JPH04296714A - コンタクトレンズの洗浄、脱色および加熱消毒を同時に行なう方法 - Google Patents

コンタクトレンズの洗浄、脱色および加熱消毒を同時に行なう方法

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JPH04296714A
JPH04296714A JP3338436A JP33843691A JPH04296714A JP H04296714 A JPH04296714 A JP H04296714A JP 3338436 A JP3338436 A JP 3338436A JP 33843691 A JP33843691 A JP 33843691A JP H04296714 A JPH04296714 A JP H04296714A
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enzyme
lens
reducing agent
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subtilisin
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JP3338436A
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English (en)
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Stanley W Huth
スタンリー・ダブリュー・ハス
Sam W Lam
サム・ダブリュー・ラム
Abraham M Espiritu
アブラハム・エム・エスピリツ
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Allergan Inc
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Allergan Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンタクトレンズの変
色を防止および除去するための方法および組成物に関す
る。とりわけ、本発明は、還元剤および酵素の混合物を
含有する溶液に変色したレンズを浸漬し、該溶液を加熱
することによって、コンタクトレンズの洗浄、脱色およ
び加熱消毒を同時に行なうことを包含する。
【0002】コンタクトレンズ産業の拡大により、市場
におけるレンズおよび手入れ法の数は目ざましく増加し
た。どのようなニーズをも満たす手入れ法を開発するこ
とが望まれている。とりわけ、レンズケア産業が目標と
するのは、レンズ手入れ法を簡単にして、使用者のコン
プライアンスを高めることである。
【0003】関心が持たれている一分野は、レンズの変
色に対する手入れ法の影響である。変色は、レンズの有
効寿命を短縮し、眼の応答の危険を高める。使用後のレ
ンズが、黄色、橙色、コハク色、褐色、灰色およびピン
ク色に変色することが報告されている。この現象は、高
含水コンタクトレンズと最も密接に関連していると言わ
れている。変色自体は沈積物の一種とは考えられておら
ず、むしろ沈積の徴候と考えられる。変色は、次のよう
な種々の原因によって起こると言われている:レンズ材
料の老化、防腐剤の吸収、着色代謝物の吸収、着色微生
物の侵入および金属性異物の存在。
【0004】
【従来の技術】コンタクトレンズの加熱消毒はよく知ら
れており、例えばオグンビー(Ogunbiyi)の米
国特許第4614549号に記載されている。しかし、
いくつかの研究により、タンパク質沈積物を有するレン
ズの加熱消毒は、殊に高含水コンタクトレンズの場合、
レンズの変色の重要な因子であることが示されている[
ストーン・アールピー(Stone  RP)、モーレ
イ・マッキー・エムエフ(Mowrey  Mckee
MF)およびクルッツァー・ピー(Krutzer,P
)、「プロテイン:ア・ソース・オブ・レンズ・ディス
カラレーション(Protein:A  Source
  of  Lense  Discoloratio
n)」、コンタクト・レンズ・フォーラム(Conta
ct  Lens  Forum)、1984年9月、
33−41頁参照]。変色を最少限にするために、加熱
消毒は避けるべきであるとする研究もある[キャロライ
ン・ピージェイ(Caroline  PJ)、「アイ
デンティフィケーション・アンド・マネージメント・オ
ブ・ソフト・コンタクト・レンズ・デポジッツ(Ide
ntification  and  Managem
ent  of  Soft  Contact  L
ens  Deposits)」、オーキュラー・セラ
ピー(Ocular  Therapy)、1985年
、第2巻、14−15頁参照]。また、着色沈積物の発
生を軽減するために、化学消毒が提案されている。
【0005】コンタクトレンズが、ガラスから、親水性
ポリマー材料製の現在の長時間装用レンズに発展したこ
とにより、そのようなレンズ材料を洗浄して、光学的明
澄度や装用性を保ち、病原体の眼への侵入を防止するた
めのより効果的な新しい手段が必要となってきている。
【0006】ガラスおよびポリメチルメタクリレート(
PMMA)のような初期のポリマーのレンズは、その剛
性および疎水性の故に、洗剤を用いて手で容易に洗浄す
ることができた。親水性物質、特にポリペプチドおよび
リゾチームのような酵素は、そのような材料にはあまり
付着せず、界面活性剤および洗剤を用いた洗浄によって
容易に除去される。
【0007】PMMAレンズを除き、現在使用されてい
るいずれのコンタクトレンズポリマーにおいても、レン
