JPH04351930A - 溶融金属用の温度検出装置 - Google Patents

溶融金属用の温度検出装置

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Publication number
JPH04351930A
JPH04351930A JP3126414A JP12641491A JPH04351930A JP H04351930 A JPH04351930 A JP H04351930A JP 3126414 A JP3126414 A JP 3126414A JP 12641491 A JP12641491 A JP 12641491A JP H04351930 A JPH04351930 A JP H04351930A
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JP
Japan
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temperature
molten metal
heat conductor
heat
molten steel
Prior art date
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Pending
Application number
JP3126414A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Shimazaki
弘志 島崎
Shigeo Sato
茂雄 佐藤
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、経時的に溶融金属の温
度を検出できる溶融金属用の温度検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄鋼産業は多くの鉄鋼プロセスから構成
される。鉄鋼プロセスは鉄鋼プロセスと転炉プロセスと
に分かれる。鉄鋼プロセスでは鉄鉱石,コークス,石灰
石などを高炉に入れ、約1200℃の熱風を吹き込みコ
ークスを燃焼させることによって鉄鉱石を溶融還元し、
銑鉄をつくる。転炉プロセスでは銑鉄を転炉に運び純酸
素で吹錬脱炭し、用途に応じてCが0.03〜1.7%
の溶鋼をつくる。この溶鋼を連続鋳造機を用いることに
よりスラブやブルームという中間製品にする。
【0003】この転炉プロセスにおける主要な課題は、
吹錬中に複雑に変化する炉内での反応を制御し、吹錬終
了時の溶解成分や溶解温度を目標値に合致させることで
ある。このため、吹錬中の溶鉄溶鋼温度は1300〜1
700℃に、そして炉内温度は1000〜1600℃に
も達する過酷な条件下で鋼中の炭素濃度,酸素濃度や溶
鋼温度を測定しなければならない。
【0004】溶鋼温度を計測する場合は、以下に示す条
件を満足しなければならない。
【0005】(1)溶鋼の温度は1500〜1700℃
になるため熱的影響が大きい。
【0006】(2)表層に溶融スラグが存在するため、
それよりも深層を測定しなければならない。
【0007】(3)測定に際して溶鋼の温度を低下させ
てはならない。
【0008】(4)溶鋼に不純物が混入することを極力
避けなければならない。
【0009】(5)特に、条件の厳しい転炉ではバッチ
処理のため間欠使用に耐えられること。
【0010】溶鋼温度の測定状態を図6に示す。図中、
1は転炉本体、2,3は水平軸まわりに回動自在に転炉
本体1を支持する軸受、4は駆動手段、5はトラニオン
リング、6は溶鋼、7は吹管、8は外管である。溶鋼6
の温度を測定するには、熱電対を測定用のプローブ9に
装着し、このプローブ9を溶鋼6中に浸漬させて行う。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、熱電対によ
って測定する温度は1500〜1700℃もの高温であ
り瞬時に温度を測定できても同時に熱電対が溶解してし
まう。このため、測定された数値の代表性が保証されな
いだけでなく、長い時間安定して溶鋼の測定ができない
【0012】一方、長期安定して測定するために、耐熱
性の保護材を介在する間接測定方法では、定常化するま
でに時間がかかり、間欠使用すると保護材と溶鋼が反応
して膨張係数の違いから割れを生じ易い。また、放射温
度計を使用する場合には、それ自体温度保障が厳しく冷
却設備が必要になりかなり大がかりなシステムとなる。 その他、超音波測定,レーザー測定等も製品化されてい
るが、上述した(1)〜(5)の問題点を完全にクリア
している測定方法がないのが現状である。
【0013】そこで本発明は、斯かる課題を解決した溶
融金属用の温度検出装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
めの本発明の構成は、一端が溶融金属に浸漬される高融
点材料からなる熱伝導体を設け、熱伝導体の他端側の特
定位置の温度を検出する温度検出手段を設けたことを特
徴とする。
【0015】
【作用】熱伝導体の内部を単位時間当たりに伝わる熱量
Qを予め求めておき、熱伝導体の熱伝導率α、横断面積
Aと、浸漬部・特定位置間の距離Lと、検出温度Tとか
らフーリエの法則を用いて溶融金属の温度Txを算出す
