JPH04346225A - マグネトロンプラズマエッチング方法及び装置 - Google Patents
マグネトロンプラズマエッチング方法及び装置Info
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- JPH04346225A JPH04346225A JP3149540A JP14954091A JPH04346225A JP H04346225 A JPH04346225 A JP H04346225A JP 3149540 A JP3149540 A JP 3149540A JP 14954091 A JP14954091 A JP 14954091A JP H04346225 A JPH04346225 A JP H04346225A
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- Plasma Technology (AREA)
- ing And Chemical Polishing (AREA)
- Drying Of Semiconductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置等の製造プロ
セスのドライエッチング、特にマグネトロンプラズマエ
ッチング方法及び装置に関する。
セスのドライエッチング、特にマグネトロンプラズマエ
ッチング方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来方法及び装置の1例の構成を
示す説明図、図5は図4の装置でシリコンウェーハ上の
熱酸化膜をエッチングした場合のエッチング速度のウェ
ーハ内分布を示す図である。この従来例は真空チャンバ
1内に被エッチングウェーハ7を載置電極2と,これに
平行に対向して対向電極3を設置し、この両電極2,3
にそれぞれ交流電源4,5により同一周波数の交流電力
を供給すると同時に、N極とS極を相対峙した永久磁石
6により形成される磁界を両電極2,3間に供給し、か
つ真空チャンバ1内にエッチングガスを供給してプラズ
マ放電させ、被エッチングウェーハ7をエッチングする
構成になっている。
示す説明図、図5は図4の装置でシリコンウェーハ上の
熱酸化膜をエッチングした場合のエッチング速度のウェ
ーハ内分布を示す図である。この従来例は真空チャンバ
1内に被エッチングウェーハ7を載置電極2と,これに
平行に対向して対向電極3を設置し、この両電極2,3
にそれぞれ交流電源4,5により同一周波数の交流電力
を供給すると同時に、N極とS極を相対峙した永久磁石
6により形成される磁界を両電極2,3間に供給し、か
つ真空チャンバ1内にエッチングガスを供給してプラズ
マ放電させ、被エッチングウェーハ7をエッチングする
構成になっている。
【0003】永久磁石6は、被エッチングウェーハ7表
面に出来るだけ平行な磁界を発生させるため、ウェーハ
載置電極2表面と同じか又はそれより下方位置8に配置
される。両電極2,3のプラズマ放電領域の間隔9は、
両電極2,3間を電子が無衝突で往復できる程度の距離
とし、通常使用する1Pa付近のガス圧においては20
mm前後である。
面に出来るだけ平行な磁界を発生させるため、ウェーハ
載置電極2表面と同じか又はそれより下方位置8に配置
される。両電極2,3のプラズマ放電領域の間隔9は、
両電極2,3間を電子が無衝突で往復できる程度の距離
とし、通常使用する1Pa付近のガス圧においては20
mm前後である。
【0004】一方、両電極2,3に印加する交流電力は
、ウェーハ載置電極2より対向電極3に多く供給する。 これは両電極2,3に対称なマグネトロンプラズマを形
成させる目的で、磁石位置8に近いウェーハ載置電極2
の電力を小さくするためのものである。
、ウェーハ載置電極2より対向電極3に多く供給する。 これは両電極2,3に対称なマグネトロンプラズマを形
成させる目的で、磁石位置8に近いウェーハ載置電極2
の電力を小さくするためのものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来装置でエッチングした場合、ウェーハ面内で均一なエ
ッチング速度を得ることが困難である。すなわち磁石6
をウェーハ7表面と平行な面内で回転させずに固定磁界
を供給した場合、エッチング速度のウェーハ面内分布は
図5の如くX方向およびY方向ともバラツキが著しく、
均一性はウェーハ全体で±30%以上にも達し、半導体
