JPH04339776A - 吊り下げ式包装体陳列個売用容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ポケット収納用ティッ
シュペーパーやガーゼマスクのようにプラスチック袋で
包装されている包装体を駅の売店等で吊り下げて陳列し
１個１個販売するための吊り下げ式包装体陳列個売用容
器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ポケット収納用ティッシュペーパーやガ
ーゼマスクのようにプラスチック袋で包装されている包
装体を駅の売店等で個売する場合には、その物品が販売
商品の中に存在することを一般顧客に判るように容易に
見える位置に陳列することが必要であるので、台材であ
る板紙上に包装体を多数個固定したものを吊り下げてお
いて顧客に販売する際にはその台材から１個１個取り外
して販売しているのが現状である。

【０００３】このように台材上に包装体を多数個固定す
るには、その販売場所が比較的塵埃の多い場所である場
合が多いため個売する包装体に塵埃が付着していると商
品価値が低下すると共にその包装体自体を直接台材に固
定することができないので、その包装体を更にその包装
体より大きな透明なプラスチック袋に収納してその最外
層のプラスチック袋の折り返した上部両端を台材に順次
ホチキスのステープルで仮止めしていたのである。しか
しながらこのような販売形態の場合には、その包装体を
購入する顧客はその包装体を台材から引きちぎるように
して取り外すのでその包装体と共に両端上部にホチキス
のステープルが付着した透明なプラスチック袋も一緒に
購入することになるため、ホチキスのステープルにより
指先等を傷付ける危険性が存在すると共に、購入すると
直ちにホチキスのステープルが付着した透明なプラスチ
ック袋を廃棄するためにその廃棄物がゴミとなって資源
の無駄使いともなる欠点があった。

【０００４】更に上記販売形態の場合には、包装体を透
明なプラスチック袋に収納する作業と、その最外層のプ
ラスチック袋を台材に順次ホチキスのステープルで仮止
めする作業とが必要であり、これらの作業は手作業でな
ければ行えないために作業効率が低く、これらの欠点の
無い販売形態の開発が望まれていたのである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の欠点を解消し、包装体を収納する透明なプラスチッ
ク袋及びこの最外層のプラスチック袋を各包装体それぞ
れについて台材に仮止めするためのホチキスのステープ
ルを使用せず、その結果手作業によらなければ行えない
作業を軽減し、しかも包装体に塵埃が付着することもな
い状態で包装体を駅の売店等で吊り下げて陳列個売する
ことができる吊り下げ式包装体陳列個売用容器を提供す
ることを課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく種々検討した結果、その内部に包装体が下端
を背面側に位置するように斜めに複数個重ねて収納でき
且つ収納した包装体を透視可能で周囲にフランジ部を背
面周囲に有する合成樹脂製シートを成型して成る容器状
体の下部に裏側から指先が挿入可能な凸部を突設し、こ
の容器状体のフランジ部の部分で固定される台材の下部
に使用時にミシン目部分を破断されると開口されて容器
状体内に収納されている包装体を前記凸部と開口上部と
に挿入した指で挟んで引き抜ける大きさであって且つ包
装体がその開口から自然落下しないように弾性を有する
舌片が開口上端から垂下されている開口部を設け、容器
状体及び／又は台材の上部に吊り下げ部を設ければ良い
ことを究明して本発明を完成したのである。

【０００７】以下に、本発明に係る吊り下げ式包装体陳
列個売用容器の実施例について図面により詳細に説明す
る。図１は包装体を収納しておらず台材の開口部を開口
していない状態の本発明に係る吊り下げ式包装体陳列個
売用容器の１実施例を斜め下方から見た斜視図、図２は
図１において台材の開口部を開口した状態を示す背面図
、図３は図２のＡ−Ａ線断面図、図４は本発明に係る吊
り下げ式包装体陳列個売用容器の他の実施例の図３に相
当する断面図、図５は包装体を収納した本発明に係る吊
り下げ式包装体陳列個売用容器において上部の吊り下げ
部においてプラスチックを裏側に折り込み開口部から包
装体を引き出している状態を示す図２におけるＢ−Ｂ線
断面図である。

