JPH0428792B2 - - Google Patents

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JPH0428792B2
JPH0428792B2 JP57151641A JP15164182A JPH0428792B2 JP H0428792 B2 JPH0428792 B2 JP H0428792B2 JP 57151641 A JP57151641 A JP 57151641A JP 15164182 A JP15164182 A JP 15164182A JP H0428792 B2 JPH0428792 B2 JP H0428792B2
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JP
Japan
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composition
zinc
water
corrosion
zinc gluconate
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JP57151641A
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English (en)
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JPS5845384A (ja
Inventor
Ryumare Jannkuroodo
Gose Seruju
Yushetsuto Misheru
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Roquette Freres SA
Original Assignee
Roquette Freres SA
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Publication date
Application filed by Roquette Freres SA filed Critical Roquette Freres SA
Publication of JPS5845384A publication Critical patent/JPS5845384A/ja
Publication of JPH0428792B2 publication Critical patent/JPH0428792B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23FNON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
    • C23F11/00Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent
    • C23F11/08Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent in other liquids

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は水による金属基体の腐食を防止するた
めの組成物に関する。又本発明は水によるこれら
の同一金属基体の腐蝕を防止する方法にも関す
る。本方法は前記組成物又はこの組成物の成分を
用いる。取り扱われる金属基体は、特に、鉄、
銅、ニツケル、アルミニウム等や、これらの金属
の合金、特に鋼及び黄銅を主体とする基体であ
る。 上述の金属基体の水による腐蝕は、金属基体が
水と接触する際に前記基体の酸化によつて生起す
る。この接触は特に水貯蔵設備、又は水がエネル
ギー伝達流体として用いられる場合には冷却設備
中で行われる。 本発明が水による腐食の防止を提供するのは、
特にこれらの設備についてである。 これはそうとして、冷却設備は2つのタイプ、
即ち開循環路冷却設備と閉循環路設備とに区別さ
