JPH0431068Y2 - - Google Patents

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JPH0431068Y2
JPH0431068Y2 JP1989079770U JP7977089U JPH0431068Y2 JP H0431068 Y2 JPH0431068 Y2 JP H0431068Y2 JP 1989079770 U JP1989079770 U JP 1989079770U JP 7977089 U JP7977089 U JP 7977089U JP H0431068 Y2 JPH0431068 Y2 JP H0431068Y2
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door
collar
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tightening
handle
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、医療用器具等を滅菌消毒する際に
用いる蒸気滅菌器、ガス滅菌器等のように、ハン
ドル操作により開錠し或いは施錠することができ
るようにした開閉式扉を有する圧力容器の扉締付
装置に関するものである。
〔従来の技術〕
例えば、蒸気滅菌器、ガス滅菌器等のような圧
力容器においては、使用時に、大気圧より高圧の
蒸気滅菌用ガス等を容器内に充填するため、被滅
菌処理物を出入れするための扉は、閉鎖時には容
器に対して確実に締付けられなければならない。
そのための扉締付容器としては、扉中心部から放
射状に配置された複数本の締付杆を器体開口縁の
受金へ挿入することにより、扉を器体へ締付ける
型式のものが多用されている。 以下、その具体
例を第4図〜第7図を参照にしながら説明する。
図面において、1は、被処理物を収容する器
体、2は、この器体1の前面開口部にヒンジHに
より片開き式に取付けた扉、3は、扉2に組付け
た締付装置による施錠・開錠操作を行うためのハ
ンドルであつて、このハンドル3を時計方向(矢
印aの方向)に回転させると、扉2を閉扉(施
錠)し、反対方向に回転させると開扉(開錠)で
きるようになつている。
上記の締付装置は、扉板4の中央に主軸5を立
設し、この主軸5の中途部に、外周におねじ部6
bを形成したカラー6を回転自在に外嵌し、更
に、このカラー6の先端側のフランジ部6aにハ
ンドル3を一体的に接続して成るもので、上記カ
ラー6の外周のおねじ部6bには、締付杆7を支
持する締付杆連結部材8を螺着してある。この連
結部材8は、下端部より半径方向内方に突設した
爪片8aを主軸5の周側部に設けた逆L字形の切
欠き溝5aに挿入してあり(第7図参照)、これ
により、ハンドル3と一体に回転するカラー6の
回転に伴つて一定角度範囲で回転し、その後のカ
ラー6の回転に伴い主軸5の軸方向にスライドす
ることができる。
上記各締付杆7は、一端の球状部分を、上記連
結部材8によつて揺動自在に支持した状態とし、
その先端部を、扉板4の周縁近傍に取付けた門型
の案内部材9に入り込むように取り付けている。
尚、以上の扉締付装置の構成部分は、ハンドル
3を露出させた状態で外板11によつて覆つた状
態となつている。
この構成において、ハンドル3を時計方向に回
転させると、カラー6と共に締付杆連結部材8が
回転し、締付杆7が案内部材9から外方に突出し
て、器体1の開口周縁に取付けた断面L字形の受
金10に、入り込むようになる。
更にハンドル3を操作してカラー6を回転させ
ると連結部材8は、カラー6との螺合、並びに、
爪片8aと主軸5の切欠き溝5aとの係合により
第6図下方に移動する。この移動に伴い、締付杆
7は連結部材8に結合した一端部を力点とし、受
金10を支点とするテコの作用により扉板4を器
体1の開口に強力に押付け、この開口を強力に閉
鎖する。尚、扉2を開ける場合は、上記と逆の操
作を行えばよい。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記構成の圧力容器の扉締付装置においては、
次のような問題がある。
上記扉締付装置で、締付杆7のテコの作用によ
る締付状態が解除された後は、ハンドル3の回転
操作が軽くなる。そこで、扉2を早く開けようと
ハンドル3を勢いよく回すと、上記連結部材8が
カラー6のフランジ部6aに当接し、連結部材8
の爪片8aと主軸5のL字形の切欠き溝5aとに
より連結部材8の回転が規制された後も、ハンド
ル3並びにカラー6は、その慣性により更に回転
する。このようにして、ハンドル3を回転操作す
る際にハンドル3に与えられたエネルギーは、ハ
ンドル3並びにカラー6の回転動作、カラー6と
螺合する締付杆連結部材8の移動、並びに、締付
杆7の移動に消費されるのであるが、上記のよう
に、ハンドル3を勢いよく回転させた場合、ハン
ドル3には必要以上のエネルギーが加わることに
なり、余剰のエネルギーは、カラー6のフランジ
部6a下面と連結部材8と上面とが当接した後
も、上記ハンドル3並びにカラー6を回転させ
る。従つて、上記カラー6は、連結部材8に対し
て更にねじ込まれることになり、カラー6のフラ
ンジ部6a下面と連結部材8上面とが強力に圧着
し、これに起因する摩擦力により両者は、実質的
