JPH04307382A - 移動体識別システムのスイッチング回路 - Google Patents

移動体識別システムのスイッチング回路

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JPH04307382A
JPH04307382A JP3071471A JP7147191A JPH04307382A JP H04307382 A JPH04307382 A JP H04307382A JP 3071471 A JP3071471 A JP 3071471A JP 7147191 A JP7147191 A JP 7147191A JP H04307382 A JPH04307382 A JP H04307382A
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JP
Japan
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switching
diode
terminal
signal
circuit
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JP3071471A
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Masamori Tokuda
正盛 徳田
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、質問装置と応答装置
との間で非接触でデータの送受信を行なう移動体識別シ
ステムに関し、特に、単に応答装置からデータを受信す
るのみならず、応答装置のデータを書換えることも可能
な質問装置のスイッチング回路に関する。
【0002】
【従来の技術】移動する物体に特殊な機器を取付け、電
波を介して非接触で移動物体を識別するシステム(「移
動体識別システム」と呼ぶ)は、電子技術の進歩ととも
に急速に発達してきている。近年においては、移動体識
別システムは製造分野、物流分野のみならず、高速道路
における通行車両の管理や、人の入退室管理、行動監視
などの分野で広く利用されるようになった。
【0003】図8を参照して、移動体識別システムは、
移動物体に取付けられる応答装置2と、固定地点に設置
される質問装置1とを含む。質問装置1は発振器101
と、方向性結合器102と、応答装置2に対して送信さ
れる信号を振幅変調するためのスイッチング回路103
と、スイッチング回路103から与えられる信号を応答
装置2に対して放射し、また応答装置2から放射された
信号を受信するための送受信アンテナ104と、応答装
置2から放射され送受信アンテナ104によって受信さ
れた信号を検波するための検波回路105と、応答装置
2に対して送信すべきデータをスイッチング回路103
に対して与えるとともに、検波回路105から与えられ
る、応答装置2からの応答信号を入出力端子107を介
して外部に出力するための制御回路106とを含む。
【0004】応答装置2は、質問装置1の送受信アンテ
ナ104と電波により通信を行なうための送受信アンテ
ナ201と、送受信アンテナ201に接続された偏波分
離器202と、入力が偏波分離器202の出力に接続さ
れ、検波用ダイオードなどにより、質問装置1から送信
されてきた書換信号を直接検波して増幅した後出力する
ための復調器204と、応答装置2に固有のデータが書
込まれたメモリ206と、復調器204を介して与えら
れた書換信号に従ってメモリ206のデータを書換える
とともに、質問装置1からの質問信号に従ってメモリ2
06の内容を読出し、出力するためのCPU(Cent
ral  Processing  Unit)205
と、CPU205から出力される、メモリ206から読
出されたデータに応じた変調信号に従って、質問装置1
から与えられた質問信号の反射係数を変えることによっ
て変調を行ない、偏波分離器202に与えるための反射
型変調器203と、CPU205とメモリ206とに電
源を供給するための電池207とを含む。
【0005】図8に示される移動体識別システムは以下
のように動作する。このシステムは、2種類の動作モー
ドを有する。第1の動作モードは、質問装置1から単に
応答装置2のメモリ206内に格納されたデータを読出
すモード、第2のモードは質問装置1から書換えのため
のデータを応答装置2に対して送信し、応答装置2の側
では、受信した書換信号に従ってメモリ206の内容を
書換えるモードである。以下、各動作モードを順に説明
する。 [読出し]発振器101は連続波(以下「キャリア信号
」と称する)を生成し、方向性結合器102に与える。 キャリア信号は方向性結合器102を介してスイッチン
グ回路103に与えられ、スイッチング回路103を素
通りして送受信アンテナ104から質問信号として放射
される。
【0006】応答装置2の送受信アンテナ201はこの
質問信号を受信し、偏波分離器202に与える。偏波分
離器202はこの信号を反射型変調器203側に導く。 前述のように反射型変調器203は一般的にはダイオー
ドを含む回路で構成されている。CPU205はメモリ
206からデータを読出し、読出したデータに応じた変
調信号を反射型変調器203のダイオードに印加する。 反射型変調器203は、偏波分離器202から入力され
た質問信号(キャリア信号)の反射係数を変えることに
よって、偏波分離器202に対して変調が行なわれた反
射波を与える。反射波は偏波分離器202を介して送受
信アンテナ201に与えられ、送受信アンテナ201か
ら質問装置1に向けて応答信号として再放射される。
【0007】質問装置1の送受信アンテナ104はこの
応答信号を受信し、受信信号をスイッチング回路103
に与える。この信号はスイッチング回路103を素通り
し、方向性結合器102を介して検波回路105に導か