れるべきである。 第1のタイプ(開循環路)の設備では、水は
川、海又は湖等の水源から取られ、一度冷却循環
路を横断して、その後ただ排出されるだけであ
る。 第2のタイプ(閉循環路)の設備では、水は再
循還される。これらの再循還する閉循環路は、通
常加熱された水が大気と接触することによつて冷
却される冷却塔又は類似の装置を含んでいる。 腐蝕問題は開循環路冷却設備に於て通常最小で
あるとしても、この問題は、閉循還路を有する冷
却設備に於ては決して上記の場合と同じてはな
い。事実上、空気と水とが接触している間に、可
成りの量の空気が冷却水中に溶解され、旦つこの
ようにして冷却設備中に引き込まれる。水の中に
溶解された空気中の酸素は、水と冷却設備の構成
金属基体との界面まで拡散して、熱交換器、パイ
プ及び設備中に含まれる金属容器を腐食する。 この腐食は、熱交換流体として淡水の代りに海
水が用いられる場合には、更に顕著である。 これらの腐食現象は毎年金属の可成りの損失の
原因となり、この腐食を防止又は少くとも減少さ
せることを試みる研究に多額の資金が絶えず投下
されている。 既に、ポリ燐酸塩、クロム酸塩及びこの二者の
混合物等の無機物質を、金属媒体と接触させられ
る水に添加することによつて、腐食を低減させる
ことが提案された。 現在、これらの塩を用いると重大な欠陥を生ず
る。 事実上、ポリ燐酸塩は、温和な熱の作用下で、
オルト燐酸塩に再転化され、このオルト燐酸塩は
“水の硬度を上げる(water hardness)”塩類と
再び反応しえて泥又は酒石(tartar)の生成を助
長する。熱伝達効率の極めて顕著な低下はこれか
ら生じ、おそらくは腐食の促進が起る。 更に、ポリ燐酸塩が存在すると、水の富栄養化
という周知の現象が惹起される。 極めて有効な腐食防止剤であるクロム酸塩に
は、極めて有毒であるという欠点がある。クロム
酸塩を含有する水は、しばしば労力を必要とする
予備精製処理を受けることなしには、水路又は海
に排出させることができない。 更に、ある場合には、特にクロム酸塩が低濃度
で存在する場合には、所謂“点食”(piiting)現
象によつて、クロム酸塩が腐食を促進しうること
が観察された。点食によるこの腐食は極めて激し
く、旦つ金属基体、特に冷却設備を構成するパイ
プ類に穴をあけるに至るであろう。 腐食防止剤に、アルカリ金属又はアルカリ土類
金属のグルコン酸塩又は更にグルコン酸アンモニ
ウムを用いることも提案された。グルコン酸ナト
リウムは、明からに入手し易いことと水中での溶
解度がすぐれているという理由で、最も多く採用
される塩である。単独で使用されるグルコン酸ナ
トリウムの防止力(inhibiting power)は不充分
であると判断されたにも拘らず、有機酸、芳香族
酸、ケイ酸塩、リン酸塩、タンニン類、酸類及び
硫酸亜鉛の中から選択された所謂“相乗効果のあ
る薬剤”(synergistic agents)との組み合せに
於て、グルコン酸ナトリウムが頻々提案された。 グルコン酸の他の塩類、即ちマンガン、コバル
ト、カドミウム及び亜鉛の塩も単独で用いられ
た。これらの塩類の中で、亜鉛の塩は停滞する海
水中の軟鋼の腐食を減少させるのに優れた防止剤
であるとして使用し続けられた。 然しながら、提案された解決法のいずれもが完
全に満足させるものでなく、出願人は、水による
金属基体の腐食を除去しようと努める分野に於
て、実際上の各種の切実な要求に対して従来より
も良好に対応しうる組成物と方法を完成するとい
う目標の達成に専念した。 これらの各種の公知腐食防止組成物の挙動の比
較が行われた莫大なテスト中に、“グルコン酸ナ
トリウム−ポリ燐酸塩−硫酸亜鉛”の系又は“グ
ルコン酸亜鉛単独”の系のいずれもが完全な腐食
防止を達成させ得ないことを観察し、旦つこれと
は正反対に、ある場合には腐食を一時的に抑制し
た後に、金属表面上に点食が現われるという事実
のために、これらの系が腐食の促進に導くことを
観察している間に、出願人は、驚くべきことに旦
つ思いがけなくも、グルコン酸亜鉛又はグルコヘ
プトン酸亜鉛と1種又は数種の水溶性無機ポリ燐