ズ表面は本質的に親水性であるか、または親水性とする
ように処理されている。日々の装用の間に、タンパク性
物質が親水性レンズ表面に付着する。純粋なPMMAレ
ンズ以外のいずれのレンズにおいても、その吸着は非常
に強力なので、剛性のポリシロキサン/メチルメタクリ
レートコポリマーのようなレンズでも、洗剤を用いた手
による洗浄法では、付着物を充分に除去することはでき
ない。更に、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロ
キシエチルメチルメタクリレート、ビニルピロリドンお
よびグリセロール−メタクリレートモノマー並びにメタ
クリル酸またはその酸エステルから製造され、多量の水
(すなわち35〜80%の水)を吸収する材料であるい
わゆるヒドロゲルレンズは、非常に脆いので、汚れ、特
に強力に付着したタンパク性物質の除去方法として、機
械的な洗浄は実用的ではない。
【0008】今日までに見出された、タンパク質沈積物
を除去するための唯一の安全かつ有効な手段は、酵素の
使用である。酵素の加水分解活性が、タンパク性物質を
、小さい水溶性のサブユニットまで分解する。特に有用
なものはタンパク質分解酵素またはプロテアーゼであり
、これはアミド結合を加水分解して、タンパク質をアミ
ノ酸および非常に小さいポリペプチドに分解する。これ
らのタンパク質フラグメントは通例、水溶性であり、そ
れ故、周囲の水性環境によって容易に可溶化される。 脂肪分解性および/または粘液分解性の酵素も、タンパ
ク質分解酵素と共に種々の量で、レンズの洗浄のために
用いられる。米国特許第3910296号には、コンタ
クトレンズの洗浄にプロテアーゼを使用することが開示
されている。米国特許第4285738号には、レンズ
上のタンパク質含有物の洗浄のために、プロテアーゼお
よび還元剤を含有する溶液を使用することが提案されて
いる。
【0009】ガス透過性コンタクトレンズ、とりわけヒ
ドロゲル、またはHEMA、VPおよびGMAモノマー
から製造した高含水コンタクトレンズのもう一つの問題
は、消毒、並びにレンズおよびレンズ貯蔵溶液の無菌性
の維持に関する。
【0010】レンズの消毒のために多くの方法が考案さ
れており、そのようなものには、高温の滅菌塩溶液洗剤
および化学薬品、抗菌剤並びに酸化工程の使用が包含さ
れる。
【0011】加熱は非常に有効であるが、前記のように
、加熱消毒は親水性レンズの変色を促進すると言われて
いる。
【0012】滅菌塩溶液は必ずしも無菌ではなく、ある
種の微生物は塩溶液環境中で生育し得、芽胞は、滅菌塩
溶液によって完全には不活性化されない。
【0013】米国特許第4614549号には、コンタ
クトレンズをタンパク質分解酵素塩溶液に浸漬し、標準
的な加熱消毒装置を用いて加熱することにより、1工程
で洗浄および消毒を行なうことができると記載されてい
る。ジー・エル・フェルドマン(G.L.Feldma
n)およびダブリュ・アール・バイレイ・(W.R.B
ailey)、「クリニカル・エクスピアリアンス・ウ
ィズ・ケミカル・ヴァーサス・サーマル・ディスインフ
ェクション・オブ・ハイドロフィリック・レンズィズ(
Clinical  Experience  Wit
h  Chemical  vs.Thermal  
Disinfection  of  Hydroph
ilic  Lenses)」、コンタクト・レンズィ
ズ・ジャーナル・(Contact  Lenses 
 Journal)、1974年9月、18頁参照。し
かし、長期間にわたって繰り返し使用し、前記方法によ
り酵素洗浄および加熱消毒すると、レンズが変色するこ
とがしばしば観察されている。
【0014】消毒用の過酸化物を洗浄用の過酸化物活性
酵素、特に過酸化物活性タンパク質分解酵素とを一つの
溶液中に組み合わせることによって、コンタクトレンズ
の酸化的洗浄および消毒を同時に行ない得ることもわか
っている。ハス(Huth)らの米国再発行特許第32
672号[アラーガン社(Allergan,Inc.
)に譲渡]参照。
【0015】着色沈積物は、ソフトレンズ使用者によく
知られている。過酸化物のような酸化剤は、レンズの着
色および変色を除去することが知られているが、不都合
なことに、色素が酸化され、可溶性となると、レンズマ
トリックス中に小空間が残される。次いでレンズは、着
色沈積物の部分に、スポンジ状の多孔性層を有するよう
になる。過酸化物漂白剤もレンズポリマーを損傷し得、
その結果、レンズは再使用に適さなくなる。クレスト、
エフディ(Kleist,FD)、「アピアランス・ア
ンド・ネイチャー・オブ・ハイドロフィリック・コンタ
クト・レンズィズ・デポジッツ−パート1:プロテイン
・アンド・アザー・オーガニック・デポジッツ(App
earance  and  Nature  of 
 Hydrophilic  Contact  Le
nses  Deposits−Part1:Prot
in  and  Other  Organic  
Deposits)」、インターナショナル・コンタク
ト・レンズィズ・クリニック(Internation
al  Contact  LensesClinic
)、1979年5月/6月、55頁参照。
【0016】臨床的な研究において、タンパク質分解酵
素を3%過酸化水素に溶解して組み合わせたものは、単
独の過酸化水素よりも、変色の除去において有効性が高
いことも報告されている。パーテル(Patel)、「
リムーバル・オブ・レンズ・ディスカラレーション(R
emoval  of  Lens  Discolo
ration)」、アメリカン・ジャーナル・オブ・オ
プトメトリー・アンド・フィジオロジカル・オプティク
ス(Am.J.Opto.Physiol.Opt.)
