JPH04300645A - 凝集性微粒子の解砕分散方法 - Google Patents
凝集性微粒子の解砕分散方法Info
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- JPH04300645A JPH04300645A JP3090064A JP9006491A JPH04300645A JP H04300645 A JPH04300645 A JP H04300645A JP 3090064 A JP3090064 A JP 3090064A JP 9006491 A JP9006491 A JP 9006491A JP H04300645 A JPH04300645 A JP H04300645A
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Landscapes
- Colloid Chemistry (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は凝集性微粒子の解砕分散
方法に関するものである。
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に一次粒子の平均粒径が10μm以
下である微粒子は、その材質の如何を問わず、通常の環
境条件下において高い凝集性を有し、そのため、複数の
一次粒子が凝集して高次の凝集粒子が形成された状態と
なっている。このため、一次粒子の平均粒径が小さいこ
とによる特性を凝集性微粒子に求めることは、実際上、
不可能である。
下である微粒子は、その材質の如何を問わず、通常の環
境条件下において高い凝集性を有し、そのため、複数の
一次粒子が凝集して高次の凝集粒子が形成された状態と
なっている。このため、一次粒子の平均粒径が小さいこ
とによる特性を凝集性微粒子に求めることは、実際上、
不可能である。
【0003】例えば、重合法によるポリスチレン系粒子
の製造においては、その製造条件を制御することにより
、その一次粒子の平均粒径が例えば10nm〜10μm
であってしかも粒径分布が非常にシャープなポリスチレ
ン系微粒子を製造することが可能である。しかしながら
、このようなポリスチレン系微粒子は、一次粒子の平均
粒径が小さいことが主な原因となって非常に高い凝集性
を示し、高次の凝集粒子を形成するため、実際上、一次
粒子としての特性が失われて非常にブロードな粒径分布
を有する粒子群として挙動する。これは、セラミックス
や金属超微粒子についても同様である。
の製造においては、その製造条件を制御することにより
、その一次粒子の平均粒径が例えば10nm〜10μm
であってしかも粒径分布が非常にシャープなポリスチレ
ン系微粒子を製造することが可能である。しかしながら
、このようなポリスチレン系微粒子は、一次粒子の平均
粒径が小さいことが主な原因となって非常に高い凝集性
を示し、高次の凝集粒子を形成するため、実際上、一次
粒子としての特性が失われて非常にブロードな粒径分布
を有する粒子群として挙動する。これは、セラミックス
や金属超微粒子についても同様である。
【0004】然るに、小さな平均粒径を有し、しかも粒
径分布のシャープな微粒子であって実際上一次粒子とし
て挙動し、従って一次粒子としての特性が発揮される微
粒子の提供が、多くの技術の分野において強く要求され
ている。例えば、各種の標準粒子としての用途、あるい
は微小間隙を形成するためのスペーサ粒子としての用途
において、そのような微粒子の出現が求められている。
径分布のシャープな微粒子であって実際上一次粒子とし
て挙動し、従って一次粒子としての特性が発揮される微
粒子の提供が、多くの技術の分野において強く要求され
ている。例えば、各種の標準粒子としての用途、あるい
は微小間隙を形成するためのスペーサ粒子としての用途
において、そのような微粒子の出現が求められている。
【0005】従来、微粒子のエアロゾルを得るための技
術としては、例えば、水、アルコールなどの液状の媒体
中に微粒子を分散させてなる分散液を用意し、これを噴
霧して当該微粒子を含有する微小液滴を形成し、この微
小液滴の液体を蒸発させて除去し乾燥する方法が知られ
ている。しかしながら、この方法においては、分散液の
噴霧工程および微小液滴の乾燥工程における効率がきわ
めて低く、蒸発を高い効率で達成するために揮発性の有
