JPH04347443A - 空気調和機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤレスリモコンか
ら室内機に向けて発せられるカスタムコード付き運転指
令に従って運転される空気調和機に関する。

【０００２】

【従来の技術】空気調和機に各種の運転指令を与えるた
めに、赤外線等をキャリアとしてそれに指令信号を乗せ
て無線で送信するワイヤレスリモコン方式は、操作の自
由度を拡大するために極めて有効なものであり、現在、
広く使用されている。

【０００３】しかしながら、このワイヤレスリモコン方
式にもそれなりの欠点を指摘することができる。たとえ
ば、複数の室内機が１つのリモコンの送信範囲内に存在
する場合、個々の室内機に別々に指令信号を送信するこ
とは困難であり、そのためリモコンの送信範囲内に存在
する室内機がすべてリモコンからの指令信号を受信して
応答してしまうおそれがある。

【０００４】このような不都合に対する解決策として、
ワイヤレスリモコンから発せられる指令信号に、カスタ
ムコードと呼ばれるコード信号を付加すると共に、室内
機側では予め定められたカスタムコードが付加された信
号のみを有効なものとして受信する方式が実用され始め
ている。この方式は、リモコン自体に、予め準備された
複数のカスタムコードの中から１つを選択し、それを送
信信号に組込むための機能を持たせたものであり、この
選択をユーザーが行うためのスイッチ等の機構を組み込
んでいる。それに対応して、室内機側にも、受信可能と
するカスタムコードを選択的に設定するためのスイッチ
等を設けている。ユーザーは空気調和機の使用に先立っ
て、リモコンと室内機が同一カスタムコード設定となる
ように両者のスイッチ等の機構を設定操作する。このよ
うな従来方式について図９を参照してさらに説明する。

【０００５】図９はワイヤレスリモコン１およびそれか
らの運転指令を受ける室内機４を示すものである。ワイ
ヤレスリモコン１は、カスタムコード設定スイッチ２お
よび送信部３を備えている。室内機４は、ワイヤレスリ
モコン１からの送信信号を受信する信号受信部５、室内
機スイッチ操作部６および受信カスタムコード設定スイ
ッチ７を備えている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】図９の装置構成のもと
で一般ユーザーがカスタムコードの設定を行う場合、リ
モコン１のカスタムコード設定スイッチ２および室内機
４の受信カスタムコード設定スイッチ７を両者のコード
内容を一致させて設定することが必要である。ところが
、とくに室内機４側の受信カスタムコード設定スイッチ
７の操作は一般に面倒なものであり、とくにそのスイッ
チが機器の内部に配置されているような場合、設定作業
は困難なものとなる。室内機４の外面に受信カスタムコ
ード設定スイッチ７を配置する場合は、その操作のし易
さ、および設置のための構造的制限などの問題が生ずる
。

【０００７】本発明は以上の事情を考慮してなされたも
ので、室内機側において受信カスタムコードを容易に設
定することができる、ワイヤレスリモコン操作型の空気
調和機を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の空気調和機は、ワイヤレスリモコンを複数の
カスタムコードの中から特定のものを選択的に設定でき
るように構成すると共に、室内機に、特定のカスタムコ
ードが設定されたワイヤレスリモコンを室内機に対し特
定の位置関係をもって結合した状態でワイヤレスリモコ
ンから運転指令が与えられた時のカスタムコードを以後
の受信可能なカスタムコードとして記憶するカスタムコ
ード記憶手段と、ワイヤレスリモコンから任意の位置関
係をもって発せられた運転指令に付加されたカスタムコ
ードをカスタムコード記憶手段に記憶されたカスタムコ
ードと比較し、両者が一致したときのみワイヤレスリモ
コンから発せられた運転指令に応答させる手段とを備え
たことを特徴とする。

【０００９】

【作用】室内機に、ワイヤレスリモコンを室内機に対し
所定の位置関係をもって結合した状態でワイヤレスリモ
コンから運転指令を与えられた時のカスタムコードを以
後の受信可能なカスタムコードとして記憶するカスタム
コード記憶手段と、ワイヤレスリモコンから任意の位置
関係をもって発せられた運転指令に付加されたカスタム
コードをカスタムコード記憶手段に記憶されたカスタム
コードと比較し、両者が一致したときのみワイヤレスリ
モコンから発せられた運転指令に応答させる手段とを備
えることにより、カスタムコードの設定にあたり複数の
室内機が存在するような状況のもとでも一般ユーザーが
スイッチ操作などの点で特別な困難を伴うことがない。 すなわちカスタムコードの設定にあたり操作性の問題を
生じたりコード設定スイッチの配置の問題を生じたりす
ることを回避することができる。

