JPH0431827Y2 - - Google Patents

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JPH0431827Y2
JPH0431827Y2 JP10857984U JP10857984U JPH0431827Y2 JP H0431827 Y2 JPH0431827 Y2 JP H0431827Y2 JP 10857984 U JP10857984 U JP 10857984U JP 10857984 U JP10857984 U JP 10857984U JP H0431827 Y2 JPH0431827 Y2 JP H0431827Y2
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thyristor
shot
ferrite core
starting
switch
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JP10857984U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、サイリスタインバータの起動装置に
関する。
(従来の技術) 現在、サイリスタはスイツチング素子として民
生用機器をはじめとして、あるゆる産業分野で用
いられており、特に電力制御の分野においてはサ
イリスタなしには電力制御が考えられないものと
なつている。サイリスタインバータもサイリスタ
を用いた電力制御機器の一種であり、直流電圧を
サイリスタのスイツチング機能を用いて交流電圧
に変換するもので、逆変換装置ともいう。
第2図はサイリスタインバータの実施例を示す
電気的構成図である。図において、L1は平滑用
リアクトル、L2乃至L5はアノードリアクトル、
D1乃至D4は逆変換用の主サイリスタである。ア
ノードリアクトルL2〜L5はサイリスタ点弧時の
順電流上昇率di/dt(iは順電流)及びサイリス
タの両端にかかる電圧変化率dv/dt(vは電圧)
をサイリスタの規格値内に抑制するためのもので
ある。アノードリアクトルL2〜L5と主サイリス
タD1〜D4はそれぞれ直列に接続されている。即
ち、L2とD1、L3とD2、L4とD3及びL5とD4が直列
に接続されている。又、サイリスタD1のカソー
ドとD2のアノードが接続され、サイリスタD3
カソードとD4のアノードが接続されている。
1はその端子がD1とD2の接続点A及びD3とD4
の接続点Bに接続された負荷共振回路である。該
負荷共振回路1はコンデンサC及びコイルLの並
列回路より構成されている。このように構成され
た装置の動作を概説すれば、以下のとおりであ
る。
まず、図に示すサイリスタD1〜D4に負荷共振
回路1から逆電圧を所定時間(ターンオフ時間)
だけ与えておき、しかる後、図に示す各サイリス
タのゲートに点弧制御回路(図示せず)からトリ
ガパルスを与えてサイリスタをオンにする。図に
示すサイリスタのオンオフ制御モードとしては、
最初の半周期にD1とD4をオンにし、次の半周期
でD2とD3をオンにし、負荷共振回路1に交流電
圧を得る。尚、各サイリスタのオンとオンの間に
は負荷共振回路1より十分な逆電圧が与えられ
る。
ところで、サイリスタインバータの駆動方法と
しての手段は、種々のものが考えられているが、
基本的には起動用コンデンサ(図示せず)にチヤ
ージしておいた電荷を並列共振回路の負荷(第2
図の負荷共振回路1に相当)に流し、逆電圧の成
長をまち、ターンオフ時間が経過してから主サイ
リスタ(第2図のD1〜D4)を点弧する構成にお
いて同じである。第3図はサイリスタのターンオ
フ過程における電圧電流波形を示す図である。
イは順電流iを、ロは順電圧vの波形をそれぞ
れ示している。即ち、第3図はオン状態にあるサ
イリスタに逆電圧を印加して、順電流を減少さ
せ、順阻止能力を回復するまでの電圧、電流特性
を示している。図でt1において、順電流が減少し
はじめt2で零となる。t2後は残存キヤリアの影響
で逆回復電流が流れはじめる。
t3で陽極側のPN接合のキヤリアが消滅し、サ
イリスタは逆特性を回復し逆電圧が印加される。
t3以降、逆回復電流は減少し始め、t4で回路のイ
ンダクタンスで決定される誘起電圧L・di/dtに
よる影響で逆電圧はピーク値に達する。
