JPH04347604A - 繊維強化プラスチックス - Google Patents

繊維強化プラスチックス

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Publication number
JPH04347604A
JPH04347604A JP12019191A JP12019191A JPH04347604A JP H04347604 A JPH04347604 A JP H04347604A JP 12019191 A JP12019191 A JP 12019191A JP 12019191 A JP12019191 A JP 12019191A JP H04347604 A JPH04347604 A JP H04347604A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
irradiation
glass cloth
glass
fiber
furnace
Prior art date
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Pending
Application number
JP12019191A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Nojima
野島 敏幸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Publication of JPH04347604A publication Critical patent/JPH04347604A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気機器や建設、住宅、
自動車、車両、船舶、レジャー分野などの構造材料や絶
縁材料として有用な繊維強化プラスチックスに関する。
【0002】
【従来の技術】繊維強化プラスチックスは、電機機器分
野をはじめ、建設、住宅、車両、船舶など各方面に広く
使用されている複合材料である。
【0003】前記繊維強化プラスチックスの強化材には
ガラス繊維をはじめセラミックファイバー、カーボンフ
ァイバー、ポリアミドなどの無機、有機の繊維が糸状の
まま、あるいは織物として使用されている。
【0004】前記強化材はそのままではマトリックスと
の親和性が低く、曲げや繊維方向の圧縮などの強度が小
さく、かつ絶縁破壊強度や絶縁抵抗などの電気的特性も
劣るという欠点がある。
【0005】そこでマトリックスとの親和性を高め前記
欠点を解消するために、表面処理を行うことが望ましい
。さらにガラス繊維などのばあいには、単繊維を集束し
てストランドとする際に澱粉質や酢酸ビニルなどの集束
剤が使用されているので、それらをあらかじめ除去して
おくことも望ましいことである。
【0006】そのために従来行われていた表面処理方法
を強化材がガラスクロスのばあいについて、図2の説明
図によって説明する。
【0007】ガラスクロス1はガラスの単繊維を澱粉、
酢酸ビニルなどの集束剤を用いてストランドとし、さら
に撚りをかけてえられたガラス糸を織物にしたものであ
って、ガラスの表面には集束剤が付着したままとなって
いる。前記ガラスクロスは付着している集束剤を除くた
めに、まず約 600℃に加熱されている長さ15mの
乾燥炉7内を約5m/分の速度で通過せしめられ、そこ
で澱粉などの集束剤が熱分解される。そののちひきつづ
いて含浸槽8内に満たされたカップリング剤9、たとえ
ばビニルトリクロロシラン、メタクリレートクロミック
クロライドなどの中を潜らせられ、繊維の表面にカップ
リング剤を付着させられる。含浸槽の通過時間は約1分
である。 含浸槽を出たカップリング処理済みガラスクロス6は乾
燥後(乾燥装置は図示されていない)巻取軸5によって
巻き取られる。すなわちこのばあいは加熱処理とカップ
リング剤付着処理との2段階の工程で強化材とマトリッ
クスとの親和性の向上がはかられていた。
【0008】前記処理でえられたガラスクロスを強化材
として、それとポリエステル樹脂とで構成されたガラス
繊維強化プラスチックス積層板の曲げ強度は、ガラス含
率60%のばあいで、カップリング処理前のガラスクロ
スを用いたばあいに比べて約1.5倍大きくなるという
効果のあることが知られている。
【0009】以上はガラスクロスについて説明したもの
であるが、ガラス繊維のばあいにも同様の処理がなされ
うるし、有機繊維のばあいにも温度、速度などの諸条件
はそれぞれの繊維に適した値に設定されるが、基本的に
はほぼ同様の処理がなされていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
強化材とマトリックスとの親和性向上のための前処理方
法は強化材の加熱工程とカップリング剤への浸漬工程の
2工程が必要であり、安定した品質を維持するためには
設備類の保守やカップリング剤の濃度管理などが繁雑に
なるという問題点があった。
【0011】本発明は前記の問題点を解消するためにな
