JPH04289628A - 電子放出素子とその製造方法並びに該電子放出素子を用いた電子線発生装置及び画像表示装置 - Google Patents

電子放出素子とその製造方法並びに該電子放出素子を用いた電子線発生装置及び画像表示装置

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JPH04289628A
JPH04289628A JP3078182A JP7818291A JPH04289628A JP H04289628 A JPH04289628 A JP H04289628A JP 3078182 A JP3078182 A JP 3078182A JP 7818291 A JP7818291 A JP 7818291A JP H04289628 A JPH04289628 A JP H04289628A
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alcoholate
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芳己 宇田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子放出素子に関し、特
に、電子放出部を低仕事関数化処理することで、電子放
出効率を改善せしめた電子放出素子とその製造方法、並
びに該電子放出素子を用いた電子線発生装置と画像表示
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子線発生装置や画像表示装置に用いら
れる電子放出素子として、従来より種々なタイプの素子
が提案されている。これらの電子放出素子の中で、熱電
子陰極と呼ばれるものは、例えば、電子放出部をタング
ステン、タングステン合金等の高融点金属材料にて、ワ
イヤー状、コイル状、薄膜状に形成し、かかる電子放出
部を加熱することにより熱電子を放出させるものである
【0003】上記熱電子陰極においては、従来よりその
電子放出効率の向上のために、とりわけ電子放出部に、
該電子放出部材よりも仕事関数値の低い材料(低仕事関
数材料)を被覆することが行なわれている。例えば、特
開昭58−154129号公報には、アルカリ土類金属
酸化物にニトロセルローズラッカー、酢酸ブチル等を加
えた懸濁液を電子放出部に約100μmの厚さで塗布し
た熱電子陰極が開示されている。また、特開昭62−4
0144号公報には、基体と電子放出部の間に空隙を有
した、言わゆる薄膜中空素子が開示されており、かかる
素子の電子放出部に(Ba,Sr,Ca)CO3を被着
後、これを加熱分解して電子放出部に(Ba,Sr,C
a)Oの被膜を形成した熱電子陰極が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら上記
従来例においては、以下の様な欠点があった。
【0005】即ち、電子放出部をアルカリ土類金属酸化
物にニトロセルローズラッカー、酢酸ブチル等の有機化
合物を含有した塗布液で被覆した電子放出素子の場合、
素子寿命が短かく、しかも、上記塗布液による被覆層は
、所望の電子放出効率を得るために100μm程度の層
厚を有してしまうので、特に薄膜中空素子には、その空
隙部分が埋もれてしまうから適用できない。
【0006】一方、電子放出部に(Ba,Sr,Ca)
CO3を被着後、これを熱分解して電子放出部に(Ba
,Sr,Ca)Oの被膜を形成した電子放出素子におい
ても、その素子寿命に関しては充分ではなく、しかも、
(Ba,Sr,Ca)CO3の熱分解の為には、かなり
の高温処理が必要とされ、この様な高温処理は素子ダメ
ージを生じせしめる。
【0007】そこで本発明の目的は、上記従来例におけ
る欠点を解決することにあり、とりわけ、電子放出効率
に優れ、しかも素子寿命が著しく延命された電子放出素
子とかかる電子放出素子の製造方法並びにかかる電子放
出素子を用いた電子線発生装置、画像表示装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の本発
明によって達成される。即ち、本発明は、低仕事関数材
料を含有し且つ炭素含有率が3重量%以下の被覆層によ
り被覆された電子放出部を有することを特徴とする電子
放出素子であり、該電子放出素子を複数並設した電子線