t5で逆電流は定常値となるが、この状態でも中
央の接合にはキヤリアが残存していて、順方向に
電圧を印加することはできない。このキヤリアが
完全に消滅するに必要な時間が経過したt7におい
て、順方向に電圧を印加することができる。
このように、サイリスタのターンオフ過程にお
いて、順電流iが零になつた時刻t2から、順阻止
電圧を印加してもオン状態に移行することなく、
耐えることができる最小の時間t2〜t7がターンオ
フ時間tqである。
(考案の解決しようとする問題点) 前述したように、サイリスタには、順電流iが
大電流になつたときの変化率di/dt耐量をサイリ
スタの許容定格値内に抑えるため、アノードリア
クトル(第2図のL2〜L5)が直列に接続される
のが普通である。このため、逆電圧を確保し得る
電流を負荷共振回路(第2図の1)に流すために
は起動用コンデンサのチヤージ電荷の量を増やす
必要がある。従つて、起動用コンデンサの容量を
大きくし、電圧も高くしなければならないので、
該起動用コンデンサの寸法が大きくなり、全体と
して装置自体も大型になつてしまう。
本考案は、このような点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、起動用コンデンサの容量を大き
くしなくても済む、従つて装置自体もコンパクト
にできるサイリスタインバータの起動装置を実現
することにある。
(問題点を解決するための手段) 前記した問題点を解決する本考案は、主サイリ
スタと、該主サイリスタと直列に接続されたアノ
ードリアクトルと、前記主サイリスタに逆電圧を
与える負荷共振回路とで構成されたサイリスタイ
ンバータを起動する起動装置において、前記主サ
イリスタに直列に接続された接続ブスバーと、中
央の穴を前記接続ブスバーが貫通するように配置
された環状のフエライトコアと、該フエライトコ
アの前記中央の穴を通つて該フエライトコアに巻
回されたシヨートリングと、該シヨートリングに
挿入接続され該シヨートリングの開閉を行うオン
オフスイツチとで、アノードリアクトル部を構成
すると共に、サイリスタインバータの起動時には
前記オンオフスイツチの接点を閉じて前記シヨー
トリングを1ターンシヨート状態にし、起動が確
立した時点で前記オンオフスイツチの接点を開く
ように構成したことを特徴とするものである。
(実施例) 以下、図面を参照し、本考案の実施例を詳細に
説明する。
第1図は本考案に係るアノードリアクトル部の
一構成例を示す図である。図において、11は環
状のフエライトコア、12は接続ブスバーであ
る。該接続ブスバー12はフエライトコア11の
中央の穴を貫通している。そして、接続ブスバー
12の第1図における上側は直流電圧の+極側に
接続されており、下側は例えば第2図のサイリス
タD1に接続されている。13はフエライトコア
11の前記中央の穴を通つて該フエライトコア1
1に巻回されたシヨートリング、SWは該シヨー
トリング13に挿入接続された該シヨートリング
13の開閉を行うオンオフスイツチである。該オ
ンオフスイツチSWとしては、例えばリードリレ
ーや電磁リレー等が用いられ、外部(図示しない
制御回路)からの制御信号により接点のオンオフ
が制御できるようになつている。接続ブスバー1
2は、シヨートリング13と同様に、環状のフエ
ライトコア11の中央の穴を貫通しており、この
接続ブスバー12を流れる電流の経路は、接続ブ
スバー12に電流を流す電源(図示せず)を含め
て考えれば、フエライトコア11に1ターンだけ
巻回されていると見ることができる。上記第1図
に示したアノードリアクトル部の電気的構成を示
した回路図が第4図であり、第1図と対応する部
分には、同一符号を付してある。第4図から明ら
かなように、フエライトコア11に対して、接続
ブスバー12は1次巻線を形成し、シヨートリン
グ13は2次巻線を形成していることになる。こ
のように構成された装置の動作を以下に説明す
る。
サイリスタインバータの起動時においては、制
御回路(図示せず)からの指令によりオンオフス
イツチSWの接点をオンにしておく。これにより
シヨートリング13は1ターンシヨートになる。
この状態においては、接続ブスバー12に電流が
流れ、これによりフエライトコア11に磁束が生
じても、これを打ち消すような磁束がシヨートリ
ング13によつて生じ、結果としてはフエライト
