JPH0432443A - 紙葉類搬送装置のスキュー補正装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は自動販売機や現金引出啜等のように紙幣や券等
の紙葉類を受は入れて搬送する機構を備えた紙葉類搬送
装置の改良に関し、特に挿入された紙葉類のスキューを
補正する紙葉類搬送装置のスキュー補正装置に関する。

（従来の技術） 従来から自動販売機や、現金引出し機等のように挿入口
から挿入された紙幣、券等の紙葉類の真贋や、種別等を
識別する識別装置を備えた機器にあっては、種々の原因
によって挿入した紙葉類がスキューを起こすことがある
６例えば、紙幣等を挿入当初から人手により搬送方向に
対して斜めの状態で挿入した場合や、挿入時には正常な
直進姿勢であっても紙幣の折れ癖、腰の強弱等の種々の
不確定要素に起因してスキューを起こすことが少なくな
い。このようなスキュー状態で紙幣が搬送されると、機
械内部でジャムが発生したり紙幣が破損するばかりか、
識別装置による真贋識別が不能となったり、ジャムに起
因して機械が故障する等の不都合を招来する虞れがあっ
た５ このような紙幣のスキュー状態を補正する紙幣搬送装置
としては、例えば搬送路上に紙幣の搬送方向と直行する
方向に延びたシャッタを設けて紙幣の搬送路を一定時間
遮りこのシャッタに紙幣の先端を突き当てることにより
搬送姿勢を補正するものがある。

しかしながら、このような従来のスキュー補正装置にあ
っては、搬送路を遮蔽する程の大きな遮蔽板と複雑な開
閉機構とを設ける必要があるため装置全体が大型化し且
つ高価となるばかりか、僅かな時間でも紙幣の搬送を停
滞させることとなるため補正処理時間が長くかかるとい
う欠陥があつた。

また、シャッタの代わりに紙葉類の搬送方向と直行する
方向に沿って所定の間隔で配設された少なくとも２つの
ビンを設け、紙幣の先端をビンに突き当てることにより
搬送姿勢を補正した後、ビンをソレノイド等で倒すこと
により紙幣の搬送姿勢を補正するものもある、 しかしながら、このような紙幣搬送装置であっても、前
述の欠陥に加えてさらに紙幣の先端がビンに突き当たる
ことで搬送荷重が一点に集中するため紙幣が破損し、ひ
いては紙詰まりが生じることが少なくないという欠陥が
あった。

（発明の目的） 本発明は上述した如き従来の欠陥に着目してなされたも
ので、ＷＲ単な構成でありながら処理時間を短縮し、し
かもジャムを抑えることができる紙葉類搬送装置のスキ
ュー補正装置の提供を目的とする。

（発明の概要） 上述した目的を達成するため、本発明においては以Ｆの
如き構成をとる、。

即ち、紙葉類を挿入するための挿入口と、この挿入口か
ら挿入された紙葉類を奥方向に搬送する互いに平行に配
置された無終端状の第１搬送ベルト及び第２搬送ベルト
と、この第１搬送ベルト及び第２搬送ベルトを駆動する
駆動源やクラッチを制御して各ベルトを個別に駆動する
制御部と、を備えた紙葉類搬送装置であって、 ＵＩ記第２搬送ベルトの挿入口側反転部を第１搬送ベル
トの挿入口側反転部より搬送方向奥側に配置すると共に
、この第１搬送ベルトの挿入口側反転部より手前側位置
には紙葉類の搬送方向と直行する方向に沿って所定の間
隔で第１及び第２突入センサを配置し、前記第１搬送ベ
ルトの挿入口側反転部よりも奥側且つ第２搬送ベルトの
挿入口側反転部より手前側には紙葉類の進入を検知した
ときに第２搬送ベルトを駆動するための第３道入センサ
を配置し、 前記制御部は、前記第１及び第２進入センサが共にオン
したとき第１搬送ベルトを回転駆動すると共に、さらに
第３進入センサがオンしたとき第２搬送ベルトを回転駆
動するように構成する。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
。

