JPH04325320A - 補機駆動装置 - Google Patents

補機駆動装置

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Publication number
JPH04325320A
JPH04325320A JP9557791A JP9557791A JPH04325320A JP H04325320 A JPH04325320 A JP H04325320A JP 9557791 A JP9557791 A JP 9557791A JP 9557791 A JP9557791 A JP 9557791A JP H04325320 A JPH04325320 A JP H04325320A
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JP
Japan
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clutch
hydraulic
hydraulic pump
driven
auxiliary machine
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JP9557791A
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Inventor
Takashi Fujii
敬士 藤井
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧システムを利用し
た補機駆動装置に関し、特に、車両の主原動機から動力
伝達を受ける油圧ポンプの駆動制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の主原動機(エンジン)によ
って駆動される油圧ポンプと該油圧ポンプから吐出され
る作動油によって作動する油圧モータとを備え、該油圧
モータが発生する駆動力によって車室内空調装置(エア
コンシステム)における冷媒を圧縮するエアコン用コン
プレッサ,操舵油圧を発生するパワステポンプ,車両の
各種電気装置の電力を発生するオルタネータ,冷却ファ
ン等の補機を駆動する補機駆動機構を備えてなる車両用
油圧システムが知られている(特開平2−175336
号公報等参照)。
【0003】かかる従来の車両用油圧システムにあって
は、各補機をエンジンから分離することができ、油圧モ
ータによって各補機を最も効率の良い一定回転で駆動す
ることにより、軽量かつコンパクト化を図ることができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる車両
用油圧システムにおいては、エンジンからの駆動力が常
時油圧ポンプに伝達され、エンジンの回転中には必ず油
圧ポンプが駆動される構成であるため、例えば、エアコ
ンのOFF時、パワステの非作動時,オルタネータや冷
却ファンの駆動不要時等の補機負荷のない場合にあって
も、油圧ポンプが駆動されて、該ポンプから吐出される
作動油によって油圧モータが駆動されることになり、フ
リクションロスが大きいという欠点があった。
【0005】ところで、従来では、油圧モータとエアコ
ン用コンプレッサとの間の動力伝達経路に電磁クラッチ
を介装し、この電磁クラッチの接断制御によって、油圧
モータからエアコン用コンプレッサへの駆動力伝達と非
伝達を選択的に行うようにしている。従って、このよう
な電磁クラッチを、エンジンと油圧ポンプとの間の動力
伝達経路に介装し、エンジンから油圧ポンプへの駆動力
伝達と非伝達を選択的に行うことが考えられる。
【0006】しかし、このような電磁クラッチは周知の
通り、摩擦クラッチの摩擦面の接触又は離脱を電磁石の
吸引力を利用して行うものであり、エンジンと油圧ポン
プとの回転差が大きい場合、摩擦クラッチ部材の摩擦面
の増大、電磁石の吸引力の増大を必要とする等、その能
力を大きくする必要がある。この結果、電磁クラッチの
形状の大型化、重量の増大等を生じるのは勿論のこと、
