JPH04328349A - 磁気テープ及び記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば、ディジタル・
オーディオ・テープ・レコーダ（ＤＡＴ）等に使用され
る磁気テープ及びその記録再生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ＤＡＴでは、磁気テープは指定構造のテ
ープ・カセットに収納されている。そのテープ・カセッ
トには、収容されている磁気テープの特性を判別するた
めの検出孔があり、ＤＡＴは、装填されたテープ・カセ
ットの当該検出孔の有無によりテープ特性を判別し、特
性に応じた回路定数を設定している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このように検
出孔の有無では、個々の磁気テープの微妙な個体差は無
視されることになり、個々のテープ特性を充分に活かす
ことができない。

【０００４】従来例では、テープ特性のバラツキの最悪
値を想定して記録再生回路の回路定数を設定するので、
しばしばオーバースペックになっていた。

【０００５】本発明は、このような不都合を解消する磁
気テープ及び記録再生装置を提示することを目的とする
。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気テープ
は、始端及び終端の少なくとも一方に、テープ特性情報
に応じた光透過特性パターンを有するテープ特性情報記
録エリアを設けたことを特徴とする。

【０００７】本発明に係る記録再生装置は、始端及び終
端の少なくとも一方に、テープ特性情報に応じた光透過
特性パターンを有するテープ特性情報記録エリアを具備
する磁気テープを使用する記録再生装置であって、当該
テープ特性情報記録エリアに記録される光透過特性パタ
ーンのテープ特性情報を光学的に検出する検出手段を設
けたことを特徴とする。

【０００８】

【作用】上記手段により、個々のテープの特性を識別す
る情報を記録再生回路に伝達できる。これにより、記録
再生回路の回路定数をテープ特性に見合った値に設定で
きる。

【０００９】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。

【００１０】図１は、本発明の一実施例の特徴部分の構
成ブロック図を示し、図２は、本実施例の磁気テープの
リーディング・テープ部分の平面図を示す。

【００１１】磁気テープの始端及び終端にはそれぞれ、
通常、磁気媒体を塗付していないリーディング・テープ
及びトレーディング・テープが設けられている。これら
は、通常、透明材料からなる。本実施例では、このリー
ディング・テープ及び／又はトレーディング・テープに
、適当に１以上の不透明帯を設け、透明帯と不透明帯の
組み合わせによりテープ特性等の固有の情報（テープ特
性情報）を保持させる。即ち、テープ特性情報は、バー
コードのように２値コード情報として表現される。図２
において、１０は磁気媒体の塗付エリア、１２はリーデ
ィング・テープ、１４，１４，１４，１４は不透明帯、
１６，１６，１６，１６，１６は透明帯である。

【００１２】図１を説明する。２０は図２に示すような
透明帯及び不透明帯によりテープ特性情報をテープ始端
のリーディング・テープ及び／又は終端のトレーディン
グ・テープに具備する磁気テープである。２２は発光素
子、２４は発光素子２２の駆動電源、２６は抵抗である
。また、２８は受光素子、３０はテープ・カセット内に
あって、発光素子２２から出射され磁気テープ２０の不
透明帯を透過した光を受光素子２８に戻すように配置さ
れたプリズムである。即ち、発光素子２２及び受光素子
２８は磁気テープ２０に対して同じ側に配置され、プリ
ズム３０は、発光素子２２及び受光素子２８とは反対側
に配置されている。また、受光素子２２と発光素子２８
は、磁気テープ２０の長手方向に垂直な直線上に配置さ
れている。

【００１３】３２は受光素子２８の出力をＴＴＬレベル
信号に変換する比較回路、３４は比較回路３２の出力の
２値情報を解読するデコーダである。デコーダ３４とし
ては、既存のバーコード・デコーダ等を利用できる。デ
コーダ３４の出力はテープ特性情報を示しており、記録
再生回路の回路定数を設定する回路（図示せず）に供給
される。３６は比較回路３２の出力を包絡線検波する検
波回路、３８は検波回路３６の出力をＴＴＬレベル信号
に変換する比較回路である。比較回路３８の出力は、リ
ール及びキャプスタンのストップ信号として利用される
。

