JPH04322644A - 放射線治療用定位脳装置 - Google Patents
放射線治療用定位脳装置Info
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- JPH04322644A JPH04322644A JP3119301A JP11930191A JPH04322644A JP H04322644 A JPH04322644 A JP H04322644A JP 3119301 A JP3119301 A JP 3119301A JP 11930191 A JP11930191 A JP 11930191A JP H04322644 A JPH04322644 A JP H04322644A
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Landscapes
- Radiation-Therapy Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、脳腫瘍や脳動静脈奇形
（ＡＶＭ）等の患部を治療すべく、その患部に放射線照
射装置により放射線を照射する際に頭部を固定するため
に用いられる放射線治療用定位脳装置に関する。
（ＡＶＭ）等の患部を治療すべく、その患部に放射線照
射装置により放射線を照射する際に頭部を固定するため
に用いられる放射線治療用定位脳装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】脳腫瘍や脳動静脈奇形等の患部を治療す
る方法として、放射線、例えば高エネルギーのＸ線を患
部に照射して治療する方法がある。
る方法として、放射線、例えば高エネルギーのＸ線を患
部に照射して治療する方法がある。
【０００３】このような治療を行う場合、予めＸ線ＣＴ
スキャナやＭＲＩにより頭部の断層撮影を行って患部の
位置を確認しておき、そして、ベッド上に仰臥した患者
の頭部を定位脳装置により固定して、患部の位置をＸ線
照射装置の照射中心と一致させ、この状態で、Ｘ線照射
装置の照射ヘッドから放射したＸ線を患部に照射するよ
うにしている。
スキャナやＭＲＩにより頭部の断層撮影を行って患部の
位置を確認しておき、そして、ベッド上に仰臥した患者
の頭部を定位脳装置により固定して、患部の位置をＸ線
照射装置の照射中心と一致させ、この状態で、Ｘ線照射
装置の照射ヘッドから放射したＸ線を患部に照射するよ
うにしている。
【０００４】ところで、照射ヘッドから放射されるＸ線
は、頭皮を通して患部に照射されることになるため、正
常な組織にも照射されることになる。このとき、Ｘ線は
頭皮側において多くのエネギーが消費されることになる
ため、Ｘ線によって頭皮側の正常な組織が破壊され易い
という事情がある。そこで、この種の治療を行う場合に
は、Ｘ線の患部以外への影響を極力少なくする必要があ
る。
は、頭皮を通して患部に照射されることになるため、正
常な組織にも照射されることになる。このとき、Ｘ線は
頭皮側において多くのエネギーが消費されることになる
ため、Ｘ線によって頭皮側の正常な組織が破壊され易い
という事情がある。そこで、この種の治療を行う場合に
は、Ｘ線の患部以外への影響を極力少なくする必要があ
る。
【０００５】このため、この種の治療に用いられるＸ線
照射装置は、Ｘ線を照射する照射ヘッドが所定の照射中
心を中心として回動可能となっていて、照射ヘッドがど
の回動位置にあってもＸ線が照射中心を通過するように
構成されている。また、頭部を固定する定位脳装置にお
いては、患部の位置をＸ線照射装置の上記照射中心と一
致させた状態で、その照射中心を中心にベッドごと水平
方向へ回動可能に構成されたものがある。従って、従来
では、Ｘ線照射時に、Ｘ線照射装置の照射ヘッドと、ベ
ッドとを適宜回動させることにより、Ｘ線の患部以外へ
の影響を極力少なくするようにしていた。
照射装置は、Ｘ線を照射する照射ヘッドが所定の照射中
心を中心として回動可能となっていて、照射ヘッドがど
