JPH04284681A - マイクロ波処理装置 - Google Patents

マイクロ波処理装置

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JPH04284681A
JPH04284681A JP3049341A JP4934191A JPH04284681A JP H04284681 A JPH04284681 A JP H04284681A JP 3049341 A JP3049341 A JP 3049341A JP 4934191 A JP4934191 A JP 4934191A JP H04284681 A JPH04284681 A JP H04284681A
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JP
Japan
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solid
maser
microwave processing
microwave
magnetic field
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Application number
JP3049341A
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English (en)
Inventor
Yusuke Yajima
裕介 矢島
Katanobu Yokogawa
賢悦 横川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPH04284681A publication Critical patent/JPH04284681A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S1/00Masers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the microwave range
    • H01S1/02Masers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the microwave range solid

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  • Electromagnetism (AREA)
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  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特にマイクロ波領域の
微弱な電磁波を増幅するのに適したマイクロ波処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マイクロ波領域の電磁波の増幅に
は、クライストロンや進行波管などの電子管や、ガンダ
イオードやインパットダイオードなどの半導体素子が用
いられていた。これらの電子管や半導体素子については
、たとえば、阿部英太郎著「マイクロ波技術」(東京大
学出版会,東京,1979年)に解説されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のうち電
子管は、広い周波数範囲のマイクロ波増幅に適用できる
が、形状が大きく衝撃に弱い、高電圧や冷却水の供給が
必要となる、寿命が短くしかも性能に経時変化があるな
どの問題がある。一方、半導体素子は、小型で低電圧で
動作するなど、取り扱いの点では電子管より優れている
が、電子管に比べて開発の歴史が浅いので、今のところ
周波数帯が限られ、高価であり信頼性にも問題がある。
【0004】さらに、これら電子管、半導体素子のいず
れにおいても、電子の集団的な流れを制御して増幅を行
うため、この流れに伴う雑音を発生するという原理的な
問題がある。この問題は、増幅しようとするマイクロ波
が微弱な場合には特に深刻である。
【0005】本発明の目的は、マイクロ波領域の電磁波
を低雑音で増幅することが可能であり、特に微弱なマイ
クロ波の増幅に適したマイクロ波処理装置を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、中性{110}平面四空孔を含む単結
晶シリコン,上記単結晶シリコンを低温に保つための冷
却手段,上記単結晶シリコンに光を照射するための光ポ
ンピング手段,上記単結晶シリコンに静磁場を加えるた
めの磁場印加手段,上記単結晶シリコンを上記静磁場に
対して特定の配向に保持するための配向保持手段,上記
