JPH04291199A - 放射性廃棄物の処理処分システム - Google Patents
放射性廃棄物の処理処分システムInfo
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- JPH04291199A JPH04291199A JP5707791A JP5707791A JPH04291199A JP H04291199 A JPH04291199 A JP H04291199A JP 5707791 A JP5707791 A JP 5707791A JP 5707791 A JP5707791 A JP 5707791A JP H04291199 A JPH04291199 A JP H04291199A
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Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、原子力発電設備等の原
子力施設から発生する放射能廃棄物の処理処分システム
に係り、特に原子力発電設備等の廃止措置等に伴い多量
に発生する放射能レベルの極めて低い極低レベルの放射
能廃棄物を、安全かつ効率的に処理処分するようにした
放射性廃棄物の処理処分システムに関する。
子力施設から発生する放射能廃棄物の処理処分システム
に係り、特に原子力発電設備等の廃止措置等に伴い多量
に発生する放射能レベルの極めて低い極低レベルの放射
能廃棄物を、安全かつ効率的に処理処分するようにした
放射性廃棄物の処理処分システムに関する。
【０００２】
【従来の技術】原子力施設の寿命は、一般に３０〜４０
年と言われており、寿命となった原子力施設は所定の期
間密封閉鎖された後に解体撤去される。この原子力施設
の廃止措置に伴って、比較的短期間に多量の放射性廃棄
物が発生し、その上、この発生する放射性廃棄物は、熱
交換器、タンク、配管、バルブといった形状、寸法及び
放射能レベル等が極めて多種多様である等の特徴を有し
ている。
年と言われており、寿命となった原子力施設は所定の期
間密封閉鎖された後に解体撤去される。この原子力施設
の廃止措置に伴って、比較的短期間に多量の放射性廃棄
物が発生し、その上、この発生する放射性廃棄物は、熱
交換器、タンク、配管、バルブといった形状、寸法及び
放射能レベル等が極めて多種多様である等の特徴を有し
ている。
【０００３】これらの廃棄物に対しては、放射能レベル
を測定し材質、形状等により弁別した後、容器詰めし、
更にグラウト材等の充填による固型化等の処理を施して
、遮断（ピット）型の処分場にて埋設処理する検討がな
されている。しかし、これらの放射性廃棄物を保管、貯
蔵もしくは埋設処分する場合、貯蔵設備もしくは埋設処
分設備として、極めて大規模なものが必要となるといっ
た問題がある。
を測定し材質、形状等により弁別した後、容器詰めし、
更にグラウト材等の充填による固型化等の処理を施して
、遮断（ピット）型の処分場にて埋設処理する検討がな
されている。しかし、これらの放射性廃棄物を保管、貯
蔵もしくは埋設処分する場合、貯蔵設備もしくは埋設処
分設備として、極めて大規模なものが必要となるといっ
た問題がある。
【０００４】一方、運転中の原子力施設の保守・改良等
からも上記と同様な放射性廃棄物が発生し、これらの処
理処分についても同様な問題が発生する。
からも上記と同様な放射性廃棄物が発生し、これらの処
理処分についても同様な問題が発生する。
【０００５】このため、原子力施設の廃止措置及び運転
中の原子力施設の保守・改良等に伴い発生する、多量で
、しかも材質、形状が多種多様である等の特徴を有する
放射性廃棄物、特にその発生量の大部分を占める放射能
レベルの極めて低い極低レベルの放射性廃棄物を、容器
に固型化して埋設処分する方法と同等に、安全でかつよ
り効率的に処理処分ができるようにしたものの開発が強
く望まれていた。
中の原子力施設の保守・改良等に伴い発生する、多量で
