JPH04301599A - 原子炉の炉心内に存在する部材の腐食を監視するための装置および方法 - Google Patents

原子炉の炉心内に存在する部材の腐食を監視するための装置および方法

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JPH04301599A
JPH04301599A JP3341706A JP34170691A JPH04301599A JP H04301599 A JPH04301599 A JP H04301599A JP 3341706 A JP3341706 A JP 3341706A JP 34170691 A JP34170691 A JP 34170691A JP H04301599 A JPH04301599 A JP H04301599A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、原子炉の炉心内に存在する部材の腐食を監視
するための装置および方法に関するものである。更に詳
しく言えば本発明は、原子炉の燃料被覆材(すなわち、
棒状または板状の核燃料を閉込めるために使用される材
料)において起こる全面的腐食および結節状腐食を検出
するための装置および方法に関する。
【0001】
【発明の背景】今日、原子炉は発電および特殊な試験を
はじめとする様々な目的のために使用されている。たと
えば、原子力発電所においては原子炉が使用されている
。核燃料は核分裂反応を示す放射性物質である。核分裂
とは、通例、原子核が2または3個の大きい粒子、2ま
たは3個の中性子、およびその他の小さい粒子に分裂す
る反応であって、それに伴って比較的多量のエネルギー
が放出される。様々な核分裂反応において放出されるエ
ネルギーの平均量は約200MeV(メガ電子ボルト)
であって、これは石炭や石油のごとき化石燃料を燃焼さ
せる火力発電所において使用される酸化のごとき化学反
応から発生するエネルギーに比べて劇的に高いレベルに
ある。
【0002】エネルギー発生のための核分裂反応に際し
ては、極めて多量のエネルギーが放出されると共に、連
鎖反応を可能にする余分の中性子も生成される。このよ
うな要因に基づき、持続的に運転し得る原子炉(すなわ
ち、エネルギーを連続的に放出しながら核分裂反応を行
うような原子炉)を設計することが可能となる。
【0003】軽水炉を使用する現行の原子力発電所の一
部においては、酸化ウランが核燃料として使用されてい
る。最も普通の形態の核燃料は、板状ではなく中実円柱
状のものである。ほとんどの原子炉用途においては、か
かる核燃料はアルミニウム、ステンレス鋼、ジルコニウ
ムまたはジルコニウム合金から成る被覆材によって保護
され、そして燃料集合体中に組込まれている。その他の
代表的な核燃料としては、アルミニウムで被覆された金
属ウランから成るようなプルトニウム生産炉の核燃料、
ステンレス鋼で被覆されたUO2 をステンレス鋼中に
分散させたものから成るような推進用原子炉の核燃料、
およびジルコニウムまたはステンレス鋼で被覆されたU
O2 ペレットから成るような中央発電所用原子炉の核
燃料が挙げられる。
【0004】原子力分野においてジルコニウムが使用さ
れる理由は、水および冷たい酸に対する不溶性、耐食性
、小さい中性子吸収断面積、並びに低い毒性のごとき性
質をそれが有するからである。ジルコニウムはまた、こ
れらの望ましい性質に加えて、高温下における高い強度
、高速の冷却材に対する耐食性、放射性の強い同位体の
不生成、および中性子線による機械的損傷に対する抵抗
性をも示す。ジルコニウムの重要な用途は、ジルカロイ
−2として知られる合金の基材としての使用である。 ジルカロイ−2は1.5%のスズ、0.35%の鉄−ク
ロム−ニッケル、0.15%の酸素および残部のジルコ
ニウムから成る合金であって、約350℃までの水中に
おける優れた耐食性および小さい中性子吸収断面積を有
するために水冷型原子炉において広く使用されている。 「ジルカロイ」という名称は、燃料要素用の被覆材およ
びその他の原子炉用途のために使用されるジルコニウム
−ニッケル合金の商品名である。なお、「ジルコニウム
−2」は特定のジルカロイ合金である。
【0005】核燃料を被覆するために耐食性の合金を使
用した場合でも、かかる合金の放射線損傷および腐食は
やはり起こることがある。腐食とは、通例、材料と環境
との間の反応に原因する材料の破壊、分解または劣化を
意味する。なお、狭義の腐食は金属と環境との間におけ
る緩徐な化学的および電気化学的反応を意味するが、広
義の腐食は化学物質および電気化学的反応による材料の
緩徐な破壊を意味する。
【0006】沸騰水型原子炉の炉心内の過酷な環境中に
は、290℃以上の温度、1000psi 以上の圧力
、並びに109 ラド/時のガンマ線および1013ラ
ド/時の中性子のごとき放射線が存在することがある。 ジルカロイ合金は、核放射線の存在しない水中において
約290℃の原子炉運転温度下で試験した場合には最良
の耐食性材料である。このような条件下における腐食速
度は極めて小さく、かつ腐食生成物は強固に密着した一
様な黒色ZrO2 層である。しかるに、実際の使用時
におけるジルカロイ合金は照射を受けると共に原子炉用
水中に存在する放射線分解生成物にも暴露される。かか
る条件下では、ジルカロイ合金の耐食性は低下し、そし
てそれの腐食速度は増大するのである。
【0007】実際の原子炉条件下におけるジルカロイ合
金の耐食性の低下は、腐食速度の一様な増大となって現
れるだけではない。詳しく述べれば、特に沸騰水型原子
炉においては、黒色ZrO2 層の形成に加えて局部的
または結節状の腐食現象が認められることがある。この
ような結節状の腐食反応は、腐食速度を増大させるばか
りでなく、一様な黒色ZrO2 層よりも密着性が悪く
かつ密度が小さい白色のZrO2 ブルームを生成する
という点で極めて望ましくない。
【0008】結節状の腐食反応がもたらす腐食速度の増
大は、被覆管の実用寿命を短縮する傾向がある。また、
かかる結節状の腐食反応は原子炉の効率的な運転に対し
て有害な影響を及ぼす。密着性の悪い白色のZrO2 
は、被覆管から剥がれ落ちて原子炉用水中に混入し易い