機物質よりなる媒体を用いるときはその回収に大きな問
題があり、従って多量のエアロゾルの製造が困難である
。しかも、単一の微小液滴中に含有される微粒子の数を
制御することが困難であって、噴霧によって形成される
微小液滴は、その多くのものが複数の一次粒子を含有す
るものとなってしまい、更に複数の微小液滴の合体も生
ずるため、最終的に得られるエアロゾルは、非凝集粒子
として存在する一次粒子の全粒子に占める割合が非常に
小さく、例えば粒子濃度が107 個/リットルのエア
ロゾルの場合にはその割合は30%以下となる。
術としては、例えば、水、アルコールなどの液状の媒体
中に微粒子を分散させてなる分散液を用意し、これを噴
霧して当該微粒子を含有する微小液滴を形成し、この微
小液滴の液体を蒸発させて除去し乾燥する方法が知られ
ている。しかしながら、この方法においては、分散液の
噴霧工程および微小液滴の乾燥工程における効率がきわ
めて低く、蒸発を高い効率で達成するために揮発性の有
機物質よりなる媒体を用いるときはその回収に大きな問
題があり、従って多量のエアロゾルの製造が困難である
。しかも、単一の微小液滴中に含有される微粒子の数を
制御することが困難であって、噴霧によって形成される
微小液滴は、その多くのものが複数の一次粒子を含有す
るものとなってしまい、更に複数の微小液滴の合体も生
ずるため、最終的に得られるエアロゾルは、非凝集粒子
として存在する一次粒子の全粒子に占める割合が非常に
小さく、例えば粒子濃度が107 個/リットルのエア
ロゾルの場合にはその割合は30%以下となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
技術によれば、凝集性微粒子を高い効率で解砕分散する
ことができず、非凝集粒子として存在する一次粒子の割
合が大きい凝集性微粒子のエアロゾルを得ることができ
ない。
技術によれば、凝集性微粒子を高い効率で解砕分散する
ことができず、非凝集粒子として存在する一次粒子の割
合が大きい凝集性微粒子のエアロゾルを得ることができ
ない。
【0007】本発明は、以上の事情に基づいてなされた
ものであって、その目的は、凝集性微粒子を高い効率で
解砕分散することができ、非凝集粒子として存在する一
次粒子の割合が大きいエアロゾルを得ることができ、従
って当該凝集性微粒子の一次粒子としての特性を利用す
ることを可能とする凝集性微粒子の解砕分散方法を提供
することにある。
ものであって、その目的は、凝集性微粒子を高い効率で
解砕分散することができ、非凝集粒子として存在する一
次粒子の割合が大きいエアロゾルを得ることができ、従
って当該凝集性微粒子の一次粒子としての特性を利用す
ることを可能とする凝集性微粒子の解砕分散方法を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の凝集性微粒子の
解砕分散方法は、液化ガスよりなる媒体物質中に一次粒
子の平均粒径が10μm以下である凝集性微粒子が投入
された混合系を用意し、この混合系を前記液化ガスが気
化する条件下に置くことにより、当該液化ガスの気体中
に前記凝集性微粒子が解砕されて分散された状態のエア
ロゾルを得る点に特徴を有する。
解砕分散方法は、液化ガスよりなる媒体物質中に一次粒
子の平均粒径が10μm以下である凝集性微粒子が投入
された混合系を用意し、この混合系を前記液化ガスが気
化する条件下に置くことにより、当該液化ガスの気体中
に前記凝集性微粒子が解砕されて分散された状態のエア
ロゾルを得る点に特徴を有する。
【0009】以下、図面により、本発明について具体的
に説明する。本発明においては、図1に示すように、密
閉状の容器本体1の外表面にジャケット2を設けてなる
エアロゾル発生用容器3を用い、この容器本体1内に、
沸点(常圧下の沸点、以下において同じ)が−196
℃の液体窒素を充填し、更に一次粒子の平均粒径が10
μm以下、例えば0.38μmのポリスチレン系微粒子
を投入して液状の媒体物質と凝集性微粒子との混合系M
を調製する。
に説明する。本発明においては、図1に示すように、密
閉状の容器本体1の外表面にジャケット2を設けてなる
エアロゾル発生用容器3を用い、この容器本体1内に、
沸点(常圧下の沸点、以下において同じ)が−196
℃の液体窒素を充填し、更に一次粒子の平均粒径が10