、しかも材質、形状が多種多様である等の特徴を有する
放射性廃棄物、特にその発生量の大部分を占める放射能
レベルの極めて低い極低レベルの放射性廃棄物を、容器
に固型化して埋設処分する方法と同等に、安全でかつよ
り効率的に処理処分ができるようにしたものの開発が強
く望まれていた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】これまで原子力施設の
廃止措置及び運転中の原子力施設の保守・改良等に伴う
放射性廃棄物については、放射能レベルの測定、弁別、
処理、輸送及び埋設処分に係わる作業が個別に検討され
ている状態であり、発生する放射性廃棄物の放射能レベ
ル、材質、形状等を基に、弁別、処理、輸送、処分に係
わる一連の作業について、安全性や効率化を念頭におい
たもののシステム化の検討はなされていなかった。
廃止措置及び運転中の原子力施設の保守・改良等に伴う
放射性廃棄物については、放射能レベルの測定、弁別、
処理、輸送及び埋設処分に係わる作業が個別に検討され
ている状態であり、発生する放射性廃棄物の放射能レベ
ル、材質、形状等を基に、弁別、処理、輸送、処分に係
わる一連の作業について、安全性や効率化を念頭におい
たもののシステム化の検討はなされていなかった。
【０００７】本発明は以上の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、原子力施設の廃止措置や
運転中の原子力施設の保守・改良等に伴い短期間に多量
に発生し、しかも材質、形状が多種多様である等の特徴
を有する放射性廃棄物の中で、特にその発生量の大部分
を占める放射能レベルが極めて低い極低レベルの放射性
廃棄物を合理的な構成よりなる弁別、処理及び処分工程
等を組み合わせることにより、安全かつ効率的に廃棄物
を処理処分することのできるようにしたものを提供する
ことにある。
で、その目的とするところは、原子力施設の廃止措置や
運転中の原子力施設の保守・改良等に伴い短期間に多量
に発生し、しかも材質、形状が多種多様である等の特徴
を有する放射性廃棄物の中で、特にその発生量の大部分
を占める放射能レベルが極めて低い極低レベルの放射性
廃棄物を合理的な構成よりなる弁別、処理及び処分工程
等を組み合わせることにより、安全かつ効率的に廃棄物
を処理処分することのできるようにしたものを提供する
ことにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、本発明に係る放射性廃棄物の処理処分システムは、原
子力施設から発生する放射性廃棄物の中から放射能レベ
ルが極めて低い極低レベルの放射性廃棄物を選別する選
別工程と、この選別された極低レベルの放射性廃棄物を
材料及び形状に応じて弁別する弁別工程と、この弁別さ
れた極低レベルの放射性廃棄物にこの材質及び形状に応
じた処理を行う処理工程と、この処理後の極低レベルの
放射性廃棄物を輸送専用の容器に収納し所定の埋設処理
場へ輸送して埋設処分する処分工程とからなるものであ
る。
、本発明に係る放射性廃棄物の処理処分システムは、原
子力施設から発生する放射性廃棄物の中から放射能レベ
ルが極めて低い極低レベルの放射性廃棄物を選別する選
別工程と、この選別された極低レベルの放射性廃棄物を
材料及び形状に応じて弁別する弁別工程と、この弁別さ
れた極低レベルの放射性廃棄物にこの材質及び形状に応
じた処理を行う処理工程と、この処理後の極低レベルの
放射性廃棄物を輸送専用の容器に収納し所定の埋設処理
場へ輸送して埋設処分する処分工程とからなるものであ
る。
【０００９】前記弁別工程において、極低レベルの放射
性廃棄物を金属とコンクリートに、更に金属廃棄物につ
いては中空を有するものと有さないものに、コンクリー
ト廃棄物についてはブロック状のものとそれ以外のもの
にそれぞれ弁別することができる。
性廃棄物を金属とコンクリートに、更に金属廃棄物につ
いては中空を有するものと有さないものに、コンクリー
ト廃棄物についてはブロック状のものとそれ以外のもの
