JPH04340803A - 受信機 - Google Patents

受信機

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JPH04340803A
JPH04340803A JP11191291A JP11191291A JPH04340803A JP H04340803 A JPH04340803 A JP H04340803A JP 11191291 A JP11191291 A JP 11191291A JP 11191291 A JP11191291 A JP 11191291A JP H04340803 A JPH04340803 A JP H04340803A
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JP
Japan
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frequency
signal
filter
receiver
received signal
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Pending
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JP11191291A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tsurumi
博史 鶴見
Tadahiko Maeda
忠彦 前田
Yasuo Suzuki
康夫 鈴木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Circuits Of Receivers In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の目的]
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、携帯電話、自動車電話
、ページャ等の移動通信システムに用いられる受信機に
関する。
【0003】
【従来の技術】近年、携帯電話、自動車電話、ページャ
等に代表される移動通信システムにおいては移動端末の
小形化・軽量化が進んでいる。これに伴って、携帯型受
信機に実装される回路部品に対しても小形化が要求され
るようになってきており、実装部品の小形化、高密度実
装技術などの研究開発が進められている。
【0004】また、昨今においては、受信端末が多機能
化していくにつれて、1周波数だけではなく、複数の周
波数を受信できる機能、すなわち周波数シンセサイザ(
周波数可変)を備えた受信端末の需要が高まってする。 以下、図7〜図10に基づいて従来における受信機につ
いて説明する。
【0005】図7はシングルスーパーヘテロダイン受信
機の構成を示すブロック図である。同図において、アン
テナ701で受信された受信信号はイメージ抑圧用高周
波フィルタ702を通過後、高周波増幅器703によっ
て増幅され、ミキサ704にてローカル発振器705か
らの基準信号によって中間周波数に周波数変換される。 そして、周波数変換後はチャネル選択フィルタ706に
よって所望チャネルのみが取り出され、中間周波数増幅
器707によって増幅後、復調器708にて復調される
【0006】このようなシングルスーパーヘテロダイン
方式の受信機では、上述の如く構成は簡単であるが、ロ
ーカル発振器705に周波数可変シンセサイザを使用す
る際には、中間周波数を少なくともシステム信号帯域の
2分の1より高く設定しなければならない。これを図2
に示した周波数帯域図を参照して説明する。いま、シス
テムの信号帯域が符号202に示す帯域で、チャネル2
03を受信する場合に、図7のローカル発振器705の
周波数が符号204に示す値に設定されていると、この
ローカル周波数204を基準とした対象位置にイメージ
応答206を生じる。このイメージ応答206は、自シ
ステム内であるので、フィルタで除去することができな
い。これを解決するためには、イメージ応答206が自
システムの外側となれば良く、図3に示すように、ロー
カル周波数309をシステムの信号帯域の中心周波数よ
りも低い周波数とすれば良い。即ち、中間周波数312
をシステム信号帯域の2分の1よりも高く設定すればイ
メージ応答311を他システム308に追いやることが
できる。
【0007】ところが、中間周波数を高く設定すると、
図7に示すチャネル選択フィルタ706、および復調器
708の実現性に問題があること、もしくは取り吸う周
波数が高いために信号処理系の消費電力が増加し、電池
寿命に制約のある小形受信機の構成には現実的でないと
いう問題が生じる。
【0008】そこで、これを解決するため、イメージ抑
圧用フィルタ702を可変フィルタとし、受信周波数に
応じて通過帯域を変更する方法が考えらるが、可変のイ
メージ抑圧用フィルタは小形化が困難であり実用的では
ない。
【0009】また、第2の従来例として図8に示すダブ
ルスーパーヘテロダイン方式の受信機がある。
【0010】同図において、アンテナ801より受信さ
れた信号はイメージ抑圧用フィルタ802、高周波増幅