1987年10月参照。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、前記
いずれの文献にも開示または記載されていない、コンタ
クトレンズの洗浄、脱色および加熱消毒を同時に行なう
方法を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記課題は、本発明の方
法により解決することができる。一態様において、本発
明は、コンタクトレンズ、特に親水性表面を有するレン
ズの(a)洗浄、(b)加熱消毒、および(c)変色の
除去または防止を同時に非酸化的に行なう方法に関する
。この方法は、有効量の酵素および還元剤を含有する溶
液にレンズを接触させ、コンタクトレンズの実質的に全
部の変色およびタンパク質付着物を除去し、レンズを消
毒するのに充分な時間と温度で、レンズを入れた溶液を
加熱することを含んで成る。
【0019】脱色、加熱消毒および洗浄を1工程で行な
うために酵素および還元剤を組み合わせる本発明の方法
は、熱安定性のプロテアーゼ、並びにタンパク質分解酵
素、脂肪分解酵素および粘液分解酵素を単独で、または
組み合わせて使用して行なうことができる。
【0020】酵素は、植物または動物(微生物および哺
乳動物を包含する)から誘導し得る。酵素は、中性また
はアルカリ性であってよい。
【0021】熱安定性プロテアーゼまたは好熱性酵素と
は、70℃を越える温度または100℃を越える温度で
も安定で活性なプロテアーゼを意味する。そのような熱
安定性プロテアーゼの例には、サーモリシンがある。パ
ールマン(Perlmann)ら、「プロテオライティ
ック・エンザイムズ(Proteolytic  En
zymes)」、メソッド・イン・エンザイモロジー(
Method  in  Enzymology)、第
XIX巻、アカデミック・プレス(Academic 
 Press)(1970)参照。
【0022】タンパク質分解酵素は、その活性の一部ま
たは全部として、ペプチドのアミド結合を加水分解する
能力を有する。そのような酵素原料は、タンパク質分解
活性と共に、いくぶん脂肪分解およびデンプン分解活性
をも有し得る。
【0023】タンパク質分解酵素の好ましい群は、セリ
ンプロテアーゼ、特にバチルスおよびストレプトミセス
並びにアスペルギルス属から誘導されるセリンプロテア
ーゼである。この群において、より好ましい酵素は、通
例ズブチリシン酵素と呼ばれるバチルス由来のアルカリ
性プロテアーゼである。ケイ、エル(Keay,L)、
モサー、ピーダブリュー(Moser,PW)およびウ
ィルディ・ビーエス(Wildi,BS)、「プロテア
ーゼ・オブ・ザ・ジーナス・バチルス・II  アルカ
ライン・プロテアーゼズ(Proteases  of
  the  GenusBacillus.II  
Alkaline  Proteases)」、バイオ
テクノロジー・アンド・バイオエンジニアリング(Bi
otechnology  and  Bilengi
neering)第XII巻、213〜249頁(19
70)、並びにケイ,エルおよびモサー,ピーダブリュ
ー、「ディファレンシェイション・オブ・アルカリン・
プロテアーゼズ・フォーム・バチルス・スピーシーズ(
Differentiation  of  Alka
line  Proteases  form  Ba
cillus.Species)」、バイオケミカル・
アンド・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケーシ
ョンズ(Biochemical  and  Bio
physical  Research  Comm.
