JPH04300114A - 転削工具 - Google Patents
転削工具Info
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- JPH04300114A JPH04300114A JP8971291A JP8971291A JPH04300114A JP H04300114 A JPH04300114 A JP H04300114A JP 8971291 A JP8971291 A JP 8971291A JP 8971291 A JP8971291 A JP 8971291A JP H04300114 A JPH04300114 A JP H04300114A
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- chip
- supporter
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- cutting
- tool
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Links
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 title abstract 2
- 230000033001 locomotion Effects 0.000 claims abstract description 6
- 238000003801 milling Methods 0.000 claims description 10
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 2
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 2
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 230000026058 directional locomotion Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Milling Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般フライス加工等に
使用される転削工具であって、切刃としてスローアウェ
イチップ(以下、チップと略する。)が装着された転削
工具に関するものである。
使用される転削工具であって、切刃としてスローアウェ
イチップ(以下、チップと略する。)が装着された転削
工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】このような転削工具としては、例えば特
開平2−116408号公報に記載されているようなバ
リ取りカッターが知られている。このカッターは、カッ
ター本体の先端部にスローアウェイ式の一般切削刃とバ
リ取り刃とを取付け、上記バリ取り刃のコーナ角を負に
設定すると共に、バリ取り刃の切刃を一般切削刃の切刃
に対して、カッター本体の内方側に、かつカッター本体
の軸方向先端側に配置したものである。これらの一般切
削刃およびバリ取り刃は、カッター本体に設けられた装
着溝に装入され、サポータ、クサビ、あるいはシート等
によって該カッター本体の周方向に挟み込まれた状態で
固定されている。このような構成のバリ取りカッターで
は、一般切削刃が切削し残した部分を、負のコーナ角に
設定されたバリ取り刃によって、刃先先端側から切り落
としていくような切削を行うことにより、バリの発生を
防止することができるという利点を有している。
開平2−116408号公報に記載されているようなバ
リ取りカッターが知られている。このカッターは、カッ
ター本体の先端部にスローアウェイ式の一般切削刃とバ
リ取り刃とを取付け、上記バリ取り刃のコーナ角を負に
設定すると共に、バリ取り刃の切刃を一般切削刃の切刃
に対して、カッター本体の内方側に、かつカッター本体
の軸方向先端側に配置したものである。これらの一般切
削刃およびバリ取り刃は、カッター本体に設けられた装
着溝に装入され、サポータ、クサビ、あるいはシート等
によって該カッター本体の周方向に挟み込まれた状態で
固定されている。このような構成のバリ取りカッターで
は、一般切削刃が切削し残した部分を、負のコーナ角に
設定されたバリ取り刃によって、刃先先端側から切り落
としていくような切削を行うことにより、バリの発生を
防止することができるという利点を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
転削工具による切削加工にあって、一定水準以上の切削
精度を維持して良好な切削面を得るためには、上記一般
切削刃やバリ取り刃等のチップを工具本体にしっかりと
保持し、チップと被削材との接触や切削時の抵抗等によ
ってチップがずれ動かないようにすることが必要である
。しかしながら上記バリ取りカッターの如く、チップを
サポータ、クサビ、あるいはシート等によって挟装した
状態で固定した構成では、チップはカッター本体の周方