【０００８】図面中、１はその内部に包装体４が下端を
背面側に位置するように斜めに複数個重ねて収納できる
ように下部を背面側が下方に位置するように斜めに合成
樹脂製シートを成型して成る容器状体であり、この容器
状体１は収納した包装体４を透視可能なように無色透明
か全体又は一部が有色な透明で周囲にフランジ部１ａを
有し下部に裏側から指先がその内側に挿入可能な凸部１
ｂが突設されている。そして、この容器状体１の両側の
フランジ部１ａは図４に示すように単に設けられている
だけであっても差し支えないが、その裏側に後記する台
材２がその間に挿入される折返し部１ｃが図２及び図３
に示すように設けられていると、容器状体１の強度の向
上，外観の向上，後記する台材２と容器状体１との固定
の確実性の向上等の効果があるので好ましい。また、図
２及び図５に示すように容器状体１の下端のフランジ部
１ａの裏側に後記する台材２がその間に挿入される折返
し部１ｄが設けられていると、容器状体１の外観の向上
，後記する台材２と容器状体１との固定の確実性の向上
等の効果があるので好ましい。

【０００９】２はこの容器状体１のフランジ部１ａの部
分で固定される板紙やプラスチックシートや正面側に紙
が貼着されているプラスチックシートから成る台材であ
って、その下部に使用時にミシン目部分２ｃを破断され
ると開口されて容器状体１内に収納されている包装体４
を容器状体１の凸部１ｂと開口上部とに挿入した指で挟
んで引き抜ける大きさであって且つ包装体４がその開口
から自然落下しないように弾性を有する舌片２ｂが開口
上端から垂下されている開口部２ａが形成されるように
なっている。この台材２に設けられている舌片２ｂは、
図示した実施例では両側にそれぞれ設けられているが中
央にだけ設けられていても差し支えなく、この場合には
舌片２ｂが容器状体１の包装体４を収納する部分の下端
に設けられている凸部１ｂの位置と合致しないように注
意する。そして、舌片２ｂの下端は図示した実施例では
容器状体１の包装体４を収納する部分の下端より下方ま
で延長されているが、容器状体１に収納されている包装
体４をその弾性により自然落下しないように保持できれ
ば良いので、容器状体１の包装体４を収納する部分の下
端と同一位置でも、更には容器状体１の包装体４を収納
する部分の下端より僅かに上方であっても差し支えない
。この台材２は、容器状体１内に収納される包装体４が
順次下方から引き出された際にその上部から表面が順次
現れてくるので、容器状体１の包装体４が収納される部
分の表面に製品名や広告等の印刷が施されていることが
好ましいので、印刷が容易に施せる板紙又は正面側に紙
が貼着されているプラスチックシートで構成することが
好ましい。 そして、この容器状体１のフランジ部１ａと台材２との
固定は通常ホチキスのステープル５を使用するが、接着
剤や両面接着テープやヒートシールを使用することもで
きる。

【００１０】３は容器状体１のフランジ部１ａで固定さ
れて一体となった容器状体１と台材２とを吊り下げるた
めに容器状体１及び／又は台材２の上部に形成されてい
る吊り下げ部であり、この吊り下げ部３としては単なる
丸孔であっても良いが、図５に示すように台材２の上部
に上端を除いてＵ字状に切り込みを設け且つ容器状体１
の上部にも台材２の上部に設けたＵ字状の切り込みとほ
ぼ同一箇所で台材２の上部に設けたＵ字状の切り込みよ
りも長く上端を除いてＵ字状に切り込みを設けたもので
ある場合には容器状体１の上部に設けたＵ字状部が台材
２の裏側に位置するように織り込んでこの両者に切り込
み上端部で支持されるように通した紐で吊り下げる場合
に強度面での心配がなくて好ましく、またこの切り込み
と丸孔との両者を図１及び図５に示すように設けておく
と紐で吊り下げる場合でも金属棒に差し込んで吊り下げ
る場合でも使用できて好ましい。

