JPH04320841A - セルロース系断熱材およびセルロース系断熱材の製造方法 - Google Patents

セルロース系断熱材およびセルロース系断熱材の製造方法

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JPH04320841A
JPH04320841A JP11680291A JP11680291A JPH04320841A JP H04320841 A JPH04320841 A JP H04320841A JP 11680291 A JP11680291 A JP 11680291A JP 11680291 A JP11680291 A JP 11680291A JP H04320841 A JPH04320841 A JP H04320841A
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Yoshihiro Tamura
田村 芳弘
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TAMURA MEIBOKU KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として建築物の断熱
・吸音・遮音および結露防止等の目的で利用されるセル
ロース系断熱材、保温材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のものにあっては、下記の
ようなものになっている。従来より紙および紙製品やパ
ルプ等のセルロース系繊維は優れた断熱性や吸音・遮音
性を示すことから、これらの繊維を単味で、あるいは防
燃、防かび・防虫処理を施して建物の壁、床下、天井裏
等の空間部分に注入して断熱性を持たせることが行われ
てきた。これらは一般に吹き込み工法あるいはブローイ
ング工法といわれている。また、セルロース繊維等のチ
ップ状物から成形体を形成する方法としては、従来公知
のグラスウールマットや繊維板の製造方法を準用して、
古紙などの紙および紙製品粉砕物に接着剤を塗布した後
、散布積層して板状あるいはマット状とすることが容易
に考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
のにあっては、下記のような問題点を有していた。すな
わち、前者である工法は、建物の空間部分の形状にとら
われることなく施工でき、また、空間部内の柱、間柱や
胴ぶち等の間に間隙を生じさせないという利点はあるが
、マット状や板状の断熱材を施工する場合と比べて、現
場施工の制約上製品の品質の均一性に欠け、また、粉塵
が発生し、比較的作業時間が長い等の作業性に劣るとい
う欠点がある。また、セルロース繊維の定着性を改善す
るために水性の接着剤を併用して施工されることも多い
が、湿度が抜け切らないため断熱性能を低下させ、また
、冬期間施工では水性の接着剤のために凍結のおそれが
あり、接着力を低下させる可能性がある。後者であるマ
ット状とする方法では、熱硬化性樹脂系接着剤を使用す
る場合には、セルロース繊維層の熱伝導性が低いので、
樹脂の硬化キュアに長時間を要する。また、熱可塑性樹
脂系接着剤を使用する場合は、溶剤や水分を蒸散させる
ことが難しい欠陥が残り、製品の機械的強度と断熱性・
遮音性を同時に満足させることは難しく、また、品質の
安定した製品が得られないという欠点が生じる。
【0004】本願は、従来の技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、次のようなことのできるものを提供しようとするも
のである。すなわち、セルロース系繊維の特徴を失わせ
ることなく、あらかじめ板状またはマット状の断熱材を
形成することを可能ならしめ、産業上、大きな効果を発
揮させようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は下記のようになるものである。すなわち、
本発明は詳細な検討を行った結果、粘着剤または接着剤
を塗布した紙および紙製品を破砕して得た繊維状物ある
いは紙片を主体とする組成物を散布積層し所定厚みのマ
ットとし、その片面または両面に糸間隔3mm〜10m
mのネット状織物を載置して、プレス成形することによ
り、上記した問題点が解決できることを見出したもので
ある。
【0006】以下、本発明を図面によって詳細に説明す
る。図1は本発明の断熱マットの断面図であり、1は接
着剤により結合された古紙組成物、2は糸間隔3mm〜
10mmのネット状織物、3は糸間に膨れ出ている古紙
組成物である。用いる古紙は新聞、雑誌、その他廃棄物
として回収された紙であるが、古紙の一部を稲藁、バガ
ス、イグサ、麻繊維等の天然植物繊維状物や化学繊維屑
、鉱物繊維で置換してもよい。また、古紙には防かび、
防虫、防撚等の薬剤処理をあらかじめ行うことも可能で
ある。粘着剤、接着剤としては酢酸ビニール樹脂、アク
リル樹脂、エチレン・酢酸ビニール共重合樹脂、ポリウ
レタン樹脂、ポリクロロプレン、ニトリルゴム、SBR
ゴム、メラミン樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、エ
ポキシ樹脂等の汎用のものが用いられるが、エマルジョ
ンタイプのアクリルまたは酢酸ビニール系樹脂がハンド
リング上からは適する。ネット状織物はポリエチレン、
ポリスチレン、ビニロン、ナイロン等の化学繊維からな
るものが用いられる。また、有孔クラフト紙なども可能
である。
【0007】次に本発明の製造方法について述べる。水
分を約10%に調節した古紙粉砕物に、熱可塑性または
熱硬化性樹脂からなる粘着剤または接着剤を添加し、糸
間隔3mm〜10mmのネット状織物の上に散布積層し
て所定厚さのマットとする。必要があれば、このマット
の上にさらにネット状織物を置く。次に、該マットをプ
レス装置に挿入して圧締し、加熱、冷却等の手段によっ
て接着剤を固化させネット状織物と古紙粉砕物を一体化
する。プレス装置のプレス板が平板であれば、ネット状
織物より古紙が膨れ出さず、プレス板には上下金網を使
用することにより、ネットより古紙が膨れ出し膨化させ
る。金網の形状は3mm以上20mm以下の間隔で、線
形は1mm〜5mm以下のものが望ましい。接着剤の添
加操作は、水溶性またはエマルジョン型の接着剤を用い
る場合は、接着剤を古紙組成物にスプレーする方法、固
形粉体状の樹脂を用いる場合は、混合撹拌による方法等
で行われる。プレス装置は、加熱用の熱盤を備えている
もの、蒸気注入機構を備えているもの、高周波加熱装置
を備えているもの等、用いる樹脂の特性に応じて選択さ
れる。
【0008】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。水
分を約10%に調整した古紙を粉砕し、この古紙粉砕調
製物をブロアを用いて、毎時100kgの割合で吐出し
、さらに、この吐出物中に固形分濃度25%に調節した
水性アクリル系エマルジョン型接着剤をスプレーガンを
用いて毎時40kgの割合で噴霧し、気流下で両者を混
合して古紙粉砕調製物に接着剤を点状に塗布する。接着
剤が塗布された古紙粉砕物はそのまま速やかに糸間隔3
mm〜10mmのネット状織物上に積層する。さらに、
この積層物の上に同上のネット状織物を置く。この接着
剤の配合量は古紙粉砕物に対して5〜15%の範囲、接
着剤の固形分濃度は25〜50%の範囲とすることが望
ましい。次に、積層物を熱プレス装置に挿入し、加熱ま
たは、および加熱蒸気の通気によって水分20%以下と
なるように圧縮乾燥される。このようにして得られた製
品の代表的な性質は次の通りである。 水    分    15% 密    度    0.04 熱伝導率    0.034 形状保持性は3mm〜10mmのネット状織物を使用す
ることにより、施工時のハンドリングで壊れることがな
く、形状を保持することができる。なお、同様の方法で
糸間隔を8mm以上のネット状織物を使用するか、2m
m以下のネット状織物を使用した場合には、十分な形状
保持性は得られず、施工ハンドリング時に崩壊が生じた
。または製品強度がなく、ネット状織物が剥離した。
【0009】作用について説明する。本発明では古紙粉
砕物を糸間隔3mm〜10mmのネット状織物で挟んで
圧締したことを特徴とする。この方法では古紙粉砕物が
圧縮操作後にプレス装置から引き出されると、古紙組成
物の垂直方向の残留応力が解放されて、一部の古紙組成
物はネット間で膨化し、膨れ出し、ネットを緊結する。 そのため、ネットは強固に古紙と一体化されるが、さら
に、古紙組成物の膨化圧がネットにテンションとして作
用し、水平方向の見かけの引張弾性率を向上させている
ものと考えられた。単に、ネット状織物を古紙組成物に
接合したものに比べて、本発明は接合による効果とネッ
ト状織物を古紙組成物自体によって緊結した複合的な効
果が出ていると考えられる。糸間隔がこの範囲より大き
い場合は、古紙組成物は膨化するものの、ネットにテン
ションをかけるにいたらないためにこのような効果は得
られない。また、糸間隔がこの範囲より小さい場合は、
古紙組成物は膨化することが出来ないので、同様に本発
明の効果は得られない。
【0010】
【発明の効果】本発明は、上述の通り構成されているの
で次に記載する効果を奏する。本発明のセルロース系断
熱材は、紙および紙製品を破砕して得た組成物と糸間隔
3mm〜10mmの範囲のネット状織物とを接着剤を用
いてマット状に成形することによって、強度的性質と熱
的性質をこの両要素にそれぞれ分担させ、これらの機能
をバランスよく合わせ持った材料としたものである。こ
のことによって、セルロース系の断熱材料を品質の均一
なマット状の工業製品として供給し、断熱施工の合理化
、簡略化を実現した。すなわち、グラスウール,ロック
ウールなどの断熱材料より機能的に優れたセルロース系
の断熱材を、これらと同様の手段で施工することを可能
とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】断熱マットの断面図である。
【図2】表面の斜視図である。
【符号の説明】
1  接着剤により結合された古紙組成物2  ネット
状織物 3  糸間に膨れ出ている古紙組成物

