JPH0435206Y2 - - Google Patents

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JPH0435206Y2
JPH0435206Y2 JP9383684U JP9383684U JPH0435206Y2 JP H0435206 Y2 JPH0435206 Y2 JP H0435206Y2 JP 9383684 U JP9383684 U JP 9383684U JP 9383684 U JP9383684 U JP 9383684U JP H0435206 Y2 JPH0435206 Y2 JP H0435206Y2
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brush
air conditioning
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、自動車用空気調和装置の例えば吹出
口モードを制御するモード制御装置の改良に関す
る。
(従来の技術) 従来、自動車用空気調和装置には、各種空調モ
ードを設定するモードドアが備えられており、こ
のモードドアは、例えば実開昭58−118007号公報
に開示されているようなアクチユエータによつて
駆動されるようになつている。
このようなアクチユエータには、作動させるモ
ードドアにリンク等の機構で接続される出力軸が
設けられており、この出力軸は、歯車等の伝達部
材を介して内部に設けられたモータに接続されて
いる。そして、このようなアクチユエータは、モ
ータが外部の制御装置により駆動制御されること
によつて、出力軸が回転し、モードドアを作動さ
せることができるようになつている。
又、このようなアクチユエータには、モードド
アを位置決めするために、出力軸の回転に応じて
移動するように導電性のブラシを伝達部材に取付
け、そのブラシが摺接する接点をパターンとして
形成したプリント基板が、出力軸及びモータが取
付けられたケーシングに取付けられたものがあ
る。この接点は、夫々のモードを形成するモード
ドアの設定位置に対応するように配置され、モー
タを駆動する電流の通路となつている。
そして、このようなアクチユエータは、各種空
調モードを設定する車室内のスイツチを乗員が操
作することによつて、乗員の要求する空調モード
に対応する接点にモータの駆動電流が供給され、
接点とブラシとが接触している間、つまりモード
ドアが乗員の要求する空調モードを形成していな
い状態では、モータに電流を供給してモードドア
を移動させ、乗員の要求する空調モードを形成す
る。又、その空調モードが形成されると、ブラシ
と接点とが離間し、電流の供給が停止してモータ
を停止させ、モードドアを位置決めするようにな
つている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、このようなアクチユエータにあ
つては、出力軸の回転に応じて、つまりモードド
アの移動に応じて移動するブラシとこれに接触す
る接点によつて、夫々の設定位置にモードドアを
位置決めするようになつているので、これらのブ
ラシ及び接点には、モータを駆動する主電流が流
れることから、これらの電流容量は、モータがロ
ツク等のトラブルを起しても耐え得るようなもの
とする必要がある。
これにより、ブラシ及び接点をモータの容量に
応じてある程度以上の大きさにする必要があり、
又、ブラシや接点の形状が大きくなるばかりでな
く、接点が大きくなることによつて、この接点が
形成されるプリント基板や、このプリント基板が
取付けられるケーシングが大きくならざるを得な
い。さらに、これに伴つてブラシと接点との接触
面積も大きくなることから、ブラシと接点との摩
擦抵抗も大きくなり、モータにかかる負荷が大き
いので、出力の小さい小型のモータを使用しモー
タの小型化を図ることが困難であつた。
したがつて、結果的にアクチユエータ全体の形
状の小型化を図ることが困難であつた。
又、そのような従来のアクチユエータにあつて
は、駆動モータへ供給される電流の通路を遮断す
ることによつて、モードドアが位置決めされるよ
うになつているので、伝達部材、出力軸、リンク
及びモードドア自体の慣性力等によつて、モード
ドアが停止する位置が、接点とブラシが離間する
モードドアの設定位置からずれてしまい、モード
ドアを精度良く正確に位置決めすることができな
い等の問題があつた。これに対して従来には、例
えば特開昭58−209611号公報に開示されているよ
うに、伝達部材又はモータの回転に応じてパルス