されたものでマトリックスとの親和性向上のためのプロ
セスを1工程で行い、工程管理を簡便にした強化材を用
いた繊維強化プラスチックス、なかんずく曲げ強度の大
きいガラス繊維強化プラスチックス積層板を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、低圧水銀灯か
ら発する紫外線を強化材に照射すると集束剤が除去され
るとともに、繊維表面のぬれ性が向上するように改質さ
れるということを見い出し本発明に到達したものである
【0013】すなわち、本発明は強化材と樹脂とからな
る繊維強化プラスチックスであって、前記強化材として
、紫外線照射によって表面が改質され、マトリックスと
の接着力が向上せしめられた有機繊維および(または)
無機繊維を使用したものである繊維強化プラスチックス
に関する。
【0014】
【作用および実施例】本発明の繊維強化プラスチックス
は、強化材として前記のごとく乾燥、カップリング剤処
理するかわりに、その表面に紫外線を照射して表面の改
質処理を行ったものを使用したものである。
【0015】本発明をより具体的に説明するために、強
化材として一般に広く用いられているガラスクロスを用
いたばあいについて、説明図を用いて説明する。
【0016】図1は、本発明において強化材を紫外線照
射によって表面処理する方法の説明図である。
【0017】図1において、1は処理されるガラスクロ
スである。ガラスクロスには前記のごとく集束剤が付着
したままであるが、そのまま照射炉3に導入する。
【0018】照射炉3は処理されるガラスクロスが充分
通過しうる幅と、ガラスクロスの通路を挟んで上下に水
銀灯を設けるに充分な高さとを有する。照射炉の長さは
光源の光量、光源からガラスクロスまでの距離およびガ
ラスクロスの送り速度などによって決められる。たとえ
ば、光源の低圧水銀灯が 700w30本で、光源から
ガラスクロスまでの距離5cm、ガラスクロスの送り速
度が5m/分のばあいで約15m とするのが好ましい
【0019】前記照射炉内には上下の各面に600〜8
00wの低圧水銀灯4が設置される。その数は前記のと
おり装置の設計条件によって一定ではないが、通常1m
 あたり上下各1本程度である。該水銀灯から発する紫
外線のうち、とくに 260nm以下の波長の紫外線が
有効に利用される。
【0020】炉内に導入されたガラスクロスは前記低圧
水銀灯から発する紫外線によって付着している集束剤が
分解されるとともにガラス表面の炭素成分付着物が減少
し、表面張力が2倍程度大きくなる。
【0021】照射炉3を出た紫外線照射処理済みのガラ
スクロス2は巻取軸5によって巻き取られる。
【0022】一般に強化材の表面張力は照射距離を短く
、時間を長くすることによって大きくなる。たとえばガ
ラス繊維のばあい、照射距離5cmで3分後に表面張力
が 60dyne/cmと照射しないばあいの2倍にな
る。したがって、照射距離5cmで照射区間15mの照
射炉を採用すると表面張力は3分程度でほぼ飽和状態と
なるので、ガラス繊維の送り速度を従来と同じ約5m/
分とすることができる。
【0023】以上のごとく、本発明における強化材は低
圧水銀灯を照射するだけでガラス繊維の集束剤の分解と
、表面のぬれ性が改善されるうえマトリックスとの親和
性が従来以上に向上する。
【0024】以上、ガラスクロスのばあいの紫外線照射
について説明してきたが、その他ガラス繊維、ポリフェ
ニレンサルファイドやポリカーボネートなどの合成繊維
やセラミックスなどの強化材についても、光源の紫外線
量、光源からの距離および照射時間などを調節すること
によってガラス繊維のばあいと同様、紫外線照射によっ
て表面張力を大きくすることができる。
【0025】前記でえられた表面処理済み繊維を強化材
として、従来から知られている公知の方法を使用してポ
リエステル樹脂、エポキシ樹脂などの成形を行ない本発
明の繊維強化プラスチックスとする。そのばあいどのよ
うな成形法に使用するかによって強化材もそれに適した
形態、たとえばロービング、ヤーン、クロスあるいはチ
ョップドストランドなどを使い分ける必要がある。
【0026】本発明の繊維強化プラスチックスは、従来
のカップリング処理をした強化材を用いた繊維強化プラ
スチックスに比べて、工程管理項目が少なくなるので特
性の変動がすくないという長所がある。
【0027】以下実施例によって本発明をさらに説明す
るが、本発明はそれらのみに限定されるものではない。
【0028】[実施例1]両端にガラスクロスの導入口
および出口を設けた幅110cm、高さ20cm、長さ
16mの照射炉内に、700wの低圧水銀灯をガラスク
ロスの通路の上下にクロスから約5cm離してガラスク
ロスの進行方向に直角に100cm間隔で設けた。
【0029】ガラスクロス(使用糸の番手5.6、重量
200g/m2 、平織、幅100cm)を毎分5mの
速度で前記照射炉内を通過させた。
【0030】えられた照射処理済みのガラスクロスにつ
いて、表面張力を測定し、60dyne/cmの値をえ
た。
