JPH04287700A - Dnaプローブへのニトロフェニル誘導体リガンドの化学付着に有用な新規標識試薬 - Google Patents

Dnaプローブへのニトロフェニル誘導体リガンドの化学付着に有用な新規標識試薬

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JPH04287700A
JPH04287700A JP3293264A JP29326491A JPH04287700A JP H04287700 A JPH04287700 A JP H04287700A JP 3293264 A JP3293264 A JP 3293264A JP 29326491 A JP29326491 A JP 29326491A JP H04287700 A JPH04287700 A JP H04287700A
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dna
chromosome
dinitrophenyl
label
reagent
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Kenneth A Cruickshank
ケネス・アレキサンダー・クリュックシャンク
Douglas J Taron
ダグラス・ジェームズ・タロン
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BP Corp North America Inc
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はDNAの標識方法および
化合物に関する。本発明はまた、種々の染色体−特異的
プロ−ブの多様性のハイブリダイゼ−ションによって染
色体または染色体領域の検出および同定に関する。より
詳細には、本発明は、本質的に細胞内の自然な染色体構
造を残し、種々の染色体間、同一染色体の種々の部分間
、または染色体とその他の細胞構造との間の物理的関係
を維持するように調製された破壊細胞からの染色体と、
これら染色体特異的プロ−ブとの in situ ハ
イブリダイゼ−ションに関する。
【0002】
【従来の技術】in situ ハイブリダイゼ−ショ
ンは当業者に周知であり、染色体または染色体領域の検
出について種々の応用例がある。これらの応用例には限
定的ではなく、胎児期における診断、遺伝子マッピング
、体細胞ハイブリダイゼ−ションおよび悪性腫瘍および
その他の疾病の特異的染色体遺伝子マ−カ−の検出を含
む。in situ ハイブリダイゼ−ションは、染色
体標的DNA配列と、ハイブリダイゼ−ション後に種々
の物理的または化学的手段によって検出可能となるよう
に修飾されたプロ−ブ配列との間で達成される。標的染
色体DNAの調製は、染色体及び細胞構造の破壊が最少
量で、プロ−ブとのハイブリダイゼ−ションがなされる
ように達成される。染色体標的DNAの調製法は当業者
に周知である。 (GallおよびPardueのProc. Natl
.Acad.Sci.USA 64:600(1969
),JohnらのNature(London)223
:582(1969),Rudkin  および  S
tollerのNature(London)265:
472(1977)を参照)  DNAおよびRNAか
ら成る多種のハイブリダイゼ−ションプロ−ブが当業者
に周知である。
【0003】GallおよびPardue(同上)は、
ランプブラシ染色体上の特異的配列の検出用にトリチウ
ム−含有ヌクレオチド標識相補的RNA(cRNA)プ
ロ−ブの使用を開示している。
【0004】ManuelidisらはJ.Cell 
Biol.95:619−625(1982)で、標識
マウスサテライト−特異的DNAプロ−ブとハイブリダ
イズ後のマウス染色体中のマウスサテライトDNA配列
の検出を開示している。
【0005】Hopmanらは、Histochemi
stry 85:1−4(1986)で標識全ヒトDN
Aでハイブリダイゼ−ション後にマウス中のヒト染色体
:ヒト体細胞雑種の検出、およびクロ−ン化マウスサテ
ライトDNA配列でハイブリダイゼ−ションした後のマ
ウス染色体の検出を開示している。
【0006】Landegentら、Hum Gene
t 73:354−357(1986)はクロ−ンゲノ
ムDNAプロ−ブとハイブリダイゼ−ションの後、ヒト
染色体4の特異的部分の検出を開示し、これは遺伝子的
にハンチントン症の遺伝子と連結された。
【0007】van DekkenおよびBauman
は、Cytogenet,.Cell Genet.4
8:188−9(1988)で動原体およびテロメアで
見いだされる繰り返し配列に特異的な蛍光的に標識した
クロ−ンプロ−ブでハイブリダイゼ−ション後にヒト染
色体1の検出を開示している。
【0008】Emmerichらは、Exp.Cell
 Res.181:126−140(1989)で縦に
繰り返されたヒトDNAへのクロ−ンプロ−ブでハイブ
リダイゼ−ション後にヒト染色体1および15の特異的
検出を開示している。
【0009】Pietersらは、Cytogenet
.Cell Genet.53:15−19(1990
)で標識染色体−特異的プロ−ブでハイブリダイゼ−シ
ョン後に個々の精子細胞中にヒト染色体の検出を開示し
ている。
【0010】van Dekkenらは、Cytome
try 11:153−164(1990)で染色体−
特異的標識DNAプロ−ブでハイブリダイゼ−ション後
に正常ヒト血液細胞中の間期および中期核中の染色体1
およびYをフロ−サイトメトリ−による検出を開示して
いる。
【0011】KievitsらはCytometry 
11:105−109(1990)で、マウス:ヒト体
細胞雑種の標識全ゲノムDNAでのハイブリダイゼ−シ
ョン、ならびに非標識全ヒトゲノムDNAで標識DNA
を前処理した後に、ヒトリンパ球調製物中の特異的な染
色体または染色体部分の検出を開示している。
【0012】DNAおよびRNAプロ−ブの標識法は当
業者に周知である。これらの方法は、修飾塩基の酵素的
結合、修飾塩基を含有するプロ−ブの化学合成および塩
基の直接修飾法を含む。修飾法は、標識またはハプテン
を加えることに関するヌクレオチドの誘導化および標識
またはハプテンの直接添加を含む。典型的な方法として
は、3H,14C,35S,32Pおよび125Iなど
の放射性同位元素の取り込みを含む。個別の不安定性お
よび放射活性標識を取り込んだプロ−ブの対応する有効
期限の短さは、健康上および廃棄処理との関連と同様に
、プロ−ブDNAおよびRNAの標識に関して、多くの
非放射性化合物の適用を促進した。
【0013】米国特許第4,833,251号では直接
的および合成的なDNAプロ−ブの誘導方法を開示して
おり、DNAの誘導化をN[4](アミノ置換)シトシ
ンとして開示している。この誘導化は、誘導化ヌクレオ
チドをDNAに合成的および酵素的に取り込むか、また
は固相化学によるものである。誘導化はまた、当業者に
周知な技術を使用して、原核生物ゲノムから、および有
核生物内でクロ−ン化されたDNAから調製された一本
鎖DNAの直接誘導化によっても開示される。
【0014】米国特許第4,626,501号は、DN
AおよびRNA配列のアデノシンおよびシトシン残基の
それぞれのN−6およびN−4の窒素部位で、化合物3
−(4−ブロモ−3−オキソブタン  1−スルホニル
)−プロピオン酸をこれらの塩基に結合させることによ
る誘導化を開示する。
【0015】BaumanらはExp.Cell Re
s.128:485−490(1980)で、過ヨウ素
酸ナトリウムで処理した後、蛍光化合物を直接RNA分
子の3’水酸化部分への化学結合を開示する。
【0016】Tchenらは、Proc.Natl.A
cad.Sci.USA 81:3466−3470(
1984)で一本鎖ならびに二本鎖DNAおよびRNA
の特にグアノシンヌクレオチドに、ハプテン2−アセチ
ルアミノフルオレンを加えることを開示する。
【0017】DraperはNucleic Acid
 Res. 12:989−1002(1984)で、
重亜硫酸−触媒アミノ基転移によるポリヌクレオチドの
誘導化を開示し、蛍光化合物であるニトロベンゾフラザ
ンで誘導化ポリヌクレオチドの標識化を開示する。
【0018】DNAの標識化に2,4−ジニトロフェニ
ル標識の使用は従来よく知られている。
