JPH04349969A - スピン式コーティング装置 - Google Patents

スピン式コーティング装置

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JPH04349969A
JPH04349969A JP12398491A JP12398491A JPH04349969A JP H04349969 A JPH04349969 A JP H04349969A JP 12398491 A JP12398491 A JP 12398491A JP 12398491 A JP12398491 A JP 12398491A JP H04349969 A JPH04349969 A JP H04349969A
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JP
Japan
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workpiece
substrate
cup
rotating
rotary
Prior art date
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Application number
JP12398491A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroi Oketani
大亥 桶谷
Tsunanori Kitou
鬼頭 綱範
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Publication of JPH04349969A publication Critical patent/JPH04349969A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント基板等の電子
部品として使用されるガラス基板やセラミックス基板、
もしくはICなどの半導体に使用されるシリコンウェハ
ー等の基板上にフォトレジストや樹脂コート等の薬液を
均一に塗布するためのスピン式コーティング装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スピン式コーティング装置には、
例えば図3に示すように、フォトレジスト等の薬液35
によるコーティング膜が形成されるガラス基板等のワー
ク21を真空吸着もしくはピン等により一体的に回転す
るように保持する円盤状のワークチャック22が、その
回転軸が垂直となるように設置されており、回転するワ
ークチャック22およびワーク21と接触しないように
それら両者21・22を囲む一方、そのワークチャック
22と同軸で一体的に回転する有底略円筒状の回転カッ
プ23が設けられている。
【0003】また、この回転カップ23の上面中央部に
は、上記ワーク21を出し入れするための開口部23a
が設けられていて、その上、コーティング時の空気流の
乱れによるコート面の乱れを低減するために、その開口
部23a上を上下して開口部23aを開閉する上ブタ2
4が、その上ブタ24の閉時に回転カップ23の上面と
当接して一体的に回転するように設けられている。
【0004】この上ブタ24を上下に移動させるために
、その上ブタ24の上面から回転軸に沿って上方に延び
て途中で直角に曲がる略L字状に形成されたアーム25
を介してその上ブタ24と連結され、そのアーム25お
よび上ブタ24と一体的に上下移動するスライド軸26
が設置されている。
【0005】上ブタ24が上方に移動して開口部23a
が開いている時、前記ワーク21の回転軸上であるセン
ターに薬液35を吐出するノズル33が設けられ、その
ノズル33が、ワーク21のセンター上の位置と上ブタ
24の開閉を妨害しない待機位置との間を水平に回動す
るように設置されている。
【0006】また、余剰な薬液35を外部に排出するた
め、回転カップ23の内部と外部とを連通する連通孔2
3bが設けられ、回転カップ23の外部に排出された薬
液35を受ける有底略円筒状の固定カップ29が設けら
れており、その下部には回転カップ23からの薬液35
を外部に排出する排出口30が穿設されている。