デバイスの製造プロセスに適用することが困難になる。
来装置でエッチングした場合、ウェーハ面内で均一なエ
ッチング速度を得ることが困難である。すなわち磁石6
をウェーハ7表面と平行な面内で回転させずに固定磁界
を供給した場合、エッチング速度のウェーハ面内分布は
図5の如くX方向およびY方向ともバラツキが著しく、
均一性はウェーハ全体で±30%以上にも達し、半導体
デバイスの製造プロセスに適用することが困難になる。
【0006】X方向の均一性は両電極2,3に印加する
電力を適切に選ぶなどプロセス条件の選択によりある範
囲内で均一性を改善することは可能であるが、その場合
でもY方向とのエッチング速度の差を半導体デバイスの
プロセスに適用可能なレベル迄小さくすることは困難で
ある。
電力を適切に選ぶなどプロセス条件の選択によりある範
囲内で均一性を改善することは可能であるが、その場合
でもY方向とのエッチング速度の差を半導体デバイスの
プロセスに適用可能なレベル迄小さくすることは困難で
ある。
【0007】尚、磁石6の大きさを電極2,3の直径よ
り充分に大きくすることで均一性の改善は可能と予想さ
れるが、その場合装置がきわめて大型化し、半導体製造
プロセスに適さない装置となる。
り充分に大きくすることで均一性の改善は可能と予想さ
れるが、その場合装置がきわめて大型化し、半導体製造
プロセスに適さない装置となる。
【0008】また磁石6を回転して両電極2,3間に回
転磁場を供給することで、エッチング速度のウェーハ面
内分布を改善する方法が採られる。しかしこの場合、エ
ッチング速度のバラツキは十分小さくなるものの、半導
体デバイスのエッチングで問題となるチャージアップ損
傷等の電気的なダメージが問題として残る。
転磁場を供給することで、エッチング速度のウェーハ面
内分布を改善する方法が採られる。しかしこの場合、エ
ッチング速度のバラツキは十分小さくなるものの、半導
体デバイスのエッチングで問題となるチャージアップ損
傷等の電気的なダメージが問題として残る。
【0009】特に最近の高性能化したデバイスでは一層
問題となる。このようにウェーハ面内で不均一性の著し
いプラズマを用いた場合にはエッチング速度は見かけ上
均一となるが電気的なダメージは解消されない。したが
って、従来のマグネトロンプラズマエッチング装置では
半導体デバイスの製造プロセスで使用可能なエッチング
性能を満足することが困難である。
問題となる。このようにウェーハ面内で不均一性の著し
いプラズマを用いた場合にはエッチング速度は見かけ上
均一となるが電気的なダメージは解消されない。したが
って、従来のマグネトロンプラズマエッチング装置では
半導体デバイスの製造プロセスで使用可能なエッチング
性能を満足することが困難である。
【0010】本発明の目的はウェーハ内のエッチング速
度のバラツキが小さく、かつ素子損傷の少ないマグネト
ロンプラズマエッチング方法及び装置を提供することで
ある。
度のバラツキが小さく、かつ素子損傷の少ないマグネト
ロンプラズマエッチング方法及び装置を提供することで
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明方法は上記課題を
解決し上記目的を達成するため、図1に示すように真空
チャンバ1内に、被エッチングウェーハ7を載置するウ
ェーハ載置電極2と,これに平行に対向する対向電極3
を設置し、この両電極2,3にそれぞれ同一周波数の交
流電力を供給すると同時に、N極とS極を相対峙した磁
石6により形成される磁界を両電極2,3間に供給し、
かつ真空チャンバ1内にエッチングガスを供給してプラ
ズマ放電させ、被エッチングウェーハ7をエッチングす
るマグネトロンプラズマエッチング方法において、前記
ウェーハ載置電極2のウェーハ載置面から上方へ50m
m以上500mm以下の範囲で任意位置に前記磁石6を
設定することを特徴とする。
解決し上記目的を達成するため、図1に示すように真空
チャンバ1内に、被エッチングウェーハ7を載置するウ
ェーハ載置電極2と,これに平行に対向する対向電極3
を設置し、この両電極2,3にそれぞれ同一周波数の交
流電力を供給すると同時に、N極とS極を相対峙した磁
石6により形成される磁界を両電極2,3間に供給し、
かつ真空チャンバ1内にエッチングガスを供給してプラ
ズマ放電させ、被エッチングウェーハ7をエッチングす
るマグネトロンプラズマエッチング方法において、前記
ウェーハ載置電極2のウェーハ載置面から上方へ50m