μm以下、例えば0.38μmのポリスチレン系微粒子
を投入して液状の媒体物質と凝集性微粒子との混合系M
を調製する。
【0010】このような混合系Mの調製後、ジャケット
2に加熱用流体を供給し、これによって容器本体1を外
部から加熱する。この状態においては、容器本体1内の
液体窒素は、外部からの熱によってある気化速度で気化
するが、このときに、当該液体窒素中に混合されている
ポリスチレン系微粒子が気化する窒素に伴われて混合系
Mから容器本体1内の上部の気相G中に移動してエアロ
ゾルが形成される。そして容器本体1の上端に連通する
よう設けられたエアロゾル排出管4のバルブ5を開いて
エアロゾル排出口6を開放すると、このエアロゾル排出
口6から、ポリスチレン系微粒子が解砕されて窒素ガス
中に分散された状態のエアロゾルが排出される。
2に加熱用流体を供給し、これによって容器本体1を外
部から加熱する。この状態においては、容器本体1内の
液体窒素は、外部からの熱によってある気化速度で気化
するが、このときに、当該液体窒素中に混合されている
ポリスチレン系微粒子が気化する窒素に伴われて混合系
Mから容器本体1内の上部の気相G中に移動してエアロ
ゾルが形成される。そして容器本体1の上端に連通する
よう設けられたエアロゾル排出管4のバルブ5を開いて
エアロゾル排出口6を開放すると、このエアロゾル排出
口6から、ポリスチレン系微粒子が解砕されて窒素ガス
中に分散された状態のエアロゾルが排出される。
【0011】ここに、ジャケット2に供給する加熱用流
体としては、脱水乾燥した室温の空気を好ましく利用す
ることができるが、これに限定されるものではない。ま
た、ジャケット2内の空間を減圧状態とし、これによっ
て容器本体1をジャケット2によって断熱状態に維持す
る手段も適宜利用することもできる。以上において、混
合系Mにおけるポリスチレン系微粒子の割合は、特に制
限されるものではないが、通常10重量%以下、例えば
1〜2重量%である。また、液体窒素の気化速度も広い
範囲から選択することができる。
体としては、脱水乾燥した室温の空気を好ましく利用す
ることができるが、これに限定されるものではない。ま
た、ジャケット2内の空間を減圧状態とし、これによっ
て容器本体1をジャケット2によって断熱状態に維持す
る手段も適宜利用することもできる。以上において、混
合系Mにおけるポリスチレン系微粒子の割合は、特に制
限されるものではないが、通常10重量%以下、例えば
1〜2重量%である。また、液体窒素の気化速度も広い
範囲から選択することができる。
【0012】以上の方法により、混合系Mにおける凝集
性微粒子であるポリスチレン系微粒子が高い効率で一次
粒子に解砕され、気化した液体窒素の気化気体中に非凝
集粒子として分散されてエアロゾルが形成される現象が
生ずることは、非常に驚くべきことであり、全く予想さ
れないことである。このような現象が生ずることの理由
乃至メカニズムについては未だ解明されていないが、混
合系Mにおいて、ポリスチレン系微粒子の表面状態が液
体窒素に接触することによって変化し、その結果、ポリ
スチレン系微粒子に凝集力を与えている原因が除去され
、あるいは凝集性の程度が大幅に緩和されて少なくとも
液体窒素の気化が生ずるときまでの過程において解砕さ
れ、気化した窒素ガスに伴って気相Gに飛び出すものと
考えられる。
性微粒子であるポリスチレン系微粒子が高い効率で一次
粒子に解砕され、気化した液体窒素の気化気体中に非凝
集粒子として分散されてエアロゾルが形成される現象が
生ずることは、非常に驚くべきことであり、全く予想さ
れないことである。このような現象が生ずることの理由
乃至メカニズムについては未だ解明されていないが、混
合系Mにおいて、ポリスチレン系微粒子の表面状態が液
体窒素に接触することによって変化し、その結果、ポリ
スチレン系微粒子に凝集力を与えている原因が除去され
、あるいは凝集性の程度が大幅に緩和されて少なくとも
液体窒素の気化が生ずるときまでの過程において解砕さ
れ、気化した窒素ガスに伴って気相Gに飛び出すものと
考えられる。
【0013】例えば、凝集性微粒子が凝集することの原
因の一つは、当該微粒子に吸着されている水の影響であ
ると考えられるが、この水が低沸点の液体窒素中におい
て、あるいは液体窒素が気化するときに微粒子間の結合
力が失われる現象が生じている可能性があると考えられ
る。