の回動位置にあってもＸ線が照射中心を通過するように
構成されている。また、頭部を固定する定位脳装置にお
いては、患部の位置をＸ線照射装置の上記照射中心と一
致させた状態で、その照射中心を中心にベッドごと水平
方向へ回動可能に構成されたものがある。従って、従来
では、Ｘ線照射時に、Ｘ線照射装置の照射ヘッドと、ベ
ッドとを適宜回動させることにより、Ｘ線の患部以外へ
の影響を極力少なくするようにしていた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいては、Ｘ線照射装置側と、ベッド側とで２方向に回
動させながらＸ線を照射することができるものの、頭部
において照射方向が重なることが避けられず、Ｘ線の患
部以外への影響を少なくすることを満足できるものでは
なかった。また、これに伴い、患部へ十分な量のＸ線を
照射することができないという不具合もあった。
おいては、Ｘ線照射装置側と、ベッド側とで２方向に回
動させながらＸ線を照射することができるものの、頭部
において照射方向が重なることが避けられず、Ｘ線の患
部以外への影響を少なくすることを満足できるものでは
なかった。また、これに伴い、患部へ十分な量のＸ線を
照射することができないという不具合もあった。
【０００７】そこで、本発明の目的は、放射線の患部以
外への影響を最小にできると共に、患部へ十分な量の放
射線を照射することが可能となり、ひいては治療効果の
向上を図り得る放射線治療用定位脳装置を提供するにあ
る。
外への影響を最小にできると共に、患部へ十分な量の放
射線を照射することが可能となり、ひいては治療効果の
向上を図り得る放射線治療用定位脳装置を提供するにあ
る。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、患者の頭部の患部に放射線照射装置に
より放射線を照射する際に、前記患部を放射線照射装置
の照射中心に一致させる状態で患者の頭部を固定する装
置において、前記患部を装置本体の原点に一致させる状
態で頭部を装置本体に固定する頭蓋固定枠を備え、この
頭蓋固定枠が前記装置本体の原点を中心として異なる２
方向に回動可能に構成されているところに特徴を有する
。
達成するために、患者の頭部の患部に放射線照射装置に
より放射線を照射する際に、前記患部を放射線照射装置
の照射中心に一致させる状態で患者の頭部を固定する装
置において、前記患部を装置本体の原点に一致させる状
態で頭部を装置本体に固定する頭蓋固定枠を備え、この
頭蓋固定枠が前記装置本体の原点を中心として異なる２
方向に回動可能に構成されているところに特徴を有する
。
【０００９】
【作用】上記した手段によれば、頭部を固定する頭蓋固
定枠が患部を中心に異なる２方向に回動できるから、患
部を中心に１方向へ回動できる放射線照射装置と組み合
わせることで、患部に対してあらゆる方向から放射線を
照射することが可能となり、頭部において照射方向が重
なることを避けることができ、よって放射線の患部以外
への影響を最小にすることが可能となる。
定枠が患部を中心に異なる２方向に回動できるから、患
部を中心に１方向へ回動できる放射線照射装置と組み合
わせることで、患部に対してあらゆる方向から放射線を
照射することが可能となり、頭部において照射方向が重
なることを避けることができ、よって放射線の患部以外
への影響を最小にすることが可能となる。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき図面を参照し
て説明する。まず図１において、放射線照射装置として
のＸ線照射装置１は基台２に回転アーム３を有しており
、回転アーム３は、基台２に軸心４を中心に矢印ア方向
に回転可能に取り付けられている。回転アーム３には、
一端部に電子線をＸ線板に高速で当てた時に発生するＸ
線を放射する照射ヘッド５が設けられ、他端部に照射ヘ
ッド５に対向して遮蔽板を兼ねるバランサ６が設けられ
ている。而して、照射ヘッド５は、これの照射中心Ｏを