向にはしっかりと保持されているものの、これ以外の方
向には上記サポータ、クサビ、もしくはシート等の挟装
による押圧力によってのみ保持された状態となっている
。このため、上述したようなチップと被削材との接触や
切削時の抵抗により、チップがカッター本体の周方向以
外の方向に強い力を受けた場合には、チップがこれらの
方向にずれ動いて切刃の位置が変化してしまうおそれが
ある。
転削工具による切削加工にあって、一定水準以上の切削
精度を維持して良好な切削面を得るためには、上記一般
切削刃やバリ取り刃等のチップを工具本体にしっかりと
保持し、チップと被削材との接触や切削時の抵抗等によ
ってチップがずれ動かないようにすることが必要である
。しかしながら上記バリ取りカッターの如く、チップを
サポータ、クサビ、あるいはシート等によって挟装した
状態で固定した構成では、チップはカッター本体の周方
向にはしっかりと保持されているものの、これ以外の方
向には上記サポータ、クサビ、もしくはシート等の挟装
による押圧力によってのみ保持された状態となっている
。このため、上述したようなチップと被削材との接触や
切削時の抵抗により、チップがカッター本体の周方向以
外の方向に強い力を受けた場合には、チップがこれらの
方向にずれ動いて切刃の位置が変化してしまうおそれが
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために成されたもので、工具本体の先端部外周にサ
ポータを介してチップが装着され、かつこのチップを工
具本体の周方向に押圧して固定する固定手段とを具備し
てなる転削工具であって、上記サポータおよびチップの
それぞれに、互いに係合し合って該チップの工具本体軸
線方向の移動を拘束する係合部を形成したことを特徴と
するものである。
するために成されたもので、工具本体の先端部外周にサ
ポータを介してチップが装着され、かつこのチップを工
具本体の周方向に押圧して固定する固定手段とを具備し
てなる転削工具であって、上記サポータおよびチップの
それぞれに、互いに係合し合って該チップの工具本体軸
線方向の移動を拘束する係合部を形成したことを特徴と
するものである。
【0005】
【作用】本発明によれば、チップとサポータとの双方に
形成された互いに係合し合う係合部によってチップの工
具本体軸方向の移動が拘束されており、これによって該
方向へのチップの着座安定性の向上を図ることができる
。このため被削材との接触や切削時の抵抗等によってチ
ップに強い力が作用した場合でも、この力によってチッ
プがずれ動いてしまうような事態を避けることができ、
切刃の位置を常に一定に保持することが可能となる。
形成された互いに係合し合う係合部によってチップの工
具本体軸方向の移動が拘束されており、これによって該
方向へのチップの着座安定性の向上を図ることができる
。このため被削材との接触や切削時の抵抗等によってチ
ップに強い力が作用した場合でも、この力によってチッ
プがずれ動いてしまうような事態を避けることができ、
切刃の位置を常に一定に保持することが可能となる。
【0006】
【実施例】図1および図2は本発明の一実施例を示すバ
リ取りカッターの横断面図および底面図である。これら
の図に示されるように、本実施例では工具本体1の先端
部外周に、周方向に等間隔に6つのチップ取付座2が形
成されており、これらのチップ取付座2のそれぞれにチ
ップ3がサポータ4を介して装着され、クサビ5によっ
て固定された構成となっている。
リ取りカッターの横断面図および底面図である。これら
の図に示されるように、本実施例では工具本体1の先端
部外周に、周方向に等間隔に6つのチップ取付座2が形
成されており、これらのチップ取付座2のそれぞれにチ
ップ3がサポータ4を介して装着され、クサビ5によっ
て固定された構成となっている。
【0007】工具本体1は、工作機械の主軸に装着され
るその基端部が略円筒状を成し、一方、先端部が工具軸
線C方向先端側に向かうに従ってテーパ状に拡径する多
段円盤状に成形されており、さらに工具軸線Cに同軸的
に、上記主軸への取付穴11および取付用のボルト穴1
2が貫設されていて、さらに上記基端部の基端面にはキ
ー溝13が形成されている。
るその基端部が略円筒状を成し、一方、先端部が工具軸
線C方向先端側に向かうに従ってテーパ状に拡径する多
段円盤状に成形されており、さらに工具軸線Cに同軸的
に、上記主軸への取付穴11および取付用のボルト穴1
2が貫設されていて、さらに上記基端部の基端面にはキ
ー溝13が形成されている。
【0008】図3ないし図5は、この工具本体1の先端
部外周に形成されるチップ取付座2を示す図であるが、
これらの図に示されるように該チップ取付座2は、上記
サポータ4を介してチップ3が着座する着座部21と、
上記クサビ5が装入される装入溝22と、切削によって
生成された切屑が排出されるチップポケット23とから
概ね構成されている。上記着座部21は、その底面24
が工具本体1の回転方向(図2において反時計回り方向
)を向く面として成形され、またこの底面24に直交す
る壁面25は図1に示すように上記工具軸線Cに対して
斜交する方向に形成されている。さらに、この壁面25