因の一つは、当該微粒子に吸着されている水の影響であ
ると考えられるが、この水が低沸点の液体窒素中におい
て、あるいは液体窒素が気化するときに微粒子間の結合
力が失われる現象が生じている可能性があると考えられ
る。
【0014】以上のようにして得られるエアロゾルは、
窒素ガス中にポリスチレン系微粒子が分散されたもので
あり、例えばポリスチレン系微粒子の密度が1×104
個/cc以上のエアロゾルが得られる。しかも、この
エアロゾルは、非凝集粒子として存在する一次粒子の数
の割合が多いものであり、例えば非凝集粒子として存在
する一次粒子の全粒子に占める割合が40%以上ものエ
アロゾルを得ることができる。従って、当該エアロゾル
を例えばインパクター処理して凝集粒子を除去すること
により、非凝集粒子としての一次粒子のみが分散された
エアロゾルを得ることができ、これを用いることにより
、当該ポリスチレン系微粒子の一次粒子としての特性を
実際に利用することができる。
窒素ガス中にポリスチレン系微粒子が分散されたもので
あり、例えばポリスチレン系微粒子の密度が1×104
個/cc以上のエアロゾルが得られる。しかも、この
エアロゾルは、非凝集粒子として存在する一次粒子の数
の割合が多いものであり、例えば非凝集粒子として存在
する一次粒子の全粒子に占める割合が40%以上ものエ
アロゾルを得ることができる。従って、当該エアロゾル
を例えばインパクター処理して凝集粒子を除去すること
により、非凝集粒子としての一次粒子のみが分散された
エアロゾルを得ることができ、これを用いることにより
、当該ポリスチレン系微粒子の一次粒子としての特性を
実際に利用することができる。
【0015】以上の例において、容器本体1にガス導入
口を設けて容器本体1内の気相Gに窒素ガスを供給しな
がら当該混合系Mの液体窒素の気化を行うこともでき、
この場合には、供給する窒素ガスの流量を調整すること
により、更に高い効率でエアロゾルを得ることができ、
また得られるエアロゾルにおける分散粒子の密度を制御
することができる。または容器本体1に高圧の窒素ガス
を供給することによって気相Gの圧力を高くし、これに
よってエアロゾル排出口6からのエアロゾルの排出の程
度を制御することも可能である。
口を設けて容器本体1内の気相Gに窒素ガスを供給しな
がら当該混合系Mの液体窒素の気化を行うこともでき、
この場合には、供給する窒素ガスの流量を調整すること
により、更に高い効率でエアロゾルを得ることができ、
また得られるエアロゾルにおける分散粒子の密度を制御
することができる。または容器本体1に高圧の窒素ガス
を供給することによって気相Gの圧力を高くし、これに
よってエアロゾル排出口6からのエアロゾルの排出の程
度を制御することも可能である。
【0016】また、混合系M中にその先端が没するよう
にガス導入管を設けて混合系M中に窒素ガスをバブリン
グさせながら供給することも可能であり、この場合には
窒素ガスのバブリングによる混合系Mの撹拌効果を同時
に得ることができる。更に、エアロゾル排出管をその内
端が混合系M中に没するように設けることもでき、この
場合には、当該エアロゾル排出管の内部において、液体
窒素の気化が生じてそのエアロゾル排出口6から同様の
エアロゾルが排出される。そして、この場合には、容器
本体1内に高圧の窒素ガスを供給することによって気相
Gの圧力を高くし、これによってエアロゾル排出口6か
らのエアロゾルの排出速度を大きくすることができる。
にガス導入管を設けて混合系M中に窒素ガスをバブリン
グさせながら供給することも可能であり、この場合には
窒素ガスのバブリングによる混合系Mの撹拌効果を同時
に得ることができる。更に、エアロゾル排出管をその内
端が混合系M中に没するように設けることもでき、この
場合には、当該エアロゾル排出管の内部において、液体
窒素の気化が生じてそのエアロゾル排出口6から同様の
エアロゾルが排出される。そして、この場合には、容器
本体1内に高圧の窒素ガスを供給することによって気相
Gの圧力を高くし、これによってエアロゾル排出口6か
らのエアロゾルの排出速度を大きくすることができる。
【0017】以上、凝集性微粒子としてポリスチレン系
微粒子を用い、液化ガスとして液体窒素を用いる場合を
代表的な例として説明したが、本発明の方法においては
凝集性微粒子の種類が限定されるものではなく、種々の
