JPH04298285A - 防藻装置 - Google Patents

防藻装置

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Publication number
JPH04298285A
JPH04298285A JP6309591A JP6309591A JPH04298285A JP H04298285 A JPH04298285 A JP H04298285A JP 6309591 A JP6309591 A JP 6309591A JP 6309591 A JP6309591 A JP 6309591A JP H04298285 A JPH04298285 A JP H04298285A
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JP
Japan
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algae
water
anode
anodes
power source
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Application number
JP6309591A
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English (en)
Inventor
Makoto Otaguro
誠 太田黒
Hiroshi Kitagawa
北川 洋
Katsumi Mizuno
水野 克巳
Masanao Miki
三木 雅直
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANPO SHINDO KOGYO KK
TACHIBANA SHOKAI KK
Daiwabo Create Co Ltd
Original Assignee
SANPO SHINDO KOGYO KK
TACHIBANA SHOKAI KK
Daiwabo Create Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は貯水池などの池の防藻装
置、より詳しくは、溜め池、防火用水池や公園の噴水池
、クーリングタワー等に配設して水棲植物の成長を防止
するための防藻装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】溜め池、防火用水池や公園の噴水池、ク
ーリングタワーなど水を長期に亘って貯水する池におい
ては、貯水中に藻類などの水棲生物が繁殖し、成長する
という問題がある。
【0003】藻類などの水棲生物が繁殖し、成長すると
、酸素不足などの水質悪化のために池に放たれている魚
が死亡するという問題が生じる。
【0004】また、防火用水池にあっては、藻類が消防
ポンプの取水口を塞ぎ、十分な放水が出来なくなるなど
の問題が生じている。
【0005】そのために藻類の繁殖した溜め池、防火用
水池や公園の噴水池、クーリングタワーなどは、池の水
を排水し、日干しにして藻類の除去をするとか、人手に
よって藻類を除去するなどの多大の労力と日数を費して
おり、藻類などの水棲生物の繁殖成長を妨げるための対
策が望まれている。
【0006】その対策の1つとして金属銅が水棲生物の
繁殖成長防止に有効であることが知られている。この事
を利用して銅線を繊維と交撚、交織、交編などしてフィ
ルター材となし張設するという方法が用いられている。
【0007】また、熱可塑性重合体連続線条によって形
成された空隙率の大きい嵩高かなマット状網状芯材の空
隙内に防藻剤を分散充填し、その上面部、底面部、側周
面を通水性の薄い不織布シートで被覆したフィルターを
用いることについては本発明者等が先に提案した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、銅線を
繊維と交撚、交織、交編などしてフィルター材となし張
設するという方法は、フィルター材の製造過程が煩雑で
あり、高生産性が期待できず、コスト高となる。
【0009】また、本発明者等が先に提案した熱可塑性
重合体連続線条によって形成された空隙率の大きい嵩高
