JPH04312468A - 圧力注入装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は圧力注入装置に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】圧力注入装置は、供給容器から患者に注
入液を選択可能な所定の割合で供給するのに使用される
。供給容器がびん類である場合、注入液は通常、滴下装
置による重力の作用で供給容器から取り出され、ホース
を介して患者に供給される。その場合、ホースは注入液
を所定の割合で送るぜん動式ホースポンプを経由する。 供給容器が注射器である場合、圧力注入装置は、所定の
速度で注射筒内を進むスライド式注射プランジャを備え
た注射ポンプで構成される。上記の圧力注入装置は異な
る動作モードで動作しうるように設計されている。 連続注入タイプのものもあれば、各ボール（ｂｏｌｅ）
時間の間ある注入割合（速度）が維持され次いで調節可
能な休止期間となるようなボール動作用に設計されたも
のもある。さらに、患者がボタン操作でボールの管理を
選択できるようになったものもある。圧力注入装置は、
実際の流量割合を測定する流量計に関連して動作され、
セットされた注入速度が維持されるようにポンプ速度を
制御するものもある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】実際には、圧力注入速
度で可能なこれらの動作モードには、異なる型式の圧力
注入装置が必要となる。一般的にいって、圧力注入装置
の制御装置を、複数のモードの１つで選択的に動作する
ように設計することは可能であるが、取扱いや操作の安
全性の面で有用であるとはいい難い。病院では多数の圧
力注入装置が破棄され、病院のスタッフはあるモードの
ために異なる型式の装置を習慣的に使用する。全ての装
置が同じ外観を有するが、それらが以前に実施されたプ
ログラミングによってのみ、その各々の動作モードが異
なるような場合には、個々の処置にあたって正しくない
装置を使用してしまう危険性が存在する。各圧力注入装
置のためにプログラムされたモードがディスプレイ上に
表示するようにしたとしても、ディスプレイが無視され
る危険性がある。さらに、ディスプレイは装置がオンさ
れているときのみ動作するので、装置がオフされた状態
では動作モードは不明であるという問題もある。

【０００４】ドイツ特許第２７５８３６８号は、本特許
請求の範囲の請求項１の前提部分の特徴を有する圧力注
入装置を開示している。この圧力注入装置においては、
外部のプログラム装置、制御装置および小型投薬ユニッ
トが一時的に接続可能な互いに分離された装置として夫
々構成されている。プログラム装置は、別個のプログラ
ム媒体によって与えられる日毎の投薬量についてのプロ
グラムを読み取る読取ユニットを備えており、投薬デー
タは内部メモリに読み込まれる。プログラム媒体はパン
チカード、パンチテープもしくは磁気カードでありうる
。プログラム装置にプログラムされた投薬プログラムは
、接続ケーブルを介して小型投薬ユニットを制御する制
御装置に電送される。したがって、この装置では、単な
るモードを制御することはできないが、“ボール”モー
ド時における異なるコース即ち所定のボール割合（速度
）と休止時間との繰返しは制御可能である。

【０００５】データ媒体はこのモードにおいて実行され
る制御プログラムに関する全てのプログラムデータをふ
くんでいる。このデータ媒体は各制御プログラムに必要
な全てのデータを含んでいなければならず、したがって
、詳細プログラムを含まなければならない。しかし、い
かなる制御プログラムがロードされたかは、小型投薬ユ
ニット及び制御装置のいずれにおいても判読できない。 ドイツ特許第２４５１４２４号には、注入装置と分離さ
れたハウジング内に設けたプログラム電送手段を備えた
圧力注入装置が開示されている。このプログラム電送手
段は複数のプラグ−イン　　ジャック（ｐｌｕｇ−ｉｎ
　　ｊａｃｋｓ）を有するクロスバータイプの配電器を
備えており、上記のプラグ手段によって注入プログラム
の場合のコースをプログラムすることができるようにな
っている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の目的は、単一の
構造でありながら、複数の応用が可能で、しかも各モー
ドに応じて個別の外観を与えることができる圧力注入装
置を提供することである。本発明にかかる圧力注入装置
は、ハウジングにセット可能で、ハウジングの外部から
観察しうるマーカ手段を有する外部データ媒体を用いて
モードを選択することができるようにしたことによって
特徴づけられる。ハウジング内には、上記データ媒体か
らのデータを読取るためのセンサ手段が設けられ、読取
ったコードに対応したモードを制御手段にセットする。