酸塩とから成る組成物を用いると、水による金属
基体の腐食が、それまで知られていない高度の有
効性をもつて防止されうることを見出した。 したがつて、金属基体の水による腐食を防止す
るための本発明組成物は、グルコン酸亜鉛又はグ
ルコヘプトン酸亜鉛と少くとも1種と水溶性ポリ
燐酸塩とを含有するものである。 本発明によれば、水による前記金属基体腐食の
防止に関する方法は、腐食力が抑制されねばなら
ない水に、上述の組成物又はその構成成分を添加
することから成る。 本発明の組成物と方法は、一方では空調装置
(個人の住居、工場、劇場、演劇場等)は勿論化
学産業及び石油産業に於ける熱交換器類の軟水に
よる腐食、及び他方では特に、海水を用いる冷却
設備のこのタイプの水による腐食の防止に対し
て、有利に適用される。 事実上、本質的に海水の著しい腐食性及び腐食
性を決定する因子の複雑さのために、海水によつ
て行われる腐食は防止することが極めて困難であ
つて、ただ一部分だけ残留する抑制力を得るため
には、通常高い防止剤濃度が必要であつたという
事は周知のことである。 本発明の決定的な利点は、先行技術に於いては
単に局部的な効果に到達するために使用すること
が必要であつた抑制物質の量に比較して、少量の
防止組成物によつて海水中での腐食を完全に防止
しうるという事実にある。この利点は予期しえな
かつた相乗効果によるものであつて、出願人はグ
ルコン酸亜鉛又はグルコヘプトン酸亜鉛と水溶性
無機ポリ燐酸塩との併用による相乗効果を立証す
ることに成功した。 このような事情で、本発明の組成物を構成する
ためには、ポリ燐酸アンモニウムとアルカリ金属
ポリ燐酸塩、特に、ヘキサメタ燐酸アンモニウム
又はアルカリ金属ヘキサメタ燐酸塩やトリポリ燐
酸アンモニウム又はアルカリ金属塩を用いるのが
好ましい。ヘキサメタ燐酸ナトリウムが好ましい
塩である。 尚、上述の組成物を構成するためには、グルコ
ン酸亜鉛又はグルコヘプトン酸亜鉛とポリ燐酸塩
との間の重量比は1/10〜15/1、好ましくは
1/7〜7/1、更に好ましくは1/5〜5/1
の範囲内に選択される。 特に好ましい本発明の腐食防止組成物は、1/
7〜7/1、好ましくは1/5〜5/1、更に好
ましくは1/4〜4/1の範囲に亘るグルコン酸
亜鉛/ヘキサメタ燐酸塩の比率のグルコン酸亜鉛
とヘキサメタ燐酸ナトリウムとから成る。相乗効
果が比較的明確になるのは、更に好ましい範囲内
にあるグルコン酸亜鉛/ヘキサメタ燐酸塩比につ
いてである。 本発明の腐食防止組成物は、上述の成分から成
る固体状混合物の形態又は前記成分の水溶液の形
態のものでありうる。 本発明の腐食防止方法によれば、腐食作用が抑
制されねばならない水に、上述の組成物又はその
構成成分が添加される。 組成物又はその構成成分は、腐食防止組成物の
水中での濃度が約10ppm〜2000ppm、好ましくは
15ppm〜1500ppm、更に好ましくは20ppm〜
1000ppmであるような量で添加される。 本発明の組成物がグルコン酸亜鉛とヘキサメタ
燐酸ナトリウムを主体とする場合には、この組成
物は、腐食性が抑制されねばならない水に対し
て、本発明方法の範囲内で、好ましくは水中での
この組成物の濃度が、淡水に関する場合には、10
〜750ppm、好ましくは15〜600ppmであり、及び
海水に関する場合には、20〜1000ppm、好ましく
は80〜700ppmであるような量で添加される。 上述の濃度が400ppmより高く、旦つ700ppmよ
り少い場合に最良の結果が得られる。然しなが
ら、出願人は、この理論に制限されることなし
に、金属基体表面上に保護膜が生成されることに
よつて腐食の抑制が生起され、この膜は金属表面
に溶解酸素が拡散するのを防止するものと考え
る。 淡水と海水による金属基体の腐食を防止する際
の高い有効性に加えて、本発明の組成物は、組成
物が低濃度にある場合又は組成物濃度が、例えば
前記組成物の水中での排出の結果として、低くな
る場合には点食による腐食を生起しないという極
めて大きな利点を有する。 更に、本発明組成物は、下記の場合、即ち機械