m以上500mm以下の範囲で任意位置に前記磁石6を
設定することを特徴とする。
【0012】本発明装置は同じ課題を解決し、同じ目的
を達成するため、図1に示すように真空チャンバ1内に
被エッチングウェーハ7を載置するウェーハ載置電極2
と,これに平行に対向して対向電極3を設置し、この電
極2,3にそれぞれ同一周波数の交流電力を供給すると
同時にN極とS極を相対峙した磁石6により形成される
磁界を両電極2,3間に供給し、かつ真空チャンバ1内
にエッチングガスを供給してプラズマ放電させ、被エッ
チングウェーハ7をエッチングするマグネトロンプラズ
マエッチング装置において、前記ウェーハ載置電極2の
ウェーハ載置面から上方へ50mm以上500mm以下
の範囲で任意位置に前記磁石6を設定する手段11を設
けてなる。
を達成するため、図1に示すように真空チャンバ1内に
被エッチングウェーハ7を載置するウェーハ載置電極2
と,これに平行に対向して対向電極3を設置し、この電
極2,3にそれぞれ同一周波数の交流電力を供給すると
同時にN極とS極を相対峙した磁石6により形成される
磁界を両電極2,3間に供給し、かつ真空チャンバ1内
にエッチングガスを供給してプラズマ放電させ、被エッ
チングウェーハ7をエッチングするマグネトロンプラズ
マエッチング装置において、前記ウェーハ載置電極2の
ウェーハ載置面から上方へ50mm以上500mm以下
の範囲で任意位置に前記磁石6を設定する手段11を設
けてなる。
【0013】
【作用】ウェーハ載置電極2のウェーハ載置面から上方
へ50mm以上500mm以下の任意位置に磁石6を設
定すると、両電極2,3間に形成される磁界分布は被エ
ッチングウェーハ7表面に対して凹形の分布となるため
、この磁界に沿って回転運動する電子の働きによって生
ずる濃いプラズマ領域をウェーハ7から遠ざけられる結
果、従来よりウェーハ面内で均一なエッチング速度を実
現し易くなり、磁石6を静止した状態でも磁界を与えな
い通常の平行平板型電極のプラズマエッチングと同等の
均一性を得ることができることになる。
へ50mm以上500mm以下の任意位置に磁石6を設
定すると、両電極2,3間に形成される磁界分布は被エ
ッチングウェーハ7表面に対して凹形の分布となるため
、この磁界に沿って回転運動する電子の働きによって生
ずる濃いプラズマ領域をウェーハ7から遠ざけられる結
果、従来よりウェーハ面内で均一なエッチング速度を実
現し易くなり、磁石6を静止した状態でも磁界を与えな
い通常の平行平板型電極のプラズマエッチングと同等の
均一性を得ることができることになる。
【0014】
【実施例】図1は本発明方法及び装置の1実施例の構成
を示す説明図、図2は本発明の両電極に供給する交流電
力の位相差とエッチング速度の均一性を示す図、図3は
本発明で得られたウェーハ面内でのエッチング速度の均
一性を示す図である。
を示す説明図、図2は本発明の両電極に供給する交流電
力の位相差とエッチング速度の均一性を示す図、図3は
本発明で得られたウェーハ面内でのエッチング速度の均
一性を示す図である。
【0015】図1において1は真空チャンバ、2は被エ
ッチングウェーハ7を載置したウェーハ載置電極、3は
これに平行に対向する対向電極で、これらの電極2,3
は真空チャンバ1内に設置されている。4,5はそれぞ
れ同一周波数の交流電力を供給する交流電源、10は両
電極2,3にそれぞれ供給する交流電力の位相を変える
フェーズシフタである。
ッチングウェーハ7を載置したウェーハ載置電極、3は
これに平行に対向する対向電極で、これらの電極2,3
は真空チャンバ1内に設置されている。4,5はそれぞ
れ同一周波数の交流電力を供給する交流電源、10は両
電極2,3にそれぞれ供給する交流電力の位相を変える
フェーズシフタである。
【0016】6はウェーハ載置電極2のウェーハ載置面
から上方へ50mm以上500mm以下の任意位置に設
定される永久磁石で、そのN極とS極は相対峙している
。11は磁石6の位置を設定する磁石上下駆動機構であ
る。
から上方へ50mm以上500mm以下の任意位置に設
定される永久磁石で、そのN極とS極は相対峙している
。11は磁石6の位置を設定する磁石上下駆動機構であ
る。
【0017】13は両電極2,3間のプラズマ放電領域
の間隔9を、20mm以上50mm以下の任意距離に設
定する電極間隔調整機構、12は磁石6を回転する磁石
回転機構で、磁石6をウェーハ表面と平行な面内で回転
可能な構成となっている。