。他方、結節状の腐食生成物が剥がれ落ちないとしても
、結節状の腐食生成物が増殖して密度の小さい白色のZ
rO2 が被覆管の全部または大部分を覆った場合には
、被覆管を通して熱が水中に伝達される効率は低下する
のである。
【0009】それ故、原子炉の炉心内に存在する燃料被
覆材およびその他の部材の腐食(たとえば、結節状腐食
または全面的腐食)を監視することができれば望ましい
わけである。
【0010】本発明の目的の1つは、原子炉の炉心内に
存在する燃料被覆材のごとき部材の腐食を監視するため
の装置および方法を提供することにある。本発明のもう
1つの目的は、原子炉の炉心内に配置されたセンサ中に
おける電位の変化を測定することによって上記のごとき
部材の腐食を監視するための装置および方法を提供する
ことにある。本発明の更にもう1つの目的は、センサ上
に設けられた刻み目のある表面区域における腐食(たと
えば、かかる刻み目の存在によって促進される結節状腐
食)を監視することにある。本発明の更にもう1つの目
的は、好ましくはジルコニウムから成り、また一層好ま
しくはジルコニウム合金もしくはジルカロイ合金から成
るセンサを含むような装置およびかかる装置を使用する
方法を提供することにある。この場合、センサを構成す
るジルコニウム、ジルコニウム合金またはジルカロイ合
金が(たとえば)燃料被覆材を製造するために使用され
たものと同じロットの材料であればなお一層好ましい。
【0011】
【発明の概要】本発明の方法および装置は、原子炉の炉
心内に配置されたセンサ中における電位の変化を測定す
ることにより、炉心内に存在する部材の腐食を監視する
ための手段を提供する。核放射線は原子の運動を促進し
、そして空位の形成、析出物の生成、および再結晶のご
とき金属学的変化を引起こす。かかる金属学的変化はセ
ンサ中における抵抗率の増大をもたらし、そしてセンサ
中における電位変化の一因となる。それ故、放射線によ
って誘起された抵抗率の変化に原因するセンサ中の電位
変化を独立に測定して差引けば、センサの腐食に原因す
る横断面積の減少から生じた電位変化が求められる。 このようにして、燃料被覆材の全面的腐食および(とり
わけ)結節状腐食が測定されるわけである。
【0012】本発明の方法においては、原子炉の炉心内
に存在する部材の腐食を監視するため、炉心内を循環す
る冷却水に接触するようにしてセンサ手段が該部材の近
傍に配置される。かかるセンサ手段は、放射線に暴露さ
れると共に腐食を受けるような外面を有する横断面積A
1 の円筒形部分を含んでいる。かかるセンサ手段はま
た、放射線に暴露されるが腐食を受けることはない横断
面積A2 の参照部分をも含んでいる。上記の円筒形部
分と電気的に接触するようにして、距離L1 だけ離隔
した少なくとも1対の第1の電位プローブが配置される
。また、上記の参照部分と電気的に接触するようにして
、距離L2 だけ離隔した少なくとも1対の第2の電位
プローブが配置される。かかるセンサ手段中に電流を流
すことにより、円筒形部分および参照部分中に電位勾配
が発生される。円筒形部分および参照部分における電位
の変化を測定して使用することにより、第1の電位プロ
ーブ間における円筒形部分の現在の横断面積Ai が計
算される。なお、円筒形部分および参照部分は監視すべ
き部材と同じ材料から作製されていることが好ましい。 また、円筒形部分および参照部分は監視すべき部材と同
じ結晶組織を有していれば一層好ましい。
【0013】本発明の装置は、円筒形部分と参照部分と
から成るセンサ手段を含んでいる。上記の円筒形部分は
、基部から伸びて内部に環状の通路を規定する側壁を有
している。かかる円筒形部分の内面は通路に面している
一方、それの反対側に位置する外面は炉心環境に暴露さ
れる。かかる外面は、結節状腐食を促進するために役立
つ刻み目のある区域と平滑な区域とを含むことが好まし
い。上記の参照部分は通路内に配置されていると共に、
電流を通過させ得るようにして基部に取付けられている
。かかるセンサ手段は、参照部分が原子炉の炉心内の水
に暴露されないように密封されている。なお、センサ手
段は腐食を監視すべき部材と同じ材料から作製されてい
ることが好ましい。たとえば、燃料被覆材を監視する場
合には、センサ手段はジルコニウム、ジルコニウム合金
またはジルカロイ合金から作製されていることが好まし
く、またジルカロイ−2から作製されていれば一層好ま
しい。更にまた、燃料被覆材を製造するために使用され
たものと同じロットの材料からセンサ手段が作製されて
いれば最も好ましい。円筒形部分および参照部分には、
装置の内部からリード線および電位プローブが接続され
ている。
【0014】装置の内部から円筒形部分および参照部分
に対して電気的に接続されたリード線を通して、円筒形
部分および参照部分中に一定の電流(好ましくは、周期
的に極性が逆転する直流)が流される。電位プローブの
使用により、円筒形部分および参照部分中を流れる電流
によって発生される電位が測定される。円筒形部分にお
いて測定された電位は、外面の腐食の結果として生じた
円筒形部分の現在の横断面積(または肉厚)および放射
線によって誘起された抵抗率の変化に対応するものであ
る。参照部分において測定されるような放射線に原因す
る電位変化を差引けば、腐食のみに原因する円筒形部分
の電位変化を求めることができる。このように、腐食に
原因する円筒形部分の横断面積(または肉厚)の変化を
電位測定値から計算することができるのである。
【0015】本発明の装置に関する特定の実施の態様に
従えば、原子炉用の燃料被覆材の腐食を監視するための
装置が提供される。かかる装置は、(a) 第1の末端
から第2の末端にまで伸びる側壁から成っていて、かか
る側壁は第1の末端に第1の開口を有すると共に第2の
末端に第2の開口を有し、かかる側壁は外面、内部空間
、および第1の末端から第2の末端にまでわたって内部
空間内に存在する第1の環状通路を有し、かつ上記の外
面は少なくとも1つの刻み目のある区域を含むような概
して円筒形のセンサ部材、(b) 第1の環状通路が実
質的に水分を含まない状態に維持されるようにするため
第1の開口に封止状態で接合された概して円形の第1の
末端キャップ、(c) 第1の環状通路内に配置されか
