JPH042878A - 防水性ナイロン布帛の汚染防止処理方法 - Google Patents

防水性ナイロン布帛の汚染防止処理方法

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JPH042878A
JPH042878A JP9989790A JP9989790A JPH042878A JP H042878 A JPH042878 A JP H042878A JP 9989790 A JP9989790 A JP 9989790A JP 9989790 A JP9989790 A JP 9989790A JP H042878 A JPH042878 A JP H042878A
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JP
Japan
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water
nylon
substrate
base material
treatment
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JP9989790A
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English (en)
Inventor
Yasushi Naka
仲 靖司
Sadamichi Kuyama
貞迪 久山
Masanori Uemoto
雅則 上本
Motoo Sawada
澤田 基夫
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DAIICHI LACE KK
Original Assignee
DAIICHI LACE KK
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は防水性ナイロン布帛の汚染防止処理方法に間す
るもので、さらに詳しくは、白色または淡色の防水性ナ
イロン布帛に撥水性能を阻害することなく、かつ種々の
物質により汚染されて変色したり、大気中の窒素酸化物
(NOX)などにより黄変したりするのを防止する性能
を付与する処理方法に間するものである。
(従来の技術) ナイロン繊維は強度、耐摩耗性などの物性に優れており
、かつ、分子末端基にアミノ基を有しているために酸性
染料による染色性が良好で、鮮麗色が得られる利点があ
り、スポーツ衣料を初めとして各種の衣料製品に使用さ
れている。しかし、白色または淡色のナイロン繊維製品
は流通、使用の段階でダンボール包装箱、包装紙、包装
フィルムなどに接触して汚染されて黄変したり赤変した
り、大気中のNOxなどにより黄変したりすることが多
発し、その改善が望まれていた。
ナイロン繊維が汚染される要因は種々あるが、その−例
はダンボール紙や包装紙に含有されているリグニンの分
解物であるバニリン、あるいは包装用フィルムなどに含
有されている酸化防止剤、紫外線吸収剤などにより汚染
されることが知られている。
これらの汚染現象はナイロンの末端アミノ基が関与して
いると推定され、従来からナイロンの末端アミノ基を封
鎖する黄変防止処理方法が多数知られている。
すなわち、ナイロン繊維を末端アミノ基と共有結合する
化合物で封鎖する方法、あるいは末端アミノ基と共有結
合する反応基を有せず、かつスルホン酸基あるいは硫酸
エステル基からなるアニオン活性基を含有する無色の化
合物、例えばアルキル硫酸エステル、アルキルスルホン
酸、アルキルベンゼンスルホン酸もしくはこれらのアル
カリ金属塩で処理する方法などが挙げられる。
しかしながら、これらの黄変防止処理方法はナイロン繊
維自体の黄変防止効果は認められるものの、種々の汚染
物による変色を防止する効果については不充分であり、
特に、ナイロン繊維に撥水加工または撥水・防水加工を
施した防水布帛の場合に撥水・防水性能を著しく低下さ
せる欠点を有するものであった。
(発明の目的) 本発明は上記の問題点を解消し、従来の防水布帛と比較
して優れた撥水性を有し、かつ安定して顕著な汚染防止
効果が得られる防水性ナイロン布帛の汚染防止処理方法
を提供することにある。
(発明の構成) 本発明は、ナイロン繊維基材に撥水処理を施して撥水性
を付与せし゛める、またはナイロン繊維基材に撥水処理
を施して撥水性を付与せしめたのち、該繊維基材の片面
に合成重合体を主体とする重合体から構成された多孔質