かなマット状網状芯材の空隙内に防藻剤を分散充填し、
その上面部、底面部、側周面を通水性の薄い不織布シー
トで被覆したフィルターを用いるものは、藻類などの水
棲生物の繁殖成長を防ぐのに非常に効果があるが、藻類
などの水棲生物の繁殖成長を妨げるのに必要な銅イオン
の溶出量が自然溶出によるので、目的とする重量当たり
の銅イオン溶出量に到達するのに長時間を要するばかり
でなく時間の経過に伴い銅の表面に酸化被膜が形成され
、これが銅イオンの溶出を妨げるという問題がある。
【0010】本発明は、経済性に優れ、設置後短期間で
防藻効果を発揮できる防藻装置を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明の防藻装置は、銅金属またはその合金からなり電
源に接続される陽極と、通水可能な空隙を有するスペー
サーを介して前記陽極と隔てられて設けられ前記電源に
接続されるカーボンから成る陰極とが、通水用の穴を有
する容器に収納されてなる防藻装置の構成を有する。
【0012】前記構成においては、陽極とスペーサーが
交互に2層以上の複数層に積層されていることが好まし
い。
【0013】また前記構成においては、防藻装置が水面
近傍に浮くに必要な浮力を有する浮力体を更に具備して
いることが好ましい。
【0014】更に前記構成においては、電源が太陽電池
であり収納容器上部に設置されていることが好ましい。
【0015】本発明で用いる陽極としては、その材料は
、防藻材となる銅イオンが供給できる銅金属あるいはそ
の合金が用いられる。この陽極から溶出する銅イオンが
水棲植物などの繁殖育成を防止する。
【0016】銅合金としては例えば銅と錫の合金、銅と
亜鉛の合金、銅とニッケルの合金などが挙げられるが、
性能的な観点からも、また経済的な観点からも、合金よ
りむしろ銅金属を用いることが最適である。
【0017】陽極の形状としては、例えば金属銅板ない
しはその合金板、または金属銅板ないしはその合金板に
穴を多数配設して金属銅板ないしはその合金板の表面積
を大きくしたものが好都合である。この他、金属銅ない
しはその合金の棒状体や金属銅板ないしはその合金板の
波板状のものなどが例示される。
【0018】上述した金属銅板ないしはその合金板に穴
を多数配設したものは、その穴の大きさが2〜20mm
、厚さが0.3〜5mm程度のものが好適に用いられる
【0019】また、本発明において用いる陰極はその素
材はカーボンである事が必要で、カーボン以外の素材の
みからなる陰極を用いると、銅イオンの溶出が十分でな
く、好ましくない。しかも、カーボンはかかる装置が使
用される環境下では物理的にも化学的にも安定であり好
ましい。
【0020】より具体的にはカーボン棒あるいはカーボ
ン繊維が好ましく、特に取扱い易さや価格的な面を考慮
した場合にはカーボン繊維を使った不織布が好都合であ
る。カーボン繊維不織布を用いる場合には、広幅のもの
を用いてもよいが、短冊状のやや狭幅のものを複数個用
意し、装置内に水が流通し易くするなるように適宜の間
隔をおいてほぼ同一平面上に並列に並べ、各短冊状のカ
ーボン繊維不織布をビニール被覆導線などで電気的に結
線接続して用いることが、通水性や経済性の面からも好
ましい。
【0021】上述したような陽極と陰極は、スペーサー
により適宜の間隔をもって配置保持されるが、スペーサ
ーとしては、電気的に絶縁性のあるもので、空隙率が大
きく、従ってその空隙を水が流通できる通水性のもので
あればよい。
【0022】スペーサーの素材としては実質的に水に不
溶性の天然ゴム、合成ゴム、合成樹脂等が挙げられる。
【0023】スペーサーは上述したように空隙率の高い
ものが好ましく、中でも特開昭56−156326号公
報に記載されたようなマット状網状体が好ましく、図8
にその斜視図を示した様に、その表面に屈曲しながら伸
びる多数の合成重合体線条物3の交点が接着されており
、畝状の山部と該山部間において窪んだ溝状の谷部が形
成され、該山部及び谷部は、裏面から見ると谷部及び山
部に相当し、極めて高い空隙率を有しているにも拘らず
耐圧性を具備しているものである。
【0024】上述のようなマット状網状体を形成する合
成重合体線状物としては、不連続でも連続の線条物でも