コア11に磁束は発生しない。即ち、アノードリ
アクトルのインダクタンスはほぼ0になる。この
ことは、第2図においてアノードリアクトルL2
〜L5が接続されていないのと等価になる。従つ
て、逆電圧を確保しうる電流を負荷共振回路1に
流す際にアノードリアクトルをドライブする必要
がなくなる。従つて、起動用コンデンサにチヤー
ジする電荷の量は少なくて済む。
アノードリアクトルを1ターンシヨートした状
態で、主サイリスタD1〜D4を完全にオフにする
ためのターンオフ時間が確保されると、第2図に
示す主サイリスタD1〜D4の起動が確立する。し
かる後、制御回路から指令を送りオンオフスイツ
チSWの接点をオフにする。これにより、シヨー
トリング13は1ターンシヨートの状態が解除さ
れ、アノードリアクトルとしては、2次巻線とし
てのシヨートリング13が存在しないことにな
り、アノードリアクトルは通常の機能を回復す
る。そして、サイリスタに流れる順電流の変化率
di/dtをサイリスタの規格値内に抑えることがで
きる。
(考案の効果) 以上詳細に説明したように、本考案によれば、
アノードリアクトルにオンオフスイツチを介した
シヨートリングを巻回しておき、サイリスタイン
バータ起動時に該シヨートリングの開閉制御を行
うことにより、起動電力が少なくて済むサイリス
タインバータの起動装置を実現することができ
る。本考案によれば、起動電力が少なくて済むの
で起動用コンデンサの寸法を小さくでき、コンパ
クトなサイリスタインバータを実現でき、定常動
作状態においては順方向電流変化率di/dtも規格
値内に抑えられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るアノードリアクトル部の
一構成例を示す図、第2図はサイリスタインバー
タの一実施例を示す電気的構成図、第3図はター
ンオフ過程におけるサイリスタの電圧電流波形を
示す図、第4図は第1図に示したアノードリアク
トル部の電気的構成を示す回路図である。 1……負荷共振回路、11……フエライトコ
ア、12……ブスバー、13……シヨートリン
グ、L1,L……リアクトル、L2,L5……アノー
ドリアクトル、D1,〜D4……主サイリスタ、C
……コンデンサ、SW……オンオフスイツチ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 主サイリスタと、該主サイリスタと直列に接続
    されたアノードリアクトルと、前記主サイリスタ
    に逆電圧を与える負荷共振回路とで構成されたサ
    イリスタインバータを起動する起動装置におい
    て、 前記主サイリスタに直列に接続された接続ブス
    バーと、中央の穴を前記接続ブスバーが貫通する
    ように配置された環状のフエライトコアと、該フ
    エライトコアの前記中央の穴を通つて該フエライ
    トコアに巻回されたシヨートリングと、該シヨー
    トリングに挿入接続され該シヨートリングの開閉
    を行うオンオフスイツチとで、アノードリアクト
    ル部を構成すると共に、 サイリスタインバータの起動時には前記オンオ
    フスイツチの接点を閉じて前記シヨートリングを
    1ターンシヨート状態にし、起動が確立した時点
    で前記オンオフスイツチの接点を開くように構成
    したことを特徴とするサイリスタインバータの起
    動装置。
JP10857984U 1984-07-17 1984-07-17 サイリスタインバ−タの起動装置 Granted JPS6125093U (ja)

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JP10857984U JPS6125093U (ja) 1984-07-17 1984-07-17 サイリスタインバ−タの起動装置

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Publication Number Publication Date
JPS6125093U JPS6125093U (ja) 1986-02-14
JPH0431827Y2 true JPH0431827Y2 (ja) 1992-07-30

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