の間隔9を、20mm以上50mm以下の任意距離に設
定する電極間隔調整機構、12は磁石6を回転する磁石
回転機構で、磁石6をウェーハ表面と平行な面内で回転
可能な構成となっている。
【0018】磁石位置8,両電極間隔9,及び両電極2
,3に供給する交流電力の位相の各設定をいずれも独立
に、かつ手動で行うか又はプログラム制御による自動で
行う手段を備えている。
,3に供給する交流電力の位相の各設定をいずれも独立
に、かつ手動で行うか又はプログラム制御による自動で
行う手段を備えている。
【0019】上記構成の本実施例において、ウェーハ載
置電極2のウェーハ載置面から50mm以上500mm
以下の任意位置に磁石6を、磁石上下動機構11により
手動で設定するか又はプログラム制御による磁石上下動
機構11により自動的に設定すると、両電極2,3間に
形成される磁界分布は、電極2の下方に配置した従来方
法と逆のウェーハ表面に対して凹形の分布となる。
置電極2のウェーハ載置面から50mm以上500mm
以下の任意位置に磁石6を、磁石上下動機構11により
手動で設定するか又はプログラム制御による磁石上下動
機構11により自動的に設定すると、両電極2,3間に
形成される磁界分布は、電極2の下方に配置した従来方
法と逆のウェーハ表面に対して凹形の分布となる。
【0020】そのため、この磁界に沿って回転運動する
電子の働きによって生ずる濃いプラズマ領域をウェーハ
7から遠ざけられる結果、従来よりウェーハ面内で均一
なエッチング速度を実現し易くなり、磁石6を静止した
状態でも磁界を与えない通常の平行平板型電極のプラズ
マエッチングと同等の均一性を得ることができることに
なる。
電子の働きによって生ずる濃いプラズマ領域をウェーハ
7から遠ざけられる結果、従来よりウェーハ面内で均一
なエッチング速度を実現し易くなり、磁石6を静止した
状態でも磁界を与えない通常の平行平板型電極のプラズ
マエッチングと同等の均一性を得ることができることに
なる。
【0021】又、ウェーハ載置電極2と対向電極3間の
プラズマ放電領域の間隔9を、少なくとも20mm以上
で50mm以内の範囲でプログラム制御による電極間隔
調整機構13により自動的に設定可能であり、かつ、他
のシーケンスとは完全に独立に制御することができる。
プラズマ放電領域の間隔9を、少なくとも20mm以上
で50mm以内の範囲でプログラム制御による電極間隔
調整機構13により自動的に設定可能であり、かつ、他
のシーケンスとは完全に独立に制御することができる。
【0022】電極間隔9は小さいほどウェーハ内のX方
向とY方向とのエッチング速度の差が大きくなり均一性
が低下し、電極間隔9が大き過ぎる場合はウェーハ内の
エッチング速度が周辺部より中心部が大きくなるように
分布して均一性が低下するとともにマグネトロンプラズ
マ放電の特徴である高速のエッチング速度が得られにく
くなるため、上記両電極2,3間の間隔9は少なくとも
20mm以上50mm以内の範囲が適切である。
向とY方向とのエッチング速度の差が大きくなり均一性
が低下し、電極間隔9が大き過ぎる場合はウェーハ内の
エッチング速度が周辺部より中心部が大きくなるように
分布して均一性が低下するとともにマグネトロンプラズ
マ放電の特徴である高速のエッチング速度が得られにく
くなるため、上記両電極2,3間の間隔9は少なくとも
20mm以上50mm以内の範囲が適切である。
【0023】同一周波数の交流電力を両電極2,3にそ
れぞれフェーズシフタ10を用いて位相を変えて供給し
、特にウェーハ載置電極2と対向電極3に印加する交流
電力の位相差を種々に変化させると、図2に示す如くウ
ェーハ面内での均一性が変化する。この場合、ウェーハ
載置電極2に供給する交流電力の位相を対向電極3に供
給する交流電力の位相より遅れた位相とした時に、均一
性が著しく向上することが判った。
れぞれフェーズシフタ10を用いて位相を変えて供給し
、特にウェーハ載置電極2と対向電極3に印加する交流
電力の位相差を種々に変化させると、図2に示す如くウ
ェーハ面内での均一性が変化する。この場合、ウェーハ
載置電極2に供給する交流電力の位相を対向電極3に供
給する交流電力の位相より遅れた位相とした時に、均一
性が著しく向上することが判った。
【0024】特に位相差が150°遅れた場合はエッチ
ング速度の均一性は同じ位相にした場合の約3分の1に
改善できる。なお、位相差の最適値は、電極間隔,ガス
圧力,交流電力などの他のエッチング条件およびチャン