皮膜および/または無孔質皮膜を形成せしめることによ
り防水性ナイロン布帛を製造するに際して、撥水処理を
施す前に、あらかじめナイロン繊維基材を、一般式(1
)%式% (式中、Rは脂肪族炭化水素基を、門はHまたはNa、
にを示す。) て表わされる化合物を該ナイロン繊維基材重量に対して
0.3ないし101量%含有する水溶液に浸漬し、80
℃ないし98′Cで処理して、該化合物をナイロン繊維
に吸着せしめることを特徴とする防水性ナイロン布帛の
汚染防止処理方法に存する。
本発明に適用されるナイロン繊維基材としてはナイロン
6、ナイロン66などのポリアミド基を有するナイロン
繊維からなる織物、編物および不織布などが使用できる
本発明に使用する汚染防止処理剤としては、前記一般式
(1)で表わされる公知の化合物であり、アルキルフェ
ニル中フェニルエーテルをスルホン化することにより容
易に合成でき、該スルホン酸基は逆層のものであっても
、NaまたはKなどのアルカリ金属塩であっても良い。
なお、該化合物中にはスルホン酸基を1個のみ含むもの
が少量含有されていても差し支えない。
汚染防止処理条件は、該汚染防止処理剤をナイロン繊維
基材重量に対して0.3ないし10重量%含有する水溶
液とし、中性または酸性の条件下で80℃ないし9B”
Cに加温して処理することにより吸着させる。なお、酸
性下で処理する場合には酢酸などを添加してpHを3な
いし5の範囲に調整するのが好ましい。
汚染防止処理剤のナイロン繊維基材に対する吸着量が0
.3重量%より少ないと汚染防止効果が乏しく、一方、
10重量%より多いと汚染防止効果は顕著であるが撥水
性が低下する。
汚染防止処理方法としては任意の方法によって@着させ
ることができるが、通常の染色加工に適用される浸染法
により容易に処理できる。なお、該処理にあたっては柔
軟剤、帯電防止剤などを併用しても差し支えない。
本発明に使用する撥水剤としてはシリコーン系撥水剤、
弗素系撥水剤その他の撥水剤の水分散液または溶剤溶液
など任意のものが使用できるが、目止めテープの接着性
を考慮すると弗素系撥水剤が好ましい。
撥水処理方法は任意であり、パッディング法、コーティ
ング法、スプレー法などが適用できる。
例えば、弗素系撥水剤1ないし7重量%を含有する水分
散液に、前記の汚染防止処理を施したナイロン繊維基材
を浸漬し、ピックアップした後、乾燥、熱処理すること
によって撥水性を付与できる。
本発明においては、高度の防水性を付与するために前記
の汚染防止処理および撥水処理を施した繊維基材の少な
くとも片面に、合成重合体から構成された多孔質皮膜お
よび/または無孔質皮膜を形成させることができる。
多孔質皮膜を形成する方法としてはいわゆる湿式凝固法
が最も簡便であり、例えば、該繊維基材の片面にポリウ
レタン系重合体を主体として含有する極性有機溶剤溶液
をナイフコーターなどを用いて均一に塗布し、次いて水
を主体とする凝固浴に浸漬してポリウレタンを凝固し、
水洗、乾燥することによって多孔質皮膜を形成させるこ
とができる。
無孔質皮膜を形成させる方法としては通常の乾式コーテ
ィング方法が採用でき、例えば、該繊維基材の片面にポ
リアクリル系重合体、ポリウレタン重合体その他各種の
合成重合体の溶剤溶液をナイフコーターなどを用いて均
一に塗布した後、乾燥、熱処理することによって無孔質
皮膜を形成させることができる。
なお、本発明においては、繊維基材の片面に多孔質皮膜
を形成した後、さらにその皮膜表面に無孔質皮膜を形成
させることができる。
また、繊維基材の片面に合成重合体から構成された多孔
質皮膜および/または無孔質皮膜を形成させた後、ざら
に撥水剤を用いて撥水処理を施しても差し支えない。
(作用) 本発明の汚染防止方法は、前述のようにナイロン繊維基
材にあらかじめスルホン酸基を含有するアルキルフェニ
ル・フェニルエーテル化合物を汚染防止処理剤として処
理、吸着させておくが、これによって優れた汚染防止効
果が得られる。この作用は該化合物中のスルホン酸基が
ナイロン繊維に対してイオン結合により吸着し、末端ア
ミノ基を封鎖したものと解される。
特に本発明においては、汚染防止処理を施したナイロン
繊維基材に撥水性を付与するが、本発明の汚染防止処理
剤は撥水性能を殆ど低下させず、かつ、優れた汚染防止
性能を保持する。この作用機構は詳らかでないが、通常
のスルホン酸基を含有するアニオン性界面活性剤例えば
アルキルベンゼンスルホン酸ソーダを汚染防止剤として
使用した場合には優れた汚染防止作用を発揮するものの