【0019】米国特許4,948,882号は、ジアミ
ノアルキルリンカ−ア−ムを介してDNP標識に結合し
たデオキシヌクレオチド三リン酸を使用してニックトラ
ンスレ−ションにより調製したDNP−標識DNAプロ
−ブの使用を開示する。
【0020】米国特許4,898,951号は、光活性
のあるDNP誘導体でDNAの直接標識化を開示する。
【0021】米国特許4,876,395号は、ポリ−
リジン結合基を介してDNPを使用して5’末端水酸基
で合成オリゴヌクレオチドプロ−ブの標識化を開示する
【0022】米国特許4,849,336号は、直鎖ま
たは枝状鎖炭化水素基を介してDNPを使用して5’末
端水酸基で合成オリゴヌクレオチドプロ−ブの標識化を
開示する。
【0023】米国特許4,833,251号は、ジアミ
ノアルキルリンカ−ア−ムを介してDNP標識に結合し
たデオキシヌクレオチド三リン酸を使用したニックトラ
ンスレ−ションにて、特にシトシン残基を標識して調製
されたDNP−標識DNAプロ−ブの使用を開示する。
【0024】米国特許4,626,501号は、3−(
4−ブロモ−3−オキソブタン−1−スルホニル)−プ
ルピオン酸  N−ヒドロオキシサクシイミドエステル
であるリンカ−ア−ムを介してDNP−リジンでDNA
プロ−ブの標識化を開示する。
【0025】Hopmanらは、Nucleic Ac
ids Res.16:6471−6488(1986
)で標識水銀結合DNAへのトリニトロフェニル−リジ
ン−B−メルカプトエタノ−ルリガンドの使用を開示す
る。
【0026】Moriuchiらは、Nucleic 
Acds Res.Symp. Ser.19:77−
80(1988)で、2,4−ジニトロベンズアルデヒ
ドをアルカリ条件で反応させ、DNAの末端標識化を開
示する。
【0027】Keller らはAnal.Bioch
em.170:441−450(1988)で6−(2
,4−ジニトロフェニルアミノ)−1−アミノヘキサン
で臭素化DNAの標識化を開示する。
【0028】Keller らはAnal.Bioch
em.177;392−395(1989)で、DNP
の光活性誘導体である6,−(2,4−ジニトロフェニ
ルアミノ)−1−アミノヘキシル−6’−(4’−アジ
ド−2’−ニトロフェニルアミノ)ヘキサネ−トでアル
カリ−ニックDNAの標識化を開示する。
【0029】Singhらは,Nucleic Aci
ds Res.18:3339−3345(1980)
でω−DNP−アルキル−アミノ−標識オリゴヌクレオ
チドの調製を開示する。
【0030】多くの公知方法が非−放射的標識プロ−ブ
の検出のために開発された。これらの方法は、蛍光標識
化合物の直接的検出を含み、間接的方法としては、その
後に直接または間接的に検出されるレ−ポ−タ−分子(
reporter molecule)の結合に依存す
る。これらのレポ−タ−に基づく方法は免疫的手法を含
み、それでは抗体が標的:プロ−ブハイブリッド分子自
体、またはプロ−ブを誘導化したハプテンを認識する。 親和性による方法はプロ−ブを誘導化したハプテンへの
特異的相互作用に基づく。これらのレポ−タ−分子の検
出は、蛍光標識の付着、後にその基質を検出可能な生産
物に酵素的に転換する酵素との組み合わせ、または金、
鉄または銀のような電子密度の高い原子との組み合わせ
、ならびに視覚または電子顕微鏡によって達成された。
【0031】RudkinおよびStollerは、N
ature(London)317:472−473で
RNA:DNAハイブリッドに対する蛍光標識抗体を使
用して in situ ハイブリダイゼ−ションの検
出を開示する。
【0032】Manuelidisらは、J.Cell
 Biol.95:619−625(1982)で、 
ビオチン化マウスサテライトDNAプロ−ブでのin 
situ ハイブリダイゼ−ションを検出するために、
蛍光的標識抗体の使用を開示する。
【0033】Landegentらは、Hum.Gen
et.73−354−357(1986)でハンチント
ン症遺伝子用に、2−アセチルアミノフルオレン−結合
コスミドプロ−ブの in situハイブリダイゼ−
ションを検出するために、西洋ワサビパ−オキシダ−ゼ
−結合抗体の使用を開示する。
【0034】Hopmanらは、Nucleic Ac
ids Res.14:6471−6488(1986
)で、 in situ ハイブリダイズ水銀化プロ−
ブDNAの検出のために、トリニトロフェニル  ハプ
テン誘導化スルフヒドリルリンカ−分子の使用を開示す
る。
【0035】Moriuchiら(同上)は、c−my
cおよびT−細胞レセプタ−B鎖遺伝子発現、ならびに
ヒト成人T−細胞白血病細胞中のHTLV−1による感
染の in situ検出に直接DNP−標識cDNA
プロ−ブの使用を開示する。
【0036】Kellerら(同上)は、6,−(2,
4−ジニトロフェニルアミノ)−1アミノヘキサンで標
識したDNAを使用して、ニトロセルロ−スに固定化さ
れた肝炎ウイルス配列の検出を開示する。
【0037】Kellerら(同上)は、6,−(2,
4−ジニトロフェニルアミノ)−1−アミノヘキシル−
6’−(4’−アジド−2’−ニトロフェニルアミノ)
ヘキサノエ−トでDNAプロ−ブを標識して、ニトロセ
ルロ−スに固定化されたヒト免疫不全ウイルス(HIV
)を検出するための使用を開示する。
【0038】Lichterらは、(同上)DNP−標
識dUTPでのニックトランスレ−ションでジニトロフ
ェニル(DNP)を標識したコスミドクロ−ンを使用し
、in situハイブリダイゼ−ションを開示する。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術には、核酸
プロ−ブの標識化及び誘導化に関する種々の酵素的及び
化学的方法の例がある。そのようなプロ−ブは、数多く
の直接的および間接的な検出系で検出される。特に、従
来の技術にはジニトロフェニルでDNAを標識し、この
標識DNAを免疫的手段で検出する例がある。しかし従
来技術にはDNPの使用に関して数多くの実験的制限が
見い出され、それはDNP−標識DNAの溶解性の制限
およびDNP−標識DNAの直接的および内部的検出感
度の減少である。本発明は、1から3個のニトロ基で置
換されたフェニル置換体からなる多標識でDNAを標識
化する方法および化合物に関し、該標識がそれらにアミ
ノ酸結合基の手段によって共有結合している。これらの
標識DNAの合成化試薬および方法によって、従来知ら
れていたニトロ基置換フェニル標識の使用に伴う制限を
克服する。これらの試薬は染色体および染色体領域のi
n situ検出を可能にする。ニトロ基置換フェニル
標識は、染色体の染色体領域または他の標的に結合し、
免疫的技術で便利に検出できる。
【0040】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、1.1
から3個のニトロ基で置換されたフェニル置換体からな
る多標識でDNAを標識化する方法および化合物に関し
、該標識がそれらにアミノ酸結合基の手段によって共有
結合している2.染色体および染色体領域のin si
tu検出用の試薬  3.そのような試薬の調製法  
4.染色体および染色体領域のin situ検出用の
試薬の使用方法、を提供する。
【0041】本発明は、抗原性標識をDNAに共有的に
結合させる方法、および化合物ならびに抗原−標識DN
Aを提供する。ここで標識の抗原性部分はニトロ置換フ
ェニルであり、DNAに共有結合している。共有結合の
性質は、アミノ酸結合基の手段による。本発明の目的に
関し、アミノ酸結合基は式Iの化合物からなるように定
義される:ここでR1およびR2は独立に水素またはア
ルキルまたはアリ−ル置換基であり、好ましくは水素で
あり、n=1−6ある。好ましいリンカ−ア−ム(li
nker arm)は、単純な低級アルキルアミノ酸で
あり(ここでR1およびR2は水素)、限定的ではなく
、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸およびカプ
ロン酸誘導体、天然および合成L−アミノ酸、およびそ
れらの重合体および共重合体を含む。最も好ましい標識
は、ε−アミノ−n−カプロン酸およびグリシルグリシ
ルグリシンの2,4−ジニトロフェニル誘導体である。
【0042】本発明は、検出すべき核酸に相補的な1以
上のDNAからなる核酸配列の in situ検出用
の試薬を提供する。ここでDNA配列は1から3個のニ