器803を通過後、シンセサイザ805からの基準信号
によってミキサ804にて第1中間周波数に周波数変換
される。ここで第1中間周波数は、イメージ抑圧用フィ
ルタ802を可変フィルタとしないために、前述したよ
うにシステム帯域の少なくとも2分の1よりも高く設定
する必要がある。そして、第1中間周波数信号はイメー
ジフィルタ806を通過後、ローカル発振器808によ
る基準信号によって、ミキサ807にて第2中間周波数
に周波数変換され、チャネル選択フィルタ809、増幅
器810を通過して復調器811に供給され復調される
【0011】このようなダブルスーパーヘテロダイン方
式の受信機では、2段階で周波数を変換するので、第1
中間周波数を高くでき、ミキサ804に基準信号を与え
るローカル発振器としてシンセサイザ805を使用した
場合においてもイメージ抑圧用フィルタ802を可変と
する必要はない。
【0012】ところが、初段のイメージ抑圧用のフィル
タ802は通常誘電体フィルタ、SAWフィルタ等が使
用され、第1中間周波数のイメージ抑圧用フィルタ80
6は水晶フィルタ等が使用され、また、チャネル選択用
フィルタ809はセラミックフィルタ等が使用されるの
で、合計3個の受動フィルタが必要となってしまい、部
品点数の削減、コストダウン、小形化という点で問題が
ある。
【0013】また、このダブルスーパーヘテロダイン受
信機では、シンセサイザ805を第1中間周波数から第
2中間周波数への周波数変換用に使用する為には前述の
シングルスーパーヘテロダイン方式と同じ理由でイメー
ジ抑圧用フィルタ806を周波数可変フィルタとする必
要があるため、受信機の小形化という点で問題がある。 更に、シンセサイザ805が高周波段にあるので、多く
の消費電流を必要としていた。
【0014】そこで、受信機の小形化を実現することが
できる従来の受信方式としてダイレクトコンバージョン
方式が知られている。ダイレクトコンバージョン受信方
式は受信した高周波信号をこれと同じ周波数を持つロー
カル発振信号によってミキシングし、直接ベースバンド
に周波数変換して検波を行う受信方式である。
【0015】図9はダイレクトコンバージョン受信機の
例を示す構成図である。同図において、アンテナ901
より受信された受信信号は高周波フィルタ902を通過
後、高周波増幅器903で増幅され、2チャネルに分け
られ、ミキサ905,906において、ローカル発振器
916からの、所望信号の中心周波数とほぼ同じ周波数
を持つ基準信号とミキシングされる。
【0016】このローカル発振器916は、ミキサ90
6に接続されるとともに、90°移相器904を介して
ミキサ905に接続される。
【0017】これによって、受信信号は各ミキサ905
,906によって90°の位相関係にあるベースバンド
信号に変換され、ローパスフィルタ909,910(無
くても良い)、チャネル選択フィルタ911,912を
通過後、ベースバンドアンプ913,914によって増
幅され、I,Qチャネルの位相関係を検出する検波器9
15によって検波される。尚、ミキサの後段のACカッ
プリング907,908はミキサ905,906で生じ
た直流成分によってアンプ909,910が飽和するこ
とを防ぐため、直流成分除去の目的で挿入してあるもの
である。
【0018】このようなダイレクトコンバージョン受信
方式は、受信信号を直接ベースバンドに周波数変換する
ため、中間周波数を持たず、原理的にイメージ応答が存
在しないことにより、スーパーヘテロダイン方式の高周
波段に通常使用されているイメージ除去用の急峻なフィ
ルタが不要であることや、ベースバンドのチャネル選択
用のフィルタがLSI化可能などの理由により近年のL
SIの進歩とともに、受信機の小形化を実現できる受信
方式として注目されている。
【0019】ところが、実際のダイレクトコンバージョ
ン受信機では、ミキサ905,906の高周波ポートと
ローカルポート間のアイソレーションが完全でないため
に、ローカル発振器916からの搬送波がRF部にリー
クし、高周波アンプ903、高周波フィルタ902を伝
わってアンテナ901より空中に放射されるという欠点
がある。このリークは高周波回路の為の共通バイアス電
源線からも生じる。
【0020】また、ダイレクトコンバージョン受信機で
は高周波段でのミキサが2個必要なために、スーパーヘ
テロダイン方式の高周波ミキサよりも消費電力が増える
という問題があること、さらに、この2個の高周波ミキ
サの振幅、位相の合わせ込みが困難であることなどの問
題点があった。
【0021】このような問題点を解決するための受信方
式として、特開昭61−171207号公報に記載され
ている受信機が提案されている。この受信機を図10に
示す。この例では、アンテナ951から受信された信号
は、イメージ抑圧用フィルタ952、高周波増幅器95
3通過後に、ミキサ954にて、基準信号955によっ
て、第1中間周波数に周波数変換される。その後、前述
のダイレクトコンバージョン受信方式と同様の処理を行
なうものである。この受信方式では従来のダイレクトコ
ンバージョン方式で問題となっていたローカル発振器の
リークの問題は解消され、高周波ミキサでの振幅、位相
合わせの必要もなく、また、高周波段でのミキサは1個
であるのでダイレクトコンバージョン方式よりも消費電
