JPH04333609A - 多重構造ポット - Google Patents

多重構造ポット

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JPH04333609A
JPH04333609A JP10136091A JP10136091A JPH04333609A JP H04333609 A JPH04333609 A JP H04333609A JP 10136091 A JP10136091 A JP 10136091A JP 10136091 A JP10136091 A JP 10136091A JP H04333609 A JPH04333609 A JP H04333609A
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JP
Japan
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pot
wall layer
wall
layer
thermosetting resin
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JP10136091A
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Yutaka Fujiwara
豊 藤原
Isao Sakuma
佐久間 功
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は遠心紡糸用ポットにおい
て、内壁層面及び外壁層面が平滑性に優れ、かつ強靱で
変形しにくく、更に加工工程を簡略化した、経済性に優
れる多重構造ポットに関する。
【0002】
【従来の技術】遠心紡糸用ポット(以下単にポットと記
載する)は高速回転で使用されるため遠心力バランスを
狂わせるようなポットの変形が起きないことが極めて重
要である。また、ポットの内壁層の面が平滑でないと、
ポット中に捲き取られたケースを取り出す際に抵抗が生
じ、大きな力を必要とすると同時にケーク表層に乱れを
生じるものである。
【0003】これらの問題を解決するための提案として
は例えば特開平1−35307号公報があり、内壁層面
の平滑性に対しては、かなりの解決が見られている。し
かし、当該ポットは外壁層が繊維巻回構造の樹脂からな
るため、表面の凹凸が多く、該樹脂を硬化後に更に切削
加工して表面の平滑性を上げなければ、高速回転時の風
速により回転のアンバランスをきたし、ひいては断面変
形につながるという欠点があった。
【0004】従って、加工工程が煩雑で、かつ切削加工
時の芯出しに精度と時間をかけざるを得ない等の実用上
の煩わしい問題点を有しているものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前述
の課題の解決にあり、即ち、樹脂硬化後に外壁層表面を
、側壁部に対して一切の切削加工を施さなくとも平滑性
に優れたポットを提供することにある。又、これにより
加工工程を短縮することを可能にし、極めて経済性に優
れたポットを提供することにある。
【0006】更には、少なくとも一層以上の中間層を挿
入することにより長期間使用しても、強靱で、かつ変形
を生じる恐れの無いポットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、側壁部が、熱
硬化性樹脂の注型された成形物からなる外壁層及び繊維
状補強材によって強化された熱硬化性樹脂の注型された
成形物からなる内壁層、並びに該外壁層と該内壁層の間
に設けられた少なくとも一層以上の中間層からなること
を特徴とする多重構造ポットである。
【0008】図1に本発明のポットの構造の一例を示す
。図1において、ポット核体は、底部1とテール部2並
びに内壁層3と、更に中間層5及び外壁層6とから構成
される。また本発明の該ポット核体は、前記内壁層3を
構成する繊維状補強材によって強化された熱硬化性樹脂
の注型された成形物からなる。外壁層6は、内壁層5と
同一の熱硬化性樹脂を用いることができ、或いはまた異
なる熱硬化性樹脂を用いることもできる。更に外壁層6
は繊維状をはじめ他の補強材や充填材を含むことができ
、或いはまた含まなくてもよい。
【0009】この成形体の成形方法は既知の技術を用い
ることができ、また熱硬化性樹脂の種類および短繊維ま
たは充填材は従来ポット製造に用いられてきたものを用
いることができる。また膨張、収縮の抑制や硬度増強、
或いは流動性の改善のために、必要に応じて有機または
無機単繊維をランダム配向されるように混合することも
でき、またシリカ、アルミナ、酸化チタン等の粉粒充填
材を混合することもできる。なお使用する熱硬化性樹脂
の種類及び繊維の種類については、従来のポットに用い
られてきたものを用いて任意に調整することができる。
【0010】ポット核体及び外壁層6は中間層5を挿入
した状態で一体成形してもよく、或いは又、ポット核体
を成形後中間層を挿入し、しかる後に外壁層6を成形し
てもよい。中間層5は、プリプレグ等のシート状補強材
に熱硬化性樹脂を附着させて成形したもの、もしくはフ
ィラメントワインディング等により熱硬化性樹脂を附着
させた連続繊維を巻回構造に成形したもの、或いはこれ
らの多層を組み合わせたものが好ましい。
【0011】ここで重要なことは、中間層5が中心軸に
対してアンバランスにならぬよう、更に又内外壁との未
接着部分が生じないように成形材及び成形方法を適宜選
択することである。中間層5の筒の長さは、外壁部6の
