JPH04289057A - 数値制御装置におけるサ−ボ制御方法および装置 - Google Patents
数値制御装置におけるサ−ボ制御方法および装置Info
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- JPH04289057A JPH04289057A JP7215891A JP7215891A JPH04289057A JP H04289057 A JPH04289057 A JP H04289057A JP 7215891 A JP7215891 A JP 7215891A JP 7215891 A JP7215891 A JP 7215891A JP H04289057 A JPH04289057 A JP H04289057A
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- 230000001133 acceleration Effects 0.000 claims description 31
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 101000582320 Homo sapiens Neurogenic differentiation factor 6 Proteins 0.000 description 1
- 102100030589 Neurogenic differentiation factor 6 Human genes 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
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- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 1
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- Automatic Control Of Machine Tools (AREA)
- Numerical Control (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファジ−理論を応用し
た工作機械等に使用する数値制御装置におけるサ−ボ制
御方法および装置に関する。
た工作機械等に使用する数値制御装置におけるサ−ボ制
御方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械やロボット等の数値制御装置に
よりサ−ボを制御するものにあっては、作業効率を向上
するためには、移動する速度を早くすることが望ましい
。サ−ボの移動の最高速度は、サ−ボを駆動するモ−タ
に最大荷重がかかったときのモ−タの能力により決定さ
れる。また、静止状態から最高速度に加速する時定数や
、最高速度から静止状態に減速する時定数は、モ−タの
最大トルクから決まるのであるが、特に加速時定数は、
モ−タの立ち上がりの平均電流がアンプの電流容量を超
えない範囲で設定される。工作機械やロボットのサ−ボ
にあっては、現在位置から目的位置まで移動する際の加
減速のパタ−ンを種々に設定して、移動時間の短縮に努
める。
よりサ−ボを制御するものにあっては、作業効率を向上
するためには、移動する速度を早くすることが望ましい
。サ−ボの移動の最高速度は、サ−ボを駆動するモ−タ
に最大荷重がかかったときのモ−タの能力により決定さ
れる。また、静止状態から最高速度に加速する時定数や
、最高速度から静止状態に減速する時定数は、モ−タの
最大トルクから決まるのであるが、特に加速時定数は、
モ−タの立ち上がりの平均電流がアンプの電流容量を超
えない範囲で設定される。工作機械やロボットのサ−ボ
にあっては、現在位置から目的位置まで移動する際の加
減速のパタ−ンを種々に設定して、移動時間の短縮に努
める。
【0003】例えば、図6は、縦軸にサ−ボの指令速度
を、横軸に時間をとったときの変化を示すグラフであっ
て、特開昭63−61306号公報に開示された数値制
御装置により達成される。パタ−ンC1は指令速度に対
応して時定数が設定されるもので、指令速度の高低に応
じて時定数T1,T2が変化する。本公報の装置にあっ
ては、指令速度の最高速度は、切削時か、または非切削