トロ基で置換されたフェニルからなる多標識を含み、該
標識は、それらにアミノ酸結合基の手段によって共有結
合している。好ましい標識はε−アミノ−n−カプロン
酸およびグリシルグリシルグリシンの2,4−ジニトロ
フェニル誘導体である。
【0043】本発明は、ハイブリダイズしていないDN
A配列からなる染色体または染色体の領域をin si
tu検出する試薬を含む。ハイブリダイズしていないD
NA配列は、検出すべき該染色体または染色体領域と種
々の部分に関する本来的相補的核酸配列、ならびにアノ
ミ基転移された多数のシトシン塩基を有し、多くのアミ
ノ基転移シトシン塩基は共有結合したニトロ基置換フェ
ニル標識を有し、該ニトロ基置換フェニル標識を有する
シトシン塩基数は試薬が検出すべき染色体または染色体
配列群とに関して特異的結合性を保持する間、免疫的技
術によって検出するに十分である。
【0044】本発明はまた、染色体の in situ
 検出用の試薬調製法であって: (a)  検出すべき染色体および染色体領域に相補的
なDNAを含むプラスミドDNAを破壊して断片とし、
(b)  該DNA断片をアミノ基転移し、そして(c
)  ニトロ基置換フェニル標識をアミノ基転移DNA
にアミノ酸結合基の手段によって共有結合する、試薬調
製法を含む。
【0045】より詳細には、本発明は染色体および染色
体領域の in situ ハイブリダイゼ−ション用
の試薬調製法であって (a)  検出すべき染色体および染色体領域に関して
本来相補的な塩基配列を有するハイブリダイズしないD
NA配列に含まれる多数のシトシン塩基をアミノ基転移
し:そして (b)  1から3個のニトロ基で置換されたフェニル
置換体から成る多数の標識を少なくともアミノ基転移し
たシトシン塩基部分に共有結合して(該標識は、アミノ
酸結合基の手段によって共有結合している)、共有結合
しているニトロ基置換フェニル標識を有するシトシン塩
基部分は、試薬が検出すべき染色体および染色体領域に
関して特異的結合性を有する間、検出できるニトロ基置
換フェニル信号を産生するに十分である、試薬調製法を
含む。
【0046】加えて本発明は、染色体および染色体領域
の in situ 検出法であって、(a)  過剰
量のブロッキングDNAを本発明の試薬にハイブリダイ
ゼ−ション条件下で加えて試薬中の非特異的結合DNA
に結合させ、これによってブロックされた試薬を形成し
、 (b)  検出すべき染色体および染色体領域にハイブ
リダイズする条件下でブロックされた試薬を接触させ、
(c)  検出すべき染色体および染色体領域へのブロ
ック試薬の結合を免疫技術で検出する、 in situ 検出法を提供することを目的とする。
【0047】本発明のさらなる目的はニトロ基置換フェ
ニル標識で共有的に標識されたDNAを試薬として提供
することである。本発明の特別な目的は、染色体または
染色体領域の in situ 検出用の試薬を提供す
ることである(ここで試薬は、検出すべき染色体または
染色体領域と種々の部分に相補的な多DNA配列を含有
する)。試薬中の多DNA配列は、1から3個のニトロ
基で置換されたフェニル置換基、好ましくはアミノ酸結
合基の手段によってDNAに共有結合している2,4−
ジニトロフェニル標識を含む。これらのニトロ−置換フ
ェニル、好ましくは2,4−ジニトロフェニル標識は目
的として検出する染色体および染色体領域とハイブリダ
イズするDNAを免疫的技術で検出することを可能とす
る。このニトロ−置換フェニル、好ましくは2,4−ジ
ニトロフェニル標識は、DNA配列を構成する任意のア
デノシン、グアノシン、シトシンおよびチミジン塩基に
共有結合されている。好ましい態様ではニトロ−置換フ
ェニル、好ましくは2,4−ジニトロフェニル標識は、
DNA配列中の数多くのアミノ基転移シトシン塩基に共
有結合されている。ニトロ−置換フェニル、好ましくは
2,4−ジニトロフェニル標識を有するアミノ基転移シ
トシン塩基の数は、免疫的技術で検出されるに十分なニ
トロ−置換フェニル、好ましくは2,4−ジニトロフェ
ニル標識の量であり、一方同時にDNA配列の性質は目
的とする染色体および染色体領域に対する結合性を本来
的に保持する。
【0048】本発明のさらに特別な目的は、 染色体お
よび染色体領域の in situ 検出用の試薬調整
法を提供することである。好ましい方法の第一工程は、
ファ−ジ染色体ライブラリ−由来のプラスミドDNAを
破壊して断片とする。これらのDNA断片はアミノ基転
移され、1から3個のニトロ基で置換されたフェニル基
から成る多標識の官能基性誘導体であって、好ましくは
2,4−ジニトロフェニルであり、アミノ酸結合基の手
段によってその後アミノ基転移DNA断片に共有的に結
合する。本発明では、試薬が検出する染色体および染色
体領域に対して特異的結合性を本質的に保持する間、ニ
トロ−置換フェニル、好ましくは2,4−ジニトロフェ
ニル標識が共有結合するアミノ基転移シトシン塩基の数
は、免疫的に検出できる量のニトロ−置換フェニル、好
ましくは2,4−ジニトロフェニルを生成するのに十分
である。
【0049】本発明のさらに特別な目的は、染色体およ
び染色体領域の insitu 検出用の方法を提供す
ることである。一般的に好ましい方法は、本発明の試薬
を検出すべき染色体および染色体領域とハイブリダイゼ
−ションの条件下で接触させて行う。加えて本発の目的
は、ニトロ−置換フェニル、好ましくは2,4−ジニト
ロフェニルで共有的に標識されたDNA配列に相補的な
任意の核酸の検出方法を提供するとである。ニトロ−置
換フェニル、好ましくは2,4−ジニトロフェニルは蛍
光または酵素標識抗体のようなレポ−タ−分子を任意の
プロ−ブ−標的複合体に導入することをを可能とする。 標的は染色体DNAでよいが、メッセンジャ−またはリ
ボゾ−ムRNAのようなRNA:ミトコンドリアDNA
のような染色体外DNA:バクテリアまたウイルスなど
の原核生物DNAも加えられる。DNAプロ−ブアッセ
イには in situ ハイブリダイゼ−ション、液
相ハイブリダイゼ−ション、固相に固定化された核酸の
ハイブリダイゼ−ション、任意の多くのトランスファ−
媒体(限定的にではなく、ニトロセルロ−ス、ナイロン
、およびその他周知の合成誘導体を含む)に固定化され
た核酸またはタンパク質をブロットしてハイブリダイズ
する方法を含むことができる。 ニトロ−置換フェニル、好ましくは2,4−ジニトロフ
ェニルの存在は、免疫的技術によって検出される。ニト
ロ−置換フェニル標識は、増加できた抗体に対するハプ
テンである。例えば抗−ジニトロフェニル抗体は、標的
染色体に結合した試薬の2,4−ジニトロフェニル部分
と反応する。抗−ジニトロフェニル抗体と特異的に反応
する第2抗体を、酵素または蛍光マ−カ−で標識して、
その後抗−ジニトロフェニル抗体に結合して間接的に2
,4−ジニトロフェニルを含有するDNAの染色体への
結合を測定する。免疫的技術の当業者は2,4−ジニト
ロフェニルのようなハプテンの存在を免疫的に測定する
数多くの免疫的測定を認識している。
【0050】好ましい態様では、過剰のブロッキングD
NAをハイブリダイゼ−ション条件下で試薬に加える。 このブロッキングDNAは、試薬中の任意の非特異的結
合DNAと結合し、これによってブロッキング試薬が形
成される。このブロックされた試薬は、その後目的とす
る染色体または染色体領域とハイブリダイゼ−ション条
件下で接触する。
【0051】本発明は、1から3個のニトロ基で置換さ
れたフェニル基から成る1以上の標識を有するDNAか
ら成る試薬を付加的に含み、DNAはそれらにアミノ酸
結合基の手段によって結合しており、ここでニトロ基置
換フェニル標識は免疫技術によって検出でき、該DNA
は結合性を保持する。
【0052】本発明はまた6−N−(2,4−ジニトロ
フェニル)カプロン酸−O−(N−ヒドロキシサクシイ
ミジル−3−スルホン酸)エステルである化合物を含む
【0053】本発明はまたN−(2,4−ジニトロフェ
ニル)グリシルグリシルグリシン−O−(N−ヒドロキ
シサクシイミジル−3−スルホン酸)エステルである化
合物を含む。
【0054】本発明はまた検出する核酸に相補的な1以
上のDNA配列から成る核酸配列のin situ 検
出用の試薬を含み、ここでDNA配列はDNAにε−ア
ミノ−n−カプロン酸およびグリシルグリシルグリシン
の活性化誘導体の手段によって共有結合したジニトロフ
ェニル多標識を含む。
【0055】本発明はまたDNAの標識試薬の調整法で