にそれぞれ弁別することができる。
【００１０】前記処理工程において、中空を有する金属
廃棄物については切断、減容または充填の処理を、ブロ
ック状のコンクリート廃棄物については表面固定化処理
を、その他の形状のコンクリート廃棄物については破砕
処理をそれぞれ行うことができる。
廃棄物については切断、減容または充填の処理を、ブロ
ック状のコンクリート廃棄物については表面固定化処理
を、その他の形状のコンクリート廃棄物については破砕
処理をそれぞれ行うことができる。
【００１１】前記処分工程において、廃棄物の埋設作業
場所を負圧に保持した移動式の飛散防止付埋設設備内で
、輸送されてきた極低レベルの放射性廃棄物を輸送用の
容器より取り出して埋設処分することができ、この場合
、前記移動式の飛散防止付埋設設備は、埋設作業場所を
外部と遮断する構成よりなり、輸送車両の搬出入口、前
記設備内を負圧に保持するための排気装置、排気装置の
上流側に設置されたフィルター及び設備移動用の機構を
具備したものとして構成することができる。
場所を負圧に保持した移動式の飛散防止付埋設設備内で
、輸送されてきた極低レベルの放射性廃棄物を輸送用の
容器より取り出して埋設処分することができ、この場合
、前記移動式の飛散防止付埋設設備は、埋設作業場所を
外部と遮断する構成よりなり、輸送車両の搬出入口、前
記設備内を負圧に保持するための排気装置、排気装置の
上流側に設置されたフィルター及び設備移動用の機構を
具備したものとして構成することができる。
【００１２】
【作用】上記のように構成した本発明によれば、原子力
施設の廃止措置や運転中の原子力施設の保守・改良等に
伴い短期間に多量に発生する放射性廃棄物の中より放射
能レベルの極めて低い極低レベルの放射性廃棄物が選別
される。この選別された極低レベルの放射性廃棄物は、
その材質および形状に従い、例えば金属とコンクリート
別に、金属廃棄物は更に中空を有する廃棄物とそれ以外
のものに、コンクリート廃棄物はブロック状のものとそ
れ以外のものに弁別される。
施設の廃止措置や運転中の原子力施設の保守・改良等に
伴い短期間に多量に発生する放射性廃棄物の中より放射
能レベルの極めて低い極低レベルの放射性廃棄物が選別
される。この選別された極低レベルの放射性廃棄物は、
その材質および形状に従い、例えば金属とコンクリート
別に、金属廃棄物は更に中空を有する廃棄物とそれ以外
のものに、コンクリート廃棄物はブロック状のものとそ
れ以外のものに弁別される。
【００１３】そして、この弁別された極低レベルの放射
性廃棄物は、その材質および形状に応じた処理、例えば
中空を有する金属廃棄物については、埋設処理後の覆土
を陥没させるような有害な空隙を排除するための切断、
減容、充填等の処理が、またコンクリート廃棄物等につ
いては、ブロック状のものは汚染の飛散防止のための表
面コーティング等の処理が、ブロック状以外のコンクリ
ート廃棄物については大きさが不均一であるため形状の
均一化を図る破砕等の処理が行われれる。
性廃棄物は、その材質および形状に応じた処理、例えば
中空を有する金属廃棄物については、埋設処理後の覆土
を陥没させるような有害な空隙を排除するための切断、
減容、充填等の処理が、またコンクリート廃棄物等につ
いては、ブロック状のものは汚染の飛散防止のための表
面コーティング等の処理が、ブロック状以外のコンクリ
ート廃棄物については大きさが不均一であるため形状の
均一化を図る破砕等の処理が行われれる。
【００１４】この処理が終了した破棄物は容器に固型化
することなく輸送専用の容器内に収納される。輸送専用
容器内に収納された極低レベルの放射性廃棄物は、埋設
作業場において、必要に応じて埋設作業場所内を負圧に
保持された移動式の飛散防止付埋設設備内で輸送容器よ
り取り出され、外部と遮断された状態で埋設処分され、
これにより放射性廃棄物を外部に飛散させることなく安
全かつ効率的に埋設処分することができる。
することなく輸送専用の容器内に収納される。輸送専用
容器内に収納された極低レベルの放射性廃棄物は、埋設
