JPH04346905A - 抗菌性歯科用石膏組成物 - Google Patents
抗菌性歯科用石膏組成物Info
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- JPH04346905A JPH04346905A JP3149871A JP14987191A JPH04346905A JP H04346905 A JPH04346905 A JP H04346905A JP 3149871 A JP3149871 A JP 3149871A JP 14987191 A JP14987191 A JP 14987191A JP H04346905 A JPH04346905 A JP H04346905A
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Landscapes
- Dental Preparations (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は抗菌性を有する歯科用石
膏組成物に関するものであり、歯科用に用いられている
普通石膏、硬石膏、超硬石膏に適用することができる。
膏組成物に関するものであり、歯科用に用いられている
普通石膏、硬石膏、超硬石膏に適用することができる。
【０００２】
【従来の技術】歯科分野において印象材を用いて歯型印
象を取り、得られた印象を用い石膏を注入して歯型模型
を作成している。この場合上記印象材は患者の口腔内に
直接接触するので、患者が保有する細菌やウイルスで汚
染される。汚染されたままの印象材はその形状を保持す
る必要があるため、過激な条件で洗浄することができず
、汚染された状態で石膏が注入される。従って石膏も細
菌やウイルスに汚染され、石膏に技工を施す歯科技工士
は感染の危険に常にさらされている。特に近年ではＢ型
肝炎やエイズ（ＡｌＤＳ）等に感染する可能性が問題と
なっている。
象を取り、得られた印象を用い石膏を注入して歯型模型
を作成している。この場合上記印象材は患者の口腔内に
直接接触するので、患者が保有する細菌やウイルスで汚
染される。汚染されたままの印象材はその形状を保持す
る必要があるため、過激な条件で洗浄することができず
、汚染された状態で石膏が注入される。従って石膏も細
菌やウイルスに汚染され、石膏に技工を施す歯科技工士
は感染の危険に常にさらされている。特に近年ではＢ型
肝炎やエイズ（ＡｌＤＳ）等に感染する可能性が問題と
なっている。
【０００３】そこで石膏型に各種抗菌剤を配合し感染を
防ぐ方法（特開平２−１７１１０ 号公報，特開平２−
２２３５０５号公報）も考えられているが、水溶性の薬
剤を用いると吸湿による変質及び物性の低下等を改良す
ることができず、また水に難溶性の抗菌剤はその効果を
十分に発揮させにくいという欠点を有していた。
防ぐ方法（特開平２−１７１１０ 号公報，特開平２−
２２３５０５号公報）も考えられているが、水溶性の薬
剤を用いると吸湿による変質及び物性の低下等を改良す
ることができず、また水に難溶性の抗菌剤はその効果を
十分に発揮させにくいという欠点を有していた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の様な事
情に鑑みてなされたものであって、吸湿による変質及び
物性の低下がなく、しかも十分な抗菌作用を有する抗菌
性歯科用石膏組成物を提供しようとするものである。
情に鑑みてなされたものであって、吸湿による変質及び
物性の低下がなく、しかも十分な抗菌作用を有する抗菌
性歯科用石膏組成物を提供しようとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の抗菌性歯科用石
膏組成物は水に難溶性の抗菌剤、ヒドロキシ化合物及び
界面活性剤を配合してなることに要旨がある。
膏組成物は水に難溶性の抗菌剤、ヒドロキシ化合物及び
界面活性剤を配合してなることに要旨がある。
【０００６】
【作用】本発明は水に難溶性の抗菌剤をヒドロキシ化合
物及び界面活性剤と共存させることによりその効果を十
分に発揮させようとするものである。また水に難溶性で
あるので、吸湿がおこらず吸湿に伴う変質及び物性の低
下等を防止することができる。
物及び界面活性剤と共存させることによりその効果を十
分に発揮させようとするものである。また水に難溶性で
あるので、吸湿がおこらず吸湿に伴う変質及び物性の低
下等を防止することができる。
【０００７】本発明に用いられる水に難溶性の抗菌剤の