信号を発生させ、これをカウントすることによつ
て、正確にモードドアを位置決めするものが提案
されているが、このようなものにあつては、パル
スを発生させるため手段をアクチユエータに設け
る必要があり、これによりアクチユエータの小型
化を図ることが困難になる虞れがある。又、その
ような位置決めは、制御が複雑化してコストアツ
プする虞れがある等の問題もある。
本考案は、このような従来の問題点を解決する
ために成されたものであり、アクチユエータの小
型化を図ることができ、かつモードドアを正確に
位置決めすることができる自動車用空気調和装置
のモード制御装置を提供することを目的とする。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 前記目的を達成するために本考案は、自動車用
空気調和装置に設けられているモードドアに接続
された出力軸を備え、該出力軸に駆動力を伝達す
る伝達部材を介して該出力軸を駆動するモータが
設けられ、該伝達部材に出力軸の回転に応じて移
動するブラシが取付けられ、該ブラシに接触する
接点を備えて成るアクチユエータによつて、前記
モードドアを乗員が指定した空調モードを形成す
る位置に移動させる自動車用空気調和装置のモー
ド制御装置において、予め設定された夫々の空調
モードを所定移動範囲内で設定する前記出力軸の
夫々の設定位置と該夫々の設定位置の間とに対応
する複数ビツドの固有の2進コードからなる位置
コード信号を前記ブラシが接触することによつて
出力するように、かつ少なくとも前記所定移動範
囲の両端に位置する前記設定位置以外に対応する
夫々の前記位置コード信号のいずれかのビツドの
デジツトが前記ブラシの移動に応じて変化するよ
うに、前記接点を、前記モータの駆動系と独立さ
せて前記出力軸及びモータが取付けられた前記ア
クチユエータの基部に設けて成るモード検出手段
と、乗員の操作により乗員の要求する空調モード
を指定する指定信号を出力するモード指定手段
と、前記空調モードを変更する際に前記モータに
対して駆動電力を供給するモータ駆動手段と、前
記モード指定手段から出力される指定信号と前記
モード検出手段から出力される位置コード信号と
に基づいて、現在の空調モードが乗員の要求する
空調モードになるまで前記モータ駆動手段を作動
させるモータ制御手段とを備えてなる。
(作用) 上記のように構成された本考案は、以下のよう
に作用する。
乗員がモード指定手段を操作することにより、
モード指定手段は、乗員の要求する空調モードを
入力し、この空調モードを指定する指定信号をモ
ータ制御手段に出力する。
この指定信号を入力したモータ制御手段は、ア
クチユエータに設けられたモード検出手段から出
力される現在の空調モードに相当する位置コード
信号を入力し、これらの信号に基づいて、空調モ
ードが乗員の要求する空調モードになるまで、モ
ータ駆動手段を作動させる。
これにより、モータ駆動手段は、アクチユエー
タのモータに駆動電力を供給し、アクチユエータ
の出力軸を駆動してモードドアを作動させる。
このとき、モータ制御手段は、モードドアの移
動に応じていずれかのビツトのデジツトが変化す
る位置コード信号を入力することになり、そのビ
ツト変化の途中においてコードを誤入力すること
がなく、この位置コード信号に基づいて正確にモ
ードドアの移動状態を認識することができる。
そして、モータ制御手段は、その位置コード信
号が乗員の要求する空調モードに該当するコード
になると、モータ駆動手段を作動停止させ、モー
ドドアを位置決めし、空調モードを乗員が要求す
る空調モードに設定する。この位置コード信号
は、夫々の空調モードに対応した固有のコードに
なつているので、モータ制御手段は、この位置コ
ード信号に基づいてモータ駆動手段を制御するこ
とによつて、モードドアを正確に位置決めするこ
とができる。
(実施例) 以下に、本考案に係る自動車用空気調和装置の
モード制御装置を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は、本考案に係る自動車用空気調和装置
のモード制御装置の概略構成図であり、第2図及
び第3図は、そのモード制御装置の実施例の自動
車用空気調和装置の吹出口モード制御装置の概略
構成図である。又、第4図は、第3図に示すアク
チユエータに設けられた接点の詳細図であり、第
5図は、その接点により形成される位置コード信
号を示した図である。そして、第6図には、本考
案のモード制御装置の動作フローチヤートが示し
てあり、第7図には、第6図に示すステツプ2の
サブローチンフローチヤートが示されている。
本考案に係る自動車用空気調和装置のモード制