源と、該電子線源から放出される電子線を情報信号に応
じて変調する変調部材とを有することを特徴とする電子
線発生装置であり、更に該電子線発生装置と、電子線の
照射により画像を形成する画像形成部材とを有すること
を特徴とする画像表示装置である。
【0009】更に本発明は、電子放出素子の電子放出部
材にアルコラート溶液を塗布し、これを焼成することで
該電子放出部材に金属酸化物の被覆層を形成する工程を
有することを特徴とする電子放出素子の製造方法である
【0010】本発明者は、上記従来例の如く、その電子
放出部に低仕事関数材料の被覆層を有した熱電子陰極が
、長寿命化し難い原因について鋭意研究した結果、その
原因は上記被覆層中の炭素含有量に大きく起因している
ことを知見した。
【0011】即ち、低仕事関数材料の被覆層中に含有す
る炭素量が多くなると、素子駆動時の電子放出部への熱
ダメージが大きくなり、極端な場合には電子放出部の切
断を生じてしまう。このことは、上記従来例において、
低仕事関数材料の被覆層中にニトロセルローズラッカー
、酢酸ブチル等の有機化合物を含有せしめる場合はもち
ろん、(Ba,Sr,Ca)CO3を被着後、熱分解に
よって(Ba,Sr,Ca)Oの被覆層を電子放出部に
形成する場合であっても、一般に(Ba,Sr,Ca)
CO3はその分解温度が非常に高いので、被覆層中に、
未分解の(Ba,Sr,Ca)CO3が残存してしまい
、これが電子放出部への熱ダメージを及ぼす。また、(
Ba,Sr,Ca)CO3を完全分解せしめるような高
温状態もまた素子ダメージを生じてしまう。
【0012】本発明者は以上の知見を基に更に研究を進
め、素子駆動時の電子放出部への熱ダメージを最小限に
抑え素子の長寿命化を達成する為には、電子放出部へ被
覆される低仕事関数材料の被覆層中の炭素含有率は、被
覆層全体の3重量%以下、好ましくは1重量%以下とす
ることが望しいこと、及び、かような炭素含有率の小さ
な低仕事関数材料の被覆層を電子放出部に形成する為に
は、アルコラート溶液を用いることが望しいことを知見
し、本発明に至った。
【0013】以下、本発明について詳述する。
【0014】まず本発明の電子放出素子は、その電子放
出部が有する被覆層を除けば、それ以外の基本構成は、
電子放出材料から成る部位への電圧印加或いは加熱によ
って電子放出する、従来公知の電子放出素子と同様であ
って良いが、特に本発明の電子放出素子は、先述した熱
電子陰極と呼ばれる素子に属するものであることが好ま
しい。
【0015】まず、本発明の電子放出素子の電子放出部
は、例えば、タングステン、タングステン合金、タンタ
ル、モリブデン等の高融点金属材料にて、ワイヤー状、
コイル状、又は薄膜状に形成されている。
【0016】前記電子放出部の表面に形成される被覆層
は、該電子放出部を構成する前記材料よりも仕事関数値
の低い材料(低仕事関数材料)を主体として構成されて
いる。前記低仕事関数材料としては、上記条件を満たす
材料であれば特に限定されるものではないが、好ましく
は、1価又は2価金属の酸化物が用いられ、特に、周期
律表の1A族又は2A族に属する金属元素の酸化物が用
いられる。1A族元素の中ではCsが、2A族元素の中
ではCa、Sr、Baが特に好ましく用いられる。
【0017】本発明においては、前記被覆層はその炭素
含有率が3重量%以下のものであることが、必須の要件
とされ、特に好ましくは1重量%以下である。前記被覆
層の炭素含有率が3重量%を越えると、特に素子寿命の
著しい低下が生じ、望ましくない。上記の被覆層中の炭
素含有率は、例えば、               
   法によって測定される。
【0018】また、本発明において、前記被覆層の厚さ
は、電子放出部の形状等によって適宜、選定されるもの
であるが、好ましくは10nm〜10μm、特に好まし
くは10nm〜5μmとされる。
【0019】次に、電子放出部の表面に酸化物被膜を形
成する方法を図にそって説明する。図1は、2価の元素
のアルコラートを用いて最終的に電子放出部の表面に2
価の元素の酸化物を形成するための方法を示すフロー図
である。
【0020】まず2価の元素のアルコラート(M(OR
)2)をアルコール溶液(CnH2n+1OH)に溶か
した溶液を用いて、フィラメントをこれに浸した後引き
上げる(塗布工程)。これを適当な時間風乾させアルコ
ール分を揮発させ、2価の元素の水酸化物(M(OH)
2)を作った後、これを真空雰囲気に入れる。外部より