有機微粒子および無機微粒子を用いることができる。
微粒子を用い、液化ガスとして液体窒素を用いる場合を
代表的な例として説明したが、本発明の方法においては
凝集性微粒子の種類が限定されるものではなく、種々の
有機微粒子および無機微粒子を用いることができる。
【0018】有機微粒子の具体例としては、スチレン、
メタクリル酸エステル、その他のビニルモノマーから得
られる重合体または共重合体、並びにエポキシ樹脂、フ
ェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリベンゾグアナミン樹
脂、ポリアミド樹脂、シリコーン樹脂などの種々の重合
体または共重合体の微粒子を挙げることができる。無機
微粒子の具体例としては、各種金属、非金属、セラミッ
クスなどの微粒子を挙げることができる。
メタクリル酸エステル、その他のビニルモノマーから得
られる重合体または共重合体、並びにエポキシ樹脂、フ
ェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリベンゾグアナミン樹
脂、ポリアミド樹脂、シリコーン樹脂などの種々の重合
体または共重合体の微粒子を挙げることができる。無機
微粒子の具体例としては、各種金属、非金属、セラミッ
クスなどの微粒子を挙げることができる。
【0019】本発明において、用いる凝集性微粒子の形
状などは特に限定されるものではないが、例えば或る凝
集性微粒子の一次粒子としての粒径が均一である特性を
利用する場合には、当該凝集性微粒子として、その一次
粒子が実質的に球形であり、その粒径分布がシャープで
例えば粒径の変動係数〔(粒径の標準偏差)/(平均粒
径)×100 〕が3%以下であるような微粒子を用い
るのが好適である。既述のポリスチレン系微粒子は、こ
のような微粒子の代表的な例である。
状などは特に限定されるものではないが、例えば或る凝
集性微粒子の一次粒子としての粒径が均一である特性を
利用する場合には、当該凝集性微粒子として、その一次
粒子が実質的に球形であり、その粒径分布がシャープで
例えば粒径の変動係数〔(粒径の標準偏差)/(平均粒
径)×100 〕が3%以下であるような微粒子を用い
るのが好適である。既述のポリスチレン系微粒子は、こ
のような微粒子の代表的な例である。
【0020】本発明の方法において、媒体として用いら
れる液化ガスは、常温常圧下でガス状の物質を液化させ
たものである。このような液化ガスとしては、例えばそ
の沸点が−5℃以下の液化ガスが好適であり、その具体
例としては、液体窒素以外には、液化メタン、液化エタ
ン、液化プロパン、液化ブタン、液化石油ガス、液体炭
酸および液体アルゴンを挙げることができる。実際に用
いる液化ガスは、用いる凝集性微粒子に対して不活性で
しかも取り扱いが容易であるものが好ましく、このよう
な観点から、液体窒素、液体炭酸および液体アルゴンが
好ましい。
れる液化ガスは、常温常圧下でガス状の物質を液化させ
たものである。このような液化ガスとしては、例えばそ
の沸点が−5℃以下の液化ガスが好適であり、その具体
例としては、液体窒素以外には、液化メタン、液化エタ
ン、液化プロパン、液化ブタン、液化石油ガス、液体炭
酸および液体アルゴンを挙げることができる。実際に用
いる液化ガスは、用いる凝集性微粒子に対して不活性で
しかも取り扱いが容易であるものが好ましく、このよう
な観点から、液体窒素、液体炭酸および液体アルゴンが
好ましい。
【0021】
【発明の効果】本発明の方法によれば、凝集性の高い微
粒子であっても、これを高い効率で解砕することができ
て非凝集粒子として存在する一次粒子の割合が大きいエ
アロゾルを得ることができる。従ってこのエアロゾルに
よれば、凝集性微粒子であっても、その一次粒子として
の特性を利用することができる。このエアロゾルは、当
該微粒子の特性にもよるが、例えば標準エアロゾルとし
てフィルターの検定に供することができ、また半導体ウ
エハーの汚染粒子の検出のための標準体の作製、その他
に利用することができ、あるいは微小間隙を形成するた
めのスペーサ粒子として利用することができる。
粒子であっても、これを高い効率で解砕することができ
て非凝集粒子として存在する一次粒子の割合が大きいエ
アロゾルを得ることができる。従ってこのエアロゾルに
よれば、凝集性微粒子であっても、その一次粒子として
の特性を利用することができる。このエアロゾルは、当