作業場において、必要に応じて埋設作業場所内を負圧に
保持された移動式の飛散防止付埋設設備内で輸送容器よ
り取り出され、外部と遮断された状態で埋設処分され、
これにより放射性廃棄物を外部に飛散させることなく安
全かつ効率的に埋設処分することができる。
【００１５】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【００１６】図１は本発明の一実施例を示す放射性廃棄
物の処理処分システムの全体のフローチャートである。
物の処理処分システムの全体のフローチャートである。
【００１７】すなわち、図１において、原子力施設の廃
止措置や運転中の原子力施設の保守・改良等に伴い発生
した放射性廃棄物１は、選別工程２において、非破壊測
定（例えば、Ｇｅ半導体検出器やＮａＩシンチレーショ
ン検出器等）により放射能濃度が測定され、放射性廃棄
物の放射能レベルに応じ、極低レベルの放射能廃棄物３
とそれ以外の放射能廃棄物４とに選別される。極低レベ
ルの放射性廃棄物３以外の放射性廃棄物４については、
その放射能レベルに応じ処分用の容器内に収容され、固
型化等の処理が行われ埋設処分される。
止措置や運転中の原子力施設の保守・改良等に伴い発生
した放射性廃棄物１は、選別工程２において、非破壊測
定（例えば、Ｇｅ半導体検出器やＮａＩシンチレーショ
ン検出器等）により放射能濃度が測定され、放射性廃棄
物の放射能レベルに応じ、極低レベルの放射能廃棄物３
とそれ以外の放射能廃棄物４とに選別される。極低レベ
ルの放射性廃棄物３以外の放射性廃棄物４については、
その放射能レベルに応じ処分用の容器内に収容され、固
型化等の処理が行われ埋設処分される。
【００１８】一方、極低レベルの放射性廃棄物３につい
ては、先ず、弁別工程５において、先ず金属廃棄物６と
コンクリート廃棄物７とに弁別され、さらに中空を有す
る金属廃棄物（例えば、配管等）８と中空を有さない廃
棄物（例えば、板材等）９とに弁別される。また、コン
クリート廃棄物７はブロック状のもの１０とそれ以外の
破片コンクリート１１等に弁別される。このように弁別
された極低レベルの放射性廃棄物は、処理工程１２にて
各廃棄物の材質、形状に応じた適切な処理が行われる。
ては、先ず、弁別工程５において、先ず金属廃棄物６と
コンクリート廃棄物７とに弁別され、さらに中空を有す
る金属廃棄物（例えば、配管等）８と中空を有さない廃
棄物（例えば、板材等）９とに弁別される。また、コン
クリート廃棄物７はブロック状のもの１０とそれ以外の
破片コンクリート１１等に弁別される。このように弁別
された極低レベルの放射性廃棄物は、処理工程１２にて
各廃棄物の材質、形状に応じた適切な処理が行われる。
【００１９】まず、中空を有する金属廃棄物８について
は、切断（例えば、熱交換器、配管及びタンク等のよう
に内部に中空部を有する円筒形状の廃棄物は、半割や短
冊状に切断し埋設処分に有害となる空隙を排除する等）
、減容（例えば、薄肉の配管等のような廃棄物は、高圧
縮プレスにより中空部を潰す等）または充填（例えば、
バルブ等のような廃棄物については中空部内に流動性の
よいコンクリート等を流し込み中空部を塞ぐ等）の処理
１３が行われ、埋設処分後の覆土を陥没させる有害な空
隙が排除される。中空を有さない板材等の金属廃棄物９
については、特段の処理を必要としないが、形状等が大
きい場合等は必要に応じ切断処理１４等の処置を行い細
断化する。
は、切断（例えば、熱交換器、配管及びタンク等のよう
に内部に中空部を有する円筒形状の廃棄物は、半割や短
冊状に切断し埋設処分に有害となる空隙を排除する等）
、減容（例えば、薄肉の配管等のような廃棄物は、高圧
縮プレスにより中空部を潰す等）または充填（例えば、
バルブ等のような廃棄物については中空部内に流動性の
よいコンクリート等を流し込み中空部を塞ぐ等）の処理
１３が行われ、埋設処分後の覆土を陥没させる有害な空
隙が排除される。中空を有さない板材等の金属廃棄物９
については、特段の処理を必要としないが、形状等が大