)、第34巻、第5号、600〜604頁(1969)
参照。カルシウム、マグネシウムまたは亜鉛のような2
価金属イオンがタンパク質に結合している酵素であるメ
タロ−プロテアーゼを使用してもよい。
【0024】ズブチリシン酵素は、2種のサブクラス(
ズブチリシンAおよびズブチリシンB)から成る。ズブ
チリシンAに分類される酵素は、枯草菌、バチルス・リ
ヘニフォルミス(licheniformis)および
バチルス・プミリス(pumillis)のような種か
ら誘導される酵素である。 このサブクラスの微生物は、中性のプロテアーゼまたは
アミラーゼをあまり、または全く産生しない。ズブチリ
シンBサブクラスは、枯草菌、枯草菌変異アミロサッカ
リチクス(amylosacchariticus)、
バチルス・アミロリキファシエンス(amyloliq
uefaciens)および枯草菌NRRL  B34
11のような微生物に由来する酵素から成る。これらの
微生物は、そのアルカリ性プロテアーゼ産生にほぼ匹敵
するレベルで、中性プロテアーゼおよびアミラーゼを産
生する。
【0025】更に、他の好ましい酵素は、例えば、バン
クレアチン、トリプシン、コラゲナーゼ、ケラチナーゼ
、カルボキシラーゼ、アミノペプチダーゼ、エラスター
ゼ並びにアルペルギロ−ペプチダーゼAおよびB、プロ
ナーゼ(pronase)E(ストレプトミセス・グリ
セウス(griseus)由来)並びにディスパーゼ(
dispase)(バチルス・ポリミキサ(polym
yxa)由来)である。
【0026】通例、好ましい酵素は活性タンパク質分解
酵素であり、最も好ましいのはズブチリシンAである。 ある種のタンパク質分解酵素、例えばパパインは、チオ
ールのような活性化剤およびEDTAのようなキレート
化剤をも必要とし得る。チオールの量は、後述のように
、酵素活性を提供することに充分である。
【0027】酵素の同定、分離および精製は、従来から
の技術である。酵素タンパク質分解活性、およびタンパ
ク質分解酵素/デンプン分解活性またはタンパク質分解
/脂肪分解活性を有する酵素を包含する)の分離のため
に、多くの同定および分離方法が文献に記載されている
。本発明において使用する酵素は、植物、動物または微
生物から、既知の方法により容易に得ることができる。
【0028】DNA組換え法の出現により、安定なタン
パク質分解酵素の新しい原料および種類が入手可能にな
ると予想される。そのような酵素も、本明細書中に記載
の安定性および活性の基準を満足する限り、本発明の範
囲に含まれると考えられるべきである。例えば特開昭6
0−30685号に、枯草菌の組換えDNAによるプロ
テアーゼの製造例が記載されている。
【0029】本発明の実施において、有効量の酵素を使
用すべきである。このような量は、正常な装用によるタ
ンパク性沈積物を、適当な時間で実質的にすべて除去す
るのに有効な量である。適当な時間とは、後述の加熱時
間および加熱温度にもよるが、数時間またはそれよりも
短い時間であり得る。この標準も、正常なタンパク質付
着パターンを示してきたコンタクトレンズ使用者に関す
るものである。
【0030】効果的なクリーナーを製造するのに必要な
酵素の量は、酵素の固有の活性、酵素の純度、レンズ上
に沈積したタンパク性物質の量、加熱時間および温度、
並びにレンズの種類を包含する複数の因子を考慮して決
める。
【0031】基本的な基準として、作用溶液は、レンズ
1枚の処理につき、約0.001〜2アンソン単位の活
性を提供するのに充分な酵素を含有すべきである。より
多いか、または少ない量を使用してもよい。酵素濃度が
より低くても、時間および加熱が充分であればレンズを
洗浄できるであろうが、そのような時間は非常に長く、
温度も非常に高くなり得るので、通常のレンズの洗浄お
よび消毒には実際上有用ではない。より活性の高い溶液
を用いると、より速く洗浄できるであろうが、実際の洗
浄目的のためには、用いる物質の量が多過ぎる。非常に
好ましいズブチリシンA酵素は、レンズ1枚の処理につ
き、0.01〜0.1アンソン単位の範囲の量で使用す
ることが好ましい。
【0032】重量/体積の割合で言えば、酵素製剤は純
粋であることが殆んど無いので酵素製剤を最終作用溶液
の約0.001〜5%の量で使用することになると考え
られる。正確な量は酵素の純度によって変わり、ロット
毎に最終的に決定する必要がある。重量/重量の割合で
は、酵素量は0.1〜30%の範囲となる。非常に好ま
しいズブチリシンA酵素の量は、0.3〜1.5重量%
の範囲であることが好ましい。
【0033】酵素活性はpH依存性である。いずれの酵
素についても、酵素が最も良く機能する特定のpH範囲
がある。そのような範囲の決定は、既知の方法によって
容易に行ない得る。作用溶液を使用酵素の至適pHとす
ることが好ましいが、絶対的な条件ではない。通例、好
ましくは6.5〜約9.5、より好ましくは6.9〜7
.9のpHで実質的に活性である酵素を選択する。
【0034】還元剤は通例、いずれの無毒性還元剤であ
ってもよく、デリバリーシステムが錠剤であるか溶液で
あるかということにもよるが、乾燥品であっても液体で
あってもよい。好ましくはチオール、より好ましくはN
−アセチルシステインであるが、還元剤には、通例次の
ものが包含される:SH(基)−含有水溶性低級アルコ
ール、有機カルボン酸、有機アミンおよびその塩、アミ
ノ酸並びにジ−またはトリペプチド、例えばアセチルシ
ステイン、システインヒドロクロリドエチルエーテル、
グルタチオン、ホモシステイン、カルバモイルシステイ
ン、システイニルグリシン、2−メルカプトプロピオン
酸、2−メルカプトプロピオニルグリシン、2−メルカ
プトエチルアミンヒドロクロリド、システイン、β−メ
ルカプトエタノール、システインヒドロクロリド、ジチ
オスレイトール、ジチオエリスリトール、硫酸水素ナト
リウム、メタ亜硫酸水素ナトリウム、チオウレア、およ
びそれらの混合物。
【0035】他の還元剤には、スルファイト、ピロスル
ファイトおよびジチオナイト、例えば亜硫酸、ピロ亜硫
酸および亜二チオン酸のアルカリ金属またはアルカリ土
類金属塩(例えばリチウム、ナトリウム、カルシウムお
よびマグネシウム塩)、並びにそれらの混合物がある。
【0036】還元剤の量は、用いる酵素にもよるが、後
述のように酵素/還元剤溶液中での加熱消毒により、変
色したレンズが脱色されるのに充分な量である。通例、
重量/体積の割合では、還元剤は、最終作用溶液の0.