御装置は、第1図に示すように構成されており、
このような本考案のモード制御装置によつて、例
えば、自動車用空気調和装置の吹出口モードを制
御する様子を以下に説明する。
第2図に示すように、一般に、車載される自動
車用空気調和装置のヒータユニツトHUには、空
調した空気を乗員の足下に吹出させるフロアドア
71、乗員の上半身に吹出させるベントドア7
2、フロントガラス内側に吹出させるデフドア7
3が設けられている。そして、これらのドアの開
閉状態によつて、吹出口モードをベントモード、
バイレベルモード1、バイレベルモード2、ヒー
トモード、ベントモードの各モードに設定するこ
とができるようになつている。
これらのドアは、サイドリンク機構60に夫々
接続されている。このサイドリンク機構60は、
いわゆるリンク機構によつて構成されており、
夫々のドアを一括して作動させるとができるよう
になつている。
又、このサイドリンク機構60は、第3図に示
すアクチユエータ80の出力軸81に接続されて
おり、この出力軸81は、同アクチユエータ80
に設けられているモータ40の出力軸にギア5
1、ウオームホイール42、ウオームギア41を
介して接続されている。
そして、フロアドア71、ベントドア72、デ
フドア73は、そのモータ40により駆動され、
上記各モードを形成するように移動し、吹出口モ
ードを各モードに設定するようになつている。
このモータ40は、モータ駆動手段としての
IC31に接続されている。このIC31は、モー
タ駆動用のICであり、モータ40を直接駆動す
ることができるものである。
そして、このIC31は、モータ制御手段とし
てのマイクコンピユータ(以下にマイコンとい
う。)21に接続されており、このマイコン21
が出力するモータ駆動信号に応じてモータ40に
駆動電力を供給する。
マイコン21は、モータ駆動信号によつて
IC31がモータ40に供給する電流の極性を選択
的に切り換えることができるようになつている。
IC31は、マイコン21から出力されるモー
タ駆動信号が「H,L」の場合はモータ40を正
方向に回転させる極性の電流をモータ40に関す
る出力し、逆に「L,H」の場合にはモータ40
を逆方向に回転させる極性の電流をモータ40に
出力する。又、モータ駆動信号が「H,H」又は
「L,L」の場合にはモータ40への電流供給を
停止し、モータ40を停止させる。
さらに、マイコン21には、モード指定手段1
0に接続されている。このモード指定手段10
は、車室内に配設され、乗員が吹出口モードを指
定する際に操作するスイツチであり、吹出口モー
ドをデフモード、ヒートモード、バイレベル2、
バイレベル1、ベントモードの夫々に設定する
DEF、HEAT、B/L2、B/L1、VENTスイツ
チにより構成されている。そして、このモード指
定手段10は、これらのスイツチのいずれかが
ONされることによつてONされたスイツチに該
当するモードを指定する指定信号をマイコン21
に出力する。つまり、マイコン21は、乗員の要
求する吹出口モードを入力することができるよう
になつている。
さらに、マイコン21は、アクチユエータ80に
設けられたモード検出手段としてのエンコーダ5
0に接続されている。
このエンコーダ50は、出力軸81の回転に応
じて移動するようにギア51に取付けられたブラ
シ82と、このブラシ82に接触する接点83と
により構成されており、接点83にブラシ82が
接触することによつてこの接点83から出力され
る位置コード信号をマイコン21に出力するよう
になつている。
この接点83は、出力軸81やモータ40が取
付けられたアクチユエータ80のケーシングに同
様に取付けられたプリント基板上に形成されてお
り、第4図に示すように配置されている。
このプリント基板には、その位置コード信号を形
成するための電圧が印加される共通パターン84
が形成されている。又、このプリント基板には、
ブラシ82の位置、つまり図示するように各モー
ドを形成する出力軸81の設定位置に対応させて
接点83が形成されている。そして、ブラシ82
が出力軸81の移動に応じて共通パターン84と
接点83とに接触することによつてプリント基板
に形成された出力端子a,b,cからは、第5図
に示す3ビツトの2進コードで形成された位置コ
ード信号がマイコン21に出力されるようになつ
ている。
例えば、ヒートモードを形成するように出力軸
81が回転すると、ブラシ82により出力端子
a,b,cからは、「1,0,1」の位置コード
信号が出力される。ここで、上記「1」は、ブラ
シ82によつて共通パターン84と、出力端子a