中心に回動可能となっている。
て説明する。まず図１において、放射線照射装置として
のＸ線照射装置１は基台２に回転アーム３を有しており
、回転アーム３は、基台２に軸心４を中心に矢印ア方向
に回転可能に取り付けられている。回転アーム３には、
一端部に電子線をＸ線板に高速で当てた時に発生するＸ
線を放射する照射ヘッド５が設けられ、他端部に照射ヘ
ッド５に対向して遮蔽板を兼ねるバランサ６が設けられ
ている。而して、照射ヘッド５は、これの照射中心Ｏを
中心に回動可能となっている。
【００１１】次に定位脳装置７について図１乃至図４を
参照して詳述する。定位脳装置７の装置本体８は、ベー
ス９と、このベース９上において連結板１０及び連結棒
１１により連結された一対の支柱１２と、各支柱１２の
先端部に固定された一対の支持板１３と、各支柱１２の
先端部に原点リング１４を介して回動可能に支持される
と共に支持板１３に固定ねじ１５により固定された一対
の可動アーム１６等から構成されている。
参照して詳述する。定位脳装置７の装置本体８は、ベー
ス９と、このベース９上において連結板１０及び連結棒
１１により連結された一対の支柱１２と、各支柱１２の
先端部に固定された一対の支持板１３と、各支柱１２の
先端部に原点リング１４を介して回動可能に支持される
と共に支持板１３に固定ねじ１５により固定された一対
の可動アーム１６等から構成されている。
【００１２】上記ベース９には円弧状をなすレール１７
がねじ１７ａによって固定されており、上記一対の支柱
１２は、図５に示すように連結板１０にねじ１８ａによ
り回転可能に設けられた複数個のジャーナル１８を介し
てレール１７に沿ってスライド可能に設けられている。
がねじ１７ａによって固定されており、上記一対の支柱
１２は、図５に示すように連結板１０にねじ１８ａによ
り回転可能に設けられた複数個のジャーナル１８を介し
てレール１７に沿ってスライド可能に設けられている。
【００１３】上記各支持板１３には原点リング１４を中
心とした円弧状のガイド溝１３ａが形成されていて、そ
のガイド溝１３ａに挿通された固定ねじ１５により可動
アーム１６が所定の回動位置に固定されるようになって
いる。
心とした円弧状のガイド溝１３ａが形成されていて、そ
のガイド溝１３ａに挿通された固定ねじ１５により可動
アーム１６が所定の回動位置に固定されるようになって
いる。
【００１４】各可動アーム１６の内面側には前後方向（
図１中左右方向）に延びるＺ軸レール１９が設けられ、
これら各Ｚ軸レール１９にＺ軸スライダ２０がスライド
可能に設けられている。各Ｚ軸スライダ２０は固定ねじ
２１によりＺ軸レール１９に固定される。
図１中左右方向）に延びるＺ軸レール１９が設けられ、
これら各Ｚ軸レール１９にＺ軸スライダ２０がスライド
可能に設けられている。各Ｚ軸スライダ２０は固定ねじ
２１によりＺ軸レール１９に固定される。
【００１５】両Ｚ軸スライダ２０，２０間には左右方向
へ延びる２本のＸ軸レール２２，２２が設けられ、これ
ら両Ｘ軸レール２２，２２にＸ軸スライダ２３，２３が
スライド可能に設けられている。各Ｘ軸スライダ２３は
固定ねじ２４によりＸ軸レール２２に固定される。
へ延びる２本のＸ軸レール２２，２２が設けられ、これ
ら両Ｘ軸レール２２，２２にＸ軸スライダ２３，２３が
スライド可能に設けられている。各Ｘ軸スライダ２３は
固定ねじ２４によりＸ軸レール２２に固定される。
【００１６】各Ｘ軸スライダ２３には上下方向へ延びる
Ｙ軸レール部２５が一体に設けられており、これら各Ｙ
軸レール部２５にＹ軸スライダ２６がスライド可能に設
けられている。各Ｙ軸スライダ２６は固定ねじ２７によ
りＹ軸レール部２５に固定される。
Ｙ軸レール部２５が一体に設けられており、これら各Ｙ
軸レール部２５にＹ軸スライダ２６がスライド可能に設
けられている。各Ｙ軸スライダ２６は固定ねじ２７によ
りＹ軸レール部２５に固定される。
【００１７】両Ｙ軸スライダ２６，２６間には略Ｕ字状
をなすリング台２８が取り付けられ、このリング台２８
に、カーボン繊維を芯材としたプラスチック製の固定リ