れる。検波回路105としてはダイオードによる直接検
波またはホモダイン検波が用いられる。信号対雑音比の
点で後者の方が優れているため、ほとんどの場合にはホ
モダイン検波器が用いられる。図8に示される質問装置
1はホモダイン検波器を用いた例である。
【0008】検波回路105には発振器101からの信
号も方向性結合器102を介して局部発振源として供給
されている。検波回路105は局発信号と応答信号とを
混合し、中間周波信号(以下IF信号)成分を出力する
。制御部106はこのIF信号成分より応答装置内のデ
ータを復調し、入出力端子107を介して外部機器に転
送する。外部機器は、入出力端子107から読出したデ
ータを表示したり記憶したりすることができ、これによ
って応答装置2の識別を行なうことができる。 [書換え]質問装置1側から応答装置2のメモリ206
の内容を書換えるときには、このシステムは以下のよう
に動作する。発振器101から出力されるキャリア信号
は方向性結合器102を介して取出され、スイッチング
回路103に与えられる。制御部106はスイッチング
回路103に対して、応答装置2のメモリ206に書込
まれるべき書換えデータを与える。スイッチング回路1
03は与えられた書換えデータに応じてキャリア信号を
素通りさせたりあるいは遮断させたりしてキャリア信号
の振幅変調を行なう。振幅変調されたキャリア信号は送
受信アンテナ104から書換信号として放射される。
【0009】応答装置2の送受信アンテナ201はこの
書換信号を受信し、偏波分離器202に与える。偏波分
離器202は与えられる書換信号を復調器204側へ導
く。前述のように復調器204は検波用ダイオードを含
む回路で構成されている。復調器204は入力された書
換信号を直接検波して増幅した後、CPU205に入力
する。CPU205は、与えられた書換データに従って
メモリ206の内容を書換える。
【0010】なお、図8に示される反射型変調器203
は、受信したキャリア信号に対して新たなエネルギーを
与えない種類のものである。すなわち、反射型変調器2
03は受信したキャリア信号または反射させた後の信号
を増幅しない種類のものである。したがって応答装置2
において消費される電力は極めて小さい。これに対し、
応答装置2内に、発振器を内蔵した種類のものもある。 この場合には応答装置2の電池の寿命は短くなるが、長
距離の通信をすることが可能になる。
【0011】一般にこの種のシステムでは、信号識別度
を向上させるために、読出動作時と書換動作時とで異な
る偏波が使用される。たとえば、読出時には水平直線偏
波が使用され、書換時には垂直直線偏波が使用される。 あるいは、読出時には右旋円偏波が用いられ、書換時に
は左旋円偏波が用いられる。このような偏波を容易に放
射することができ、かつ小型、薄型、軽量という条件を
満足するアンテナとして、マイクロストリップアンテナ
(パッチアンテナ)がある。マイクロストリップアンテ
ナは移動体識別システムの質問装置および応答装置用の
送受信アンテナとして専ら用いられている。
【0012】図9は、直交した2つの直線偏波を放射可
能なパッチアンテナを示す。図10は、左旋円偏波およ
び右旋円偏波の発生が可能なパッチアンテナを示す。図
10を参照して、端子P1より給電したときには右旋円
偏波が、端子P2より給電したときには左旋円偏波がそ
れぞれ放射される。図9、図10に示されるパッチアン
テナはともに、誘電体基板上にエッチング技術を用いて
容易に形成することができ、量産性、コストの点で極め
て優れている。
【0013】図9、図10に示されるパッチアンテナを
図8の質問装置1の送受信アンテナ104として使用す
る場合には、読出時と書換時とで使用される偏波を切換
える必要がある。このためのスイッチング回路103と
しては、図11に示される構成のものが用いられる。
【0014】図11を参照して、スイッチング回路10
3は、発振器101からのキャリア信号が入力される入
力端子301と、入力端子301から入力されるキャリ
ア信号を分岐させるための分岐点302と、それぞれ送
受信アンテナ104の端子P1、P2への接続点303
、304と、分岐点302と接続点303との間に設け
られたスイッチング用のPinダイオード311と、分
岐点302と接続点304との間に設けられたスイッチ
ング用のPinダイオード312とを含む。注意すべき
ことは、実際の回路においてはPinダイオード311
、312にバイアス電流を供給するためのバイアス回路
などが含まれるが、煩雑さを避けるために図11におい
ては図示されていないということである。
【0015】スイッチング用のPinダイオード311
、312は、以下のようなスイッチング特性を有する。 すなわち、順方向の直流バイアス電流が5mA〜30m
A程度のときには、これらダイオードの高周波抵抗は0
に近くなり高周波信号が素通りする(これをON時と称
する)。一方、直流バイアス電流が0mAのとき、これ
らダイオードの高周波に対する抵抗は極めて大きくなり
、高周波信号はこれらPinダイオードを通過できずほ
とんどが反射される(これをOFF時と称する)。
【0016】図10に示される左右両円偏波用パッチア
ンテナを用いて読出動作と書換動作を行なう場合を以下
に説明する。一例として、読出しは右旋円偏波、書換え
は左旋円偏波を用いて行なうものとする。 [読出し]応答装置2のメモリ206(図8参照)に格
納されたデータの読出しを行なう場合、図11のダイオ
ード311はON、ダイオード312はOFFとする。 端子301から入力された発振器101からのキャリア
信号はダイオード311を素通りし、端子303からア
ンテナ104の端子P1に給電される。したがってこの
信号は右旋円偏波としてアンテナ104から空間に放射
される。
【0017】再び図8を参照して、応答装置2のアンテ
ナ201と偏波分離器202との組合わせは、図9また
は図10に示されるものと同等のものである。ここでは