該微粒子の特性にもよるが、例えば標準エアロゾルとし
てフィルターの検定に供することができ、また半導体ウ
エハーの汚染粒子の検出のための標準体の作製、その他
に利用することができ、あるいは微小間隙を形成するた
めのスペーサ粒子として利用することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 実施例1 基本的に図1に示した構成を有する容量 0.3リット
ルの容器本体1を備えたエアロゾル発生用容器3を用い
、この容器本体1内に液体窒素 100ccと、平均粒
径が0.38μm、粒径の変動係数が 2.0%である
粒径分布のポリスチレン系微粒子を投入して混合系Mを
調製した。
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 実施例1 基本的に図1に示した構成を有する容量 0.3リット
ルの容器本体1を備えたエアロゾル発生用容器3を用い
、この容器本体1内に液体窒素 100ccと、平均粒
径が0.38μm、粒径の変動係数が 2.0%である
粒径分布のポリスチレン系微粒子を投入して混合系Mを
調製した。
【0023】次いでジャケット2内に加熱用流体として
温度25℃の乾燥窒素ガスを供給し、この状態を維持し
たまま、バルブ5を開いてエアロゾル排出口6を開放す
ると、このエアロゾル排出口6からポリスチレン微粒子
が窒素ガス中に分散されたエアロゾルが継続的に排出さ
れた。このエアロゾルは、ポリスチレン系微粒子の密度
が2×106 個/cc、非凝集粒子として存在する一
次粒子の全粒子に占める割合が85%のものであった。
温度25℃の乾燥窒素ガスを供給し、この状態を維持し
たまま、バルブ5を開いてエアロゾル排出口6を開放す
ると、このエアロゾル排出口6からポリスチレン微粒子
が窒素ガス中に分散されたエアロゾルが継続的に排出さ
れた。このエアロゾルは、ポリスチレン系微粒子の密度
が2×106 個/cc、非凝集粒子として存在する一
次粒子の全粒子に占める割合が85%のものであった。
【図1】エアロゾル発生用容器の一例を示す説明図であ
る。
る。
1 容器本体
2 ジャケット
3 エアロゾル発生用容器
4 エアロゾル排出管
5 バルブ
6 エアロゾル排出口
M 混合系
G 気相
Claims (1)
- 【請求項1】 液化ガスよりなる媒体物質中に一次粒
子の平均粒径が10μm以下である凝集性微粒子が投入
された混合系を用意し、この混合系を前記液化ガスが気
化する条件下に置くことにより、当該液化ガスの気化気
体中に前記凝集性微粒子が解砕されて分散された状態の
エアロゾルを得ることを特徴とする凝集性微粒子の解砕
分散方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3090064A JPH04300645A (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 凝集性微粒子の解砕分散方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3090064A JPH04300645A (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 凝集性微粒子の解砕分散方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04300645A true JPH04300645A (ja) | 1992-10-23 |
Family
ID=13988122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3090064A Pending JPH04300645A (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 凝集性微粒子の解砕分散方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04300645A (ja) |
-
1991
- 1991-03-28 JP JP3090064A patent/JPH04300645A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010731 |