ング２９に４個のチタン製の固定ピン３０を設けて成る
頭蓋固定枠３１が固定ねじ３２により着脱可能に取り付
けられている。この頭蓋固定枠３１は、固定ピン３０に
より患者の頭部に固定されるようになっている。なお、
リング台２８には、図６に示すような位置決めマーカ３
３を取り付けるための固定ねじ３４が３対設けられてい
る。
をなすリング台２８が取り付けられ、このリング台２８
に、カーボン繊維を芯材としたプラスチック製の固定リ
ング２９に４個のチタン製の固定ピン３０を設けて成る
頭蓋固定枠３１が固定ねじ３２により着脱可能に取り付
けられている。この頭蓋固定枠３１は、固定ピン３０に
より患者の頭部に固定されるようになっている。なお、
リング台２８には、図６に示すような位置決めマーカ３
３を取り付けるための固定ねじ３４が３対設けられてい
る。
【００１８】上記一対の支柱１２，１２間には患者の背
中を支持するための背板３５が設けられている。この背
板３５は、前端部がアーム部３６を介して前記固定ねじ
１５に回動可能に連結され、後端部が本装置とは別体の
ベッド３７上に支持されるようになっている。背板３５
の背面には、背もたれ部を上下方向に調整するための調
整ハンドル３８が設けられている。また、背板３５の後
部には腰サポート板３９が設けられており、この腰サポ
ート板３９も患者の座高の大小に対応するために位置調
整可能となっている。
中を支持するための背板３５が設けられている。この背
板３５は、前端部がアーム部３６を介して前記固定ねじ
１５に回動可能に連結され、後端部が本装置とは別体の
ベッド３７上に支持されるようになっている。背板３５
の背面には、背もたれ部を上下方向に調整するための調
整ハンドル３８が設けられている。また、背板３５の後
部には腰サポート板３９が設けられており、この腰サポ
ート板３９も患者の座高の大小に対応するために位置調
整可能となっている。
【００１９】而して、頭蓋固定枠３１をリング台２８に
取り付けた状態で、Ｘ軸、Ｙ軸及びＺ軸の各スライダ２
３，２６，２０を原位置（０点）にセットすることによ
り、頭蓋固定枠３１の中心Ａ、すなわち固定リング２９
の中心が装置本体８の原点Ｂと一致するように構成され
ている（図２参照）。そして、頭蓋固定枠３１は、Ｘ軸
、Ｙ軸及びＺ軸の各スライダ２３，２６，２０の移動方
向に位置調整可能であり、また、可動アーム１６を介し
て原点リング１４、すなわち装置本体８の原点Ｂを中心
に前後方向（矢印イ方向）に回動可能であり、さらに、
装置本体８をレール１７に沿って回動させることによっ
て装置本体８の原点Ｂを中心に水平方向（矢印ウ方向）
に回動可能となっている。なお、この場合、位置調整や
回動操作は手動によって行うものである。
取り付けた状態で、Ｘ軸、Ｙ軸及びＺ軸の各スライダ２
３，２６，２０を原位置（０点）にセットすることによ
り、頭蓋固定枠３１の中心Ａ、すなわち固定リング２９
の中心が装置本体８の原点Ｂと一致するように構成され
ている（図２参照）。そして、頭蓋固定枠３１は、Ｘ軸
、Ｙ軸及びＺ軸の各スライダ２３，２６，２０の移動方
向に位置調整可能であり、また、可動アーム１６を介し
て原点リング１４、すなわち装置本体８の原点Ｂを中心
に前後方向（矢印イ方向）に回動可能であり、さらに、
装置本体８をレール１７に沿って回動させることによっ
て装置本体８の原点Ｂを中心に水平方向（矢印ウ方向）
に回動可能となっている。なお、この場合、位置調整や
回動操作は手動によって行うものである。
【００２０】なお、上記Ｘ線照射装置１及び定位脳装置
７は、専用の放射線治療室に設置される。
７は、専用の放射線治療室に設置される。
【００２１】次に上記構成の作用について説明する。ま
ず、本定位脳装置７における装置本体８の原点ＢとＸ線
照射装置１の照射中心Ｏとを次のようにして一致させる
。
ず、本定位脳装置７における装置本体８の原点ＢとＸ線
照射装置１の照射中心Ｏとを次のようにして一致させる
。
【００２２】頭蓋固定枠３１をリング台２８に取り付け