の工具軸線C方向基端側には工具本体1の径方向外側に
突出する係止部26が形成されている。一方、上記装入
溝22はこの着座部21に連なって上記回転方向前方に
、かつ該着座部21の壁面25よりも工具本体1の径方
向内側にまで切り欠かれて形成されており、また上記チ
ップポケット23は、この装入溝22よりもさらに上記
回転方向前方側に工具本体1外周に向かって円弧状に切
り欠かれて成形されている。さらに上記着座部21の底
面23と装入溝22には、それぞれサポータ止めネジ2
7とクサビ5のクランプネジ28とが螺着せしめられる
ネジ穴29A,29Bが螺設されている。
部外周に形成されるチップ取付座2を示す図であるが、
これらの図に示されるように該チップ取付座2は、上記
サポータ4を介してチップ3が着座する着座部21と、
上記クサビ5が装入される装入溝22と、切削によって
生成された切屑が排出されるチップポケット23とから
概ね構成されている。上記着座部21は、その底面24
が工具本体1の回転方向(図2において反時計回り方向
)を向く面として成形され、またこの底面24に直交す
る壁面25は図1に示すように上記工具軸線Cに対して
斜交する方向に形成されている。さらに、この壁面25
の工具軸線C方向基端側には工具本体1の径方向外側に
突出する係止部26が形成されている。一方、上記装入
溝22はこの着座部21に連なって上記回転方向前方に
、かつ該着座部21の壁面25よりも工具本体1の径方
向内側にまで切り欠かれて形成されており、また上記チ
ップポケット23は、この装入溝22よりもさらに上記
回転方向前方側に工具本体1外周に向かって円弧状に切
り欠かれて成形されている。さらに上記着座部21の底
面23と装入溝22には、それぞれサポータ止めネジ2
7とクサビ5のクランプネジ28とが螺着せしめられる
ネジ穴29A,29Bが螺設されている。
【0009】図6は、このようなチップ取付座2に装着
されるチップ3を示すものである。このチップ3は超硬
合金等から一体的に成形されたものであって、図6に示
すように略正三角形の平板状をなすポジ型のチップであ
り、そのすくい面31と逃げ面32との交差稜線には上
記正三角形の角部にコーナ部33を有する切刃34が形
成されている。このコーナ部33は略シャープエッジに
成形されており、また切刃34のホーニング量は0かま
たは非常に微少なものとされている。なお、この切刃3
4と共に上記コーナ部33を挟む上記交差稜線の一端に
は被削材の底面仕上げ用の副切刃35が形成されている
。そして、当該チップ3の上記サポータ4への着座面3
6となる上記すくい面31とは反対側の面には、該着座
面36と逃げ面32との交差稜線の中央、すなわち該着
座面36がなす正三角形のそれぞれの辺の中央に、着座
面36からの平面視に円弧状に切り欠かれ、かつ上記す
くい面31側へ凹む切欠部37が形成されている。
されるチップ3を示すものである。このチップ3は超硬
合金等から一体的に成形されたものであって、図6に示
すように略正三角形の平板状をなすポジ型のチップであ
り、そのすくい面31と逃げ面32との交差稜線には上
記正三角形の角部にコーナ部33を有する切刃34が形
成されている。このコーナ部33は略シャープエッジに
成形されており、また切刃34のホーニング量は0かま
たは非常に微少なものとされている。なお、この切刃3
4と共に上記コーナ部33を挟む上記交差稜線の一端に
は被削材の底面仕上げ用の副切刃35が形成されている
。そして、当該チップ3の上記サポータ4への着座面3
6となる上記すくい面31とは反対側の面には、該着座
面36と逃げ面32との交差稜線の中央、すなわち該着
座面36がなす正三角形のそれぞれの辺の中央に、着座
面36からの平面視に円弧状に切り欠かれ、かつ上記す
くい面31側へ凹む切欠部37が形成されている。
【0010】さらに、このチップ3とチップ取付座2の
着座部21との間に介装されるサポータ4は、図7に示
すようにチップ3の上記着座面36に略同寸法の三角形
平板状の底板部41と、この三角形の一辺に沿い、該三
角形に対して直立する壁部42とが一体的に成形されて
構成されている。そして、これら底板部41と壁部42
との交差稜の中央には、上記チップ3の切欠部37に略
同形状かつ同寸法の円弧板状の係合部43が、該底板部
41および壁部42から隆起するように形成されている
。一方、上記壁部42の先端側の、チップ3装着時に上
記逃げ面32が当接する部分は該逃げ面32の傾斜に合
わせた傾斜面とされていて、チップ3装着時の逃げ面3
2の当り面44となっている。また、上記底板部41に
は上記サポータ止めネジ27が挿通される挿通穴45が
貫設されている。
着座部21との間に介装されるサポータ4は、図7に示
すようにチップ3の上記着座面36に略同寸法の三角形
平板状の底板部41と、この三角形の一辺に沿い、該三
角形に対して直立する壁部42とが一体的に成形されて
構成されている。そして、これら底板部41と壁部42
との交差稜の中央には、上記チップ3の切欠部37に略
同形状かつ同寸法の円弧板状の係合部43が、該底板部
41および壁部42から隆起するように形成されている
