四水塩
5g及び臭化カリウム5gを添加し、撹拌機を1000
rpmで回転させながら、反応圧力20kg/cm2、
反応温度190℃で空気を170リットル/時間の流量
で吹き込みながら、2,6−ジイソプロピルナフタレン
50gを6時間かけて送り込み、その後2時間のポスト
オキシディーションを行なった。反応後、生成物を液体
クロマトグラフィーにより分析したところ、2,6−ナ
フタレンジカルボン酸の収率が84モル%であった。
【0028】(比較例2)反応槽の容量が1リットルの
図7に示される反応装置を用いて、実験例2と同じ条件
で操作を行ない、反応させたところ、2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸の収率は62モル%であった。ただし、
反応中に2,6−ナフタレンジカルボン酸も固体として
生成するため、反応後にスパージャーリングの穴の一部
は目詰まりしていることが見出された。
【0029】(実験例3)γ−ブチロラクトンの製造方
法に適用した例を示す。触媒調製:特開平1−1438
65号の実施例1に示された方法に従ってγ−ブチロラ
クトン製造用の触媒を調製した。具体的には、酢酸ニッ
ケル四水和物293gを水1.5リットルに溶解させ、
これに硝酸カルシウム四水和物8.4gを水200ml
に溶解させた水溶液、及びモリブデン酸アンモニウム1
2.6gを水300mlに溶解させた水溶液を混合した
。この混合溶液に30%炭酸ナトリウム水溶液600m
lを加えた。生成したスラリーにケイソウ土46.1g
を加え、十分に混合した後、濾過した。沈澱を水洗後、
110℃で24時間乾燥させた後、4〜9メッシュに成
型した。これを水素対窒素の比率が1:2の気流中で3
00℃で3時間処理した後、水素気流中450℃で3時
間還元した。この触媒を室温まで冷却して窒素中に保存
した。
【0030】反応:図1に示された反応装置で、反応槽
2として容量1リットルのステンレス(SUS316)
製オートクレーブを使用し、撹拌機として図3に示され
た二重構造の筒状容器34a,34bと羽根36,38
をもつ撹拌機を使用し、上記の触媒10.0gを筒状容
器34aと34bの間に収容した。筒状容器の金網は1
6メッシュのステンレス製である。反応槽2に無水マレ
イン酸150gを入れ、溶媒としてテトラヒドロフラン
400gを添加した。撹拌機を1000rpmで回転さ
せながら、最初は反応温度100℃、水素圧100kg
/cm2で1時間反応させ、その後240℃で水素圧1
20kg/cm2で4時間反応させた。反応終了後生成
物を液体クロマトグラフィーにより分析したところ、無
水マレイン酸の転化率が100モル%、γ−ブチロラク
トンの収率が92モル%であった。なお、オートクレー
ブの底に破砕された触媒の粉が沈澱しているのが認めら
れた。
【0031】(比較例3)容量が1リットルのチタン製
オートクレーブを反応槽として図7に示された反応装置
を用い、実験例3と同じ条件で反応させたところ、無水
マレイン酸の転化率が98モル%、γ−ブチロラクトン
の収率が76モル%であった。
【0032】(実験例4)図4に示された反応装置を用
い、筒状容器42として二重構造のものを用い、その外
側網目構造と内側網目構造との間に接触を収容して実験
例3と同じ条件で反応を行なった。反応終了後に生成物
を分析した結果、無水マレイン酸の転化率が100モル
%、γ−ブチロラクトンの収率が91モル%であった。 なお、オートクレーブの底には触媒の粉は殆ど認められ
なかった。
【0033】(実験例5)図6に示された反応装置で、
反応槽52の内容積が40リットルのものを使用し、酢
酸12kg、酢酸コバルト60g、酢酸マンガン3g及
び臭化ナトリウム30gを仕込み、反応圧力20kg/
cm2、反応温度190℃に保持して、パラキシレンを
2.4kg/時間、空気を9.6Nm3/時間の速度で
供給した。続いて、空気とパラキシレンはそのまま送り
込みながら、さらに触媒の酢酸溶液(酢酸コバルト、酢
酸マンガン及び臭化ナトリウムの使用割合は最初に反応
装置に仕込んだものと同一である)を7.2kg/時間
の速度で送り込み、一方で反応生成物を1回当り約2k
gの割合で約10分間の間隔で断続的、かつ周期的に晶
析器へ抜き取った。連続的に排出される反応生成物を固
液分離し、洗浄し乾燥して得られたテレフタル酸の収率
は98モル%であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示す概略構成図である。
【図2】同実施例における撹拌機を示す一部切欠き正面
図である。
【図3】他の実施例で用いる撹拌機を示す一部切欠き正
面図である。
【図4】さらに他の実施例を示す概略垂直断面図である
【図5】さらに他の実施例で用いる撹拌機を示す垂直断
面図である。
【図6】本発明をプラントに適用した実施例を示す概略
構成図である。
【図7】従来の反応装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
20,52  反応槽 22,54  バッフル 26        気体導入管 28        気体出口 30,70  回転軸 32        モータ 34,34a,34b,42,50  筒状容器36,
38,46,48  羽根 39        固体触媒 40        反応溶液 56        気体導入口 58        原料供給口 60        触媒溶液供給口 66        定差圧弁 68        抜出し弁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  内壁面に垂直方向に延びるバッフルを
    有する反応槽と、この反応槽の中心部で垂直方向に支持
    された回転軸を有する回転機構と、前記回転軸のまわり
    に設けられた網目構造の筒状容器と、前記回転軸に取り
    つけられて前記筒状容器の上側と下側とからその筒状容
    器に液を流し込む方向の液の流れを生じさせる羽根と、
    前記反応槽内へ気体を送り込む気体導入部及び前記反応
    槽から気体を放出する気体放出部とを備えた気液接触化
    学反応装置。
  2. 【請求項2】  前記筒状容器は網目構造の上底及び下
    底をもつ二重構造をしている請求項1に記載の気液接触
    化学反応装置。
  3. 【請求項3】  前記筒状容器は前記回転軸に固定され
    て回転軸とともに回転する請求項1又は2に記載の気液
    接触化学反応装置。
  4. 【請求項4】  前記筒状容器は前記回転軸に固定され
    てはおらず、前記回転軸とともには回転しない請求項1
    又は2に記載の気液接触化学反応装置。
  5. 【請求項5】  前記反応槽は内部圧を常圧以上に加圧
    できる圧力容器である請求1,2,3又は4に記載の気
    液接触化学反応装置。
  6. 【請求項6】  前記気体導入部は前記反応槽の下部に
    設けられており、前記反応槽の上部には原料溶液又は原
    料溶液と触媒溶液とを供給する原料等供給部が設けられ
    、前記気体放出部には圧力調節機構が設けられ、かつ前
    記反応槽下部には反応生成物を取り出す抜出し弁が設け
    られて、連続運転がなされる請求項5に記載の気液接触
    化学反応装置。
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