JPH04335961A - ヒートポンプ装置 - Google Patents

ヒートポンプ装置

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Publication number
JPH04335961A
JPH04335961A JP10436991A JP10436991A JPH04335961A JP H04335961 A JPH04335961 A JP H04335961A JP 10436991 A JP10436991 A JP 10436991A JP 10436991 A JP10436991 A JP 10436991A JP H04335961 A JPH04335961 A JP H04335961A
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JP
Japan
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temperature
low
space
high temperature
medium
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Application number
JP10436991A
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English (en)
Inventor
Shinichi Kasahara
伸一 笠原
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ヒートポンプ装置に
関し、特に熱駆動式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のヒートポンプ装置は
例えば特開平1−137164号公報等に開示されてい
るように知られている。この装置は、図7に示すように
、端部で互いに交差するようにケース(104)にて一
体に接合された高温シリンダ(102)及び低温シリン
ダ(103)を有し、高温シリンダ(102)内には高
温ディスプレーサ(107)が、また低温シリンダ(1
03)内には低温ディスプレーサ(108)がそれぞれ
往復動可能に嵌装されている。上記ケース(104)に
は図外の起動用モータに駆動連結されたクランク軸(1
28)が支持され、このクランク軸(128)の高温ク
ランク部(128a)と高温ディスプレーサ(107)
とはロッド(118)及びリンク(121)により、ま
たクランク軸(128)の低温クランク部(図示せず)
と低温ディスプレーサ(108)とはロッド(123)
及びリンク(126)によりそれぞれ連結されており、
この連結により、両ディスプレーサ(107),(10
8)は所定の位相差(例えば90°)をもって往復動す
るようになっている。
【0003】高温シリンダ(102)内は高温ディスプ
レーサ(107)により上側の高温空間(111)と下
側の高温側中温空間(112)とに区画され、低温シリ
ンダ(103)内は低温ディスプレーサ(108)によ
り外側(クランク軸(128)と反対側)の低温空間(
113)と内側の低温側中温空間(114)とに区画さ
れている。高温シリンダ(102)の中温空間(112
)と低温シリンダ(103)の中温空間(114)とは
中温部接続管(141)により接続され、これら高温、
低温及び中温空間(111),(113),(112)
,(114)にはヘリウム等の作動ガスが充填されてい
る。
【0004】上記中温空間(112)は高温空間(11
1)に高温連通路(142)により、また中温空間(1
14)は低温空間(113)に低温連通路(143)に
よりそれぞれ連通されている。上記高温連通路(142
)には高温部熱交換器(145)(ヒータ管)、高温再
生器(144)及び中温部高温側熱交換器(146)が
配設され、一方、低温連通路(143)には低温部熱交
換器(148)(クーラ)、低温再生器(147)及び
中温部低温側熱交換器(149)が配設されている。
【0005】さらに、上記高温空間(111)内ないし
高温部熱交換器(145)内の作動ガスを加熱するバー
ナ(150)が設けられている。
【0006】そして、このヒートポンプサイクルでは、
ガスの温度(T)とエントロピー(S)との関係を示す
T−S線図は図8に示すようになる。すなわち、高温側
サイクルでは、ガスは行程1→2で高温部熱交換器(1
45)から吸熱して等温膨張し、次の行程2→3では熱