よいが、製造が容易であることと、より強度の高いもの
が得やすいことから連続線状物が好ましく、ポリプロピ
レン、ポリアミド、ポリエチレン等の熱可塑性合成重合
体の単独溶融物または2種以上の複合溶融物を線状に目
的とする山部と谷部を有する型の上に溶融押し出ししな
がら冷却することによりその交点が溶融接着されて製造
される。コストの面からは比較的融点の低いポリプロピ
レン、ポリエチレンが好都合である。
【0025】スペーサーの空隙率は、70〜97%が通
水性、耐圧性の点から好ましい。
【0026】また、その厚さは5〜50mmが陽極の電
気分解により銅イオンを溶出させる点で好ましい。
【0027】スペーサーとしては上記のようなマット状
網状体が特に好適であるが、前述した如く、電気的に絶
縁性のあるもので、空隙率が大きく、従ってその空隙を
水が流通できる通水性のものであれば上記のものに限定
されるわけではなく、例えばプラスチック成形ネットか
らなる箱状体のようなものなど、他の形状、構造のもの
であってもよい。
【0028】スペーサーで隔てられた陽極と陰極を収納
する通水用の穴を有する容器としては、天然ゴム、合成
ゴム、合成樹脂の成形品などからなる電気的に絶縁性の
素材を用いたものが用いられるが、比較的価格の安いポ
リプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等のプラ
スチック成形品が製造コストの点でも好都合である。上
記収納容器に設けられた通水用の複数の穴は、該容器の
上面部、底面部及び側周面に設けられるのが好ましい。
【0029】配設される通水用の穴は、通常直径が2〜
10mm、穴の開孔率が5〜50%であることが通水性
、強度の点から好ましい。しかし、必要に応じ、通水用
の穴が設けられていない面があってもよい。
【0030】本発明において、陽極を電源のプラス極へ
接続し、陰極をマイナス極へ接続したり、複数の陽極間
あるいは複数の陰極間を電気的に接続するための導線は
一般的に使用されているビニール被覆電線、ゴム被覆電
線などが適用できる。
【0031】なお、本発明において陽極を2層以上用い
てもよく、陽極とスペーサーが交互に2層以上の複数層
に積層されている構成をとることにより、通電により、
陰極に近い方の陽極から分解溶出が生じやすく、陰極よ
り遠い方の陽極は分解溶出が遅れるため、全体として陽
極の寿命が長くなり、より長期間の使用に耐えるので好
ましい。
【0032】また、必要に応じ、防藻装置が水面近傍に
浮くに必要な浮力を付与するための浮力体を防藻装置の
容器の表面などの適宜の位置に設けることにより、防藻
装置を水面近傍に浮かせることが出来、防藻装置の点検
、部品の交換などの際の防藻装置の回収、取扱いが容易
になり、また、貯水池の底にしずんでいないため、泥や
異物の沈殿による目詰まりなどが生じにくく、溶出イオ
ンの拡散もしやすくなり好ましい。
【0033】また、更に前記の如く浮力体を設けた場合
の構成において、電源として太陽電池を収納容器上部に
設置することにより、電源までの長い導線が不要になり
、広い貯水池においても必要な任意の位置に、本発明の
防藻装置を設置でき、また、太陽電池を用いているので
、通常の電池に比べて、電池交換の煩わしさがなく、長
期間使用できるので、きわめて実用性が高い装置とする
ことが出来るので好ましい。
【0034】
【作用】本発明の防藻装置は、銅金属またはその合金か
らなり電源に接続される陽極と、通水可能な空隙を有す
るスペーサーを介して前記陽極と隔てられて設けられ前
記電源に接続されるカーボンから成る陰極とが、通水用
の穴を有する容器に収納されてなる防藻装置の構成を有
するので、貯水池などの水が容易に本発明の防藻装置内
に流通し、且つ本発明の防藻装置に通電することにより
、陽極の銅金属ないしは合金を電気的にイオン化できる
ので、銅イオンの溶出が促進され短期間に防藻効果を発
揮できる。
【0035】また、前記構成において、陽極とスペーサ
ーが交互に2層以上の複数層に積層されている構成をと
ることにより、通電により、陰極に近い方の陽極から分
解溶出が生じやすく、陰極より遠い方の陽極は分解溶出
が遅れるため、全体として陽極の寿命が長くなり、より
長期間の使用に耐える。