単結晶シリコンに電磁波を供給するための入射手段、お
よび上記単結晶シリコンからの電磁波を取り出すための
出射手段によりマイクロ波処理装置を構成する。ここで
、上記中性{110}平面四空孔は、単結晶シリコンに
高エネルギー電子線,高速中性子線,イオンビームなど
を照射すると容易に生成し、180℃以下の温度では安
定であり移動したり消滅したりすることはない。この中
性{110}平面四空孔には二つの不対電子が存在し、
スピン多重度1(三重項)の常磁性を示す。
【0007】上記単結晶シリコンを上記冷却手段により
低温に保ち、上記光ポンピング手段により光照射すると
、上記中性{110}平面四空孔の常磁性電子状態内の
ゼーマン副準位に反転分布が生じる。この、反転分布の
生じたゼーマン副準位間のエネルギー差が上記入射手段
により上記単結晶シリコンに供給する入射電磁波の光子
エネルギーに一致するように、上記静磁場の強度、およ
び上記単結晶シリコンの上記静磁場に対する配向が調整
されている場合には、上記入射手段により上記単結晶シ
リコンに供給される入射電磁波は、上記反転分布の生じ
たゼーマン副準位間の遷移に伴う誘導放出により増幅さ
れて上記出射手段を経て外部に出力される。
【0008】すなわち、本発明になるマイクロ波処理装
置は、一種の固体メーザ(MASER;Microwa
ve Amplification by Stimu
lated Emission of Radiati
on)である。 メーザ作用を利用した信号増幅器としては、例えば特開
昭58−108782号公報に示されているように、メ
ーザ作用の急峻な電圧傾斜特性を利用した微弱変動電流
の増幅器が提案されている。これに対して本発明では、
新たに発明したメーザ媒質(中性{110}平面四空孔
を含む単結晶シリコン)によりマイクロ波を増幅する。
【0009】
【作用】本発明の原理である誘導放出あるいは吸収は、
電子の集団的な流れを伴わないため、雑音を発生しない
。したがって、本発明になるマイクロ波処理装置は、前
述の電子管や半導体素子に比べて、本質的に低雑音な増
幅器である。さらに、本発明になるマイクロ波処理装置
の基本部分である単結晶シリコンには、電子の集団的な
流れのような物質の移動が動作中に全く発生しない。 このため、本発明になるマイクロ波処理装置は動作時間
に依存した寿命の制限を受けないので、長期間信頼性の
高い動作を行うことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
【0011】図1は本発明になるマイクロ波処理装置の
一実施例の構成を示す図である。
【0012】同図において、中性{110}平面四空孔
を含む単結晶シリコン1は配向保持装置2に固定され、
冷却装置3の内部で、所定の温度に調整したヘリウムガ
スフロー4により20K以下の一定温度に冷却される。 ここで、上記ヘリウムガスフロー4は、液体ヘリウム容
器5から供給される液体ヘリウムを、ヘリウムガス発生
・制御装置7の内部で気化することにより得ている。言
うまでもなく、上記単結晶シリコン1の温度を、必要に
応じて20Kから室温にいたる温度に設定することも可
能である。また、上記中性{110}平面四空孔は、1
MeV以上のエネルギーを持つ高エネルギー電子線,高
速中性子線,総ドーズ量が1×1014/cm2 以下
のイオンビームなどを、180℃以下の温度で照射する
ことにより単結晶シリコン1中に生成させている。
【0013】そして、上記単結晶シリコン1は、マイク
ロ波空洞共振器6の中のマイクロ波磁場振幅が大きい部
分に設置されている。上記マイクロ波空洞共振器6は、
導波路12と結合孔13を介して電磁的に結合している
。さらに、上記導波路12はサーキュレータ14を介し
て入力導波路15、および出力導波路16と結合してい
る。入力マイクロ波17は、上記入力導波路15,上記
サーキュレータ14,上記導波路12,上記結合孔13
を経て上記マイクロ波空洞共振器6に入る。そして、上
記マイクロ波空洞共振器6からのマイクロ波は、上記結
合孔13,上記導波路12,上記サーキュレータ14,
上記出力導波路16を通り、出力マイクロ波18となる
【0014】また、上記単結晶シリコン1には、光照射
装置8により1.3μm 付近の波長を持つ光10が照
射できるようになっている。ここで、上記単結晶シリコ
ン1に照射する上記光10の強度は、光ポンピング手段
である光制御装置9により上記光照射装置8の最大許容
強度から無照射までの範囲で連続的に変えることができ
る。
【0015】さらに、上記単結晶シリコン1には、磁場
印加装置11により均一度が0.01%以上の静磁場を
加える。上記磁場印加装置11としては、電磁石または
永久磁石を用いている。いずれの場合も、上記単結晶シ
リコン1に印加される静磁場の強度は連続的に変えるこ
