JPH04336189A - 自動閉戸機構を備えた蝶番 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は自動閉戸機構を備えた蝶
番に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】玄関ドア等において開放後自動的に閉じ
るものとしてドアチェッカーがある。これは作動油を充
填したシリンダにピストン及び弁、スプリングを内蔵し
、ピストンにて仕切られたシリンダ内の両室内を流動す
る作動油の流れを調整してドアの閉じる時間を調整する
ようになした外付けのものあるいは鴨居、床面への埋込
式等がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の油圧式外付けま
たは床内等への埋込式のものであってもドアを開閉する
蝶番と別個に取り付ける必要があり、比較的大きなもの
で、外付けの場合は外観を損ね、埋込式では取付けに作
業を要するものとなっている。

【０００４】本発明では開閉式ドアを支持する蝶番に組
み込んで外付け、埋込み等の取付作業を要することなく
ドアを自動的に閉塞できるようになすことを目的とする
。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたもので、柱に固定される取付板の中央
部表面にヒンジ片を突出した固定側ボデーと、扉の両側
面に対設して扉を挟持し、前記ヒンジ片と嵌合する切欠
を備えた扉側ボデーとより成り、かつ前記固定側ボデー
のヒンジ片と切欠を有する扉側ボデー間を軸にて枢着す
るとともに前記ヒンジ片内に形成した孔内にスラストベ
アリングとばね圧下にある雄型カム及びこの雄型カムと
係止する雌型カムとを嵌合し、かつ雄型カムをヒンジ片
内で軸長手方向にのみ摺動可能にして係止し、雌型カム
はその一部をヒンジ片内に嵌入して雄型カムと係止する
が、扉側ボデー内にて扉の開閉時、扉と共に回動自在に
支持せしめるとともに、ばね圧下にある雄型カムと雌型
カムの形状により扉を自動的に閉じるようになしたこと
を要旨とする。

【０００６】

【作用】ガラス扉に挟持して取り付けられる扉側ボデー
と固定側ボデーの枢着部内に納まるように、しかも固定
側ボデーと扉側ボデーを同軸にて支持され、これにばね
押圧下にある固定カムと扉側ボデー内の回動カムとを当
接するようになす。このため蝶番本体内に上下に、かつ
ばね圧下にて対向する２つのカムによりなる扉の自動開
閉機構が組み込まれているので、取付作業は蝶番取付の
みで、かつ小型化され、外観を美しく仕上げることがで
き、このばねの作用にて扉は自動的に閉じられる。

【０００７】

【実施例】以下本発明自動閉戸機構を備えた蝶番を図示
の実施例にもとづいて説明する。本発明の蝶番は図８乃
至図１０に詳示するように柱等に固定する固定側ボデー
Ａと、図３乃至図７に示すように扉側に取り付ける扉側
ボデーＢとを軸Ｃにて枢着して構成され、固定側ボデー
Ａは図９に示すように複数本のビスにて柱の開口側面に
取り付ける板状の取付板１の表面側中央部に取付板１の
長手方向すなわち柱への取付時においては縦方向に突出
するヒンジ片２を一体に設けるとともに、このヒンジ片
２の長手方向すなわち上下に貫通する軸孔３を穿孔する
。

【０００８】このヒンジ片２に穿孔する軸孔３は図８に
示すように軸Ｃの径よりも大径とし、その一部において
のみ軸Ｃの軸径３ｄとほぼ等しくし、軸孔の上部３ａに
スラストベアリング４を嵌合すると共に下部の軸孔３ｂ
内にばね５と雄型カム６と雌型カム７の一部を嵌合し、
雄型カム６の外周に突設した係止片６１を嵌合する係止
溝３ｃを軸孔３ｂにそって形成する。この係止溝３ｃの
長さはばね圧下にて扉Ｄが開閉する際、雄型カムが上下
方向にカム形状によって移動する距離によって適当に定
められる。