05〜10%、好ましくは0.5〜1.5%の量で使用
する。重量/重量の割合では通例、10〜55%、好ま
しくは10〜25%の範囲である。最も好ましい還元剤
であるN−アセチルシステインは、0.7〜10%の純
粋なズブチリシンAと共に用いる場合、14〜25%(
w/w)の範囲の量で使用することが好ましい。
【0037】還元剤無しに、酵素のみを含有する塩溶液
中で加熱すると、レンズは変色する傾向があることに注
意すべきである。このことは、ボーシュ・アンド・ロー
ム(Bouch  &  Lomb)の製品サーマクリ
ーン(ThermaClean、商標)の基礎となった
オグンビーの米国特許第4614549号の実施におい
て観察されている。
【0038】一方、本発明の方法が相乗効果を示すこと
は評価に値する。すなわち、酵素および還元剤を加熱消
毒に組み合わせて使用した場合、酵素洗浄能および加熱
消毒能は、加熱消毒とは別に酵素溶液を単独で洗浄に用
いる場合よりも大きい。
【0039】酵素および還元剤は、通例他の成分と組み
合わせて、液体または固体の形態で使用し得る。好まし
くは、酵素および還元剤は、錠剤または粉末のような固
体の形態で提供し、使用前に塩水溶液と混合する。
【0040】酵素活性を実質的に減弱しない他の成分を
、酵素および還元剤に加えるか、またはそれらと組み合
わせてよい。例えば、発泡剤、安定剤、防腐剤、緩衝剤
、キレート化剤および/または金属イオン封鎖剤、着色
剤、界面活性剤などの成分を使用し得る。更に、錠剤を
用いる場合は、結合剤、滑沢剤、担体、および錠剤製造
に通例用いられる他の助剤を使用し得る。
【0041】pHを特定の範囲に保つために、溶液に緩
衝剤を加えることが適当であり得る。使用し得る緩衝剤
の例には、アルカリ金属塩、例えばカリウムまたはナト
リウムの炭酸塩、酢酸塩、ホウ酸塩、リン酸塩、クエン
酸塩、水酸化物、並びに弱酸例えば酢酸およびホウ酸が
包含されているが、それらに制限されるものではない。 好ましい緩衝剤は、アルカリ金属ホウ酸塩、例えばホウ
酸ナトリウムまたはカリウムである。更に、無機酸のよ
うな他のpH調整剤も使用し得る。例えば塩化水素を、
眼用に適当な濃度で使用してよい。通例、緩衝剤は、約
0.01〜2.5%(w/v)の量で存在する。
【0042】発泡剤は通例、酵素を固体の形態で提供す
る場合に使用する。適当な発泡剤の例には、炭酸ナトリ
ウムのような適当なアルカリ金属塩と組み合わせて使用
する酒石酸またはクエン酸があるが、それらに制限され
るものではない。
【0043】適当な界面活性剤は、カチオン性、アニオ
ン性、ノニオン性または両性のいずれであってもよい。 好ましい界面活性剤は、中性またはノニオン性の界面活
性剤であって、5%(w/v)までの量で存在し得る。 適当な界面活性剤の例には、脂肪酸のポリエチレングリ
コールエステル、C1−C12アルカンのポリオキシプ
ロピレンエーテル、およびエチレンジアミンのポリオキ
シエチレン、ポリオキシプロピレンブロックコポリマー
(すなわちポリオキサミン)があるが、それらに制限さ
れるものではない。これに関連して、加熱消毒における
界面活性剤の使用は既知である。シブレイ(Sible
y)の米国特許第4104187号参照。
【0044】好ましいキレート化剤の例には、エチレン
ジアミン四酢酸(EDTA)およびその塩(二ナトリウ
ム塩)が包含され、それは通例、約0.025〜2.0
%(w/v)の量で使用する。ある種のポリビニルアル
コールのような他の既知のキレート化剤(または金属イ
オン封鎖剤)を使用してもよい。
【0045】錠剤または粉末の場合も、溶解後に適当な
pHおよび浸透圧値を提供するように、塩、緩衝剤およ
び安定剤を加えるという意味において、前記のような考
慮が有効であり得る。
【0046】製錠目的の結合剤および滑沢剤、並びに粉
末、錠剤などの製造に通例用いられる他の助剤をそのよ
うな製剤中に組み合わせ得る。
【0047】  本発明を実施するには、好ましくは錠
剤の形態の還元剤および酵素を溶液媒体に溶解し、その
溶液にレンズを接触および浸漬させ、浸漬したレンズを
加熱する。好ましい液体媒体は、標準的な緩衝等張塩溶
液、例えば0.9%(w/v)塩溶液である。
【0048】例えば下記のような種々の塩溶液を使用し
得る。ミラソール(Mirasol、商標)成分:Na
Cl、KCl、EDTA、ホウ酸ナトリウム、ソルビン
酸、ポロキサマー(poloxamer)407、チメ
ロサール(thimerosal)0.001%、緩衝
等張アラーガン(Allergan、商標)成分:チメ
ロサール0.001%、NaCl、ヒドロカ(Hydr
oca)金属イオン封鎖剤、ホウ酸、防腐ホウ酸ナトリ
ウム、EDTA、塩溶液pH調整用NaOH、緩衝等張
ユニソール(Unisol、商標) 成分:NaCl、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、緩衝等張