。一方、上記壁部42の先端側の、チップ3装着時に上
記逃げ面32が当接する部分は該逃げ面32の傾斜に合
わせた傾斜面とされていて、チップ3装着時の逃げ面3
2の当り面44となっている。また、上記底板部41に
は上記サポータ止めネジ27が挿通される挿通穴45が
貫設されている。
【0011】さらにまた上記クサビ5は略直方体状に成
形された部材であって、その中央には上記クランプネジ
28が挿通、螺合するネジ穴51が螺設されており、ま
たその一の側面には、該側面より突出して上記チップ3
への当接面52を有する凸部53が形成されていて、こ
の当接面52は上記ネジ穴51の中心軸に斜交する向き
に緩やかな傾斜が付けられている。さらに、このクサビ
5の装着時に工具本体1の径方向外側を向く面は上記チ
ップポケット23に合わせて円弧状に切り欠かれて成形
されている。
形された部材であって、その中央には上記クランプネジ
28が挿通、螺合するネジ穴51が螺設されており、ま
たその一の側面には、該側面より突出して上記チップ3
への当接面52を有する凸部53が形成されていて、こ
の当接面52は上記ネジ穴51の中心軸に斜交する向き
に緩やかな傾斜が付けられている。さらに、このクサビ
5の装着時に工具本体1の径方向外側を向く面は上記チ
ップポケット23に合わせて円弧状に切り欠かれて成形
されている。
【0012】このような構成の転削工具を構成するには
、まず上記チップ取付座2の着座部21にサポータ4を
、その壁部42の一端が着座部21の係止部26に当接
するように設置した上でサポータ止めネジ27により固
定する。次いで、このサポータ4にチップ3を、上記切
欠部37がサポータ4の係合部43に係合するように装
着する。しかる後、クサビ5を装入溝22に挿入してク
ランプネジ28により締め付けることにより、チップ3
のすくい面31がクサビ5の当接面52に押し付けられ
逃げ面32および着座面36がサポータ4の当り面44
および底板部41にそれぞれ押圧され、チップ3が工具
本体1に固定される構造となっている。なお、このチッ
プ3の装着時に本実施例では、チップ3の切刃34が工
具本体1の工具軸線Cに平行な直線となす角度、すなわ
ち図1に示すチップ3のコーナ角αが、すべて一定の角
度で負角に設定されるように構成されており、好ましく
はコーナ角αが−5°以下となるようになっている。
、まず上記チップ取付座2の着座部21にサポータ4を
、その壁部42の一端が着座部21の係止部26に当接
するように設置した上でサポータ止めネジ27により固
定する。次いで、このサポータ4にチップ3を、上記切
欠部37がサポータ4の係合部43に係合するように装
着する。しかる後、クサビ5を装入溝22に挿入してク
ランプネジ28により締め付けることにより、チップ3
のすくい面31がクサビ5の当接面52に押し付けられ
逃げ面32および着座面36がサポータ4の当り面44
および底板部41にそれぞれ押圧され、チップ3が工具
本体1に固定される構造となっている。なお、このチッ
プ3の装着時に本実施例では、チップ3の切刃34が工
具本体1の工具軸線Cに平行な直線となす角度、すなわ
ち図1に示すチップ3のコーナ角αが、すべて一定の角
度で負角に設定されるように構成されており、好ましく
はコーナ角αが−5°以下となるようになっている。
【0013】このような構成の転削工具では、チップ3
とサポータ4とに形成された切欠部37と係合部43と
が互いに係合し合った状態で、チップ3がサポータ4に
保持されて工具本体1に固定されている。そして、これ
ら切欠部37と係合部43との係合により、図1に示す
着座部21の壁面25が形成された方向へのチップ3の
移動が阻止され、結果的にチップ3の工具軸線C方向へ
の移動が拘束されることになる。これにより、被削材と
の接触や切削時の抵抗等によってチップ3がずれ動くこ
とが防がれて切削作業中の切刃34の位置を常に一定に
保持することが可能となるため、切削精度の劣化を抑え
て良好な切削面を得ることができる。また本実施例では
、サポータ4の壁部42がチップ取付座2の着座部21
の係止部26に当接した状態でサポータ4が工具本体1
に装着されており、これによってチップ3の工具軸線C
方向の移動を、より効果的に防止することが可能となる
という利点を得ることができる。
とサポータ4とに形成された切欠部37と係合部43と
が互いに係合し合った状態で、チップ3がサポータ4に
保持されて工具本体1に固定されている。そして、これ
ら切欠部37と係合部43との係合により、図1に示す
着座部21の壁面25が形成された方向へのチップ3の
移動が阻止され、結果的にチップ3の工具軸線C方向へ
の移動が拘束されることになる。これにより、被削材と
の接触や切削時の抵抗等によってチップ3がずれ動くこ
とが防がれて切削作業中の切刃34の位置を常に一定に
保持することが可能となるため、切削精度の劣化を抑え
て良好な切削面を得ることができる。また本実施例では
、サポータ4の壁部42がチップ取付座2の着座部21
の係止部26に当接した状態でサポータ4が工具本体1
に装着されており、これによってチップ3の工具軸線C
方向の移動を、より効果的に防止することが可能となる