【0007】一方、前記回転カップ23下方には、回転
カップ23の底面の回転軸に、シャフト27を介して連
結されているモーター28が設置されている。
【0008】次に、上記のスピン式コーティング装置の
動作について、図4のタイミングチャートを参照しなが
ら説明する。まず、ワーク21をワークチャック22の
同軸上に載置して、回転時の軸上からのずれを防止する
ため真空吸着などで保持する。この後、ノズル33がワ
ーク21のセンター上に移動し、薬液35をワーク21
上に所定量吐出する。その後、ノズル33が待機位置に
戻る。この際、ワーク21、ワークチャック22、回転
カップ23および上ブタ24は静止している。
【0009】続いて、スライド軸26の下降動作をアー
ム25を介して伝達することにより、上ブタ24が下降
して回転カップ23の上面と当接し、回転カップ23の
開口部23aを閉じる。
【0010】この次に、モーター28が所定のプログラ
ムで回転し、シャフト27を介して伝達される回転力に
よって、回転カップ23、ワークチャック22、ワーク
21および上ブタ24が同期して回転する。その際、ワ
ーク21上の薬液35は、遠心力によりワーク21上に
拡がり均一なコーティング膜を形成する。
【0011】その後、回転を止め、上ブタ24を開けて
コーティング膜の形成されたワーク21を取り出して、
コーティング膜の形成操作が完了する。
【0012】このようにコーティング膜の形成時に回転
カップ23内が密閉されているので、回転時にカップ内
空気31が回転カップ23と一体的に回転する。よって
、ワーク21とカップ内空気31との間の動きを極力小
さくでき、空気31の流れの乱れによる薬液35のコー
ティング膜への悪影響を低減できる。
【0013】このようなコーティング膜の形成時の高速
回転時においては、ワーク21の周辺部になるほど遠心
力が大きくなるため、薬液35による膜厚が、その周辺
部に至るにつれ薄くなり、周辺部では薬液35のカバー
できない領域を生じることがある。そのため、その薬液
35によるコーティング膜に必要な薬液35量より多い
量をワーク21上に吐出して、そのような薬液35のカ
バーできない領域の発生を防止している。
【0014】したがって、ワーク21上の余分な薬液3
5は、回転カップ23より固定カップ29内に排出され
、さらに、固定カップ29内の薬液35は、固定カップ
29の排出口30より排出される。
【0015】そこで、上記のようにより均一なコーティ
ング膜を形成するため、必要量以上に薬液35をワーク
21上に吐出して、余分な薬液35が廃棄されている薬
液35吐出量を低減する方法として、ワークチャック2
2に保持されて低速回転しているワーク21上に薬液3
5を吐出して、ワーク21上に薬液35を一旦拡げ、そ
の後、ワークチャック22を高速回転して均一なコーテ
ィング膜を形成する方法が提案されている。
【0016】その方法を前記従来例の構成に適用すると
、ワーク21、ワークチャック22および上ブタ24が
、回転カップ23と一体的に同期して回転するため、回
転カップ23の上ブタ24を開けたまま、回転カップ2
3、ワークチャック22およびワーク21を低速回転さ
せ、回転しているワーク21上に薬液35を吐出して拡
がった後、一旦、回転カップ23、ワークチャック22
およびワーク21の回転を止めて上ブタ24を閉じた後
、回転カップ23、ワークチャック22およびワーク2
1を高速回転させ、ワーク21上の薬液35膜を均一な
コーティング膜とする。
【0017】なお、薬液35の吐出後、低速回転中の回
転カップ23の一旦停止を省いて、低速回転中の回転カ
ップ23に上ブタ24を閉め、高速回転させてコーティ
ング膜形成の時間短縮を図ることが考えられるが、回転
カップ23の回転中に上ブタ24を閉じることは、回転
カップ23が回転しており、上ブタ24が回転していな
いので、閉じた時の両者23・24の接触部でのゴミ等
の発生によるコーティング膜への悪影響や操作上の安全
性などの点で望ましくない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の方法
を前記従来の構成に適用すると、回転モーメントの大き
い回転カップ23を、薬液35吐出時に回転させ、薬液
35吐出後に一旦停止させるので、コーティング膜への