時かにより分けられているだけで、目標移動距離に応じ
て決められるものではない。 図7は、時定数Tを固
定した場合のシンプルなパタ−ンC2、C3であって、
指令速度に対応する加減速は、直線的なものとして与え
られている。図8のパタ−ンC4は、加減速がベル型の
カ−ブとして与えられるもので、機械本体へ与えるショ
ックを押さえつつ、指令速度に達するまでの時定数を短
縮することができるパタ−ンである。
を、横軸に時間をとったときの変化を示すグラフであっ
て、特開昭63−61306号公報に開示された数値制
御装置により達成される。パタ−ンC1は指令速度に対
応して時定数が設定されるもので、指令速度の高低に応
じて時定数T1,T2が変化する。本公報の装置にあっ
ては、指令速度の最高速度は、切削時か、または非切削
時かにより分けられているだけで、目標移動距離に応じ
て決められるものではない。 図7は、時定数Tを固
定した場合のシンプルなパタ−ンC2、C3であって、
指令速度に対応する加減速は、直線的なものとして与え
られている。図8のパタ−ンC4は、加減速がベル型の
カ−ブとして与えられるもので、機械本体へ与えるショ
ックを押さえつつ、指令速度に達するまでの時定数を短
縮することができるパタ−ンである。
【0004】いずれのパタ−ンにおいても、従来のサ−
ボ時定数は最大荷重で、しかも指令速度が最高速度に達
する見込で機械にダメ−ジをあたえないように設定され
ていた。即ち、時定数はサ−ボモ−タの立ち上がりの平
均電流がアンプの電流容量を超えない範囲で設定されて
いた。同様に、位置ル−プゲインも、最大荷重を基に一
元的に設定されていた。即ち、位置ル−プゲインは、で
きるだけ高い方が追従性が良く望ましいが、位置ル−プ
ゲインをあまり高くしすぎると、ハンチングを起こすの
で、ハンチングを起こさない程度に設定する。
ボ時定数は最大荷重で、しかも指令速度が最高速度に達
する見込で機械にダメ−ジをあたえないように設定され
ていた。即ち、時定数はサ−ボモ−タの立ち上がりの平
均電流がアンプの電流容量を超えない範囲で設定されて
いた。同様に、位置ル−プゲインも、最大荷重を基に一
元的に設定されていた。即ち、位置ル−プゲインは、で
きるだけ高い方が追従性が良く望ましいが、位置ル−プ
ゲインをあまり高くしすぎると、ハンチングを起こすの
で、ハンチングを起こさない程度に設定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いずれ
のパタ−ンであっても、移動距離が短い場合には、最大
指令速度に達する以前に減速が開始されるために、サー
ボモータ、アンプの性能を充分に引き出すことがない。 つまり、パタ−ンC1〜C3で示す直線的なパタ−ンで
あっても、トルクの立ち上がりは遅れを伴うので、実際
には直線的な立ち上がりとはならず、パタ−ンC4に近
い立ち上がり特性となってしまう。そしてベル型のパタ
−ンC4にあっても、移動距離が短い場合にはパタ−ン
C5となり、移動時間が延長される不都合がある。また
、軸の負荷によっても移動速度は影響を受ける。
のパタ−ンであっても、移動距離が短い場合には、最大
指令速度に達する以前に減速が開始されるために、サー
ボモータ、アンプの性能を充分に引き出すことがない。 つまり、パタ−ンC1〜C3で示す直線的なパタ−ンで
あっても、トルクの立ち上がりは遅れを伴うので、実際
には直線的な立ち上がりとはならず、パタ−ンC4に近
い立ち上がり特性となってしまう。そしてベル型のパタ
−ンC4にあっても、移動距離が短い場合にはパタ−ン
C5となり、移動時間が延長される不都合がある。また
、軸の負荷によっても移動速度は影響を受ける。
【0006】ところで、時定数を設定する要因としては
送り速度や軸の負荷があるが、この演算を関数式を開い
て実行するには複雑な制御装置を必要とし、リアルタイ
ムで応答するのは困難である。同様に、位置ル−プゲイ
ンも機械の負荷状態、機械特性、送り速度に基づいて算
出することができるが、この演算をリアルタイムで実行
するのは困難である。結局、従来は短い移動距離に対し
ては、移動時間を短縮させる配慮はなされていなかった
。そこで本発明は、移動距離が短いときであっても、サ
−ボ時定数と位置ル−プゲインの最高値をファジ−理論
によりプログラムから演算し、工作機械やロボット等の
軸移動を制御する装置を提供するものである。
送り速度や軸の負荷があるが、この演算を関数式を開い