【００１０】

【実施例】以下、図面を参照して本発明をさらに詳細に
説明する。

【００１１】図１は本発明に従って実行される室内機の
制御動作のフローチャートを示すものである。また図２
は図１の制御動作を実行する室内制御部２０の内部構成
を示すものである。

【００１２】図１および図２を参照して、まず、ワイヤ
レスリモコン１側でカスタムコードの設定が行われる（
ステップ３１）。ワイヤレスリモコン１の送信部３から
カスタムコード付き運転指令信号が発せられるとそれは
室内機４の信号受信部１０で受信され、室内制御部２０
に含まれているカスタムコード判別部２１に導入される
。また、ワイヤレスリモコン１を室内機４に対し光学的
または機械的に特定の位置関係をもって配置したとき動
作するカスタムコード設定スイッチ１５の動作信号もカ
スタムコード判別部２１に導入される。

【００１３】カスタムコード判別部２１では、ワイヤレ
スリモコン１を室内機４に対し光学的または機械的に特
定の位置関係をもって配置することによってカスタムコ
ード設定スイッチが動作したことをスイッチ状態検出部
１５が検出したときにワイヤレスリモコン１の送信部３
から発せられ信号受信部１０で受信される運転指令に含
まれているカスタムコードを受信可能カスタムコードと
してカスタムコード記憶部２２に記憶させる（ステップ
３２，３３，３４）とともに、指令内容解読部２３で指
令内容を解読しそれを室内主制御部２４に送出して所望
の運転を行わせる（ステップ３５）。

【００１４】以後、通常の使用状態で、すなわちワイヤ
レスリモコン１と室内機４とが特定の位置関係にないこ
とをスイッチ状態検出部１５により検出される状態で、
ワイヤレスリモコン１から運転指令が発せられ、それが
信号受信部１０で受信されると、その運転指令に含まれ
ているカスタムコードをカスタムコード記憶部２２に記
憶されているカスタムコードと比較し、両者が一致する
かどうかをチェックする（ステップ３２，３３，３６）
。もし、ここで不一致ならば、それは室内機４が応答し
てはいけない運転指令であるものと判断してそれには応
答せず、ステップ３２へ戻る。両カスタムコードが一致
する場合は、予め設定された応答可能なカスタムコード
であるものと判断し、室内主制御部２４を介して指令内
容解読・運転のステップ（ステップ３５）を実行する。

【００１５】図３は本発明による空気調和機に組み合わ
せて用いられるワイヤレスリモコン１を示すものである
。このワイヤレスリモコン１は、図９のものと同様にカ
スタムコード設定スイッチ２および送信部３を備えてい
る。カスタムコード設定スイッチ２は、予め準備されて
いる複数のカスタムコードの中から操作者が切換スイッ
チまたは押しボタンスイッチを操作して特定のカスタム
コードを選択する方式のものでよいが、場合によっては
所定の手順に従って操作者が新たに設定する方式のもの
であってもよい。

【００１６】図４および図５は、カスタムコード設定を
光学的に構成されるスイッチを併用して行う室内機４の
実施例を示すものであって、前面下部にやや下向きに互
いに協働する発光部８および受光部９からなる光スイッ
チ、並びにワイヤレスリモコン１からの送信信号を受信
する信号受信部１０を備えている。信号受信部１０は受
光素子１１を含んでいる。

【００１７】この実施例においては、図６に示すように
、まず室内機４に受信可能なカスタムコードを設定する
ために、ワイヤレスリモコン１の送信部３を、発光部８
の発する光が受光部９に到達しない程度に信号受信部１
０に近接させ受光素子１１に対向位置させた位置状態で
、ワイヤレスリモコン１からカスタムコードを含む運転
指令を受光素子１１に向けて発する。このとき発光部８
の発する光はワイヤレスリモコン１によって遮られるた
め受光部９に到達しない。発光部８からの光が受光部９
に到達しない状態をもって発光部８および受光部９から
なる光スイッチがＯＮ状態にあるものとする。この状態
で受光素子１１を介してワイヤレスリモコン１の発する
光信号に含まれているカスタムコードが室内制御器に読
み込まれ、それが以後の受信可能なカスタムコードとし
て記憶される。以後は、室内機４から離れた場所からワ
イヤレスリモコン１により運転指令を出す。その状態で
は発光部８からの光が受光部９に到達する状態となり、
発光部８および受光部９からなる光スイッチがＯＦＦ状
態にあるものとする。

