JPH04340874A - カメラ - Google Patents

カメラ

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Publication number
JPH04340874A
JPH04340874A JP3111970A JP11197091A JPH04340874A JP H04340874 A JPH04340874 A JP H04340874A JP 3111970 A JP3111970 A JP 3111970A JP 11197091 A JP11197091 A JP 11197091A JP H04340874 A JPH04340874 A JP H04340874A
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JP
Japan
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tracking
signal
focus
circuit
focusing
Prior art date
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Pending
Application number
JP3111970A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Kodama
児玉 晋一
Toyokazu Mizoguchi
豊和 溝口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH04340874A publication Critical patent/JPH04340874A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は動体追尾装置に関し、
特に映像信号に基いて動体を追尾し、合焦点検出を行う
動体追尾装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】映像信号を用いて、その周波数成分の変
化に注目し合焦点検出を行うシステムは、NHK技報第
17巻第1号にて石田他により発表された「山登りサー
ボ方式によるテレビカメラの自動焦点調整(以下、山登
り方式と略記する)」の中で開示されている。
【0003】図17は、デフォーカスと周波数成分の電
圧値を示したものである。合焦時は、鮮悦度が高い、つ
まり高周波成分が大きく、逆に非合焦時は、端部がぼや
ける、つまり高周波成分が小さくなることを表している
。このように、「山登り方式」は、特定周波数の変化に
着目して、周波数成分のピーク位置へ撮影光学系を駆動
するものである。
【0004】一方、本出願人は、特開平2−10463
7号に於いて、垂直、水平方向に映像信号を投影して、
動体追尾を行いながら追尾用の信号の微分値を基に合焦
点検出を行うシステムを出願している。図18にその概
略を示す。ここでは、簡単のために点光源で説明する。
【0005】XSUMは垂直方向に投影した信号を示し
、YSUMは水平方向に投影した信号を示す。MOSセ
ンサを用いて、XSUM、YSUMを容易に出力できる
ように構成している。図18(a)及び(b)は、合焦
時の像の移動をXSUM、YSUMにて検出する。また
、図18(c)は少しぼやけた状態を示し、XSUM、
YSUMの微分値は、図18(a)及び(b)のときの
XSUM、YSUMの微分値より小さくなる。そして、
これらの微分値の大きさにより合焦点検出を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、動体追
尾と合焦点検出を同一センサにて行う場合、CCD等の
転送タイプのセンサに於いて、 (1)投影信号を得る
ために大規模なメモリを必要とし、また (2)各画素
信号をそれぞれ読み出し、デジタル演算処理するため無
駄な時間を必要とする、という問題点があった。一方、
MOS等の破壊型ランダムアクセスタイプのセンサに於
いては、 (3)一方向に読み出すと信号が失われてし
まい、垂直及び水平方向に読み出すと時間的に無駄が多