、左右両円偏波が使用されているため図10のアンテナ
が使用されるものとする。反射型変調器203は右旋円
偏波用の端子P1に、復調器204は左旋円偏波用の端
子P2に接続されているものとする。したがって、質問
装置1のアンテナ104から放射されたキャリア信号(
右旋円偏波)は、応答装置2の送受信アンテナ201に
よって受信され、偏波分離器202によって反射型変調
器203に導かれる。前述のようにこの信号はCPU2
05から与えられる、メモリ206に格納されたデータ
(この応答装置2に固有なコード)で変調を受け、反射
された後偏波分離器202、アンテナ201を経て右旋
円偏波の応答信号として再放射される。質問装置2は再
放射された応答信号をアンテナ104で受信する。受信
した信号はPinダイオード311を素通りし、端子3
01を通して検波回路105に導かれ、制御回路106
(図8参照)によってデータの復調が行なわれる。 [書換え]データの書換えを行なう場合には、Pinダ
イオード311は常時OFFにされる。Pinダイオー
ド312は、書換データのH(ハイレベル)/L(ロー
レベル)に応じてON/OFFされる。これにより、ア
ンテナ104に与えられる信号は振幅変調を受けること
になる。この場合にはアンテナ104の端子P2から給
電されるため、信号は左旋円偏波として放射される。こ
れを図8の応答装置2のアンテナ201で受信すると、
偏波分離器202によってこの信号は復調器204に導
かれる。復調器204によって質問装置1から送信され
てきたデータが復調される。CPU205は復調器20
4から入力される書換えデータによってメモリ206の
内容を書換える。
【0018】表1には、以上説明したダイオードのON
、OFFの状態およびアンテナの端子P1、P2の状態
が、読出動作時および書換動作時に区分されて示されて
いる。
【0019】
【表1】   表1を参照して、読出時にはダイオード311はO
N、ダイオード312はOFFとなる。アンテナの端子
P1は送信状態、端子P2は開放となる。書換時には、
データのH/Lに応じてダイオードの状態が変わる。デ
ータがHの場合はダイオード311はOFF、ダイオー
ド312はONとなる。端子P1は開放、端子P2は送
信状態となる。データがLである場合には、ダイオード
311、312はともにOFF、端子P1、P2はとも
に開放となる。
【0020】上述のシステムにおいては、左右両円偏波
を用いた場合について説明しているが、図9に示される
ような直線偏波アンテナを使用した場合でも、上述と同
様の動作が行なわれる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図11に示さ
れるようなスイッチング回路103を用いると、以下の
ような問題点がある。たとえば読出動作を行なうときに
は、Pinダイオード312はOFFであるから、アン
テナの端子P2は表1にも示されるように開放状態とな
る。通常、図9、図10に示されるパッチアンテナは、
非給電側の端子(現在の例においては端子P2)を、線
路の特性インピーダンス(通常50Ω)と等しい抵抗で
終端した状態で最適化設計されるため、端子P2が開放
状態となると、設計どおりのアンテナの指向性パターン
、利得などが得られない。
【0022】また、ダイオード312はOFFとはいう
ものの、若干の信号の漏れがある。そのため端子P2に
この漏れた信号が給電されてアンテナの指向性などを乱
してしまうという問題点がある。さらに、書換時のデー
タがLである場合には、OFFになっているダイオード
312からの漏れ信号が端子P2に給電されてしまう。 このため、書換信号のレベルHとLでの振幅比が劣化す
る。すなわち、図11に示されるスイッチ回路を用いた
場合、移動体識別システムの質問装置と応答装置との間
で行なわれる通信の品質が悪くなる。
【0023】それゆえにこの発明の目的は、従来よりも
良好な品質で通信することを可能とするための、移動体
識別システムのスイッチ回路を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】この発明に係る移動体識
別システムのスイッチング回路は、移動体に設けられ内
部に固有のデータを蓄積している応答装置との間で、第
一の偏波および第二の偏波を送受信可能な送受信アンテ
ナを介して非接触でデータの送受信を行なうことによっ
て移動体を識別するための移動体識別システムの質問装
置において用いられ、第一の偏波および第2の偏波によ
る送受信を切換るための、移動体識別システムのスイッ
チング回路である。このスイッチング回路は、一端に所
定の周波数の連続波(キャリア)が入力され、かつ他端
が送受信アンテナの、第一の偏波を送受信するための第
一の端子に接続され、高周波信号を反射する第一の導通
状態(以下これを「OFF」という)と、高周波信号を
通過させる第二の導通状態(以下これを「ON」という
)との間で導通状態を切換えるための第一の切換手段と
、一端が第一の端子に接続され、OFFとONとの間で
導通状態を切換えるための第二の切換手段と、第二の切
換手段の他端に接続され、第二の切換手段から与えられ
る信号を整合終端させるための第一の整合終端手段と、
第一および第二の切換手段を相補的に切換制御するため
の第一の切換制御手段と、一端に所定の周波数の連続波
が入力され、かつ他端が送受信アンテナの第二の偏波を
送受信するための第二の端子に接続され、OFFおよび
ONの2つの導通状態の間で導通状態を切換えるための
第三の切換手段と、一端が第二の端子に接続され、OF
FとONとの間で導通状態を切換えるための第四の切換
手段と、第四の切換手段の他端に接続され、第四の切換
手段から与えられる信号を整合終端させるための第二の
整合終端手段と、応答装置に対して送信されるべき送信
信号を受けるように接続され、第一の切換制御手段によ
り第一の切換手段がOFFである場合には送信信号に応