撥水性能が著しく低下することから、本発明の汚染防止
処理剤の化学構造に起因する特殊な作用と見なされる。
(実施例) 以下、本発明を実施例により説明する。
(実施例1) 70dナイロンタフタ(密度210本/インJ)をオー
ブンソーパーにより70℃で精練を行う。
次いで、下記の化合物 SO3Na        5OJa をナイロンタフタの重量に対して3重量%、酢酸2g/
Lを水に溶解して調製した処理液(浴比1 :30)に
ナイロンタフタを浸漬し、ジッガー染色機を用いて80
℃で20分前処理し、水洗、乾燥し、晒の生地を得た。
この生地に弗素系撥水剤3%を含有する水溶液をパッデ
ィングし、80℃で20分間乾燥したのち熱処理を施し
、撥水性の布帛を得た。
次に、この布帛の片面にアクリル系樹脂12%、架橋剤
3%、架橋促進剤0.3%を含有する有機溶剤溶液を塗
布した後、乾燥、熱処理して防水性のナイロン布帛を得
た。
この製品は極めて柔軟な風合いを有し、第1表に示すよ
うに優れた防水・撥水性と汚染防止性を有するものであ
った。
(比較例1) 実施例1と同一のナイロンタフタを精練処理した後、本
発明の汚染防止処理を施さずに、実施例1と同一の処方
及び工程により、撥水処理および防水処理を施して風合
いの柔軟な防水性ナイロン布帛を得た。
このものの物性を第1表に示す。
(比較例2) 実施例1と同一のナイロンタフタを精練処理した後、ド
デシルベンゼンスルホン酸ソーダをナイロンタフタの重
量に対して3重量%、酢11f2gルを水に溶解して調
製した処理液(浴比1:30)に浸漬し、ジッガー染色
機を用いて80℃で20分前処理し水洗、乾燥して晒の
生地を得た。
次いて、実施例1と同一の処方および工程により撥水処
理および防水処理を施して風合いの柔軟な防水性ナイロ
ン布帛を得た。
このものの物性を第1表に示す。
第1表 但し、試験方法は下記に準じて実施した。
耐水圧: J l5L−1092A 撥水性: J l5L−1092スプレー法NOx変色
: J I 5L−0855バニリン汚染度: (1)試料5gを採取し、これをバニリン0.3%水溶
液(バニリンは特級試薬を使用)に、30℃で浸漬し、
10分間を要して50℃まて昇温しで浸漬処理する。
(2)充分に水洗した後、乾燥する。
(3)以上の処理を施した試料の汚染度(黄変度)をグ
レースケールにより判定する。
(発明の効果) 本発明は以上のようなものであり、汚染防止処理剤とし
てスルホン酸基を含有するアルキルフェニル・フェニル
エーテル化合物を使用したことにより、従来の黄変防止
処理剤のごとく撥水性を低下させることが殆んどなく、
かつ優れた黄変防止性を付与することができ、優れた撥
水性および汚染防止性を有する白色または淡色の防水性
ナイロン布帛を得ることができた。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 ナイロン繊維基材に撥水処理を施して撥水性を付与せし
    める、またはナイロン繊維基材に撥水処理を施して撥水
    性を付与せしめたのち、該繊維基材の片面に合成重合体
    を主体とする重合体から構成された多孔質皮膜および/
    または無孔質皮膜を形成せしめることにより防水性ナイ
    ロン布帛を製造するに際して、撥水処理を施す前に、あ
    らかじめナイロン繊維基材を、一般式(1) ▲数式、化学式、表等があります▼(1) (式中、Rは脂肪族炭化水素基を、MはH またはNa、Kを示す。) で表わされる化合物をナイロン繊維基材重量に対して0
    .3ないし10重量%含有する水溶液に浸漬し、80な
    いし98℃で処理して、該化合物をナイロン繊維に吸着
    せしめることを特徴とする防水性ナイロン布帛の汚染防
    止処理方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014196277A1 (ja) 2013-06-04 2014-12-11 日産自動車株式会社 セパレータの歪みを除去する成形方法およびセパレータの歪みを除去する成形装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014196277A1 (ja) 2013-06-04 2014-12-11 日産自動車株式会社 セパレータの歪みを除去する成形方法およびセパレータの歪みを除去する成形装置

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