悪影響を回避しながら回転カップ23の回転数の増減を
行う必要があることにより、所定の回転数への到達時間
や停止までの経過時間が長くなり、コーティング操作に
おける生産性の低下を生じる。
【0019】また、上記のようにワーク21上への薬液
35吐出時からワーク21の高速回転時までの間のタイ
ムラグが大きいため、その間にレジスト等の薬液35の
粘度上昇が生じ、ワーク21の高速回転時における薬液
35の膜厚における不均一化を生じる。
【0020】これらのことから、薬液35の使用量を低
減するために有効な上記方法の適用が困難なものとなっ
ている。したがって、前記従来の構成では、薬液35の
使用量の低減が図り難いという問題を生じている。
【0021】そこで、本発明の目的は、薬液35の使用
量の低減できる上記方法を適用できることにより、コス
トダウンを図ることのできるスピン式コーティング装置
を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のスピン式
コーティング装置は、上記課題を解決するために、ガラ
ス基板等の基板を水平に回転させる回転板と、その回転
板を囲むと共に同軸で回転して上記基板周囲の空気流の
乱れを低減する略円筒状の回転カップと、フォトレジス
ト等の薬液を上記基板上に吐出する薬液吐出口とが設け
られているスピン式コーティング装置において、上記回
転板および回転カップを個々に駆動する駆動手段が設け
られていることを特徴としている。
【0023】請求項2記載のスピン式コーティング装置
は、上記課題を解決するために、ガラス基板等の基板を
水平に回転させる回転板と、その回転板を囲むと共に同
軸で回転して上記基板周囲の空気流の乱れを低減する略
円筒状の回転カップと、フォトレジスト等の薬液を上記
基板上に吐出する薬液吐出口とが設けられているスピン
式コーティング装置において、上記回転板および回転カ
ップを駆動する駆動手段が設けられていると共に上記駆
動手段から上記回転カップへの駆動力の伝達を断接する
クラッチが設けられていることを特徴としている。
【0024】
【作用】請求項1記載の構成では、回転板を囲むと共に
同軸で回転することから、慣性モーメントの大きな回転
カップを停止した状態で、回転板を回転させることがで
きる。また、請求項2記載の構成では、クラッチにより
回転カップへの駆動力の伝達を断つと、駆動手段により
回転板を回転カップと独立して回転させることができる
。つまり、回転板を囲むと共に同軸で回転することから
、慣性モーメントの大きな回転カップを停止した状態で
、回転板を回転させることができる。
【0025】したがって、請求項1および請求項2記載
の構成によれば、慣性モーメントの大きな回転カップを
停止した状態で、基板を保持している回転板を低速回転
させながら、薬液吐出口から薬液をその基板上に吐出し
て拡げた後、その回転板の回転を停止し、次に、回転カ
ップ、回転板および基板を一体的に高速回転させて、基
板上に薬液のコーティング膜を形成することができる。
【0026】これにより、上記構成では、基板を保持し
ている回転板を回転させて停止しているので、基板、回
転板および回転カップを一体的に回転させ停止させてい
た従来と比べて、慣性モーメントが小さくなることから
、回転停止動作に要する時間が少なくなり、薬液の吐出
量を低減できる方法を用いた場合において従来生じてい
たコーティング膜形成操作の生産性の低下を抑制するこ
とができる。
【0027】
【実施例】本発明の一実施例について図1および図2に
基づいて説明すれば、以下の通りである。スピン式コー
ティング装置では、図1に示すように、盤状に成形され
たガラス基板等のワーク(基板)1を水平に安定に回転
させるために、ワーク1の一面を真空吸着もしくはピン
等により同軸上に保持して一体的に回転する円盤状のワ
ークチャック(回転板)2が、その回転軸が垂直となる
ように設置されている。
【0028】このワークチャック2および回転するワー
ク1と接触しないようにそれら両者1・2を囲む一方、
そのワークチャック2と同軸で回転する有底略円筒状の
回転カップ3が設けられ、さらに、この回転カップ3の
上部には、上記ワーク1を出し入れするための開口部3
aが設けられ、その上、コーティング時の回転カップ3
内の空気流の乱れによるコート面の乱れを低減するため