電磁クラッチの消費電力が増大するという欠点がある。
【0007】そこで、本発明は以上のような従来の問題
点に鑑み、油圧システムを利用した補機駆動装置におい
て、エンジンから油圧ポンプへの駆動力伝達と非伝達を
選択的に行うためのクラッチを設ける構成とすると共に
、このクラッチの構造,作動機構及び介装位置に独特の
改良を図ることにより、上記従来の問題点を解消するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の補機
駆動装置は、車両の主原動機の駆動力によって駆動され
る油圧ポンプと該油圧ポンプから吐出される作動油によ
って作動し補機の駆動力を発生する油圧モータとを含ん
で構成される油圧回路を備えてなる補機駆動装置におい
て、前記油圧ポンプのON・OFFを行うべく、前記主
原動機から該油圧ポンプへの駆動力伝達と非伝達を選択
的に行う油圧式多板クラッチを、主原動機の駆動力によ
って駆動されるバランスシャフトと油圧ポンプとの間の
動力伝達経路に介装した構成とする。
【0009】
【作用】かかる構成において、例えば、補機負荷のない
場合には、クラッチを切断して油圧ポンプに駆動力伝達
を行わないと、油圧モータが駆動されなくなるため、フ
リクションロスをなくすことができる。油圧式多板クラ
ッチは、クラッチで消費する電力がなく、単板クラッチ
と比較して非駆動側の起動時における伝達トルクが少な
くて済み、該伝達トルクが漸増するため、各摩擦クラッ
チ板の径を小さくできる等、クラッチ自体の小型化、重
量の低減等を図ることができる。
【0010】
【実施例】以下、添付された図面を参照して本発明を詳
述する。図1において、車両の主原動機(以下、エンジ
ンと言う)1の駆動力によって駆動される油圧ポンプ2
とこの油圧ポンプ2のうち油圧ポンプ2B,2Cから吐
出される作動油によって作動し後述する補機の駆動力を
発生する油圧モータ3,4とが設けられている。
【0011】前記油圧ポンプ2A,2B,2Cはタンデ
ムに設けられ、夫々吐出される作動油をタンクTに戻す
経路に接続される。そして、油圧ポンプ2Aはパワース
テアリング装置におけるパワステポンプとして機能する
。油圧ポンプ2Bは可変式のもので、冷却ファン5を駆
動する油圧モータ3を油圧駆動する。この場合、油圧ポ
ンプ2Bの油圧を可変して、冷却ファン5の回転数を段
階的に可変するようになっている。尚、この油圧ポンプ
2Bの油戻し経路には分流弁6が介装される。
【0012】油圧ポンプ2Cはエアコン用コンプレッサ
7とオルタネータ8を駆動する油圧モータ4を油圧駆動
する。この場合、エアコン用コンプレッサ7とオルタネ
ータ8とは同軸上に配設され、油圧モータ4によって直
接又はベルトを介して駆動される。油圧モータ4とエア
コン用コンプレッサ7との間の動力伝達経路には、エア
コン用コンプレッサ7をON・OFFするための電磁ク
ラッチ9が介装される。油圧ポンプ2Cと油圧モータ4
とを結ぶ油圧経路10には、分岐通路11が分岐して設
けられており、この分岐通路11には、油圧経路10か
らタンクTへの戻し油量を制御して油圧モータ4の回転
を一定に保つための制御弁12が介装される。
【0013】一方、前記エンジン1から油圧ポンプ2へ
の駆動力伝達と非伝達を選択的に行う油圧式多板クラッ
チ13が設けられる。このクラッチ13は、エンジン1
によって駆動される2次バランスシャフト14と油圧ポ
ンプ2との間の動力伝達経路に介装される。かかるクラ
ッチの構造,作動機構及び介装位置について詳述する。
【0014】即ち、図2において、2次バランスシャフ
ト14の一端部即ち、エンジン1の前端側に対応する前
端部には駆動プーリ15がボルト16によって締結固定
されている。この駆動プーリ15は、エンジン1の図示
しないクランクシャフトに設けられたバランスシャフト
駆動用のプーリとベルトを介して連係され、クランク角
度と同期してクランクシャフトの2倍速で常時回転する
。2次バランスシャフト14の駆動プーリ15近傍の軸
部は支持部17にフロント側軸受18を介して支承され