い、また (4)一度読み出されることで信号が失われ
、画素毎の合焦点検出ができない、という問題点があっ
た。加えて、たとえ非破壊型のセンサを用いたとしても
、水平垂直方向のスキャンを3回乃至4回行わなければ
ならないので、時間を要する。
【0007】また、上記 (3)及び (4)で示され
た問題点を解消する手段として、合焦点検出方式に関し
て、動体追尾用の2方向に投影された信号をそのまま使
用すると、合焦精度に影響を持つ高周波成分が失われ易
い、つまり投影方向に平均化(ローパスフィルタ処理)
されるため、高精度な合焦点検出が困難なものであった
【0008】この発明は、上記課題に鑑みてなされたも
ので、簡単な構成で高速に動体追尾及び合焦点検出を行
い、且つ高精度な合焦点検出を可能とする動体追尾装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、撮
影光学系と、この撮影光学系を通過した被写体像の光分
布を光電変換し、光電変換信号を出力する光電変換素子
群と、上記個々の光電変換素子の光電変換信号から特定
周波数成分を検出する第1周波数検出手段と、この第1
周波数検出手段の出力に基いて、上記撮影光学系の焦点
状態を検出し、合焦位置に駆動する合焦制御手段と、上
記光電変換信号の1次元方向の加算信号を出力する加算
信号出力手段と、第1の時刻に於ける加算信号と第2の
時刻に於ける加算信号の相関より動体を追尾する追尾手
段と、上記加算信号から特定周波数成分を検出する第2
周波数検出手段と、この第2周波数検出手段によって検
出された特定周波数成分に基いて焦点状態を検出し、合
焦、非合焦を判定する判定手段とを具備し、この判定手
段により非合焦となったことが判定されると、上記追尾
手段による追尾動作から、上記合焦制御手段による合焦
動作に切換えて、合焦位置に駆動された後に上記追尾手
段の動作に再度復帰させることを特徴とする。
【0010】
【作用】この発明の動体追尾装置にあっては、画素出力
端子を水平用と垂直用の2種類としたマルチソース構成
とし、画素毎の出力と、水平方向または垂直方向の加算
出力を選択的に出力することができるようにスイッチン
グ素子を設ける。そして、加算出力で動体追尾を行って
いる間に、追尾信号の微分値で合焦状態を監視し、非合
焦状態になったら合焦点検出動作に切換える。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。
【0012】図1は、この発明の動体追尾装置の概念を
示すブロック構成図である。この動体追尾装置は、撮影
光学系11と、光電変換素子12と、周波数検出回路1
3と、駆動回路14と、追尾回路15と、合焦点検出回
路16と、エリア指定回路17及び表示回路18により
構成されている。
【0013】上記撮影光学系11により被写体から導か
れた光束の光分布は、光電変換素子12にて電気信号の
分布に変換される。この光電変換素子12は、マルチソ
ース構成にて、追尾モードに於いては、水平方向、垂直
方向への投影信号を同時に出力することができるもので
ある。この光電変換素子12の画素信号、投影信号から
は、周波数検出回路13にて特定周波数が抜き出される
【0014】上記駆動回路14は、撮影光学系11の情
報を合焦点検出回路16へ出力し、この合焦検出回路1
6からの駆動信号に基いて、撮影光学系11を駆動する
ものである。上記追尾回路15は、光電変換素子12か
らの投影信号に基き、動体の位置を検出し合焦点検出回
路16と表示回路18に特定エリア指定信号を出力する
【0015】また、上記合焦点検出回路16は、上記周
波数検出回路13からの信号及び駆動回路14を介して
得た撮影光学系11の情報(MTF特性、位置、絞り、
焦点距離等)を基に、駆動回路14へ駆動信号を出力し
、撮影光学系11の合焦点を検出する。更に、エリア指
定回路17または追尾回路15からの特定エリア指定信
号に基き、光電変換素子12の特定エリアの信号を読み
出し、加えて表示回路18に特定エリア、合焦信号等を
表示する。
【0016】上記エリア指定回路17は、動体位置、フ
ォーカスエリアを外部から設定するものであり、表示回
路18はエリア指定回路17、追尾回路15からの特定