【００１４】図１の動作を説明する。発光素子２２は定
常的に発光しており、その出力光は、プリズム３０に向
けられている。磁気テープ２０のリーディング・テープ
及び／又はトレーディング・テープの透明帯１６では、
発光素子２２の出力光は磁気テープ２０を透過し、プリ
ズム３０により反射されて受光素子２８に入射する。他
方、磁気テープ２０のリーディング・テープ及び／又は
トレーディング・テープの不透明帯１４では、受光素子
２８には発光素子２２の出力光は入射しない。従って、
受光素子２８の出力は、磁気テープ２０のリーディング
・テープ及び／又はトレーディング・テープの透明帯及
び不透明帯によるバーコードを反映した２値信号になっ
ている。

【００１５】比較回路３２は受光素子２８の出力をＴＴ
Ｌレベルに変換する。比較回路の出力波形例を図２（１
）に示す。デコーダ３４は比較回路３４の出力を解読す
る。解読されたテープ特性情報信号は、回路定数を設定
する設定回路（図示せず）に供給される。これにより、
テープ特性に見合った回路定数を設定できるようになる
。

【００１６】検波回路３６は比較回路３２の出力を包絡
線検波する。検波回路３６の出力波形例を図３（２）に
示す。比較回路３６は検波回路３８の出力を所定閾値と
比較して２値化する。比較回路３６の出力波形を図３（
３）に示す。比較回路３６の出力は、磁気テープ２０の
リーディング・テープ又はトレーディング・テープの開
始タイミングを示しており、従来例と同様に、リール及
びキャプスタンのストップ信号として利用される。

【００１７】本実施例では、１組の発光素子及び受光素
子により、磁気媒体エリアのスタート及びストップ検出
とバーコード検出とを行なっているが、それぞれを、別
々の発光素子及び受光素子により行なうようにしてもよ
い。本実施例では、不透明帯１４を磁気テープの幅方向
全体にわたって設けているが、幅方向の一部のみとして
もよく、その場合には、磁気媒体エリアのスタート及び
ストップ検出とバーコード検出を、別々の発光素子及び
受光素子により行なうのも有効である。こうすれば、リ
ーディング・テープ又はトレーディング・テープの長さ
が同じでも、透明帯１６及び不透明帯１４によるテープ
特性情報の情報量を増すことができる。

【００１８】本実施例では、光透過又は不透過によりテ
ープ特性情報を記録したが、その透過率（絶対透過率又
は基準透過率に帯する相対透過率）による多値符号化を
利用してもよい。こうすれば、記録できる情報量が更に
、増加する。

【００１９】製造番号や製造年月日等を、テープ特性情
報として記録してもよい。

【００２０】なお、本明細書で、記録再生装置とは、記
録専用装置、再生専用装置、又は記録再生の兼用装置の
何れかを意味する。

【００２１】

【発明の効果】以上の説明から容易に理解できるように
、本発明によれば、記録再生回路の側で、磁気テープの
微妙な特性差を正確に把握できるようになり、記録再生
回路の回路定数をテープ特性に見合った値に設定できる
ようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】　　本発明の一実施例の特徴部分の構成ブロッ
ク図である。

【図２】　　本実施例の磁気テープのリーディング・テ
ープ部分の平面図である。

【図３】　　図１の波形図である。

【符号の説明】

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　始端及び終端の少なくとも一方に、テ
   ープ特性情報に応じた光透過特性パターンを有するテー
   プ特性情報記録エリアを設けたことを特徴とする磁気テ
   ープ。
2. 【請求項２】　　始端及び終端の少なくとも一方に、テ
   ープ特性情報に応じた光透過特性パターンを有するテー
   プ特性情報記録エリアを具備する磁気テープを使用する
   記録再生装置であって、当該テープ特性情報記録エリア
   に記録される光透過特性パターンのテープ特性情報を光
   学的に検出する検出手段を設けたことを特徴とする記録
   再生装置。