ると共に、Ｘ軸、Ｙ軸及びＺ軸の各スライダ２３，２６
，２０を原位置（０点）にセットした状態で、リング台
２８の原点軸線上に形成された一対の取付穴２８ａ，２
８ａ（図３参照）に図示しない基板を取り付けると共に
、その基板に透孔を有するターゲット板を取り付ける。 そして、Ｘ線照射装置１の照射ヘッド５側にＸ線軸と一
致するように設けられた参照光照射器（例えばレーザ照
射器）から参照光を照射し、その参照光が上記ターゲッ
ト板の透孔を通過するように調整することで、Ｘ線照射
装置１に対する定位脳装置７の位置決めを行う。これに
より、定位脳装置７における装置本体８の原点ＢとＸ線
照射装置１の照射中心Ｏとを一致させることができる。
ると共に、Ｘ軸、Ｙ軸及びＺ軸の各スライダ２３，２６
，２０を原位置（０点）にセットした状態で、リング台
２８の原点軸線上に形成された一対の取付穴２８ａ，２
８ａ（図３参照）に図示しない基板を取り付けると共に
、その基板に透孔を有するターゲット板を取り付ける。 そして、Ｘ線照射装置１の照射ヘッド５側にＸ線軸と一
致するように設けられた参照光照射器（例えばレーザ照
射器）から参照光を照射し、その参照光が上記ターゲッ
ト板の透孔を通過するように調整することで、Ｘ線照射
装置１に対する定位脳装置７の位置決めを行う。これに
より、定位脳装置７における装置本体８の原点ＢとＸ線
照射装置１の照射中心Ｏとを一致させることができる。
【００２３】そして、頭蓋固定枠３１を固定ピン３０に
より患者の頭部に取り付け、その頭蓋固定枠３１を、図
示はしないが例えばＸ線ＣＴスキャナ装置のベッドに設
けられた上記リング台２８と同様な構成のリング台に固
定し、この状態で頭部の断層撮影を行う。この場合、頭
蓋固定枠３１の固定リング２９はカーボン繊維を芯材と
したプラスチックによって形成したものであるから、そ
の固定リング２９が撮影の妨害（アーチファクト）とな
ることはない。また、この撮影のときには、上記リング
台には位置決めマーカ３３を例えば３箇所に取り付けて
おく。このようにして撮影された断層撮影画像（図７の
（ａ）参照）に基づき、頭蓋固定枠３１の中心Ａ及び位
置決めマーカ３３を基準にして患部Ｃの位置を算出する
。
より患者の頭部に取り付け、その頭蓋固定枠３１を、図
示はしないが例えばＸ線ＣＴスキャナ装置のベッドに設
けられた上記リング台２８と同様な構成のリング台に固
定し、この状態で頭部の断層撮影を行う。この場合、頭
蓋固定枠３１の固定リング２９はカーボン繊維を芯材と
したプラスチックによって形成したものであるから、そ
の固定リング２９が撮影の妨害（アーチファクト）とな
ることはない。また、この撮影のときには、上記リング
台には位置決めマーカ３３を例えば３箇所に取り付けて
おく。このようにして撮影された断層撮影画像（図７の
（ａ）参照）に基づき、頭蓋固定枠３１の中心Ａ及び位
置決めマーカ３３を基準にして患部Ｃの位置を算出する
。
【００２４】撮影後、頭蓋固定枠３１を取り付けた状態
の患者を本定位脳装置７における背板３５上に仰臥状態
に寝かせ、頭蓋固定枠３１をリング台２８に固定する。 なお、この状態では頭部の患部Ｃの位置と装置本体８の
原点Ｂとは一致していない。
の患者を本定位脳装置７における背板３５上に仰臥状態
に寝かせ、頭蓋固定枠３１をリング台２８に固定する。 なお、この状態では頭部の患部Ｃの位置と装置本体８の
原点Ｂとは一致していない。
【００２５】この後、上記断層撮影画像による患部Ｃの
位置の算出結果に基づき、Ｘ軸、Ｙ軸及びＺ軸の各スラ
イダ２３，２６，２０を移動させて、頭蓋固定枠３１を
Ｘ、Ｙ、Ｚの各軸に沿って移動させることにより、図７
の（ｂ）乃至（ｅ）に示すようにして、患部Ｃの位置を
装置本体８の原点Ｂと一致させる。これにより、患部Ｃ
の位置はＸ線照射装置１の照射中心Ｏとも一致すること
になる。
位置の算出結果に基づき、Ｘ軸、Ｙ軸及びＺ軸の各スラ
イダ２３，２６，２０を移動させて、頭蓋固定枠３１を
Ｘ、Ｙ、Ｚの各軸に沿って移動させることにより、図７
の（ｂ）乃至（ｅ）に示すようにして、患部Ｃの位置を