あって; (a)  共有結合を形成するように、アミノ酸結合基
を1から3個のニトロ基で置換されたフェニル基から成
る標識と反応させ; (b)  生成した標識−リンカ−化合物をエステル化
によって3−スルホ−N−ヒドロキシサクシイミドと活
性化し; (c)  活性化した標識−リンカ−化合物をアミノ基
転移されたDNAに共有結合する、 調製法を含む。
【0056】好ましい態様においては、サンガ−試薬(
Sanger’sReagent)(2,4−ジニトロ
フルオロベンゼン)をε−アミノ−n−カプロン酸と反
応させて、6−(2,4−ジニトロアミノ)カプロン酸
を形成する。 この化合物をその後3−スルホ−N−ヒドロキシサクシ
イミドと反応させエステル化することにより活性化エス
テルを形成する。この活性化エステルはその後アミノ基
転移DNAを標識するために使用される。もうひとつの
好ましい態様としては、トリペプチドであるグリシルグ
リシルグリシンのアミノ末端をサンガ−試薬と反応させ
て(2,4−ジニトロアミノ)−グリシルグリシルグリ
シンを形成する。この化合物はその後3−スルホ−N−
ヒドロキシサクシイミドと反応させてエステル化し、活
性化エステルを形成する。この活性化エステルはその後
アミノ基転移DNAの標識に使用される。
【0057】本発明のさらなる目的および好ましい態様
については、以下の好敵な実施例および請求の範囲で吟
味される。
【0058】
【実施例】本発明は1から3個のニトロ基で置換された
フェニル基から成る標識がアミノ酸結合基の手段によっ
て共有結合しているDNA標識化の方法および化合物、
ならびに染色体または染色体領域の in situ 
同定用の試薬および方法を包含する。本発明は、検出す
べき染色体または染色体領域の種々の部分で相補的であ
るDNA配列の多様性から成る試薬を発明し、ここでD
NA配列は多部位でアミノ化され、アミノ化された部位
でアミノ酸結合基の官能性誘導体の共有結合手段によっ
てニトロ置換フェニル標識で標識される。
【0059】本発明で使用されるDNAの起源は,限定
的ではなく、当業者に周知な方法で調製された特別な染
色体またはライブラリ−から単離されたようなDNAで
ある。DNAが単離される個々の染色体は、例えば微生
物細胞または体細胞雑種のフロ−サイトメトリ−、また
は個々の間期または中期細胞からの直接単離など任意の
いかなる標準的方法でも調製できる。もうひとつのこの
ようなDNAの起源としては特定の染色体ライブラリ−
があり、標準的な技術で調製され、当業者に公知な起源
から入手できる。例えば、アメリカンタイプカルチャ−
コレクション(American Type Cult
ure Collection:ATCC)またはヒト
または他のクロ−ン化ゲノム物質の他の保存機関からで
ある。ATCCから多くのライブラリ−が入手でき、代
表的なライブラリ−は、
【0060】
【0061】
【0062】このATCC寄託物はメリ−ランド州、ロ
ックビル、パ−クラウンドライブ12301(1230
1 Parklawn Drive, Rockvil
l,Maryland) のアメリカンタイプカルチャ
−コレクションから入手できる。本発明では、当業者に
周知である任意の多くの酵素的手段によって、これらの
DNA配列をin vitroで合成もできることを考
察する。”ヒト染色体−特異的DNAライブラリ− (
Human Chromosome−Specific
 DNA Libraries)”Biothechn
ology 4;537(1986)  という題名の
文献も参考にされたい、それにはヒト染色体ライブラリ
−の調製法が記載されている。本発明で使用されるDN
Aはこれらの起源から当業者に周知な方法で調製される
。このDNAはその後、任意の多くの物理的、化学的お
よび酵素処理手段(限定的にではなく、超音波、DNa
seI限定消化、マングビ−ン(mung bean)
ヌクレア−ゼ限定消化および細いゲイジ針を通してDN
Aを分けることなどを含む)によって種々の大きさの断
片の均一な混合物に縮小される。生成したDNA断片混
合物は長さが100−500塩基対の範囲(bps)で
あるが、断片の好ましい平均長は約300bpsである
。これらの手段は検出すべき染色体の種々の部分に相補
的である多数のDNA配列を提供する。事実、染色体D
NAの種々の部分に相補的なDNA配列が、1万までは
ないとしても数千提供される。
【0063】DNA断片は当業者に周知である任意の多
くの化学的手段によって誘導化され、好ましくはヌクレ
オチド塩基シトシンの第4炭素原子アミノ基(C−4)
アミノ基転移による。誘導化によって塩基のC−4位に
種々のジアミン化合物が付加されるであろう。そのよう
な化合物としては限定的ではなく、例えばエチレンジア
ミン、アミノ酸、ペプチド、エ−テル誘導体またはその
他の有機または無機結合分子のような、2から10個の
炭素原子を有するヒドラジンおよびアルキレンジアミン
が含まれる。5−25%のシトシン残基を含有するDN
A断片を、20%の至適アミノ基転移率でアミノ基転移
する。全ヌクレオチドの約3−6%の残基が,全塩基ア
ミノ基に対する至適転移率5%でアミノ基転移された。
【0064】アミノ基転移されたDNA配列を、任意の
数の標識(該標識は、1から3個のニトロ基で置換され
たフェニルから成る)とアミノ酸結合基の手段(これは
アミノ基転移したDNA配列と共有結合を形成できる官
能基を有する)によって共有結合する。アミノ基転移さ
れたDNA配列をジニトルフェニル(DNP)で標識す
るために使用できる好ましい化合物は6−N−(2,4
−ジニトロフェニル)カプロン酸−O−(N−ヒドロキ
シサクシイミジル−3−スルホン酸塩)エステルである
。アミノ基転移されたDNAは100−200倍、好ま
しくは約150倍過剰量の官能化DNP化合物と反応す
る。60−80%のアミノ基転移部位が標識され、好ま
しいのは2,4−ジニトロフェニル標識である。
【0065】1から3個のニトロ基が共有結合して置換
されたフェニル基から成る、アミノ酸結合基の手段によ
る多標識で標識されたDNA配列は標的染色体への i
n situハイブリダイゼ−ションに使用される。本
発明の目的に関して、”in situ”とは、染色体
の実質的な破壊または染色体同士の再配置無く、染色体
がニトロ基置換フェニル、好ましくは2,4−ジニトロ
フェニル−標識DNAプロ−ブへの接近を維持し、染色
体が細胞核から晒されることを意味する。このハイブリ
ダイゼ−ションの標的には、限定的にではなく、間期ま
たは減数分裂または有糸分裂の任意の時期の正常、疾患
または悪性のヒト、他の動物または植物細胞中の染色体
または染色体領域、ならびに生存または死組織、器官ま
たは体液の抽出または誘導物である染色体または染色体
領域;精子および卵子を含む生殖細胞、種子、花粉また
は接合子、胚、絨毛性または羊膜性細胞または他の発生
体由来の細胞;長期または短期培養由来の in vi
tro 成長細胞および正常または不滅化または形質転
換細胞;異なる型の細胞またはこれらの細胞の分化段階
での異種間または同種間雑種;当業者に任意の種々の手
段によって単離された、個々の染色体または染色体領域
、またはその他の再配置、削除または損傷を受けた染色
体(当業者に周知な手段によってクロ−ン化し原核また
は他のクロ−ニングベクタ−内で増殖した、または i
nvitro 増幅した、そのような染色体ライブラリ
−を含む);または限定的にではなく、精液、血液、髪
または他の試料のような法医学的物質;を含む。
【0066】ハイブリダイゼ−ションに先立ち、標識D
NA配列を対応する過剰の非標識DNA、または非標識
DNAの再結合分画と反応させ、試料中の非特異的結合
DNAと結合させて、この非特異的DNAのブロッキン
グによってブロッキング試薬を提供する。このブロッキ
ングDNAは全ゲノムDNA10マイクロリットル当た
り1−10マイクログラム濃度で使用され、このましい
範囲はハイブリダイズした染色体に応じて、10マイク
ロリットル当たり2.25から6.75マイクログラム
の間であるか、または10マイクロリットル当たり1か
ら4マイクログラムの間であり、好ましくは10マイク
ロリットル当たり1.3マイクログラムである。このブ
ロッキングDNAはヒト胎盤DNAまたはCot1 D
NA(Cot1 DNAはメリ−ランド州ゲチスバ−グ
のライフテクノロジ−(Life Technolog
y, Gaithersburg MD, Cat. 