て実行するには複雑な制御装置を必要とし、リアルタイ
ムで応答するのは困難である。同様に、位置ル−プゲイ
ンも機械の負荷状態、機械特性、送り速度に基づいて算
出することができるが、この演算をリアルタイムで実行
するのは困難である。結局、従来は短い移動距離に対し
ては、移動時間を短縮させる配慮はなされていなかった
。そこで本発明は、移動距離が短いときであっても、サ
−ボ時定数と位置ル−プゲインの最高値をファジ−理論
によりプログラムから演算し、工作機械やロボット等の
軸移動を制御する装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の制御方法はプロ
グラム中で目標位置までの軸移動距離に応じた最高速度
を演算するステップと、最高速度に対応する加減速時定
数及び、または位置ル−プゲインを設定するステップを
含むものである。そして、これらの演算や設定をファジ
−理論により実行する手段を備える。さらに、軸負荷を
加味し、軸負荷から求まる加減速時定数および、または
位置ル−プゲインと、最高速度から求まる加減速時定数
及び、または位置ル−プゲインとを比較し、加減速定数
が小さく、かつ位置ル−プゲインが小さい方を優先する
手段を備える。
グラム中で目標位置までの軸移動距離に応じた最高速度
を演算するステップと、最高速度に対応する加減速時定
数及び、または位置ル−プゲインを設定するステップを
含むものである。そして、これらの演算や設定をファジ
−理論により実行する手段を備える。さらに、軸負荷を
加味し、軸負荷から求まる加減速時定数および、または
位置ル−プゲインと、最高速度から求まる加減速時定数
及び、または位置ル−プゲインとを比較し、加減速定数
が小さく、かつ位置ル−プゲインが小さい方を優先する
手段を備える。
【0008】
【作用】以上の手段を備えることにより、工作機械やロ
ボットのサ−ボ機構にダメ−ジを与えない範囲内で移動
時間を最短にする制御が達成される。
ボットのサ−ボ機構にダメ−ジを与えない範囲内で移動
時間を最短にする制御が達成される。
【0009】
【実施例】図1は本発明のソフトウェアア−キテクチュ
アを含めた制御装置の構成を示すブロック図である。主
制御部10は、NCプログラム解析処理部20に連結さ
れ、NCプログラム解析処理部20は、NCプログラム
ファイル30から必要なNCプログラムの供給を受けて
、ブロックデ−タをブロックデ−タ移動指令部40へ送
る。ブロックデ−タ移動指令部40は、軸移動距離指令
をサーボコントローラ80のインタフェ−ス70へ出力
するとともに、軸移動距離デ−タをファジ−制御部50
へ送る。ファジ−制御部50はメンバ−シップ関数デ−
タファイル60から必要なデ−タの供給を受け、ファジ
−理論を利用して時定数、位置ル−プゲインを演算し、
その出力をインタ−フェ−ス70へ送る。サーボコント
ローラ80は、インタフェ−ス70を介して入力する軸
移動指令を時定数、位置ル−プゲインのパラメータに応
じてサ−ボを制御する。サーボコントローラ80から出
力された位置指令は、サ−ボ装置90の補間器910へ
入力され、位置増幅器920へ送られる。この信号は更
に電圧増幅器930、電流増幅器940へ送られ、サ−
ボアンプ950へ入力する。サ−ボアンプ950の出力
は、サ−ボモ−タ970を駆動する。電流検出器960
の測定結果は、電流増幅器940の入力側にフィ−ドバ
ックされる。モ−タ970はサ−ボ機構を駆動するとと
もに、その回転量、回転速度はパルスエンコ−ダ980
により検出され、位置増幅器920および電圧増幅器9
30の入力側にフィ−ドバックされる。
アを含めた制御装置の構成を示すブロック図である。主
制御部10は、NCプログラム解析処理部20に連結さ
れ、NCプログラム解析処理部20は、NCプログラム
ファイル30から必要なNCプログラムの供給を受けて
、ブロックデ−タをブロックデ−タ移動指令部40へ送
る。ブロックデ−タ移動指令部40は、軸移動距離指令
をサーボコントローラ80のインタフェ−ス70へ出力
するとともに、軸移動距離デ−タをファジ−制御部50
へ送る。ファジ−制御部50はメンバ−シップ関数デ−
タファイル60から必要なデ−タの供給を受け、ファジ
−理論を利用して時定数、位置ル−プゲインを演算し、
その出力をインタ−フェ−ス70へ送る。サーボコント
ローラ80は、インタフェ−ス70を介して入力する軸
移動指令を時定数、位置ル−プゲインのパラメータに応