る。又、2次バランスシャフト14のエンジン1の後端
側に対応する後端部側の軸部は支持部19にリア側軸受
20を介して支承される。2次バランスシャフト14の
リア側軸受支承部14aの両側軸部には夫々バランスウ
エイト21,22が固定取付されている。かかる2次バ
ランスシャフト14の後端部の後方には該シャフト14
と同一中心軸上に延びる油圧ポンプ駆動用のプーリ23
のシャフト24が配設される。このシャフト24は、前
記支持部19に一体形成された取付部25に軸受装置2
6を介して回転自由に支承される。この軸受装置26は
、筒状のハウジング26Aを備えており、このハウジン
グ26Aのフランジ部26aは取付部25に固定取付さ
れる。ハウジング26Aの内周面とシャフト24の外周
面との間には軸受27,28等が介装される。そして、
シャフト24のハウジング26Aからの突出端部に油圧
ポンプ駆動プーリ23がボルト29によって締結固定さ
れる。
【0015】前記2次バランスシャフト14とシャフト
24の間に、前記油圧式多板クラッチ13が介装される
。即ち、前記バランスウエイト21の端面には、2次バ
ランスシャフト14の後端部外周を取り囲むような略円
筒状の駆動側クラッチ本体30が溶接により固定取付さ
れている。この駆動側クラッチ本体30の内周面には、
複数の円形リング状摩擦クラッチ板31が所定間隔をも
って固定取付される。又、シャフト24の駆動プーリ2
3取付側と反対側の端部には、略円筒状の被駆動側クラ
ッチ本体32が溶接により固定取付されている。この被
駆動側クラッチ本体32は駆動側クラッチ本体30より
も小径に形成され、該駆動側クラッチ本体30の開放端
部内周面と環状の空間部をもって重なり合うように配設
される。被駆動側クラッチ本体32の内周面には、複数
のリング状摩擦クラッチ板33が所定間隔をもって固定
取付される。駆動側クラッチ本体30の摩擦クラッチ板
31と被駆動側クラッチ本体32の摩擦クラッチ板33
とは、交互に間隔もって重なり合うように配設される。
【0016】バランスシャフト14の後端部外周面には
略円筒状のクラッチピストン34が摺動自在に嵌合取付
されている。又、バランスシャフト14の後端部のクラ
ッチピストン34よりも後方側の外周面には、ピストン
34の摺動時にガイドの作用を行う円形のガイド板35
が溶接により固定取付されている。クラッチピストン3
4は、その先端が前記駆動側クラッチ本体30の最前端
の摩擦クラッチ板31の端面に当接可能となり、かつ外
周面が駆動側クラッチ本体30内周面に摺動可能に嵌合
し、更に先端部内周面がガイド板35外周面と摺動可能
に嵌合するように配設される。この場合、クラッチピス
トン34と駆動側クラッチ本体30との間の摺動面と、
クラッチピストン34とガイド板35との間の摺動面に
は、夫々シール部材36が介装される。クラッチピスト
ン34の前面とバランスシャフト14の外周面とバラン
スウエイト21端面と駆動側クラッチ本体30内周面と
で囲まれる空間部は、後述するクラッチピストン34作
動用の油圧が導入される油圧室37として構成される。
【0017】かかるクラッチピストン34とガイド板3
5との間にはリターンスプリング38が介装され、該ス
プリング38によりクラッチピストン34を常時は前方
に弾性付勢している。即ち、クラッチピストン34は、
該クラッチピストン34により摩擦クラッチ板31を摩
擦クラッチ板33に押し付けない位置(クラッチ13切
断位置)に保持される。
【0018】上述したクラッチ13における摩擦クラッ
チ板31,33の摩擦面の接触及び離脱をエンジン1の
潤滑油を循環する潤滑油ポンプ(図示せず)から吐出さ
れる潤滑油の制御によって行うクラッチ作動装置は、次
のように構成される。即ち、エンジン1の潤滑油ポンプ
から吐出され潤滑油をクラッチ制御用の制御弁39を介
して前記油圧室37に導く油通路が設けられている。
【0019】この油通路は、前記支持部19に形成され
た油溝40と、バランスシャフト14のリア側軸受支承
部14aに形成された油溝41と、該バランスシャフト