きい場合等は必要に応じ切断処理１４等の処置を行い細
断化する。
【００２０】一方、ブロック状のコンクリート廃棄物１
０については、輸送及び埋設処分時に放射性廃棄物が飛
散しないようにコンクリート表面に対し飛散防止処理１
５等（例えば、コンクリート表面にエポキシ樹脂を塗布
し表面を固定化する等）が行われる。ブロック状のコン
クリート廃棄物１０以外の破片コンクリート等の廃棄物
１１は、大きさが不均一であるため破砕処理１６等（例
えば、クラッシャーを用いて破砕する等）により破砕片
の大きさが整えられる（例えば、概ね２０ｃｍ程度の大
きさに破砕される）。
０については、輸送及び埋設処分時に放射性廃棄物が飛
散しないようにコンクリート表面に対し飛散防止処理１
５等（例えば、コンクリート表面にエポキシ樹脂を塗布
し表面を固定化する等）が行われる。ブロック状のコン
クリート廃棄物１０以外の破片コンクリート等の廃棄物
１１は、大きさが不均一であるため破砕処理１６等（例
えば、クラッシャーを用いて破砕する等）により破砕片
の大きさが整えられる（例えば、概ね２０ｃｍ程度の大
きさに破砕される）。
【００２１】前記処理が施された各廃棄物は、処理工程
１２内の輸送容器内収容工程１７において、容器に固型
化することなく輸送専用の容器内に収容され、輸送工程
１８を経て埋設処分場へ輸送される。
１２内の輸送容器内収容工程１７において、容器に固型
化することなく輸送専用の容器内に収容され、輸送工程
１８を経て埋設処分場へ輸送される。
【００２２】この埋設処分場に運ばれた極低レベルの放
射性廃棄物は、埋設処分工程１９において、埋設処分す
る際に放射性物質を含む粉体等が大気中に飛散する恐れ
があるため、埋設作業場所を負圧に保持した移動式の飛
散防止付埋設設備２５（図２及び図３参照）内で輸送容
器２１より取り出され埋設処分される。これにより放射
性物質を含む粉体等を埋設作業場所の外部に飛散させる
ことなく安全かつ効率的に埋設処分することが可能とな
る。
射性廃棄物は、埋設処分工程１９において、埋設処分す
る際に放射性物質を含む粉体等が大気中に飛散する恐れ
があるため、埋設作業場所を負圧に保持した移動式の飛
散防止付埋設設備２５（図２及び図３参照）内で輸送容
器２１より取り出され埋設処分される。これにより放射
性物質を含む粉体等を埋設作業場所の外部に飛散させる
ことなく安全かつ効率的に埋設処分することが可能とな
る。
【００２３】次に、図２及び図３に前記移動式の飛散防
止付埋設設備２５のより詳細な構成例を示す。
止付埋設設備２５のより詳細な構成例を示す。
【００２４】極低レベルの放射性廃棄物２２を輸送容器
２１内に積載した輸送車両２０は、移動式の飛散防止付
埋設設備２５の車両運出入口２４より埋設作業場所２３
に入る。この埋設作業場所２３は、移動式の飛散防止付
埋設設備２５により外部と遮断されている。更に、移動
式の飛散防止付埋設設備２５には、排気装置２６が装着
されており、埋設作業場所２３（埋設設備内）の圧力は
、外部に比べ常時負圧に保持されている。これにより極
低レベルの放射能廃棄物２２を埋設する際に放射性物質
を含む粉体等が外部に飛散してしまうことを防止するこ
とができる。
２１内に積載した輸送車両２０は、移動式の飛散防止付
埋設設備２５の車両運出入口２４より埋設作業場所２３
に入る。この埋設作業場所２３は、移動式の飛散防止付
埋設設備２５により外部と遮断されている。更に、移動
式の飛散防止付埋設設備２５には、排気装置２６が装着
されており、埋設作業場所２３（埋設設備内）の圧力は
、外部に比べ常時負圧に保持されている。これにより極
低レベルの放射能廃棄物２２を埋設する際に放射性物質
を含む粉体等が外部に飛散してしまうことを防止するこ
とができる。
【００２５】更に、排気装置２６の上流部には、放射性
物質を含む粉体等を捕獲するためのフィルタ２７が装着
されており、埋設処分時に飛散した放射性物質を含む粉
体等は、このフィルタ２７により捕獲されるようにされ
ている。従って、埋設処分時に飛散する放射性物質を含