つ第1の末端キャップに取付けられた細長い棒、(d)
 特定の金属から作製されかつ第1のスリーブ末端から
第2のスリーブ末端にまで伸びるスリーブ側壁から成っ
ていて、かかるスリーブ側壁は第1のスリーブ末端に第
1のスリーブ開口を有すると共に第2のスリーブ末端に
第2のスリーブ開口を有し、かつかかるスリーブ側壁は
内部空間および第1のスリーブ末端から第2のスリーブ
末端にまでわたって内部空間内に存在する第2の環状通
路を有するような概して円筒形のスリーブ、(e) セ
ンサ部材およびスリーブに対して適合性を有する特定の
金属から作製されかつ第1の移行部材末端から第2の移
行部材末端にまで伸びる移行部材側壁から成っていて、
かかる移行部材側壁は第1の移行部材末端に第1の移行
部材開口を有すると共に第2の移行部材末端に第2の移
行部材開口を有し、かかる移行部材側壁は内部空間およ
び第1の移行部材末端から第2の移行部材末端にまでわ
たって内部空間内に存在する第3の環状通路を有し、し
かも第1の移行部材末端がセンサ部材の第2の末端に封
止状態で連結されかつ第2の移行部材末端がスリーブの
第1のスリーブ末端に封止状態で連結される結果として
、第1、第2および第3の環状通路は概して同心状態で
接続されると共に、第1、第2および第3の環状通路は
実質的に水分を含まない状態に維持されるような概して
円筒形の移行部材、(f) センサ部材の内面と電気的
に接触しかつセンサ部材の内面から第1、第2および第
3の環状通路を通って絶縁状態で伸びている第1のリー
ド線、(g) 棒と電気的に接触しかつ棒から第1、第
2および第3の環状通路を通って絶縁状態で伸びている
第2のリード線、(h) センサ部材の内面および棒か
ら第1、第2および第3の環状通路を通って絶縁状態で
伸びている少なくとも2対の電位プローブであって、第
1の電位プローブ対はセンサ部材の内面と電気的に接触
しており、かつ第2の電位プローブ対は棒と電気的に接
触しているような電位プローブ、並びに(i)第1、第
2および第3の環状通路が実質的に水分を含まない状態
に維持されるようにするためスリーブの第2のスリーブ
末端に封止状態で接合され、かつ防湿性の封止部を介し
て電位プローブと第1および第2のリード線とを通過さ
せるために設けられた少なくとも1個の開口を有する第
2の末端キャップの諸要素から成ることを特徴とするも
のである。
【0016】本発明のその他の目的は、以下の説明を読
めば自ら明らかとなろう。
【0017】このように本発明は、以下の詳細な説明中
に例示される構造、要素の組合せ、および部品の配列を
有する装置並びにかかる装置の使用方法から成っている
。本発明の内容は、添付の図面を参照しながら以下の詳
細な説明を考察することによって一層明確に理解されよ
う。
【0018】
【詳細な説明】
本発明の装置は広範囲の工業的監視用途において有用な
ものであるが、それは特に原子炉の炉心の過酷な環境中
において使用するために適している。一般的に述べれば
、本発明の装置は耐食性を有する金属部品をろう付けも
しくは溶接したものから成っている。
【0019】かかる装置は、外部検出面上に2つの区域
を有することが好ましい。第1の区域は結節状腐食の発
生を促進するために刻み目を付けた表面部分である。す
なわち、この表面部分はねじ切り、筋付け、溝切り、粗
面化、引掻き、または表面積を増大させるその他の方法
によって処理されていればよいが、深さ1ミルのらせん
が微小なピッチで刻まれていることが好ましい。第2の
区域は、外部検出面上における平均的な電位変化、従っ
て外部検出面の平均的な腐食を測定するための実質的に
平滑な表面部分である。第1の区域においては、表面に
刻み目が付けられているため、より早い速度で腐食(特
に結節状腐食)が起こる。炉心内の水に暴露されない参
照部分は放射線損傷に原因する電位変化を受けるのみで
あって、そこにおいては腐食が起こらないことが必要で
ある。
【0020】かかるセンサ手段における電位の測定は、
3つの点(すなわち、外部検出面上における第1および
第2の区域並びに参照部分)において行うことが好まし
い。このような3点測定により、円筒形部分上における
促進された結節状腐食および全面的腐食が測定される。 このような電位測定結果から、燃料被覆材の腐食に原因
する横断面積の変化を知ることができる。なぜなら、好
適な実施の態様に従えば、本発明の装置のセンサ手段は
燃料被覆材と同じ材料または燃料被覆材と同様にして腐
食および放射線損傷を受ける材料から作製されているか
らである。なお、センサ手段の腐食および損傷が燃料被
覆材において起こる腐食および損傷を反映するようにす
るため、センサ手段は燃料被覆材を製造するために使用
されたものと同じロットの材料から作製されることが最
も好ましい。このようにすれば、燃料被覆材において見
られる結晶組織(たとえば、ピルガー圧延法による管絞
りおよびβ焼入れの結果として得られる結晶組織)がセ
ンサ手段の円筒形部分および参照部分においても存在し
得るわけである。また、センサ手段から得られた電位測
定値が燃料被覆材において起こる腐食にできるだけ正確
に対応するようにするため、かかる装置は燃料を装入す
る際に原子炉内の所定の位置に設置されることが好まし
い。更にまた、円筒形部分の肉厚または横断面積は燃料
被覆材の場合とほぼ同じであることが好ましい。
【0021】とは言え、円筒形部分上にただ1つの区域
(たとえば、実質的に平滑な表面区域)のみが存在し、
そしてそれに関する電位測定を行うだけでもよいことに
留意すべきである。その場合には、たとえば2個の電位
プローブを内面に取付けるだけでよい。かかるセンサ手
段を使用する際には、検査すべき燃料棒またはその他の
部材にできるだけ近づくようにして原子炉の炉心内にセ
ンサ手段を配置することが好ましい。かかる装置は、燃
料棒と同じ寸法を含め、任意適宜の寸法を有し得る。円
筒形部分は、参照部分が炉心内の冷却水に暴露されない
ように密封されている。このように密閉された環境の使
用により、参照部分は腐食に原因する電位変化を示さな
い。詳しく述べれば、側壁に対して円形の末端キャップ
が封止状態で接合されていると共に、かかる末端キャッ
プは円筒形部分および参照部分と同じ材料から成ってい
る。参照部分の電位変化は放射線損傷のみに原因するか