14の後端部に軸方向に沿って形成された油溝42と、
該バランスシャフト14の後端部に軸方向と直交する方
向に形成されて、一端が油溝と連通し、他端が油圧室3
7に開口する油供給孔43と、から構成される。尚、油
溝40と油溝41との連通は、リア側軸受支承部14a
の外周面に形成された周溝44を介して行われる。
【0020】前記支持部19には潤滑用油通路となる油
溝45がリア側軸受20と連通するように形成される。 又、リア側軸受支承部14aには同様の油溝46がリア
側軸受18と連通するように形成されると共に、フロン
ト側軸受支承部14bには同様の油溝47がフロント側
軸受18と連通するように形成される。更に、バランス
シャフト14の先端部に軸方向に沿って延び、一端が前
記油溝46に連通し他端が前記油溝47に連通する油溝
48が形成される。一方、バランスシャフト14の後端
部には前記油溝42と連通して被駆動側クラッチ本体3
2の内側に開口するクラッチ潤滑油の吹出口49が形成
されると共に、該被駆動側クラッチ本体32には各摩擦
クラッチ板31,33の間隙に通じる潤滑油孔50が貫
通形成される。
【0021】前記制御弁39は油通路を開閉する弁であ
り、コントロールユニット51から出力される制御信号
に基づいて開閉制御される。この場合、エアコンのON
時、パワステの作動時時,オルタネータ7や冷却ファン
5の駆動が必要な時等補機負荷がある場合に、油圧ポン
プ2を駆動するべく、クラッチ13を接続状態に制御し
、エアコンのOFF時、パワステの非作動時,オルタネ
ータ7や冷却ファン5の駆動不要時等補機負荷のない場
合に、油圧ポンプ2を非駆動とするべく、クラッチ13
を切断状態に制御する。
【0022】従って、前記コントロールユニット51に
は、エアコンのON・OFF信号、パワステの制御信号
、オルタネータ7の駆動、非駆動にかかるバッテリ電圧
信号、冷却ファン5の駆動、非駆動にかかる水温信号等
を入力し、これらの信号に基づいて制御弁39の開閉を
制御するようにする。次に、かかる構成の作用について
説明する。
【0023】エアコンのON信号、パワステの作動制御
信号、オルタネータ7の駆動にかかるバッテリ電圧信号
、冷却ファン5の駆動にかかる水温信号のいずれかがが
コントロールユニット51に入力されると、該コントロ
ールユニット51は制御弁39に開弁制御信号を出力す
る。これにより、制御弁39が開放され、エンジン1の
潤滑油ポンプから吐出される油が油通路を介して油圧室
37に導入される。これにより、クラッチピストン34
はスプリング38の弾性力に抗して後方向に摺動し、該
ピストン34先端に対向する摩擦クラッチ板31を押圧
する。摩擦クラッチ板31の押圧によって各摩擦クラッ
チ板31,33の摩擦面が次々に隣接するものと接触し
、クラッチ13の接続状態となる。従って、バランスシ
ャフト14の回転はクラッチ13を介して油圧ポンプ駆
動プーリ23のシャフト24に伝達され、該駆動プーリ
23が回転される。この駆動プーリ23の回転駆動力は
ベルトを介して油圧ポンプ2側の駆動プーリに伝達され
、油圧ポンプ2が駆動される。この油圧ポンプ2の駆動
によって図1に示した油圧モータ3,4が駆動され、各
補機が駆動される。
【0024】一方、エアコンのOFF信号、パワステの
非作動制御信号、オルタネータ7の非駆動にかかるバッ
テリ電圧信号、冷却ファン5の非駆動にかかる水温信号
の全てがコントロールユニット51に入力されると、該
コントロールユニット51は制御弁39に開弁制御信号
を出力する。これにより、制御弁39が閉塞され、エン
ジン1の潤滑油ポンプから吐出される潤滑油の油圧室3
7への導入がなくなる。これにより、クラッチピストン
34はスプリング38の弾性力によって前方向に摺動し
、該ピストン34先端に対向する摩擦クラッチ板31の
押圧を解除する。摩擦クラッチ板31の押圧解除によっ
て各摩擦クラッチ板31,33の摩擦面が次々と離脱し
、クラッチ13の切断状態となる。従って、バランスシ
ャフト14の回転は油圧ポンプ駆動プーリ23に伝達さ
れず、油圧ポンプ23の駆動が停止され、油圧モータ3