バ構造によって異なるが、約90°以上180°以内の
範囲で効果が認められている。
ング速度の均一性は同じ位相にした場合の約3分の1に
改善できる。なお、位相差の最適値は、電極間隔,ガス
圧力,交流電力などの他のエッチング条件およびチャン
バ構造によって異なるが、約90°以上180°以内の
範囲で効果が認められている。
【0025】また両電極2,3に供給する交流電力の値
は、磁石位置8に近い対向電極3に供給する交流電力を
、ウェーハ載置電極2に供給する交流電力より小さくし
た場合に均一性が向上することも判った。
は、磁石位置8に近い対向電極3に供給する交流電力を
、ウェーハ載置電極2に供給する交流電力より小さくし
た場合に均一性が向上することも判った。
【0026】次に具体例について述べる。図1の装置に
おいて、中空円筒状で周方向に相対峙してN極とS極を
有し、その円筒状中心部での磁束密度が約150ガウス
の永久磁石6を図1に示した如くウェーハ載置電極2の
ウェーハ載置面から約200mm上方の位置に手動で設
定した。但しこの場合、放電中は磁石6に周方向の回転
等を与えない静止した状態での固定磁界を供給した。
おいて、中空円筒状で周方向に相対峙してN極とS極を
有し、その円筒状中心部での磁束密度が約150ガウス
の永久磁石6を図1に示した如くウェーハ載置電極2の
ウェーハ載置面から約200mm上方の位置に手動で設
定した。但しこの場合、放電中は磁石6に周方向の回転
等を与えない静止した状態での固定磁界を供給した。
【0027】電極間隔9はプログラム設定で40mmと
し、制御部からの指令でエッチング動作が開始される依
然に40mmに自動的に設定されるようにした。この状
態で熱酸化膜を形成した直径6インチのシリコンウェー
ハ7を自動搬送してウェーハ載置電極2上に置き、C2
F6 ガスを導入して真空チャンバ1内を約1Paの
ガス圧力に保持しつつウェーハ載置電極2に13.56
MHzの高周波電力を900W,また対向電極3に同じ
周波数の高周波電力を700Wそれぞれ供給してマグネ
トロン放電プラズマによるエッチングを行った。尚、こ
の場合ウェーハ載置電極2の電力は位相を対向電極3に
対して約150°遅らせて供給した。
し、制御部からの指令でエッチング動作が開始される依
然に40mmに自動的に設定されるようにした。この状
態で熱酸化膜を形成した直径6インチのシリコンウェー
ハ7を自動搬送してウェーハ載置電極2上に置き、C2
F6 ガスを導入して真空チャンバ1内を約1Paの
ガス圧力に保持しつつウェーハ載置電極2に13.56
MHzの高周波電力を900W,また対向電極3に同じ
周波数の高周波電力を700Wそれぞれ供給してマグネ
トロン放電プラズマによるエッチングを行った。尚、こ
の場合ウェーハ載置電極2の電力は位相を対向電極3に
対して約150°遅らせて供給した。
【0028】その結果、図3に示す如くウェーハ内のエ
ッチング速度のバラツキは小さく、均一性は±5.3%
であった。この値は従来の装置で得られる±30%以上
に比較して極めて小さく、本発明を用いると均一性の優
れたエッチングを実現可能なことが判った。さらに、こ
の場合チャージアップ現象による半導体デバイスの電気
的特性の低下も従来法より著しく低減されていた。
ッチング速度のバラツキは小さく、均一性は±5.3%
であった。この値は従来の装置で得られる±30%以上
に比較して極めて小さく、本発明を用いると均一性の優
れたエッチングを実現可能なことが判った。さらに、こ
の場合チャージアップ現象による半導体デバイスの電気
的特性の低下も従来法より著しく低減されていた。
【0029】本発明は磁石位置8の設定のみならず、ウ
ェーハ載置電極2と対向電極3間の間隔9,両電極2,
3に供給する交流電力の位相及び大きさの一部又は全部
を適切に設定することによりウェーハ面内でのプラズマ
エッチングのなお一層良好な均一性を得ることができる
。
ェーハ載置電極2と対向電極3間の間隔9,両電極2,
3に供給する交流電力の位相及び大きさの一部又は全部
を適切に設定することによりウェーハ面内でのプラズマ
エッチングのなお一層良好な均一性を得ることができる
。
【0030】更に、磁石6をウェーハ表面と平行な面内
で回転することによりプラズマエッチングの均一性を向
上させることができる。
で回転することによりプラズマエッチングの均一性を向
上させることができる。
【0031】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、ウェーハ