エリアと合焦点検出回路16からの合焦信号を表示する
ものである。
【0017】このような構成に於いて、エリア指定回路
17にて追尾すべき被写体にフォーカスエリアを設定し
、合焦点検出モードにてフォーカスエリアに対応する光
電変換素子12から画素信号を読み出し、周波数検出回
路13で特定周波数領域を抜き出し、「山登り方式」に
於いて合焦点を検出する。追尾モードに於いては、光電
変換素子12から同時に出力される水平、垂直への投影
信号を基に追尾回路15にて追尾し、同時に周波数検出
回路13にて投影信号から周波数成分を抜き出す。追尾
動作中に投影信号からの周波数成分が所定値以上変化し
た場合のみ、再度合焦点検出モードへ戻ることにより、
高速で高精度な動体追尾時での合焦点検出が可能となる
【0018】上記光電変換素子12は、光電変換した信
号を非破壊で読み出すことのできる光電変換素子AMI
(Amplified MOS Intelligen
t imager: テレビジョン学会技術報告ED1
005/IPD113−20にて記載されている。)に
て構成する。AMI1画素の基本構成を図2に、その基
本特性を図3に示す。
【0019】このAMIの基本構成は、図2に示される
ように、光電変換をするフォトダイオードPDと、リセ
ット信号RSによりフォトダイオードPDをリセット電
位VRに固定するリセット用トランジスタRTと、フォ
トダイオードPDの信号を増幅するアンプ用トランジス
タATと、読み出し信号RDSにより、アンプ用トラン
ジスタATの出力を出力端子XO、YOに読み出すマル
チソースのトランジスタRDTとより成る。
【0020】図4は、上記光電変換素子12の全体構成
を示したものである。同図に於いて、光電変換素子12
は、光電変換部を有する画素群121と、これら画素群
121の各画素をPijで示し、Pijのリセット信号
RSj を制御するRレジスタ122と、Pijの読み
出し信号RDSi を制御するVレジスタ123と、P
ijの1つの出力XOj を読み出し、出力回路128
へ転送するH読み出し回路124と、H読み出し回路1
24を駆動するHレジスタ125と、Pijのもう一方
の出力YOj を読み出し、出力回路128へ転送する
V読み出し回路126と、V読み出し回路126を駆動
するVAレジスタ127と、H読み出し回路124及び
V読み出し回路126からの信号をAMI外部に出力す
る出力回路128で構成される。上記Rレジスタ122
は、i番目の信号で画素群121の縦方向のi番目の1
列を一度に制御し、Vレジスタ203は、j番目の信号
で画素群121の横方向のj番目の1行を一度に制御す
る。
【0021】図4に於いて、各画素PijのXOj と
YOi とPijの関係を示すと、図5の如く表される
。YOj信号は、各画素をj番目の横方向に共通ライン
とし、XOi信号は、各画素をi番目の縦方向に共通ラ
インとして構成する。
【0022】図4のH読み出し回路124と、V読み出
し回路126を、図6に示す。H読み出し回路124、
V読み出し回路126は、共に同一構成にて、SA信号
にて動体追尾時の加算読み出し(後述するモード2)と
、通常動作にて画素を単独に読み出す(後述するモード
1)とを切換え、PXO(PYO)または、PAXO(
PAYO)に画素群121の信号をHレジスタ125(
VAレジスタ127)の信号にてスイッチ用のトランジ
スタSTi (STj)、STAi (STAj )を
制御して読み出す。
【0023】ここで、モード1及びモード2について説
明する。モード1:1画素ずつ読み出す。Vレジスタ1
23にてVラインを指定し、Hレジスタ125、H読み
出し回路124にてH方向にスキャンして、画素Pij
の一方の出力端子XOj より信号を読み出し、更にV
方向に順次シフトすることで画素の信号を読み出す。モ
ード2:指定ブロック内の加算読み出しを行う。Vレジ
スタ123とRレジスタ122によりブロックを指定し
、Hレジスタ125、H読み出し回路124にてV方向
加算信号を、またVAレジスタ127、V読み出し回路
126にてH方向加算信号を読み出す。
【0024】また、図4にて出力回路128は、PXO
、PAXO、PYO及びPAYOの各入力に対して、電