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。
【0017】(a)実施例1 本発明による溶融金属用の温度検出装置の実施例1を、
図1〜図2に示す。転炉本体1内の溶融金属としての溶
鋼6に下端を浸漬する熱伝導体11が設けられる。熱伝
導体11としてはタングステン,モリブデン等の金属あ
るいはセラミック系材料が用いられる。これらの材料は
融点が1700℃以上の高融点材料だからである。
【0018】熱伝導体11の図中右側には熱伝導体11
の上端側の特定位置である被検出部Pの温度を検出する
ための温度検出手段が具えられる。温度検出手段として
本実施例では被検出部Pに接触することなく検出する赤
外線映像装置12が用いられるが、放射温度計でもよい
。このほか被検出部Pの温度測定精度を高めるために熱
伝導体11に輻射熱防止板13が取り付けられる。これ
は、被検出部Pとその近傍とに温度差をつけるために具
えられる。
【0019】次に、温度検出装置の作用を説明する。溶
鋼6の温度をTx、赤外線映像装置12の検出した温度
をT、熱伝導体11の下端Rから被検出部Pまでの距離
をL(m)、熱伝導体11の横断面積をA(m2)、熱
伝導体11の熱伝導率をα(Kcal/m・h・deg
)とすると、単位時間当たりに熱伝導体11内を伝わる
熱量Q(Kcal/h)は、フーリエの法則により熱伝
導体11の横断面積Aと熱の流れ方向の単位長さ当たり
の温度勾配ΔT/L=(Tx−T)/Lに比例する。 従って、以下の関係が成立する。
【0020】Q=α・A・ΔT/L……(イ)この式よ
りTxを求めるためにΔT=Tx−Tとおくと、上式は
次のようになる。
【0021】Tx=(QL/αA)+T……(ロ)一方
、熱伝導体11の下端を溶鋼6内に浸漬した直後からの
時間に対するP点の温度指示値を図2に示すようにグラ
フに描き、図中に示す時間t1〜t2間におけるP点で
の温度上昇の値ΔT=T2−T1を前記(イ)式に代入
すると単位時間内に熱伝導体11内を伝わる熱量Qが求
まる。
【0022】従って、このようにして求めたQの値と赤
外線映像装置12が検出したP点の温度Tの値とを(ロ
)式に代入すると溶鋼6の温度Txが求まる。
【0023】本実施例では輻射熱防止板13が溶鋼6か
らの輻射熱を遮るので、被検出部P点の近傍の温度を保
持できて検出精度が向上する。
【0024】(b)実施例2 次に、実施例2を図3に示す。この実施例は、タングス
テンやタンタル等の高融点材料からなる柱状の熱伝導体
14を耐熱セラミックス等からなる断熱材15で被って
測温体16を構成し、熱伝導体14の上端近傍の特定位
置である被検出部Pa,Pb点に熱電対17a,17b
を配置するとともに熱電対17a,17bを温度変換器
18a,18bを介して演算器19に接続したものであ
る。この実施例では、温度検出手段として熱電対が使用
できるように、熱伝導体14の上端の温度を十分に低い
値(例えば常温等)に保つ必要がある。
【0025】このような温度検出装置において、熱伝導
体14におけるPa,Pb,R間の距離をLa,Lbと
し、Pa,Pbでの温度をTa,Tbとすると、単位時
間当たりに熱伝導体14のPa,Pb間を流れる熱量Q
は、 Q/t=α・A・(Tb−Ta)/La……(ハ)とな
り、PbR間を流れる熱量Qも同様にしてQ/t=α・
A・(Tx−Tb)/Lb……(ニ)と表すことができ
る。ここで、単位時間当たりに熱伝導体14を流れる熱
量Q/tはPaPb間とPbR間で等しいから、(ハ)
,(ニ)式より (Tb−Ta)/La=(Tx−Tb)/Lb∴Tx=
Lb(Tb−Ta)/La+Tb……(ホ)(ホ)式に
Pa,Pbの温度Ta,Tbを代入すれば溶鋼6の温度
Txを求めることができ、図3中の温度変換器18a,
18bから得られたPa,Pbの温度Ta,Tbに基づ
いて演算器19がTxを算出する。
【0026】以上は熱伝導率αが温度の値に拘わらず一
定とした場合であるが、熱伝導率αが温度の関数α(T
)であっても
【0027】
【数1】
【0028】と置き換えることにより、Txを同様にし
て求めることができる。
【0029】このほか、測温体16の寿命を考慮して短
時間で溶鋼6の温度Txを求めるため、熱伝導体14を
溶鋼6に浸漬してからTxの値が安定するまでの過渡的
な時間内にサンプリング時間間隔tでTx1,Tx2,
Tx3……を読み取り、このデータTx1,Tx2,T
x3……又は変化量ΔTx1,ΔTx2,ΔTx3……
(ΔTx1=Tx2−Tx1、ΔTx2=Tx3−Tx
2、ΔTx3=Tx4−Tx3、……)のデータを例え
ば一様な単調関数で近似することにより安定値Txを求
めることができる。
【0030】(c)実施例3 本発明の実施例3を図4に示す。これは、実施例2にお
ける熱伝導体14の被検出部を3ケ所以上にしたもので
ある。
【0031】本実施例では、TaとTbから求めたTx
a、TbとTcから求めたTxb、TcとTdから求め
たTxc、……の傾向からTxの値を補正し、より正確
な溶鋼6の温度Txを求めることができる。Txa,T
xb,Txc,……の傾向は熱伝導体14の材質,構造
等で異なり、ランダムな単調増加あるいは単調減少にな
る場合等がある。Txの補正方法は測温体16の機種ご
とに決定する。
【0032】Txの算出のための演算や短時間測定にお
ける安定点予測や補正のための演算等はマイクロコンピ
