JPH04319401A - 金属製部品格納箱用木材の防水処理方法 - Google Patents

金属製部品格納箱用木材の防水処理方法

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JPH04319401A
JPH04319401A JP11542191A JP11542191A JPH04319401A JP H04319401 A JPH04319401 A JP H04319401A JP 11542191 A JP11542191 A JP 11542191A JP 11542191 A JP11542191 A JP 11542191A JP H04319401 A JPH04319401 A JP H04319401A
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JP
Japan
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wood
liquid paraffin
moisture
paraffin
rust
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JP11542191A
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Shinichi Morioka
森岡 慎一
Shunji Shudo
首藤 俊二
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KOGEISHA KK
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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KOGEISHA KK
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、木材に流動パラフィン
を含浸させて水分の吸収を防ぐ防水処理方法に関する。 例えば、ゲージブロック、小型精密測定器類およびその
交換部品、小型工具などの金属製部品を格納する格納箱
の製造に利用できる。
【0002】
【背景技術】例えば、ゲージブロック、小型精密測定器
類およびその交換部品、小型工具などの金属製部品を格
納する格納箱には、内部に格納した金属製部品を携帯時
の衝撃や振動などに対して保護する目的から、木製が多
く用いられている。通常、木材には金属製部品の錆の発
生原因となる水分が多量に含まれているから、木製の格
納箱を製造するに当たっては、木材をそのまま用いるこ
とはできない。そこで、まず、木材を時間をかけて十分
乾燥させてから箱状に形成し、その後、表面に防水塗膜
を形成するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のように、木材を
用いて格納箱を製造する場合、木材を時間をかけて十分
乾燥させてから箱状に形成し、その後、表面に防水塗膜
を形成しなければならないので、乾燥および防水塗膜の
形成に時間と労力がかかり作成が面倒である。
【0004】しかも、木製の格納箱の表面に防水塗膜を
形成したとしても、それ自体、格納した金属製部品を防
錆できる機能を備えるものでない上、使用によって防水
塗膜が剥がれると、そこから水分を吸収しやすい。一方
、格納する金属製部品は、直接、手で取り扱うことが多
く、金属製部品自体に錆の発生要因が存在する。このた
め、格納した金属製部品に錆が発生するのを防ぐために
は、金属製部品に取扱上の注意が要求される。
【0005】例えば、ゲージブロックの場合では、使用
後、直ちにリンギングを外し、測定面を清め、面の点検
をして防錆油をつけ、あるいは、気化性防錆紙で包んだ
後、格納箱内に格納する必要がある。また、これに関連
して、ゲージブロックによってある基準寸法を作る際、
セットの中からその基準寸法となる組み合わせのゲージ
ブロックを選択して取り出し、これらのゲージブロック
の表面に付着している油などを布片で拭き取った後、こ
れらのゲージブロックをリンギングさせる必要がある。 従って、ゲージブロックの取扱を厳格に管理する必要が
ある。
【0006】ここに、本発明の目的は、このような従来
の欠点を解消し、簡易な方法で、かつ、錆の発生原因と
なる水分の吸収を長期間防ぐことができる木材の防水処
理方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明に係る
木材の防水処理方法は、流動パラフィンを加熱した槽中
に木材を浸漬して木材中の水分を蒸発させた後、その槽
中に冷却用の流動パラフィンを加えて急冷することを特
徴とする。
【0008】
【作用】流動パラフィンを加熱した槽中に木材を浸漬し
て木材中の水分を蒸発させると、その空所には水分が全
くなく高温の気体が存在した状態となる。その後、その
高温の流動パラフィン中に低温の流動パラフィンを流し
込み急冷すると、木材の空所内の気体が収縮し、その空
所内に流動パラフィンが吸収される。同時に、木材それ
自身も収縮し、それに伴って空所も縮小する結果、その
空所内には流動パラフィンが圧縮された状態で満たされ
る。その結果、水分を全く含まず、かつ、流動パラフィ
ンを流出することがない状態で含浸させた木材を得るこ
とができる。従って、簡易な方法で、錆の発生原因とな
る水分の吸収を長期間防ぐことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。図1は本実施例による防水処理方法を示し
ている。同防水処理方法では、まず、流動パラフィン2
Aを加熱した加熱槽1中に木材3を浸漬して木材3中の
水分を蒸発させる。なお、ここで用いる木材3としては
、気泡が多く(要するに、水と流動パラフィンの置換率