【０００９】扉側ボデーＢは図３乃至図５に詳示される
ようにボデー本体Ｂ１と、図６、図７に詳示される補助
ボデー本体Ｂ２とよりなり、このボデー本体Ｂ１、補助
ボデー本体Ｂ２は同じ大きさで、ガラス扉その他扉とし
て使用される部材（以下ガラス扉と称す）Ｄの一端縁部
を挟持して一体とする。

【００１０】ボデー本体Ｂ１は蝶番としての所要の大き
さを有する平板状で、その取付時、柱側で内側面中央部
にガラス扉Ｄの厚さとほぼ等しい厚さだけ突出する突片
１１を平板状のボデー本体板１０に一体に形成し、この
突片１１の取付時柱側となる端縁に固定側ボデーＡのヒ
ンジ片２を嵌合せしめる切欠１３を形成し、この切欠１
３を囲むように形成される突片１１の上片１１ａと下片
１１ｂには上下に対向し、かつ固定側ボデーＡの軸孔３
と一直線に配列されるようにして軸孔１２，１２を夫々
穿孔せしめる。

【００１１】そして扉取付時、下方側の軸孔１２の外周
には雌型カム７の下端部外側に突設した係止片７１，７
１を嵌合支持する係止溝１４，１４を設ける。

【００１２】補助ボデー本体Ｂ２は一端側中央部にボデ
ー本体Ｂ１に形成したものと同じ大きさの切欠１５を設
けた平板状の補助ボデー本体板１６に、ボデー本体Ａ側
に挿通する皿ビスのねじ部を螺合するビス孔１８，１８
を穿孔するボス部１７，１７を突設し、かつこのボデー
本体板１６をボデー本体Ｂ１の本体板１０と同じ大きさ
に形成して成り、かつビス孔１８は両本体板１０，１６
を重ねた時、ねじ孔１９，１９と一致するようになす。

【００１３】ガラス扉Ｄは扉側ボデー本体Ｂ１と補助ボ
デー本体Ｂ２とをもってかつ必要に応じてパッキンＰを
介して挟み、皿ビスをもって両本体Ｂ１，Ｂ２を固定す
る際、このガラス扉Ｄを一体とする。すなわちガラス扉
Ｄの蝶番取付端縁位置にこの扉側ボデーＡが固定される
ものである。

【００１４】固定側ボデーＡのヒンジ片２の孔３内にコ
イルばね５を介して嵌合される雄型カム６は図１１乃至
図１３に詳示される如く、孔３内に嵌合される径を有す
る円柱状で、かつ外周一側面に係止溝３ｃに嵌合係止す
る係止片６１を突設し、下面側の対向する２側周面に富
士山形のカム片６２，６２を谷部６３，６３と交互に配
設して形成され、中央部には軸Ｄを貫通する軸孔６４が
穿孔されている。

【００１５】雌型カム７は図１４乃至図１６に詳示され
る。これは雄形カム６と同様、中央に軸孔７４を有する
円柱径で、外周の対向する２側面に、係止溝１４，１４
に係止される係止片７１，７１を突設すると共に頂面に
は緩やかな円弧刑の谷部７２，７２を緩やかな山部７３
，７３とを交互に配して形成され、この雌型カム７の頂
面の谷部７２と山部７３とが雄型カム６のカム片と圧接
摺動するようにして対設される。

【００１６】従って上述の如く構成される各部品を持っ
て蝶番を組み立てるには、ガラス扉Ｄの所定位置にパッ
キンＰを介して扉側ボデーＢ１と補助ボデーＢ２とを上
述の如くして固定すると共に、柱等の固定側ボデーＡと
この扉側ボデーＢとを軸Ｃを貫通して組み立てる時、上
部軸孔３ａ内にスラストベアリング４を嵌合して扉側の
ボデーＢを介してガラス扉Ｄの荷重を支持して軽快に回
動できるようになし、下部軸孔３ｂ内にばね５、雄型カ
ム６、雌型カム７を順次嵌合する。この時雄型カムの係
止片６１は、ヒンジ片３の係止溝３ｃに、雌型カム７の
係止片７１，７１は係止溝１４，１４にそれぞれ係止さ
せ、かつカム片６２と雄型カムの頂面谷部、山部とを対
設し、ばね圧にて押圧接せしめる。そしてこのスラスト
ベアリンク４、ばね５、雄雌両カム６，７内に一本の軸
Ｃが貫通され、両ボデーＡ，Ｂが枢着される。この状態
を図１乃至図２に示す。

