JPH0429643Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は取付板の前面に一対の開閉翼片を起立
及び傾動自在に軸支してその開閉翼片の下方部に
チヤツカーを装着し、取付板の後面にはランプを
配設して該ランプの点灯により装飾効果を持たせ
るようにしたパチンコ機のセーフ玉受口器に関す
るものである。

〔従来の技術〕

本出願人は、取付板の前面に起立及び傾動自由
に軸支した一対の開閉翼片を透光性合成樹脂によ
り形成するとともに、取付板の一部に開口部を設
け、該開口部に透光性合成樹脂板を嵌装して取付
板の後面から開閉翼片と取付板の両方をランプに
より照射するようにしたパチンコ機のセーフ玉受
口器を実願昭59−158769号によつて提案した。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかし、これは取付板の前面に装着されるチヤ
ツカーと開口部に嵌装する透光性合成樹脂板を
別々に形成してそれぞれビスで取付けていたもの
であつて、製作コストが高くつく上、ビスの締着
作業が非常に面倒で組立てに多くの手間と時間が
掛かるものであつた。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は、取付板の前面に起立及び傾動自由な
一対の開閉翼片と、その開閉翼片の間を通る打玉
をうけるチヤツカーを設けると共に、取付板の後
面にランプを配設してなるセーフ玉受口器におい
て、前記取付板にはランプに対応させて開口部を
形成し、前記チヤツカーは透光性の合成樹脂によ
り形成すると共に、取付板の開口部に一致する形
状の装飾板を一体に形成することにより、チヤツ
カーと装飾板とを一度に組付けられるようにした
ものである。

〔実施例〕

以下本考案の一実施例を図面について説明す
る。図において、１は取付板であつて、これの中
央に縦長の玉入口２が設けられ、該玉入口２の両
側部には支持軸の嵌入孔３，３と円状の小透孔
４，４が穿設され、下方部には横に大きな開口部
５が穿設される。また、取付板１の後面には玉入
口２と連通状に案内箱６が形成され、その内部に
差渡した横軸７にシーソー動作の玉導板８が軸支
されている。そして、案内箱６の両側には小透孔
４，４と連通状のランプ挿入筒９，９と、開口部
５の後側に位置して中心にねじ孔１０，１０を形
成した取着突起１１，１１が形成されている。

１２は取付板１の前面に装着され、後述の開閉
翼片１６，１６の間を通る打玉を受けて玉入口２
から後方へ導くチヤツカーで、着色を施こした透
光性合成樹脂により形成し、その前面板１２ａの
内面両側に支持軸１３，１３が突出され、また玉
入口２に連通する受部１２ｂの前面縁には前記開
口部５に一致する形状の装飾板１４を一体に形成
してこれに前記ねじ孔１０，１０に一致する小透
孔１５，１５を設ける。尚、装飾体１４の内面に
はダイヤカツトの彫刻が施こされている。

１６，１６は一対の開閉翼片であつて、着色を
施こした透光性合成樹脂により後側が開口した中
空状に形成され、これの下端近くに前記支持軸１
３，１３の挿通孔１７，１７が形成されている。

本実施例は、チヤツカー１２の支持軸１３，１
３に開閉翼片１６，１６の挿通孔１７，１７を通
し、該チヤツカー１２の装飾板１４を取付板１の
開口部５を嵌め、さらに支持軸１３，１３の後端
を嵌入孔３，３に挿入した後ビス１８，１８を装
飾板１４の前面から小透孔１５，１５に挿入して
取着用突起１１，１１のねじ孔１０，１０に螺合
し、それによつてチヤツカー１２を取付板１の前
面に螺着して組立てる。

その他図中１９はコ字形に形成した配線基板で
あつて、その前面の両側上下位置に２個づつ合計
４個のランプ２０，２０及び２１，２１を設けて
いる。そして、配線基板１９をビス２２で案内箱
６の後面縁に取付け、上部両側のランプ２０，２
０をそれぞれランプ挿入筒９，９に挿入して小透
孔４，４から開閉翼片１６，１６の中空内部に臨
ませるとともに、下部両側のランプ２１，２１を
装飾板１４の後方に対向位置させる。これによつ
て、ランプ２０，２０及び２１，２１を点灯させ
ることで、ランプ２０，２０が開閉翼片１６，１
６の中空内部を照明し、ランプ２１，２１が装飾
板１４を照明する。そして、これらランプの光は
開閉翼片１６，１６及び装飾板１４を透過して美
しい雰囲気を顕現する。

〔考案の効果〕

本考案は以上実施例について説明したように、
透光性合成樹脂により取付板の前面に装着される
チヤツカーと該取付板に形成され、かつ取付板の
後面に配置されるランプと相対する開口部に嵌装
するための装飾板とを一体に形成したものである
から、従来のようにチヤツカーと装飾板とを別々
にビス止めする必要がなく、組立作業の簡易化を
図ることができる。

また、チヤツカーと装飾板との成形金型が一型
で済むため経済的である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すもので、第１図は
斜視図、第２図は分解斜視図、第３図は中央縦断
側面図、第４図は第３図Ａ−Ａ線断面図である。 １……取付板、５……開口部、１２……チヤツ
カー、１４……装飾板、１６，１６……開閉翼
片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 取付板の前面に起立及び傾動自由な一対の開閉
   翼片と、その開閉翼片の間を通る打玉を受けるチ
   ヤツカーを設けると共に、取付板の後面にランプ
   を配設してなるセーフ玉受口器において、 前記取付板には、ランプに対応させて開口部を
   形成し、 前記チヤツカーは、透光性の合成樹脂により形
   成すると共に、取付板の開口部に一致する形状の
   装飾板を一体に形成したことを特徴とするパチン
   コ機のセーフ玉受口器。