【0049】等張0.9%(w/v)塩溶液が好ましい
が、塩溶液は高張または低張であってもよい。重要なこ
とは、液体媒体は、本発明の方法の実施中にレンズの物
理的パラメータ(例えばサイズおよび形状)を保持する
ようなものであることである。
【0050】錠剤製剤および水または塩液以外の他の希
釈剤を使用する場合は、レンズの物理的パラメータに悪
影響を及ぼすことなく、錠剤を水または他の希釈剤に溶
解し、次いで加熱することができるように、錠剤は更に
、充分な塩、電解質、緩衝剤、浸透圧調整剤および防腐
剤を含有していてよい。
【0051】レンズと接触する溶液を構成する成分の組
み合わせ順序は、使用する成分の物理的性質によって変
化するが、添加の順序は、本発明の実施にとって重要で
はない。例えば、酵素および還元剤は、錠剤または粉末
として、個別に調製したものであってよい。
【0052】酵素、還元剤および他の乾燥成分を粉末ま
たは錠剤として調製し、そのような物質を塩溶液に溶解
し、次いでその溶液中にレンズを導入することが最も好
都合である。酵素(水性の形態)を導入する際に、レン
ズが既に塩溶液中に存在していてもよい。しかし、実際
には前者が好ましい。
【0053】前記のような物質の製造には、特に好まし
い形態というものはない。不可欠な2種の成分を、乾燥
または水性の形態で個別の成分として調製し得る。それ
らを単一の錠剤もしくは粉末または液体中に組み合わせ
てもよく、また、一方を乾燥物の形態、他方を水溶液と
して製造してもよい。
【0054】有効量の酵素および還元剤を含有する塩溶
液にレンズを浸漬後、浸漬したレンズを、該溶液中で1
工程で消毒並びに洗浄および脱色ができるような温度に
加熱することが好ましい。溶液中のレンズは、レンズか
ら微生物が実質的に除去され、レンズを安全に使用でき
るように、充分な時間および温度で加熱すべきである。 これに関連して、本発明に適当であり、当業者にも知ら
れている加熱消毒条件がFDAにより規定されている。
【0055】通例、酵素および還元剤を含有する塩溶液
をレンズケースウェルに入れ、溶液中にレンズを浸漬し
、レンズケースを閉じ、閉じたレンズケースを加熱装置
内に配置する。
【0056】加熱は、加熱相および冷却相から成るサイ
クルによって行なうことが好ましい。加熱相は、周囲温
度から最高温度まで溶液の温度を徐々に高めることから
成り、最高温度は通例、100℃未満、とりわけ30℃
以上で、好ましくは80℃ないし90℃までである。最
高温度に達したら、通例20分間まで、好ましくは約5
〜15分間の間、温度を保つ。最高温度は、部分的に酵
素に応じて決めることに注意すべきである。より熱安定
性の高い酵素、例えばアラバス(arabus)酵素ま
たは遺伝子工学的に調製した熱安定性酵素を用いた場合
には、最高温度を高めても、変性がより少なく、より短
時間で洗浄効果がより大きい場合がある。
【0057】洗浄反応の明確なメカニズムはわかってい
ないが、例えば酵素活性、並びにレンズ表面のタンパク
質の変性および除去は、温度の上昇と共に向上すると考
えられる。また、加熱相中に最高温度に達し、その温度
を約10分間保つと、酵素は自動的に失活し、洗浄工程
を終わらせ、同時にレンズの消毒も終わる。例えばズブ
チリシンAの場合、pH範囲7.42〜8.89および
浸透圧範囲465〜517mosm/kgの塩溶液中で
、60℃の温度まで活性を保ち、80℃で完全に失活す
る。
【0058】加熱相の終了後、冷却相が開始される。そ
れにより、洗浄および消毒したレンズ並びに不活性洗浄
溶液を周囲温度まで冷却する。その後、レンズを眼に装
着することができる。
【0059】本発明の方法は、よく知られている市販の
いずれのコンタクトレンズ加熱消毒装置を用いても、非
常に好都合に行なうことができる。そのような加熱消毒
装置は通例、本発明の1工程方法に適合し得る。そのよ
うな装置の温度設定は通例、80℃までの加熱を包含し
、その温度は約10分間保たれる。全サイクルは、約6
0分間を要する。加熱装置の温度設定は、レンズおよび
酵素の種類に応じて変化することができ、例えば長時間
装用型のコンタクトレンズは、物理的損傷の危険性を小
さくするために、洗浄、消毒および脱色サイクルをより
短縮し、より低い温度範囲で処理してよい。
【0060】脱色の程度は、処理時間に比例する。変色
の程度によっては、工程および加熱装置サイクルを2回
以上繰り返す必要があり得る。
【0061】溶液の洗浄、脱色および消毒効果を向上す
るために、他のエネルギーを用いてよい。例えば、超音
波装置は、前記のような環境中でのプロテアーゼの作用
速度を高め、洗浄および消毒を速めることが知られてい
る。
【0062】本発明の実施は、洗浄および脱色が完了す
る前に酵素のタンパク質分解能を実質的に失活し、およ
び適当な時間(数時間)でレンズを消毒できないような
極端な温度を除いて、温度に関して制限されない。酵素
活性は温度の関数であり、ある酵素は、他の酵素よりも