じてサ−ボを制御する。サーボコントローラ80から出
力された位置指令は、サ−ボ装置90の補間器910へ
入力され、位置増幅器920へ送られる。この信号は更
に電圧増幅器930、電流増幅器940へ送られ、サ−
ボアンプ950へ入力する。サ−ボアンプ950の出力
は、サ−ボモ−タ970を駆動する。電流検出器960
の測定結果は、電流増幅器940の入力側にフィ−ドバ
ックされる。モ−タ970はサ−ボ機構を駆動するとと
もに、その回転量、回転速度はパルスエンコ−ダ980
により検出され、位置増幅器920および電圧増幅器9
30の入力側にフィ−ドバックされる。
【0010】本発明の制御方法は、まず、与えられた軸
移動距離に対応する軸移動最高速度を変換テーブルデー
タから得る。あるいは図4で示す手法により算出する。 図4は、たて軸に指令速度を、横軸に時間をとったとき
の速度変化を示すもので、最大速度Vに加速する際の時
定数tを示している。いま、この時定数tで時間aだけ
加速したときに減速を始めてグラフのように変化すると
、このときの軸移動最大速度bは、
移動距離に対応する軸移動最高速度を変換テーブルデー
タから得る。あるいは図4で示す手法により算出する。 図4は、たて軸に指令速度を、横軸に時間をとったとき
の速度変化を示すもので、最大速度Vに加速する際の時
定数tを示している。いま、この時定数tで時間aだけ
加速したときに減速を始めてグラフのように変化すると
、このときの軸移動最大速度bは、
【数1】
の関係となる。面積Sは、軸移動量であるから、S=a
×b となり、
×b となり、
【数2】
【数3】
から、軸移動最大速度が算出される。そして、与えられ
た最高速度に対応する加減速時定数、および又は、位置
ル−プゲインを設定することにより、機械にダメ−ジを
与えない範囲で最短時間の移動を達成する。
た最高速度に対応する加減速時定数、および又は、位置
ル−プゲインを設定することにより、機械にダメ−ジを
与えない範囲で最短時間の移動を達成する。
【0011】そして、本発明の制御装置は、最高速度に
対応する加減速時定数、および又は、位置ル−プゲイン
の演算処理にファジ−理論を利用するものである。基本
的には、軸移動距離に対応する最高速度と加減速時定数
の関係は、最高速度が高いときには時定数を長くし、最
高速度が低いときには時定数を短くする。最高速度と位
置ル−プゲインの関係は、最高速度が高いときは、例え
ば、非切削状態であるので位置ル−プゲインを小とし、
速度が低いときは位置ル−プゲインを大とする。
対応する加減速時定数、および又は、位置ル−プゲイン
の演算処理にファジ−理論を利用するものである。基本
的には、軸移動距離に対応する最高速度と加減速時定数
の関係は、最高速度が高いときには時定数を長くし、最
高速度が低いときには時定数を短くする。最高速度と位
置ル−プゲインの関係は、最高速度が高いときは、例え
ば、非切削状態であるので位置ル−プゲインを小とし、
速度が低いときは位置ル−プゲインを大とする。
【0012】最高速度と時定数、および又は、位置ル−
プゲインの関係においては、次のル−ルを適用するもの
とする。 ル−ル1。 軸移動指令から得られる最高速度が切削速度よりも非常
に高ければ、時定数を長くせよ。 ル−ル1a。 軸移動指令から得られる最高速度が切削速度よりも非常
に高ければ、位置ル−プゲインを小さくせよ。 ル−ル2。 軸移動指令から得られる最高速度が切削速度よりも少し
高ければ、時定数をやや長くせよ。 ル−ル2a。 軸移動指令から得られる最高速度が切削速度よりも少し
高ければ、位置ル−プゲインをやや小さくせよ。 ル−ル3。 軸移動指令から得られる最高速度が切削速度よりも少し
低ければ、時定数をやや短くせよ。 ル−ル3a。 軸移動指令から得られる最高速度が切削速度よりも少し
低ければ、やや大きくせよ。 ル−ル4。 軸移動指令から得られる最高速度が切削速度よりも非常
に低ければ、時定数を短くせよ。 ル−ル4a。 軸移動指令から得られる最高速度が切削速度よりも非常
に低ければ、大きくせよ。
プゲインの関係においては、次のル−ルを適用するもの
とする。 ル−ル1。 軸移動指令から得られる最高速度が切削速度よりも非常
に高ければ、時定数を長くせよ。 ル−ル1a。 軸移動指令から得られる最高速度が切削速度よりも非常
に高ければ、位置ル−プゲインを小さくせよ。 ル−ル2。 軸移動指令から得られる最高速度が切削速度よりも少し