【０００７】コード化されたデータ媒体は、セットされ
るべきモードに対する一種のキイをなす。装置はデータ
媒体がセットされた場合にのみそのモードで動作する。 この状態において、データ媒体のマーカ手段は、外部か
ら明瞭に視覚することができる。異なるモードに対する
データ媒体のマーカ手段は、例えば異なる色のプレート
でありえ、さらに各モードを示す文字が付されていても
よい。このプレートはデータ媒体がハウジングにセット
されたときにはハウジングの正面プレートの一部となる
。このマーカ手段は、装置がオフされたときにも、装置
の型式或いはモードを明確に識別することを可能にする
。このデータ媒体は、所定の、即ち、予めプログラムさ
れた複数のモードを選択的に実行しうるように設計され
た圧力注入装置をある特定のモードのみのために設けら
れた圧力注入装置に変える。データ媒体に設けられたマ
ーカ手段により、装置のハウジングはそのモードに対す
るマークが間違いなしに付されることになる。

【０００８】

【発明の作用効果】本発明によれば、標準の装置が、各
データ媒体手段によってある特定のモード用に個別化で
き、各データ媒体はハウジングの外観にも寄与すること
ができる効果が得られる。これにより、単一の基本装置
を用いてきわめて多くの型式を実現することができる。 また、マーカ手段は、装置がオフされたときにも、装置
の型式のための光学的に視認しうるマークを提供するこ
とができる。本発明は、ホースポンプを備えた圧力注入
装置及び注射ポンプを備えた圧力注入装置の両方に好適
である。データ媒体は、好ましくは、ハウジング内に挿
入可能なスライド体であり、コードバーを有し、かつ挿
入方向からみて後端にプレート形状のマーカ手段を有す
る。

【０００９】データ媒体のコーディングの種類とこのコ
ーディングの識別方法とは、多くの可能性を与える。コ
ーディングは凹凸構造の幾何学的型態であっても、デー
タ媒体上の磁化スポットパターンの型態の磁気的なもの
であってもよい。識別方式は、電気接点によるもの、電
磁誘導によるもの、光学式、さらにはデータ媒体のカム
や突起によって作動されるマイクロスイッチによるもの
等種々である。異なったタイプのコーディング好ましく
は、付加的なチェックビットを有する型式のものを用い
ることができる。２進コードは、識別と演算の両方を満
足するので、コーディングとしては勝れているが、他の
コーディングも採用することができる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例を添付の図面を参照し
ながら詳細に説明する。図示された圧力注入装置１０は
供給容器１１からホース１２を経て患者に注入液を供給
するホースポンプを含んでいる。このホースポンプは圧
力注入装置１０のハウジング１３内に設けられている。 このハウジング１３はその正面１４に蝶番式のドア１６
によって開閉されるチャンネル１６を有する。上記ドア
１６の背後には、ホース１２を連続的にしごく、ぜん動
式ホースポンプが設けられており、それによって上記注
入液が送られる。供給容器１１に面するホース１２の端
部には穴明けマンドレルを備えた滴下装置１７が固定さ
れている。穴明けマンドレルは供給容器を囲っている幕
に穴を明け、それによって注入液が供給容器から流出す
るようになっている。この穴明けマンドレルは流出する
注入液の代わりに空気を容器内に送る換気手段を備えて
いる。

【００１１】上記滴下装置１７には流量計１８が取り付
けられており、この実施例では滴下装置に落下してくる
液滴を計数する液滴カウンタで構成されており、該カウ
ンタは計数信号を圧力注入装置１０に供給する。この液
滴カウンタに代えて他の型式の流量計を用いることがで
きる。ハウジング１３の正面１４の上には英数字表示手
段２０及び各種の入力及び制御キイ２１を備えた制御パ
ネル１９が設けられている。この制御パネル１９はさら
に挿入溝２２を備えており、この実施例では挿入溝２２
は制御パネル１９の幅全域にわたって延びている。