む粉体等を外部に放出させることはなく、飛散防止付埋
設設備２５内で完全に捕獲することが可能となる。
物質を含む粉体等を捕獲するためのフィルタ２７が装着
されており、埋設処分時に飛散した放射性物質を含む粉
体等は、このフィルタ２７により捕獲されるようにされ
ている。従って、埋設処分時に飛散する放射性物質を含
む粉体等を外部に放出させることはなく、飛散防止付埋
設設備２５内で完全に捕獲することが可能となる。
【００２６】また、飛散防止付埋設設備２５の下部には
、移動用の車輪２８が取り付けられており、埋設処分に
より覆土施工３０が終了した後、次の新たな埋設作業場
所に該埋設設備２５を矢印２９の方向に容易に移動する
ことができるようなされている。
、移動用の車輪２８が取り付けられており、埋設処分に
より覆土施工３０が終了した後、次の新たな埋設作業場
所に該埋設設備２５を矢印２９の方向に容易に移動する
ことができるようなされている。
【００２７】以上述べたように、本一実施例によれば、
原子力施設より発生する放射能レベルの極めて低い極低
レベルの放射性廃棄物を安全かつ効率的に埋設処分する
ことが可能となる。
原子力施設より発生する放射能レベルの極めて低い極低
レベルの放射性廃棄物を安全かつ効率的に埋設処分する
ことが可能となる。
【００２８】次に本一実施例の具体的な効果について以
下に説明する。
下に説明する。
【００２９】例えば、１１０万ＫＷｅ級の軽水炉型原子
力発電設備の廃止措置に伴い、おおよそ２万トンから３
万トンの放射性廃棄物が発生するとする（この値は、放
射性廃棄物と非放射性廃棄物の区分値を１０４ Ｂｑ／
ｔとした場合の試算値である）。これらの放射性廃棄物
に対し、例えば極低レベルの放射性廃棄物の濃度上限値
を１０９ Ｂｑ／ｔとした場合、前記放射性廃棄物の約
９８％以上を極低レベルの放射性廃棄物が占めることに
なる。
力発電設備の廃止措置に伴い、おおよそ２万トンから３
万トンの放射性廃棄物が発生するとする（この値は、放
射性廃棄物と非放射性廃棄物の区分値を１０４ Ｂｑ／
ｔとした場合の試算値である）。これらの放射性廃棄物
に対し、例えば極低レベルの放射性廃棄物の濃度上限値
を１０９ Ｂｑ／ｔとした場合、前記放射性廃棄物の約
９８％以上を極低レベルの放射性廃棄物が占めることに
なる。
【００３０】従って、本発明の処理処分システムを採用
することにより、廃止措置により発生する放射性廃棄物
の大部分を占める極低レベルの放射性廃棄物を容器に収
納することなく安全かつ効率的に処理処分することが可
能である。
することにより、廃止措置により発生する放射性廃棄物
の大部分を占める極低レベルの放射性廃棄物を容器に収
納することなく安全かつ効率的に処理処分することが可
能である。
【００３１】また、本発明の処理処分システムを１１０
万ＫＷｅ級の軽水炉型原子力発電設備の廃止措置より発
生する極低レベルの放射性廃棄物に適用することにより
、廃棄物を容器に固型化して埋設処分する方法に比べ、
埋設処分場の規模を小さくすることが可能である。 すなわち、極低レベルの放射性廃棄物を処分用容器に収
納して埋設処分する方法は、前記した如く処分用の容器
（例えば２００ｌドラム缶）に収納し、固型化後埋設処
分するため、処分容器内への廃棄物収納効率（例えば金
属廃棄物の場合で充填率２０％、コンクリート廃棄物の
場合で充填率５０％程度である）や埋設処分場容量に対
する容器埋設効率等の面で埋設効率が低下する。従って
、極低レベルの放射性廃棄物を容器に収納し埋設処分す
る方法は、容器を使用しないで処分する本処分処理シス
テムに比べ、処分容器並びに処分場容量が大幅に増大す
る。
万ＫＷｅ級の軽水炉型原子力発電設備の廃止措置より発
生する極低レベルの放射性廃棄物に適用することにより
、廃棄物を容器に固型化して埋設処分する方法に比べ、
埋設処分場の規模を小さくすることが可能である。 すなわち、極低レベルの放射性廃棄物を処分用容器に収
納して埋設処分する方法は、前記した如く処分用の容器