フィラメントに電力を供給しフィラメントを800K以
上で焼成し、フィラメント表面に2価の元素の酸化物を
形成(焼成工程)するものである。
【0021】次に、実施例により本発明を詳細に説明す
る。実施例1〜実施例6並びに図3〜図4は電子放出素
子の製造例及び構造の具体例を示し、実施例7及び図5
は電子線発生装置及び画像表示装置の具体例を示し、実
施例8及び図6は画像表示装置を記録装置に応用した場
合の具体例を示している。なお、本発明はこれらの実施
例によって限定されるものではない。
【0022】
【実施例】実施例1 2価の元素のアルコラートのうち、2A族のアルカリ土
類金属に属する元素のアルコラートの例として、元素は
Ba、アルコラートはジイソプロピルアルコラートを用
いた。そして、アルコール溶液としてはイソプロピルア
ルコールを用いた。またフィラメントは図3の如くTa
のバルクフィラメント直径0.1mmを用いた。
【0023】まず、Baアルコラート(Ba(O−i−
C3H7)2)とイソプロピルアルコール(OH−i−
C3H7)の比率は1:9とし、この溶液を不活性ガス
中でTaバルクフィラメントに塗布した。塗布はディッ
ピング法とした。ディッピング後フィラメントを空気中
に曝すと、すぐにフィラメント表面のBaアルコラート
溶液は白色化し水酸化物(BA(OH)2)に変化した
。イソプロピルアルコールを揮発させるため、10分程
度大気中で風乾した後、フィラメントを真空中へ入れた
。約1×10−2pa以下の真空度の中で、フィラメン
トに通電し、焼成した。焼成温度は、約1,000〜1
,200Kが適当であった。焼成によりBaの水酸化物
は、H2  Oなどに変化してなくなり、BaOを主体
にした薄膜がTaフィラメント表面に形成された。
【0024】このフィラメントについて仕事関数値と放
出電流密度を測定したところ、仕事関数は、BaOの表
面処理前のTaバルクフィラメントは4.2eVを示し
、表面処理後は1.4eVを示し、明らかに低仕事関数
効果があることがわかった。また放出電流密度は、図2
に示すように変化した。例えば未処理のTaバルクフィ
ラメントの場合、放出電流密度が1×10−3(A/c
m2)必要なとき、フィラメントは1800K程度加熱
する必要があったが、BaOを表面処理したTaフィラ
メントは900K程度の加熱で可能であり、低消費電力
効果は絶大なものがある。また、このBaO表面薄膜の
厚さを測定したところ、3μm程度、炭素含有量は1重
量%の薄膜が形成されていた。また、電子放出部の使用
温度も低い所で使用できるため、フィラメント材の蒸発
も減少し寿命が長くなった。
【0025】実施例2 実施例1で示したTaバルクフィラメントに代り、図4
の如くTaの薄膜中空フィラメントを用いた。薄膜中空
フィラメントのサイズは、電子放出部4は長さ−l=2
00μm,幅w=20μm,フィラメント2の厚さt=
2μmで、中空部の高さは8μmのものを用いた。Ba
アルコラート及びアルコール溶液は、同じものを用いた
。塗布工程は、電子放出素子が平面基板1上に設けられ
ているため、ディッピング法の代りにスピンナーを用い
た。毎分数千回転の高速回転では十分なBa水酸化物が
得られず、毎分数10〜数100回転で行った。その後
の処理は実施例1と同じである。フィラメント表面に形
成されたBaO薄膜の厚さは5μm程度、炭素含有量は
1重量%であった。
【0026】この薄膜中空フィラメントの仕事関数値及
び放出電流特性については、実施例1と同様の特性を示
し、基本的な差はなかった。従ってこのBaアルコラー
トを用いることにより中空部の高さが数μmとせまいも
のを持つ薄膜フィラメントについても、Ba酸化物を形
成できることがわかった。
【0027】実施例3 上記実施例1及び2においては、Baアルコラートとア
ルコールの溶液比率が1:9のものを用いたが、この比
率は、塗布後の風乾時間の調整と求める膜厚により決ま
る。要は、風乾工程でアルコール分を適当に揮発させる
ために、比率は2:8でも3:7でも性能には左右され
ず飽和領域まで溶解可能である。またアルコラートも炭
素数3のジイソプロピルアルコラートを示したが、炭素
数1〜3のものは同様に扱うことができる。
【0028】また、アルコール溶液も、イソプロピルア
ルコールを示したが、ノルアルプロピルアルコール、エ
チルアルコール、メチルアルコールでも同様に扱うこと