に接続された接点83が導通し、出力端子aに共
通パターン84の電圧が印加したことを示し、上
記信号「0」は共通パターン84の電圧が印加さ
れていないことを示すものである。この位置コー
ド信号は、第5図に示すように夫々のモードを形
成する出力軸81の設定位置の間(以下に中間点
という。)に対しても2進コードを割り振つてあ
る。これは、出力軸81を位置決めする際、つま
りモードドアを位置決めする際に、出力軸81が
乗員の要求する空調モードを形成する設定位置か
らずれないように位置決めさせるためである。
又、第5図に示すように、夫々の位置コード信
号は、グレーコード、すなわち隣接するコードの
間で1つのビツドしか変化しないコードを採用し
ている。このようにすることによつて、マイコン
21は、出力軸81の回転によつて位置コード信
号のコードが遷移する際に、1つのビツトしか変
化しないので、そのビツト変化の途中において位
置コード信号を誤入力することがなく、この位置
コード信号に基づいて正確に出力軸81を位置決
めすることができるようになつている。
そして、マイコン21は、このようにエンコー
ダ50から出力される位置コード信号を常時入力
するようになつており、現在のモードをこの位置
コード信号によつて正確に認識することができる
ようになつている。
又、位置コード信号は、マイコン21が読み取
ることができる程度の微弱電流の信号になつてお
り、接点83及びパターン84の形状は、その微
弱電流を流すことができる程度の極めて小さい形
状に形成されている。これにより、プリント基板
及びアクチユエータのケーシングも従来に比して
小さい形状となつている。さらに、前記モータ4
0は、このように形状の小さい接点83とブラシ
82とにより生じる摩擦抵抗が小さいので、従来
に比して出力の小さい小型のモータの使用が可能
となった。
これにより、アクチユエータ80は、従来のも
のよりも小型化が図られている。
尚、第4図に示す左側半分は、いわゆるフエー
ルセーフ機能となるモータ40への電流通路とし
てのパターンである。つまり、エンコーダ50に
おける端部位置(デフモード位置又はベントモー
ド位置)にブラシ82が位置した時には、それ以
上出力軸81が移動しないように、モータ40に
電流を供給するパターンT1とT2、又はT1とT3
とがブラシ82によつて導通しないようになつて
いる。換言すれば、エンコーダ50における出力
軸81の移動範囲の両端において、モータ40を
強制ストツプさせるものである。このフエールセ
ーフ機能は、パターンT1、T2、T3およびダイオ
ードD1、D2で図示するように構成されている。
次に、このように構成されたモード制御装置が
吹出口モードを制御する様子を第6図、第7図に
示すフローチヤートに基づいて説明する。
まず、マイコン21は、モード指定手段10か
ら出力される指定信号を入力し、乗員が要求する
吹出口モードを入力する(ステツプ1)。
そして、マイコン21は、エンコーダ50から
出力される位置コード信号を入力すると、サブル
ーチンであるステツプ10に進む。そして、その
コードが「0,0,0」でなければ、つまりベン
トモード又はデフモードでなければ、そのサブル
ーチンからメインルーチンに戻り、その位置コー
ド信号に基づいて現在の吹出口モードを認識して
ステツプ3に進む(ステツプ2)。
すると、マイコン21は、現在の吹出口モード
と乗員の要求する吹出口モードとに基づいて、モ
ータ40の回転方向を設定する(ステツプ3)。
以下に、例えば現在の吹出口モードがバイレベル
2であリ、乗員の要求する吹出口モードがヒート
モードである場合を例に動作を説明する。この場
合には、第5図に示すように入力した位置コード
信号のコードは、「1,1,0」であり、モード
設定後のコードは「1,0,1」となる。又、第
4図に示すブラシ82が時計方向に移動する出力
軸81の回転方向を正方向とすると、吹出口モー
ドを現在のバイレベル2モードからヒートモード
に設定するには、出力軸81をその正方向に回転
させれば良い。そこで、マイコン21は、「H,
L」のモータ駆動信号をIC31に出力し、出力
軸81が正方向で回転するようにモータ40を作
動させる(ステツプ4)。
そして、マイコン21は、出力軸81が移動中
もエンコーダ50からの位置コード信号を入力す
ることによつて、吹出口モードが乗員の要求する
モードになるまで、つまり、上記例の場合には、
位置コード信号が「1,0,1」となるまで、そ
のモータ駆動信号を出力する。そして、マイコン
21は、エンコーダ50から出力される位置コー
ド信号のコードが「1,0,1」となり、吹出口