流−電圧変換用オペアンプで構成する。また、Hレジス
タ125、VAレジスタ127は、パルスを転送するシ
フトレジスタであり、特願平2−164561号に記載
されている方式を用いると、更に有効である。
【0025】周波数検出回路13は、複数のバンドパス
フィルタ(BPF)で構成し、複数のBPFをそれぞれ
切換えて用い、合焦点検出回路16へ出力する。合焦点
検出回路16は、周波数検出回路13の信号をA/D変
換し、フォーカスエリア内のデジタル値を加算し、駆動
回路14を駆動しながら加算値のピーク位置、つまり撮
影光学系11の合焦位置を検出する。BPFの切換えは
、撮影光学系11の絞り、焦点距離、MTF特性、撮影
光学系の位置等の光学情報により行う。フォーカスエリ
アまたは、追尾エリアの設定は、ジョイステックまたは
、特願平2−235074号にて開示されている方式を
用いて行う。尚、追尾回路15は、図6に示されるPA
XO、PAYOに相当する。
【0026】エリア指定回路17は、周波数検出回路1
3からのA/D変換された信号から、図18に示される
ような方式にて追尾被写体の画面上の位置を検出し、表
示回路18と合焦点検出回路16へ位置情報を出力する
。表示回路18は、追尾回路15、エリア指定回路17
から追尾エリア、フォーカスエリアの情報を基にファイ
ンダ内に表示する。更に、合焦点検出回路16から合焦
状態信号にて合焦状態を表示する。
【0027】この表示回路18の表示の例を、図7に示
す。ファインダ181内に合焦、前ピン、後ピンを表示
するLED182と、フォーカスエリアまたは追尾エリ
ア183がある。フォーカスエリアまたは追尾エリア1
83と184は、183の位置がイニシャライズ位置で
あり、184は追尾動作中または任意位置にフォーカス
エリアが設定されたときであり、そのときは183の表
示は消え、184の表示だけとなる。
【0028】図7に於けるフォーカスエリアまたは追尾
エリア183、184の表示方法が、図8に示される。 1次または2次結像面近傍に散乱型液晶185を用いフ
ァインダ光学系186にて、表示情報を瞳に導く。散乱
型液晶185は、制御信号にてフォーカスエリアまたは
追尾エリア183、184の部分を着色表示するように
なっている。次に、図9を参照して、フォーカスエリア
設定からセカンド(2nd)レリーズオンまでの動作を
説明する。
【0029】MAIN1がスタートされると、データメ
モリがイニシャライズされる(ステップA1)。その後
、ファースト(1st)レリーズがオンされているか否
かの判定が行われる(ステップA2)。このステップA
2にて、1stレリーズがオフであれば、フォーカスエ
リア変更の確認が行われる(ステップA3)。このステ
ップA3に於いて、フォーカスエリアの変更がない場合
は、フォーカスエリアの変更をせずにステップA2に戻
る。この場合、フォーカスエリアの初期位置は画面中央
とする。
【0030】上記ステップA3にてフォーカスエリアの
変更がある場合、つまりエリア指定回路17から、また
は追尾回路15から変更信号が入った場合は、フォーカ
スエリアを再設定し、ファインダ内表示も変更し、変更
時に音によって告知して(ステップA4)、ステッチ2
に戻る。
【0031】また、上記ステップA2に於いて、1st
レリーズがオンであれば、2ndレリーズがオンされて
いるか否かの判定が行われる(ステップA5)。このス
テップA5にて、2ndレリーズがオフであれば、合焦
点検出サブルーチンCAFが行われる(ステップA6)
。次いで、動体追尾サブルーチンMOTが行われ(ステ
ップA7)、更に動体追尾サブルーチンMOTでの割込
の判定(1NT1=1)が行われる(ステップA8)。 このステップA8に於いて、INT1=1であれば、ス
テップA2へ戻る。また、INT1=0ならばステップ
A5に戻る。
【0032】上記ステップA5に於いて、2ndレリー
ズがオンであれば、ピント状態の目安となるフラグMM
の判定(MM=1)が行われる(ステップA9)。そし
て、このステップA9にて、MM=1であれば、再度合
焦点検出サブルーチンCAFが行われる(ステップA1
0)。また、ステップA9にてMM=0の場合は、ステ
