JPH04337233A - 電子銃及び電子線応用装置 - Google Patents

電子銃及び電子線応用装置

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JPH04337233A
JPH04337233A JP3110132A JP11013291A JPH04337233A JP H04337233 A JPH04337233 A JP H04337233A JP 3110132 A JP3110132 A JP 3110132A JP 11013291 A JP11013291 A JP 11013291A JP H04337233 A JPH04337233 A JP H04337233A
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JP
Japan
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electron
electron gun
light
electrons
application device
Prior art date
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Pending
Application number
JP3110132A
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English (en)
Inventor
Yasunari Hayata
康成 早田
Toshihiko Sato
俊彦 佐藤
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】電子銃に関し、特に微弱な電子線
を用いる装置や高速測定する装置に好適な電子銃に係わ
る。
【0002】
【従来の技術】電子線を試料に照射して反射電子や2次
電子を検出する電子線応用装置では測定に用いる電子の
数が少ないと量子ノイズにより測定が困難となる。これ
に対処するために例えば特開平2−114439 号公
報に記載されているように走査型電子顕微鏡では低速に
よる走査により検出する電子の数を多くしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では少量
の電子で行なう高速の測定や、絶縁体・生体関連試料の
様な多量の電子線により損傷を受ける試料の測定には対
応出来ない。なぜなら量子ノイズを充分低減するために
は、測定時間内に100個以上の電子が必要であり、例
えば電流を1μAとすると20ps以上の時間が必要と
なる為である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は電子放出の時
刻がその直前に放出された電子の時刻に依存する、理想
的には等しい時間間隔を有する、電子銃を用いることに
より解決される。例えば図1に示すように光子数状態の
光2を物質3に照射して得られる電子4を電子源とする
ことにより得られる。また、同様のことはクーロンブロ
ッケイド現象を用いて電流を制御することによっても可
能である。
【0005】
【作用】光の状態は、次の文献[山本喜久:応用物理,
第54巻,第7号,1985)]に示されているような
、非古典的光子状態と呼ばれる一群の光の状態がある。 これらの光子状態の特徴は、文献[P.L.Knigh
t and L.Allen:“Concepts o
fQuantum Optics”,(Pergamo
n Press,1983)]に述べられているように
、光子反集群(anti−bunching)と呼ばれ
る効果を持つことである。 その原因は、このような光子状態の光による光電変換過
程の結果得られる光電子発生事象は、放電ランプ,コー
ヒーレント状態のレーザによる場合等とは異なり相関を
有している点にある。言い替えれば、非古典的光子状態
では、光電子発生事象の時間間隔が大きくなる傾向が強
くなり、短い測定時間の間に2回以上の光電子発生事象
が起こりにくくなっている。したがって、ある時刻T1
に光電子の発生が起こったかどうかによって、その後の
時刻T2に光電子の発生が観測される確率は、最初の時
刻T1に光電子発生が観測されたかどうかに依存し、上
述のような非古典的光子状態では、時刻T1に光電子放
出事象が観測された場合は、時刻T2で光電子放出が再
び観測される確率が小さくなるのである。このとき、光
電子放出発生事象の時間間隔が一定になる傾向になり、
光電子電流の量子ノイズ(ショットノイズ)は、減少し
ている。
【0006】上述のような効果を持つ光子状態の一種に
、光子数状態と呼ばれる、光子数測定に対する固有状態
がある。実際に、このような状態に近い状態の光が発生
できることは、例えば、文献[S.Machida,Y
.Yamamoto:Phys.Rev.Lett.,
vol.60,No.9,1988]に明らかにされて
いる。この状態の光の強度測定の結果は、コヒーレント
状態(すなわち通常のレーザ光)が有する量子ノイズ(
ショットノイズ)より小さいノイズレベルを有している
。なお、この文献では、上記のような光子状態を、振幅
スクイーズド状態、または、光子数−位相スクイズド状
態(number−phase squeezed s
tate)等と呼んでいる。
【0007】この状態の光をネガティブエレクトンアフ
ィニティ等を利用する光電変換の効率が十分高い電子放
出材料に照射すれば、電子放出の時間間隔が極めて安定
している、すなわち量子ノイズの小さな、電子源となる
【0008】この電子源を用いて電子線応用装置を構成
すれば量子ノイズが小さいため、少ない数の電子での測
定が可能となる。なお、光子数−位相スクイズド状態に
限らず、光の振幅測定の不確定性が抑圧されているあら
ゆる非古典的光子状態を用いても、同じ効果が得られる
【0009】同様のことはクーロンブロッケイド現象を
用いても可能である。この現象は、トンネル接合部(例
えば金属/絶縁体/金属)を流れるトンネル電流の量子
ノイズが非常に小さい現象である。従ってこの電流をや
はり高い効率で真空中に導けば量子ノイズの小さな電子
銃を得ることができる。
【0010】
【実施例】実施例1 図2に電子銃及び装置の構成を示す。光源として紫外光
レーザー5から発生する光子数状態の光2を用いた。こ
の光の量子ノイズは通常の約1/10となっている。こ
の光をGaP結晶6の表面に照射する。GaPの表面に
はCs15を吸着させ仕事関数を低下させている。光の