ら、このような効果に由来する円筒形部分の電位変化を
求めることができる。更にまた、参照部分の電位変化と
共に炉心内の水温を知れば、水温に原因する電位変化を
補正することもできる。
【0022】更にまた、センサ手段はスリーブに取付け
られていることが好ましい。かかるスリーブはステンレ
ス鋼から成ることが好ましい。ステンレス鋼はジルコニ
ウムまたはジルカロイ合金に溶接することができないか
ら、移行部材を用いて取付けを行うことが好ましい。た
とえば、センサ手段がジルカロイ合金から成る場合、取
付けはジルカロイ/ステンレス鋼移行部材を用いて行わ
れ、それによって装置内の電位プローブおよびリード線
は原子炉内の冷却水から隔離されることになる。なお、
かかる取付けは接合されたジルカロイ−2/ステンレス
鋼移行部材を用いて行われることが一層好ましい。好適
な実施の態様に基づく移行部材は、ジルカロイ−ジルカ
ロイ連結部およびステンレス鋼−ステンレス鋼連結部を
有するものである。このような移行部材は任意適宜の方
法によって製造されるが、たとえば、ジルカロイ合金管
とステンレス鋼管とを同時押出しすることによって両者
間に冶金的結合を達成すればよい。こうして得られた移
行部材の一端から内管の一部を除去しかつ他端から外管
の一部を除去した後、ジルカロイ合金の端部は円筒形部
分に溶接され、そしてステンレス鋼の端部はスリーブに
溶接される。かかる取付けはまた、円筒形部分をスリー
ブにろう付けすることによって行うこともできるし、あ
るいはコバール合金のごとき適合性材料から成る部材を
両者間にろう付けすることによって行うこともできる。 なお、コバール合金は約53.8重量%のFe、29重
量%のNi、17重量%のCoおよび0.2重量%のM
nから成っている。
【0023】電位プローブ用導線およびリード線として
は、無機絶縁物で絶縁されたステンレス鋼線、ニッケル
線または(好ましくは)白金線を使用することができる
。これらの線は、センサ手段の内面上の適当な部位に(
たとえば溶接により)接合されることが好ましい。無機
絶縁物で絶縁されたこれらの線は、少なくともセンサ手
段の外部に位置する部分において(たとえばステンレス
鋼製の)金属外被を有している。なお、かかる金属外被
がジルコニウム合金(ジルカロイ合金またはジルカロイ
−2合金)から成る場合には、スリーブを同じジルコニ
ウム合金から作製することができ、従ってセンサ手段に
対する取付けは独立した移行部材を使用せずにろう付け
または溶接によって行うことができる。なぜなら、ジル
コニウム合金製の金属外被をスリーブにろう付けするこ
とにより、スリーブの末端キャップに設けられた開口に
対して防湿性の封止部を形成することができるからであ
る。
【0024】図1に示された本発明の実施の態様に従え
ば、本発明装置のセンサ手段は横断面積A1 を有する
実質的に中空の円筒形部分を有していて、それの外面上
には刻み目のある部分と実質的に平滑な部分とが存在し
ている。かかるセンサ手段はまた、横断面積A2 を有
する細長い棒を円筒形部分の内部に含んでいる。このよ
うなセンサ手段は溶接またはろう付けによって移行部材
に連結されていると共に、かかる移行部材はまたスリー
ブにも連結されている。このようなセンサ手段は電位の
変化を示すが、それらの電位変化を監視することによっ
てセンサ手段の外面における腐食を測定することができ
る。 かかるセンサ手段において起こる腐食は、燃料被覆材に
おいて起こる腐食を反映するものである。
【0025】ここで図1を見ると、本発明に基づく装置
10の構造が断面図によって示されている。かかる装置
10は概して円筒形の形状を有しているが、それはセン
サ部分10Aとスリーブ部分10Bとに分けられ、そし
て後者は移行部材14およびスリーブ20を含んでいる
。かかる装置10はまた、第1の末端キャップ11、第
2の末端キャップ13、平滑な部分16および刻み目の
ある部分12を有する円筒形部分24、電位プローブ1
7a〜17eおよび17a’ 〜17e’ 、リード線
19aおよび19b、並びに第1の末端キャップ11に
取付けられた内部の棒15をも含んでいる。なお、棒1
5および第1の末端キャップ11は単一の部材として形
成されることが好ましい。また、棒15は腐食を監視す
べき燃料被覆材と同じ組成および結晶組織を有する材料
から成ることが最も好ましい。溶接部18の使用により
、第1の末端キャップ11は円筒形部分24に封止状態
で接合されている。なお、第1の末端キャップ11はセ
ンサ部分10Aおよび棒15と同じ材料(好ましくはジ
ルカロイ−2)から成ることが好ましい。
【0026】電流はリード線19aを通って流入し、そ
して棒15を通ってリード線19bから流出する。かか
る電流が刻み目のある部分12を通過する場合、刻み目
のある部分12に取付けられた電位プローブ17cおよ
び17dまたは17c’ および17d’ はこの部分
において起こる電位の変化を測定するために役立つ。ま
た、電位プローブ17cおよび17eまたは17c’ 
および17e’ を使用することにより、平滑な部分1
6(すなわち、センサ部分10Aのうちで電位プローブ
17cと17eとの間または17c’ と17e’ と
の間に存在する部分)における電位の変化を測定するこ
とができる。 更にまた、電位プローブ17aおよび17bまたは17
a’ および17b’ を使用することにより、棒15
における電位の変化を測定することができる。図1には
10個の電位プローブ(17a〜17eおよび17a’
 〜17e’ )が示されているが、本発明の装置は最
小4個の電位プローブを有していればよい。この場合、
2個の電位プローブは棒15と電気的に接触するように
配置され、また2個の電位プローブは(たとえば)平滑
な部分16と電気的に接触するように配置される。同様
に、リード線は任意適宜の部位に配置することができる
。棒15もまた、ジルカロイ合金から成ることが好まし
い。かかる棒15は、水分を含まない環境(すなわち、
棒15が原子炉の炉心内の冷却水に暴露されないような
環境)中に存在していることが好ましい。それ故、棒1
5は装置10の内部に配置されている。なお、溶接部1
8は第1の末端キャップ11を耐圧状態で接合している