という利点を得ることができる。
【0014】ところで、このような転削工具による切削
作業では、切削終了付近においてバリが生じることがあ
る。そして、このバリの発生は切削終了付近にて、残さ
れた被削材断面の耐力を、切削を行っている切刃の切削
抵抗が越えた時、被削材の残っている部分が塑性変形を
起こして工具本体の進行方向前方に倒れることが主原因
とされている。これに対して本実施例では、上述のよう
に工具本体1に装着されたすべてのチップ3のコーナ角
αが負角に設定されており、このため被削材はその被切
削材断面において切削面に近い部分から切削されること
になる。よって切削終了付近においても被削材は切削面
に近い部分から先に削り取られることになるので、従来
のバリ取りカッター等ではバリが発生するような場合で
も、このバリの部分が工具本体1の進行方向に倒れる前
にバリの切削面に付着している部分が削り取られてしま
うため、バリが発生することがないという利点も有する
。このように、本実施例によればバリの発生を防止する
ことが可能となるため、従来、切削終了後にバリ取りに
要した時間および労力を大幅に低減することが可能とな
る。さらにまた、本実施例ではチップ3に副切刃35が
形成されており、これによってバリ取りだけでなくサラ
イ刃としての効果を持たすことができるので、被削材の
切削面をより一層良好に仕上げることができる。
作業では、切削終了付近においてバリが生じることがあ
る。そして、このバリの発生は切削終了付近にて、残さ
れた被削材断面の耐力を、切削を行っている切刃の切削
抵抗が越えた時、被削材の残っている部分が塑性変形を
起こして工具本体の進行方向前方に倒れることが主原因
とされている。これに対して本実施例では、上述のよう
に工具本体1に装着されたすべてのチップ3のコーナ角
αが負角に設定されており、このため被削材はその被切
削材断面において切削面に近い部分から切削されること
になる。よって切削終了付近においても被削材は切削面
に近い部分から先に削り取られることになるので、従来
のバリ取りカッター等ではバリが発生するような場合で
も、このバリの部分が工具本体1の進行方向に倒れる前
にバリの切削面に付着している部分が削り取られてしま
うため、バリが発生することがないという利点も有する
。このように、本実施例によればバリの発生を防止する
ことが可能となるため、従来、切削終了後にバリ取りに
要した時間および労力を大幅に低減することが可能とな
る。さらにまた、本実施例ではチップ3に副切刃35が
形成されており、これによってバリ取りだけでなくサラ
イ刃としての効果を持たすことができるので、被削材の
切削面をより一層良好に仕上げることができる。
【0015】なお本実施例においては、上述のようにチ
ップ3の切刃34のホーニング量を0、または非常に微
少なものとして切削抵抗の低減を図っているが、例えば
切刃34のコーナ部33については、ある程度のホーニ
ングを施した構成としてもよい。このような構成として
も上記コーナ角αが負角に設定されることは変わりなく
、従って上記本実施例の効果を奏することが可能である
上、切刃34の刃先部分の強化を図ることが可能となる
。また、本実施例ではチップ3として正三角形状のもの
を用いて説明したが、これに限ることなく、例えば平行
四辺形状のものや、あるいは通常コーナ角が負角となら
ない正方形状のチップでも、そのコーナ部の一部にコー
ナ角が負となる部分を形成したようなチップを用いても
かまわない。
ップ3の切刃34のホーニング量を0、または非常に微
少なものとして切削抵抗の低減を図っているが、例えば
切刃34のコーナ部33については、ある程度のホーニ
ングを施した構成としてもよい。このような構成として
も上記コーナ角αが負角に設定されることは変わりなく
、従って上記本実施例の効果を奏することが可能である
上、切刃34の刃先部分の強化を図ることが可能となる
。また、本実施例ではチップ3として正三角形状のもの
を用いて説明したが、これに限ることなく、例えば平行
四辺形状のものや、あるいは通常コーナ角が負角となら
ない正方形状のチップでも、そのコーナ部の一部にコー
ナ角が負となる部分を形成したようなチップを用いても
かまわない。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はサポータ
およびチップのそれぞれに、互いに係合し合ってチップ
の工具本体軸方向の移動を拘束する係合部を形成したも
のであり、これによってチップの着座安定性の向上を図
ることが可能となる。このため、切削作業中に被削材と
の接触や切削時の抵抗等によってチップの切刃の位置が
変動してしまうような事態を未然に防止することができ
、一定の切削精度を維持して良好な切削面を得ることが
可能となる。
およびチップのそれぞれに、互いに係合し合ってチップ
の工具本体軸方向の移動を拘束する係合部を形成したも
のであり、これによってチップの着座安定性の向上を図
ることが可能となる。このため、切削作業中に被削材と
の接触や切削時の抵抗等によってチップの切刃の位置が
変動してしまうような事態を未然に防止することができ
、一定の切削精度を維持して良好な切削面を得ることが