【００１８】図７および図８は図５および図６を参照し
て説明した発光部８および受光部９からなる光スイッチ
を機械的スイッチに置き換えた実施例を示すものである
。この実施例においては、ワイヤレスリモコン１の送信
部３を室内機４のに信号受信部１０に近接させて対向配
置すると、室内機４に機械的スイッチとして配置されて
いるリミットスイッチ１２のアクチュエータ１３をワイ
ヤレスリモコン１が機械的に押し、リミットスイッチ１
２が動作する。これを図５，６の場合の発光部８および
受光部９間の光信号遮断と同様にスイッチＯＮとして機
能させ、また、アクチュエータ１３をワイヤレスリモコ
ン１が機械的に押していないときの状態をスイッチＯＦ
Ｆとすることにより、図７，８の実施例も図５，６の実
施例と全く同様の作用・効果を奏することができる。

【００１９】なお、一旦設定したカスタムコードを変更
するには、上述した当初の新たなカスタムコードの設定
操作を行えばよい。

【００２０】

【発明の効果】本発明によれば、１つのワイヤレスリモ
コンの送信領域内に複数の室内機が存在する場合におい
て、特定の室内機にのみ受信可能とさせるためのカスタ
ムコードの設定がリモコン側からの簡単なコード設定操
作で遂行でき、室内機に対する特別な設定操作が不要で
ある。また、新たなカスタムコードの設定およびその変
更も容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による空気調和機の室内制御部の制御フ
ローチャート。

【図２】図１のフローチャートに示す制御を実施する制
御部を示すブロック図。

【図３】本発明において用いられるワイヤレスリモコン
の一構成例を示す平面図。

【図４】本発明において用いる室内機の信号受信部の一
構成例を示す斜視図。

【図５】図４の信号受信部の断面図。

【図６】図３ないし図５の実施例によるカスタムコード
設定操作の状態を示す図。

【図７】図５の実施例に対する変形実施例を示す断面図
。

【図８】図７の実施例によるカスタムコード設定操作の
状態を示す図。

【図９】従来の空気調和機のワイヤレスリモコンと室内
機との関係を示す図。

【符号の説明】

１　　ワイヤレスリモコン ２　　カスタムコード設定スイッチ ３　　送信部 ４　　室内機 ５　　信号受信部 ８　　発光部 ９　　受光部 １０　　信号受信部 １１　　受光素子 １２　　リミットスイッチ １３　　アクチュエータ １５　　スイッチ状態検出部 ２０　　室内制御部 ２１　　カスタムコード判別部 ２２　　カスタムコード記憶部 ２３　　指令内容解読部 ２４　　室内主制御部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ワイヤレスリモコンから室内機に向けて発
   せられるカスタムコード付き運転指令に従って運転され
   る空気調和機において、前記ワイヤレスリモコンを複数
   のカスタムコードの中から特定のものを選択的に設定で
   きるように構成すると共に、前記室内機に、特定のカス
   タムコードが設定されたワイヤレスリモコンを前記室内
   機に対し特定の位置関係をもって結合した状態でそのワ
   イヤレスリモコンから運転指令が与えられた時のカスタ
   ムコードを以後の受信可能なカスタムコードとして記憶
   するカスタムコード記憶手段と、前記ワイヤレスリモコ
   ンから任意の位置関係をもって発せられた運転指令に付
   加されたカスタムコードを前記カスタムコード記憶手段
   に記憶されたカスタムコードと比較し、両者が一致した
   ときのみ前記ワイヤレスリモコンから発せられた運転指
   令に応答させる手段とを備えたことを特徴とする空気調
   和機。
2. 【請求項２】前記カスタムコード記憶手段は、前記ワイ
   ヤレスリモコンから光学的に特定の位置関係をもって運
   転指令を与えられた時のカスタムコードを以後の受信可
   能なカスタムコードとして記憶するものである、請求項
   １に記載の空気調和機。
3. 【請求項３】前記カスタムコード記憶手段は、前記ワイ
   ヤレスリモコンから機械的に特定の位置関係をもって運
   転指令を与えられた時のカスタムコードを以後の受信可
   能なカスタムコードとして記憶するものである、請求項
   １に記載の空気調和機。