【００１７】上述のように組み立てられた蝶番を用いて
ガラス扉Ｄを柱に取り付けた際、ガラス扉Ｄを開閉せし
めると、このガラス扉Ｄに固定された扉側ボデーＢもと
もに軸Ｃを中心にして回動する。この時、ボデーＢの係
止溝１４に係止された雌型カム７もともに回動する。こ
れにより谷・高部は軸Ｃを中心として移動するため、こ
れに圧接された雄型カム６はカム片６１を介して上方向
に押圧される。雌型カムとカム片６１との圧接位置が谷
部７２より山部７３へ移動するとき、雄型カム６はばね
を圧縮して上方へ軸孔３ｂ内を移動する。次にガラス扉
の開放外力を除くと、このばねに押圧される雌型カム６
は下方へ移動する力が作用し、これにより雌型カム７に
回動力を与え、ガラス扉Ｄは閉じる方向へ回動し、完全
に閉じたとき、カム片６１は雌型カムの谷部７２にあっ
て両カム６，７の押圧力は弱くなり、ガラス扉は閉じた
状態が保持される。

【００１８】

【発明の効果】本発明によるときはガラス扉に挟持して
取り付けられるボデー本体と柱側に固定する固定側ボデ
ー本体内に２つのカムが納まるように、しかも固定側ボ
デーのヒンジ片と扉側ボデーとを同軸にて支持され、こ
れにばね押圧下にある雄型カムを雌型カムに当接するよ
うにして、蝶番内に自動開閉機構を組み込めるので小型
化され、かつ従来の蝶番を取り付ける手数のみでよく取
付作業が極めて簡易となり、さらに蝶番の外側に突起物
がなく外観をすっきりさせられる等の利点を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明自動閉戸機構を備えた蝶番の取付状態を
示す断面図である。

【図２】同平面図である。

【図３】扉側ボデーの断面図である。

【図４】同正面図である。

【図５】同平面図である。

【図６】補助ボデー本体の正面図である。

【図７】同側面図である。

【図８】固定側ボデーの縦断面図である。

【図９】同正面図である。

【図１０】同平面図である。

【図１１】雄型カムの平面図である。

【図１２】同正面図である。

【図１３】同平面図である。

【図１４】雌型カムの平面図である。

【図１５】同側面図である。

【図１６】同正面図である。

【符号の説明】

Ａ　　固定側ボデー Ｂ　　扉側ボデー Ｃ　　軸 Ｄ　　ガラス扉 １　　取付板 ２　　ヒンジ片 ３　　軸孔 ４　　スラストベアリング ５　　ばね ６　　雄型カム ７　　雌型カム １０　　ボデー本体板 １１　　突片 １５　　切欠

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　柱に固定される取付板の中央部表面に
   ヒンジ片を突出した固定側ボデーと、扉の両側面に対設
   して扉を挟持し、前記ヒンジ片と嵌合する切欠を備えた
   扉側ボデーとより成り、かつ前記固定側ボデーのヒンジ
   片と切欠を有する扉側ボデー間を軸にて枢着するととも
   に前記ヒンジ片内に形成した孔内にスラストベアリング
   とばね圧下にある雄型カム及びこの雄型カムと係止する
   雌型カムとを嵌合し、かつ雄型カムをヒンジ片内で軸長
   手方向にのみ摺動可能にして係止し、雌型カムはその一
   部をヒンジ片内に嵌入して雄型カムと係止するが、扉側
   ボデー内にて扉の開閉時、扉と共に回動自在に支持せし
   めるとともに、ばね圧下にある雄型カムと雌型カムの形
   状により扉を自動的に閉じるようになしたことを特徴と
   する自動閉戸機構を備えた蝶番。