【0027】電位プローブ17a〜17eおよび17a
’ 〜17e’ は、電位プローブと装置との間におけ
る腐食および電気的接触の喪失を防止するため、装置1
0の内面にスポット溶接されている。これらの電位プロ
ーブは、ステンレス鋼、白金、ニッケル、あるいは適当
な性質を有するその他任意の金属、合金または導体から
作製することができる。かかる電位プローブ用の導線は
無機絶縁物(図示せず)によって絶縁されている。この
ような目的のためには、たとえば、酸化マグネシウム(
MgO)または酸化アルミニウム(Al2 O3 )の
ごとき化合物から成るセラミック材料を使用することが
できる。 かかる無機絶縁物が有するべき適当な性質としては、放
射線損傷に対する抵抗性、高温下での安定性、および不
燃性が挙げられる。少なくともセンサ手段の外部に位置
する導線部分は、無機絶縁物上に配置された(たとえば
ステンレス鋼製の)金属外被によって被覆されている。
【0028】図1に示された実施の態様において使用さ
れている電位プローブ17a’ 〜17e’ およびリ
ード線19a’ 〜19b’ は、電位プローブ17a
〜17eおよびリード線19a〜19bのいずれかが破
損したり、あるいは装置10との電気的接触を喪失した
りした場合でもセンサ手段の動作を確保するために役立
つ予備の電位プローブおよびリード線である。図示され
てはいないが、追加の電位プローブおよびリード線を用
いて冗長度を高めることにより、装置10の実用寿命を
一層長くすることもできる。
【0029】リード線19aおよび19bは任意適宜の
材料から作製し得るのであって、たとえば、ステンレス
鋼、白金、ニッケル、あるいは適当な性質を有するその
他任意の金属、合金または導体を使用することができる
。かかるリード線もまた、無機絶縁物および(たとえば
ステンレス鋼製の)金属外被によって被覆することがで
きる。
【0030】センサ手段内の電位プローブ用導線および
リード線は、第2の末端キャップ13を貫通しかつろう
付け部21によってそれに封止状態で接合されたケーブ
ルアセンブリ31にスポット溶接されていることが好ま
しい。かかるケーブルアセンブリ31は、無機絶縁物で
絶縁された複数の導線を(たとえばステンレス鋼製の)
金属外被によって被覆したものである。かかるケーブル
アセンブリ31は、たとえば、ゼネラル・エレクトリッ
ク・カンパニー(GeneralElectric C
ompany)の一部門であるアメリカ合衆国オハイオ
州ツインバーグ市所在のロイター・ストークス(Reu
tor−Stokes) 社から市販されている。
【0031】センサ部分10Aは、16aの位置におい
てスリーブ部分10Bの移行部材14に連結されている
ことが好ましい。すなわち、移行部材14の使用により
、センサ部分10Aがスリーブ部分10Bのスリーブ2
0に封止状態で連結されていることが好ましい。かかる
移行部材14は、上記のごとき同時押出し部材またはろ
う付け継手から成っていればよい。かかる移行部材14
はまた、スリーブ20およびセンサ部分10Aの両方に
対して適合性を有する適当な材料から形成することもで
きる。このような材料はセンサ部分10Aおよびスリー
ブ20の両方に対してろう付けすることができるが、そ
の実例としてはコバール合金が挙げられる。移行部材1
4としてジルカロイ/ステンレス鋼部材が使用される場
合には、それはジルカロイ−ジルカロイ連結部およびス
テンレス鋼−ステンレス鋼連結部を有することが好まし
い。図1においては、移行部材14はジルカロイ/ステ
ンレス鋼部材として示されている。すなわち、部分14
a’ はジルカロイから成り、かつ部分14c’ はス
テンレス鋼から成っていて、部分14aがジルカロイ−
ジルカロイ連結部であり、部分14cがステンレス鋼−
ステンレス鋼連結部であり、そして部分14bが部分1
4a’ から部分14c’ への移行部である。センサ
部分10Aをスリーブ部分10Bに接合するためには、
ろう付けまたは溶接以外の適当な方法を使用することも
できる。スリーブ20には第2の末端キャップ13が(
たとえば溶接により)封止状態で接合されているが、こ
れもまたステンレス鋼から成ることが好ましい。なお、
第2の末端キャップ13およびスリーブ20は単一の部
材として形成されることが好ましい。第2の末端キャッ
プ13には、ケーブルアセンブリ31を通すための少な
くとも1個の開口が設けられている。かかる開口とケー
ブルアセンブリ31の金属外被とはろう付け部21によ
って封止状態で接合され、それによって装置10内の通
路10’ に対する防湿性の封止部が形成されている。 リード線19a〜19b並びに電位プローブ17a〜1
7eおよび17a’ 〜17e’ は、たとえばスポッ
ト溶接部(図示せず)により、ケーブルアセンブリ31
中のそれぞれの導線に対して電気的に接続されている。 また、センサ手段内の温度勾配に原因する電位変化を抑
制すると共に、原子炉の炉心内に配置された場合におけ
るセンサ手段の内部と外部と間の差圧を低減させるため
、センサ手段を原子炉の炉心内に配置した場合にそれを
包囲する冷却水の圧力を補償し得る適当な圧力の下でヘ
リウムまたはその他の伝熱ガスを封入することが好まし
い。
【0032】腐食の監視は逆転直流電位法によって行う
ことが好ましい。そのためには、極性の逆転する直流を
センサ手段に印加することによってセンサ手段中に電位
勾配が発生される。なお、逆転直流電位法の使用は本発
明の実施にとって不可欠なものではないことに留意すべ
きである。すなわち、センサ手段の内部に電位勾配を発
生させるために役立つならば、任意の手段を使用し得る
のである。かかる目的を達成するためには、センサ手段
に直流を印加しさえすれば事足りる。電位プローブの電
圧は、約0.1マイクロボルトから12ボルトまでの広
い範囲内にあればよい。とは言え、余分のノイズおよび
ドリフトを回避すると共に、センサ手段の腐食に対する
電気化学的な影響を抑制するため、電位をマイクロボル
トの範囲内に維持することが望ましい。
【0033】電位をマイクロボルトの範囲内に維持する
ことが所望される場合には、電位プローブから得られた
電位測定値を増幅することが必要となることがある。な
お、マイクロボルトの範囲内の電位の測定を可能にする