高ければ、時定数をやや長くせよ。 ル−ル2a。 軸移動指令から得られる最高速度が切削速度よりも少し
高ければ、位置ル−プゲインをやや小さくせよ。 ル−ル3。 軸移動指令から得られる最高速度が切削速度よりも少し
低ければ、時定数をやや短くせよ。 ル−ル3a。 軸移動指令から得られる最高速度が切削速度よりも少し
低ければ、やや大きくせよ。 ル−ル4。 軸移動指令から得られる最高速度が切削速度よりも非常
に低ければ、時定数を短くせよ。 ル−ル4a。 軸移動指令から得られる最高速度が切削速度よりも非常
に低ければ、大きくせよ。
【0013】図2は、横軸に最高速度を、たて軸に度合
(グレ−ド)をとったときの前件部のメンバ−シップ関
数を示し、図中の「A」、「B」、「C」、「D」は、
それぞれ、ル−ル1からル−ル4の前件部を表現してい
る。図3は、横軸に時定数を、たて軸に度合(グレ−ド
)をとったときの後件部のメンバ−シップ関数を示し、
「H」は送り速度が速いときのメンバ−シップ関数を、
「I」は送り速度がやや速いときのメンバ−シップ関数
を、「J」は送り速度がやや遅いときのメンバ−シップ
関数を、「K」は送り速度が遅いときのメンバ−シップ
関数をそれぞれ示している。以上のようなファジ−演算
のル−ルを規定することにより、例えば、図2の「E」
で示す最高速度が高い(事実)場合には、この送り速度
に対応する時定数を関数式を用いることなく、ファジ−
理論により算出することができる。同様の手法により、
最高速度に対する位置ル−プゲインもファジ−理論によ
り演算することができる。この演算処理は、処理手法が
極めて簡素化されているために、送り速度に応じた時定
数をリアルタイムで得ることができる。
(グレ−ド)をとったときの前件部のメンバ−シップ関
数を示し、図中の「A」、「B」、「C」、「D」は、
それぞれ、ル−ル1からル−ル4の前件部を表現してい
る。図3は、横軸に時定数を、たて軸に度合(グレ−ド
)をとったときの後件部のメンバ−シップ関数を示し、
「H」は送り速度が速いときのメンバ−シップ関数を、
「I」は送り速度がやや速いときのメンバ−シップ関数
を、「J」は送り速度がやや遅いときのメンバ−シップ
関数を、「K」は送り速度が遅いときのメンバ−シップ
関数をそれぞれ示している。以上のようなファジ−演算
のル−ルを規定することにより、例えば、図2の「E」
で示す最高速度が高い(事実)場合には、この送り速度
に対応する時定数を関数式を用いることなく、ファジ−
理論により算出することができる。同様の手法により、
最高速度に対する位置ル−プゲインもファジ−理論によ
り演算することができる。この演算処理は、処理手法が
極めて簡素化されているために、送り速度に応じた時定
数をリアルタイムで得ることができる。
【0014】次に、本発明の他の実施例においては、(
1)軸の負荷と時定数に関するメンバ−シップ関数(2
)軸の負荷と位置ル−プゲインに関するメンバ−シップ
関数 を作成する。軸の負荷と時定数に関するル−ルとしては
、軸の負荷が大のときは、時定数を長くし、軸の負荷が
小のときは、時定数を短くする。軸の負荷は、サ−ボモ
−タの電流値から決定するのがベストであるが、リアル
タイムで応答するのは難しいので、本実施例においては
、あらかじめプログラム中にデ−タとして書き込んでお
く。軸の負荷と位置ル−プゲインに関するル−ルとして
は、軸の負荷が大のときは、位置ル−プゲインを小とし
、軸の負荷が小のときは、位置ル−プゲインを大とする
。以上のようなル−ルを設定することにより、それぞれ
のメンバ−シップ関数を求めることができる。次に、最
高速度から求まる加減速時定数が比較され、時定数の大
きな方が採用される。これにより、移動時間を最短に押
さえつつ機械に与えるダメ−ジが防止される。同時に、
最高速度から求まる位置ル−プゲインと軸負荷から求ま
る位置ル−プゲインとが比較され、位置ル−プゲインの
小さい方が採用される。これにより、追従性を保ちつつ
、ハンチングの発生が防止される。
1)軸の負荷と時定数に関するメンバ−シップ関数(2
)軸の負荷と位置ル−プゲインに関するメンバ−シップ
関数 を作成する。軸の負荷と時定数に関するル−ルとしては
、軸の負荷が大のときは、時定数を長くし、軸の負荷が
小のときは、時定数を短くする。軸の負荷は、サ−ボモ
−タの電流値から決定するのがベストであるが、リアル
タイムで応答するのは難しいので、本実施例においては