可能となる。
【図1】本発明の一実施例を示す横断面図である。
【図2】図1に示す実施例の底面図である。
【図3】図1に示す実施例のチップ取付座2を示すX方
向視の図である。
向視の図である。
【図4】図1に示す実施例のチップ取付座2を示すY方
向視の図である。
向視の図である。
【図5】図1に示す実施例のチップ取付座2を示す、図
4におけるZ方向視の図である。
4におけるZ方向視の図である。
【図6】図1に示す実施例に装着されるチップ3を示す
図である。
図である。
【図7】図1に示す実施例に装着されるサポータ4を示
す斜視図である。
す斜視図である。
1 工具本体
2 チップ取付座
3 チップ
4 サポータ
5 クサビ
21 着座部
22 装入溝
26 係止部
27 サポータ止めネジ
28 クランプネジ
34 切刃
35 副切刃
37 切欠部
43 係合部
44 当り面
C 工具軸線
α コーナ角
Claims (1)
- 【請求項1】 工具本体の先端部外周にサポータを介
してスローアウェイチップが装着され、かつこのスロー
アウェイチップを上記工具本体の周方向に押圧して固定
する固定手段とを具備してなる転削工具において、上記
サポータおよびスローアウェイチップのそれぞれには、
互いに係合し合って該スローアウェイチップの上記工具
本体軸線方向の移動を拘束する係合部が形成されている
ことを特徴とする転削工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8971291A JPH04300114A (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 転削工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8971291A JPH04300114A (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 転削工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04300114A true JPH04300114A (ja) | 1992-10-23 |
Family
ID=13978387
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8971291A Pending JPH04300114A (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 転削工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04300114A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20130129436A1 (en) * | 2011-11-22 | 2013-05-23 | Kennametal Inc. | Anti-rotation mounting mechanism for a round insert |
CN113118484A (zh) * | 2020-01-15 | 2021-07-16 | 株式会社泰珂洛 | 切削刀片以及使用该切削刀片的车削工具 |
-
1991
- 1991-03-28 JP JP8971291A patent/JPH04300114A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20130129436A1 (en) * | 2011-11-22 | 2013-05-23 | Kennametal Inc. | Anti-rotation mounting mechanism for a round insert |
US8882402B2 (en) * | 2011-11-22 | 2014-11-11 | Kennametal Inc. | Anti-rotation mounting mechanism for a round insert |
CN113118484A (zh) * | 2020-01-15 | 2021-07-16 | 株式会社泰珂洛 | 切削刀片以及使用该切削刀片的车削工具 |
EP3851232A1 (en) * | 2020-01-15 | 2021-07-21 | Tungaloy Corporation | Cutting insert and turning tool with such a cutting insert |
US11491550B2 (en) | 2020-01-15 | 2022-11-08 | Tungaloy Corporation | Cutting insert and turning tool using cutting insert |
CN113118484B (zh) * | 2020-01-15 | 2023-12-26 | 株式会社泰珂洛 | 切削刀片以及使用该切削刀片的车削工具 |
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