に一体化した状態、所謂、ハンドルの噛み込み状
態となる。
この状態から、扉2を器体1に対して閉鎖・密
封するためには、上記ハンドル3の噛み込み状態
を解除する必要があるけれども、このときのハン
ドル3の操作には、非常に大きな力が必要であ
り、非力な者においては、この噛み込み状態を解
除するのは不可能である。
そのため、市場では、上記の如き噛み込み状態
となつても、より少ない力でこの状態を解除し得
る扉の締付装置の要望が高まつている。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は、上記課題を解決しようとするため
になされたもので、扉の略中央部に取付けられた
主軸に、外周面におねじ部を形成したカラー部材
を回転自在に外嵌し、このカラー部材の外周に、
上記おねじ部と対応するめねじ部を形成した連結
部材を螺合させ、この連結部材に、上記扉に対し
て放射状に配置された締付杆の内端部を保持させ
てなり、上記カラー部材を操作用ハンドルによつ
て回動させ、このカラー部材の動作を連結部材を
介して締付杆に伝達し、締付杆の先端を器体開口
部周縁の受け金に対して係合離脱させることによ
り扉を開閉する方式の圧力容器の扉締付装置にお
いて、上記カラー部材が、扉開放動作終端時にお
いて、上記連結部材の軸方向側端面に当接するフ
ランジ部を具え、上記おねじ部並びにめねじ部か
らなるねじ結合手段のフランジ部側端部にねじ削
除部を形成したことを特徴とする圧力容器の扉締
付装置である。
〔作用〕
この考案に係る圧力容器の扉締付装置によれ
ば、上記ハンドルの開放操作時における余剰の回
転エネルギーを、ねじ結合手段上に形成したねじ
削除部分の弾性変形作用によつて吸収することが
でき、噛み込み状態が発生したとしてもねじ削除
部分の弾性変形量が大きいため、少ない力で解除
することができる。
〔実施例〕
第1図〜第3図は、この考案に係る圧力容器の
扉締付装置の一実施例を示すものである。尚、こ
れら図面において第4図〜第7図と同一構成部材
には同一参照符号を附して詳細説明を割愛する。
この考案に係る扉締付装置の要旨は、多数の締
付杆7を連結した締付杆連結部材8を主軸5の軸
線方向に移動させるためのカラー部材(即ち、カ
ラー)6と上記の連結部材8との結合形態に存す
る。即ち、この考案は、カラー6の回転力を連結
部材8の軸線方向の進退動作に変えるためのねじ
結合手段となるおねじ6b及びめねじ8b上の所
要の箇所に、ねじ削除部20を形成して成る。こ
の実施例においてねじ削除部20の直径は、好ま
しくはカラー6外周のおねじ部6bの谷径より僅
かに小径に、長さはこのおねじの3ピツチ分の長
さに設定する。
以下、この考案の特徴であるねじ削除部20の
機能について説明する。
上述の如く、ハンドル3を開方向に勢いよく回
すと、余剰のエネルギーは、カラー6のフランジ
部6a下面と連結部材8上面とが、当接した後
も、上記ハンドル3並びにカラー6を回転させ
る。
この回転により、カラー6は、連結部材8に対
して更にねじ込まれることになるが、カラー6の
回転に伴い、カラー6外周のおねじ部6bと締付
杆連結部材8のめねじ部8bの噛み合いが進んで
締付力が発生すると共に、上記カラー6のねじ削
除部20が弾性変形する。以上の各ねじ山の噛み
合い作用とねじ削除部20の弾性変形により、カ
ラー6のフランジ部6a下面と連結部材8上面と
は、圧接され、両者は、前述同様の噛み込み状態
となる。ここで、この考案の扉締付装置は、余剰
エネルギーを在来の扉締付装置のようにカラー6
のおねじ部6bと連結部材8のめねじ部8bの各
ねじ山の噛み合いのみならず、カラー6のねじ削
除部20の軸方向の弾性変形(即ち、伸び)によ
つても吸収しているため、上記ハンドル3並びに
カラー6は、噛み込み状態となるまでに、従来よ
り多く回転する。
即ち、この考案の装置では、ハンドル3あるい
は、カラー6の単位回転量当たりの吸収エネルギ
ー量(仕事量)が少なくなる。そのため、上述の
如き噛み込み状態を生じても、逆方向に回転させ
る場合のハンドル3の操作力は、従来のものと比
べ、同一回転量で比較すれば、小さくなり、非力
な者でも容易に上記噛み込み状態を解除すること
ができる。
更に、このようなねじの螺合状態においては、
全締付力を支える座面に近いねじ山ほど大きい締
付力を分担するため、従来の装置においては、第
3図bに示すように、カラー6のフランジ部6a
直下のねじ山が最大の締付力を分担していた。し
かし、本考案装置においては、第3図aに示すよ
うにねじ削除部20の変形によつても締付力を発
揮するため、各ねじ山の負担する締付力が小さく
なつており、そのため、過大なハンドル3の回転
操作によつても、ねじ山が剪断破損することはな
い。
尚、以上の説明において、カラー6に形成する
ねじ削除部20の径及び長さは、上記の如き噛み
込み状態でも破断せず、しかも、噛み込み解除時
に容易に回転操作できる範囲であれば任意に変更
してもかまわない。また、図示する実施例におい
てはねじ削除部をカラー部材6側に形成してある
が、これと同様な対応関係を生じる別の工夫、例
えば連結部材8側に形成してもよく、このような
変更は当業者において極めて容易に実施すること
ができるはずである。
更に、この考案を適用する圧力容器の扉締付装
置は、上述の如きものに限らず、要は、ハンドル
に取付けたカラー部材の回転により、このカラー