が高く)、かつ、錆の要因となる物質などを含まない木
質であることがよい。例えば、桂、アルダ、ポプラなど
がよく、中でも、北米産の桂やアルダが好ましい。
【0010】そのため、流動パラフィン2Aの加熱温度
としては、木材3の浸漬時間に応じて決定すればよいが
、加熱温度が100℃未満であれば木材3中の水分の蒸
発が十分でなく、また、150℃を越える温度となれば
木材3の表面に焼けが生じて良好な表面状態が得られな
い。従って、約100℃〜150℃、好ましくは130
℃前後がよい。
【0011】また、木材3の浸漬時間は、その木材3中
の水分を完全に蒸発できる時間であればよい。通常、木
材中の水分が完全に蒸発するまでに要する時間は、木材
の大きさに左右され、特に長さLおよび厚みtが大きい
ほど長時間必要である(図2参照)。この際、木材3を
その繊維方向を縦方向に向けた状態で浸漬すると、水分
の蒸発が速やかに行われる。従って、これらの条件を考
慮して、長さL=30〜40cm、厚さt=1〜2cm
程度のものでは、概ね、5〜15時間、好ましくは8時
間程度がよい。
【0012】このような条件下で浸漬処理を行うと、木
材3中の水分が熱で蒸発し、その空所には水分が全くな
く高温の気体が存在した状態となる。例えば、130℃
に加熱した流動パラフィン2A中に、長さL=30cm
、厚さt=1cmの木材3(材質;桂)をその繊維方向
を縦に向けた状態で浸漬したら、約5時間で木材3中の
水分を完全に蒸発させることができた。このような状態
では、まだ、流動パラフィン2Aは木材3の空所に含浸
していない。
【0013】次に、その高温の流動パラフィン2A中に
低温の流動パラフィン2Bを流し込み急冷する。この際
の冷却温度は、木材3の空所内の気体および木材それ自
身の収縮が期待できる冷却温度がよい。例えば、図4に
示す如く、流動パラフィン2Aの加熱温度が130℃の
状態から20℃まで急冷すると、流動パラフィン2A,
2Bの吸収量が飽和点に達するから、加熱温度に対して
温度差が大きい方がよく、50℃以下、好ましくは20
℃程度になるようにするのがよい。
【0014】これにより、木材3の空所内の気体が収縮
すると、その空所内に流動パラフィン2A,2Bが吸収
される。同時に、木材3それ自身も収縮し、それに伴っ
て空所も縮小する結果、その空所内には流動パラフイン
2A,2Bが圧縮された状態で満たされる。その結果、
このような状態で木材3が流動パラフィン2A,2Bか
ら取り出されるので、水分を全く含まず、かつ、流動パ
ラフィンを流出することがない状態で含浸させた木材を
得ることができる。
【0015】従って、錆の発生原因となる水分の吸収を
長期間防ぐことができる。しかも、このような処理方法
にあっては、流動パラフィン2Aに圧力をかけて木材3
に含浸させるのではなく、低温の流動パラフィン2Bを
加えて冷却するだけで流動パラフィンを木材に含浸させ
ることができるので、処理装置自体を簡易にかつ安価に
できる利点がある。
【0016】このようにして製造した木材3を用いて、
例えば、図4に示すようなゲージブロック格納箱11を
形成する。これには、まず、木材3によって格納ケース
12、蓋ケース13および仕切部材14をそれそれ形成
する。ここで、格納ケース12と蓋ケース13とを、蝶
番15を介して開閉自在に連結するとともに、係止具1
6によって閉じられた状態に保持可能に構成する。最後
に、格納ケース12内に仕切部材14を収納すれば格納
箱本体11を形成することができる。
【0017】使用に当たって、格納箱本体11内にゲー
ジブロック21を格納すると、格納箱本体11を構成す
る格納ケース12、蓋ケース13および仕切部材14の
各木材3中に含浸した流動パラフィン2A,2Bが格納
箱本体11内にパラフィンの雰囲気を形成し、また、一
部が滲み出てゲージブロック21の表面に付着し、その
表面を覆った状態になるから、錆の発生が防止される。 このことは、錆の発生原因となる水分の吸収を長期間防
ぐことができ、しかも、従来のように、使用の都度、防
錆油をつけ、あるいは、気化性防錆紙で包んだ後、格納
箱内に格納しなくてもよいので、取扱を従来ほど厳格に
管理しなくても済む。
【0018】なお、上記実施例では、ゲージブロック格
納箱に適用した例について説明したが、これに限られる
ものでなく、他の金属製部品を格納する格納箱にも適用
できる。例えば、マイクロメータやホールテスタなどの
小型精密測定器類およびそれらの交換部品、バイトやエ
ンドミルなどの小型工具類などの格納箱として利用する
ことができる。
【0019】
【発明の効果】以上の通り、本発明の木材の防水処理方
法によれば、簡易な方法で、錆の発生原因となる水分の
吸収を長期間防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防水処理方法を説明するための図であ
る。
【図2】木材に含まれる水分と木材の浸漬時間との関係
を示す図である。
【図3】流動パラフィンの吸収量と冷却温度との関係を
示す図である。
【図4】図1の方法によって処理された木材を用いて形
成したゲージブロック格納箱を示す斜視図である。
【符号の説明】
1  加熱槽 2A  流動パラフィン(加熱用) 2B  流動パラフィン(冷却用) 3  木材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流動パラフィンを加熱した槽中に木材を浸
    漬して木材中の水分を蒸発させた後、その槽中に冷却用
    の流動パラフィンを加えて急冷することを特徴とする木
    材の防水処理方法。
JP3115421A 1991-04-18 1991-04-18 金属製部品格納箱用木材の防水処理方法 Expired - Fee Related JPH07118969B2 (ja)

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