,4の駆動が停止されるため、各補機の駆動が停止され
る。
【0025】かかる構成によると、補機負荷のない場合
には、油圧ポンプ2が駆動されず、油圧モータ3,4が
駆動されなくなるため、フリクションロスをなくすこと
ができる。しかも、油圧式多板クラッチ13を採用した
結果、クラッチで消費する電力がなくなると共に、多板
クラッチ13は単板クラッチと比較して非駆動側の起動
時における伝達トルクが少なくて済み、該伝達トルクが
漸増するため、各摩擦クラッチ板31,33の径を小さ
くできる等、クラッチ自体の小型化、重量の低減等を図
ることができる。
【0026】又、クラッチの消費電力を考慮して設定さ
れるオルタネータ7の容量を従来の比べて低減すること
ができ、オルタネータ7の小型化、重量の低減を図るこ
ともできる。更に、かかる構成によると、2次バランス
シャフト14の後端部にクラッチ13を配設した構成に
より、次のような利点がある。
【0027】即ち、図3に示すように、2次バランスシ
ャフト14の後端部側は、エンジン1の重心に近く、か
つエンジン1の長手方向でみてその後側に油圧ポンプ2
を配置するだけの充分なスペースがある。従って、油圧
ポンプ2のレイアウト上有利である。又、2次バランス
シャフト14の後端部側は、エンジン1の潤滑油ポンプ
に近いため、高い圧力の油通路がその近傍にあり、クラ
ッチ13の制御油圧として高いものが得られ、クラッチ
13の小型化を有利に運べると共に、制御弁39及び油
ドレンも配置上有利である。
【0028】因に、カムシャフトの後端部にクラッチを
配設した場合は、該カムシャフトがエンジン1の高い方
即ち、シリンダヘッド側にあるため、振動を発生し易い
点で不利であると共に、クラッチ13の重量によってカ
ム軸受面圧が高くなり、シリンダヘッドの大幅な形状変
更等が必要であると共に、シリンダヘッドでは油圧も低
く、クラッチ13の制御油圧として高いものが得られず
、クラッチ13の小型化を有利に運べない。
【0029】尚、かかる実施例の構成において、クラッ
チピストン34の押圧作動時における該クラッチピスト
ン34とガイド板35との間の空間部のエア抜きを容易
にするため、図4に示すように、ガイド板35にエア抜
き孔52を設けると共に、クラッチピストン34の戻り
時における該クラッチピストン34と駆動側クラッチ本
体30との間の油圧室37の油抜きを容易にするため、
該クラッチピストン34に遠心油圧キャンセラーとなる
バルブ53を設けた油抜き孔54を設けるのが好ましい
【0030】前記遠心油圧キャンセラーとなるバルブ5
3は、前記油圧室37への油圧供給が解除された後のク
ラッチピストン34の回転時に弁体としてのボール53
aが遠心力を受けて移動し、油抜き孔54を開放する構
成のものである。次に、本発明の他の実施例を図5に基
づいて説明する。この実施例は、バランスシャフト14
と油圧ポンプ駆動プーリ23のシャフト24との直結と
切離しとをクラッチ13により行う上記実施例の構成の
他に、遊星歯車装置とブレーキ装置とを付加することに
より、油圧ポンプ2の可変速制御を実現するように構成
したものである。
【0031】尚、図5において、図1と同一要素のもの
には同一符号を付す。図5において、バランスウエイト
14の後端部に形成された小径部14cは、シャフト2
4の駆動プーリ23取付側と反対側の端部に形成された
穴部24aに隙間を介して突入される。バランスウエイ
ト14の後端部の外周面には、複数の円形リング状摩擦
クラッチ板55が所定間隔をもって固定取付される。 又、シャフト24の駆動プーリ23取付側と反対側の端
部外周面には、略円筒状の被駆動側クラッチ本体56の
端壁部56aが一体形成され、該端部壁56aには筒体
57が溶接により固定取付されている。この被駆動側ク
ラッチ本体56はバランスシャフト14の後端部を取り
囲むように配設される。この被駆動側クラッチ本体56
の内周面には、複数のリング状摩擦クラッチ板58が所
定間隔をもって固定取付される。摩擦クラッチ板55と
摩擦クラッチ板58とは、交互に間隔もって重なり合う