、あらかじめプログラム中にデ−タとして書き込んでお
く。軸の負荷と位置ル−プゲインに関するル−ルとして
は、軸の負荷が大のときは、位置ル−プゲインを小とし
、軸の負荷が小のときは、位置ル−プゲインを大とする
。以上のようなル−ルを設定することにより、それぞれ
のメンバ−シップ関数を求めることができる。次に、最
高速度から求まる加減速時定数が比較され、時定数の大
きな方が採用される。これにより、移動時間を最短に押
さえつつ機械に与えるダメ−ジが防止される。同時に、
最高速度から求まる位置ル−プゲインと軸負荷から求ま
る位置ル−プゲインとが比較され、位置ル−プゲインの
小さい方が採用される。これにより、追従性を保ちつつ
、ハンチングの発生が防止される。
【0015】図5は、本発明の制御装置による制御処理
のフロ−を示す。ステップ100でスタ−トした処理は
、ステップ110で軸移動指令ブロックデ−タを作成す
る。この軸移動指令ブロックデ−タは、軸移動距離デ−
タ、最高速度指令デ−タ等が記載される。なお、最高速
度指令デ−タは、移動距離デ−タに無関係であって、非
切削時には一元的に設定される。ステップ120では、
軸移動指令ブロックデ−タで与えられる軸移動距離が、
軸移動速度が最大スピ−ドに達するに充分な距離である
か否かを判断する。軸移動距離が最大スピ−ドに達する
距離以上であれば、ステップ130へ進み、機械パラメ
ータとして与えられる加減速時定数と位置ル−プゲイン
を読み込む。ステップ120で軸移動距離が最大スピ−
ドに達する距離未満であると判断されると、ステップ1
50へ進む。ステップ150では、最高指令速度デ−タ
から軸移動距離デ−タに応じて新たな最高速度を決定し
、この最高速度に応じてファジ−理論を利用して加減速
時定数と位置ル−プゲインを演算する。
のフロ−を示す。ステップ100でスタ−トした処理は
、ステップ110で軸移動指令ブロックデ−タを作成す
る。この軸移動指令ブロックデ−タは、軸移動距離デ−
タ、最高速度指令デ−タ等が記載される。なお、最高速
度指令デ−タは、移動距離デ−タに無関係であって、非
切削時には一元的に設定される。ステップ120では、
軸移動指令ブロックデ−タで与えられる軸移動距離が、
軸移動速度が最大スピ−ドに達するに充分な距離である
か否かを判断する。軸移動距離が最大スピ−ドに達する
距離以上であれば、ステップ130へ進み、機械パラメ
ータとして与えられる加減速時定数と位置ル−プゲイン
を読み込む。ステップ120で軸移動距離が最大スピ−
ドに達する距離未満であると判断されると、ステップ1
50へ進む。ステップ150では、最高指令速度デ−タ
から軸移動距離デ−タに応じて新たな最高速度を決定し
、この最高速度に応じてファジ−理論を利用して加減速
時定数と位置ル−プゲインを演算する。
【0016】図2、図3は、最高速度に応じて加減速時
定数を演算する例を示したもので、先に説明したル−ル
1からル−ル4までの前件部(IF)と後件部(THE
N)を図式化したものである。いま、前件部に最高速度
が高いという事実「E」が伝えられると、これに対応す
る後件部のメンバ−シップ関数が演算される。メンバ−
シップ関数の演算方式としては、種々の方式が提案され
ているが、例えば、領域「H」、「I」、「J」、「K
」により区画される平面図形の重心位置を求めて、この
重心の座標を確定値として採用する。この演算は、複雑
な関数計算を必要とせず、加算、減算といった極めて簡
素化されているので、その時の最高速度に応じた時定数
をリアルタイムで演算することができる。ステップ20
0では、与えられた加減速時定数、位置ル−プゲインの
デ−タをサーボコントローラにセットし、ステップ21
0でこれらのデ−タに基づく軸移動指令デ−タをサ−ボ
側へ出力して、ステップ220で初期状態に復帰する。
定数を演算する例を示したもので、先に説明したル−ル
1からル−ル4までの前件部(IF)と後件部(THE
N)を図式化したものである。いま、前件部に最高速度
が高いという事実「E」が伝えられると、これに対応す
る後件部のメンバ−シップ関数が演算される。メンバ−
シップ関数の演算方式としては、種々の方式が提案され
ているが、例えば、領域「H」、「I」、「J」、「K
」により区画される平面図形の重心位置を求めて、この
重心の座標を確定値として採用する。この演算は、複雑
な関数計算を必要とせず、加算、減算といった極めて簡