ップA10を介さずにメインに戻る。次に、図10のフ
ローチャートを参照して合焦点検出CAFの動作につい
て説明する。
【0033】サブルーチンCAFがスタートされると、
先ず撮影光学系11の情報にて周波数検出回路13のB
PFが決定され、センサ、データ格納用のメモリのイニ
シャライズが行われる(ステップB1)。フォーカスエ
リア内の信号が、図6に示されるPXO相当の径路で読
み出され、センサの積分リセット、スタートが行われる
(ステップB2)。周波数検出回路13のBPF出力が
デジタル加算され、データメモリM1に格納される(ス
テップB3)。その後、データメモリMAXとM1とが
比較される(ステップB4)。
【0034】このステップB4に於いて、データメモリ
MAXがM1より小さいならば、データメモリMAXと
M2の両方にM1のデータが格納される(ステップB5
)。そして、撮影光学系11がフラグSの値により駆動
される(ステップB6)。ここで、フラグSは初期状態
でS=0とし、S=1の場合は初期駆動方向と逆方向に
駆動する。次いで、前ピン、後ピンのファインダ内表示
が行われた後)ステップB7)、ステップB2へ戻る。
【0035】上記ステップB4にて、データメモリMA
XがM1より大きいと判定された場合、ステップB8に
進んでデータメモリM1とM2が比較される。このステ
ップB8にて、データメモリM1がM2より小さい場合
、フラグSの判定が行われる(ステップB9)。ここで
、フラクS=0ならばS=1を設定して(ステップB1
0)、ステップB6に戻る。
【0036】一方、上記ステップB8にて、M1がM2
より大きい場合と、ステップB9にてS=1の場合は、
共にステップB11に進んで、撮影光学系11が合焦点
へ戻される(オーバーラップ分を補正するように撮影光
学系11が駆動される)撮影光学系補正駆動が行われる
。その後、ファインダ内に合焦マークが表示され(ステ
ップB12)、メインルーチンへ戻る。
【0037】図11は、動体追尾のフローチャートを示
したものである。同図に於いて、サブルーチンMOTが
スタートされると、撮影光学系11の情報に基いてBP
Fが決定され、センサ、メモリのイニシャライズが行わ
れる(ステップC1)。次いで、追尾中断信号(2nd
レリーズオンまたは1stレリーズオフ)による割込の
判定が行われる(ステップC2)。このステップC2に
て、割込がない場合、図7のファインダ内にて表示され
るフォーカスエリア、追尾エリアより大きな追尾エリア
P内の信号が加算データとして、図6に示されるPAX
O、PAYO相当の出力信号がH、V方向に順次読み出
され、センサの積分リセット、スタートが行われる(ス
テップC3)。
【0038】ステップC3にて読み出された信号のBP
F出力は、加算され、データメモリM11に格納される
(ステップC4)、次いで、サブルーチンTUIBIが
行われる(ステップC5)。そして、状態検出フラグS
Sの判定が行われ(ステップC6)、ここでSS=0な
らばSS=1とされ、M11のデータがM10に格納さ
れた後(ステップC7)、ステップC2に戻る。
【0039】一方、上記ステップC6にて、SS=1な
らばM11とM10の差の絶対値と所定量εとが比較さ
れる(ステップC9)。そして、このステップC9に於
いて、M11とM10の差の絶対値が所定量εより大き
い場合、MM=1とされるた後(ステップC10)、メ
インに戻る。また、上記ステップC2に於いて、追尾中
断信号による割込が発生した場合、INT1=1とされ
て(ステップC8)、メインに戻る。次に、図12を参
照して、サブルーチンTUIBIの動作について説明す
る。
【0040】ブルーチンTUIBIがスタートされると
、フラグSSの判定が行われる(ステップD1)。この
ステップD1にて、SS=0ならば以下の加算データが
メモリに入る。つまり、HデータがH2(i)、Vデー
タがV2(i)にデジタル値として格納される(ステッ
プD2)。一方、ステップD1にてSS=1ならば、加
算データ、すなわちHデータがH1(i)、Vデータが
V1(i)にデジタル値としてメモリに格納される(ス
テップD6)。
【0041】上記ステップD2にて上記加算データがメ
モリに格納されると、H1(i)、H2(i)の相関と