力が少なくて済むという利点がある。
【0022】しかしながら、この受信機にあっては、ダ
イレクトコンバージョン方式よりは消費電力を低減させ
ることができるが、依然として高周波段にシンセサイザ
955が使用されているため、多くの消費電流を必要と
する。また、小形化の制約上電池を大きくすることがで
きず、電池寿命を長くすることができなかった。このた
め、長時間の使用には不向きであるという問題点があっ
た。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の受
信機にあっては、図7に示したシングルスーパーヘテロ
ダイン方式を採用すると、可変のイメージ抑圧用フィル
タ702を必要とするため、小形化が困難であった。
【0024】また、図8に示したダブルスーパーヘテロ
ダイン方式を採用した場合には、3個の受動フィルタを
必要とするので小形化が困難であるばかりでなく、コス
トアップ、そして部品点数が増加する。また、高周波段
のローカル信号発振器としてシンセサイザ805を使用
した場合には、多くの消費電流を必要とし、小形の受信
機に採用するには不向きである。
【0025】また、図10に示したダイレクトコンバー
ジョン方式を用いる場合においても、シンセサイザ95
5が高周波段に置かれるので多くの消費電流を必要とす
るので長時間の使用ができないという欠点があった。
【0026】この発明はこのような従来の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、小
形化、省コスト化、及び消費電力の低減を図ることので
きる受信機を提供することにある。
【0027】[発明の構成]
【0028】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、本発明は、受信信号のうち所定周波数帯内の信号を通
過させるフィルタと、固定周波数の基準信号を発振する
第1の基準信号発振器を有し、前記フィルタ通過後の受
信信号を第1の中間周波数に変換する周波数変換手段と
、前記第1の中間周波数に変換された受信信号と中心周
波数がほぼ等しく互いに位相の異なる複数の基準信号を
発振し、かつ周波数可変である第2の基準信号発振器を
有し、前記第1の中間周波数に変換された受信信号を複
数のベースバンド信号に変換する手段とを有することが
特徴である。
【0029】
【作用】上述の如く構成すれば、受信周波数を固定ロー
カル発振器によって第1中間周波数に変換する。その後
、この中間周波数に変換された受信信号に対してシンセ
サイザによってダイレクトバージョンを行ない検波する
。従って、従来の受信機で必要であった高周波段でのシ
ンセサイザを低周波によるもので置き換えることができ
るようになる。このため、受信機の消費電力を低減させ
ることができる。
【0030】また、第1中間周波数に変換した後、受動
フィルタを必要とせずにシンセサイザによってベースバ
ンド周波数に変換されるので、部品点数を削減すること
ができるようになり、装置の小形化が図れる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は本発明が適用された受信機の一実施
例を示す構成図である。
【0032】図示のように、アンテナ101で受信され
た受信信号は、イメージ抑圧用フィルタ102を通過し
て所定帯域の信号が取出された後、高周波増幅器103
にて増幅され、ミキサ104に供給される。
【0033】ミキサ104は、固定周波数の基準信号を
発振するローカル発振器105と接続されており、この
基準信号によって受信信号が第1中間周波数に変換され
る。そして、周波数変換された受信信号は2方向に分岐
されており、このうち一方はミキサ106に接続され、
他方はミキサ107に接続されている。
【0034】また、ミキサ106には、シンセサイザ1
18から出力された基準信号が90°移相器108で9
0°移相された後の信号が与えられ、これによって、第
1中間周波数の受信信号がベースバンド周波数に変換さ
れる。また、ミキサ107にはシンセサイザ118から
出力された基準信号が直接与えられ、これによってベー
スバンド周波数に変換される。ここで、シンセサイザ1
18は、出力する基準信号の周波数を受信帯域内の任意
の周波数に設定可能であり、第1中間周波数とほぼ等し
い周波数に設定される。
【0035】こうして、ミキサ106,及び107から
は互いに90°位相差をもつベースバンド信号が出力さ
れ、プリフィルタ111,112、チャネル選択フィル
タ113,114によって所望波が取り出された後、ベ
ースバンド増幅器115,116によって利得を得、復
調器117で復調される。なお、ACカップル109,
110はミキサ106,107で生じる直流成分によっ
て後段のフィルタ111,112以降が飽和することを
防ぐためのものである。
【0036】次に、イメージ抑圧用フィルタ102の特
性について説明する。いま、図4に示すように、自シス
テムの信号帯域414の中心周波数416に対してロー
カル発振周波数を421とし、中間周波数(信号帯域4
14の2分の1よりも高い周波数)を417に示す周波
数に設定したとき、自システムの信号帯域414に対す