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  片面または両面に糸間隔3mm〜10
    mmのネット状織物が載置されている紙および紙製品を
    破砕して得た繊維状物あるいは紙片を粘着剤または接着
    剤によって結合した嵩密度0.03〜0.20に構成さ
    れていることを特徴とするセルロース系断熱材。
  2. 【請求項2】  粘着剤または接着剤を塗布した紙およ
    び紙製品を破砕して得た繊維状物あるいは紙片を主体と
    する組成物を散布積層し所定厚みのマットとし、その片
    面または両面に糸間隔3mm〜10mmのネット状織物
    を載置して、プレス成形することで補強された嵩密度0
    .03〜0.20にするよう構成されたことを特徴とす
    るセルロース系断熱材の製造方法。
  3. 【請求項3】  高周波加熱装置によって加熱しながら
    圧締を加えるようにした請求項2記載のセルロース系断
    熱材の製造方法。
JP11680291A 1991-04-20 1991-04-20 セルロース系断熱材およびセルロース系断熱材の製造方法 Expired - Fee Related JPH074914B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0789001A (ja) * 1993-06-29 1995-04-04 Shikoku Houzai Kk シート
JP2011069006A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Fujita Corp 植物繊維系断熱マットの製造方法

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JPH0789001A (ja) * 1993-06-29 1995-04-04 Shikoku Houzai Kk シート
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