加工用流体(machining fluid)、特に金属成形産
業で用いられる切削油に対する添加剤として、あ
る種の保護コーテイング、特にセルローズ誘導
体、ポリビニルアルコール又は澱粉の誘導体の水
溶液から得られるフイルムの状態にある保護コー
テイングに対する添加剤として、有利に適用され
うる。この場合でも、この組成物はコーテイング
を含む金属部分の保護を強化する。 本発明は、どんな場合でも、好ましい具体例に
関する下記の非限定的実施例によつて充分に理解
されるであろう。 実施例 1 グルコン酸亜鉛とヘキサメタ燐酸ナトリウムと
の混合物から成る組成物 この組成物は、溶解酸素で飽和された海水によ
る鋼の酸化性腐食を防止するために、適用され
る。 用いられる実験方法は、同一の金属試料片につ
いて記録された金属の損失量を測定し旦つ比較す
ることから成る。試料片の一方は対照試料片の役
割を果し、旦つ溶解酸素で飽和された海水中に置
かれる。試料片の他方は、本発明の組成物を含む
同じ水の中に置かれるテスト試料片の役割を果
す。 これらの金属試料片は、約45〜50gの重さを有
し、旦つ概略6.5cm×9.5cmの寸法を有するE24−
1タイプの鋼(炭素0.22%−燐0.075%−硫黄
0.062%)である。テストに用いられる水は下記
に示される組成を有する“合成の”海水である。 NaCl 25.6g/ MgCl 2.4g/ MgSO4 2.3g/ KCl 0.73g/ NaHCO3 0.2g/ NaBr 0.28g/ CaCl2 1.1g/ 全量1にするに充分な量の蒸留水。 この水の中に、撹拌しながら、絶えず空気を細
い気泡として吹き込む。これは溶解酸素濃度を飽
和に維持する効果を有する。 単独で用いられるこの海水は、対照試料片が置
かれる対照溶液である。 テスト試料片が置かれるテスト溶液は、空気を
細い気泡として吹き込むことによつて、酸素で飽
和され、旦つ所定量の上述の腐食防止組成物を溶
解した同一の海水から成る。対照溶液とテスト溶
液の温度は約60℃に保たれる。 実験前に、鋼の試料片を磨き、化学的に油分を
除き、塩酸溶液中で錆を洗い落し、蒸留水中で数
回洗滌した。次にこの試料片を乾燥して秤量し
た。 テストの時間的長さは800時間〜1000時間であ
つた。このテスト中、少くとも24時間の間隔で、
腐食によつて除去された金属量を秤量によつて決
定した。各秤量時に除去された金属量(1平方デ
シメートル当りのミリグラムで表わされる)は
“腐食度”によつて示された。 %で表示される所与の腐食防止組成物の効率
“E”は 式 E=Ip−I/Ip×100 (但し、Ipは海水単独について記録された腐食度
であり、Iは腐食防止組成物の存在下での海水に
ついて記録された腐食度である)によつて表わさ
れる。 下記実施例及び表に示される略号と式の意味は
次の通りである。 Gl2Zn:グルコン酸亜鉛 HMPP:ヘキサメタ燐酸ナトリウム E:効率(%) I:テスト溶液の腐食度(mg/dm2) Ip:対照溶液の腐食度(mg/dm2) GlNa:グルコン酸ナトリウム GDL:グルコノデルタラクトン Na2SiO3:珪酸ナトリウム ZnSO4:硫酸亜鉛 ZnO:酸化亜鉛 TPP:トリポリ燐酸ナトリウム PP:ピロ燐酸ナトリウム GH2Zn:グルコヘプトン酸亜鉛(Zinc
glucoheptonate) 別に指摘がなければ、テストの際に用いられた
グルコン酸亜鉛はグルコン酸亜鉛三水和物であつ
た。然しながら、3分子の結晶水を考慮せずに、
常に、グルコン酸濃度を表わした。 結果を表に集録し、旦つ60℃の温度で行われ
たテストは、対照テストを除いて、公知の腐食防
止剤を用いる比較テストと本発明による腐食防止
組成物を用いるテストとから成る。これらのテス
ト総てに於いて、本発明の腐食防止剤の全濃度は
600ppmであつた。 この第一の実施例の範囲内で行われた前記テス
トは、 600ppmの濃度に於けるZnGl2単独の比較腐食
防止剤としての検討、 ZnGl2とHMPP(各成分について300ppmの濃
度)の等重量部によつて構成される本発明の組成
物の作用に関する検討、 NaGlとZnSO4を主体とし、旦つこの海水中で