とができるが、このための機構は図1では省略されてい
る。
【0016】次に、本実施例の動作原理を説明する。
【0017】上記単結晶シリコン1の配向を、上記磁場
印加装置11により印加される静磁場の向きが{110
}面内で回転できるように上記配向保持装置2を調整し
、この面内における静磁場の向きを〈100〉軸からの
傾き角によって表す。
【0018】まず、静磁場の向きが0度、すなわち〈1
00〉軸と平行にして静磁場の強度をゆっくりと変化さ
せたときの出力マイクロ波18の強度の変化を、入力マ
イクロ波17の強度に対する比として図2のAに示す。
【0019】図2のAには、10Kにおいて光を照射し
た場合(上側)と、光を照射しない場合(下側)の結果
を合わせて示してある。ここで、静磁場強度がa,b,
c,dになった時に出力マイクロ波18の強度が変化す
るのは、上記中性{110}平面四空孔のスピン多重度
1(三重項)の常磁性電子状態内の三つのゼーマン副準
位のうち、隣接する二つのエネルギー差がこれらの静磁
場強度で入力マイクロ波17の光子エネルギーに一致し
、常磁性共鳴が起こったためである。個々の中性{11
0}平面四空孔は、上述したようにスピン多重度が1の
三重項であるため、ふたつの静磁場強度で常磁性共鳴を
示す。しかし、上記単結晶シリコン1中に分布する中性
{110}平面四空孔は、静磁場の向きが〈100〉軸
に平行な場合には静磁場に対して2種類の非等価な配向
をとりうるので、合計四つの静磁場強度で常磁性共鳴が
観測される。入力マイクロ波17の周波数が10GHz
付近(Xバンド)の場合には、静磁場強度が360mT
(テスラ)付近に数mTにわたってこの常磁性共鳴に起
因する強度変化が現れる。入力マイクロ波17の振動数
を変えた場合は、静磁場強度(T;テスラ)≒0.03
5×マイクロ波周波数(GHz)の近似式にしたがって
静磁場強度を調整する必要がある。
【0020】図2のAにおいて、光を照射した場合(上
側)には静磁場強度が図中のaとcになった時に出力マ
イクロ波18が増幅され、bとdになった時には減衰す
る。これに対して、光を照射しない場合(下側)にはa
,b,c,dのいずれにおいても出力マイクロ波18は
減衰する。光照射の有無に依存したこのような相違は以
下のように説明される。
【0021】すなわち、光を照射しない場合には上述し
た三つのゼーマン副準位の中で熱平衡が成り立っており
、高エネルギー側のゼーマン副準位ほど占有数が少ない
。したがってこの場合には、常磁性共鳴によるマイクロ
波光子の吸収が誘導放出によるマイクロ波光子の放出を
上回り、その差に相当する割合だけ出力マイクロ波18
は入力マイクロ波17に対して減衰する。このようなマ
イクロ波光子の吸収は、ゼーマン副準位の中で熱平衡が
成り立っている場合には広く観測され(常磁性共鳴吸収
)、上記単結晶シリコン1の室温における抵抗率が充分
に高ければ、10Kにおいて光を照射しない場合(図2
のAの下側)と室温での結果とは同様なものとなる。
【0022】一方、光を照射した場合には、これら三つ
のゼーマン副準位の占有数の分布が熱平衡における分布
からずれる。このため、三つのゼーマン副準位の中の二
つの副準位の組み合わせにおいて、高エネルギー側の副
準位の占有数が低エネルギー側のゼーマン副準位の占有
数を上回る場合が生じる(スピン整列)。この場合には
、常磁性共鳴によるマイクロ波光子の誘導放出がマイク
ロ波光子の吸収を上回り、その差に相当する割合だけ出
力マイクロ波18は入力マイクロ波17に対して増幅さ
れる(図2のAの上側におけるaとc)。同時に、占有
数の分布の熱平衡分布からのずれにより、常磁性共鳴吸
収の大きさも変化する(図2のAにおけるbとdの、上
側と下側とでの相違)。
【0023】本発明では、上述した中性{110}平面
四空孔のゼーマン副準位における誘導放出を利用して入
力マイクロ波17を増幅する。すなわち、本発明になる
マイクロ波処理装置は、一種の固体メーザ(MASER
;Microwave Amplificationb
y StimulatedEmission of R
adiation)である。
【0024】上述した増幅作用は、静磁場強度、および
この静磁場に対する単結晶シリコン1の配向に依存して
いる。図2のAに示したように、静磁場の向きが0度、
すなわち〈100〉軸と平行の時には、静磁場強度を図
中のaあるいはcに一致させたときに増幅作用が得られ
る。図2のBには、静磁場の向きを{110}面内で〈
100〉軸方向から回転していった時に、増幅作用が得
られる静磁場強度の変化を実線で示した(点線は減衰が
起こる静磁場強度の変化)。
【0025】図2のBにおいて、実線が重なるような条
件に静磁場の強度と向きを選ぶと、効率のよい増幅がで