第１図は本発明に係るスキュー補正装置を適用した紙葉
類搬送装置としての紙幣搬送装置の一実施例の要部構成
を示す斜視図であって、紙幣搬送装置ｌは、紙幣２を挿
入するための挿入口３と、挿入口３から紙幣２の搬送方
向（第１図中で左右方向）に沿って立設した一対のガイ
ド壁４．５と５ガイド壁４．５間に位置する搬送路上に
おいて同方向に沿って形成した一対の溝６，７と、各溝
６．７から上部走行面８ａ、９ａがわずかに上方に突出
した状態で図示しないブーりによって無終端状に張設さ
れた一対の第１搬送ベルト（同図中で上側に配置）８及
び第２搬送ベルト（同図中で下側に配置）９と、各搬送
ベルト８．９をそれぞれ張設する前記プーリ（図示しな
い）とを備え。

挿入口３から挿入されて第１及び第２搬送ベルト８．９
上に進入した紙幣２を第１図中で右方向へ搬送するよう
構成する。尚、符号８ｂ、９ｂは下部走行面であり、搬
送路の下方に位置している。

第１搬送ベルト８の挿入口側反転部（第１図中で左端部
）は第２搬送ベルト９の挿入口３側反転部（同図中で左
端部）より搬送方向手前側（図面左側）に配置すると共
に、第１搬送ベルト８の挿入口側反転部より手前側には
紙幣２の搬送方向と直行する方向に沿って所定の間隔で
配設され紙幣２の進入を検知する第１紙幣進入センサ１
０及び第２紙幣進入センサ群１１を設ける。

第１紙幣進入センサ１０は第１搬送ベルト８の挿入口側
反転部の手前に位置し５第２紙幣進入センサ群１１は第
２搬送ベルト９の挿入口側反転部の手前側に搬送方向と
直交する幅方向に所定間隔で配設された複数（この実施
例では４個）のセンサＩｌａ、ｌｌｂ、ｌｌｃ、ｌｉｄ
から構成する。

また、第１搬送ベルト８と第２搬送ベルト９との間であ
って、各ベルト８．９の挿入口側反転部の間には紙幣２
の進入を検知する第３紙幣進入センサ１２を設ける。

第１乃至第３紙幣進入センサ１０．１１．１２は１例え
ば紙幣２の搬送経路の上下位置に対向配置した発光素子
及び受光素子から成るフォトインタラプタや、反射型フ
ォトセンサ等から構成する。

このような第１乃至第３紙幣進入センサ１０゜１１．１
２は、第１及び第２紙幣進入センサｉｏ、ｉｔが紙幣２
の進入を検知したとき、検知信号を後述する制御回路（
制御部）１３に出力し、該制御回路は第１搬送ベルト８
の駆動モータに対して制御信号を出力してこれを回転駆
動する。

さらに制御部は、第３紙幣進入センサ１２が紙幣２の進
入を検知したとき第２搬送ベルト９をさらに回転駆動す
るよう制御する。駆動モータは、例えば第２図に示すよ
うな制御手段としての制御回路１３に接続する。

即ち、複数の第２紙幣進入センサＩＩａ、１１ｂ、１．
ｌｃ、ｌ　ｌｄの出力信号は、それぞれオア回路１４に
入力し、このオア回路１４の出力をアンド回路１５の一
方の入力とする一方、第１紙幣進入センサ１０の出力を
アンド回路Ｉ５の他方の入力とする。アンド回路１５の
出力は駆動トランジスタ１６のベースに人力し、トラン
ジスタ１６のコレクタを駆動手段としてのモータＩ７に
入力する。第３紙幣進入センサ１２の出力は駆動トラン
ジスタ１８のベースに入力されると共に、トランジスタ
Ｉ８のコレクタはモータＩ７からの駆動力の伝達を断接
するクラッチ１９に接続する。そして、第１搬送ベルト
８が巻き掛けられた駆動側プーリ２５をモータ１７に連
結し、第２搬送ベルト９が巻き掛けられた駆動側プーリ
２６をクラッチ１９に連結する。

従って、第１搬送ベルト８を回転駆動するモータＩ７は
第１紙幣進入センサ１０がＯＮＬ、、且つ第２紙幣進入
センサ群１１のうち少なくともいずれかがオンとなった
ときに駆動し、更に第２搬送ベルト９を回転駆動するた
めのクラッチ１９は第３紙幣進入センサ１２がオンとな
ったときにモータ１７からの駆動力を第２搬送ベルト９
に伝達する。なお、第３紙幣進入センサ１２のみがオン
となっている場合には、モータＩ７は駆動していないか
ら第２搬送ベルト９のみが回転駆動することはない。