ができた。ただ、風乾の際の揮発性の点からするとイソ
プロピルアルコールが適していた。
【0029】また、Baアルコラートのアルコール溶液
は変質を考慮して不活性ガス中で扱ったが、短時間のデ
ィッピングや、1回限りの使用の場合大気中でも使用可
能であった。
【0030】実施例4 上記実施例のBaに代えて、同じ2価の元素で2A族に
属するSrとCaについても同様な方法により、Taバ
ルクフィラメントとTaの薄膜中空フィラメントにSr
O,CaOをそれぞれ,3μm,5μmの厚さで形成し
、仕事関数と放出電流密度を測定した。尚、炭素含有量
はいずれも1重量%以下であった。
【0031】仕事関数値はSrO=1eV程度、CaO
=1.6eV程度を示し、放出電流密度は図2に示すよ
うになり、BaOの場合と同じように900K付近では
確実に1×10−3(A/cm2)の電流密度がとれる
ことがわかった。また、形成された膜厚も、それぞれ、
BaOの場合と同様10nm〜10μmが可能であり、
薄膜中空フィラメントにも使用可能であった。
【0032】実施例5 また、2価の元素のアルコラートに代え、1価の元素の
1A族のうち、Csについてアルコラートを作り、上記
実施例と同じようにTaフィラメント表面にCs2Oを
形成してみた。
【0033】特性を測定したところ仕事関数値は、0.
8eV程度を示し、放出電流特性も図2のように高いレ
ベルを示した。
【0034】基本的に2価の元素のアルコラートの例と
差がなくCs2Oの形成が可能であった。
【0035】実施例6 以上の例は、電子放出部であるフィラメントにバルク、
薄膜共Taを示したが、他の高融点材料のMo,Wにつ
いても同様に使用可能である。一例としてWをバルクフ
ィラメントとして用いた場合、仕事関数はW=4.6e
V程度でBaO処理により1.5eVを示した。
【0036】また、この電子放出部は合金でも良く、薄
膜の場合は積層構造でも可能である。一例として、中空
薄膜フィラメントの積層構造としてTa/Wが1:1の
ものを用いてBaアルコラート処理を試みた。
【0037】仕事関数値は、未処理のTa/Wは5.3
eVを示し、Baアルコラート処理したものは、1.5
〜2.0eVを示し、上記実施例と同様なBaO薄膜を
形成することができた。
【0038】実施例7 図5は電子線発生装置と画像形成部材とを有する画像表
示装置の概要を示すものである。本図中、51は基板、
52は支持体、53は配線電極(フィラメント層)、5
4は電子放出部を示し、電子線源は電子放出素子が複数
並設されてなる。55は電子通過孔、56は変調電極(
変調部材)、57はガラス板、58は透明電極、59は
画像形成部材で、例えば蛍光体、レジスト材等電子が衝
突することにより発光,変色,帯電,変質等する部材か
ら成る。60はフェースプレート、61は蛍光体の輝点
である。電子放出部54は基板(ガラス)51とは接触
することがない中空構造を成すものであり、支持体52
は絶縁体材料もしくは導電体材料で形成されている。
【0039】この画像表示装置は、配線電極53に電圧
を印加せしめ中空構造をなす電子放出部より電子を放出
させ、これら電子流を情報信号に応じて変調する変調電
極56に電圧を印加することにより電子を取り出し、取
り出した電子を加速させ蛍光体59に衝突させるもので
ある。また、配線電極53と変調電極56でXYマトリ
ックスを形成せしめ、画像形成部材たる蛍光体59上に
画像表示を行うものである。
【0040】実施例8 本発明に係る画像表示装置を、光を信号源として記録を
行う記録装置(光プリンター)に応用した場合の例を図
6に示す。
【0041】本光プリンターにおいては、光信号付与装
置としての画像表示装置71が、そのフェイスプレート
(図5中、60)を光受容体72側に向けて、光受容体
72と相対向して配置されている。ドラム状の光受容体
72の周囲には、上記光信号供与装置71の他に、回転
方向に沿って順に、現像機73、除電器74、クリーナ
ー75及び放電器76が設けられている。
【0042】まず、光信号供与装置71の発光によって
画像が表わされ、この画像の光が光受容体72に照射さ
れて光受容体72を感光させる。光受容体72の感光部
分は帯電し、現像機73から供給されるトナーを吸着す
る。
【0043】上記トナーを吸着した部分は光受容体72
の回転と共に移動し、除電器74によって帯電が解除さ
れると、吸着されていたトナーが落下する。この時、光