を高温再生器(144)に与えて等積冷却される。さら
に、行程3→4で、中温部高温側熱交換器(146)を
介して放熱して等温圧縮し、行程4→1では、上記高温
再生器(144)に与えた熱により等積加熱される。一
方、低温側サイクルでは、ガスは行程1′→2′で熱を
低温再生器(147)に与えて等積冷却され、行程2′
→3′では低温部熱交換器(148)から吸熱して等温
膨張し、次の行程3′→4′では、上記低温再生器(1
47)に与えた熱により等積加熱され、行程4′→1′
で、中温部低温側熱交換器(149)を介して放熱して
等温圧縮する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このヒートポンプ装置
は、大略的には、スターリングエンジンとスターリング
冷凍機とを組み合わせたものと考えることができるが、
その各々について最適性能を発揮するディスプレーサ(
102),(103)の駆動位相差は互いに異なる。 そして、ヒートポンプ装置が動作の1サイクルのうち、
スターリングエンジンとしての機能に重きをなす行程で
は、ディスプレーサ(102),(103)の位相差を
そのエンジンに最適な位相差に設定し、逆に、冷凍機の
機能を重要とするときには、冷凍機に対応した位相差に
設定することが望まれる。
【0008】しかし、上記従来のものでは、高温及び低
温ディスプレーサ(103),(103)がクランク機
構によって連結されており、このことから、図9に示す
ように、両ディスプレーサ(102),(103)の位
相差は常に一定(90°)に固定され、それを1サイク
ル中の各行程間で変えることはできず、上記の性能向上
を図ることはできない。
【0009】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
、その目的は、上記したヒートポンプ装置において、両
ディスプレーサの連結機構を改良することで、駆動中の
1サイクルで両ディスプレーサの位相差を最適に変え得
るようにして、性能の向上を図ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1の発明では、高温及び低温ディスプレーサ
を連結する連結手段により、1サイクル中での両ディス
プレーサの位相差を可変とすることとした。
【0011】すなわち、この発明では、図1に示すよう
に、端部で互いに交差するように接合された高温及び低
温シリンダ(2),(3)内にそれぞれ高温及び低温デ
ィスプレーサ(7),(8)が往復動可能に嵌装され、
この両ディスプレーサ(7),(8)は連結手段(15
)により連結されている。上記高温シリンダ(2)内に
は高温ディスプレーサ(7)により高温空間(11)と
高温側中温空間(12)とが区画形成されている一方、
低温シリンダ(3)内には低温側中温空間(14)と低
温空間(13)とが区画形成され、上記高温、低温及び
両中温空間(11),(13),(12),(14)に
は作動ガスが充填されている。
【0012】上記高温側中温空間(12)は高温空間(
11)に対し高温連通路(42)により連通され、低温
側中温空間(14)は低温空間(13)に対し低温連通
路(43)により連通され、両中温空間(12),(1
4)同士は接続管(41)により連通され、上記高温連
通路(42)には高温再生器(44)と、該再生器(4
4)の高温空間(11)側に位置する高温部熱交換器(
45)と、上記再生器(44)の中温空間(12)側に
位置する中温部高温側熱交換器(46)とが配設され、
低温連通路(43)には低温再生器(47)と、該再生
器(47)の低温空間(13)側に位置する低温部熱交
換器(48)と、上記再生器(47)の中温空間(14
)側に位置する中温部低温側熱交換器(49)とが配設
され、上記高温空間(11)内ないし高温部熱交換器(
45)内の作動ガスを加熱する加熱手段(50)を備え
ている。
【0013】そして、上記連結手段(15)は第1及び
第2リンク(16),(17)を有し、第1リンク(1
6)の一端は上記高温ディスプレーサ(7)に連結され
、中間部(16a)は起動用の回転軸(28)回りを回
動可能な回転ピン(30)に支持され、第2リンク(1
7)の一端は上記低温ディスプレーサ(8)に連結され
、中間部(17a)は固定体(4)に固定した固定ピン
(31)に支持され、両リンク(16),(17)の他
端同士は連結され、連結手段(15)により、両ディス
プレーサ(7),(8)が1サイクル中で異なる位相差
で往復動するように構成する。
