JPH04343786A - 無冷却式スメルトスパウト - Google Patents

無冷却式スメルトスパウト

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JPH04343786A
JPH04343786A JP11618791A JP11618791A JPH04343786A JP H04343786 A JPH04343786 A JP H04343786A JP 11618791 A JP11618791 A JP 11618791A JP 11618791 A JP11618791 A JP 11618791A JP H04343786 A JPH04343786 A JP H04343786A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
smelt
spout
corrosion
smelt spout
noncooling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11618791A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Nishio
敏昭 西尾
Masatomo Shinohara
篠原 正朝
Kazuo Hiromatsu
広松 一男
Yasukimi Takano
康公 高野
Kazumichi Makino
牧野 和道
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP11618791A priority Critical patent/JPH04343786A/ja
Publication of JPH04343786A publication Critical patent/JPH04343786A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はソーダ回収ボイラのスメ
ルトスパウトに関する。
【0002】
【従来の技術】製紙工程におけるソーダ回収工程を図8
によって説明する。木材チップ01は木釜02にて処理
された後、洗浄工程03、精製工程04、抄紙工程05
に送られる。この洗浄工程03で生じる使用済薬品(黒
液)06はソーダ回収ボイラ07にて処理再生される。 ソーダ回収ボイラ07で処理された薬品はスメルト08
と呼ばれ、約850℃の高温溶融状態で腐食性の極めて
高い物質である。
【0003】ソーダ回収ボイラ07の底部の断面図を図
9に示すが、底部に貯まったスメルト08はスメルトス
パウト09と呼ばれる流路にて炉外に放出される。なお
、図中、010は炉壁である。
【0004】従来のスメルトスパウト09は一般的に図
10に示すような構造をもっている。すなわち、炭素鋼
又は低合金鋼あるいはそれらに18Cr系材の肉盛溶接
を行ったものが使用され、冷却水011によりメタル温
度を低く保っている。なお、図中、012は冷却水入口
管、013は冷却水出口管である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のスメルトスパウ
トは下記するような諸問題を有している。 (1)水冷式であるため、冷却水の循環装置が必要であ
る。 (2)水冷式であるためスメルトスパウト内面の温度が
下がり、スメルト凝固によりスメルト流路の閉塞が頻繁
に発生する。 (3)使用材質が低級なため、耐食性が低く短寿命(水
蒸気爆発の危険有)である。
【0006】なお従来スメルトスパウトの腐食事例から
、スメルトスパウト09の腐食は図11に示すようにス
メルト08流れの境界域013で主に生じることが確認
されている。この現象は酸素の存在下で(酸化雰囲気)
で急激に腐食が進行することを示唆している。また同時
に腐食生成物をスメルト流れが剥ぎ取ることにより次々
に腐食が進行する、いわゆるエロージョン・コロージョ
ンが発生していることを示唆している。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は40wt%以上
のCr含有合金で構成された樋の内面を分割したセラミ
ックスで覆ってなることを特徴とするソーダ回収ボイラ
用無冷却式スメルトスパウトである。
【0008】
【作用】本発明は上記構成を採っていることにより、下
記の作用が奏される。 (1)スパウト内面がセラミックスで覆われていて耐食
性、硬さとも優れている(後記表2参照)のでエロージ
ョン・コロージョンに強い。 (2)セラミックスはブロック状なので熱応力に強い。 (3)セラミックスブロックの隙間から、スメルトが浸
入し、スパウト本体に触れても酸素が遮断されているの
で腐食力は弱い。 (4)スパウト本体は耐食性の強い高Cr鋼なので腐食
は軽微である。
【0009】本発明のスメルトスパウトは高Cr合金製
スパウト本体と、これに内張したブロック状セラミック
スの組合せにより大きな効果を発揮するが、無冷却式で
あるので水蒸気爆発の危険も回避することができる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例を図1によって説明する。 図1は本発明の一実施例に係るスメルトスパウトの斜視
図である。
【0011】金属製のスメルトスパウト本体9の内側に
、セラミックスブロック20が内貼りされているセラミ
ックスブロック20は21で示すような凹凸でかみ合せ
、更におさえ板22をボルト23で本体9に締付けるこ
とにより本体9に取付けられている。
【0012】スメルトスパウト本体9用の材料の腐食速
度を調べるため、表1の各種金属材料片を、実缶より採
取したスメルト中に100時間侵漬した。その結果を表
1及び表1を図化した図2に示す。