ように配設される。
【0032】シャフト24の前端部外周面には略円筒状
のクラッチピストン34が摺動自在に嵌合取付されてい
る。又、シャフト24の前端部のクラッチピストン34
よりも前方側の外周面には、円形のガイド板35が溶接
に固定取付されている。クラッチピストン34は、その
前端が前記バランスシャフト14の摩擦クラッチ板55
の端面に当接可能となり、かつ外周面が被駆動側クラッ
チ本体56内周面に摺動可能に嵌合し、更に先端部内周
面がガイド板35外周面と摺動可能に嵌合するように配
設される。
【0033】一方、前記被駆動側クラッチ本体56の筒
部57の端部内周面には、リングギヤ59が設けられて
いる。又、バランスシャフト14の外周面にはサンギヤ
60が回転自由に嵌合して設けられている。更に、リン
グギヤ59とサンギヤ60との間には、両ギヤ59,6
0に噛み合うプラネタリギヤ61が配設されている。こ
のプラネタリギヤ61はバランスシャフト14外周面に
固定されたキャリア62に取り付けられた支軸62aに
回転自由に支承される。前記サンギヤ60は、ブレーキ
装置63によって制動されるように構成される。この場
合、サンギヤ60の軸部60aにはドラム64が一体形
成され、該ドラム64の外周位置にはブレーキバンド6
5が配設される。このブレーキバンド65の一端部は、
図6に示すように固定され、他端部は自由端部として構
成される。このブレーキバンド65は、常時はドラム6
4と所定の隙間を介して拡開してブレーキをかけない状
態となる。そして、自由端部をエンジン1の潤滑ポンプ
から制御弁67を介して供給される油圧によって作動さ
れる油圧シリンダ装置66により押してブレーキバンド
65を収縮状態させると、該ブレーキバンド65がドラ
ム64を締め付け、ブレーキをかけた状態となる。
【0034】次に、かかる実施例の作用について説明す
る。クラッチ13を接続状態とすると、先の実施例と同
様に、バランスシャフト14の回転はクラッチ13を介
して油圧ポンプ駆動プーリ23に伝達され、各補機が駆
動される。又、クラッチ13を切断状態とすると、バラ
ンスシャフト14の回転は油圧ポンプ2に伝達されず、
各補機の駆動が停止される。
【0035】かかるクラッチ13の接続状態と切断状態
においては、前記ブレーキ装置63によるブレーキをか
けない状態にしておく。従って、このときは、サンギヤ
60が回転自由であるため、プラネタリギヤ61が回転
しながらサンギヤ60の周りを移動する。一方、クラッ
チ13の切断状態において、ブレーキ装置63によるブ
レーキをかけると、サンギヤ60が回転不能であるため
、プラネタリギヤ61が回転せずにサンギヤ60の周り
を移動し、プラネタリギヤ61の回転移動によってリン
グギヤ59が減速して回転する。これにより、バランス
シャフト14の回転は油圧ポンプ2に伝達され、油圧ポ
ンプ2が減速して駆動される。この油圧ポンプ2の減速
駆動によって油圧モータ3,4が減速駆動され、各補機
が減速駆動される。
【0036】この場合、バランスシャフト14の回転に
対して例えば1/3程度の減速比にすることができる。 従って、エンジン1の所定回転まではブレーキ装置63
によるブレーキをかけずに、バランスシャフト14と油
圧ポンプ駆動プーリ23のシャフト24とを直結し、所
定回転からはブレーキ装置63によるブレーキをかけて
、バランスシャフト14の回転を減速して油圧ポンプ駆
動プーリ23に伝達する制御を行うことにより、油圧ポ
ンプ2の回転を図7に示す特性に制御することができる
【0037】かかる構成によると、図1の実施例と同様
の利点等の他に次のような利点がある。即ち、バランス
シャフト14と油圧ポンプ2とが常時直結している場合
、エンジン1の回転に応じて油圧ポンプ2の回転が変化
するが、エンジン1の高回転時に油圧ポンプ2の高回転
による動力損失を抑えるべく油圧ポンプ2の回転を低め
に設定すると、アイドル,低回転時での油圧ポンプ2の
回転確保が難しくなる等、油圧ポンプ2の高回転による
動力損失と、アイドル,低回転時での油圧ポンプ2の回