【0014】
【作用】上記の構成により、請求項1の発明では、高温
及び低温ディスプレーサ(7),(8)は連結手段(1
5)により連結され、この連結手段(15)は第1及び
第2リンク(16),(17)からなるリンク機構で構
成されているので、1サイクル中の各行程で両ディスプ
レーサ(7),(8)の位相差を容易に変えることがで
き、動作の1サイクルのうちスターリングエンジンとし
ての機能に重きをなす行程では、位相差をそのエンジン
に最適な位相差に設定し、逆に、冷凍機の機能を重要と
するときには、冷凍機に対応した位相差に設定すること
が可能となる。よって、ヒートポンプ装置の性能を向上
させることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図6は本発明の実施例に係る空気調和機を示す。 同図において、(A)は室外ユニット、(B)は室内ユ
ニットである。上記室外ユニット(A)にはヒートポン
プ装置(1)と、ファン(61)によって熱交換される
室外熱交換器(62)と、2つの冷却水ポンプ(63)
,(64)と、第1及び第2の2つの四方弁(65),
(66)とが収容されている一方、室内ユニット(B)
には、ファン(67)によって熱交換される室内熱交換
器(68)が収容されている。これら両ユニット(A)
,(B)の機器は配管(69)によって接続されて閉じ
サイクルを形成しており、冷房時には、実線の如く両四
方弁(65),(66)を切り換えて冷却水を流し、暖
房時には、破線の如く両四方弁(65),(66)を切
り換えて冷却水を流すようにしている。
【0016】図1にも拡大して詳示するように、上記ヒ
ートポンプ装置(1)は、鉛直方向の中心線を有する略
密閉状の高温シリンダ(2)と、水平方向の中心線を有
する略密閉状の低温シリンダ(3)とを備えている。高
温シリンダ(2)の下部と低温シリンダ(3)の高温シ
リンダ(2)側端部とはケース(4)により一体に連設
され、各シリンダ(2),(3)とケース(4)とはそ
れぞれ隔壁(5),(6)により仕切られている。上記
高温シリンダ(2)内には高温ディスプレーサ(7)が
、また低温シリンダ(3)内には低温ディスプレーサ(
8)がそれぞれシール機構(9),(10)を介して往
復動可能に嵌装されている。高温シリンダ(2)内の隔
壁(5)で囲まれる空間は高温ディスプレーサ(7)の
上方に位置する高温空間(11)と、下方に位置する高
温側中温空間(12)(図6に示す)とに区画されてい
る。また、低温シリンダ(3)内の隔壁(6)で囲まれ
る空間は低温ディスプレーサ(8)の高温シリンダ(2
)と反対側に位置する低温空間(13)と、高温シリン
ダ(2)側に位置する低温側中温空間(14)とに区画
されており、これらの高温空間(11)、低温空間(1
3)及び両中温空間(12),(14)には例えばヘリ
ウムガス等からなる作動ガスが充填されている。
【0017】上記両ディスプレーサ(7),(8)はケ
ース(4)内に位置する連結手段としてのリンク機構(
15)により連結されている。このリンク機構(15)
は第1及び第2リンク(16),(17)からなり、こ
れらはいずれも略L字状に折り曲げられたL形リンク部
材からなっていて、鉛直面内で各々の折曲げ角部(16
a),(17a)が互いに逆向きになるように配置され
ている。第1リンク(16)の一端は高温ロッド(18
)の下端にピン(19),(20)及びリンク(21)
を介して連結されている。高温ロッド(18)は上記隔
壁(5)にシール機構(22)を介して摺動可能に貫通
支持され、その上端は高温ディスプレーサ(7)の下端
に固定されている。一方、第2リンク(17)の一端は
低温ロッド(23)の図で左端にピン(24),(25
)及びリンク(26)を介して連結され、この低温ロッ
ド(23)は上記隔壁(6)にシール機構(27)を介
して摺動可能に貫通支持され、その図1で右端は低温デ
ィスプレーサ(8)の図で左端に固定されている。
【0018】上記ケース(4)には両シリンダ(2),
(3)の中心線を通る平面と直交する水平方向の回転中
心を有する回転軸(28)が支持され、この回転軸(2
8)の一端はケース(4)外の起動用モータ(図示せず
)に駆動連結されている。回転軸(28)の他端はケー
ス(4)内に位置し、該他端には円板からなる回転板(
29)が同心一体に取り付けられ、この回転板(29)
の外周には上記第1リンク(16)の中間部たる折曲げ
角部(16a)が回転軸(28)と平行な回転ピン(3
0)を介して支承されている。また、第2リンク(17