ュータ等を用いて行う。被検出部を適正に決定すれば熱
伝導体14はひとつの材質ではなく2種以上の材質のも
のを組み合わせて製作することもできる。
【0033】このように被検出部を3点以上にして複数
の測定結果の傾向から溶鋼の温度Txの算出値を補正す
ると、伝熱量の漏れ等による測定誤差を取り除くことが
でき、検出精度を向上させることができる。
【0034】実施例1〜3において、必要に応じて以下
の構成を付加することができる。図5(a)は測温体1
6の上部に冷却器20を具えるとともに冷却媒体として
の空気,水等を供給するための恒温流体供給装置21を
図示しないパイプを介して接続したものである。このよ
うにすることで、熱伝導体14の上端部の温度を低温か
つ安定に保つことができ、測定精度を向上させることが
できる。一方、図5(b)は断熱材15の内周面にその
長さ方向へ複数の溝15aを形成するとともにエア抜き
孔15bを介して各溝15a内と断熱材15の外部とを
連通させたものである。これにより、熱伝導体14と断
熱層15との間に空気層が形成されることになって上下
方向の対流が防止され、その結果、熱伝導体14の断熱
保護が図られる。また、熱の漏れを防ぐことにもなる。 このほか、熱伝導体11,14における消耗部分である
下端部のみを着脱自在に構成すれば、消耗部分のみを取
り換えることによりその他の部分は繰り返し使用できる
【0035】
【発明の効果】以上の説明からわかるように、本発明に
よる溶融金属用の温度検出装置によれば溶融金属に浸漬
する熱伝導体に高融点材料を用いるため溶融金属の温度
検出が長時間に亘って行えかつ繰り返し使用でき、しか
も消耗や溶融金属への不純物の混入が避けられる。そし
て、熱伝導体を溶融金属の深い位置まで浸漬することに
より溶融スラグの影響を受けなくすることができる。ま
た、熱伝導体における浸漬端とは反対側の温度を検出す
るため溶融金属の輻射熱の影響が少なく、熱電対等の既
存の温度検出手段を用いることができる。また更に、検
出値が安定するまでの過渡的時間内に検出データから安
定値を予測測定する機能を付加することにより、温度検
出が短時間で行え、熱伝導体の寿命が長くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による温度検出装置の実施例1を示す構
成図。
【図2】熱伝導体の特定点の温度変化を示すグラフ。
【図3】本発明による温度検出装置の実施例2を示す構
成図。
【図4】本発明による温度検出装置の実施例3を示す構
成図。
【図5】その他の実施例に係り、図5(a)は冷却手段
を示す要部説明図、図5(b)は断熱用の空気層の部分
を示す要部説明図。
【図6】従来の転炉の構成図。
【符号の説明】
6…溶鋼 11,14…熱伝導体 12…赤外線映像装置 17a〜17d…熱電対 18a〜18d…温度変換器 19…演算器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一端が溶融金属に浸漬されるとともに
    高融点材料からなる熱伝導体と、当該熱伝導体の他端側
    の特定位置の温度を検出する温度検出手段とで構成し、
    他端側の特定位置の温度から溶融金属の温度を算出する
    ようにしたことを特徴とする溶融金属用の温度検出装置
JP3126414A 1991-05-30 1991-05-30 溶融金属用の温度検出装置 Pending JPH04351930A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3126414A JPH04351930A (ja) 1991-05-30 1991-05-30 溶融金属用の温度検出装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP3126414A JPH04351930A (ja) 1991-05-30 1991-05-30 溶融金属用の温度検出装置

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JPH04351930A true JPH04351930A (ja) 1992-12-07

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ID=14934579

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3126414A Pending JPH04351930A (ja) 1991-05-30 1991-05-30 溶融金属用の温度検出装置

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JP (1) JPH04351930A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103439020A (zh) * 2013-08-29 2013-12-11 中冶南方(武汉)威仕工业炉有限公司 钢坯温度在线采集系统及方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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