JPH0431088Y2 - - Google Patents

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JPH0431088Y2
JPH0431088Y2 JP1986106317U JP10631786U JPH0431088Y2 JP H0431088 Y2 JPH0431088 Y2 JP H0431088Y2 JP 1986106317 U JP1986106317 U JP 1986106317U JP 10631786 U JP10631786 U JP 10631786U JP H0431088 Y2 JPH0431088 Y2 JP H0431088Y2
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ball
patch
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rubber
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  • Treatment And Processing Of Natural Fur Or Leather (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、固定具を備えた練習用ボールに関す
る。
<従来の技術> 従来、バレーボール、サツカーボール等の球技
用ボールに紐をつけて練習用ボールとして使用す
ることが行われている。この種紐付競技用ボール
として、例えば特公昭58−52665号公報に開示の
構造が公知である。このほか紐の固定構造とし
て、米国特許第2653817号明細書、米国特許第
2858249号明細書等に開示するものが知られてい
る。
<考案が解決しようとする問題点> 上記第1の先行技術にあつては、U字状の孔を
跨ぐ赤道上に糸を巻きつける工程(所謂2次糸巻
工程)が必要であり、作業工程が増え、特にこの
糸巻工程には時間を要することから製造効率を上
げる場合のネツクになつている。また、このよう
な赤道上の2次糸巻構造を採用した場合、ボール
の真球性が維持できないという問題がある。即
ち、糸を余分に巻いた赤道部分が、他の部分より
強度大であるため、経時的変形を生じてしまうこ
と、またこの種巻糸として適しているナイロン糸
を使用した場合、加硫時の加熱により約10%収縮
するから、引張状態で糸を巻いた場合、完成した
ボールは瓢箪形になつてしまうこと等である。
上記第2及び第3の先行技術は、各々埋込式、
及び吊輪式吊具構造の典型例を示し、共に吊具部
分が固く、触感が極めて悪く当たると痛い等の問
題、或いは重量的アンバランス、突起の存在等に
より通常のボールとして使用することは不可能と
いう問題がある。
一方ハンドボール競技においては、マンツーマ
ンデイフエンス等の練習において、オフエンスが
手にボールを握つたままの状態で練習することが
ある。かかる場合競技者の運動が激しいため、ボ
ールが手から外れ易く、またこのような練習でボ
ールを握り続けておくことは、手に不要な疲労を
与えることとなり好ましくない。
本考案は、このような事情に鑑みてなされたも
ので、例えばハンドボール競技の練習用ボールに
適用して有効なものである。また本考案は、上記
第1の先行技術を基盤とし、その構造を簡略化し
て製造作業を効率化すると同時に、破壊に対する
強度の向上を実現したものである。
<問題点を解決するための手段> 本考案に係る固定具を備えた練習用ボールは、
空気が封入されるチユーブ、該チユーブを被覆し
て形成された補強層、該補強層上にゴム薄層を介
して接着された複数枚の皮革パネルよりなる表皮
層、上記チユーブ表面に重ねて接着固定され中間
に通孔を形成した第1及び第2のパツチ、該通孔
の両端に形成されたボール表面に達する孔、上記
孔の間に紐を通してボールを保持する固定具、を
備えてなり、上記第1のパツチは、少なくとも1
枚の織布層とゴム層との積層構造を有し、上記第
2のパツチは、2枚の織布層と該織布層の間に接
着されたゴム層の積層構造を有してなるものであ
る。
<作用> 固定具は、ボール表面に形成された孔に紐を通
すことによつてボールに固定される。孔に通され
た紐は、チユーブに接着された第1及び第2のパ
ツチの間を通つて締結される。第1及び第2のパ
ツチは、チユーブに強固に固着されているため、
固定具もまたボールに強固に締結される。
<実施例> 以下本考案一実施例を練習用ハンドボールに適
用した場合につき説明する。
第1図及び第2図において、1は第1のパツチ