今、本装置の挿入口３から挿入した紙幣２が正常な直進
姿勢にて第１及び第２紙幣進入センサ１０．１１上に進
入すると第１搬送ベルト８が回転駆動し、続いて紙幣２
が第１搬送ベルト８の挿入口側反転部に進入すると第１
搬送ベルト８が紙幣２を搬送方向奥側に搬送する。次い
で、搬送された紙幣２が第３紙幣進入センサ１２上に進
入するとクラッチ１９が締結して第２搬送ベルト９が回
転駆動し、その後さらに紙幣２が第２搬送ベルト９上に
進入すると第１及び第２搬送ベルト８．９の協働により
紙幣２を同方向に搬送する。

尚、上記実施例では制御回路によって駆動源たるモータ
の駆動及び駆動力の伝達を制御するようにしたが、プロ
グラムが格納されたＲＯＭや、ＣＰＵを備えたマイコン
から成るＩＩＩ御部によって制御しても良いこと勿論で
ある。

ここで、搬送方向に対して右側にスキューした状態で紙
幣２を挿入すると、例えば第３図に示すように第２紙幣
進入センサＩｌａ、ｌｌｂ、１１ｃ、ｌｌｄのいずれか
の上に紙幣２が進入するが、第１紙幣進入センサ１０上
に紙幣２が進入しないため、第１搬送ベルト８が回転駆
動せずこの状態で紙幣２を搬送することはない。

一方、第４図（ａ）乃至（ｄ）に示すように紙幣２の先
端が搬送方向に対して左方向へ傾斜した搬送姿勢をとっ
ているときは、以下のようにしてその搬送姿勢を補正す
る。

即ち、左側にスキューした状態で紙幣２を挿入すると第
１紙幣進入センサ１０と第２紙幣進入センサ１１のいず
れかがオンとなって第１搬送ベルト８を回転駆動し、さ
らに紙幣２の先端が第１搬送ベルト８上に進入すること
により紙幣２を奥方向へ搬送開始する（第４図（ａｌ参
照）。その後紙幣２の先端が第２搬送ベルト９上に進入
しても第３紙幣進入センサＩ２−ヒに進入していないた
め第２搬送ベルト９は回転駆動しておらず、紙幣２を搬
送しない。従ってこの場合、第１搬送ベルト８により紙
幣の左側部のみを搬送することとなり、結果としてスキ
ューが補正されることとなる（第４図（ｂ）の点線で示
す紙幣２の姿勢参照）。次いで、スキューが補正された
紙幣２の先端は第３紙幣進入センサ１２上に進入しく第
４図（ｃｌ参照）、第２搬送ベルト９が回転駆動するこ
とにより両ベルト８．９の協働によりスキュー補正後の
紙幣２を直進姿勢を保持しつつ搬送する（第４図ｆｄ）
参照）。

上記のようにこの実施例では、紙幣２の先端が搬送方向
に対して右側にスキューした状態で紙幣２を挿入しても
、第１搬送ベルト８が回転することなく紙幣２がこの状
態で引き込まれることはない。また、左側にスキューし
た状態で紙幣２を挿入しても、搬送方向に向かって右側
に位置する第２搬送ベルト９が回転駆動せず左側に位置
する第１搬送ベルト８のみが回転駆動することによりス
キューを補正する。

しかも、従来のように搬送路を遮蔽するほどの大きな遮
蔽板やこれを駆動する複雑且つ大型の開閉機構を設ける
ことなく、簡単な構成でスキュー補正を実現することが
できるばかりか、搬送路を遮蔽することがなく補正処理
時間を短縮することもできる。また、シャッタの代りに
ビンを設けた従来例のように紙幣２の先端がビンに突き
当たることで搬送荷重が一点に集中することがなく、紙
幣２の破損や紙詰まりが生じることもない。