全長内に収まるものであり、ポット核体もしくは外壁層
6の上端部7にポット蓋の嵌合溝等を設ける場合は、上
端部7にまで及んでいなくてもよい。
【0012】なお、図2に例示したように、ポット核体
及び外壁層との接着性を考慮して、中間層5の下端部8
を省いてもよく、又必要なサイズの嵌合孔4等が設けら
れていてもよい。
【0013】
【実施例】以下に本発明におけるポットの一実施例を記
載する。厚さ0.2mmのプリプレグを3回巻き、厚さ
0.6mmの筒状の中間層を成形した。この中間層のサ
イズは内径185mm、筒の長さ165mmであった。 その後、該中間層を金型の中にいれ、その内外側部に、
平均2mmの長さにカットされた炭素繊維を10%含有
するエポキシ樹脂を注入、圧縮成形法によりポットを成
形した。このポットの中央部での側壁及びポットのサイ
ズは内径180mm、内壁高さ160mm、外壁高さ1
65mm、厚さ6mmであった。
【0014】100個製作したポットについて、硬化後
の内壁面の平滑性を調べたところ、切削加工の必要なも
のは無かった。次いで、ポットの動釣合量を測定した。 この測定法の概要を図3に示す。長浜製作所(株)製の
長浜シエンクバランシングマシン(H3B型)を用いて
、駆動モーター9と測定用治具10を回転ベルト11で
連結し、測定用治具の先端のポット取付座12に測定す
べきポット13を取り付け、毎分1500回転で回転さ
せ該ポットの先端集面14のアンバランスを測定した。 なお、測定用治具10並びに先端のポット取付座12の
アンバランス修正を事前に行った。その結果、2g以上
のアンバランスを示すポットは無かった。
【0015】更に、ポットの嵌合部に回転軸を取り付け
、ダイヤルゲージを用いて変形量を測定したところ0.
1%を超える変形を有するものは無かった。更に、この
ポット100個を毎分7400回転条件で1年間工業運
転に供した後、変形量の変化を調査とたところ、一番変
化したもので僅か0.06mmの変形量を示したに過ぎ
なかった。
【0016】これらのことから、本発明ポットが実用上
、極めて優れたものであることが裏付けられた。またポ
ットの内外壁面は大変滑らかで、ケークの取り出しの時
の阻害、ポット高速回転中のアンバランスは発生しなか
った。
【0017】
【比較例】比較のため、平均2mmの長さにカットされ
た炭素繊維を用いた他は特開平1−85307号公報記
載の実施例の方法により、本発明と同一サイズのポット
を100個製作した。ポット核体の厚さは7mm、外壁
層の厚さは4mmであった。
【0018】ちなみに表面の切削加工を施す前の動釣合
量を測定したところ、全てが15g以上のアンバランス
を示し、とても実用に耐え得るものではなかった。しか
るのち、表面を1mm削り表面加工を施し、全厚みを6
mmにして動合釣量を測定したところ、3g以上のアン
バランスは発生しなかったが2gを超えるものが26%
あり、表面切削加工を施しても、表面切削加工を施さな
い本発明ポットの製作時点での動合釣量に優る結果では
なかった。なお、毎分7400回転で14日間連続運転
に供した後の変形量は0.3mmを超えるものの発生は
無かった。
【0019】しかし、このポット100個を同一回転条
件で1年間工業運転に供した結果、3個のポットは2.
0mmを超える変形量に達し、1年未満で使用不能とな
った。また1.0mm〜2.0mmの要注意域の変形を
示したものが21%発生していた。
【0020】
【発明の効果】実施例に示すように、本発明のポットは
中間層の挿入により長時間運転において変形しにくく、
また、ポット外壁層面の平滑性に優れているので高速回
転させても安全で、長期間にわたって欠点を生じにくい
ものである。また、ポット内壁層内も滑らかで、ケーク
出しのための特別な処理は不必要であり、従来品のよう
な突起部継目に生じる段差を生じることがない。
【0021】しかも、これらの平滑性を得るための後切
削加工は不必要で、加工工程の簡略化が図られている等
の長所を有するため、極めて実用価値の高いものである
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多重構造ポットの1例を示す断面図で
ある。
【図2】本発明の多重構造ポットの別の一例を示す断面
図である。
【図3】本発明に於ける動合釣量の測定方法を示す略図
である。
【符号の説明】
1  底部 2  テール部 3  内壁層 4  嵌合孔 5  中間層 6  外壁層 7  上端部 8  下端部 9  駆動モータ 10  測定用治具 11  回転ベルト 12  ポット取付座 13  ポット 14  先端集面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  側壁部が、熱硬化性樹脂の注型された
    成形物からなる外壁層及び繊維状補強材によって強化さ
    れた熱硬化性樹脂の注型された成形物からなる内壁層、
    並びに該外壁層と該内壁層の間に設けられた少なくとも
    一層以上の中間層からなる多重構造ポット。
  2. 【請求項2】  該中間層がシート状繊維補強材又は繊
    維巻回構造の樹脂からることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の多重構造ポット。
JP10136091A 1991-05-07 1991-05-07 多重構造ポット Expired - Lifetime JP2892175B2 (ja)

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