部材と螺合する部材を少なくともカラー部材の軸
方向に移動させることによつて扉の締付を行うも
のであれば、一般に適用可能である。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案に係る圧力容器
の扉締付装置によれば、カラー部材と連結部材と
の間のねじ結合手段上に、ねじ削除部を形成した
ことにより、ハンドル並びにカラー部材に与えら
れた回転エネルギーの余剰分を上記ねじ削除部の
軸方向の弾性変形によつても吸収するようにした
ため、従来のように、ねじ山のみの弾性変形によ
る場合に比べ、カラー部材の単位回転角当たりの
吸収エネルギー(仕事量)が小さくなり、カラー
部材と連結部材とが、噛み込んだ場合、非力な者
であつても容易に解除することができる。更に、
この考案に係る圧力容器の扉締付装置において
は、上記余剰分の回転エネルギーをねじ山とねじ
削除部の弾性変形により吸収するようにしたの
で、カラー部材、連結部材のねじ山の変形量が少
なくねじ山の保護も図れる。
更に又、この考案に係る圧力容器の扉締付装置
は、ねじ結合手段上にねじ削除部を設けるのみで
あるから、適用は極めて容易であり、安価なもの
になる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は、この考案に係る圧力容器の
扉締付装置の一実施例に示す要部の断面図、第2
図は、カラー部材の拡大図、第3図a,bは、こ
の考案に係る扉締付装置の機能を説明するための
概略断面図である。第4図〜第7図は、この考案
を適用し得る従来の圧力容器の扉締付装置の一例
を示すもので、第4図は、圧力容器全体を示す斜
視図、第5図は、扉締付装置を示す斜視図、第6
図は、第5図の横断面図、第7図は、主軸に形成
した切欠き部の拡大図である。 2……扉、3……ハンドル、6……カラー(カ
ラー部材)、6b……おねじ部(ねじ結合手段)、
8……連結部材(カラー部材と螺合する部材)、
8b……めねじ部(ねじ結合手段)、20……ね
じ削除部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 扉2の略中央部に取付けられた主軸5に、外周
    面におねじ部6bを形成したカラー部材6を回転
    自在に外嵌し、このカラー部材6の外周に、上記
    おねじ部6bと対応するめねじ部8bを形成した
    連結部材8を螺合させ、この連結部材8に、上記
    扉2に対して放射状に配置された締付杆7の内端
    部を保持させてなり、上記カラー部材6を操作用
    ハンドル3によつて回動させ、このカラー部材6
    の動作を連結部材8を介して締付杆7に伝達し、
    締付杆7の先端を器体1開口部周縁の受け金10
    に対して係合離脱させることにより扉2を開閉す
    る方式の圧力容器の扉締付装置において、上記カ
    ラー部材6が、扉開放動作終端時において、上記
    連結部材8の軸方向側端面に当接するフランジ部
    6aを具え、上記おねじ部6b並びにめねじ部8
    bからなるねじ結合手段のフランジ部6a側端部
    にねじ削除部20を形成したことを特徴とする圧
    力容器の扉締付装置。
JP1989079770U 1989-07-05 1989-07-05 Expired JPH0431068Y2 (ja)

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JP1989079770U JPH0431068Y2 (ja) 1989-07-05 1989-07-05

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JP1989079770U JPH0431068Y2 (ja) 1989-07-05 1989-07-05

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JPH0318843U JPH0318843U (ja) 1991-02-25
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Families Citing this family (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6378007B2 (ja) * 2014-09-02 2018-08-22 東京理化器械株式会社 反応容器用クランプ

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JPS6110746B2 (ja) * 1977-11-25 1986-03-31 Hitachi Ltd

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JPS59127960U (ja) * 1983-02-16 1984-08-28 株式会社千代田製作所 圧力容器の扉安全装置
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JPS6110746B2 (ja) * 1977-11-25 1986-03-31 Hitachi Ltd

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