【作用】

【００１１】かかる構造の本発明に係る吊り下げ式包装
体陳列個売用容器は、先ず内容物が透視可能な合成樹脂
製シートを成型して成る容器状体１の内部に必要個数の
包装体４をその正面が容器状体１に面するようにそして
下端が背面側に位置するように斜めに複数個重ねて収納
し、次いでこの容器状体１のフランジ部１ａにその周囲
が接するようにそして開口部２ａが容器状体１の凸部１
ｂが設けられている側に来るように台材２を位置せしめ
てこの容器状体１のフランジ部１ａと台材２とをホチキ
スのステープル５等により固定すれば、直ちに製品とし
て完成するのである。この際、容器状体１のフランジ部
１ａの両側に裏側に折り返されている折返し部１ｃが図
２及び図３に示すように設けられている場合には、台材
２はそのフランジ部１ａと折返し部１ｃとの間に挿入さ
れることになるので台材２は容器状体１の上部側又は下
部側（好ましくは包装体４のプラスチック袋を損傷させ
ないように上部側）から挿入することが必要になり、特
に容器状体１のフランジ部１ａの下側に裏側に折り返さ
れている折返し部１ｄが図２及び図５に示すように設け
られている場合には、台材２は容器状体１の上部側から
挿入することが必要になり、このように折返し部１ｃ，
１ｄが設けられている場合には容器状体１のフランジ部
１ａと台材２との固定はホチキスのステープル５又はヒ
ートシールによらなければ良好且つ容易に固定すること
ができない。

【００１２】このようにして容器状体１のフランジ部１
ａの部分で台材２が固定され且つ容器状体１内に収納さ
れている複数個（通常１０個程度）の包装体４が収納さ
れている本発明に係る吊り下げ式包装体陳列個売用容器
が完成したら、この吊り下げ式包装体陳列個売用容器は
駅の売店等の販売店に搬送され、吊り下げ部３により紐
又は金属棒に差し込んで吊り下げられ、包装体４を販売
する場合に開口部２ａのミシン目部分２ｃを破断される
と開口部２ａが開口し、その開口部２ａから容器状体１
の凸部１ｂと開口上部とに挿入した指で台材２の舌片２
ｂの弾性に抗して最下段の包装体４を挟んで引き抜くと
、その上段の包装体４が自重により開口部２ａの位置に
自然落下してきて舌片２ｂの弾性により開口部２ａから
自然落下しないように保持されて次に販売される際に直
ちに引き抜ける状態となるのである。

【００１３】

【発明の効果】以上に詳述した如く本発明に係る吊り下
げ式包装体陳列個売用容器は、収納された包装体が透視
可能な合成樹脂製シートを成型して成る容器状体と台材
とより成る簡単な構成で、容器状体はその内部に必要個
数の包装体をその正面が容器状体に面するようにそして
下端が背面側に位置するように斜めに複数個重ねて収納
できるものであって容器状体と台材との固定も簡単であ
るので人手を殆ど要すること無く簡単に包装体を複数個
並べて陳列できるように製作することができると共に直
ちに個売できる状態とできるのであり、下部の開口部を
開口しない状態ではほぼ密封に近い状態であり開口部を
開口しても従来技術のように包装体を更に透明なプラス
チック袋に収納しなくても販売場所近傍の塵埃が包装体
に付着することを防止できるので包装体を購入する顧客
にとって必要で無い最外層を構成するプラスチック袋が
必要でなくなるばかりかこの最外層を構成するプラスチ
ック袋を台材に固定するのに使用するホチキスのステー
プルによって指等を傷付ける恐れもなく、更に容器状体
のフランジ部と台材とをホチキスのステープルによって
固定する場合には全部の包装体を販売し終えた吊り下げ
式包装体陳列個売用容器を回収して再使用することも可
能である。このような種々の効果を有する本発明の工業
的価値は非常に大きなものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】包装体を収納しておらず台材の開口部を開口し
ていない状態の本発明に係る吊り下げ式包装体陳列個売
用容器の１実施例を斜め下方から見た斜視図である。