（例えば２００ｌドラム缶）に収納し、固型化後埋設処
分するため、処分容器内への廃棄物収納効率（例えば金
属廃棄物の場合で充填率２０％、コンクリート廃棄物の
場合で充填率５０％程度である）や埋設処分場容量に対
する容器埋設効率等の面で埋設効率が低下する。従って
、極低レベルの放射性廃棄物を容器に収納し埋設処分す
る方法は、容器を使用しないで処分する本処分処理シス
テムに比べ、処分容器並びに処分場容量が大幅に増大す
る。
【００３２】さらに、本発明では、廃棄物を容器に固型
化して処分する方法に比べ、容器充填、固型化等の作業
を不要とすることができるため、処理処分に係る作業を
簡素化することが可能となる。
化して処分する方法に比べ、容器充填、固型化等の作業
を不要とすることができるため、処理処分に係る作業を
簡素化することが可能となる。
【００３３】なお、上記実施例は、ブロック状のコンク
リートに汚染の飛散防止処理等を行って埋設処分するよ
うにした例で示したが、ブロック状のコンクリートにつ
いても破砕処理等を行い埋設処分を実施するようにする
こともできる。
リートに汚染の飛散防止処理等を行って埋設処分するよ
うにした例で示したが、ブロック状のコンクリートにつ
いても破砕処理等を行い埋設処分を実施するようにする
こともできる。
【００３４】
【発明の効果】以上、本発明によれば、原子力施設の廃
止措置及び運転中の原子力施設の保守・改良に伴い発生
する多量でしかも材質、放射能形態が多種多様であるな
どの特徴を有する極低レベルの放射性廃棄物を安全かつ
合理的に処理処分することができる。しかも、放射性廃
棄物を処分するための処分場の規模を大幅に小さくする
ことができるとともに、処理処分に係わる作業量を大幅
に削減でき、かつ処理処分費の大幅な低減を図ることが
できる等の効果がある。
止措置及び運転中の原子力施設の保守・改良に伴い発生
する多量でしかも材質、放射能形態が多種多様であるな
どの特徴を有する極低レベルの放射性廃棄物を安全かつ
合理的に処理処分することができる。しかも、放射性廃
棄物を処分するための処分場の規模を大幅に小さくする
ことができるとともに、処理処分に係わる作業量を大幅
に削減でき、かつ処理処分費の大幅な低減を図ることが
できる等の効果がある。
【図１】本発明の一実施例を示すフローチャート。
【図２】移動式の飛散防止付埋設設備の概略断面図。
【図３】同じく全体斜視図。
１ 放射性廃棄物
２ 選別工程
５ 弁別工程
１２ 処理工程
１７ 輸送容器内収納工程
１８ 輸送工程
１９ 埋設処分工程
２０ 輸送車両
２４ 車両搬出入口
２５ 飛散防止付埋設設備
２６ 排気装置
２７ フィルタ
Claims (5)
- 【請求項１】原子力施設から発生する放射性廃棄物の中
から放射能レベルが極めて低い極低レベルの放射性廃棄
物を選別する選別工程と、この選別された極低レベルの
放射性廃棄物を材料及び形状に応じて弁別する弁別工程
と、この弁別された極低レベルの放射性廃棄物にこの材
質及び形状に応じた処理を行う処理工程と、この処理後
の極低レベルの放射性廃棄物を輸送専用の容器に収納し
所定の埋設処理場へ輸送して埋設処分する処分工程とか
らなることを特徴とする放射性廃棄物の処理処分システ
ム。 - 【請求項２】前記弁別工程において、極低レベルの放射
性廃棄物を金属とコンクリートに、更に金属廃棄物につ
いては中空を有するものと有さないものに、コンクリー
ト廃棄物についてはブロック状のものとそれ以外のもの
にそれぞれ弁別することを特徴とする請求項１項記載の
放射性廃棄物の処理処分システム。 - 【請求項３】前記処理工程において、中空を有する金属
廃棄物については切断，減容，充填の処理を、ブロック
状のコンクリート廃棄物については表面固定化処理を、
その他の形状のコンクリート廃棄物については破砕処理
をそれぞれ行うことを特徴とする請求項１記載の放射性
廃棄物の処理処分システム。 - 【請求項４】前記処分工程において、廃棄物の埋設作業
場所を負圧に保持した移動式の飛散防止付埋設設備内で