答して第三および第四の切換手段を相補的に切換制御す
るとともに、第一の切換制御手段により第一の切換手段
がONである場合には第三の切換手段および第四の切換
手段をそれぞれOFFとONとに切換えるための第二の
切換制御手段とを含む。
【0025】
【作用】本発明に係る移動体識別システムのスイッチン
グ回路によれば、第一の切換手段がONであるときには
第二、第三の切換手段はOFF、第四の切換手段はON
となる。キャリアは、第一の切換手段を素通りして送受
信アンテナに与えられ、移動体に送信される。一方、第
一の切換手段がOFFのときには第二の切換手段はON
となる。第三、第四の切換手段は、送信されるべき信号
に応じて相補的にON、OFFされる。いずれの場合で
も、アンテナの非給電側の端子は第二または第四の切換
手段を介して第一または第二の整合終端手段で終端され
る。
【0026】
【実施例】図1は、本発明の一実施例に係るスイッチン
グ回路を示す。図1に示されるスイッチング回路103
は、図8に示される質問装置1のスイッチング回路10
3として用いることができる。また、図1においては、
各ダイオードに対する直流バイアス電流を供給するため
の回路が、図の簡略化のために図示されていないことに
注意するべきである。
【0027】図1を参照して、本発明に係るスイッチン
グ回路103は、発振器101からのキャリア信号が入
力される入力端子301と、入力端子301から与えら
れるキャリア信号を2方向に分岐させるための分岐点3
02と、アンテナ104の端子P1、P2への接続点3
03、304と、接続点303と分岐点302との間に
設けられ、通信に用いられる偏波を切換えるための切換
手段としてのPinダイオード311と、分岐点302
と接続点304との間に設けられ、ダイオード311と
同様に偏波切換用の切換手段としてのPinダイオード
312と、一端が接続点303に接続されたPinダイ
オード313と、ダイオード313の他端と接地との間
に接続された、整合終端回路321と、一端が接続点3
04に接続されたPinダイオード314と、ダイオー
ド314の他端と接地との間に接続された整合終端回路
322とを含む。
【0028】前述のようにこのスイッチング回路103
は、図8に示される質問装置に適用することができる。 また応答装置は同様に図8に示されるものが使用できる
。アンテナとしては図9、図10に示されるもののいず
れも使用できる。ここでは、図10の左右両円偏波用ア
ンテナを用いた場合について説明を行なう。なお、デー
タの読出しは右旋円偏波、書換えは左旋円偏波で行なう
ものとする。すなわち、アンテナの端子P1が読出用端
子、端子P2が書換用端子に相当する。
【0029】図1に示されるスイッチング回路は以下の
ように動作する。このスイッチング回路の動作モードと
しては、応答装置に格納されたデータを読出す読出動作
、応答装置に格納されたデータを書換える書換動作の2
つがある。以下、これらを順に説明する。
【0030】[読出動作]データの読出しを行なう場合
には、ダイオード311、314がON、ダイオード3
12、313はOFFとする。発振器101から出力さ
れるキャリア信号は入力端子301からスイッチング回
路103に入力される。入力されたキャリア信号は分岐
点302を経てダイオード311に入力される。ダイオ
ード311は前述のようにONであるから、キャリア信
号はダイオード311を素通りしてアンテナ104の端
子P1に給電される。したがって、キャリア信号は右旋
円偏波の質問信号として応答装置2に向けてアンテナ1
04から放射される。この質問信号に対する応答装置2
の動作および質問装置2の動作は従来技術において説明
されたものと同一である。したがってここではその詳し
い説明は繰り返されない。
【0031】この発明のスイッチング回路103におい
ては、読出動作時にダイオード312がOFF、ダイオ
ード314がONとなっている。そのためアンテナ10
4の非給電端子P2は、ダイオード314を経て整合終
端回路322で終端される。そのためアンテナ104の
指向性パターン、利得などはアンテナ設計時と同じ特性
を期待することができる。また、OFFになっているダ
イオード312から漏れた信号の約半分は整合終端回路
322により吸収される。そのためアンテナの放射特性
がより向上する。
【0032】[書換動作]データの書換えの際にはダイ
オード311は常時OFF、ダイオード313は常時O
Nとされる。さらにその上で、書換えデータに従ってダ
イオード312とダイオード314とを相補的に、すな
わち同時にONにならないように交互にON、OFFす
る。たとえば、書換データがHであるときにはキャリア
信号を送信し、データがLのときにはキャリア信号を非
送信とするものとする。その場合、データに応じて各ダ
イオード312、314を以下のように切換える。
【0033】データがHのときにはダイオード312を
ON、ダイオード314をOFFとする。データがLの
ときにはダイオード312はOFF、第1図314はO
Nにする。したがって、発振器101から入力されるキ
ャリア信号は、データHのときにはダイオード312を
素通りし、データがLのときには遮断(反射)されてデ
ータに応じて振幅変調された信号となってアンテナ10
4に端子P2から給電される。そして、振幅変調された
キャリアは左旋円偏波の書換信号としてアンテナ104
から応答装置2に向けて放射される。これ以後の応答装
置2の動作などは、図11を参照してすでに説明された
従来例におけるものと同一である。したがって、ここで
はそれらに関する詳細な説明は繰り返されない。
【0034】以上のように書換えの場合にダイオード3
11をOFF、ダイオード313をONとすることで、
書換時の非給電端子P1は常にダイオード313を経て
整合終端回路321で終端される。その結果、アンテナ
104の指向性パターン、利得などはアンテナ設計時と