るイメージ信号は、419に示す周波数帯に存在するこ
とになる。したがって、イメージ抑圧用フィルタ102
はこの周波数帯419を除去すれば良く、これを除去す
るために必要な周波数特性は、図4の符号422に示す
如く、自システムの信号帯域414の上限周波数423
から、中間周波数417の少なくとも2倍だけ低い周波
数424において所定の減衰量を備えていれば良い。こ
のとき、イメージ抑圧用フィルタ102の減衰量は、通
常40〜50[dB]程度必要となる。
【0037】また、上述した例では、ローカル発振器1
05からの基準信号の周波数が自システムの信号帯域4
14よりも低い周波数に設定される場合について述べた
が、これとは反対に、信号帯域414よりも高い周波数
に設定される場合には、イメージ抑圧用フィルタ102
の特性は信号帯域414の下限周波数から、中間周波数
の少なくとも2倍だけ高い周波数において所定の減衰量
を備えていれば良い。
【0038】こうしてイメージ応答を除去することがで
きるのである。
【0039】また、本実施例の受信機では、受信信号が
ミキサ104にて第1中間周波数に変換された後に、シ
ンセサイザ118からミキサ106,107に供給され
た基準信号によってベースバンド周波数への周波数変換
が行なわれる。このとき、90°移相器108は、シン
セサイザ118から供給される周波数可変の基準信号に
対して、正確に位相を90°変化させる必要がある。し
かし、ミキサ104の出力周波数が受信信号の帯域幅よ
り十分に高い場合には、受信信号帯域内での90°移相
器の相対的な位相誤差は少なくなる。
【0040】このような場合には、90°位相器は例え
ば図5に示す如くの簡単な回路で構成することができる
。即ち、入力501に対して、R=1/ωCなる関係を
有する抵抗R,コンデンサCを用い、それぞれ45°の
位相差の出力502,507を得、その差を取ることに
より90°移相された信号を得ることができる。例えば
、低速データ伝送受信用のfsk受信機であればこの構
成でも十分実用的である。
【0041】図6は、シンセサイザ118,及び90°
移相器108の具体的な構成例を示す説明図である。同
図において、ROM604には、例えば入力角度データ
に対する正弦値が記録されており、何度ごとに記録する
かは実現したいIQバランスの仕様によって決定される
。ここでは、1°ごとに記録されている場合の動作につ
いて説明する。
【0042】ROM604には、0°から359°まで
1°づつのSIN値がデータとして記録されている。そ
して、クロック発振器608は、発生させたいSIN,
COSの周波数の720倍の周波数でクロック信号を発
振する。その後、この信号は分周器609にて2分周さ
れ、SIN用入力アドレスカウンタ601,及びCOS
用入力アドレスカウンタ603に供給される。ここで、
cosθ=sin(90°−θ) なる関係があるので、COS用入力アドレスカウンタ6
03では、90°−θの角度計算が行なわれる。
【0043】そして、SIN用、COS用の入力アドレ
スカウンタ601,603は、それぞれ入力ROM用の
角度データを出力する。また、各カウンタ601,60
3の出力は切換スイッチ602を介して、ROM604
に接続されており、切換スイッチ602はクロック発振
器608からの信号によって切換わるので、ROM60
4には、SIN用角度データ、及びCOS用角度データ
が交互に供給されることになる。
【0044】そして、ROM604の出力は、クロック
発振器608の出力信号によって切換わる切換スイッチ
605に接続され、D/Aコンバータ606,607を
介してSIN出力側、COS出力側へとデータが出力さ
れるようになっている。このような回路構成により、安
定したSIN波及びCOS波を得ることができ、結果と
して90°位相の異なる基準信号が得られるのである。
【0045】また、ここではROM604に0°から3
59°までのデータが書き込まれている例について説明
したが、各入力アドレスカウンタ601,603に一定
角度の加算、及び減算機能を持たせれば、ROM604
の格納データを縮小することが可能となる。なお、この
例で示したROM604では1°づつのSIN値を出力
する例について説明したが、受信機の仕様で要求される
IQバランスにより、何度おきにROMデータを用意す
るかはその都度決めれば良い。
【0046】このように構成された受信機において、い
ま図10に示した従来の受信機と比較すると、例えば、
受信周波数が3[GHz]で、第1中間周波数を10[
MHz]に設定すると、図10に示したシンセサイザ9
55の動作周波数は2.99[GHz]となる。これに
対して、図1に示す実施例の受信機では、シンセサイザ
118の動作周波数は10[MHz]で良い。
【0047】すなわち、この構成によれば、チャネルを
選択するためのシンセサイザが、第1中間周波数に合わ
せられているため、従来の構成(図10)の様に、高周
波段でチャネル選択用のシンセサイザを使用する構成に
比べて、シンセサイザの動作周波数が低いため、消費電
力を格段に減少させることが可能となる。これによって
、電池の長寿命化を図ることができる。
【0048】また、ローカル発振器105から出力され
る基準信号の周波数は、図3で説明したように、中間周