に、その開口部3aを開閉する上ブタ4が、その上ブタ
4の閉時に回転カップ3の上面と当接して回転カップ3
内を密閉しながら一体的に回転するように設けられてい
る。
【0029】この上ブタ4を、上下に移動させて開口部
3aを開閉するために、その上ブタ4の上面の同軸上か
ら上方に延びて途中で直角に曲がる略L字状に形成され
ているアーム5を介して、そのアーム5および上ブタ4
と一体的に上下移動するスライド軸6が設置され、その
上、上ブタ4の閉時に、回転カップ3の上面と当接する
上ブタ4を回転カップ3と一体的に回転するように、上
ブタ4がアーム5に回転自在に取り付けられている。
【0030】上ブタ4の開いている時、前記ワーク1の
回転軸上であるセンターにフォトレジストや樹脂コート
剤等の薬液15を吐出するノズル(薬液吐出口)13が
設けられ、そのノズル13が、ワーク1のセンター上の
位置と上ブタ4の開閉動作を妨害しない待機位置との間
を水平に円運動するように設置されている。
【0031】また、回転カップ3の内部と外部とを連通
して余剰な薬液15を外部に排出して、その薬液15を
受ける有底略円筒状の固定カップ9が設けられ、その下
部に排出された薬液35を、さらに外部に排出する排出
口10が穿設されている。
【0032】そして、前記回転カップ3の底面の下方に
は、回転カップ3の底面の回転軸部分を貫通するシャフ
ト7を介してワークチャック2に連結されているモータ
ー(駆動手段)8が設置されており、さらに、このモー
ター8からの駆動力の回転カップ3への伝達を断切する
クラッチ14が設置されている。このようなクラッチ1
4には、電磁式、空圧式または油圧式などの各種クラッ
チを使用することができる。
【0033】また、上記のスピン式コーティング装置で
は、ノズル13の位置や吐出量、スライド軸6の上下動
、モーター8の回転数およびクラッチ14を、位置セン
サーや回転数センサーなどの各種センサー(図示せず)
からの信号に基づいて予め記憶されているプログラムに
より制御するマイクロコンピューターなどからなる制御
手段(図示せず)が設けられている。
【0034】次に、上記のスピン式コーティング装置の
動作について、図2のタイミングチャートを参照しなが
ら説明する。まず、ワーク1をワークチャック2の同軸
上に載置して、回転時の回転軸からのずれを防止するた
め真空吸着もしくはピンなどでワーク1をワークチャッ
ク2上に保持する。このとき、回転カップ3の開口部3
aを開閉する上ブタ4は、スライド軸6の上昇端側に位
置しており、開口部3aおよび回転カップ3の上方を開
放し、よって、回転カップ3内のワークチャック2への
ワーク1の搬入、搬出に支障はない。
【0035】この後、ワーク1を保持するワークチャッ
ク2を、シャフト7を介するモーター8の駆動力により
低速回転(数百rpm 以下)させると同時に、ノズル
13を待機位置よりワーク1の回転軸上であるセンター
位置に移動させる。このとき、回転カップ3にモーター
8からの駆動力を伝達するクラッチ14はオフになって
おり、回転カップ3は回転せず、静止している。
【0036】続いて、薬液15を、開口部3aを通して
ワーク1上に所定量吐出する。その際、ノズル13はワ
ーク1のセンター位置に静止しても、また、そのセンタ
ー位置からワーク1の周辺部に移動しながら薬液15を
吐出してもよい。その後、ノズル13からの薬液15の
吐出が終了し薬液15が回転しているワーク1上に拡が
るとワークチャック2の回転を減少させて停止させると
共に、ノズル13を待機位置に戻す。
【0037】その後、スライド軸6により上ブタ4を下
降させて回転カップ3の上面と当接して、回転カップ3
の開口部3aを閉じ、回転カップ3内を密閉に近い状態
とする。よって、回転カップ内空気11は、回転カップ
外空気12との対流などの相互干渉が制限される。なお
、上ブタ4の閉動作は、ノズル13からの薬液15の吐
出終了後であればワークチャック2の回転が停止する以
前のどの時点で開始されてもよい。
【0038】この次に、クラッチ14をオンにしてモー
ター8を駆動力を回転カップ3に伝達し、モーター8を
所定のプログラムにしたがって高速回転(約1000r
pm )させる。したがって、シャフト7を介して伝達
される回転力によって、回転カップ3、ワークチャック