同じ特性を期待することができる。また、OFFになっ
ているダイオード311から漏れた信号の約半分は整合
終端回路321に吸収され、書換時の送信信号の振幅比
をより大きくすることができる。したがって、書換時の
信号のS/N比が向上する。
【0035】以上説明した読出動作および書換動作時の
Pinダイオード311〜314のON/OFFの状態
をまとめたものが表2に示されている。表2を参照して
確認すると、読出動作時にはダイオード311、314
がON、ダイオード312、313がOFFとなる。こ
れによりアンテナの端子P1が送信状態、端子P2が終
端状態となる。書換時、送信されるデータがHの場合に
は、ダイオード311、314がOFF、ダイオード3
12、313がONとされる。これにより端子P1は終
端、端子P2は送信となる。データがLである場合には
、ダイオード311、312はOFF、ダイオード31
3、314はONとされる。これにより、端子P1、P
2の双方とも終端状態になる。上述の実施例においては
、書換時の振幅変調がダイオード312のON/OFF
で行なわれている。しかし、これ以外の方法を用いるシ
ステム、たとえば発振器101の動作のON、OFFに
よって信号の振幅変調を行なうようなシステムでは、デ
ータがLのときにはダイオード313、314の双方と
もOFFとしてもよい。
【0036】
【表2】   前述のように図1においては、図面の煩雑さを避け
るために、必要最低限の構成しか示されていない。しか
し、実際にはスイッチング回路には各ダイオードに対し
て直流バイアス電流を与えるためのバイアス回路などが
含まれる。図2はスイッチング回路103の要部を、バ
イアス回路を含めて示したものである。この回路全体は
誘電体基板上に形成されることが多い。また、ダイオー
ドとダイオードを結ぶ線路は、主として特性インピーダ
ンス50Ωのマイクロストリップ線路として構成される
ことが多い。
【0037】図2を参照して、図1に示される部品と同
一の部品には同一の番号および名称が与えられている。 それらの機能も同一である。したがって、ここではそれ
らについての詳しい説明は繰り返されない。図2に示さ
れる回路には、新たにダイオード311とダイオード3
12とに直流バイアス電流を供給するための直流バイア
ス電流供給用コイル331、333と、直流リターン用
コイル332と、信号線路上に直流電流が流れるのを阻
止するための直流阻止用コンデンサ341、342、3
43が含まれる。コンデンサ341は発振器101と、
ダイオード311、312との間に、コンデンサ342
はアンテナの端子P1とダイオード311との間に、ダ
イオード343はアンテナの端子P2とダイオード31
2との間にそれぞれ設けられている。
【0038】直流バイアス電流供給用コイル331、3
33の一端は、それぞれ電圧B1、B2に接続されてい
る。直流リターン用コイル332の他端は接地されてい
る。電圧B1、B2に適切な値を与えることにより、表
2に示されるようなテーブルに従って各ダイオード31
1〜314を動作させることが可能である。
【0039】図3は、表2に従って各ダイオード311
〜314を駆動させるために、電圧B1、B2を発生さ
せるための回路の回路図の一例である。図3を参照して
、この回路は、読出し/書換えを指定するための信号W
(/R)が入力される端子401と、値HとLとをとる
送信データSDが入力される端子402とに接続されて
いる。この回路は、端子401に入力が接続されたイン
バータ403と、インバータ403の出力に入力が接続
され、2つの電源+5V、−5Vに接続され、出力とし
て電圧B1を与えるためのスイッチング回路405と、
入力が端子401と端子402とに接続されたANDゲ
ート404と、入力がANDゲート404の出力に接続
され、2つの電源+5V、−5Vに接続されて、出力と
して電圧B2を与えるためのスイッチング回路406と
を含む。
【0040】スイッチング回路405は、ベースが抵抗
R1を介してインバータ403の出力に、エミッタが電
源+5Vに、コレクタが抵抗R4を介して電源−5Vに
それぞれ接続されたpnpトランジスタTr1と、トラ
ンジスタTr1のベース−エミッタ間に接続されたR2
と、トランジスタTr1のコレクタと出力端子B1との
間に接続された抵抗R3とを含む。同様にスイッチング
回路406は、ベースが抵抗R6を介してANDゲート
404の出力に、エミッタが電源+5Vに、コレクタが
抵抗R8を介して電源−5Vにそれぞれ接続されたpn
pトランジスタTr2と、トランジスタTr2のベース
−エミッタ間に接続された抵抗R5と、トランジスタT
r2のコレクタと出力端子B2との間に接続された抵抗
R7とを含む。
【0041】図3に示される回路は以下のように動作す
る。データの読出時には端子401に与えられる電位は
ローレベルとなる。インバータ403の出力はハイレベ
ルとなる。トランジスタTr1はオフする。その結果ス
イッチング回路405の出力電圧B1は−5Vとなる。 すなわち、図2を参照して、ダイオード311には順方
向の直流バイアス電流が与えられることになり、ダイオ
ード311はONとなる。一方、ダイオード313には
電流が流れず、ダイオード313はOFFである。すな
わち、ダイオード311、313に関しては、表2の「
読出し」で示される状態が実現される。
【0042】再び図3を参照して、読出時には、AND
ゲート404の入力の一方には、端子401からローレ
ベルの信号が与えられる。したがってANDゲート40
4の出力は常にローレベルとなる。トランジスタTr2
はONであり、スイッチング回路406の出力電圧B2
は+5Vとなる。その結果、図2を参照して、ダイオー
ド312には逆方向のバイアス電圧が加えられるため、
ダイオード312はOFFとなる。一方、ダイオード3
14には順方向の直流バイアス電流が与えられるため、
ダイオード314はONとなる。すなわち、ダイオード