【0036】また、前記構成において、防藻装置が水面
近傍に浮くに必要な浮力を付与する浮力体を更に具備し
ていることにより、防藻装置の点検、部品の交換などの
際の防藻装置の回収、取扱いが容易になり、また、貯水
池の底にしずんでいないため、泥や異物の沈殿による目
詰まりなどが生じにくく、溶出イオンの拡散もしやすい
【0037】また、更に前記構成において、電源が太陽
電池であり収納容器上部に設置されている構成にするこ
とにより、電源までの長い導線が不要になり、広い貯水
池においても必要な任意の位置に、本発明の防藻装置を
設置でき、また、電池が太陽電池であるから、通常の電
池に比べて、電池交換の煩わしさがなく、長期間使用で
きるので、きわめて実用性が高い。
【0038】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。
【0039】図1は本発明の防藻装置の一部破断斜視図
であり、図2は本発明の防藻装置の内部主要部分を示す
部分概念図である。装置本体1は陽極4と陰極10とを
スペーサー2で離隔し、更に陽極4と第2の陽極4aと
をスペーサー2で離隔して収納容器14に収納され、陽
極4と陽極4aをビニール被覆電線からなる導線5a(
以下ビニール被覆電線からなる導線を単に導線と略称す
る。)で接続し、陰極10の複数個を導線12aで接続
し、それぞれ陽極ならびに陰極は導線5、12で収納容
器14外の外部電源18に接続されて構成されている。
【0040】スペーサー2として、溶融紡糸機から押し
出された直径1.0mmの多数のポリプロピレン樹脂連
続線条物3の各々が横方向および厚さ方向に不規則に屈
曲しながら一方から他方に伸び、それぞれの交差点にお
いて相互に接着され、見掛けの厚さが約3cm、目付が
約1300g/m2 、空隙率が約95.2%の図8に
示したような嵩高な山部と谷部を有する立体構造をなし
た網状体が使用されている。  また、陽極4、4aに
は、厚さが1.2mm、縦28cm、横15cmの金属
銅板に水が流通しやすいように直径4mmの穴を開孔率
約20%と成るように多数穿設したものが使用されてい
る。
【0041】また、陰極10は、カーボン繊維から構成
され、幅3cm、長さ28cm、厚さ約5mmの短冊状
の不織布が、水が流通しやすいように間隔をおいて複数
個ほぼ同一平面上に並列に配置され、導線12aでそれ
ぞれの不織布を電気的に接続している。
【0042】収納容器14には、裏面16および4周側
面17に多数の通水用穴15が設けられた巾20cm、
長さ30cm、高さ11cmから成るポリプロピレン樹
脂で成形された容器が用いられている。
【0043】上記防藻装置は例えば次のようにして容易
に能率良く製造できる。
【0044】すなわち、前述した特開昭56−1563
26号公報記載の技術によって得られた厚さ3cmの立
体状網状構造物を巾15cm、長さ28cmの長方形に
裁断してスペーサー2を形成する。次いで陽極4、4a
とビニール被覆電線からなる導線5、5aをハンダ溶接
で結線し、ビニール被覆電線からなる導線5、5aの結
線端面およびハンダ溶接部に不飽和ポリエステル系接着
剤を塗布し、被覆シールする。次いで陰極10のカーボ
ン繊維不織布11と他方のカーボン繊維不織布11間を
ビニール被覆電線からなる導線12aで結線する。カー
ボン不織布11と導線12aの結線は、不織布11の内
部へ導線12aを割り込みプラスチック製結束紐で結束
することにより結線している。
【0045】次いでまず収納容器14内にスペーサー2
を挿入し、その上に前述の銅板からなる陽極4aとスペ
ーサー2を配設し、次いでその上に陽極4をとスペーサ
ー2を配設し、更に陰極10をその上に配設し、次いで
陽極4、4aの導線5と陰極10の導線12を容器14
の外部に延ばしておいて、容器14の蓋をして該スペー
サー2で隔てられた陽極4、4aと陰極10を容器14
に収納する。続いて、陽極4、4aの導線5と陰極10
の導線12をそれぞれ外部電源に接続する。
【0046】この態様による防藻装置は貯水池などの水
中に入れて、外部電源18により陽極4、4aを電気分
解し強制的に銅イオンを溶解させることにより、防藻効
果を早期に発揮することができる。