、極端な温度、特に温度上昇に対して非常に不安定であ
る。他の酵素は熱安定性で、70℃またはそれ以上の温
度でも実質的に活性を保つ。
【0063】以下の実施例は本発明を説明するためのも
のであって、本発明の範囲を制限するものではない。
【実施例】実施例1 成分                       
                      %(w
/w)ズブチリシンA               
                     0.39
N−アセチルシステイン              
            22.49炭酸ナトリウム、
無水                       
     38.98ソルビトール、FGインスタント
                  29.99ポリ
エチレングリコール(PEG)3350       
     3.00酒石酸             
                         
      5.24
【0064】実施例2 成分                       
                      %(w
/w)ズブチリシンA               
                     0.84
N−アセチルシステイン              
            25.21炭酸ナトリウム、
無水                       
     20.17ソルビトール、FGインスタント
                  50.42PE
G3350                    
                3.36
【0065
】実施例3 成分                       
                       %(
w/w)ズブチリシンA              
                      0.9
17N−アセチルシステイン            
              18.349炭酸ナトリ
ウム、無水                    
        22.018ソルビトール、FGイン
スタント                  55.
046PEG3350               
                     3.67
【0066】実施例4 成分                       
                       %(
w/w)ズブチリシンA              
                      0.7
35N−アセチルシステイン            
              18.382炭酸ナトリ
ウム、無水                    
        22.059ソルビトール、FGイン
スタント                  55.
147PEG3350               
                     3.67
【0067】実施例5 成分                       
                       %(
w/w)ズブチリシンA              
                      1.0
99N−アセチルシステイン            
              18.315炭酸ナトリ
ウム、無水                    
        21.978ソルビトール、FGイン
スタント                  54.
945PEG3350               
                     3.66
【0068】実施例6 成分                       
                       %(
w/w)ズブチリシンA              
                      1.0
42N−アセチルシステイン            
              17.361炭酸ナトリ
ウム、無水                    
        26.042ソルビトール、FGイン
スタント                  52.
083PEG3350               
                     3.47
【0069】実施例7 成分                       
                       %(
w/w)ズブチリシンA              
                      0.9
01N−アセチルシステイン            
              14.414炭酸ナトリ
ウム、無水                    
        30.631ソルビトール、FGイン
スタント                  50.