#5279SA)が販売している) であってもよく、
全ヒトゲノムDNAを平均400塩基対以下に機械的に
剪断して調製される。この物質を変性し、その後、高度
に反復された二本鎖DNA配列の長い断片にするのに十
分な期間ハイブリダイズする。一本鎖および二本鎖DN
A種の混合物を、一本鎖を特異的にモノ−およびオリゴ
−ヌクレオチドに分解するヌクレア−ゼS1で処理する
。消化されない二本鎖Cot1DNA をこの混合物か
ら回収する。
【0067】染色体は次に視覚化するために好ましくは
任意のカウンタ−染色(Counterstains)
で染色される。 限定的にではなく、ヨウ化プロピディウム、キナクリン
、またはジスタマイシン/4.6−ジアミノ−2−フェ
ニルインド−ル(DAPI)またはギムザのような非蛍
光色素での染色を含む。これらのカウンタ−染色はすべ
ての染色体の視覚化を可能にする。
【0068】本発明は、数多くのDNA配列の混合物で
あって、1から3個のニトロ基で置換されたフェニル基
から成り、アミノ酸結合基の手段によって共有結合され
る多標識を含み、好ましくは2,4−ジニトロフェニル
−標識DNA配列を提供し、それは検出すべき染色体と
種々の部分に相補的である。本発明の方法は、検出され
る染色体に相補的である数万とまではいかないが数千の
種々のDNA配列を提供し、それらはニトロ−置換フェ
ニル、最も好ましくは2,4−ジニトロフェニル標識で
標識される。この数多くの種々の標識DNA配列を染色
体部分に実質的にハイブリダイゼ−ションさせることは
、ハイブリダズした標識DNAを標識に対する抗体に反
応させること、並びに標識に結合した抗体と酵素または
蛍光マ−カ−で標識された抗体との相互結合(標識に結
合した抗体に特異的である)によって染色体の検出を可
能にする。これらの免疫的技術の当業者は、検出できる
ニトロ−置換フェニル標識、最も好ましくは2,4−ジ
ニトロフェニル標識による多くの免疫的技術を認識する
であろう。ニトロ−置換フェニル標識は、公知技術とし
てよくもちだされる抗体に対するハプテンである。蛍光
、ロ−ダミン等の蛍光マ−カ−での抗体標識化技術は公
知である。西洋ワサビパ−オキシダ−ゼおよびアルカリ
ホォスホァタ−ゼのような酵素での抗体の標識化は公知
である。例えば標的染色体にハイブリダイズしたDNA
断片上の2,4−ジニトロフェニル標識は、蛍光または
酵素で標識した抗−DNP抗体と直接反応させて検出で
きた。複合体は以下に示される  :染色体DNA/相
補的DNA−2,4−ジニトロフェニル 標識/抗−DNP抗体(蛍光または酵素標識)もうひと
つの形態としては、2,4−ジニトロフェニル標識を抗
−DNP抗体と反応させ、これは次に蛍光または酵素標
識を有する抗−DNP抗体に対する抗体に結合させる。 例えば、ウサギ抗−DNP抗体を初めにDNP標識に結
合させ、そして次に蛍光または酵素を有するヤギ抗−ウ
サギ抗体に結合させる。この態様は以下に示される: 染色体DNA/相補的DNA−2,4−ジニトロフェニ
ル  標識/ウサギ  抗−DNP抗体/ヤギ  抗−
ウサギ抗体(蛍光または酵素標識) 蛍光または酵素標識は標準的技術で検出される。免疫学
の当業者は、蛍光標識並びにニトロ−置換フェニル、好
ましくは2,4ジニトロフェニルのようなハプテンを検
出する酵素標識の多くのアッセイ態様を認識するであろ
う。ニトロ−置換フェニル、特に2,4ジニトロフェニ
ルのアッセイ態様において、他のアビジン/ビオチンの
ような特異的結合基質は有利に利用されるであろう。
【0069】本発明は以下の実施例でさらに説明される
。しかしここに特別記載されない態様であっても本発明
の精神および思想に包含される。
【0070】
【実施例1】ヒト染色体−特異的DNAプロ−ブの単離
ヒト染色体−特異的DNAプロ−ブを、Van Dil
la, M.A.ら(Biotechnology 4
:537−552,1986)に述べられにように構築
された組み替えファ−ジライブラリ−としてロ−レンス
リバ−モア国立研究所(Lawrence Liver
more  National Laboratori
es)から得た。これらのライブラリ−はE.Coli
宿主で成長させて増幅させた。増幅したファ−ジを精製
し、それらのDNAを抽出し、このDNAを制限酵素H
IdIIIで消化した。挿入DNAはラムダベクタ−D
NAから精製されプラスミドベクタ−pBS(カリホォ
ルニア州ストラテジ−ン、ラ  ジョラ:Strate
gene,La Jolla,CA)のHindIII
部位にクロ−ン化した。生成したプラスミドはE.Co
li(DH5α)(ベセスダリサ−チライブラリ−、ゲ
チスバ−グ、メリ−ランド州)中で形質転換した。ここ
で例示されるプラスミドは、ATCC#’s57738
,57753および57754(染色体1);ATCC
番号57749,57748および57751(染色体
3);ATCC番号57723および57702(染色
体8)およびATCC番号57727および57736
(染色体12)である。 このライブラリ−は凍結細胞の1mlアリコ−トとして
保存された。これらのバイアルは発酵用の保存菌種の生
産のために、まず最初に使用された。
【0071】微生物は発酵で成長させた。ATCCから
入手したカルチャ−を37℃,24時間、アンピシリン
(200マイクログラム/ml)およびYTブロ−ス(
8グラム/リットル(g/l)バクトトリプトン(Ba
cto Trypton:Difco), 5g/l 
バクトイ−ストエキストラクト(Difco)および5
g/l 塩化ナトリウムを含有する)を含有する1.6
%アガ−プレ−トで培養した。培養細胞は、16g/l
のバクトトリプトン(BactoTrypton:Di
fco)、10g/lのバクトイ−ストエキストラクト
(Difco)、15g/lのバクトアガ−(Difc
o)および5g/l 塩化ナトリウムを含有する4ml
で回収し、それぞれに4mlの20%グリセロ−スを加
えた。 このE.Coli細胞カルチャ−は、0.5 mlのア
リコ−トでバイアルを液体窒素に浸して凍結し−80℃
で使用するまで保存した。
【0072】発酵器接種は、種カルチャ−をカザミノ酸
培地350ml中(13.2g/l Na2HPO4−
7H2O, 3.0g/l KH2PO4, 0.05
g/l NaCl, 1.0g/lNH4Cl, 10
.0g/l カザミノ酸(Difco), 0.03g
/l MgSO4,0.004g/l CaCl2−2
H2O, 3.0g/l グルコ−ス,0.025g/
l チアミン−塩酸, 0.0054g/l FeCl
3, 0.0004g/l ZnSO4, 0.000
7g/l CoCl2, 0.0007g/l Na2
MoO4, 0.0008g/l CuSO4, 0.
0002g/l H2BO3, および0.0005g
/l MnSO4を含有する)で2リットルの遮断され
たシェ−カ−フラッシュ中でpH7および37℃で培養
することにより調製した。この350mlのカルチャ−
を4.2リットルの発酵培地(1%グルコ−ス、13.
2g/l Na2HPO4−7H2O, 3.0g/l
 KH2PO4, 0.05g/l NaCl, 1.
0g/l NH4Cl, 10.0g/l カザミノ酸
(Difco), 0.03g/l MgSO4,0.