【図２】図１において台材の開口部を開口した状態を示
す背面図である。

【図３】図２のＡ−Ａ線断面図である。

【図４】本発明に係る吊り下げ式包装体陳列個売用容器
の他の実施例の図３に相当する断面図である。

【図５】包装体を収納した本発明に係る吊り下げ式包装
体陳列個売用容器において上部の吊り下げ部においてプ
ラスチックを裏側に折り込み開口部から包装体を引き出
している状態を示す図２におけるＢ−Ｂ線断面図である
。

【符号の説明】

１　　容器状体 １ａ　　フランジ部 １ｂ　　凸部 １ｃ　　折返し部 １ｄ　　折返し部 ２　　台材 ２ａ　　開口部 ２ｂ　　舌片 ２ｃ　　ミシン目部分 ３　　吊り下げ部 ４　　包装体 ５　　ホチキスのステープル

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　その内部に包装体（４）が下端を背面
   側に位置するように斜めに複数個重ねて収納でき収納し
   た包装体（４）を透視可能でフランジ部（１ａ）を背面
   周囲に有し下部に裏側から指先が挿入可能な凸部（１ｂ
   ）が形成されている合成樹脂製シートを成型して成る容
   器状体（１）と、使用時にミシン目部分（２ｃ）を破断
   されると開口されて容器状体（１）内に収納されている
   包装体（４）を前記凸部（１ｂ）と開口上部とに挿入し
   た指で挟んで引き抜ける大きさであって且つ包装体（４
   ）がその開口から自然落下しないように弾性を有する舌
   片（２ｂ）が開口上端から垂下されている開口部（２ａ
   ）を下部に設けられており前記容器状体（１）のフラン
   ジ部（１ａ）で固定される台材（２）とから成り、容器
   状体（１）及び／又は台材（２）の上部に吊り下げ部（
   ３）が設けられていることを特徴とする吊り下げ式包装
   体陳列販売用容器。
2. 【請求項２】　　容器状体（１）が、両側のフランジ部
   （１ａ）の裏側に台材（２）がその間に挿入される折返
   し部（１ｃ）が設けられている容器状体である請求項１
   に記載の吊り下げ式包装体陳列個売用容器。
3. 【請求項３】　　容器状体（１）が、下端のフランジ部
   （１ａ）の裏側に台材（２）がその間に挿入される折返
   し部（１ｄ）が設けられている容器状体である請求項１
   又は２に記載の吊り下げ式包装体陳列個売用容器。
4. 【請求項４】　　台材（２）が、板紙である請求項１か
   ら３までのいずれか１項に記載の吊り下げ式包装体陳列
   個売用容器。
5. 【請求項５】　　台材（２）が、プラスチックシート又
   は正面側に紙が貼着されているプラスチックシートであ
   る請求項１から３までのいずれか１項に記載の吊り下げ
   式包装体陳列個売用容器。
6. 【請求項６】　　吊り下げ部（３）が容器状体（１）及
   び／又は台材（２）の上部に穿設されている丸孔である
   請求項１から５までのいずれか１項に記載の吊り下げ式
   包装体陳列個売用容器。
7. 【請求項７】　　吊り下げ部（３）が台材（２）の上部
   に上端を除いてＵ字状に切り込みが設けられ且つ容器状
   体（１）の上部にも台材（２）の上部に設けたＵ字状の
   切り込みとほぼ同一箇所で台材（２）の上部に設けたＵ
   字状の切り込みよりも長く上端を除いてＵ字状に切り込
   みを設けられたものである請求項１から５までのいずれ
   か１項に記載の吊り下げ式包装体陳列個売用容器。
8. 【請求項８】　　吊り下げ部（３）が容器状体（１）及
   び／又は台材（２）の上部に穿設されている丸孔と、台
   材（２）の上部に上端を除いてＵ字状に切り込みが設け
   られ且つ容器状体（１）の上部にも台材（２）の上部に
   設けたＵ字状の切り込みとほぼ同一箇所で台材（２）の
   上部に設けたＵ字状の切り込みよりも長く上端を除いて
   Ｕ字状に切り込みを設けられたものとである請求項１か
   ら５までのいずれか１項に記載の吊り下げ式包装体陳列
   個売用容器。