素化されているので、その時の最高速度に応じた時定数
をリアルタイムで演算することができる。ステップ20
0では、与えられた加減速時定数、位置ル−プゲインの
デ−タをサーボコントローラにセットし、ステップ21
0でこれらのデ−タに基づく軸移動指令デ−タをサ−ボ
側へ出力して、ステップ220で初期状態に復帰する。
【0017】
【発明の効果】本発明は以上のように、軸移動を操作す
るサ−ボ機構の制御方法及び装置にあって、与えられた
軸移動指令による移動距離が最大スピ−ドに達するに充
分な距離か否かを判断する手段を備え、最大スピ−ドに
達する距離以上の移動であれば、機械パラメータとして
与えられる加減速時定数、および又は、位置ル−プゲイ
ンのデ−タをサーボコントローラにセットして迅速かつ
応答性のよい軸移動を達成する。移動距離が最大スピ−
ドに達する距離未満の場合には、その移動距離に対応す
る送り速度と軸の負荷からファジ−理論を利用して加減
速時定数、および又は、位置ル−プゲインをリアルタイ
ムで演算してサーボコントローラにセットするパラメー
タを変更する。サーボコントローラは与えられた最適な
加減速時定数、および又は、位置ル−プゲインに基づい
てサ−ボ機構を制御するので、移動時間の短縮化をはか
り、応答性の向上を達成することができる。この結果、
例えば、図8のパタ−ンC6で示すような移動速度の変
化のパタ−ンを得ることができ、移動時間が短縮される
。さらに、軸負荷に基づいて加減速時定数、および又は
、位置ル−プゲインを演算し、加減速時定数のより小な
る値、および又は、位置ル−プゲインのより小なる値を
パラメータとして与えることにより、より安全な制御を
達成する。
るサ−ボ機構の制御方法及び装置にあって、与えられた
軸移動指令による移動距離が最大スピ−ドに達するに充
分な距離か否かを判断する手段を備え、最大スピ−ドに
達する距離以上の移動であれば、機械パラメータとして
与えられる加減速時定数、および又は、位置ル−プゲイ
ンのデ−タをサーボコントローラにセットして迅速かつ
応答性のよい軸移動を達成する。移動距離が最大スピ−
ドに達する距離未満の場合には、その移動距離に対応す
る送り速度と軸の負荷からファジ−理論を利用して加減
速時定数、および又は、位置ル−プゲインをリアルタイ
ムで演算してサーボコントローラにセットするパラメー
タを変更する。サーボコントローラは与えられた最適な
加減速時定数、および又は、位置ル−プゲインに基づい
てサ−ボ機構を制御するので、移動時間の短縮化をはか
り、応答性の向上を達成することができる。この結果、
例えば、図8のパタ−ンC6で示すような移動速度の変
化のパタ−ンを得ることができ、移動時間が短縮される
。さらに、軸負荷に基づいて加減速時定数、および又は
、位置ル−プゲインを演算し、加減速時定数のより小な
る値、および又は、位置ル−プゲインのより小なる値を
パラメータとして与えることにより、より安全な制御を
達成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御装置のブロック図。
【図2】ファジ−制御による前件部のメンバ−シップ関
数。
数。
【図3】ファジ−制御による後件部のメンバ−シップ関
数。
数。
【図4】最大速度への加速と時定数との関係を示すグラ
フ。
フ。
【図5】制御処理のフロ−図。
【図6】軸移動指令速度と加減速時定数の関係を示すグ
ラフ。
ラフ。
【図7】軸移動指令速度と加減速時定数の関係を示す他
のグラフ。
のグラフ。
【図8】軸移動指令速度と加減速時定数の関係を示す他
のグラフ。
のグラフ。
10 主制御部
20 NCプログラム解析処理部
40 ブロックデ−タ移動指令部
50 ファジ−制御部
80 サーボコントローラ
Claims (3)
- 【請求項1】 主制御部と、NCプログラム解析処理
部と、軸移動指令部と、軸移動指令を受けて軸移動用サ
−ボ機構を制御するサーボコントローラとを備えた数値
制御装置のサ−ボ制御方法において、軸移動距離に対応
する軸移動の最高速度を求める工程と、求められた軸移
動の最高速度から加減速時定数および、又は位置ル−プ
ゲインを設定する工程とを有する数値制御装置における
サ−ボ制御方法。 - 【請求項2】 主制御部と、NCプログラム解析処理
部と、軸移動指令部と、軸移動指令を受けて軸移動用サ
−ボ機構を制御するサーボコントローラとを備えた数値
制御装置において、指令された軸移動距離が最高移動速