の濃度がNaCl440ppm及びZnSO4160ppmとなる
ような量で海水中に成分を導入した先行技術の組
成物の比較腐食防止剤としての検討、 600ppmの濃度に於けるHMPP単独の比較腐食
防止剤としての検討、 ZnCl2濃度が450ppmとなり旦つHMPP濃度が
150ppmとなるようなそれぞれの量で各成分が存
在する本発明の組成物の作用の検討、 ZnGl2濃度が150ppmであり旦つHMPP濃度が
450ppmであるようなそれぞれの量で各成分が存
在する本発明組成物の作用の検討から成る。
【表】
【表】 本発明の腐食防止組成物の有効性が極めて大き
いために、テストの全期間が極めて長い事が強調
される。 それぞれの秤量を行う前に、各試料片をテスト
溶液で濯いだ。これによつて、それぞれの場合
に、出願人が腐食防止膜と考えているものの破壊
を生ずる。この結果、テスト条件は現実よりも更
に厳しいものとなり、表に集録された結果を調
べる際にすべてが更に明瞭になる。事実上、2つ
の連続する秤量間での経過時間が増加する場合に
は、テストされたすべての溶液に関する効率が僅
かに増加する傾向を示すけれども、一方2つの連
続する秤量間での経過時間が減少する場合には、
効率は低下する。 得られ旦つ表に集録された結果から、最初の
700時間の間にヘキサメタ燐酸塩単独では優れた
腐食防止力(corrosion inhibiting power)の証
拠を示すけれども、その効果はその後減少するこ
とが判る。これは、ヘキサメタ燐酸ナトリウムが
不溶性のオルト燐酸塩に急速に加水分解し、この
オルト燐酸塩が、可成りの量のスラツジ又は酒石
(tartar)の形成を起し、旦つ試料片に析出し、
このようにして金属基体を保護するという事実に
依るものである。 更に、金属基体に加えて、この析出は設備全体
に及び、設備は急速に酒石で覆われ、この析出は
殆んど不可逆的である。HMPPを単独で用いる
冷却設備に於いては、熱交換の可成りの低下が急
速に起る。 これに反して、本発明の組成物は前述の欠点の
除去を可能にし、特に、浸漬期間が600時間より
長い場合に、本発明組成物は一層効果的である。 更に、表に集録された比較テストの結果を調
べた際、グルコン酸ナトリウムと硫酸亜鉛とで構
成された先行技術の腐食防止剤は、単独で用いら
れたグルコン酸亜鉛と同様に、海水中で金属の腐
食を防止できない事が明白となる。実際、192時
間後、有効性はゼロになり、次にテストサンプル
の損失が対照サンプルの損失より大きくなること
さえ立証される。 これらの条件下では、グルコン酸亜鉛とヘキサ
メタ燐酸ナトリウム間の比率(本発明の組成物)
が3/1に近い場合に、最良の結果が記録される
ことが、最終的に観察される。 対照試料片の重量損失が、対照溶液中での浸漬
時間に正比例し、線方式程(equation line) y=6.3x (式中、xは時間で示される時間を表わし、yは
mg/dm2単位の損失を表わす)で示されうること
に注目すると面白い。 実施例 2 比較テストは、ヘキサメタ燐酸ナトリウム、グ
ルコン酸ナトリウム及び硫酸亜鉛を主体とする、
即ちグルコン酸亜鉛の構成イオンを導入する先行
技術の組成物を用いて得られる性能に対する、グ
ルコン酸亜鉛とヘキサメタ燐酸ナトリウムを主体
とする本発明の腐食防止組成物を用いて得られる
性能の優位性を示す。 実施例1に於けると同一の撹拌され旦つ溶解酸
素で飽和された“合成”海水が用いられた。浴温
は再び60℃であつた。実施例1の実験手順が用い
られた。 腐食用海水中での本発明組成物の濃度は、
ZnGl2300ppm及びHMPP300ppmの割合で、
600ppmであつた。 比較テストに於て用いられたこの海水中での先
行技術による組成物の温度は、前記組成が
HMPP300ppmとなり旦つ本発明組成物の濃度と
同一のグルコン酸塩陰イオンと亜鉛陽イオンの濃
度を導入するような濃度、換言すれば、前記組成
を与えるような濃度である。 テストの進行中に試料片が受ける金属損失量の
測定は、実施例1に於ける如く通常24時間ごとに