004g/l CaCl2−2H2O, 0.025g
/lチアミン−塩酸, 0.0054g/l FeCl
3, 0.0004g/l ZnSO4, 0.000
7g/l CoCl2,0.0007g/l Na2M
oO4, 0.0008g/l CuSO4, 0.0
002g/l H2BO3, および0.0005g/
l MnSO4を含有する)に接種して使用した。
【0073】微生物細胞を、細発酵終了後すぐに細胞−
濃縮膜および高速遠心を採用して回収した。発酵細胞液
は、0.45ミクロン(μm)膜フィルタ−(2平方フ
ィ−ト)で5リットルから約800mlに濃縮した。細
胞濃縮液を次に冷却遠心機中で7,000×g,10分
間遠心した。微生物細胞ペレットは上澄を捨て回収した
【0074】プラスミドDNAを微生物細胞ペレットか
ら抽出した。細胞を細胞ペレット塊(M)(ミリリット
ルで)の3倍の50mMグルコ−ス(フィルタ−滅菌)
、10mM NaEDTA( pH 7.5−8.0)
,および25mM Tris−HCl( pH 8.0
))で完全に再懸濁した。細胞を0.2M NaOH 
および1% (W/V)のドデシル硫酸ナトリウム(S
DS)を含有する6×M(ミリリットルで)を加えた後
、渦巻き状に撹拌して溶菌した。溶液が透明になった時
、55.5 mlの氷酢酸、147.5グラムの酢酸カ
リウムを最終溶量500mlとなるように4.5×M(
ミリリットルで)に加え、完全に混合して、綿状の生成
物を得た。綿状の生成物沈殿から上澄を回収し、この上
澄を15分間、7000×gで遠心して存残する沈殿を
除去した。微生物細胞ペレットは、上澄を捨た後回収し
た。
【0075】プラスミドDNAを微生物細胞ペレットか
ら抽出した。3倍量の細胞ペレット塊(M)(ミリリッ
トルで)溶液(50mM  グルコ−ス(フィルタ−滅
菌)、10mM NaEDTA(pH 7.5−8.0
)および 25 mM トリス−塩酸(pH 8.0)
を含有する)に完全に再懸濁した。細胞を6×M(ミリ
リットルで)( 0.2 M NaOH および1%(
W/V)ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を含有する
)の溶液を加えた後、渦巻き状に激しく撹拌して溶解し
た。溶液が透明になった時、55.5 ml の氷酢酸
および 147.5 グラムの酢酸カリウム(最終容量
 500 ml)を完全に混合して、綿状沈殿物を生成
した。上澄を綿状生成物から回収し、この上澄を15分
間,7000×g で遠心し存残する沈殿物を除去した
【0076】1容量のエタノ−ルで上澄から核酸を沈殿
させ、10分間 7000×g で遠心し、核酸ペレッ
トを全容量 0.54×M(ミリリットルで)中で再懸
濁した。核酸を次に1/2容量の中性化フェノ−ルおよ
び1/2容量のクロロホルムで抽出し、2容量のエタノ
−ルで沈殿させた。核酸を0.3×M(ミリリットルで
)の50 mM トリス塩酸(pH 7.0)および1
00 mM 酢酸ナトリウム溶液に再懸濁した。 0.
77×M(マイクロリットルで)のRNase(10 
mg/ml:熱処理)を次ぎに加え、30分間室温で、
または4℃で一昼夜消化する。0.615×M(マイク
ロリットルで)のプロテナ−ゼK(20 mg/ml)
を次ぎに加えて、55℃で3時間インキュベ−トした。 核酸を次に1/2容量の中性化フェノ−ルおよび1/2
容量のクロロホルムで抽出し、2容量のエタノ−ルで沈
殿させた。
【0077】DNAを0.415×M(ミリリットルで
)の水に再懸濁し、0.05×Mミリリットルの5M 
NaClおよび 0.155×Mミリリットルの 50
% (W/V)ポリエチレングリコ−ル(PEG)(分
子量  6000−8000)を加え、氷水中で3時間
インキュベ−トし、15分間,7000×g で遠心し
て沈殿させた。 DNAを0.04×Mミリリットルの
水および1/10容量の酢酸ナトリウムに再懸濁して、
1/2容量の中和化フェノ−ルおよび1/2容量のクロ
ロホルムで抽出し、2容量のエタノ−ルで沈殿させた。 精製DNAを0.0476×Mミリリットルの脱イオン
H2Oに再懸濁した。DNAの濃度を蛍光定量法で測定
した。
【0078】最終的に精製したDNAをブランソン  
ソニファ− 450(Branson Sonifie
r 450;コネクチカット州ダンブリ−)を使用し、
超音波で約300塩基対の小断片に破壊した。断片の大
きさは、in situ ハイブリダイゼ−ション用に
使用されるDNAプロ−ブ用に好適となるように実験的
に定められた。上述のように調製された4ミリグラムの
精製プラスミドDNAを2ミリリットルの水に再懸濁し
、超音波処理中の沸騰を防止するためにドライアイス/
エタノ−ル浴に浸した。超音波装置のマイクロチップを
、チップの底から2−5mmまでこの溶液に浸した。超
音波は出力 25−30 ワットで、仕事量サイクル8
0%(80%稼働、20%停止)で断続的に5分間行っ
た。超音波処理の後、DNAを0.2 mlの3M酢酸
ナトリウム(pH5.5)および4 mlのエタノ−ル
を加えて沈殿させた。沈殿物を5分間、8000×gで
遠心して回収し、真空乾燥した。
【0079】
【実施例2】DNAの重亜硫酸触媒アミノ基転移DNA
は、シトシン塩基の第4炭素原子へのエチレンジアミン
の添加によってアミノ基転移された。この反応は、重亜
硫酸ナトリウムによって触媒される。存在するデオキシ
シチジンヌクレオチド部位の約3から6%が、ジニトロ
フェニル化アミノ酸、特に6−N−(2,4−ジニトロ
フェニルアミノ)カプロン酸−O−(N−ヒドロキシサ
クシイミド)−3−スルホン酸塩および6−N−(2,
4−ジニトロフェニルアミノ)グリシルグリシルグリシ
ル−O−(N−ヒドロキシサクシイミド)−3−スルホ
ン酸塩で標識するためにアミノ化された。
【0080】重亜硫酸バッファ−を調製するために、1
.7 mlの発煙塩酸を氷上の1mlの脱イオンH2O
にゆっくり加えた。新鮮な1mlのエチレンジアミン(
シグマ  カタログ番号#E−4379:Sigma 
)を氷上でゆっくり加えた。エチレンジアミンの溶解後
、溶液を室温にまで暖め、0.475gのメタ重亜硫酸
ナトリウム(アルドリッチカタログ番号#25,555
−6:Aldrich)を加えた。発煙塩酸を重亜硫酸
混合液のpHが 7.0 になるまで加えた。脱イオン
水を最終溶量5.0mlになるように加えた。
【0081】DNAをアミノ基転移するために、1ミリ
グラムの超音波処理DNAを0.3mlの水に再懸濁し
た。 DNAを100℃、5分間沸騰して変性させ、つぎにす
ぐにアイスウォ−タ−浴中で冷却した。アミノ基転移反
応をこの 0.3 mlのDNA溶液を 2.7 ml
の重亜硫酸バッファ−に加えて開始し、反応を37℃で
2日間インキュベ−トした。DNA溶液は、5−10 
mM ホウ酸ナトリウム(pH 8.0)に対して通常
の脱塩によって脱塩した。脱塩後、0.3 mlの3M
酢酸ナトリウム(pH5.5)を脱塩物に加えた。アミ
ノ化DNAを 2.5 容量のエタノ−ルで沈殿させ、
8,000×gで10分間遠心した後回収した。ペレッ
トを真空乾燥し3 mg/mlDNAに再水和した。こ
の溶液を−80℃で使用するまで保存した。
【0082】
【実施例3】アミノ酸のニトロフェニル誘導体の調製2
0 mMのε−アミノ−n−カプロン酸を、2.62g
のこの化合物を 40 mmolの重曹を含有する 2
0 mlの水に加えて調製した。この溶液を 20 m
lの 20 mMサンガ−溶液(2,4ジニトロ−フル
オロベンゼン)と混合し、室温に1時間おいた。混合液
を緩やかに加熱し、これにより溶液が黄色になり、少量
の可溶化した重曹が沈殿した。 この沈殿物を十分な濃塩酸を加えて再び可溶化し、4℃
で結晶化を誘導した。この結晶を真空中で回収し水で洗
い、4.2g のε−n−ジニトロフェニルアミノ−カ
プロン酸黄色結晶(DNP−NCA)を生成した。
【0083】DNP−NCAは、3−スルホ−N−ヒド
ロキシサクシイミドとのエステル化によって以下のよう
にを活性化された。0.594gのDNP−NCA,0
.468gのジシクロヘキシルカルボジイミドおよび 
 0.434gの3−スルホ−N−ヒドロキシサクシイ
ミド を7mlのジメチルホルムアミド中で室温で一昼
夜、激しく撹拌した。反応は、薄層クロマトグラフィ−
でによって90%以上達成されたことが確認された。混
合液を0℃に冷却し、さらに1時間撹拌した。混合液を
濾過し黄色溶液を濃い黄色油にまで蒸発したが結晶化は
しなかった。この油を 50 mlのエタノ−ルと撹拌
し、0.996gの微細な黄色パウダ−を濾取しエタノ
−ルで洗浄した。この化合物は6−N−(2,4−ジニ
トロフェニルアミノ)カプロン酸−O−(N−ヒドロキ
シサクシイミド)−3−スルホン酸塩(ナトリウム塩)
であり、S−NHS−DNPとして本発明の目的に付さ
れるであろう。
【0084】
【実施例4】自然に起こるニトロフェニル誘導体および
合成ペプチドの調製 ペプチド GlyGlyGly のジニトロフェニル誘
導体は3.78gのペプチド(20 mmol)を3.