【００１２】図２は供給容器１１からホース１２への液
の流れを示しており、流速は上記流量計１８によってモ
ニタされる。ホース１２はホースポンプ２３を通って患
者に達する。流量計１８はホースポンプ２３の下流、即
ちホース１２の患者側に配置することも可能である。ホ
ースポンプ２３のロータはモータ２８によって駆動され
、その速度は制御手段２４によって制御される。制御手
段２４は流量計１８からの信号を受けて注入速度を所定
の値に制御する。

【００１３】制御手段２４には制御パネル１９の一部を
形成する命令手段２５が接続されている。この命令手段
２５は注入速度、所定の動作時間及び他の注入パラメー
タをユーザによって選択されたモードとともに制御手段
２４に与える。可能なモードは例えば以下の通りである
。標準モード…連続操作 ボールモード…所定のボール率と休止期間での間欠操作
患者制御モード…患者がキイボタンを用いてボール供給
の回数を選択することができる 上記各モードにおいて流速をモニタする／しないモード

【００１４】上に挙げたモードからは合計６個の異なる
モードをセットすることができる。もちろんそれ以上の
モードを設けてもよい。各モードは別に設けたデータ媒
体３０によって選択される。このデータ媒体はハウジン
グの正面プレート１４もしくは制御パネル１９に設けた
挿入溝２２内に挿入することができるようになっている
。各モードに対して異なるデータ媒体３０が用意される
。各データ媒体３０は図３に示すように、挿入溝２２の
背後に設けられた挿入チャンネル３１内に挿入しうるよ
うなスライド部材として設計されている。この剛体のス
ライド部材は水平な案内プレート３２とその案内プレー
トから直角に立ち上がったコーディングバー３３を有し
ている。このコーディングバー３３は各コーディングに
したがって突起やギャップが形成されたコード化領域３
４を有している。本実施例においては５個のコード化領
域３４が設けられ、そのうち４個はデータビットである
。第５番目のコード化領域はチェックビットとして用い
られる。４個のデータビットは計１６個の異なるビット
情報（即ちモード）を与えることができる。

【００１５】データ媒体３０の挿入方向から見て後端部
にはプレート３５形状のマーカ手段３５がコーディング
バー３３に直角に取り付けられており、データ媒体３０
が挿入された時には、ハウジング１３のストッパ３６に
当接して、挿入動作を規制する。マーカ手段３５は正面
１４または制御パネル１９とは異なる色に着色され、そ
れによって、ハウジングへのデータ媒体の装着が外部か
ら明瞭に識別できるようになっている。データ媒体３０
は異なるモードではマーカ手段３５の着色を異ならせる
ことにより、さらに付加的には、外部から識別できるよ
うにマーカ手段に文字を書き込むことにより互いに識別
できるようになっている。

【００１６】ハウジング１３内には上記挿入チャンネル
３１にセンサ手段３７が設けられており、該センサ手段
はコード化領域の数に応じた数のセンサ３８を備えてお
り、各センサはデータ媒体３０のコード化領域３０のい
ずれか１つを識別する。ハウジング１３からもっとも内
側に位置するセンサ３８ａはデータ媒体３０が完全に挿
入されているか、あるいはマーカ手段３５がストッパ３
６に押し付けられているかを検出する。このセンサ３８
ａが関連するコード化領域３４を検出したときには、そ
のコーディングがセンサ手段３７によって読み取られ、
対応するモード情報が制御装置２４に送られる。

【００１７】本実施例ではコード化領域３４は突起とギ
ャップによって構成されている。センサ３８は光電セン
サ手段であって、各センサ手段は光バリアからなってい
る。各センサ３８は逆Ｕ字形状の支持体を有しており、
その一方の脚部は光源４０に接続され、他方の脚部は光
検出器４１に接続されている。（図４参照）コード化領
域３４が突起である場合、光源４０からの光は光検出器
４１に達せず、一方コード化領域３４がギャップである
場合には光検出器４１は光源４０からの光によって動作
される。