)の中間部たる折曲げ角部(17a)は固定体としての
ケース(4)に回転軸(28)と平行な固定ピン(31
)を介して支承されている。上記両リンク(16),(
17)の他端同士はピン(32)により連結されている
【0019】そして、図2及び図3に示すように、第1
リンク(16)において、その一端のピン(19)との
連結点から折曲げ角部(16a)の回転ピン(30)と
の連結点までの距離(L1 )、該折曲げ角部(16a
)のピン連結点から他端のピン(32)との連結点まで
の距離(L2 )及びリンク(16)の折曲げ角度(θ
1)と、第2リンク(17)において、その一端のピン
(24)との連結点から折曲げ角部(17a)の固定ピ
ン(31)との連結点までの距離(L3 )、該折曲げ
角部(17a)のピン連結点から他端のピン(32)と
の連結点までの距離(L4 )及びリンク(17)の折
曲げ角度(θ2 )とをそれぞれ所定値に設定すること
で、低温及び高温ディスプレーサ(7),(8)の位相
差を回転軸(28)が1回転する1サイクル中の各行程
で異ならせ、例えば図5に示すように、高温空間(11
)及び低温空間(13)の容積がそれぞれ最小となると
きのディスプレーサ(7),(8)の最大ストローク間
で83°となり、逆に、高温空間(11)及び低温空間
(13)の容積がそれぞれ最大となるときのディスプレ
ーサ(7),(8)の最小ストローク間で100°とな
るようになっている。
【0020】上記高温側中温空間(12)と低温側中温
空間(14)とは接続管(41)によりガスの往来可能
に連通されている。また、高温空間(11)と高温側中
温空間(12)とは高温連通路(42)により、また低
温空間(13)と低温側中温空間(14)とは低温連通
路(43)によりそれぞれガスの往来可能に連通されて
いる。上記高温連通路(42)には高温再生器(44)
と、該再生器(44)の高温空間(11)側に位置し、
外部を燃焼ガスが流れるヒータ管(45)と、上記再生
器(44)の中温空間(12)側に位置し、冷却水が流
れる伝熱管(46a)を有する中温部高温側熱交換器(
46)とが配設されている。一方、低温連通路(43)
には低温再生器(47)と、該再生器(47)の低温空
間(13)側に位置し、冷却水が流れる伝熱管(48a
)を有するクーラ(48)と、上記再生器(47)の中
温空間(14)側に位置し、冷却水が流れる伝熱管(4
9a)を有する中温部低温側熱交換器(49)とが配設
されている。上記中温部熱交換器(46),(49)の
伝熱管(46a),(49a)同士は直列に接続され、
図6に示すように、中温部高温側熱交換器(46)上端
の伝熱管(46a)の冷却水出口は上記第1四方弁(6
5)に、また中温部低温側熱交換器(49)下端の伝熱
管(49a)の冷却水入口は第2四方弁(66)にそれ
ぞれ接続されている。上記クーラ(48)の伝熱管(4
8a)の冷却水入口は上記第1四方弁(65)に、また
冷却水出口は第2四方弁(66)にそれぞれ接続されて
いる。
【0021】さらに、上記高温空間(11)内ないしヒ
ータ管(45)内の作動ガスを加熱する加熱手段として
のバーナ(50)が設けられている。
【0022】次に、上記実施例の作用について説明する
【0023】ヒートポンプ装置(1)においては、回転
軸(28)は起動用モータで起動されて回転し、この回
転により高温及び低温ディスプレーサ(7),(8)が
それぞれシリンダ(2),(3)内で所定の位相差をも
って往復動する。すなわち、図8における行程1→2で
は、高温空間(11)の作動ガスは高温再生器(44)
を通って中温空間(12),(14)に送り出され、上
記高温再生器(44)を通る間にそれに熱を与えること
で、中温空間(12),(14)の作動ガス温度近くま
で降温される。また、同様に、中温空間(12),(1
4)の作動ガスは低温再生器(47)を通って低温空間
(13)に送り出され、上記低温再生器(47)を通る
間にそれに熱を与えることで、低温空間(13)の作動
ガス温度近くまで降温される。このため、作動ガスの平
均温度は低下し、ガスは膨張して圧力が低下する。その
結果、ヒータ管(45)及びクーラ(48)からの吸熱
が生じる。
【0024】行程2→3では、高温空間(11)の作動
ガスは上記と同様に高温再生器(44)に熱を与えて中
温空間(12),(14)に送り出されるが、低温空間
(13)の作動ガスは低温再生器(47)を通り、該再
生器(47)に先程蓄熱された熱を得、中温空間(12
),(14)の作動ガス温度近くまで昇温されて中温空