【0047】この外部電源18により強制的に銅イオン
を溶出させる実験を行った結果、24時間後の銅イオン
の流出量は10mg/リッターであった。
【0048】なお、上記において、銅イオンの溶出量の
測定は、陽極として脱脂した銅板を用いた上記防藻装置
を50リットルの水道水を入れた容器中に浸漬して、2
0mA、24時間通電した後の銅溶出量を定量分析によ
り測定した。
【0049】比較例として同様の陽極のみからなる防藻
装置を作り、通電せずに同様に50リットルの水道水を
入れた容器中に24時間浸漬後の水中の銅溶出量を同様
に定量分析により測定した。その結果、銅イオンの溶出
量は0.095mg/リッターと低いものであった。
【0050】次に図3、図4を参照して本発明の防藻装
置の別の実施例を説明する。
【0051】図3は防藻装置本体1と電源として太陽電
池19を接続し、水中での浮力を持たせるために浮力体
30を収納容器14の上部に設置した態様の本発明の防
藻装置の一部切欠き斜視図である。
【0052】収納容器14の上部に浮力体30を固定設
置し、浮力体30の上に太陽電池19が固定設置されて
おり、その他の部分は実質的に図1、図2と同様であり
、図1、図2と同様の部分については同一の符号を付し
たので、説明を省略する。
【0053】ここで浮力体30としては各種のプラスチ
ック発泡体、例えば発泡スチロール、発泡ポリエチレン
、発泡ポリプロピレン、スチレンーブタジエンゴム(S
BR)の発泡体など見掛け比重の小さいものが適用でき
る。
【0054】図4は図3に示した防藻装置の使用態様を
示す概念図である。
【0055】池40の水41に防藻装置本体1を浮かべ
、池40の底に置かれた錨20の取り付け具21にロー
プ22が取り付けられ、該ロープ22は防藻装置本体1
に連結されている。
【0056】図3、図4から明らかな如く、浮力体30
を設け、電源として太陽電池19を収納容器上部に設置
することにより、電源までの長い導線が不要になり、広
い貯水池においても必要な任意の位置に、本発明の防藻
装置を設置でき、また、太陽電池を用いているので、通
常の電池に比べて、電池交換の煩わしさがなく、長期間
使用でき、きわめて実用性が高い装置とすることが出来
る。また、防藻装置を水面近傍に浮かせることが出来、
防藻装置の点検、部品の交換などの際の防藻装置の回収
、取扱いが容易になり、また、池の底にしずんでいない
ため、泥や異物の沈殿による目詰まりなどが生じにくく
、溶出イオンの拡散もしやすくなり好ましい。
【0057】また、本発明の防藻装置に必要に応じ、撹
拌羽根を有する撹拌装置を取り付けたり、水中ポンプ等
に接続することにより、より早く銅イオンを撹拌、拡散
することもできる。
【0058】尚、図4に於いて図3と同じ部分について
は同一の符号を付してあるので、説明を省略した。
【0059】次に図5は本発明の防藻装置の別の使用態
様を示す概念図であり、図3のごとく浮力体30をそな
えた本発明の防藻装置(浮力体が設置されている以外は
実質的に図1と同様の態様)2個を池40の水41に浮
かべ、導線5、12を外部電極18に接続して、外部か
ら送電する態様を示したものである。
【0060】また、図6は池40の底面上に図1に示し
た態様の防藻装置2個1a、1bと池の取水口(図示省
略)に後述する図7に示すような防藻装置1cを配した
使用態様を示している。各防藻装置1a、1b、1cは
導線5、12により外部電源18に接続されており、ま
たロープ22で、池の上部縁に固定した取り付け具21
につながれている。
【0061】図7は、図6の防藻装置1cのごとき池の
取水口(図示省略)に取り付けられる取水口用の防藻装
置の一部切欠き側面図である。
【0062】図7に示した装置は、池の壁面25に貫通
して設けられた取水口パイプ26が防藻装置本体1の収
納容器14の表面に開口して設けられており、収納容器
14の外周をテープ状の取り付け金具27を用いて鋲2
8で池の壁面25に固定したものである。
【0063】他の部分については図1の装置と実質的に
同一であるので、同一の部分については同一の符号を付
して説明を省略した。
【0064】以上、本発明の防藻装置は溜め池、防火用
水池や公園の噴水池、クーリングタワーなど水を長期に