で2層のナイロン織布層2,3及びクロロ−ブチ
ルゴム層4の3層積層体よりなる。ナイロン織布
層2,3はRFL処理されたものが好ましい。こ
のパツチ1は、ハンドボールの場合約5cmの略正
方形を有し、相対する2辺の中点を結ぶ線上に約
2cm間隔に形成された一対の孔6,6を有する。
この孔6,6の直径は、約8mmとすることができ
る。ここで上記ナイロン織布層2,3は、紐の固
定強度を向上させる作用をなすもので、またクロ
ロ−ブチルゴム層4は、チユーブ12との接着性
を向上させる作用をなすものである。7は、第1
のパツチの下方であつて上記一対の孔6,6下面
に配置された第2のパツチで、ナイロン織布層
8、高硬度天然ゴム層9、ナイロン織布層10の
3層積層体よりなる。11は、第1のパツチ1と
第2のパツチ7の間に形成された通孔で、一対の
孔6,6に連通している。ここでナイロン織布層
8,10は、RFL処理されたものが好ましい。
この第2のパツチ7は、ハンドボールの場合、約
3.5cmの略正方形に形成され、その各頂点が第1
のパツチ1の各辺の中点に位置する如く配置され
る。ここで上記ナイロン織布層8,10は、紐の
固定強度を向上させる作用をなすもので、また天
然ゴム層9は、第1のパツチ1との間に形成され
る通孔11の形状を維持する作用をなすものであ
り、天然ゴム層9をナイロン織布層8,10で挟
む構造したのは、加硫時天然ゴムの流動を抑制し
その厚みを均一として形状維持性能を向上させる
ためである。尚この天然ゴム層9の硬度は、約85
が適当である。第1及び第2のパツチ1,7を織
布層とゴム層を重ねて接着した構造とするのは、
パツチの可撓性を向上させ、通孔11の形成を容
易とするとともに、ボールとしての柔らかさを維
持する作用をなす。12は、第1及び第2のパツ
チ1,7がゴム糊にて固着されるブチルゴム製チ
ユーブで、バルブ(図示せず)を介して圧搾空気
が注入される。上記第1及び第2のパツチ1,7
の各層間もまたゴム糊にて固着される。13はチ
ユーブ12表面を被覆して、数千m分のナイロン
糸を巻回して形成した糸巻補強層、14は、ゴム
中貼層、15は、複数枚の皮革パネルを貼り合わ
せて形成した表皮層である。尚上記ゴム中貼層1
4を省略し、直接糸巻補強層13上にゴム糊を介
して表皮層15を接着形成することもできる。1
6,16,16は、各々表皮層15、ゴム中貼層
14及び糸巻補強層13に形成された孔で、第1
のパツチ1の孔6,6上に位置しており上記孔1
6,6及び第2のパツチ7の通孔11にて、U字
状の貫通孔17が形成される。このような2枚の
パツチによる開孔構造は、上記2枚のパツチ1,
7の接着位置から所定間隔(例えば約10cm) を隔てた位置にも形成され、ボール表面に略平行
な2組、計4個の孔6,6,6,6が形成され
る。
次に上記開孔製造の製造工程を順に説明する。
まず第2図に示す如く天然ゴム系ゴム糊にて接着
され3層構造とされた第1のパツチ1のゴム層4
側に、同様のゴム糊にて接着され3層構造とされ
た第2のパツチ7をゴム糊にて図中破線Aにて示
す位置に接着する。ここで第1及び第2のパツチ
1,7におけるゴム層4,9は、ともに未加硫状
態である。次いで第1のパツチ1のゴム層4露出
面及び第2のパツチ7のナイロン織布層10表面
にブロモブチルゴム係ゴム糊を塗り加硫済のチユ
ーブ12に接着する。続いて、チユーブ12表面
及び第1のパツチ1表面を被覆して、ナイロン糸
が巻かれ、糸巻補強層13が形成される。その
後、第3図に示す如く直径約7mmのU字状の金具
18が、糸巻補強層13の糸をかき分けて、第1
のパツチ1の一方の孔6に押し込まれ、第1及び
第2のパツチ1,7間の一部を引き剥がして、通
孔11を形成しつつ他方の孔6からその先端が引
き出される。しかる後、ゴム中貼層14が存在す
る場合は、未加硫のゴム中貼層14にて糸巻補強
層13を被覆した後、或いはゴム中貼層14が存
在しない場合は、糸巻補強層13を形成した状態
で、加硫金型内に入れられて加熱加硫される。加
硫処理後、U字状の金具18が引き抜かれ、その
後ボール表面には皮革パネルが複数枚ゴム糊にて
接着されて表皮層15が形成される。尚、皮革パ
ネルの所定の一枚には、上記孔6,6に対応する
開孔が形成される。他方の1組の孔6,6も、上
記孔6,6と同時に形成される。
第4図は、上記の如く製造されたボール19に
固定具20を取りけた構造を示す。固定具20
は、孔6,6,6,6に通される紐21及び細長
い皮革パネル22よりなる。皮革パネル22には
紐21が通され、ボール19表面との間に約2な
いし3cmの間隔が形成される。この間隔に競技者