312、314に関しても、表2に示される「読出し」
の動作が実現される。
【0043】応答装置のデータの書換時には、端子40
1にはハイレベルの信号が入力される。インバータ40
3の出力はローレベルとなる。トランジスタTr1がオ
ンし、出力電圧B1は+5Vとなる。図2を参照して、
この場合ダイオード311には逆バイアス電圧が加えら
れるためダイオード311はOFFする。一方、ダイオ
ード313には順方向の直流バイアス電流が供給される
ため、ダイオード313はONする。すなわち、表2に
示されるように、書換動作時にはデータの値にかかわら
ず、ダイオード311がOFF、ダイオード313はO
Nとなる。
【0044】一方、ANDゲート404の一方端子には
、端子401からハイレベルの信号が与えられる。した
がってANDゲート404の出力には、端子402から
入力される送信信号SDのレベルと同じレベルの信号が
現われる。すなわち、送信データSDがハイレベルであ
る場合には、トランジスタTr2のベース電圧がハイレ
ベルとなる。トランジスタTr2はOFFとなり、出力
電圧B2は−5Vとなる。逆に送信データSDがローレ
ベルである場合には、トランジスタTr2のベース電圧
はローレベルとなり、トランジスタTr2はONとなる
。出力電圧B2は+5Vとなる。
【0045】すなわち、再び図2および表2を参照して
、書換動作時に送信データがハイレベルである場合には
、電圧B2には−5Vが現われるため、ダイオード31
2には順方向の直流バイアス電流が流れ、逆にダイオー
ド314には逆バイアス電圧がかかる。したがってダイ
オード312はON、ダイオード314はOFFとなる
。すなわち、表2に示される書換動作時の、データが“
H”である場合に示されるように、ダイオード312、
314はそれぞれON、OFFとなる。このときアンテ
ナの端子P1はダイオード313を介して終端され、端
子P2は送信状態となる。
【0046】データがローレベルである場合には、電圧
B2は+5Vとなる。ダイオード312には逆バイアス
電圧がかかるためにオフし、ダイオード314には順方
向の直流バイアス電流が流れるためONする。すなわち
、表2に示される書換時の、データが“L”である場合
に示されるように、ダイオード312、314はそれぞ
れOFF、ONする。このとき、アンテナの端子P1が
終端され、端子P2も終端する。
【0047】すなわち、書換動作時にはダイオード31
1、313はそれぞれOFF、ONに保たれる一方、ダ
イオード312、314はデータの値に応じて相補的に
ON、OFFされることになる。これにより、アンテナ
の非給電端子を終端させつつ書換えデータを送信するこ
とができるため、アンテナの指向性パターン、利得など
に設計時のものが得られることが期待される。図3に示
される抵抗R1〜R8の各抵抗値は、Pinダイオード
311〜314(図2)を駆動するのに十分なバイアス
電流が流れるように選ばれる。
【0048】図2に示されるようなスイッチング回路を
用いた場合、図3に示されるように正負の2つの電源(
たとえば±5V)が必要である。しかし、本発明はこれ
には限定されず、単電源で動作することが可能なように
構成することもできる。図4は、本発明に係る移動体の
識別システムのスイッチング回路であって、単電源動作
が可能な回路の一例の回路図である。図4に示される回
路が図2に示される回路と異なるのは、ダイオード31
3と整合終端回路321との間に設けられた直流阻止用
のコンデンサ344と、ダイオード314と整合終端回
路322との間に設けられた直流阻止用のコンデンサ3
45と、一端がダイオード313とコンデンサ344と
の接続点に、他端が電源+5Vにそれぞれ接続された直
流バイアス用コイル334と、一端がダイオード314
とコンデンサ345との接続点に、他端が電源+5Vに
それぞれ接続された直流バイアス用コイル335とを新
たに含むことと、コイル332の、図2において接地さ
れていた一端が電源+5Vに接続されたこととである。 図2と図4とにおいて、同一の部品には同一の参照符号
および名称が与えられている。それらの機能も同一であ
る。したがって、ここではそれらについての詳しい説明
は繰り返されない。
【0049】図4に示されるスイッチング回路の各ダイ
オード311〜314を駆動するための回路としては、
たとえば図5に示すものが使用可能である。図5を参照
して、この回路は、読出し/書込みを指定するための信
号W(/R)が入力される端子401と、送信データS
Dが入力される端子402とを有する。この回路はさら
に、入力が端子401に接続されたインバータ403と
、入力がインバータ403に接続され、インバータ40
3の出力により制御されて出力電圧B1を与えるための
スイッチング回路407と、入力の一方が端子401に
、他方が端子402にそれぞれ接続されたANDゲート
404と、ANDゲート404の出力に接続され、AN
Dゲート404の出力によって制御されて出力電圧B2
を与えるためのスイッチング回路408とを含む。
【0050】スイッチング回路407は、ベースが抵抗
R9を介してインバータ403の出力に、コレクタが抵
抗R10を介して電源+10Vに、エミッタが接地電位
にそれぞれ接続されたnpnトランジスタTr3と、一
端がトランジスタTr3のベースに、他端が接地電位に
それぞれ接続された抵抗R12と、トランジスタTr3
のコレクタと端子B1との間に接続された抵抗R11と
を含む。
【0051】スイッチング回路408は、ベースが抵抗
R13を介してANDゲート404の出力に、コレクタ
が抵抗R14を介して電源+10Vに、エミッタが接地
電位にそれぞれ接続されたnpnトランジスタTr4と
、一端がトランジスタTr4のベースに、他端が接地電
位にそれぞれ接続されたR16と、トランジスタTr4
のコレクタと端子B2との間に接続された抵抗R15と
を含む。
【0052】図4および図5に示されるスイッチング回