2、ワーク1および上ブタ4が同期して一体的に回転す
る。このとき、ワーク1上に拡がっている薬液15は、
遠心力によりワーク1上により薄く拡がりコーティング
膜を形成する。その際、回転カップ3内に密閉されてい
る回転カップ内空気11もほぼ同期して回転するので、
ワーク1との間の風切りなどの回転カップ内空気11に
よるコーティング膜への影響が低減され、より均一なコ
ーティング膜の形成が可能となる。続いて、モーター8
が止まってワーク1などの回転が止まった後に上ブタ4
を開け、ワーク1を取り出してワーク1上への薬液15
のコーティング膜形成操作が完了する。
【0039】このとき、ワーク1上の余剰の薬液15は
、遠心力により振り飛ばされ、回転カップ3の排出穴3
bから固定カップ9内に排出され、固定カップ9内の薬
液15は、固定カップ9の排出口10から外部に排出さ
れる。
【0040】ところで、前記従来例の構成では、コーテ
ィング膜の形成時の高速回転時、基板としてのワークの
周辺部になるほど遠心力が大きくなるため、フォトレジ
スト等の薬液による膜厚が、その周辺部に至るにつれ薄
くなり、ワークの周辺部では薬液のカバーできない領域
を生じることがある。そのため、その薬液による膜形成
に必要な薬液量より多い量をワーク上に吐出して、その
ような薬液のカバーできない領域の発生、つまり不均一
なコーティング膜の生成を防止する方法が用いられてお
り、よって、薬液の吐出量の低減によるコストダウンが
図り難いものとなっていた。
【0041】そこで、均一なコーティング膜を形成する
ため、必要量以上に薬液をワーク上に吐出して、余剰な
薬液が廃棄されている上記方法に対してその薬液吐出量
を低減する方法として、ワークチャックに保持されて低
速回転しているワーク上に薬液を吐出して、ワーク上に
薬液を一旦、所望する膜厚より厚く拡げてから、そのワ
ークを保持しているワークチャックを高速回転して均一
なコーティング膜をワーク上に形成する方法が提案され
ている。
【0042】ところが、上記方法を上記従来例の構成に
適用すると、ワーク、ワークチャックおよび回転カップ
が一体的に回転するため、回転カップと共に回転してい
るワーク上に薬液を所望する膜厚より厚く拡げた後、一
旦、ワークおよび回転カップを停止して、回転カップ内
空気の影響を低減するために回転カップの開口部を上ブ
タで閉じて回転カップ内をほぼ密閉した後に回転カップ
を高速回転させる必要があった。
【0043】これにより、回転カップの慣性モーメント
が大きいことから、回転カップの回転・停止に時間が掛
かり、コーティング膜形成に時間が掛かっていた。なお
、回転カップの回転中に上ブタを閉めることは、接触面
でのゴミ等の発生のため、コーティング膜にゴミ等が付
着して不良品を発生し易くなることにより、不可能であ
る。
【0044】しかしながら、上記実施例の構成では、ク
ラッチ14を設けることにより、ワークチャック2と回
転カップ3とを別々に回転させることができることから
、クラッチ14により回転カップ3を停止したまま、ワ
ーク1を保持しているワークチャック2を低速回転させ
てワーク1上に薬液15を塗布した後、ワークチャック
2を停止させればよい。
【0045】したがって、ワークチャックおよび回転カ
ップを一体的に回転させていた従来と比べて、ワークチ
ャック2だけの慣性モーメントが小さいため、回転停止
動作に要する時間が少なく、上記の薬液15の吐出量を
低減する方法を用いても、コーティング膜形成操作のス
ループット、つまり生産性の低下を抑制することができ
る。
【0046】その上、ワークチャック2の回転中でも回
転カップ3が停止しており、ワークチャック2の回転を
停止する前に回転カップ3の上ブタ4を閉じて、ワーク
チャック2、回転カップ3、上ブタ4およびワーク1の
一体的な高速回転を、従来より短時間で開始することが
できる。
【0047】これらのことから、薬液15の吐出時から
ワーク1の膜形成のための高速回転時までの経過時間を
減少させることができることにより、時間が経過するに
伴って粘度が上昇する薬液15の粘度上昇が低減される
ので、ワーク1上における薬液15のコーティング膜を
より均一に形成することが可能となる。
【0048】このように上記構成では、低速回転させた
ワーク1上に薬液15を吐出して、コーティング膜の形