モードがヒートモードになると、「H,H」(又は
「L,L」)のモータ駆動信号をIC31に出力し、
モータ40を停止させ、出力軸81を位置決めす
る。これにより、吹出口モードは乗員の要求する
ヒートモードに設定されたことになる(ステツプ
5)。
同様に他のモードについてもモード切り換えが
なされる。
一方、ステツプ2において、マイコン21が入
力した位置コード信号が「0,0,0」である場
合には、マイコン21は、現在の吹出口モードが
ベントモードであるのか、デフモードであるのか
を判断することができないので、出力軸81を回
転させて、隣接する中間点の位置コード信号によ
つて、現在の吹出口モードを判断する。そこで、
マイコン21は、「H,L」のモータ駆動信号を
IC31に所定時間(約1秒)出力してモータ4
0を正方向に回転させ、ブラシ82を中間点に位
置させる(ステツプ11)。
そして、マイコン21は、エンコーダ50から
出力される位置コード信号を入力し(ステツプ
12)、このコードが「0,0,0」であるか否か
判断する。このとき、現在の吹出口モードがベン
トモードとなつていた場合には、マイコン21が
入力する位置コード信号は「0,0,1」となる
ので、マイコン21は、現在の吹出口モードがベ
ントモードであることを認識してステツプ3に進
む(ステツプ13)。
又、ステツプ12において、マイコン21が入力
した位置コード信号のコードが「0,0,0」で
あつた場合には、マイコン21は、「L,H」の
モータ駆動信号をIC31に所定時間(約1秒)
出力してモータ40を逆方向に回転させ、ブラシ
82を中間点に位置させる(ステツプ14)。
そして、マイコン21は、エンコ−ダ50から
出力される位置コード信号を入力し(ステツプ
15)、このコードが「0,0,0」であるか否か
判断する。このとき、現在の吹出口モードがデフ
モードとなつていた場合には、マイコン21が入
力する位置コード信号は「1,1,1」となるの
で、マイコン21は、現在の吹出口モードがデフ
モードことを認識してステツプ3に進む(ステツ
プ16)。
又、マイコン21は、ステツプ16において入力
した位置コード信号が「0,0,0」であつた場
合には、モータ駆動信号を出力しても出力軸81
が回転せず、何等かの故障が発生したものと判断
し、しかるべく故障処理を行なう。(ステツプ
17)。
このように、IC31とエンコーダ50とは、
夫々独立した系となつており、マイコン21は、
これらのIC31とエンコーダ50によつて、空
調モードを乗員の要求する空調モードに設定する
ことができる。
これにより、エンコーダ50の接点83は、マ
イコン21が読み取ることができる程度の微弱電
流の位置コード信号を出力すれば良く、その形状
は、従来に比して小さく形成でき、これに伴つて
接点83が形成されるプリント基板やこのプリン
ト基板が取付けられるアクチユエータ80のケー
シングの形状を小さくすることができる。さら
に、接点83が小さくなることによつて、ブラシ
82と接点83との接触面積も小さくなり、これ
らの摩擦抵抗が小さくなるので、モータ40にか
かる負荷が小さくなり、モータ40の小型化が図
れる。
したがつて、結果的にアクチユエータ80の小
型化を図ることができる。
又、マイコン21は、モードドアの移動に応じ
て1ビツトづつ変化する位置コード信号を入力す
るので、モードドアの移動に応じたビツト変化の
途中においてコードを誤入力することがなく、こ
の位置コード信号に基づいて正確にモードドアの
状態を認識できる。そして、この位置コード信号
は、夫々の空調モードに対応した固有のコードに
なつているので、マイコン21は、この位置コー
ド信号によりモードドアを正確に位置決めするこ
とができる。
尚、上記実施例にあつては、吹出口モードを制
御するモード制御装置を例示したが、これに限る
ことなく、自動車用空気調和装置の空調に関する
モードをアクチユエータによつて制御するモード
制御装置であれば良いのはもちろんである。
(考案の効果) 以上の説明により明らかなように本考案にあつ
ては以下のような効果を奏す。
夫々独立したモータ駆動手段とモード検出手段
とに基づいてモータ制御手段がモードドアを駆
動、制御し、空調モードを乗員の要求する空調モ
ードに設定することができるので、モード検出手
段を構成する接点は、モータ制御手段が認識する
ことができる程度の微弱電流の位置コード信号を
出力すれば良く、これにより形状を小さくするこ
とができる。又、これに伴つて接点が設けられる
アクチユエータの基部も小さくすることができ
る。さらに、接点が小さくなることによつて、ブ
ラシと接点との接触面積も小さくなり、ブラシと