転確保とは両立することができない。
【0038】しかし、上記実施例によると、エンジン1
の高回転時には油圧ポンプ2の高回転による動力損失を
抑えるべく油圧ポンプ2の回転を低くく設定できると同
時に、アイドル,低回転時での油圧ポンプ2の回転確保
も可能となり、油圧ポンプ2の回転特性として良好なも
のが得られる。尚、以上のように、特定の実施例を参照
して本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、当該技術分野における熟練者等により、本
発明に添付された特許請求の範囲から逸脱することなく
、種々の変更及び修正が可能であるとの点に留意すべき
である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、油圧シス
テムを利用した補機駆動装置において、主原動機から油
圧ポンプへの駆動力伝達と非伝達を選択的に行う油圧式
多板クラッチを、バランスシャフトと油圧ポンプとの間
の動力伝達経路に介装するようにしたから、例えば補機
負荷の有無に応じて油圧ポンプの駆動と非駆動とを選択
すれば、補機負荷のないときのフリクションロスをなく
すことができ、しかも、油圧式の多板クラッチを採用し
た結果、クラッチで消費する電力がなくなると共に、ク
ラッチ自体の小型化、重量の低減等を図ることができる
。更に、クラッチをバランスシャフトと油圧ポンプとの
間の動力伝達経路に介装した結果、油圧ポンプのレイア
ウトやクラッチの小型化を有利にすることが可能となる
等の利点を奏する有用性大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明に係る補機駆動装置の一実施例を示
すシステム図
【図2】  同上実施例におけるクラッチ取付部の断面
【図3】  同上実施例におけるバランスシャフトと
油圧ポンプとの位置関係を示す概略図
【図4】  他の実施例のクラッチ取付部の断面図
【図
5】  更に他の実施例のクラッチ取付部の断面図
【図
6】  同上実施例におけるブレーキ装置の概略図
【図
7】  同上実施例の作用を説明する油圧ポンプ回転の
特性図
【符号の説明】
1  エンジン 2  油圧ポンプ2 3  油圧モータ 4  油圧モータ 7  エアコン用コンプレッサ 8  オルタネータ 13  油圧式多板クラッチ 14  2次バランスシャフト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の主原動機の駆動力によって駆動され
    る油圧ポンプと該油圧ポンプから吐出される作動油によ
    って作動し補機の駆動力を発生する油圧モータとを含ん
    で構成される補機駆動装置において、前記油圧ポンプの
    ON・OFFを行うべく、前記主原動機から該油圧ポン
    プへの駆動力伝達と非伝達を選択的に行う油圧式多板ク
    ラッチを、主原動機の駆動力によって駆動されるバラン
    スシャフトと油圧ポンプとの間の動力伝達経路に介装し
    たことを特徴とする補機駆動装置。
JP9557791A 1991-04-25 1991-04-25 補機駆動装置 Pending JPH04325320A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100000490A1 (en) * 2008-01-10 2010-01-07 Magna Powertrain Ag & Co Kg Mass balance unit
JP2015030282A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 いすゞ自動車株式会社 補機の動力伝達機構及び補機の動力伝達方法
JP2015048881A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 いすゞ自動車株式会社 補機の動力伝達機構及び補機の動力伝達方法

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