【表1】
【表2】
【0013】表1及び図2に示すように、Cr含有量が
40wt%未満では急激に腐食速度が増大するため、8
00℃以上(スメルトスパウトの水冷却を止め空冷式に
するとスパウト本体の表面温度は800℃以上になる。 )の使用温度では実用に耐えず、Cr含有量40wt%
以上になれば腐食速度1mm/年となり実用に供するこ
とができる。
【0014】腐食性向上のために用いる高Cr系材料は
腐食を受けることにより、表面に腐食に対して保護性を
有する酸化皮膜(Cr2 O3 保護性皮膜)を形成し
易い。このCr2 O3 保護性皮膜は腐食性の元素で
ある酸素、硫黄等の侵入(拡散)に対する防護膜として
作用するため合金の耐食性を向上させる。ただしCr含
有量の低い合金ではCr2O3 保護性皮膜の形成能力
が低く、厳しい腐食環境においては効果を生じない。
【0015】更に、図1に示す本実施例の効果を評価す
るために、図3に示すような部分モデルによる検証を行
った。すなわち、40Cr−50Niの高Cr合金製ス
パウト本体24の側面及び底面をセラミックスブロック
25で覆った容器にスメルト8を入れ、その状態で電気
炉26内で850℃に加熱後2時間保持する腐食試験を
50回繰り返し行った。
【0016】図3による部分モデルによる検証の結果、
図4に示すように、セラミックスブロック25で覆った
40Cr−50Niの高Cr合金製スパウト本体24で
はスメルト液面27での腐食はほとんど生じなかったが
、図5に示すように、セラミックスブロックで被覆しな
かった40Cr−50Niの高Cr合金製スパウト本体
24ではスメルト液面27の位置で局部的腐食28が生
じていた。この減肉量を測定した結果約300μmであ
った。
【0017】また、内張りするセラミックスをブロック
状にすると、図6に示すようなスメルトスパウト本体9
の内外面温度差による変形があっても図7に示すように
、ブロック20間の隙間で歪を吸収し、熱応力による割
れが生じない。
【0018】また、ブロック20同士をそれらに設けた
凹凸部21でかみ合せ逆アーチ状のスメルトスパウト本
体9におさえ板22で押圧しているため、ずれや脱落が
起らない。
【0019】
【発明の効果】本発明によればスパウト本体の腐食速度
を大幅に小さくできるので、スパウトの使用温度を80
0℃以上にすることが許容されるようになり、そのため
スパウトの水冷却が不要となった。
【0020】従って、 (1)無冷却式採用により冷却水循環装置が不要となる
。 (2)無冷却式採用により水蒸気爆発の不安がなくなる
。 (3)無冷却式採用によりスメルト接触面の温度が上昇
し、スメルト固着がなくなる。(流路確保の作業が不要
となる)
【0021】また、エロージョン・コロージョン対策と
して使用するセラミックスは硬度が大きく粒子等の衝突
や摩耗に対して欠損が少なく、かつ化学的に安定である
ため反応による変質が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスメルトスパウトの一実施例の斜視図
【図2】スメルトスパウト本体のCr含有量と腐食速度
の関係を示す図表
【図3】本発明のスメルトスパウトのモデルを示す説明
【図4】本発明のスメルトスパウトの効果を示す説明図
【図5】比較例のスメルトスパウトの腐食の説明図
【図
6】本発明のスメルトスパウト本体の熱変形の説明図
【図7】本発明のスメルトスパウトのセラミックスブロ
ックの効果の説明図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  40wt%以上のCr含有合金で構成
    された樋の内面を分割したセラミックスで覆ってなるこ
    とを特徴とするソーダ回収ボイラ用無冷却式スメルトス
    パウト。
JP11618791A 1991-05-21 1991-05-21 無冷却式スメルトスパウト Pending JPH04343786A (ja)

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JP11618791A JPH04343786A (ja) 1991-05-21 1991-05-21 無冷却式スメルトスパウト

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JPH04343786A true JPH04343786A (ja) 1992-11-30

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995026439A1 (en) * 1994-03-25 1995-10-05 Asea Brown Boveri Inc. Smelt spout for a recovery furnace
WO1998021401A1 (en) * 1996-11-15 1998-05-22 Combustion Engineering, Inc. Segmented smelt spout
CN106676930A (zh) * 2015-11-06 2017-05-17 安德里兹有限公司 声学发射系统和用于预测溶解箱中的爆炸的方法
WO2021123501A1 (en) * 2019-12-19 2021-06-24 Im Serco Oy Smelt spout with replaceable inner spout

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A02 Decision of refusal

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Effective date: 19990126