また、第１及び第１紙幣進入センサ１０．１＋は第１搬
送ベルト８の挿入口側反転部より手前側に位置し、第３
紙幣進入センサ１２は第２搬送ベルト９の挿入口側反転
部より手前側に位置しているため、各ベルト８．９が定
速で回転駆動するまでの立ち上がり時間を確保すること
ができる。

なお、この発明は上記実施例のものに限定されず、例え
ば第１及び第２搬送ベルト８，９はプーリに巻き掛けた
ベルトによって紙幣２を搬送する機構を例示したが、ベ
ルト以外の搬送手段、例えばローうによって搬送する場
合にも本発明を適用することができる。

また、第１乃至第３紙幣進入センサ１０．１１１２は、
フォトインクラブタの代りに、反射式フォトセンサは勿
論、フォトセンサ以外のリミットスイッチ等のセンサを
使用してもよい。

また、第１搬送ベルト８の挿入口側反転部を第２搬送ベ
ルト９の挿入口側反転部より紙幣２の搬送方向に対して
奥方に位置し、第２紙幣進入センサ１１を１つのセンサ
により構成すると共に、第１紙幣進入センサ１０を複数
のセンサにより構成しても同様な効果を得ることかでき
る。

さらに、第２搬送ベルト９を駆動する駆動手段として、
第１搬送ベルト８のモータＩ７を兼用することなく第２
のモータを使用してもよく、この場合、第２のモータは
第１乃至第３紙幣進入センサ１０．１１．１２がオンと
なったとき駆動する構成とすればよい。

また、この実施例では、紙葉類搬送装置として紙幣搬送
装置ｌを例示したが、他の紙葉類とじて券等を受は入れ
て搬送する装置に適用できることはいうまでもない。

（発明の効果） 本発明は、以上説明したように第１及び第２進入センサ
がオンとなったとき第１搬送ベルトを回転駆動し、さら
に第３進入センサがオンとなったとき第２搬送ベルトを
回転駆動するよう構成した。このため、簡単な構成であ
りながら処理時間も短く紙詰まりも抑えた構成でありな
がら紙葉類のスキューを確実に補正することができると
いう著しい効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るスキュー補正装置の一実施例を適
用した紙幣搬送装置として紙幣搬送装置の要部構成を示
す斜視図、第２図は第１図の電気回路図、第３図は第１
図において紙葉類としての紙幣が右側にスキューした場
合の作用説明図、第４図（ａ）　、　（ｂｌ　、　（ｃ
）　、　ｆｄ）は第１図にて紙幣が左側にスキューした
場合の作用説明図である。 ｌ・・・紙幣搬送装５！！（紙葉類搬送袋り、２・・・
紙幣（紙葉類）、３・・・挿入口、８・・・第１搬送ベ
ルト、９・・・第２搬送ベルト、１０・・・第１紙幣進
入センサ（第１進入センサ）１１・・・第２紙幣進入セ
ンサ（第２進入センサ）、１２・・・第３紙幣進入セン
サ（第３進入センサ）、１３・・・制御回路（制御手段
）、７−・・モータ（駆動手段）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 紙葉類を挿入するための挿入口と、この挿入口から挿入
   された紙葉類を奥方向に搬送する互いに平行に配置され
   た無終端状の第１搬送ベルト及び第２搬送ベルトと、こ
   の第１搬送ベルト及び第２搬送ベルトを駆動する駆動源
   やクラッチを制御して各ベルトを個別に駆動する制御部
   と、を備えた紙葉類搬送装置であって、 前記第２搬送ベルトの挿入口側反転部を第１搬送ベルト
   の挿入口側反転部より搬送方向奥側に配置すると共に、
   この第１搬送ベルトの挿入口側反転部より手前側位置に
   は紙葉類の搬送方向と直行する方向に沿って所定の間隔
   で第１及び第２突入センサを配置し、前記第１搬送ベル
   トの挿入口側反転部よりも奥側且つ第２搬送ベルトの挿
   入口側反転部より手前側には紙葉類の進入を検知したと
   きに第２搬送ベルトを駆動するための第３進入センサを
   配置し、 前記制御部は、前記第１及び第２進入センサが共にオン
   したとき第１搬送ベルトを回転駆動すると共に、さらに
   第３進入センサがオンしたとき第２搬送ベルトを回転駆
   動することを特徴とする紙葉類搬送装置のスキュー補正
   装置。