72gのサンガ−試薬とを、総容量1 ml/mmol
 の40 mmolの重曹ペプチド溶液で混合すること
により調製した。溶液を初めに40−50℃に暖め、反
応を開始した。
【0085】十分な濃塩酸を、わずかに沈殿を形成した
重曹を再び溶解するために加え、次に混合液を4℃にイ
ンキュベ−トして結晶の形成を誘導した。生成した結晶
を真空中で濾過し1M  HClで洗浄し、乾燥して6
.99gのジニトロフェニルアミノグリシルグリシルグ
リシン(DNP−GGG)を生成した。
【0086】DNP−GGGを3−スルホ−N−ヒドロ
キシサクシイミドのエステル化によって以下のようにを
活性化した。1.42gのDNP−GGG,0.941
gのジシクロヘキシルカルボジイミドおよび0.868
gの3−スルホ−N−ヒドロキシサクシイミドを10 
mlのジメチルホルムアミド中で室温にて一昼夜激しく
撹拌した。混合物を0℃に冷却し、さらに1時間撹拌し
た。混合物を次に濾過し、溶液を蒸発させてDMFを除
去した。濃い黄色の非−結晶状油を50 mlのエタノ
−ルと撹拌し2.26gの微細パウダ−が生成し、これ
を濾過により回収して、エタノ−ルで洗浄し真空中ドラ
イヤ−ト(Drierite)で乾燥した。この化合物
は、(2,4−ジニトロフェニル)アミノ−グリシルグ
リシルグリシン−O−(N−ヒドロサクシイミド)−3
−スルホン酸塩(ナトリウム塩)で、本発明においてS
−NHS−GGG−DNPとして付されるであろう。
【0087】
【実施例5】実施例1の手順によって得た平均長300
bpのヒト染色体1に染色体−特異的DNAプロ−ブを
、実施例2に記載したように、エチレンジアミンを使用
した重亜硫酸触媒アミノ基転移反応により誘導化した。 約5%の塩基がアミノ化した。1.5ml のプラスチ
ック製遠心管中のアミノ化DNA溶液(総DNA100
μg)を減圧下で蒸発させた。この溶液に 0.2 M
の3−[N−モルホリノ]プロパンスルホン酸(MOP
S)バッファ−を 0.5 ml加え、次に100マイ
クロリットルのS−NHS−DNP(30mg/ml 
 N,N−ジメチルホルムアミド)を残渣に加え、この
混合物を25℃で一昼夜インキュベ−トした。標識DN
Aは、60μlの3M酢酸ナトリウム(pH 5.5)
、次に 1.5 mlの氷冷エタノ−ルを加えて沈殿さ
せ、混合物を少なくとも2時間、−20℃でインキュベ
−トして沈殿させた。この溶液を10分間、10,00
0×gの遠心に供した。DNAペレットを、0.6 m
lの氷冷エタノ−ルで2回洗浄し、次に100 μlの
滅菌水に溶解した。ベット体積 0.8 mlの2本の
 Sephadex G−50 選択Dクロマトグラフ
ィ−カラム(5プライム−>3プライム、有限会社:5
Prime−>3Prime、Inc.)を調製した。 50 μlの溶解ペレットを各のカラムに添加し、4分
間、10,000×gで遠心した。10 μlの精製D
NAを490μlの20mM NaOH に希釈し、D
NA濃度を評価するために吸光度を260nmで測定し
た。精製DNAは水で希釈し、実験濃度がml当たり1
00マイクログラムのDNAを調製した。
【0088】in situ  ハイブリダイゼ−ショ
ンDNP−標識DNAプロ−ブは、in situ ハ
イブリダイゼ−ションにより試験された。標的DNAは
、中期の培養正常白血球細胞から成るものであった。細
胞を顕微鏡ガラススライド上に約3フィ−トの間隔で、
核を破壊し開くために滴下した。ハイブリダイゼ−ショ
ンの前に、このスライドを変性溶液(70%ホルムアミ
ド/0.3M NaCl/30mM  クエン酸ナトリ
ウム(pH7))中、70℃においた。このスライドを
70%,85%および100%エタノ−ル溶液を通すこ
とによって(それぞれ2分間)脱水した。
【0089】各々のスライド上のハイブリダイゼ−ショ
ン混合物は、50% ホルムアミド/0.3M NaC
l/30 mM  クエン酸ナトリウム(pH7)から
成るものであった。 ヒト胎盤DNA(2.25マイクログラム/10ミリリ
ットル)をブロッキングDNAとして使用した。このD
NP−標識DNAを10ng/μlの濃度で加えた。1
0マイクロリットルの完全ハイブリダイゼ−ション混合
物を70℃に10分間加熱して変性させた。プロ−ブお
よびブロッキングDNAを60分間、37℃でプレハイ
ブリダイゼ−ションさせた。この混合物を次にスライド
上に置いて、カバ−スリップで覆い、ラバ−セメント(
rubber cement)で密閉した。ハイブリダ
イゼ−ションを湿潤容器内で37℃で一昼夜行った。
【0090】翌日、スライドを3回、15分間、45℃
で、50% ホルムアミド/0.3M NaCl/30
 mM  クエン酸ナトリウム(pH7)中で洗浄して
過剰のプロ−ブを除去し、次にそれぞれ 0.3 M 
NaCl/30mM クエン酸ナトリウム(pH7)お
よび 0.1 Mリン酸ナトリウム(pH7)/0.1
 %NP40界面活性剤(オクチルフェノキシポリエト
キシエタノ−ル、非イオン性界面活性剤であり、カリホ
ォルニア州、ラジョラのカルビオケムで販売されている
;Calbiochem, La Jolla, Ca
lifornia)(PNバッファ−: PN Buf
fer)で15分間、45℃で洗浄した。スライドを 
PN バッファ−,25℃で2回、2分間洗浄した。こ
のスライドを、ウサギ抗−DNP(シグマ:Sigma
)をPNMバッファ−で1:250に希釈した溶液中で
25℃で、20分間インキュベ−トした。PNMバッフ
ァ−は0.1 Mリン酸ナトリウム(pH7)/0.1
%NP40界面活性剤/0/5%脱脂乾燥ミルクである
。 スライドを25℃のPNバッファ−中で、3回、各2分
間洗浄した。スライドを次にアルカリホォスファタ−ゼ
−抗−ウサギ 免疫グロブリンG(シグマ)を1:25
0にPNMバッファ−中で希釈した溶液中で20分間イ
ンキュベ−トした。スライドを25℃のPNバッファ−
で3回、各2分間洗浄した。スライドを次に 17ml
 のBCIP/NBT溶液[4μl/mlのニトロブル
−テトラゾリウム(NBT)および3mg/mlの5−
ブロモ−4−クロロ−3−インドリル−リン酸(BCI
P,ケムプロ−ブから供給される)を含有する]に37
℃で30分間インキュベ−トした。スライドを蒸留水で
濯ぎ、風乾して顕微鏡で観察した。 in situ ハイブリダイゼ−ション結果アルカリ
ホォスホァタ−ゼ標識は、BCIP/NBT 気質を、
顕微鏡で黒く見える濃紺の色素に転換する反応を触媒す
る。非標識染色体は無色かまたはギムザ染色でカウンタ
−染色された青色に出現する。
【0091】実質的に上述した手順に従って、染色体2
,4,6および12について結果を得た。
【0092】                          
                  視覚による観察
結果     染色体番号             
         特異性             
 濃さ          1           
              +++        
     +++          2      
                   +++   
          +++          4 
                        +
++             +++       
       6                 
        +++             +
++         12            
            +++          
   ++コ−ド: 特異性:(−)出現せず、(標的染色体においてかすか
に強く染色、(++)適度な特異性、(+++)良好な
特異性強さ:(−)見えず、(+)層のみ可視、(++
)暗い染色、透過で可視、(+++)大変濃い染色、層
下で反射
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は6−N−(2,4−ジニトロフェニル)
カプロン酸−O−(N−ヒドロキシサクシイミジル−3
−スルホン酸)エステルの調製法を説明する。
【図2】図2は6−N−(2,4−ジニトロフェニル)
カプロン酸−O−(N−ヒドロキシサクシイミジル−3