成する方法が可能となることにより、薬液15の吐出量
を従来より低減することができる。これらの結果、コー
ティング膜の形成に要する時間が短縮され、かつ、より
膜厚の均一なコーティング膜を得ることができるので、
生産性の向上を図ることができると共に薬液15の使用
量を低減できることにより、上記構成を用いて製造する
液晶やIC等の電子部品のコストダウンが可能となる。
【0049】なお、上記の構成では、ワークチャック2
および回転カップ3を駆動するモーター8を一つ設けた
例を挙げたが、ワークチャック2と回転カップ3とに駆
動手段としてのモーター等をそれぞれ設け、個々に制御
して、ワークチャック2だけを回転させたり、ワークチ
ャック2および回転カップ3を同期して回転させたりす
るように制御してもよい。
【0050】
【発明の効果】請求項1および請求項2記載のスピン式
コーティング装置は、以上のように、薬液のコーティン
グ膜が形成されるガラス等から成る基板を水平に回転さ
せる回転板と、その回転板を囲むと共に同軸で回転する
有底略円筒状の回転カップとが、個々に駆動できるよう
に設けられている構成である。
【0051】それゆえ、薬液の吐出量を低減する方法が
、従来の構成では生産性の低下のため適用できなかった
が、上記構成では適用できることから、薬液の吐出量を
従来より低減することができる。この結果、薬液の基板
上へのコーティングにおいてコストダウンを図ることが
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスピン式コーティング装置の概略断面
図である。
【図2】上記スピン式コーティング装置における各機構
の動作を示すタイミングチャートである。
【図3】従来におけるスピン式コーティング装置の概略
断面図である。
【図4】上記スピン式コーティング装置における各機構
の動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1    ワーク(基板) 2    ワークチャック(回転板) 3    回転カップ 8    モーター(駆動手段) 14    クラッチ 15    フォトレジスト(薬液)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス基板等の基板を水平に回転させる回
    転板と、その回転板を囲むと共に同軸で回転して上記基
    板周囲の空気流の乱れを低減する略円筒状の回転カップ
    と、フォトレジスト等の薬液を上記基板上に吐出する薬
    液吐出口とが設けられているスピン式コーティング装置
    において、上記回転板および回転カップを個々に駆動す
    る駆動手段が設けられていることを特徴とするスピン式
    コーティング装置。
  2. 【請求項2】ガラス基板等の基板を水平に回転させる回
    転板と、その回転板を囲むと共に同軸で回転して上記基
    板周囲の空気流の乱れを低減する略円筒状の回転カップ
    と、フォトレジスト等の薬液を上記基板上に吐出する薬
    液吐出口とが設けられているスピン式コーティング装置
    において、上記回転板および回転カップを駆動する駆動
    手段が設けられていると共に上記駆動手段から上記回転
    カップへの駆動力の伝達を断接するクラッチが設けられ
    ていることを特徴とするスピン式コーティング装置。
JP12398491A 1991-05-28 1991-05-28 スピン式コーティング装置 Pending JPH04349969A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07302745A (ja) * 1994-05-10 1995-11-14 Hitachi Ltd 塗布方法および装置
JP2000189883A (ja) * 1994-08-08 2000-07-11 Tokyo Electron Ltd 塗布膜形成方法及びその装置
JP2014074902A (ja) * 2012-09-13 2014-04-24 Hoya Corp マスクブランクの製造方法及び転写用マスクの製造方法

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