ためには、100000倍以上の増幅率が必要となるこ
とがある。増幅器を使用する場合には、長期ドリフトの
小さい増幅器(すなわち、1年当り2マイクロボルト未
満のドリフトを示す増幅器)が好適である。このような
増幅器を使用する場合には、極性逆転の周期は増幅器の
整定時間によって制限されることが多い。なお、約10
00×の利得を有する増幅器については1/2 秒の逆
転周期が適当である。
【0034】増幅器のゼロドリフトを回避すると共に、
リード線および電位プローブの接続点において生じる熱
起電力に原因するドリフトを回避するため、直流の極性
を周期的に逆転させることが好ましい。極性の逆転する
直流を用いて測定を行えば、ゼロ電圧を供給しながら測
定を行う必要が無くなる。ゼロ電圧における測定の必要
が無くなれば、増幅器のゼロドリフトに原因する誤差が
排除される。なお、毎秒約0.5〜4回の範囲内の速度
で直流の極性を逆転させることが好ましい。それよりも
早い速度で極性を逆転させると、交流の使用に付随する
ような問題が引起こされる。すなわち、センサ手段の表
面付近の電流密度が内層部分における電流密度よりも高
くなるという「表皮効果」が生じるのである。他方、毎
秒0.5回よりも遅い速度で極性を逆転させると、電位
の読取り値が少なくなり、従って腐食に原因する横断面
積の変化の検出能力が低下する。なお、直流の極性を逆
転する速度は使用する装置(たとえば増幅器)の整定時
間によって制限されることがある。直流の極性を逆転す
るためには、任意適宜のスイッチング素子を使用するこ
とができる。なお、0.1%未満の小さいドリフト特性
および0.1%未満の小さい分散を示すようなスイッチ
ング素子が好適である。かかるスイッチング素子は、汎
用の計算機またはその他の制御手段(たとえばタイマ)
によって制御することができる。
【0035】第1の電位プローブ対および第2の電位プ
ローブ対の間における電位差は、導体上における1対の
プローブ間の電圧を測定するために役立つ通常の手段に
よって検出することができる。かかる電位プローブは、
電線、ケーブル、母線などのごとき導線を単純な接点、
ねじ、溶接部などによってセンサ手段に接続したものか
ら成っていればよい。かかる導線は、電圧計またはアナ
ログ−ディジタル変換器のごとき電圧測定装置への電気
伝導を可能にするようなやり方でセンサ手段に接続され
ている。
【0036】電位プローブ間の電位差を連続的に測定す
ることが好ましいが、電位差を間欠的に測定することも
差支えないのであって、腐食に原因するセンサ手段の横
断面積の変化に関する有用な情報を得ることができる。 なお、腐食の測定精度を高めるため、電位差をできるだ
け正確に測定することが望ましい。
【0037】電圧測定工程の検出能力を高めるため、複
数の読取り値を平均することにより、第1の電位プロー
ブ対および第2の電位プローブ対の間における電位差の
「平均測定値」が求められる。一般に、平均する読取り
値の数が多くなるほど検出能力は高くなる。
【0038】逆転直流電位法を使用する場合には、先ず
最初に、少なくとも10対の読取り値(すなわち、電流
の極性が正の場合に得られた10の読取り値および電流
の極性が負の場合に得られた10の読取り値)から各々
の電位プローブ対に関する1電流サイクル当りの平均読
取り値を計算することが好ましい。かかる正および負の
読取り値は、増幅器の整定時間が経過してからミリ秒の
範囲内において測定されることが好ましい。正の読取り
値の平均と負の読取り値の平均との差の1/2 が計算
され、そしてこれが1電流サイクル当りの平均読取り値
と見なされる。検出能力を高めるためには、約100〜
100000の電流サイクルについての読取り値を平均
することによって単一の「平均測定値」を求めることが
好ましい。これは、約1000〜1000000対の読
取り値を平均することに相当している。このように多数
の読取り値を平均することにより、測定値のSN比が向
上する。SN比が向上すれば、第1の電位プローブ対ま
たは第2の電位プローブ対の間における電位差のより小
さな変化を検出することができ、従って腐食に原因する
横断面積のより小さな変化を検出することができる。系
内のノイズにもよるが、10000対の読取り値から得
られた平均測定値を使用すれば、約0.1%の横断面積
変化を検出することができる。それよりも多くのノイズ
を含む系においては、所要の検出能力を得るためにより
多くの読取り値が必要となる。
【0039】読取り値を平均するためには、汎用のディ
ジタル計算機または所望の平均計算を行うように設計さ
れた計算機を使用することができる。更にまた、第1の
電位プローブ対または第2の電位プローブ対の間におけ
る電位差の読取り値を平均するための回路を計算機の代
りに使用することもできる。
【0040】ディジタル計算機により、現在の横断面積
を計算することができる。こうして得られたデータは、
視覚的記録装置または音響的警報装置のごとき通常の手
段によって操作員に伝達することができる。かかるデー
タはまた、自動制御機構に伝達することもできるし、あ
るいは以後の分析および解釈のために記憶させることも
できる。
【0041】センサ手段中を流れる電流と電位差の測定
値との間の関係は、下記の比例式によって与えられる。
【0042】
【数3】 上記式中、Vは電位差(または電圧)の測定値、Iは電
流、そしてRは抵抗である。電流はリード線を通して供
給される電流入力によって一定に保たれるのに対し、抵
抗はセンサ手段における放射線損傷および円筒形部分の
腐食に原因する横断面積の減少に応じて変化する。それ
故、腐食に原因する横断面積の減少を次のようにして監
視することができる。すなわち、横断面積A1 を有す
る刻み目のある部分12上に距離L1 だけ離隔して設
置された第1の電位プローブ対17cおよび17dの間
における電圧V1 が測定され、また横断面積A2 を
有する参照部分(すなわち、棒15)上に距離L2 だ
け離隔して設置された第2の電位プローブ対17aおよ
び17bの間における電圧V2 が測定される。これら
の電圧V1 およびV2 は、上記のごとき「平均測定
値」法に従って求めることができる。これらの電圧V1
 およびV2 は下記の比例式によって表わされる。
【0043】
【数4】