装置本体８の原点Ｂと一致させる。これにより、患部Ｃ
の位置はＸ線照射装置１の照射中心Ｏとも一致すること
になる。
【００２６】このように、患部Ｃの位置を装置本体８の
原点Ｂ及びＸ線照射装置１の照射中心Ｏと一致させた状
態で、Ｘ線照射装置１の照射ヘッド５から頭部の患部Ｃ
へ向けてＸ線を照射する。
原点Ｂ及びＸ線照射装置１の照射中心Ｏと一致させた状
態で、Ｘ線照射装置１の照射ヘッド５から頭部の患部Ｃ
へ向けてＸ線を照射する。
【００２７】このとき、定位脳装置７においては、装置
本体８をレール１７に沿ってスライドさせることにより
頭蓋固定枠３１ひいては患者の頭部が患部Ｃを中心にし
て矢印ウ方向に回動できると共に、頭蓋固定枠３１を原
点リング１４を中心に回動させることにより頭部が患部
Ｃを中心にして矢印イ方向へも回動でき、一方、Ｘ線照
射装置１においては、照射ヘッド５が照射中心Ｏすなわ
ち患部Ｃを中心に矢印ア方向へ回動できるから、これら
の動きを組み合わせることで、患部Ｃに対してあらゆる
方向からＸ線を照射することが可能となり、頭部におい
て照射方向が重なることを避けることができ、これによ
りＸ線の患部以外への影響を最小にすることが可能とな
る。また、これに伴い、患部Ｃへ十分な量のＸ線を照射
することが可能となる。
本体８をレール１７に沿ってスライドさせることにより
頭蓋固定枠３１ひいては患者の頭部が患部Ｃを中心にし
て矢印ウ方向に回動できると共に、頭蓋固定枠３１を原
点リング１４を中心に回動させることにより頭部が患部
Ｃを中心にして矢印イ方向へも回動でき、一方、Ｘ線照
射装置１においては、照射ヘッド５が照射中心Ｏすなわ
ち患部Ｃを中心に矢印ア方向へ回動できるから、これら
の動きを組み合わせることで、患部Ｃに対してあらゆる
方向からＸ線を照射することが可能となり、頭部におい
て照射方向が重なることを避けることができ、これによ
りＸ線の患部以外への影響を最小にすることが可能とな
る。また、これに伴い、患部Ｃへ十分な量のＸ線を照射
することが可能となる。
【００２８】なお、定位脳装置７の頭蓋固定枠３１を回
動させる際には、操作する者が治療室に入って回動操作
するが、Ｘ線を照射する場合は、医師や操作者は治療室
から出て、ＴＶモニター或いは監視窓から監視しながら
行う。
動させる際には、操作する者が治療室に入って回動操作
するが、Ｘ線を照射する場合は、医師や操作者は治療室
から出て、ＴＶモニター或いは監視窓から監視しながら
行う。
【００２９】上記した実施例では、Ｘ線照射装置１と組
み合わせた場合を例示したが、放射線としてコバルトを
照射する装置と組み合わせても良い。
み合わせた場合を例示したが、放射線としてコバルトを
照射する装置と組み合わせても良い。
【００３０】
【発明の効果】以上の記述にて明らかなように、本発明
によれば、頭部を固定する頭蓋固定枠が患部を中心に異
なる２方向に回動できるから、患部を中心に１方向へ回
動できる放射線照射装置と組み合わせることで、患部に
対してあらゆる方向から放射線を照射することが可能と
なる。これにより、頭部において照射方向が重なること
を避けることができて、放射線の患部以外への影響を最
小にすることが可能となり、また、これに伴い患部へ十
分な量の放射線を照射することが可能となり、ひいては
治療効果の向上を図り得るという優れた放射線治療用定
位脳装置を提供できる。
によれば、頭部を固定する頭蓋固定枠が患部を中心に異
なる２方向に回動できるから、患部を中心に１方向へ回
動できる放射線照射装置と組み合わせることで、患部に
対してあらゆる方向から放射線を照射することが可能と
なる。これにより、頭部において照射方向が重なること
を避けることができて、放射線の患部以外への影響を最
小にすることが可能となり、また、これに伴い患部へ十
分な量の放射線を照射することが可能となり、ひいては
治療効果の向上を図り得るという優れた放射線治療用定
位脳装置を提供できる。
【図１】本発明の一実施例を示す側面図
【図２】定位脳
装置の斜視図
装置の斜視図