種類は粉末状又は油状の如何を問わず、特に限定されな
いが、例えばココイルアルギン酸エステル（略称ＣＡＥ
；味の素社製）や ２，４，４′−トリクロロ−２ ′
−ヒドロキシ−ジフェニルエーテル（商品名イルガサン
；チバガイギー社製）等を用いることができる。
種類は粉末状又は油状の如何を問わず、特に限定されな
いが、例えばココイルアルギン酸エステル（略称ＣＡＥ
；味の素社製）や ２，４，４′−トリクロロ−２ ′
−ヒドロキシ−ジフェニルエーテル（商品名イルガサン
；チバガイギー社製）等を用いることができる。
【０００８】ヒドロキシ化合物も 特に限定されるも
のではなく、例えばポリエチレングリコール、グリセリ
ン、ヒドロキシセルロース等を適宜使用することができ
る。ヒドロキシ化合物を加えることで水に難溶性の抗菌
剤を石膏組成物への分散性を向上させることができ、石
膏組成物に均一に被覆することができる。更に印象材を
使用する際の石膏粉末等の飛散を防止することができる
ので、粉塵の発生が非常に少ない。添加量は上記目的を
達成するために０．５ 重量％以上加えることが好まし
い。
のではなく、例えばポリエチレングリコール、グリセリ
ン、ヒドロキシセルロース等を適宜使用することができ
る。ヒドロキシ化合物を加えることで水に難溶性の抗菌
剤を石膏組成物への分散性を向上させることができ、石
膏組成物に均一に被覆することができる。更に印象材を
使用する際の石膏粉末等の飛散を防止することができる
ので、粉塵の発生が非常に少ない。添加量は上記目的を
達成するために０．５ 重量％以上加えることが好まし
い。
【０００９】更に界面活性剤としては陰イオン性界面活
性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤及び非イ
オン性界面活性剤のいずれの界面活性剤を用いてもよい
。界面活性剤を加えることにより、水に難溶性の抗菌剤
とヒドロキシ化合物の石膏組成物への分散性を向上させ
るための湿潤性をさらに良くして石膏表面を被覆し、そ
の効力を発揮させることができる。添加量は上記目的を
達成するために０．００５重量％以上加えることが好ま
しいが、多く加えすぎても効果は飽和し却って湿潤性を
阻害することになるので５．０ 重量％以下とすること
が好ましい。
性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤及び非イ
オン性界面活性剤のいずれの界面活性剤を用いてもよい
。界面活性剤を加えることにより、水に難溶性の抗菌剤
とヒドロキシ化合物の石膏組成物への分散性を向上させ
るための湿潤性をさらに良くして石膏表面を被覆し、そ
の効力を発揮させることができる。添加量は上記目的を
達成するために０．００５重量％以上加えることが好ま
しいが、多く加えすぎても効果は飽和し却って湿潤性を
阻害することになるので５．０ 重量％以下とすること
が好ましい。
【００１０】以下実施例によって本発明を更に詳述する
が、下記実施例は本発明を制限するものではなく、前・
後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施することは全て
本発明の技術範囲に包含される。
が、下記実施例は本発明を制限するものではなく、前・
後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施することは全て
本発明の技術範囲に包含される。
【００１１】
【実施例及び比較例】ヒドロキシ化合物と界面活性剤を
混合した溶液に、水に難溶性の抗菌剤を混合攪拌し、溶
解あるいは懸濁させた後、石膏粉末を順次追加して、石
膏粉末表面に抗菌剤を均一に被覆し、抗菌性石膏粉末を
作製した。夫々に用いたヒドロキシ化合物等の名称及び
添加率を表１に示す。更に得られた抗菌性石膏粉末の物
性を下記の方法で調べた。
混合した溶液に、水に難溶性の抗菌剤を混合攪拌し、溶
解あるいは懸濁させた後、石膏粉末を順次追加して、石
膏粉末表面に抗菌剤を均一に被覆し、抗菌性石膏粉末を
作製した。夫々に用いたヒドロキシ化合物等の名称及び
添加率を表１に示す。更に得られた抗菌性石膏粉末の物
性を下記の方法で調べた。
【００１２】評価方法
・凝結時間，凝結膨張およびぬれ圧縮強さの測定ＪｌＳ
Ｔ−６６０５に準じて行った。
Ｔ−６６０５に準じて行った。
【００１３】・表面荒さ測定試験
アルギン酸塩印象材で表面の滑沢なアクリル板（２０×
３０×５ｍｍ）の印象を採り、アルギン酸塩印象材の硬