行われた。 得られた結果を表に集録する。
【表】 表に集録された結果を調べると、“グルコン
酸ナトリウム+硫酸亜鉛+ヘキサメタ燐酸ナトリ
ウム”を用いて得られた結果は、本発明の腐食防
止組成物を用いて得られた結果に比べて非常に劣
つていることが観察される。 実に、グルコン酸亜鉛自体の存在が有効なので
あつて、単純にグルコン酸塩イオンと亜鉛イオン
とが一緒に存在する場合には同一の性能が得られ
ないことが、これらの結果から明確に判明する。 このようにして、336時間後には、Eは7.8%の
減少(本発明組成物)から13.7%の減少(先行技
術の組成物)に変化することが観察される。 同様にして、936時間後には、Eは11.2%の減
少(本発明組成物)から30.3%の減少に変化し、
試料片の鉄の損失量は660.7mg/dm2から1785
mg/dm2に移行する。 実施例 3 下記腐食防止組成物を用いて得られた結果を比
較した。 組成物A(本発明の組成物) グルコン酸亜鉛 50% HMPP 50% 組成物B(先行技術の組成物) グルコン酸亜鉛 50% Na2SiO3 50% 腐食防止組成物のテスト溶液中での濃度が各場
合とも全体として530ppmであつたという事実以
外は、テスト条件は実施例1及び2に於けると同
じであつた。 金属損失量の測定は24時間間隔又はそれより長
い間隔で秤量をすることによつて再び行われた。 得られた結果を表に集録する。
【表】 これらの結果を調べると、例えば、672時間後
に行われた秤量の時点では、本発明の組成物Aを
用いるテストに於ける金属損失は80.2mg/dm2
あつた、一方組成物Bについては損失が多すぎて
結果は記録さえされなかつた。 それ故に、組成物Bの腐食防止能は組成物Aの
腐食防止能に比べて極めて劣つていることが明確
に立証された。 実施例 4 テスト溶液中の組成物濃度に従つて、グルコン
酸亜鉛50%とHMPP50%とを用いる本発明組成
物の性能検討。 実験条件は実施例1、2及び3の実験条件と同
様であつた。テスト時間は1000時間程度であつ
た。 検討された濃度は夫々400、450、500、530、
565及び600ppmであつた。 得られた結果を表に集録する。
【表】 これらの結果から、これらの条件下では、試験
された腐食防止組成物のすべての濃度について効
率は優れており、且つ効率は450〜500ppm近傍で
最大値を示すことが判る。 事実上、この濃度では、963時間のテスト後で
98.8%の効率が存在する。 実施例1と比較すると、この有効性は、グルコ
ン酸亜鉛のHMPPに対する比率が3/1であつ
て600ppmの腐食防止剤組成物濃度について記録
された有効性より大きい事が判る。 実施例 5 グルコン酸亜鉛50%とHMPP50%とから成る
本発明組成物を用いて得られ、且つ一方では淡水
中で、他方では海水中で各種の濃度で適用された
組成物を用いて得られた性能が検討された。 実施例1に於けると同じ鋼のテスト試料片を用
い、腐食媒質(実施例1による合成海水又は淡
水)はサーモスタツトで20℃に調温された。 得られた性能を説明するために、これから説明
する現象を利用する。 鋼の試料片を上述の腐食媒質と接触状態に置い
た場合、金属基体は、下記の如くそれぞれ表わし
うる陰極還元反応と陽極溶解反応の場所となる。 nM+the-→n/2H2 Mn→Hn++ne- この反応に従つて、この金属は、“腐食電位”
と呼ばれ且つ明確な電流が金属−溶液界面を通過
しない“ポツト コア”(pot cor)によつて表わ
される安定な電位を取る。 金属の電位を変えた場合に、それから電流
生ずる。 その形が、観察された金属/溶液系の特徴を示
す所謂分極曲線は変化i=f(ポツト)〔i=f
(pot)〕に相当する。 金属−溶液界面は、通常、RCによつて固定さ
れ且つ並列の抵抗Rp(分極抵抗)と容量Cとから
構成される等価回路にたとえられる。Rpは電位
“ポツト コア”での勾配d pot/diによつて測定 されうる。Rpの測定用に用いられる装置は
“CORROVIT”の名称のもとにタクセル社
(Tacussel社)によつて市販された装置である。