路は以下のように動作する。データを応答装置2(図8
参照)から読出すときには、端子401にはローレベル
の信号が印加される。インバータ403の出力はハイレ
ベルとなる。トランジスタTr3は、ベース電圧がハイ
レベルとなるためONし、出力電圧B1としては接地電
位が現われる。一方、ANDゲート404の一方の入力
には常にローレベルの信号が印加される。したがって、
ANDゲート404の出力は常にローレベルとなる。ト
ランジスタTr4のベース電圧がローレベルであるため
、トランジスタTr4はOFFであり、出力電圧B2と
しては電源電圧+10Vが現われる。
【0053】図4を参照して、電圧B1が接地電位であ
るから、ダイオード311には順方向の直流バイアス電
流が流れONし、ダイオード313には逆バイアス電圧
がかかってOFFとなる。一方、電圧B2には+10V
が印加されるため、ダイオード312には逆バイアス電
圧がかかってOFFし、ダイオード314には順方向の
直流バイアス電流が流れONする。すなわち、表2の「
読出し」の行で示されるように各ダイオード311〜3
14の導通状態が制御される。このとき、アンテナの端
子P1は送信状態、端子P2は整合終端回路322によ
って終端されている。
【0054】書換動作時には端子401にはハイレベル
の信号が印加される。インバータ403の出力はローレ
ベルとなる。トランジスタTr3のベース電圧がローレ
ベルとなるため、トランジスタTr3がOFFし、出力
電圧B1としては電源電圧+10Vが現われる。一方、
ANDゲート404の一方入力にはハイレベルの信号が
入力されるため、ANDゲート404の出力は、端子4
02から入力される送信データSDと同じレベルの信号
が現われる。
【0055】送信データSDがハイレベルである場合に
は、ANDゲート404の出力はハイレベルとなる。ト
ランジスタTr4のベース電圧がハイレベルとなるため
トランジスタTr4はONし、出力電圧B2としては接
地電位が現われる。
【0056】このとき、図4を参照して、電圧B1が+
10V、電圧V2が接地電位であるから、ダイオード3
11には逆バイアス電圧がかかってOFFし、ダイオー
ド313には順方向の直流バイアス電流が流れてONす
る。また、ダイオード312には順方向の直流バイアス
電流が流れてONし、ダイオード314には逆バイアス
電圧がかかるためOFFする。すなわち、表2に示され
る書換動作時でデータが“H”で示される行で表わされ
るように、各ダイオード311〜314の導通状態が制
御される。このときアンテナの端子P1側はダイオード
313を介して整合終端回路321によって終端され、
端子P2側は送信状態となる。
【0057】再び図5を参照して、書換動作時に送信デ
ータSDがローレベルであるものとする。ANDゲート
404の出力はローレベルとなる。トランジスタTr4
のベース電圧はローレベルとなるため、トランジスタT
r4はOFFする。出力電圧B2としては電源電圧+1
0Vが現われる。
【0058】図4を参照して、トランジスタ311、3
13の導通状態は送信データがハイレベルである場合と
同様で、それぞれOFF、ONである。電圧B2として
+10Vが印加されるため、ダイオード312には逆バ
イアス電圧がかかってOFFし、ダイオード314には
順方向の直流バイアス電圧が流れてONする。すなわち
、表2の最下行で表わされるような導通状態に各ダイオ
ード311〜314が切換制御される。このとき、アン
テナの端子P1はダイオード313を介して整合終端回
路321によって終端される。一方、端子P2も、ダイ
オード314を介して整合終端回路322によって終端
される。
【0059】上述の2つの実施例においては、読出しと
書換えとで同一の周波数を用いて通信を行なうものが示
されている。しかし、この発明は上述の実施例には限定
されず、たとえば読出しと書換えとで異なる周波数を用
いるような質問装置のスイッチング回路にも適用するこ
とができる。
【0060】図6は、そのようなスイッチング回路の一
例の回路図である。図6においても、図を簡略化するた
めにバイアス回路は図示されていない。図6に示される
スイッチング回路が図1に示されるスイッチング回路と
異なるのは、図1における発振器101に変えて、異な
る周波数f1、f2の連続波をそれぞれ発生する発振器
101a、101bからキャリア信号が入力される端子
301a、301bを設け、それぞれをダイオード31
1、312の入力に接続したことである。図6と図1と
において、同一の部品には同一の参照符号および名称が
与えられている。それらの機能も同一である。したがっ
て、ここではそれらについての詳しい説明は繰り返され
ない。
【0061】図6に示されるスイッチング回路の場合で
も、各ダイオード311〜314を表2に示されるよう
な導通状態に制御することにより、本発明の目的を達成
することができる。各ダイオードを駆動するためのバイ
アス回路としては、図3に示されるものと同様のものを
用いることができる。
【0062】以上の3つの本発明の実施例は、読出時の
送信回路と受信回路とを共用するような質問装置に対し
て適用されていた。しかし、本発明はこれには限定され
ず、たとえば図7に示されるように、読出用の受信回路
が別に設けられた質問装置1aに適用することもできる
。図7に示される質問装置1aが図8に示される質問装
置1と異なるのは、読出動作時の受信用のアンテナ10
4bを新たに設け、応答装置2からの応答信号を検波回
路105に直接導いていることである。スイッチング回
路103としては、図1に示されるものがそのまま利用
できる。図7において、図8の質問装置1の各部品と同
一または相当する部品は、図8と同一の名称および符号
が与えられている。それらの機能も同一である。したが
って、ここではそれらについての詳しい説明は繰り返さ
れない。
【0063】以上本発明の実施例が図面を参照して詳細