の手の指若しくは手の甲が通されるのである。紐
21は、1本の紐例えば皮紐であり、結び目を変
えてその長さを調整することにより、皮革パネル
22とボール19表面との間隔が調整される。
<考案の効果> 本考案によれば、紐締結のためにボールに形成
されるU字状貫通孔が、第1及び第2のパツチに
て形成されるから、その製造工程が簡略化され
る。即ち、先行技術に見られる第2糸巻工程が不
要となり、作業工数、作業時間ともに改善される
と同時にボールの真球性を維持することができる
のである。
また本考案によれば、上記第1、第2のパツチ
を使用し、かつその強度は充分に大きくすること
ができるから、破壊強度は、約250Kgとすること
が可能となる。この値は、上記先行技術に記載の
強度約200Kgより優れた値である。
さらに本考案によれば、U字状の貫通孔を形成
する第1,第2のパツチによる凹凸はすべてチユ
ーブにて吸収され、ボール表面は球形を維持さ
れ、更にこの貫通孔部分は層状のパツチで形成さ
れている。それ故、触感にそれ程悪影響を及ぼす
ことなく普通のボールとしての使用が可能であ
る。
さらにまた本考案によれば、第1及び第2のパ
ツチを織布層とゴム層の積層構造としたから、こ
れらのパツチを可撓性に富むものとすることがで
き、金具によるU字状の通孔の形状を比較的容易
に行うことができ、かつボールとしての柔らかさ
を維持することができる。
さらにまた、本考案によれば、第2のパツチを
2枚の織布層とこれらの織布層の間に接着したゴ
ム層の積層構造としたから、通孔の形状維持を確
実に行うことができ、紐等固定具の装着作業が容
易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案一実施例断面図、第2図は、
第1及び第2のパツチを示す斜視図、第3図は、
金具を示す斜視図、第4図は、固定具をハンドボ
ールに取りつけた状態を示す斜視図である。 1……第1のパツチ、2,3……ナイロン織布
層、4……クロロ−ブチルゴム層、6,6……
孔、7……第2のパツチ、8,10……ナイロン
織布層、9……天然ゴム層、12……チユーブ、
13……糸巻補強層、14……ゴム中貼層、15
……表皮層、16……孔、17……貫通孔、18
……金具、19……ボール、20……固定具、2
1……紐、22……皮革パネル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 空気が封入されるチユーブ、該チユーブを被覆
    して形成された補強層、該補強層上にゴム薄層を
    介して接着された複数枚の皮革パネルよりなる表
    皮層、上記チユーブ表面に重ねて接着固定され中
    間に通孔を形成した第1及び第2のパツチ、該通
    孔の両端に形成されたボール表面に達する孔、上
    記孔の間に紐を通してボールを保持する固定具、
    を備えてなり、上記第1のパツチは、少なくとも
    1枚の織布層とゴム層との積層構造を有し、上記
    第2のパツチは、2枚の織布層と該織布層の間に
    接着されたゴム層の積層構造を有してなることを
    特徴とする固定具を備えた練習用ボール。
JP1986106317U 1986-07-11 1986-07-11 Expired JPH0431088Y2 (ja)

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JP1986106317U JPH0431088Y2 (ja) 1986-07-11 1986-07-11

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JPS6313177U JPS6313177U (ja) 1988-01-28
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5852665A (ja) * 1981-09-22 1983-03-28 Sharp Corp 電子写真複写機

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5852665A (ja) * 1981-09-22 1983-03-28 Sharp Corp 電子写真複写機

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JPS6313177U (ja) 1988-01-28

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