45PEG3350                
                    3.604
ズブチリシンAは、デンマーク、コペンハーゲンのノヴ
ォ・インダストリーズ(Novo  Industri
es)から得た。
【0070】実施例1〜7に従って調製する360mg
の錠剤に対しては、標準的な緩衝等張塩溶液約1〜3m
lが好ましい(通常のレンズケース容量は約1〜3ml
である)。塩溶液の体積の範囲は通例、加熱消毒装置の
レンズウェルの体積に応じて決める。塩溶液を0.5m
lよりも少ない量で使用すると、レンズが完全に浸漬さ
れないことがあり得る。一方、レンズウェルが大きい場
合には、60mgの錠剤に対して10mlの塩溶液を使
用し得る。
【0071】本発明の方法の実施により、タンパク質付
着物の除去、レンズの消毒および実質的な脱色を行なう
ことができる。通例、レンズの脱色の程度は、褐色から
黄褐色、黄色、薄黄色、透明である。処理レンズと未処
理レンズとを、明るい白色背景に対して肉眼、写真用顕
微鏡または紫外および可視分光により比較することによ
って、脱色を視覚的に観ることができる。
【0072】本発明の脱色法は、新しいレンズに関して
脱色を防止するために、または使用後のレンズに関して
存在する変色を軽減するために使用し得る。更に、例え
ばボーシュ・アンド・ロームのサーマクリーン(商標)
のような他の酵素クリーナーの使用および加熱消毒によ
り変色したレンズも、本発明の方法により脱色すること
ができる。
【0073】本発明は前記実施例に制限されるものでは
なく、本発明の範囲内で変更を行ない得ると理解すべき
である。

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  コンタクトレンズの変色を除去および
    防止する方法であって、レンズを、還元剤および酵素を
    含有する溶液と接触させ、次いで加熱して、レンズの変
    色を実質的に全部除去することを含んで成る方法。
  2. 【請求項2】  酵素はタンパク質分解酵素であり、還
    元剤はチオールである請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】  溶液は水溶液である請求項1記載の方
    法。
  4. 【請求項4】  レンズを入れた溶液を、約30〜90
    ℃に加熱する請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】  溶液は非酸化性である請求項1記載の
    方法。
  6. 【請求項6】  還元剤は、システインヒドロクロリド
    、N−アセチルシステイン、β−メルカプトエタノール
    、ジチオスレイトール、ジチオエリスリトール、硫酸水
    素ナトリウム、メタ亜硫酸水素ナトリウム、チオウレア
    およびそれらの混合物から成る群から選択したものであ
    る請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】  還元剤はチオールである請求項1記載
    の方法。
  8. 【請求項8】  チオールはN−アセチルシステインで
    ある請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】  還元剤はN−アセチルシステインであ
    り、酵素はズブチリシンである請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】  酵素はタンパク質分解酵素である請
    求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】  タンパク質分解酵素はズブチリシン
    酵素である請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】  ズブチリシン酵素はズブチリシンA
    である請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】  還元剤の量は0.05〜10%(w
    /v)である請求項1記載の方法。
  14. 【請求項14】  還元剤の量は0.5〜1.5%(w
    /v)である請求項1記載の方法。
  15. 【請求項15】  酵素の量は0.001〜3アンソン
    (Anson)単位である請求項1記載の方法。
  16. 【請求項16】  還元剤は、0.05〜10%(w/
    v)の量のチオールである請求項1記載の方法。
  17. 【請求項17】  酵素は、0.001〜2アンソン単
    位の量のタンパク質分解酵素である請求項1記載の方法
  18. 【請求項18】  還元剤は0.05〜10%(w/v
    )の量のチオールであり、酵素は0.001〜2アンソ
    ン単位の量のタンパク質分解酵素である請求項1記載の
    方法。
  19. 【請求項19】  還元剤は0.5〜1.5%(w/v
    )の量のN−アセチルシステインであり、酵素は0.0
    1〜0.1アンソン単位の量のズブチリシンAである請
    求項9記載の方法。
  20. 【請求項20】  酵素は好熱性酵素である請求項1記
    載の方法。
  21. 【請求項21】  コンタクトレンズは親水性表面を有
    する請求項1記載の方法。
  22. 【請求項22】  コンタクトレンズの洗浄、消毒およ
    び脱色を同時に行なう方法であって、 a.有効量の還元剤および酵素を含有する水溶液にレン
    ズを浸漬し、 b.レンズを浸漬した溶液を加熱する 工程を含んで成る方法。
  23. 【請求項23】  タンパク質付着物を実質的に全部除
    去し、レンズを消毒し、レンズの変色を実質的に全部除
    去するのに充分な時間の間レンズを加熱する請求項22
    記載の方法。
  24. 【請求項24】  酵素の量は、0.001〜2アンソ
    ン単位である請求項22記載の方法。
  25. 【請求項25】  酵素は、0.001〜5重量%の量
    のズブチリシンAである請求項22記載の方法。
  26. 【請求項26】  チオールは、0.05〜10重量%
    の量のN−アセチルシステインである請求項22記載の
    方法。
  27. 【請求項27】  溶液は、14〜25重量%のN−ア
    セチルシステインおよび0.7〜1.0重量%のズブチ
    リシンAを含有する請求項22記載の方法。
  28. 【請求項28】  チオールおよび酵素は、1〜3ml
    の水溶液中に溶解している請求項27記載の方法。
  29. 【請求項29】  酵素は、0.01〜0.1アンソン
    単位のズブチリシンAである請求項22記載の方法。
JP3338436A 1990-12-21 1991-12-20 コンタクトレンズの洗浄、脱色および加熱消毒を同時に行なう方法 Pending JPH04296714A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001228444A (ja) * 2000-02-18 2001-08-24 Chisso Corp コンタクトレンズの洗浄消毒用溶液
JP2010500632A (ja) * 2006-08-16 2010-01-07 ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト レンズケア溶液中の着色剤の酵素分解

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