エネルギーは4.0eV でありこれにより約60%の
効率でGaPから電子が放出される。この結果、電子4
の量子ノイズを通常の約1/2とすることが出来た。更
に表面にCsと同時にOを吸着すればより仕事関数が低
下しより高い変換効率が期待できる。これにより、より
量子ノイズの小さな電子源を得ることが出来る。このよ
うに光の吸収係数の大きな物質と仕事関数の小さな物質
を組合せることが量子ノイズの低減に効果的となる。こ
の電子銃を用いて走査型電子顕微鏡を構成した結果、従
来チャージアップや損傷によって観察の困難であった絶
縁体や生体関連試料19も従来の1/2の短時間(すな
わち少ない電子量)で測定することにより観察が可能と
なった。
【0011】実施例2 図3に電子銃及び装置の構成を示す。光源は、文献[M
. C. Teich, B. E. A.Saleh
 and J. Perina:J. Optical
 Soc. of Am., vol.B1,p.33
6,1984]に示されているような、Hg蒸気を用い
たフランク−ヘルツ型光源7である。これは電子の空間
電荷効果により光子数状態に近い状態を得る光源であり
、5eV程度のエネルギーを持つ光を得ることが出来る
。この光をTi/O16を吸着させたW8に照射する。 表面での吸収を促進するために、光は入射角を1°と非
常に浅くした。これにより光から電子への変換効率を約
70%にまで向上させた。得られた電子4の量子ノイズ
は通常の約1/4であった。
【0012】本実施例ではこの電子銃を用いて電子ビー
ムテスタを構成した。電子のパルス化は光のパルス化に
より行なった。量子ノイズを抑制した電子を用いたため
に従来の50psで1mVの分解能を15psで1mV
の分解能にまで向上させることが出来た。これにより、
より高速の現象を測定することが出来る。
【0013】実施例3 図4に電子銃及び装置の構成を示す。本実施例ではクー
ロンブロッケイド現象を利用して量子ノイズを低減した
。その為に冷却したトンネル接合部(W/SiO2/W
)10の先にWの電界放出型電子源9を設け表面に電場
を加えることにより電子4を取り出した。平均電流量は
抵抗11で制御している。この結果得られた電子の量子
ノイズは通常の約1/5であった。
【0014】この電子銃を用いて超微細加工用の電子線
描画装置を構成した。10μC/cm2 のレジストで
0.01μm 角のパターン形成を行なうとレジストへ
の電子照射量は63個となり、量子ノイズが加工精度に
影響を与えるようになる。このために従来はパターンの
寸法精度が20%に留まっていた。本実施例では量子ノ
イズを大きく低減しているために5%以下の寸法精度と
なり精度良い微細パターンの形成が可能となった。これ
により量子効果素子等の微細構造素子の製作が容易にな
る。
【0015】
【発明の効果】以上の様に量子ノイズを低減した電子を
用いることにより走査型電子顕微鏡や電子ビームテスタ
更には電子線描画装置などの電子線応用装置の性能を1
段と向上させることが出来る。また量子ノイズを低減し
た電子は本発明による電子銃により得ることが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の手段を説明する為の図。
【図2】実施例1で用いた電子銃及び装置の構成図。
【図3】実施例2で用いた電子銃及び装置の構成図。
【図4】実施例3で用いた電子銃及び装置の構成図。
【符号の説明】
1…光子数−位相スクイーズド光源、2…光子数−位相
スクイーズド光、3…被照射体、4…電子、5…紫外光
レーザー、6…GaP結晶、7…フランク−ヘルツ型光
源、8…W、9…Wチップ、10…トンネル接合部、1
1…抵抗、12…電源、13…引出し電極、14…冷却
箱、15…Cs、16…Ti/O、17…冷却箱、18
…電磁レンズ、19…試料、20…偏向器、21…ステ
ージ、22…LSI、23…コンデンサレンズ、24…
ブランキング電極、25…ブランキングアパーチャー、
26…Siウェハ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子放出の時刻がその直前に放出された電
    子の時刻に依存することを特徴とする電子銃。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の電子銃を用いた電子線応
    用装置。
  3. 【請求項3】非古典的光子状態の光を物質に照射し、そ
    れにより励起された電子を電子源とする電子銃。
  4. 【請求項4】請求項3の非古典的光子状態が光子数−位
    相スクイーズド状態であることを特徴とする電子銃およ
    び該電子銃を用いた電子線応用装置。
  5. 【請求項5】クーロンブロッケイド現象により電流を制
    御した電子銃。
  6. 【請求項6】冷却したトンネル接合部を有する電子銃。
  7. 【請求項7】請求項5および6の電子銃を用いた電子線
    応用装置。
JP3110132A 1991-05-15 1991-05-15 電子銃及び電子線応用装置 Pending JPH04337233A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8728619B2 (en) 2010-02-19 2014-05-20 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Highly functional polyethylene fiber excellent in forming processability
WO2015037285A1 (ja) * 2013-09-13 2015-03-19 株式会社日立ハイテクノロジーズ 荷電粒子線装置および荷電粒子線の計測方法

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JP2015056331A (ja) * 2013-09-13 2015-03-23 株式会社日立ハイテクノロジーズ 荷電粒子線装置および荷電粒子線の計測方法
US10121634B2 (en) 2013-09-13 2018-11-06 Hitachi High-Technologies Corporation Charged particle beam device and charged particle beam measurement method

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