受容体72と除電器74の間には、画像を形成すべき紙
77が配置しており、トナーはこの紙77上に落下され
る。
【0044】トナーを受止めた紙77は、定着装置(図
示されていない)へと移動し、ここでトナーが紙77上
に定着され、紙77上に、光信号供与装置71で表わさ
れた画像が再現記録される。
【0045】一方、ドラム状の光受容体72は更に回転
してクリーナー75へと移動し、ここで残留するトナー
が払い落され、更に放電器76によって帯電状態が完全
にクリアーされるものである。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、電子放出素子の電
子放出部に2価又は1価のアルコラートをアルコール溶
液に溶かし、塗布、風乾、焼成をすることにより、1)
電子放出部の仕事関数を低減することが出来た。 2)これにより必要とする放出電流密度をより低い温度
で得られるようになったため、 ・消費電力の低減 ・周囲の熱障害(熱応力の減少)の低減・放出部の寿命
延長 などの効果があった。 3)アルコラートを用いることにより微細な放出部にも
薄い酸化膜を形成することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子放出部への表面被膜形成の工程を示すフロ
ー図である。
【図2】電子放出部材とその表面に酸化物処理した材料
の電子放出部加熱温度に対する熱電子放出電流密度を示
した図である。
【図3】電子放出素子の一例を示す概略図である。
【図4】電子放出素子の一例を示す概略図である。
【図5】電子発生装置と画像形成部材とを有する画像表
示装置の一例を示す概略図である。
【図6】画像表示装置を記録装置に応用した場合の具体
例を示す概略図である。
【符号の説明】
1  基板 2  フィラメント層 3  導電支持層 4  電子放出部 5  表面被膜

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  低仕事関数材料を含有し且つ炭素含有
    率が3重量%以下の被覆層により被覆された電子放出部
    を有することを特徴とする電子放出素子。
  2. 【請求項2】  基体面に並設された電極間に電子放出
    部を有し、該基体と該電子放出部との間に空隙を有する
    請求項1に記載の電子放出素子。
  3. 【請求項3】  被覆層の厚さが、10nm〜10μm
    の範囲である請求項1又は2に記載の電子放出素子。
  4. 【請求項4】  低仕事関数材料が、1価又は2価金属
    の酸化物である請求項1乃至3のいずれかに記載の電子
    放出素子。
  5. 【請求項5】  1価又は2価金属が、1A族又は2A
    族に属する金属元素である請求項4に記載の電子放出素
    子。
  6. 【請求項6】  請求項1乃至5のいずれかに記載の電
    子放出素子を複数並設した電子線源と、該電子線源から
    放出される電子線を情報信号に応じて変調する変調部材
    とを有することを特徴とする電子線発生装置。
  7. 【請求項7】  請求項6に記載の電子線発生装置と、
    電子線の照射により画像を形成する画像形成部材とを有
    することを特徴とする画像表示装置。
  8. 【請求項8】  電子放出素子の電子放出部材にアルコ
    ラート溶液を塗布し、これを焼成することで該電子放出
    部材に金属酸化物の被覆層を形成する工程を有すること
    を特徴とする電子放出素子の製造方法。
  9. 【請求項9】  アルコラート溶液が、1価又は2価金
    属のアルコラートを含有する請求項8に記載の電子放出
    素子の製造方法。
  10. 【請求項10】  1価又は2価金属が、1A族又は2
    A族に属する金属元素である請求項9に記載の電子放出
    素子の製造方法。
  11. 【請求項11】  アルコラート溶液が、炭素数1〜3
    のアルコラートを含有する請求項10に記載の電子放出
    素子の製造方法。
JP3078182A 1991-03-19 1991-03-19 電子放出素子とその製造方法並びに該電子放出素子を用いた電子線発生装置及び画像表示装置 Pending JPH04289628A (ja)

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