載置電極2のウェーハ載置面から上方へ50mm以上5
00mm以下の範囲で任意位置に磁石6を設定すること
により両電極2,3間に形成される磁界分布がウェーハ
載置電極2の下方に配置した従来方法と逆のウェーハ表
面に対して凹形の分布となるため、この磁界に沿って回
転運動する電子の働きによって生ずる濃いプラズマ領域
をウェーハ7から遠ざけられる結果、従来よりウェーハ
面内で均一なエッチング速度を実現し易くなり、磁石6
を静止した状態でも磁界を与えない通常の平行平板型電
極のプラズマエッチングと同等の均一性を得ることがで
きる。
載置電極2のウェーハ載置面から上方へ50mm以上5
00mm以下の範囲で任意位置に磁石6を設定すること
により両電極2,3間に形成される磁界分布がウェーハ
載置電極2の下方に配置した従来方法と逆のウェーハ表
面に対して凹形の分布となるため、この磁界に沿って回
転運動する電子の働きによって生ずる濃いプラズマ領域
をウェーハ7から遠ざけられる結果、従来よりウェーハ
面内で均一なエッチング速度を実現し易くなり、磁石6
を静止した状態でも磁界を与えない通常の平行平板型電
極のプラズマエッチングと同等の均一性を得ることがで
きる。
【図1】本発明方法及び装置の1実施例の構成を示す説
明図である。
明図である。
【図2】本発明の両電極に供給する交流電力の位相差と
エッチング速度の均一性を示す図である。
エッチング速度の均一性を示す図である。
【図3】本発明で得られたウェーハ面内でのエッチング
速度の均一性を示す図である。
速度の均一性を示す図である。
【図4】従来方法及び装置の1例の構成を示す説明図で
ある。
ある。
【図5】図4の装置でシリコンウェーハ上の熱酸化膜を
エッチングした場合のエッチング速度のウェーハ内分布
を示す図である。
エッチングした場合のエッチング速度のウェーハ内分布
を示す図である。
1 真空チャンバ
2 ウェーハ載置電極
3 対向電極
4 交流電源
5 交流電源
6 (永久)磁石
7 被エッチングウェーハ
8 磁石位置
9 電極間隔
10 手段(フェーズシフタ)
11 手段(磁石上下駆動機構)
12 手段(磁石回転機構)
13 手段(電極間隔調整機構)
Claims (12)
- 【請求項1】 真空チャンバ(1)内に、被エッチン
グウェーハ(7)を載置するウェーハ載置電極(2)と
,これに平行に対向する対向電極(3)を設置し、この
両電極(2,3)にそれぞれ同一周波数の交流電力を供
給すると同時に、N極とS極を相対峙した磁石(6)に
より形成される磁界を両電極(2,3)間に供給し、か
つ真空チャンバ(1)内にエッチングガスを供給してプ
ラズマ放電させ、被エッチングウェーハ(7)をエッチ
ングするマグネトロンプラズマエッチング方法において
、前記ウェーハ載置電極(2)のウェーハ載置面から上
方へ50mm以上500mm以下の範囲で任意位置に前
記磁石(6)を設定することを特徴とするマグネトロン
プラズマエッチング方法。 - 【請求項2】 両電極(2,3)間のプラズマ発生領
域の間隔(9),両電極(2,3)に供給する交流電力
の位相及び大きさの一部又は全部を適切に設定すること
を特徴とする請求項1のマグネトロンプラズマエッチン
グ方法。 - 【請求項3】 両電極(2,3)間のプラズマ発生領
域の間隔(9)を,20mm以上50mm以下の範囲で
任意距離に、ウェーハ載置電極(2)に供給する交流電
力の位相を,対向電極(3)に供給する交流電力の位相
より90°以上180°以内の範囲で遅らせた位相に、
ウェーハ載置電極(2)に供給する交流電力を、対向電
極(3)に供給する交流電力より大きく、設定すること
を特徴とする請求項2のマグネトロンプラズマエッチン
グ方法。 - 【請求項4】 磁石(6)を静止した状態で使用し、
シリコン酸化膜のウェーハ(7)面内のエッチング速度
のバラツキが±10%以下になるようにしたことを特徴
とする請求項1〜3のマグネトロンプラズマエッチング
方法。 - 【請求項5】 エッチングガスは、フッ素原子を含む
単独ガス又は該ガスと2種類以上の他のガスとの混合ガ
スを供給してプラズマ放電させ、被エッチングウェーハ
(7)のシリコン酸化膜をエッチングすることを特徴と
する請求項1のマグネトロンプラズマエッチング方法。 - 【請求項6】 被エッチングウェーハ(7)に代えて
半導体素子のシリコン酸化物をエッチングすることを特
徴とする請求項1〜5のマグネトロンプラズマエッチン
