JPH0431908Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は、オートバイのシート取着装置に関
する。

〔考案の技術的背景と問題点〕

オートバイでは、フレームの前上部に燃料タン
クを取付け、その後側にシートを取付けるように
しており、燃料タンクの後面にシートの前端が合
致する形状にしている。しかし、燃料タンクとシ
ートを別々にフレームに取付けるので、寸法精度
の関係で、隙間ができることがあつて見苦しい。
特に、シートの前端を燃料タンクの後部両側まで
伸して、運転者の太股内側までクツシヨンが当つ
て柔かく太股を受けるようにする場合があるが、
この場合、燃料タンクとの間に隙間ができると見
苦しいし、太股内側で挟んだとき、浮いた感じが
運転者に伝わつて、安定感に欠ける不都合があ
る。

〔考案の目的〕 この考案は、かかる点に鑑み、燃料タンクの後
部に設けた凹み段部にシート前部底板に設けたリ
ブを嵌合わせて、燃料タンク後部にシート前端を
確実に合わせることができるオートバイのシート
取着装置を得ることを目的とする。

〔考案の構成〕

以下、本考案を図面に示す実施例について説明
する。

燃料タンク１は、フレーム２の前上部の所定位
置にボルトで締着される。燃料タンク１は後下部
左右壁に前方に向つて凹み段部３が設けてある。
シート４は、シート底板５の上にクツシヨン材６
を張つて、表皮で包んだものである。シート４
は、前端左右が、燃料タンク１の後下部側面を覆
う形状にしてあつて、シート底板５の前端左右内
側に、前後方向にリブ７が突設してあり、リブ７
に弾性材でできたクツシヨン条８を接着して取付
けてある。シート４は、リブ７のクツシヨン条８
で包んだ部分を、燃料タンク１の凹み段部３に、
後側から差込むようにして挿入する。即ち、燃料
タンク１の左右の凹み段部３に、シート４の左右
のリブ７が挾みつけるように挿入される。シート
４は、後部のステー９をボルトでフレーム２に締
着する。

しかして、シート４の前端左右壁は、燃料タン
ク１の左右に設けた凹み段部３に、シート底板５
の左右内側のリブ７を押付けるようにして取付け
られるので、シート前端と燃料タンク１の後部を
密着させて取付けることができ、シート４の前端
左右が浮いていることがなく、運転者が、太股の
内側で押えることができ、安定感がある。

〔考案の効果〕

以上説明したように、この考案は、燃料タンク
の後端にシートの前端を連ねるようにしたものに
於て、燃料タンク後下部左右壁に前方に向う凹み
段部を設け、シート前端左右が燃料タンク後下部
側面を覆う形状にしてシート底板前端左右内側に
前方に向うリブを設け該リブにクツシヨン条を取
付けて凹み段部に嵌合わせるようにしたので、シ
ート前端左右で、燃料タンク後下部左右を挾みつ
けることができて、燃料タンクにシート前端を密
着させて取付けることができる。このため、運転
者が太股の内側で、シート前端左右を挾んだと
き、浮いて動く感じがなく、安定感があるように
できる。又、シートは後側から押込むように取付
ければよいので、組付け性もよい。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は側面
図、第２図は平面図、第３図は第２図Ａ−Ａ矢視
部分の断面図である。 １……燃料タンク、３……凹み段部、４……シ
ート、５……シート底板、７……リブ、８……ク
ツシヨン条。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 燃料タンクの後端にシートの前端を連ねるよう
   にしたものに於て、燃料タンク後下部左右壁に前
   方に向う凹み段部を設け、シート前端左右が燃料
   タンク後下部側面を覆う形状にしてシート底板前
   端左右内側に前方に向うリブを設け、該リブにク
   ツシヨン条を取付けて凹み段部に嵌合わせるよう
   にしたことを特徴とするオートバイのシート取着
   装置。