【0031】なお、表面張力の測定方法はつぎのとおり
である。
【0032】表面張力測定方法:表面張力の分かってい
る種々の液体をガラスクロス上に滴下し、接触角を測定
して、接触角が0となる時の表面張力を外挿入法で求め
る。
【0033】またえられた照射済みのガラスクロスに、
硬化剤を添加したポリエステル樹脂を含浸せしめ、通常
の方法で積層した。該積層板はガラス含有率60%、厚
さ1cm、幅100cm、長さ100cmであった。
【0034】えられた積層板の曲げ強度を測定し、45
kgf/mm2の値をえた。
【0035】なお、曲げ強度の測定法はJIS K 6
911によった。
【0036】[比較例1]実施例1と同様のガラスクロ
スを用い、乾燥炉内で600℃で3分加熱後カップリン
グ剤として信越化学(株)製のビニルトリクロロシラン
KA1003を満たした含浸槽中を1分間かけて通過さ
せ、そののち乾燥した。
【0037】えられた試料について実施例1に記した方
法で表面張力を測定した。
【0038】その結果は55dyne/cmであった。
【0039】また実施例1と同様にして積層板をえ、そ
の曲げ強度を実施例1の方法にしたがって測定した。
【0040】その結果は40kgf/mm2であった。
【0041】実施例1および比較例1から本発明の繊維
強化プラスチックスは強化材とマトリックスとの親和性
が高くその結果としてポリエステル積層板の曲げ強度、
繊維方向の圧縮強度や絶縁破壊強度などの点ですぐれて
いることが分かる。
【0042】
【発明の効果】本発明の繊維強化プラスチックスは、強
化材とマトリックスとの親和性が高く、大きな曲げ強度
を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における強化材の、表面処理方法の説明
図である。
【図2】従来の強化材の、表面処理方法の説明図である
【符号の説明】
1  ガラスクロス 2  紫外線照射処理済みガラスクロス3  照射炉 4  低圧水銀灯 5  巻取軸 6  カップリング処理済みガラスクロス7  乾燥炉 8  含浸槽 9  カップリング剤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  強化材と樹脂とからなる繊維強化プラ
    スチックスであって、前記強化材として、紫外線照射に
    よって表面が改質され、マトリックスとの接着力が向上
    せしめられた有機繊維および(または)無機繊維を使用
    したものである繊維強化プラスチックス。
JP12019191A 1991-05-24 1991-05-24 繊維強化プラスチックス Pending JPH04347604A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12019191A JPH04347604A (ja) 1991-05-24 1991-05-24 繊維強化プラスチックス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12019191A JPH04347604A (ja) 1991-05-24 1991-05-24 繊維強化プラスチックス

Publications (1)

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JPH04347604A true JPH04347604A (ja) 1992-12-02

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ID=14780166

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12019191A Pending JPH04347604A (ja) 1991-05-24 1991-05-24 繊維強化プラスチックス

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JP (1) JPH04347604A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH038866A (ja) * 1989-05-31 1991-01-16 Res Dev Corp Of Japan 炭素繊維強化炭素複合材料
JPH0428926A (ja) * 1990-05-24 1992-01-31 Asahi Glass Co Ltd パネルヒータ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH038866A (ja) * 1989-05-31 1991-01-16 Res Dev Corp Of Japan 炭素繊維強化炭素複合材料
JPH0428926A (ja) * 1990-05-24 1992-01-31 Asahi Glass Co Ltd パネルヒータ

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