化後アクリル板を撤去し、直ちに石膏を注入してそのま
ま室温に放置した。石膏注入１時間後に、硬化した石膏
を取りはずし、アクリル板印象面の表面荒さを表面形状
測定機（商品名サーフコム５０Ａ；東京精密社製）にて
測定した。
３０×５ｍｍ）の印象を採り、アルギン酸塩印象材の硬
化後アクリル板を撤去し、直ちに石膏を注入してそのま
ま室温に放置した。石膏注入１時間後に、硬化した石膏
を取りはずし、アクリル板印象面の表面荒さを表面形状
測定機（商品名サーフコム５０Ａ；東京精密社製）にて
測定した。
【００１４】・抗菌性試験
表面荒さ測定試験と同じ形状の石膏硬化体を被験材料と
して、黄色ブドウ球菌（グラム陽性菌：Ｓｔａｐｈｙｌ
ｏｃｏｃｃｕｓ ａｕｒｅｕｓ ＡＴＣＣ ２５９２３
） および大腸菌（グラム陰性菌：Ｅｓｃｈｅｒｉｃｈ
ｉａ ｃｏｌｉ ＩＦＯ １３５００） の１０６−７
ｃｅｌｌｓ／ｍｌ の菌液に静置し、３７℃，３０分イ
ンキュベート後、菌液より取り出し、生理食塩水で洗浄
した。次に菌液にさらした被験材料をＢＨＩ寒天平板培
地に静置し、約５０℃に放冷したＢＨＩ寒天培地を注入
し、培地を完全に硬化させた。
して、黄色ブドウ球菌（グラム陽性菌：Ｓｔａｐｈｙｌ
ｏｃｏｃｃｕｓ ａｕｒｅｕｓ ＡＴＣＣ ２５９２３
） および大腸菌（グラム陰性菌：Ｅｓｃｈｅｒｉｃｈ
ｉａ ｃｏｌｉ ＩＦＯ １３５００） の１０６−７
ｃｅｌｌｓ／ｍｌ の菌液に静置し、３７℃，３０分イ
ンキュベート後、菌液より取り出し、生理食塩水で洗浄
した。次に菌液にさらした被験材料をＢＨＩ寒天平板培
地に静置し、約５０℃に放冷したＢＨＩ寒天培地を注入
し、培地を完全に硬化させた。
【００１５】硬化した寒天培地から被験材料を注意深く
撤去し、３７℃で２４時間培養後、出現したコロニーを
計測して抗菌性を判定した。 判定基準 ＋：コロニーが検出せず ±：コロニーが局在して認められる −：コロニーが全面に認められる
撤去し、３７℃で２４時間培養後、出現したコロニーを
計測して抗菌性を判定した。 判定基準 ＋：コロニーが検出せず ±：コロニーが局在して認められる −：コロニーが全面に認められる
【００１６】
【表１】
【００１７】表１に示されるように Ｎｏ．１〜６の実
施例は十分な抗菌性を有し、しかも表面荒れの少ないも
のであった。一方比較例の Ｎｏ．７及び８は抗菌剤等
が加えられていないので抗菌性を全く示さず、 Ｎｏ．
９は抗菌剤として水溶性の塩化ベンザルコニウムが加え
られており、抗菌性は優れていたが、吸湿性を有するた
め、表面荒れを生じていた。また Ｎｏ．１０はヒドロ
キシ化合物及び界面活性剤が加えられていないので、Ｎ
ｏ．１１及びＮｏ．１２はヒドロキシ化合物または界面
活性剤が加えられていないので、夫々十分に石膏表面を
被覆することができず、十分な抗菌性が得られなかった
。また表面荒れの大きなものであった。
施例は十分な抗菌性を有し、しかも表面荒れの少ないも
のであった。一方比較例の Ｎｏ．７及び８は抗菌剤等
が加えられていないので抗菌性を全く示さず、 Ｎｏ．
９は抗菌剤として水溶性の塩化ベンザルコニウムが加え
られており、抗菌性は優れていたが、吸湿性を有するた
め、表面荒れを生じていた。また Ｎｏ．１０はヒドロ
キシ化合物及び界面活性剤が加えられていないので、Ｎ
ｏ．１１及びＮｏ．１２はヒドロキシ化合物または界面
活性剤が加えられていないので、夫々十分に石膏表面を
被覆することができず、十分な抗菌性が得られなかった
。また表面荒れの大きなものであった。
【００１８】使用例
歯科用アルギン酸塩印象材を用いて、５５才女性の口腔
内の上顎全体の印象を採取した。この採取した印象材の
印象面を正中線で左右２分割になる様にし、左半分に比
較例１の石膏を水で練和して注入し、右半分には水で練
和した実施例５の抗菌剤配合の石膏を注入し、室温で硬
化させ石膏模型を得た。次に左右それぞれの石膏模型を
ＢＨＩ平板寒天培地の上に静置し、直ちに約５０℃に放
冷したＢＨＩ寒天培地を注入し、培地が十分に固化した
後、石膏模型を除去し、３７℃，２４時間培養した。培
養後、コロニーの出現について調べたところ、比較例１
の左半分には全面にコロニーの出現が認められたが、右
半分の実施例５の所には、コロニーが検出されず、十分
な抗菌効果が得られた。
内の上顎全体の印象を採取した。この採取した印象材の
印象面を正中線で左右２分割になる様にし、左半分に比
較例１の石膏を水で練和して注入し、右半分には水で練
和した実施例５の抗菌剤配合の石膏を注入し、室温で硬
化させ石膏模型を得た。次に左右それぞれの石膏模型を