【図３】頭蓋固定枠部分の正面図
【図４】ベース部分の横断平面図
【図５】レール部分の縦断面図
【図６】位置決めマーカの斜視図
【図７】患部を装置本体の原点に位置決めする際の設定
のし方を示す図
のし方を示す図
１はＸ線照射装置（放射線照射装置）、５は照射ヘッド
、７は定位脳装置、８は装置本体、１７はレール、２０
はＺ軸スライダ、２３はＸ軸スライダ、２６はＹ軸スラ
イダ、３１は頭蓋固定枠、３５は背板、Ａは頭蓋固定枠
の中心、Ｂは装置本体の原点、Ｃは患部、アは照射ヘッ
ドの回動方向、イは頭蓋固定枠の回動方向、ウは装置本
体の回動方向を示す。
、７は定位脳装置、８は装置本体、１７はレール、２０
はＺ軸スライダ、２３はＸ軸スライダ、２６はＹ軸スラ
イダ、３１は頭蓋固定枠、３５は背板、Ａは頭蓋固定枠
の中心、Ｂは装置本体の原点、Ｃは患部、アは照射ヘッ
ドの回動方向、イは頭蓋固定枠の回動方向、ウは装置本
体の回動方向を示す。
Claims (1)
- 【請求項１】 患者の頭部の患部に放射線照射装置に
より放射線を照射する際に、前記患部を放射線照射装置
の照射中心に一致させる状態で患者の頭部を固定する装
置であって、前記患部を装置本体の原点に一致させる状
態で頭部を装置本体に固定する頭蓋固定枠を備え、この
頭蓋固定枠が前記装置本体の原点を中心として異なる２
方向に回動可能に構成されていることを特徴とする放射
線治療用定位脳装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3119301A JPH04322644A (ja) | 1991-04-23 | 1991-04-23 | 放射線治療用定位脳装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3119301A JPH04322644A (ja) | 1991-04-23 | 1991-04-23 | 放射線治療用定位脳装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04322644A true JPH04322644A (ja) | 1992-11-12 |
Family
ID=14758035
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3119301A Pending JPH04322644A (ja) | 1991-04-23 | 1991-04-23 | 放射線治療用定位脳装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04322644A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017225770A (ja) * | 2016-06-24 | 2017-12-28 | 凸版印刷株式会社 | ロックバー |
| WO2018181773A1 (ja) * | 2017-03-31 | 2018-10-04 | 住友重機械工業株式会社 | 中性子捕捉療法用寝台、及び中性子捕捉療法システム |
-
1991
- 1991-04-23 JP JP3119301A patent/JPH04322644A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017225770A (ja) * | 2016-06-24 | 2017-12-28 | 凸版印刷株式会社 | ロックバー |
| WO2018181773A1 (ja) * | 2017-03-31 | 2018-10-04 | 住友重機械工業株式会社 | 中性子捕捉療法用寝台、及び中性子捕捉療法システム |
| TWI683682B (zh) * | 2017-03-31 | 2020-02-01 | 日商住友重機械工業股份有限公司 | 中子捕獲療法用床及中子捕獲療法系統 |
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