間(12),(14)に送り出される。こうして高温空
間(11)及び低温空間(13)の容積が共に減少する
ため、作動ガスの平均温度は殆ど変化せず、圧力も同様
に変化しないことから、これに伴う吸熱及び放熱も僅か
である。
【0025】行程3→4では、低温空間(13)の作動
ガスは、上記行程2→3と同様に、低温再生器(47)
に熱を与えて中温空間(12),(14)に送り出され
る。同様に、中温空間(12),(14)の作動ガスは
高温再生器(44)を通り、該再生器(44)に先程の
行程1→2,2→3で蓄熱された熱を得、高温空間(1
1)の作動ガス温度近くまで昇温されて高温空間(11
)に送り出される。このため、作動ガスの平均温度は上
昇し、ガスは圧縮されて圧力が上昇し、その結果、中温
部熱交換器(46),(49)から放熱が生じる。
【0026】行程4→1では、中温空間(12),(1
4)の作動ガスはそれぞれ高温再生器(44)及び低温
再生器(47)で熱を再生して高温空間(11)及び低
温空間(13)に送り出される。このとき、高温空間(
11)及び低温空間(13)の容積が共に増加するため
、作動ガスの平均温度は殆ど変化せず、圧力も同様に変
化しない。従って、これに伴う吸熱及び放熱も僅かであ
る。
【0027】このようなヒートポンプ装置(1)の作動
に伴い、上記行程3→4での中温部熱交換器(46),
(49)からの放熱により伝熱管内(46a),(49
a)の冷却水が昇温し、かつ行程1→2でのクーラ(4
8)からの吸熱により冷却水が冷却される。冷房時には
、第1及び第2四方弁(65),(66)が実線にて示
すように切り換えられるので、上記中温部熱交換器(4
6),(49)で昇温した冷却水は、室外熱交換器(6
2)で放熱して冷却された後、再度熱交換器(46),
(49)に戻るサイクルを繰り返す一方、クーラ(48
)で冷却された冷却水は、室内熱交換器(68)で吸熱
して昇温した後、再びクーラ(48)に戻るサイクルを
繰り返す。
【0028】これに対し、暖房時には、両四方弁(65
),(66)は図で破線にて示すように切り換えられ、
上記熱交換器(46),(49)で昇温した冷却水は、
室内熱交換器(68)で放熱して冷却された後、再度熱
交換器(46),(49)に戻るサイクルを繰り返す一
方、クーラ(48)で冷却された冷却水は、室外熱交換
器(62)で吸熱して昇温した後、再びクーラ(48)
に戻るサイクルを繰り返す。
【0029】この場合、回転軸(28)が1回転したと
きの4半回転(つまり回転角が90°変化する)ずつの
両リンク(16),(17)の動きを示すと図4のよう
になり、図4(a)に示す位置では高温ディスプレーサ
(7)のストロークは略最大にあり、低温ディスプレー
サ(8)のストロークは増大する途中にある(図5では
例えばaの状態)。回転軸(28)が90°回転すると
、図4(b)に示す如く、低温ディスプレーサ(8)の
ストロークは略最大となり、高温ディスプレーサ(7)
のストロークは減少する途中にある(図5でbの状態)
。さらに回転軸(28)が90°回転すると、図4(c
)に示すように、低温ディスプレーサ(8)のストロー
クは減少し、高温ディスプレーサ(7)のストロークは
略最小になる(図5でcの状態)。回転軸(28)がさ
らに90°回転すると、図4(d)に示すように、高温
ディスプレーサ(7)のストロークは増大する途中であ
り、低温ディスプレーサ(8)のストロークは略最小に
なる(図5でdの状態)。
【0030】このように高温及び低温ディスプレーサ(
7),(8)が2つのL形リンクからなるリンク機構(
15)で連結され、このリンク機構(15)による連結
により、両ディスプレーサ(7),(8)の位相差が1
サイクル中の各行程で変えられているので、動作の1サ
イクルのうちスターリングエンジンとしての機能に重き
をなす行程では、位相差をそのエンジンに最適な位相差
に設定し、冷凍機の機能を重要とするときには、冷凍機
に対応した位相差に設定できる。よって、ヒートポンプ
装置(1)の性能を簡単な構造で容易に向上させること
ができる。
【0031】尚、上記実施例は、本発明を空気調和機に
適用した場合であるが、本発明は他の冷凍装置に対して
も適用できるのは勿論である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、ヒートポンプ装置における高温及び低温シリン
ダ内のディスプレーサを連結する連結手段を2つのリン
クからなるリンク機構で構成したことにより、1サイク