してV1(i)、V2(I)の相関が取られ、ずれ量が
検出される(ステップD3)。このずれ量に基き、新し
いフォーカスエリア、追尾エリアの情報が出力される(
ステップD4)。そして、メモリデータの入れ替え、つ
まりH1(i)がH2(i)に、V1(i)がV2(i
)に入る(ステップD5)。その後、メインに戻る。
【0042】図13は、図12のフローチャートに於け
る相関検出の様子を示したものである。同図(a)は、
H1(i)、H2(i)の状態を示す。ここで、H1(
i)とH2(i)の像のずれδlを、H1(i)を固定
してH2(i)をシフトしながら Ss =Σ|H1(i)−H2(i−s )|が求めら
れる。この状態は、図13(b)に示される。 Ss の値が最も小さい時のずれ量が検出される。図1
4は、図11のフローチャートに於いて、MM=1また
はMM=0になる過程を示したものである。
【0043】動体追尾時に被写体が光軸方向に少しづつ
時間と共に移動し、撮影光学系11は固定とする。同図
(a)にt=t0、t=t1、t=t2の時のH方向(
PAXO)の加算出力を、同図(b)にV方向(PAY
O)の加算出力を示す。時間と共にH方向に被写体は、
δl×1、δl×2と移動し、V方向にはδly1,δ
ly2と移動する。
【0044】図15は、光軸方向の移動と特定帯域周波
数成分の関係を示したものである。光軸方向の移動とH
方向の加算データ、V方向の加算データから、特定帯域
の周波数成分が抜き出し加算される。周波数成分を縦軸
に光学方向への被写体の移動を横軸にとる。t=t1か
らt=t2に移る時、大きくぼけとすると、合焦時(t
=t0)の周波数成分とぼけ時(t=t2)のときの周
波数成分の差が所定値ε)より大きくなった場合、フラ
グMM=0がMM=1に変わる。また、所定値εは、撮
影光学系11の情報(絞り、焦点距離、MTF特性等)
により変わる。例えば、絞られている時の方が絞られて
いない時より所定値εは大きい値を有し、焦点距離が短
いときより長いときの方が所定値εは大きい値を有して
いる。図16は、動体追尾時のセンサのエリア指定状態
を示したものである。
【0045】いま、同図(a)から同図(b)で、被写
体が右下に移動したとする。追尾エリアPは追尾に必要
な領域であり、フォーカスエリアは合焦点検出に必要な
領域で、且つ追尾被写体を捕らえている領域である。
【0046】図中Aは、Rレジスタ122の信号を示し
、ローレベル(L)状態の領域では、センサの画素はリ
セット状態となり、ハイレベル(H)状態の領域はセン
サの画素がアクティブとなる。同様に、図中Bは、Vレ
ジスタ123の信号を示し、L状態の領域でセンサの画
素は非選択状態となり、H状態の領域はセンサの画素が
選択状態となる。図中Cは、Hレジスタ125の信号を
示し、L状態の領域ではセンサの画素が非選択状態にな
り、Hで示す領域は順次読み出すパルス信号が出力され
る。図中Dは、VAレジスタ127を示し、L状態の領
域ではセンサの画素が非選択状態となり、Hで示す領域
では順次読み出す信号が出力される。動体の移動に伴っ
て、すなわち、図16(a)から図16(b)に示され
る位置に移動した場合、各レジスタA、B、C、Dも、
図16に示されるように移動する。
【0047】同実施例によれば、同一センサにて追尾、
合焦点検出を行うので、視差のない信号を得ることがで
き、またコスト、実装も有利である。更に、動体追尾時
に追尾用の信号を用いて合焦点の状態をモニタし、モニ
ターレベルが所定値以下になったときに再度合焦点検出
を行うことで、高速で精度の高い追尾機能を持つ合焦点
検出装置を提供することが可能となる。
【0048】尚、上述した実施例では、センサにAMI
を用いたが非破壊でランダムアクセス可能なセンサ、例
えば、SIT(Static Induction T
ransistor )型固体撮像素子等をCMDソー
ス構成として用いてもよい。また、動体追尾と合焦点検
出の切り替えを、追尾信号から特定周波数帯域を抜き出
して加算しているが、H、Vを別々に評価してもよい。 更に、動体追尾時のH、Vの加算信号を時系列で読み出
しているが、H、Vを2系列で平行して読み出してもよ