グ方法。 - 【請求項7】 交流電力の周波数を13.56MHz
とすることを特徴とする請求項1〜4のマグネトロンプ
ラズマエッチング方法。 - 【請求項8】 真空チャンバ(1)内に被エッチング
ウェーハ(7)を載置するウェーハ載置電極(2)と,
これに平行に対向して対向電極(3)を設置し、この両
電極(2,3)にそれぞれ同一周波数の交流電力を供給
すると同時にN極とS極を相対峙した磁石(6)により
形成される磁界を両電極(2,3)間に供給し、かつ真
空チャンバ(1)内にエッチングガスを供給してプラズ
マ放電させ、被エッチングウェーハ(7)をエッチング
するマグネトロンプラズマエッチング装置において、前
記ウェーハ載置電極(2)のウェーハ載置面から上方へ
50mm以上500mm以下の範囲で任意位置に前記磁
石(6)を設定する手段(11)を設けてなるマグネト
ロンプラズマエッチング装置。 - 【請求項9】 両電極(2,3)間のプラズマ発生領
域の間隔(9)を設定する手段(13)と、両電極(2
,3)にそれぞれ供給する交流電力の位相を設定する手
段(10)及び大きさを設定する手段の一部又は全部を
備えたことを特徴とする請求項8のマグネトロンプラズ
マエッチング装置。 - 【請求項10】 磁石位置(8),両電極間隔(9)
,及び両電極(2,3)に供給する交流電力の位相の各
設定をいずれも独立に、かつ手動で行うか又はプログラ
ム制御による自動で行う手段を備えたことを特徴とする
請求項8,9のマグネトロンプラズマエッチング装置。 - 【請求項11】 被エッチングウェーハ(7)の表面
に対して平行又は凸形の磁界分布を発生させる位置に磁
石(6)を配置したことを特徴とする請求項8〜10の
マグネトロンプラズマエッチング装置。 - 【請求項12】 被エッチングウェーハ(7)の表面
を平行な面内で磁石(6)を回転させる手段(12)を
具備したことを特徴とする請求項8〜11のマグネトロ
ンプラズマエッチング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3149540A JPH04346225A (ja) | 1991-05-23 | 1991-05-23 | マグネトロンプラズマエッチング方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3149540A JPH04346225A (ja) | 1991-05-23 | 1991-05-23 | マグネトロンプラズマエッチング方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04346225A true JPH04346225A (ja) | 1992-12-02 |
Family
ID=15477379
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3149540A Pending JPH04346225A (ja) | 1991-05-23 | 1991-05-23 | マグネトロンプラズマエッチング方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04346225A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000031787A1 (fr) * | 1998-11-26 | 2000-06-02 | Hitachi, Ltd. | Dispositif de gravure a sec et procede de gravure a sec |
-
1991
- 1991-05-23 JP JP3149540A patent/JPH04346225A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000031787A1 (fr) * | 1998-11-26 | 2000-06-02 | Hitachi, Ltd. | Dispositif de gravure a sec et procede de gravure a sec |
US6573190B1 (en) * | 1998-11-26 | 2003-06-03 | Hitachi, Ltd. | Dry etching device and dry etching method |
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