、輸送されてきた極低レベルの放射性廃棄物を輸送用の
容器より取り出して埋設処分することを特徴とする請求
項１記載の放射性廃棄物の処理処分システム。 - 【請求項５】前記移動式の飛散防止付埋設設備は、埋設
作業場所を外部と遮断する構成よりなり、輸送車両の搬
出入口、前記設備内を負圧に保持するための排気装置、
排気装置の上流側に設置されたフィルター及び設備移動
用の機構を具備することを特徴とする請求項４記載の放
射性廃棄物の処理処分システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3057077A JP3043086B2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 放射性廃棄物の処理処分システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3057077A JP3043086B2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 放射性廃棄物の処理処分システム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04291199A true JPH04291199A (ja) | 1992-10-15 |
| JP3043086B2 JP3043086B2 (ja) | 2000-05-22 |
Family
ID=13045407
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3057077A Expired - Fee Related JP3043086B2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 放射性廃棄物の処理処分システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3043086B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011080873A (ja) * | 2009-10-07 | 2011-04-21 | Ｓ．Ｐ．エンジニアリング株式会社 | 放射性廃棄物用減容処理装置 |
| JP2014044148A (ja) * | 2012-08-28 | 2014-03-13 | Koyo:Kk | 放射性セシウム汚染土の処理方法 |
| JP2014137253A (ja) * | 2013-01-16 | 2014-07-28 | Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd | 放射能汚染土壌の処理方法 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102620644B1 (ko) * | 2022-01-10 | 2024-01-03 | 한국원자력연구원 | 방사성 잡고체 폐기물 처리 장치 |
-
1991
- 1991-03-20 JP JP3057077A patent/JP3043086B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|---|---|---|
| JP2011080873A (ja) * | 2009-10-07 | 2011-04-21 | Ｓ．Ｐ．エンジニアリング株式会社 | 放射性廃棄物用減容処理装置 |
| JP2014044148A (ja) * | 2012-08-28 | 2014-03-13 | Koyo:Kk | 放射性セシウム汚染土の処理方法 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3043086B2 (ja) | 2000-05-22 |
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