【0044】
【数5】 上記式中、ρは当業界において材料の抵抗率として知ら
れる定数であって、それは温度、組成、結晶構造および
格子欠陥のごとき因子に依存する。Iおよびρは円筒形
部分および参照部分の両方にとって同じであるから、下
記の比例式が得られる。
【0045】
【数6】 腐食の発生後においては、第1の電位プローブ対の間に
おける円筒形部分の現在の横断面積Ai は下記の比例
式に従って求めることができる。
【0046】
【数7】 センサ部分10Aが平均直径D1 (すなわち、内径と
外径との平均値)を有する円筒形部分から成る場合には
、第1の電位プローブ対の間における円筒形部分の現在
の肉厚ti は下記の比例式に従って求めることができ
る。
【0047】
【数8】 円筒形部分の様々な区域(たとえば、上記の装置につい
て示された平滑な部分および刻み目のある部分)におけ
る電位変化を測定するため、円筒形部分に沿って複数対
の第1の電位プローブを設置し得ることを理解すべきで
ある。その場合には、上記の比例式中にそれぞれの第1
の電位プローブ対の間における距離および電圧測定値を
代入すれば、それぞれの区域における現在の横断面積が
求められる。更にまた、円筒形部分の内面の特定の位置
(たとえば、刻み目のある部分の始点および終点)にお
いて、複数対の第1の電位プローブを円周方向に沿って
設置することもできる。
【0048】図1について説明すれば、第1の電位プロ
ーブ17dおよび17d’ が刻み目のある部分12の
一端に設置されていると共に、第1の電位プローブ17
cおよび17c’ が刻み目のある部分12の他端に設
置されている。このように、刻み目のある部分12の境
界に2対の第1の電位プローブが設置されている。この
場合、各対の第1の電位プローブ間における電圧を測定
すれば、各対の第1の電位プローブ間の局限された区域
に関する現在の横断面積が求められる。また、複数対の
第1の電位プローブ間における平均電圧を測定すれば、
複数対の第1の電位プローブ間における現在の平均横断
面積が求められる。たとえば、第1の電位プローブ17
dおよび17d’ を電気的に接続すると共に、第1の
電位プローブ17cおよび17c’ を電気的に接続す
ることができる。その結果、これら2対の第1の電位プ
ローブ間における平均電圧が測定され、従って刻み目の
ある部分12における現在の平均横断面積がそれから計
算されることになる。
【0049】測定される電位は上記のごとくに横断面積
の関数であるから、横断面積が減少すればより鋭敏な電
位測定が可能となり、それによって横断面積のより小さ
い変化を検出することができる。たとえば、上記のごと
きセンサ手段の円筒形部分の肉厚が30ミルから10ミ
ルに減少すると、電位測定の感度は3倍に上昇する。し
かしながら、このように小さい横断面積を有する円筒形
部分はセンサ手段を取巻く冷却水の圧力によって潰れて
しまうことがある。それ故、本発明の装置に関する別の
実施の態様に従えば、円筒形部分の内面に円周方向の溝
を形成することによって円筒形部分の一部の肉厚(また
は横断面積)が減少させられる。かかる溝の寸法は、原
子炉の炉心内に存在する冷却水の圧力に耐えるために必
要な円筒形部分の構造強度が保持されるように選定され
る。このように横断面積の減少した部分の電位を測定す
るため、溝の始点および終点と電気的に接触するように
して少なくとも1対の第1の電位プローブが設置される
。その結果、センサ手段の円筒形部分が所要の構造強度
を保持しながら、横断面積の減少した部分(すなわち、
円筒形部分の外面と溝との間に挟まれた部分)に関して
高感度の電位測定が達成されることになる。
【0050】以上、本発明の好適な実施の態様を詳細に
説明したが、本発明の範囲はもっぱら前記特許請求の範
囲によって規定されるのであって、上記の説明中に記載
された特定の事項によって制限されないことは言うまで
もない。すなわち、上記のごとき実施の態様以外にも、
本発明の精神および範囲から逸脱することなしに様々な
変更態様が可能であることを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくセンサ手段の部分断面図である
【符号の説明】
10  本発明の装置 10A  センサ部分 10B  スリーブ部分 10’   通路 11  第1の末端キャップ 12  刻み目のある部分 13  第2の末端キャップ 14  移行部材 15  棒 16  平滑な部分 17  電位プローブ 18  溶接部 19  リード線 20  スリーブ 21  ろう付け部 24  円筒形部分 31  ケーブルアセンブリ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (a) 基部から伸びて内部に環状の
    通路を規定する側壁を有する円筒形部分と、前記通路内
    に配置されかつ電流を通過させ得るようにして前記基部
    に取付けられた参照部分とを含むと共に、前記参照部分
    が腐食を受けないように密封されているセンサ手段、(
    b) 前記センサ手段と電気的に接触するように設置さ
    れ、そして前記センサ手段中に電流を流すために役立つ
    リード線、並びに(c) 前記センサ手段と電気的に接
    触するように設置され、そして前記円筒形部分および前
    記参照部分の電位を測定するために役立つ電位プローブ
    の諸要素から成ることを特徴とする、原子炉の炉心内に
    存在する部材の腐食を監視するための装置。
  2. 【請求項2】  前記センサ手段が末端部材および移行
    部材により密封されていて、前記末端部材は原子炉の炉
    心内における腐食に耐える材料から成り、前記移行部材
    は前記円筒形部分および前記末端部材に対して溶接し得
    る適合性材料から成り、かつ前記円筒形部分、前記移行
    部材および前記末端部材を互いに溶接することによって
    前記通路に対する防湿性の封止構造が形成されている請
    求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】  前記円筒形部分が前記通路に面した内
    面およびそれの反対側に位置する外面を有し、かつ前記