この装置はセフラン社(Sefram Company)に
よつて市販されたXY TRP10−100型のプロツテ
イングテーブル(plotting table)に連結される。 RPの測定結果はオーム(Ω)で表わされる。 測定結果が表Vに集録される。腐食媒質は合成
海水である。表に於いては、腐食媒質は淡水で
ある。 (a) 合成海水 上述の組成物が50、100、260及び530ppmの
一連の濃度で適用された。
【表】 表を調べると、合成海水媒質中では、分極
抵抗、即ち腐食が防止されるべき基体の“抵
抗”、この“抵抗”は腐食防止組成物によつて
誘起されるのであるが、即ち腐食防止組成物の
効率は、少しも不連続性を伴うことなしに、腐
食媒質中でのこの組成物の全濃度に比例して増
加することが明白となる。 実施例4に於けると同様に、約530ppmの濃
度が再び最良の結果を与える。 (b) 川水 上述の組成物が、50、100、260及び530ppm
の同じ一連の濃度で適用された。
【表】 この表を調べると、淡水中では、265ppmで
分極抵抗が若干外れているけれども、この偏奇
は明らかに測定の不正確さに起因するものであ
り、それ故にこの偏奇は重要でなく、効率の顕
著な不連続性は存在しないことが判る。 表と表によつて説明した2つの実験に共
通する結果は、記録された数値に関して不連続
性が存在しない点にある。これが、本発明の組
成物を用いることによつて得られる顕著な効果
の1つである。事実上、NaGl+ZnSO4
HMPP形の先行技術の組成物は効率の観点か
らこの不変性(constancy)を示さないことは
公知である。 実施例 6 この実施例に於ては、本発明の腐食防止組成物
の効率に対する温度の影響が検討される。条件は
実施例1、2及び3の条件と同様であつた。 適用された組成物はZnGl250%とHMPP50%と
から成る。 腐食媒質中のこの組成物の濃度は530ppmであ
つた。 得られた結果を表に集録する。
【表】
【表】 この表に集録された結果から、腐食媒質の温
度が、本発明の腐食防止組成物の有効性に対して
大きな影響を及ぼすことが判る。 この有効性は、20〜60℃の範囲に亘る温度につ
いては増加する、他方、80℃の温度では、効率が
極めて大きく低下する。 実施例 7 各種のポリ燐酸塩の比較。 下記の組成物を用いて得られた性能が比較され
る。 組成物A: 50%グルコン酸亜鉛 50%HMPP 組成物C: 50%グルコン酸亜鉛 50%TPP(トリポリ燐酸塩) 組成物D: 50%グルコン酸亜鉛 50%PP(ピロ燐酸塩) テスト条件は、腐食防止組成物のテスト溶液中
の濃度が各々の場合全体として500ppmであつた
という事実以外は、実施例1、2、3及び4に於
けると同じである。 得られた結果を下記の表に集録する。
【表】 これらの結果を調べると、HMPPを用いて得
られた結果に較べてピロ燐酸塩は極めて劣る結果
を与えたとしても、トリポリ燐酸塩のすぐれた作
用が注目され、すべて500ppmについてではある
が、好ましい組成物は依然としてグルコン酸亜鉛
−HMPPであることが観察される。 実施例 8 ZnGl250%とHMPP50%を用いる本発明の組成
物の川水中での、テスト溶液中の濃度の関数とし
ての性能の検討。温度は60℃であつた。 テスト溶液が川水(飲料水)によつて構成さ
れ、且つテスト期間が500時間に限定されたとい
う事実以外は、実験条件は実施例1、2、3の条
件と同様であつた。 検討された濃度はそれぞれ350、450及び
530ppmであつた。 得られた結果を下記の表に集録する。
【表】 これらの結果から、少くとも400ppm、そして
好ましくは1000ppm未満の本発明の腐食防止組成
物濃度が最も有利であることが明らかになる。 更に、この組成物の効率はその濃度に比例して
減少するけれども、効率は顕著な不連続性を少し
も示さない。 実施例 9 前記実施例においてグルコン酸亜鉛について行
つたテストと同様な実験をグルコヘプトン酸につ
いて実施した。防触効率E(%)について得られ
た結果をグルコン酸亜鉛使用時と比較して表に