【００１８】種々のコーディングを有する多数のデータ
媒体を圧力注入装置１０のために使用することができる
。これらデータ媒体の中からユーザは選択されたモード
に対応するデータ媒体を選択して、これを挿入溝２２に
挿入する。本発明によれば、ユーザは複雑な調節操作の
必要なしに必要なモードを選択できる。さらに、注入パ
ラメータからのセットは制御パネル１９のキイ２１を用
いて通常の通り行える。命令手段２５もしくは制御手段
２４はデータ媒体３０が存在しないときには標準モード
、即ち連続操作モードがセットされるように設計するこ
とができ、しかしながら、挿入されたデータ媒体３０が
存在しないときには装置が動作しないように設計するこ
ともできる。

【００１９】データ媒体はハウジング内に挿入可能なス
ライド部材である必要は必ずしもなく、例えば外部から
ハウジングに差し込むことができるようなプラグ手段で
あってもよく、その場合センサ手段はハウジングの外壁
に設けられることになる。以上のように、本発明は所期
の目的を有効に達成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】　　本発明に係る圧力注入装置の斜視図である
。

【図２】　　上記圧力注入装置の図式的なブロック図で
ある。

【図３】　　センサ装置とデータ媒体を示す側面図であ
る。

【図４】　　図３のＩＶ−ＩＶ線に沿った断面図である
。

【符号の説明】

１０…圧力注入装置 １１…供給容器 １２…ホース １３…ハウジング １４…ハウジングの正面 １５…チャンネル １６…扉 １７…滴下装置 １８…流量計 １９…制御パネル ２０…表示手段 ２１…キイ ２２…挿入溝 ２３…ホースポンプ ２４…制御装置 ２５…命令手段 ３０…データ媒体 ３３…スライド部材 ３４…コード化領域 ３５…マーカ手段 ３８…センサ手段

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　注入液を供給容器（１１）から患者に
   供給するポンプ（２３）と、ハウジング（１３）内に設
   けられた、選択可能な複数のモードのうちの１つで上記
   ポンプ（２３）を制御するための制御手段（２４）と、
   上記ハウジング（１３）上に設けられた、注入パラメー
   タを設定するための制御パネル（１９）と、交換可能な
   データ媒体（３０）を識別するためのセンサ手段（３７
   ）を備え、上記センサ手段（３７）によって読取られた
   上記データ媒体（３０）に関する情報は上記制御手段（
   ２４）が操作されるべき複数の所定のモードを示すコー
   ド情報であること、上記センサ手段（３７）は上記ハウ
   ジング（１３）に設けられ、上記データ媒体（３０）は
   識別に際して上記ハウジング（１３）の外側から視覚し
   うるマーカ手段を備えていることを特徴とする圧力注入
   装置。
2. 【請求項２】　　請求項１記載の圧力注入装置において
   、上記データ媒体（３０）は上記ハウジング（１３）の
   挿入チャネル（３１）に挿入可能であることを特徴とす
   るもの。
3. 【請求項３】　　請求項２記載の圧力注入装置において
   、上記データ媒体（３０）は、挿入方向にみて後端にマ
   ーカ手段（３５）として設けられた板を備えたスライド
   部材であり、上記板は上記ハウジングのストッパ（３６
   ）に当接することを特徴とするもの。
4. 【請求項４】　　請求項１記載の圧力注入装置において
   、上記データ媒体（３０）が上記ハウジング（１３）に
   セットされた状態で、上記マーカ手段（３５）は上記制
   御パネル（１９）を含むハウジングの正面（１４）に位
   置することを特徴とするもの。
5. 【請求項５】　　請求項１記載の圧力注入装置において
   、上記データ媒体（３０）は静止状態で識別しうるコー
   ド領域（３４）を備えたコードバーを有することを特徴
   とするもの。
6. 【請求項６】　　請求項１記載の圧力注入装置において
   、上記制御手段（２４）は上記データ媒体（３０）が上
   記ハウジング（１３）にセットされていないときには標
   準モードを実行することを特徴とするもの。
7. 【請求項７】　　請求項１記載の圧力注入装置において
   、上記制御手段（２４）は上記データ媒体（３０）が上
   記ハウジング（１３）にセットされていないときには、
   動作しないことを特徴とするもの。
8. 【請求項８】　　請求項１記載の圧力注入装置において
   、上記ポンプ（２３）はホースポンプであることを特徴
   とするもの。
9. 【請求項９】　　請求項１記載の圧力注入装置において
   、上記ポンプ（２３）は注射ポンプであることを特徴と
   するもの。