    外面が刻み目のある区域および平滑な区域を有する請求
    項1記載の装置。
  4. 【請求項4】  前記円筒形部分が前記通路に面した内
    面およびそれの反対側に位置する外面を有し、かつ前記
    円筒形部分の横断面積が前記内面に設けられた円周方向
    の溝のために減少している請求項1記載の装置。
  5. 【請求項5】  (a) 放射線に暴露されると共に腐
    食を受けるような外面を有する横断面積A1 の円筒形
    部分と、放射線に暴露されるが炉心内の水に原因する腐
    食を受けることはない横断面積A2 の参照部分とを含
    むセンサ手段を監視すべき部材の近傍に配置し、(b)
     距離L1 だけ離隔した少なくとも1対の第1の電位
    プローブを前記円筒形部分と電気的に接触するようにし
    て配置し、(c) 距離L2 だけ離隔した少なくとも
    1対の第2の電位プローブを前記参照部分と電気的に接
    触するようにして配置し、(d) 前記センサ手段中に
    電流を流すことにより、前記円筒形部分および前記参照
    部分中に電位勾配を発生させ、(e) 前記1対の第1
    の電位プローブ間における電圧V1 を測定し、(f)
     前記1対の第2の電位プローブ間における電圧V2 
    を測定し、次いで(g) 比例式【数1】 に従って前記1対の第1の電位プローブ間における前記
    円筒形部分の現在の横断面積Ai を計算する諸工程か
    ら成ることを特徴とする、原子炉の炉心内に存在する部
    材の腐食を監視するための方法。
  6. 【請求項6】  前記センサ手段中に流される電流の極
    性が周期的に逆転される請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】  前記円筒形部分が平均直径D1 の円
    形横断面を有する場合において、前記1対の第1の電位
    プローブ間における前記横断面の現在の肉厚ti が比
    例式【数2】 に従って計算される請求項5記載の方法。
  8. 【請求項8】  (a) 第1の末端から第2の末端に
    まで伸びる側壁から成っていて、前記側壁は前記第1の
    末端に第1の開口を有すると共に前記第2の末端に第2
    の開口を有し、前記側壁は外面、内部空間、および前記
    第1の末端から前記第2の末端にまでわたって前記内部
    空間内に存在する第1の環状通路を有し、かつ前記外面
    は少なくとも1つの刻み目のある区域を含むような概し
    て円筒形のセンサ部材、(b) 前記第1の環状通路が
    実質的に水分を含まない状態に維持されるようにするた
    め前記第1の開口に封止状態で接合された概して円形の
    第1の末端キャップ、(c) 前記第1の環状通路内に
    配置されかつ前記第1の末端キャップに取付けられた細
    長い棒、(d) 特定の金属から作製されかつ第1のス
    リーブ末端から第2のスリーブ末端にまで伸びるスリー
    ブ側壁から成っていて、前記スリーブ側壁は前記第1の
    スリーブ末端に第1のスリーブ開口を有すると共に前記
    第2のスリーブ末端に第2のスリーブ開口を有し、かつ
    前記スリーブ側壁は内部空間および前記第1のスリーブ
    末端から前記第2のスリーブ末端にまでわたって前記内
    部空間内に存在する第2の環状通路を有するような概し
    て円筒形のスリーブ、(e) 前記センサ部材および前
    記スリーブに対して適合性を有する特定の金属から作製
    されかつ第1の移行部材末端から第2の移行部材末端に
    まで伸びる移行部材側壁から成っていて、前記移行部材
    側壁は前記第1の移行部材末端に第1の移行部材開口を
    有すると共に前記第2の移行部材末端に第2の移行部材
    開口を有し、前記移行部材側壁は前記第1の移行部材末
    端から前記第2の移行部材末端にまでわたって存在する
    第3の環状通路を有し、しかも前記第1の移行部材末端
    が前記センサ部材の前記第2の末端に連結されかつ前記
    第2の移行部材末端が前記スリーブの前記第1のスリー
    ブ末端に連結される結果として、前記第1、第2および
    第3の環状通路は概して同心状態で接続されると共に、
    前記第1、第2および第3の環状通路は実質的に水分を
    含まない状態に維持されるような概して円筒形の移行部
    材、(f) 前記センサ部材の内面と電気的に接触しか
    つ前記センサ部材の内面から前記第1、第2および第3
    の環状通路を通って絶縁状態で伸びている第1のリード
    線、(g) 前記棒と電気的に接触しかつ前記棒から前
    記第1、第2および第3の環状通路を通って絶縁状態で
    伸びている第2のリード線、(h) 前記センサ部材の
    内面および前記棒と電気的に接触しかつ前記センサ部材
    の内面および前記棒から前記第1、第2および第3の環
    状通路を通って絶縁状態で伸びている少なくとも2本の
    電位プローブ、並びに(i) 前記第1、第2および第
    3の環状通路が実質的に水分を含まない状態に維持され
    るようにするため前記スリーブの前記第2のスリーブ末
    端に封止状態で接合され、かつ防湿性の封止部を介して
    前記電位プローブと前記第1および第2のリード線とを
    通過させるために設けられた少なくとも1個の開口を有
    する第2の末端キャップの諸要素から成ることを特徴と
    する、原子炉の炉心内に存在する部材の腐食を監視する
    ための装置。
  9. 【請求項9】  前記センサ部材および前記棒が部材と
    同じくジルコニウム合金材料からなっている請求項8記
    載の装置。
  10. 【請求項10】  前記移行部材がステンレス鋼および
    ジルコニウム合金から構成されていて、前記第1の移行
    部材末端はジルコニウム合金から成りかつ前記第2の移
    行部材末端はステンレス鋼から成る請求項9記載の装置
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