渡って貯水する池等において貯水中に藻類などの水棲生
物が繁殖し、成長するのを防止するのに有効に使用され
る。特に防火用水池等は藻類が繁殖していると、消防ポ
ンプで取水する場合に消防ポンプ取水口が詰まってしま
い、消火作業が困難になるなど社会生活に重大な影響を
及ぼしかねない。本発明はこの様な公用施設である防火
用水池などの藻類の繁殖防止にも有用である。また、屋
外のスケートリンク等の場合に、藻類が繁殖していると
、平滑な氷面が出来ず、多人数の人手を動員して藻類を
除去してから氷らせる必要がある。本発明はこの様なス
ケートリンク等のスポーツ公共施設などにもまた有用に
適用できる。
【0065】
【発明の効果】本発明の防藻装置は、池や水槽に設置す
ることにより、防藻材となる陽極を電気的にイオン化し
て、銅イオンを水に溶解させるので、短期間で防藻材の
水中に於ける濃度が確保され、藻類などの水棲生物が繁
殖し成長するのを防止できる。また、防藻材の溶出が早
いので、単位容積当たりの施設数が少なくてすみ、コス
トの点でも有利となる。
【0066】また、陽極とスペーサーが交互に2層以上
の複数層に積層されている構成をとることにより、通電
により、陰極に近い方の陽極から分解溶出が生じやすく
、陰極より遠い方の陽極は分解溶出が遅れるため、全体
として陽極の寿命が長くなり、より長期間の使用に耐え
る。
【0067】また、防藻装置が水面近傍に浮くに必要な
浮力を付与する浮力体を更に具備していることにより、
防藻装置の点検、部品の交換などの際の防藻装置の回収
、取扱いが容易になり、また、貯水池の底にしずんでい
ないため、泥や異物の沈殿による目詰まりなどが生じに
くく、溶出イオンの拡散もしやすい。
【0068】また、更に電源が太陽電池であり収納容器
上部に設置されている構成にすることにより、電源まで
の長い導線が不要になり、広い貯水池においても必要な
任意の位置に、本発明の防藻装置を設置でき、また、太
陽電池を用いているので、通常の電池に比べて、電池交
換の煩わしさがなく、長期間使用できるので、きわめて
実用性が高い防藻装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の防藻装置の一部破断斜視図
である。
【図2】本発明の一実施例の防藻装置の内部主要部分を
示す部分概念図である。
【図3】本発明の別の実施例の防藻装置の一部切欠き斜
視図である。
【図4】本発明の防藻装置の使用態様の一例を示す概念
図である。
【図5】本発明の防藻装置の使用態様の別の一例を示す
概念図である。
【図6】本発明の防藻装置の使用態様の更に別の例を示
す概念図である。
【図7】本発明の更に別の実施例の防藻装置の一部切欠
き側面図である。
【図8】本発明で用いるスペーサーの一例のマット状網
状体の斜視図である。
【符号の説明】
1…防藻装置本体、2…スペーサー、3…合成重合体線
条物、4、4a…陽極、5、5a、12、12a…導線
、10…陰極、11…カーボン繊維不織布、14…収納
容器、15…通水用穴、16…収納容器の裏面、17…
収納容器の4周側面、18…外部電源、19…太陽電池
、20…錨、21…取り付け具、22…ロープ、25…
池の壁面、26…取水口パイプ、27…取り付け金具、
28…鋲、30…浮力体、40…池、41…水。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  銅金属またはその合金から成り電源に
    接続される陽極と、通水可能な空隙を有するスペーサー
    を介して前記陽極と隔てられて設けられ前記電源に接続
    されるカーボンから成る陰極とが、通水用の穴を有する
    容器に収納されてなる防藻装置。
  2. 【請求項2】  陽極とスペーサーが交互に2層以上の
    複数層に積層されてなる請求項1記載の防藻装置。
  3. 【請求項3】  防藻装置が水面近傍に浮くに必要な浮
    力を付与する浮力体を更に具備してなる請求項1または
    2のいずれかに記載の防藻装置。
  4. 【請求項4】  電源が太陽電池であり収納容器上部に
    設置されてなる請求項3に記載の防藻装置。
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