い。また、追尾動作と合焦点検出の積分時間を変え、非
破壊でそれぞれの信号を読み出すことで、1回の積分で
両動作を行ってもよい。
【0049】
【発明の効果】すなわちこの発明によれば、動体追尾と
合焦点検出を同一センサーにて行うことが可能でありコ
スト、実装スペースを少なくできる、且つ動体追尾のフ
ォーカスエリアに於いて二方向に投影された信号の特定
周波数成分で追尾被写体の状態変化を検出しながら合焦
検出を行うため短時間に精度の高い合焦点検出をするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の動体追尾装置の概念を示すブロック
構成図である。
【図2】図1の光電変換素子AMIの基本構成を示す回
路図である。
【図3】図1の光電変換素子AMIの基本特性を示した
図である。
【図4】図1の光電変換素子の全体構成を示した図であ
る。
【図5】図4に於ける各画素PijのXOj とYOi
 とPijの関係を示した図である。
【図6】図4のH読み出し回路124とV読み出し回路
126を示した概略的な回路構成図である。
【図7】図1の表示回路の表示例を示した図である。
【図8】図7に於けるフォーカスエリアまたは追尾エリ
ア183、184の表示状態を示した図である。
【図9】フォーカスエリア設定からセカンドレリーズオ
ンまでの動作を説明するフローチャートである。
【図10】合焦点検出CAFの動作を説明するフローチ
ャートである。
【図11】動体追尾の動作を説明するフローチャートで
ある。
【図12】追尾動作を説明するフローチャートである。
【図13】図12のフローチャートに於ける相関検出の
様子を示したもので、(a)はH1(i)、H2(i)
の状態を示した図、(b)はH1(i)とH2(i)の
像のずれδlとSs との関係を示した図である。
【図14】図11のフローチャートに於いて、MM=1
またはMM=0になる過程を示したもので、(a)はH
方向(PAXO)を、(b)はV方向(PAYO)を示
した図である。
【図15】光軸方向の移動と特定帯域周波数成分の関係
を示した図である。
【図16】動体追尾時のセンサのエリア指定状態を示し
た図である。
【図17】デフォーカスと周波数成分の電圧値を示した
図である。
【図18】(a)及び(b)は合焦時の像の移動をXS
UM、YSUMにて検出する例を示した図、(c)は少
しぼやけた状態の像の検出例を示した図である。
【符号の説明】
11…撮影光学系、12…光電変換素子、13…周波数
検出回路、14…駆動回路、15…追尾回路、16…合
焦点検出回路、17…エリア指定回路、18…表示回路
、121…画素群、122…Rレジスタ、123…Vレ
ジスタ、124…H読み出し回路、125…Hレジスタ
、126…V読み出し回路、127…VAレジスタ、1
28…出力回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  撮影光学系と、この撮影光学系を通過
    した被写体像の光分布を光電変換し、光電変換信号を出
    力する光電変換素子群と、上記個々の光電変換素子の光
    電変換信号から特定周波数成分を検出する第1周波数検
    出手段と、この第1周波数検出手段の出力に基いて、上
    記撮影光学系の焦点状態を検出し、合焦位置に駆動する
    合焦制御手段と、上記光電変換信号の1次元方向の加算
    信号を出力する加算信号出力手段と、第1の時刻に於け
    る加算信号と第2の時刻に於ける加算信号の相関より動
    体を追尾する追尾手段と、上記加算信号から特定周波数
    成分を検出する第2周波数検出手段と、この第2周波数
    検出手段によって検出された特定周波数成分に基いて焦
    点状態を検出し、合焦、非合焦を判定する判定手段とを
    具備し、この判定手段により非合焦となったことが判定
    されると、上記追尾手段による追尾動作から、上記合焦
    制御手段による合焦動作に切換えて、合焦位置に駆動さ
    れた後に上記追尾手段の動作に再度復帰させることを特
    徴とする動体追尾装置。
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