波数312が全信号帯域の2分の1以上となるように設
定すればイメージ応答の影響を受けることはない。また
、この際、中間周波数が大きくなるが、ミキサ106,
107の前段にはフィルタがないので、特に問題は生じ
ない。従って、イメージ抑圧フィルタ102を可変フィ
ルタとする必要もなく、また、プリフィルタ111,1
12、及びチャネル選択フィルタ113,114は、L
SI化できる程度に小形であるので、全体として小形、
軽量化を図ることができる。
【0049】また、本実施例による受信機の構成では、
90°位相差のあるI,Q2チャネルのベースバンド信
号が得られるので、この情報をpsk、fsk信号など
に対する同期検波、遅延検波など種々の検波方式の為に
有効に活用することができる。
【0050】なお、以上の説明においては、第1中間周
波数でのミキサの数を2個のものに関して説明したが、
本発明はミキサの数が2個の場合にに限らず、4個、6
個あるいはそれ以上さらに増えた場合、つまり互いに位
相の異なるベースバンド信号を得ることを特徴とする復
調方式に対しても有効に活用できることは明らかである
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、受信
周波数を固定ローカル発振器によって第1中間周波数に
変換し、その後、周波数可変のシンセサイザによってダ
イレクトコンバージョンを行ない検波している。このた
め、シンセサイザの動作周波数を低くすることができ、
従来受信機のシンセサイザと比較して消費電力を著しく
減少させることができる。
【0052】また、従来におけるダブルスーパーヘテロ
ダイン方式に対して受動フィルタ等の部品の削減が可能
であり、小形化を図ることができる。
【0053】更に、従来のダイレクトコンバージョン受
信機で問題となっていたローカル発振器不要放射の問題
も解決されるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された受信機の一実施例を示す構
成図である。
【図2】ローカル周波数とイメージ応答との関係を示す
説明図である。
【図3】ローカル周波数とイメージ応答との関係を示す
説明図である。
【図4】イメージ抑圧用フィルタの特性条件を示す説明
図である。
【図5】90°移相器の構成例を示す回路図である。
【図6】シンセサイザ、及び90°移相器の構成例を示
す説明図である。
【図7】従来のシングルスーパーヘテロダイン方式が採
用された受信機の構成を示すブロック図である。
【図8】従来のダブルスーパーヘテロダイン方式が採用
された受信機の構成を示すブロック図である。
【図9】従来のダイレクトコンバージョン方式が採用さ
れた受信機の構成を示すブロック図である。
【図10】従来のシングル−ダイレクトコンバ−ジョン
方式が採用された受信機の構成を示すブロック図である
【符号の説明】
101  アンテナ 102  イメージ抑圧用フィルタ 103  高周波増幅器 104  ミキサ 105  ローカル発振器 106,107  ミキサ 108  90°移相器 118  シンセサイザ 601  SIN用入力アドレスカウンタ603  C
OS用入力アドレスカウンタ604  ROM 608  クロック発振器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  受信信号のうち所定周波数帯内の信号
    を通過させるフィルタと、固定周波数の基準信号を発振
    する第1の基準信号発振器を有し、前記フィルタ通過後
    の受信信号を第1の中間周波数に変換する周波数変換手
    段と、前記第1の中間周波数に変換された受信信号と中
    心周波数がほぼ等しく互いに位相の異なる複数の基準信
    号を発振し、かつ周波数可変である第2の基準信号発振
    器を有し、前記第1の中間周波数に変換された受信信号
    を複数のベースバンド信号に変換する手段と、を有する
    ことを特徴とする受信機。
  2. 【請求項2】  前記第2の中間周波数に変換された受
    信信号の中心周波数は、この受信信号の帯域幅の2分の
    1よりも高い請求項1記載の受信機。
  3. 【請求項3】  前記フィルタは、受信信号の上限周波
    数から前記第1の中間周波数に変換された受信信号にお
    ける中心周波数の2倍だけ低い周波数よりも低い周波数
    において減衰域を持つ請求項1、又は2記載の受信機。
  4. 【請求項4】  前記フィルタは、受信信号の下限周波
    数から前記第1の中間周波数に変換された受信信号にお
    ける中心周波数の2倍だけ高い周波数よりも高い周波数
    において減衰域を持つ請求項1、又は2記載の受信機。
JP11191291A 1991-05-16 1991-05-16 受信機 Pending JPH04340803A (ja)

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JP11191291A JPH04340803A (ja) 1991-05-16 1991-05-16 受信機

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