−スルホン酸)エステルとエチレンジアミンでアミノ基
転移されたDNAとの反応を説明する。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  検出される核酸配列に相補的な1以上
    のDNA配列からなる核酸配列の in situ  
    検出試薬であって、該DNA配列が1から3個のニトロ
    基で置換されたフェニルから成る多標識を含有し、該標
    識はアミノ酸結合基によってDNA配列と共有結合して
    おり;(a)  該結合基は低級アルキルアミノ酸なら
    びにそれらの重合体および共重合体から成り; (b)  フェニル標識は4−ニトロフェニル、2,4
    −ジニトロフェニルまたは2,4,6−トリニトロフェ
    ニルから成る群から選択され;そして (c)  標識前のDNA配列は検出される染色体また
    は染色体領域の組み換えファ−ジライブラリ−から得ら
    れ、平均長が約300bpである、 核酸配列の in situ 検出試薬。
  2. 【請求項2】  前記標識がDNA配列にアミノ化シト
    シン部位で共有結合しており、 (a)  該DNA配列のシトシン部位の約2−50%
    が、2から10個の炭素原子を含有するジアミノアルカ
    ンで重亜硫酸触媒アミノ基転移によってアミノ化され;
    そして (b)  該標識数は、該DNAが検出する相補的標的
    配列または配列群とに関して特異的結合性を保持する間
    、免疫的技術によって検出されるに十分である、請求項
    1記載の試薬。
  3. 【請求項3】  ハイブリダイズしていないDNA配列
    から成る染色体または染色体領域の in situ 
    検出用試薬であって、該DNA配列は検出すべき該染色
    体または染色体領域と種々の部分に関して本来的に相補
    的な核酸配列、ならびにアノミ基転移された複数のシト
    シン塩基を有し、多くのアミノ基転移シトシン塩基は1
    から3個のニトロ基で置換されたフェニルから成る標識
    を有し、該標識はアミノ酸結合基の手段によってシトシ
    ン塩基に共有結合しており、標識シトシン塩基数は、試
    薬が検出すべき染色体または染色体配列群とに関して特
    異的結合性を保持する間、免疫的技術によって検出され
    るに十分であり、ここで標識前の該DNA配列は検出さ
    れる染色体または染色体領域の組み換えファ−ジライブ
    ラリ−から得られ、該DNAは平均長が約300bpで
    あるDNA配列からなる検出用試薬。
  4. 【請求項4】  前記標識が、DNAと6−N−(2,
    4−ジニトロフェニル)カプロン酸−O−(N− ヒド
    ロキシサクシイミジル−3−スルホン酸塩)エステルま
    たはN−(2,4−ジニトロフェニル)グリシルグリシ
    ルグリシン−O−ヒドロキシサクシイミジル−3−スル
    ホン酸塩)エステルとを反応させて形成される請求項1
    または3記載の試薬。
  5. 【請求項5】  低級アルキルアミノ酸の活性化誘導体
    の手段によって塩基に共有結合した1以上のジニトロフ
    ェニル基を有するDNA、ここで該ジニトロフェニルは
    免疫技術で検出でき、DNAは本質的な結合性を保持し
    、ならびに1つ以上のシトシン塩基が2から9個の炭素
    原子を含有するアルキレンジアミンによってアミノ基転
    移され、アミノ基転移されたDNAを6−N−(2,4
    −ジニトロフェニル)カプロン酸−O−(N− ヒドロ
    キシサクシイミジル−3−スルホン酸塩)エステルまた
    はN−(2,4−ジニトロフェニル)グリシルグリシル
    グリシン−O−(N−ヒドロキシサクシイミジル−3−
    スルホン酸塩)エステルと反応させる、から成る試薬。
  6. 【請求項6】  DNA中の約5−25%のシトシン部
    位がエチレンジアミンで重亜硫酸触媒アミノ基転移によ
    って標識される請求項5記載の試薬。
  7. 【請求項7】  染色体または染色体領域を in s
    itu 検出する試薬の調製方法であって、 (a)  検出される染色体または染色体領域に相補的
    なDNAを含有するプラスミドDNAを平均長約300
    bpの断片に分解し; (b)  該DNA断片をエチレンジアミンで重亜硫酸
    触媒によるアミノ基転移によってアミノ化し;(c) 
     1から3個のニトロ基で置換したフェニルから成る標
    識を共有結合させ、該標識はアミノ酸結合基の手段によ
    って1から3個のニトロ基で置換したフェニルから成る
    標識に共有的に結合を形成するように、共有結合され、
    生成した標識リンカ−化合物を3−スルホ−N −ヒド
    ロサクシイミドとのエステル化により活性化し、活性化
    標識−リンカ−化合物を該アミノ基転移活性化DNAに
    共有結合させる、ここで該アミノ酸結合基は低級アミノ
    酸およびそれらの重合体および共重合体である、から成
    る試薬の調製方法。
  8. 【請求項8】  標識がDNAと6−N−(2,4−ジ
    ニトロフェニル)カプロン酸−O−(N− ヒドロキシ
    サクシイミジル−3−スルホン酸塩)エステルまたはN
    −(2,4−ジニトロフェニル)グリシルグリシルグリ
    シン−O−ヒドロキシサクシイミジル−3−スルホン酸
    塩)エステルとを反応させることから成る請求項4記載
    の試薬調製方法。
  9. 【請求項9】  染色体および染色体領域の in s
    itu 検出方法であって、 (a)  試薬中の非特異的結合DNAに結合するハイ
    ブリダイゼ−ション条件で、過剰量のブロッキングDN
    Aを請求項1または3の試薬に加えることによってブロ
    ッキング試薬を調製し、 (b)  ブロックされた試薬を、検出する染色体また
    は染色体領域とハイブリダイズする条件下で接触させ、
    (c)  検出すべき染色体または染色体領域にハイブ
    リダイズした試薬によって提供される標識の存在または
    不存在を免疫技術で検出する方法。
  10. 【請求項10】  染色体または染色体領域の in 
    situ 検出用の試薬調製法であって、 (a)  検出すべき染色体および染色体領域に関して
    本来的に相補的である塩基配列を有するハイブリダイズ
    していないDNAに含有される多数のシトシン塩基をア
    ミノ基転移し、ここで該シトシン塩基はエチレンジアミ
    ンで重亜硫酸触媒によってアミノ基転移される;そして
    (b)  1から3個のニトロ基で置換されたフェニル
    から成る共有結合標識、該標識は、アミノ酸結合基の手
    段により共有的に結合している、を少なくともアミノ基
    転移塩基の部分まで共有結合させ、共有結合した標識を
    有するシトシン塩基の部分は、検出すべき染色体および
    染色体領域に関して試薬が特異的結合性を本質的に保持
    する間、免疫技術によって検出するに十分である、試薬
    の調製方法。
  11. 【請求項11】  DNA中の1以上のシトシンを、2
    から9個の炭素原子を有するアルキレンジアミンでアミ
    ノ基転移し、アミノ基転移したDNAと6−N−(2,
    4−ジニトロフェニル)カプロン酸−O−(N− ヒド
    ロキシサクシイミジル−3−スルホン酸塩)エステル、
    またはN−(2,4−ジニトロフェニル)グリシルグリ
    シルグリシン−O−(N−ヒドロキシサクシイミジル−
    3−スルホン酸塩)エステルとを反応させることから成
    るDNAの標識方法。
  12. 【請求項12】  6−N−(2,4−ジニトロフェニ
    ル)カプロン酸−O−(N−ヒドロキシサクシイミジル
    −3−スルホン酸塩)エステルまたはN−(2,4−ジ
    ニトロフェニル)グリシルグリシルグリシン−O−(N
    −ヒドロキシサクシイミジル−3−スルホン酸塩)エス
    テルである化合物。
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