接点との摩擦抵抗が小さくなるので、モータにか
かる負荷が小さくなり、出力の小さいモータが使
用可能となることによつてモータの小型化を図る
ことができる。したがつて、結果的にアクチユエ
ータの小型化を図ることができるようになる。
又、モータ制御手段は、モードドアの移動に応
じていずれかのビツトのデジツトが変化する位置
コード信号を入力するので、モードドアの移動に
応じたビツト変化の途中においてコードを誤入力
することがなく、この位置コード信号に基づいて
正確にモードドアの移動状態を認識することがで
きる。そして、この位置コード信号は、夫々の空
調モードに対応した固有のコードになつているの
で、この位置コード信号に基づいてモードドアを
正確に位置決めすることができる。
したがつて、モータ制御手段は、この位置コー
ド信号を入力することによつて、現在のモードド
アの状態を正確に認識し、モードドアを正確に位
置決めすることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る自動車用空気調和装置の
モード制御装置の該略構成図、第2図及び第3図
はそのモード制御装置の実施例の自動車用空気調
和装置の吹出口モード制御装置の概略構成図、第
4図は第3図に示すアクチユエータに設けられた
接点の詳細図、第5図はその接点により形成され
る位置コード信号を示した図、第6図は本考案の
モード制御装置の動作フローチヤート、第7図は
第6図に示すステツプ2のサブローチンフローチ
ヤートである。 10……モード指定手段、21……マイクロコ
ンピユータ(モータ制御手段)、31……IC(モ
ータ駆動手段)、40……モータ、41……ウオ
ームギア(伝達部材)、42……ウオームホイー
ル(伝達部材)、50……エンコーダ(モード検
出手段)、51……ギア(伝達部材)、60……サ
イドリンク機構、80……アクチユエータ、81
……出力軸、82……ブラシ、83……接点。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 自動車用空気調和装置に設けられているモード
    ドアに接続された出力軸81を備え、該出力軸8
    1に駆動力を伝達する伝達部材41,42,51
    を介して該出力軸81を駆動するモータ40が設
    けられ、該伝達部材51に出力軸81の回転に応
    じて移動するブラシ82が取付けられ、該ブラシ
    82に接触する接点83を備えて成るアクチユエ
    ータ80によつて、前記モードドアを乗員が指定
    した空調モードを形成する位置に移動させる自動
    車用空気調和装置のモード制御装置において、 予め設定された夫々の空調モードを所定移動範
    囲内で設定する前記出力軸81の夫々の設定位置
    と該夫々の設定位置の間とに対応する複数ビツト
    の固有の2進コードからなる位置コード信号を前
    記ブラシ82が接触することによつて出力するよ
    うに、かつ少なくとも前記所定移動範囲の両端に
    位置する前記設定位置以外に対応する夫々の前記
    位置コード信号のいずれかのビツトのデジツトが
    前記ブラシ82の移動に応じて変化するように、
    前記接点83を、前記モータ40の駆動系と独立
    させて前記出力軸81及びモータ40が取付けら
    れた前記アクチユエータ80の基部に設けて成る
    モード検出手段50と、 乗員の操作により乗員の要求する空調モードを
    指定する指定信号を出力するモード指定手段10
    と、 前記空調モードを変更する際に前記モータ40
    に対して駆動電力を供給するモータ駆動手段31
    と、 前記モード指定手段10から出力される指定信
    号と前記モード検出手段50から出力される位置
    コード信号とに基づいて、現在の空調モードが乗
    員の要求する空調モードになるまで前記モータ駆
    動手段31を作動させるモータ制御手段21とを
    備え、 モータ駆動手段31とモード検出手段50とを
    夫々独立させることによりアクチユエータ40の
    小型化を図ると共に、位置コード信号を1ビツト
    づつ変化させることにより、位置コード信号を入
    力するモータ制御手段21に現在のモードドアの
    状態を正確に認識させ、モードドアを正確に位置
    決めさせることができるようにしたことを特徴と
    する自動車用空気調和装置のモード制御装置。
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