ＢＨＩ平板寒天培地の上に静置し、直ちに約５０℃に放
冷したＢＨＩ寒天培地を注入し、培地が十分に固化した
後、石膏模型を除去し、３７℃，２４時間培養した。培
養後、コロニーの出現について調べたところ、比較例１
の左半分には全面にコロニーの出現が認められたが、右
半分の実施例５の所には、コロニーが検出されず、十分
な抗菌効果が得られた。
【００１９】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、吸
湿性のない水難溶性抗菌剤を粉末状又は油状の如何にか
かわらず、石膏表面に均一に被覆することができ、十分
な抗菌性並びに優れた表面性状を有する歯科用石膏組成
物を提供することができるようになった。また本発明の
歯科用石膏組成物は粉塵の発生が非常に少なく、大変扱
いやすい。
湿性のない水難溶性抗菌剤を粉末状又は油状の如何にか
かわらず、石膏表面に均一に被覆することができ、十分
な抗菌性並びに優れた表面性状を有する歯科用石膏組成
物を提供することができるようになった。また本発明の
歯科用石膏組成物は粉塵の発生が非常に少なく、大変扱
いやすい。
Claims (1)
- 【請求項１】 水に難溶性の抗菌剤、ヒドロキシ化合
物及び界面活性剤を配合してなることを特徴とする抗菌
性歯科用石膏組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14987191A JP3165176B2 (ja) | 1991-05-23 | 1991-05-23 | 抗菌性歯科用石膏組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14987191A JP3165176B2 (ja) | 1991-05-23 | 1991-05-23 | 抗菌性歯科用石膏組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04346905A true JPH04346905A (ja) | 1992-12-02 |
| JP3165176B2 JP3165176B2 (ja) | 2001-05-14 |
Family
ID=15484476
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14987191A Expired - Fee Related JP3165176B2 (ja) | 1991-05-23 | 1991-05-23 | 抗菌性歯科用石膏組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3165176B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1033567A (ja) * | 1996-07-23 | 1998-02-10 | Mitsubishi Chem Corp | 歯科用石膏組成物 |
| KR100439019B1 (ko) * | 1996-08-02 | 2004-08-30 | 주식회사 금강고려화학 | 방균.방곰팡이성 석고보드와 그 제조방법 |
| EP2353576A1 (en) | 2010-02-09 | 2011-08-10 | GC Corporation | Tooth coating material |
-
1991
- 1991-05-23 JP JP14987191A patent/JP3165176B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1033567A (ja) * | 1996-07-23 | 1998-02-10 | Mitsubishi Chem Corp | 歯科用石膏組成物 |
| KR100439019B1 (ko) * | 1996-08-02 | 2004-08-30 | 주식회사 금강고려화학 | 방균.방곰팡이성 석고보드와 그 제조방법 |
| EP2353576A1 (en) | 2010-02-09 | 2011-08-10 | GC Corporation | Tooth coating material |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3165176B2 (ja) | 2001-05-14 |
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