に述べられた。各実施例においては、Pinダイオード
311〜314は、それぞれ一定の方向が順方向となる
ように回路内に配置されている。しかし、本発明はこれ
には限定されず、バイアス回路の複雑化を無視すること
が可能ならば、各Pinダイオードは、任意の方向が順
方向となるように回路内に接続することができる。また
、図1、図2、図4〜図6において、各Pinダイオー
ドは主線路に直接接続されている。しかし、本発明はこ
れには限定されず、各ダイオードに応じた入出力整合回
路が設けられてもよい。通常、整合終端回路321、3
22には、50Ω付近の抵抗が用いられるが、必要なら
ばπ型またはT型のアッテネータと組合わせて用いるこ
ともできる。また、ダイオード313、314の出力整
合回路を設けてもよい。
【0064】また、本発明のスイッチング回路が用いら
れる移動体識別システムの応答装置としては、図8に示
されるような反射型変調器203を含むものでもよいし
、前述のように内部に発振器を含むような応答装置であ
ってもよい。
【0065】
【発明の効果】以上のように本発明に係る移動体識別シ
ステムのスイッチング回路によれば、読出動作時、書換
動作時のいずれの場合でも、アンテナの非給電側の端子
は第二または第四の切換手段を介して第一または第二の
整合終端手段で終端されるため、設計時と同等の条件で
アンテナを使用することができる。また、オフとなって
いる切換手段からの漏れ信号のかなりの部分を整合終端
手段で吸収できるため、アンテナの指向性パターンの乱
れを防止しつつ、第2の端子を介して送受信アンテナか
ら送信される信号の振幅比を大きくすることができる。
【0066】したがって、良好な品質で通信することが
できる、移動体識別システムのスイッチング回路を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスイッチング回路の一実施例の回
路図である。
【図2】図1に示される回路のより詳細な回路図である
【図3】図1、図2に示される各ダイオードを駆動する
ためのバイアス回路の回路図である。
【図4】本発明の第二の実施例に係るスイッチング回路
の回路図である。
【図5】図4に示されるスイッチング回路の各ダイオー
ドを駆動するためのバイアス回路の回路図である。
【図6】本発明の第三の実施例に係るスイッチング回路
の回路図である。
【図7】本発明に係るスイッチング回路が適用可能な質
問装置の他の一例を示すブロック図である。
【図8】一般的な移動体識別システムのブロック図であ
る。
【図9】直線偏波用パッチアンテナの模式図である。
【図10】円偏波用パッチアンテナの模式図である。
【図11】従来のスイッチング回路のブロック図である
【符号の説明】
1  質問装置 2  応答装置 101  発振器 102  方向性結合器 103  スイッチング回路 104  送受信アンテナ 105  検波回路 106  制御部 201  送受信アンテナ 202  偏波分離器 203  反射型変調器 204  復調器 205  CPU 206  メモリ 301  キャリア信号入力端子 311〜314  Pinダイオード 321、322  整合終端回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  移動体に設けられ内部に固有のデータ
    を蓄積している応答装置との間で、第一の偏波および第
    二の偏波を送受信可能な送受信アンテナを介して非接触
    でデータの送受信を行なうことによって前記移動体を識
    別するための移動体識別システムの質問装置において用
    いられ、前記第一の偏波および前記第二の偏波による送
    受信を切換えるための移動体識別システムのスイッチン
    グ回路であって、一端に所定の周波数の連続波が入力さ
    れ、かつ他端が前記送受信アンテナの、前記第一の偏波
    を送受信するための第一の端子に接続され、高周波信号
    を反射する第一の導通状態と、高周波信号を通過させる
    第二の導通状態との間で導通状態を切換えるための第一
    の切換手段と、一端が前記第一の端子に接続され、前記
    第一の導通状態と前記第二の導通状態との間で導通状態
    を切換えるための第二の切換手段と、前記第二の切換手
    段の他端に接続され、前記第二の切換手段から与えられ
    る信号を整合終端させるための第一の整合終端手段と、
    前記第一および第二の切換手段を相補的に切換制御する
    ための第一の切換制御手段と、一端に所定の周波数の連
    続波が入力され、かつ他端が前記送受信アンテナの、前
    記第二の偏波を送受信するための第二の端子に接続され
    、前記第一の導通状態と前記第二の導通状態との間で導
    通状態を切換えるための第三の切換手段と、一端が前記
    第二の端子に接続され、前記第一の導通状態と前記第二
    の導通状態との間で導通状態を切換えるための第四の切
    換手段と、前記第四の切換手段の他端に接続され、前記
    第四の切換手段から与えられる信号を整合終端させるた
    めの第二の整合終端手段と、前記応答装置に対して送信
    されるべき送信信号を受けるように接続され、前記第一
    の切換制御手段により前記第一の切換手段が前記第一の
    導通状態である時には前記送信信号に応答して前記第三
    および第四の切換手段を相補的に切換制御するとともに
    、前記第一の切換制御手段により前記第一の切換手段が
    前記第二の導通状態であるときには前記第三の切換手段
    および前記第四の切換手段をそれぞれ前記第一の導通状
    態と前記第二の導通状態とに切換えるための第二の切換
    制御手段とを含む移動体識別システムのスイッチング回
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