示した。組成物の重量比は夫々Gl2Zn/HMPP=
1/1、GH2Zn/HMPP=1/1とした。
【表】
【表】 上表の結果は、グルコン酸亜鉛の使用で得られ
た予期せぬ程の顕著な工業的効果がグルコヘプト
ン酸亜鉛ででも得られることを示している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 グルコン酸亜鉛またはグルコヘプトン酸亜鉛
    と、少なくとも一種の水溶性無機ポリ燐酸塩とか
    らなり、グルコン酸亜鉛またはグルコヘプトン酸
    亜鉛のポリ燐酸塩に対する割合が重量比で1/5
    〜5/1の範囲で選択されることを特徴とする金
    属基体の水による腐蝕を防止するための組成物。 2 グルコン酸亜鉛またはグルコヘプトン酸亜鉛
    のヘキサメタ燐酸ナトリウムに対する重量比が
    1/3〜3/1である特許請求の範囲第1項に記
    載の組成物。 3 グルコン酸亜鉛またはグルコヘプトン酸亜鉛
    のヘキサメタ燐酸ナトリウムに対する重量比が
    1/1〜3/1である特許請求の範囲第1項に記
    載の組成物。 4 該組成物が固体状混合物の形態である特許請
    求の範囲第1項に記載の組成物。 5 該組成物が水溶液の形態である特許請求の範
    囲第1項に記載の組成物。 6 グルコン酸亜鉛のヘキサメタ燐酸ナトリウム
    に対する重量比が1/1〜3/1であるグルコン
    酸亜鉛とヘキサメタ燐酸ナトリウムを含有する特
    許請求の範囲第1項に記載の組成物。 7 グルコン酸亜鉛またはグルコヘプトン酸亜鉛
    とヘキサメタ燐酸塩およびトリポリ燐酸塩よりな
    る群から選ばれた少なくとも一種の水溶性無機ポ
    リ燐酸塩とを含有し、グルコン酸亜鉛またはグル
    コヘプトン酸亜鉛のポリ燐酸塩に対する重量比が
    1/5〜5/1である組成物を、この組成物全量
    の水中の濃度を約50〜600ppmの範囲で、腐蝕性
    が抑制されねばならない水に添加することを特徴
    とする金属基体の水による腐蝕を防止する方法。 8 グルコン酸亜鉛またはグルコヘプトン酸亜鉛
    のポリ燐酸塩に対する重量比が1/4〜4/1で
    ある特許請求の範囲第7項に記載の方法。 9 グルコン酸亜鉛またはグルコヘプトン酸亜鉛
    のポリ燐酸塩に対する重量比が1/3〜3/1で
    ある特許請求の範囲第7項に記載の方法。 10 グルコン酸亜鉛またはグルコヘプトン酸亜
    鉛のポリ燐酸塩に対する重量比が1/1〜3/1
    である特許請求の範囲第7項に記載の方法。 11 組成物全量の水中の濃度が400〜600ppmで
    ある特許請求の範囲第7項に記載の方法。 12 グルコン酸亜鉛またはグルコヘプトン酸亜
    鉛のポリ燐酸塩に対する重量比が1/4〜4/1
    であり、組成物全量の水中の濃度が400〜600ppm
    である特許請求の範囲第7項に記載の方法。 13 グルコン酸亜鉛またはグルコヘプトン酸亜
    鉛のポリ燐酸塩に対する重量比が1/3〜3/1
    であり、組成物全量の水中の濃度が400〜600ppm
    である特許請求の範囲第7項に記載の方法。 14 グルコン酸亜鉛またはグルコヘプトン酸亜
    鉛のポリ燐酸塩に対する重量比が1/1〜3/1
    であり、組成物全量の水中の濃度が400〜600ppm
    である特許請求の範囲第7項に記載の方法。 15 組成物がグルコン酸亜鉛およびヘキサメタ
    燐酸ナトリウムからなる特許請求の範囲第14項
    に記載の方法。
JP57151641A 1981-08-31 1982-08-31 金属基体の水による腐食を防止するための組成物及び方法 Granted JPS5845384A (ja)

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FR8116601 1981-08-31

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