度に達する距離以上であるか否かを判断する手段と、フ
ァジ−制御部とを備え、指令された軸移動距離が最高移
動速度に達する距離以上のときには、機械パラメータと
して設定された加減速時定数、および又は、位置ル−プ
ゲインをサーボコントローラのパラメータとして与え、
指令された軸移動距離が最高移動速度に達する距離未満
のときには、ファジ−制御部は少なくとも軸移動距離と
加減速時定数、および又は、軸移動距離と位置ル−プゲ
インのメンバ−シップ関数から加減速時定数、および又
は、位置ル−プゲインを演算し、サーボコントローラの
パラメータとして与える手段を備えてなる数値制御装置
におけるサ−ボ制御装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の数値制御装置における
サ−ボ制御装置において、移動軸の軸負荷を検知する手
段を備え、ファジ−制御部は軸負荷と加減速時定数、お
よび又は、軸負荷と位置ル−プゲインのメンバ−シップ
関数から加減速時定数、および又は、位置ル−プゲイン
を演算し、加減速時定数のより小なる方の値、および又
は、位置ル−プゲインのより小なる値をサーボコントロ
ーラのパラメータとして与える手段を備えてなる数値制
御装置におけるサ−ボ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7215891A JPH04289057A (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | 数値制御装置におけるサ−ボ制御方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7215891A JPH04289057A (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | 数値制御装置におけるサ−ボ制御方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04289057A true JPH04289057A (ja) | 1992-10-14 |
Family
ID=13481171
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7215891A Pending JPH04289057A (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | 数値制御装置におけるサ−ボ制御方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04289057A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012108608A (ja) * | 2010-11-15 | 2012-06-07 | Smc Corp | アクチュエータ用駆動制御装置及びアクチュエータの駆動制御方法 |
JP5669986B1 (ja) * | 2013-12-13 | 2015-02-18 | 三菱電機株式会社 | 数値制御装置および数値制御方法 |
-
1991
- 1991-03-13 JP JP7215891A patent/JPH04289057A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012108608A (ja) * | 2010-11-15 | 2012-06-07 | Smc Corp | アクチュエータ用駆動制御装置及びアクチュエータの駆動制御方法 |
JP5669986B1 (ja) * | 2013-12-13 | 2015-02-18 | 三菱電機株式会社 | 数値制御装置および数値制御方法 |
WO2015087455A1 (ja) * | 2013-12-13 | 2015-06-18 | 三菱電機株式会社 | 数値制御装置および数値制御方法 |
US9939804B2 (en) | 2013-12-13 | 2018-04-10 | Mitsubishi Electric Corporation | Numerical control device and numerical control method |
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