ル中の各行程で両ディスプレーサの位相差を変えること
ができ、1サイクルのうちスターリングエンジン及び冷
凍機の機能にそれぞれ対応した最適位相差に設定して、
ヒートポンプ装置の性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るヒートポンプ装置の正面
断面図である。
【図2】第1リンクの拡大正面図である。
【図3】第2リンクの拡大正面図である。
【図4】リンク機構の動きを示す動作図である。
【図5】本発明の実施例における両ディスプレーサの位
相差を示す説明図である。
【図6】空気調和機の全体構成図である。
【図7】従来のヒートポンプ装置の正面断面図である。
【図8】ヒートポンプサイクルのT−S線図である。
【図9】従来例における両ディスプレーサの位相差を示
す説明図である。
【符号の説明】
(1)…ヒートポンプ装置 (2)…高温シリンダ (3)…低温シリンダ (7)…高温ディスプレーサ (8)…低温ディスプレーサ (11)…高温空間 (12)…高温側中温空間 (13)…低温空間 (14)…低温側中温空間 (15)…リンク機構(連結手段) (16)…第1リンク (16a)…折曲げ角部(中間部) (17)…第2リンク (17a)…折曲げ角部(中間部) (19),(24),(32)…ピン (28)…回転軸 (30)…回転ピン (31)…固定ピン (41)…接続管 (42)…高温連通路 (43)…低温連通路 (44)…高温再生器 (45)…ヒータ管(高温部熱交換器)(46)…中温
部高温側熱交換器 (47)…低温再生器 (48)…クーラ(低温部熱交換器) (49)…中温部低温側熱交換器 (50)…バーナ(加熱手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  端部で互いに交差するように接合され
    た高温及び低温シリンダ(2),(3)内にそれぞれ高
    温及び低温ディスプレーサ(7),(8)が往復動可能
    に嵌装され、上記両ディスプレーサ(7),(8)は連
    結手段(15)により連結され、上記高温シリンダ(2
    )内には高温ディスプレーサ(7)により高温空間(1
    1)と高温側中温空間(12)とが区画形成されている
    一方、低温シリンダ(3)内には低温側中温空間(14
    )と低温空間(13)とが区画形成され、上記高温、低
    温及び両中温空間(11),(13),(12),(1
    4)には作動ガスが充填され、上記高温側中温空間(1
    2)は高温空間(11)に対し高温連通路(42)によ
    り連通され、低温側中温空間(14)は低温空間(13
    )に対し低温連通路(43)により連通され、両中温空
    間(12),(14)同士は接続管(41)により連通
    され、上記高温連通路(42)には高温再生器(44)
    と、該再生器(44)の高温空間(11)側に位置する
    高温部熱交換器(45)と、上記再生器(44)の中温
    空間(12)側に位置する中温部高温側熱交換器(46
    )とが配設され、上記低温連通路(43)には低温再生
    器(47)と、該再生器(47)の低温空間(13)側
    に位置する低温部熱交換器(48)と、上記再生器(4
    7)の中温空間(14)側に位置する中温部低温側熱交
    換器(49)とが配設され、上記高温空間(11)内な
    いし高温部熱交換器(45)内の作動ガスを加熱する加
    熱手段(50)を備えており、上記連結手段(15)は
    第1及び第2リンク(16),(17)を有し、第1リ
    ンク(16)の一端は上記高温ディスプレーサ(7)に
    連結され、中間部(16a)は起動用の回転軸(28)
    回りを回動可能な回転ピン(30)に支持され、第2リ
    ンク(17)の一端は上記低温ディスプレーサ(8)に
    連結され、中間部(17a)は固定体(4)に固定した
    固定ピン(31)に支持され、両リンク(16),(1
    7)の他端同士は連結されていて、連結手段(15)に
    より両ディスプレーサ(7),(8)が1サイクル中で
    異なる位相差で往復動するように構成されていることを
    特徴とするヒートポンプ装置。
JP10436991A 1991-05-09 1991-05-09 ヒートポンプ装置 Pending JPH04335961A (ja)

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