きる。この条件は、図2のBに示したa,c,e,f,
g,h,i,k,l,m,n,o,p,q,r,sにお
いて満たされている。しかし、これらの中で、k,sな
どは、減衰の条件に非常に近接しているので適切でない
。また、静磁場の向きが、上記単結晶シリコン1の結晶
軸のうち〈100〉,〈111〉,〈110〉軸の何れ
かと平行になるa,c,e,f,g,h,iなどの条件
は、静磁場の向きの調整が容易なので利用しやすい。 さらに、c,e,i,jなどの条件は、他の増幅条件か
ら比較的離れているので、所望の周波数の入力マイクロ
波17のみを選択的に増幅したい場合に有効である。ま
た、実線が重なるような条件の中でも増幅の効率には差
があるので(図2のAのaとc参照)、例えば図2のB
におけるc,eなどの条件を選べば高い増幅効率が得ら
れる。
【0026】これまで説明した本発明になる増幅器の増
幅作用は、静磁場強度、およびこの静磁場に対する単結
晶シリコン1の配向に非常に敏感である。例えば、静磁
場に対する単結晶シリコン1の配向を固定した場合、静
磁場の強度が増幅作用の得られる値から0.03% ず
れると増幅作用は無くなる。逆に、振動数の入力マイク
ロ波17の周波数に対する増幅帯域は非常に狭い。この
ため、本発明になる増幅器は非常に低雑音であり、特に
入力マイクロ波17が微弱な場合の増幅に適している。 また、すでに述べたように、静磁場強度あるいは上記単
結晶シリコン1の配向を変えることにより、増幅するマ
イクロ波の振動数を変えることも容易なので、本発明に
なるマイクロ波処理装置は、狭帯域であるという利点と
、中心周波数連続可変であるという利点を合わせ持つ。
【0027】次に、実際に入力マイクロ波17を増幅す
るときの手順を説明する。
【0028】入力マイクロ波17に雑音成分や不要な周
波数成分あまり含まれていない場合には、まず、上記配
向保持装置2により静磁場の向きをある程度調整する。 そして、出力マイクロ波18の強度をモニタしながら静
磁場の強度を変えてゆき、強度が最大になったところで
静磁場を固定する。そこで再び、上記配向保持装置2に
より静磁場の向きを、出力マイクロ波18の強度が最大
になるよう微調整する。あとは必要に応じて、静磁場の
強度と向きの微調整を出力マイクロ波18の強度が最大
になるまで繰りかえす。
【0029】一方、入力マイクロ波17に雑音成分や不
要な周波数成分が多量に含まれている場合には、標準信
号源などを利用して静磁場の向きを上述の手順によりあ
らかじめ調整しておく。その上で、出力マイクロ波18
の強度をモニタしながら静磁場の強度と向きを微調整し
、出力マイクロ波18の強度が最大となる条件を探す。
【0030】増幅したい入力マイクロ波17の振動数が
常に一定である場合には、必要に応じて多少の微調整を
行う以外は、上のような手順は不要であることは言うま
でもない。また、特に標準信号源などを用いた調整を頻
繁に行う場合には、上記単結晶シリコン1として抵抗率
が100Ωcm以上の高抵抗品を用いると作業効率が良
い。これは、上記単結晶シリコン1として高抵抗品を用
いると、低温の場合と同様の常時性共鳴吸収を室温で観
測できるので(図2のAの下側)、室温において基本的
な調整が完了できるためである。
【0031】すでに述べたように、本発明になるマイク
ロ波処理装置により増幅を行うには、上記単結晶シリコ
ン1を冷却する必要がある。図3に、増幅の効率と上記
単結晶シリコン1の温度との関係を示す。
【0032】同図で明らかなように、増幅は20K以下
の温度でのみ見られ、特に5Kから10Kの温度範囲で
最大の効率が得られる。この温度特性は、増幅するマイ
クロ波が10GHz付近、すなわち所謂Xバンドである
場合のものである。増幅するマイクロ波の周波数がこれ
より低くなる場合には増幅作用は、より低温でないと起
こらなくなる。逆に、より高周波数のマイクロ波におけ
る増幅作用は、20Kよりも高温でも実現できる。
【0033】また、冷却と同時に、光照射も増幅のため
の必要条件である。図4には、増幅の効率と上記単結晶
シリコン1に照射する光の強度との関係を示す。
【0034】増幅作用が得られるのは光強度がある程度
強い場合であり、光強度が弱い場合には出力マイクロ波
18は入力マイクロ波17に対して減衰する。同図で明
らかなように、この減衰から増幅への変化は、光強度に
対して連続的でしかも滑らかである。図1に示した実施
例おいては、上記単結晶シリコン1に照射する上記光1
0の強度は連続的に変えられるので、利得を減衰から増
幅の範囲で連続的に変えることが可能である。すなわち
、上記光10の強度が充分強い時には狭帯域な増幅器と
なり、逆に、上記光10の強度を充分弱くするか全く照
射しないときには、非常に急峻な特性をもつバンドエリ
ミネーションフィルタとなる。増幅器,フィルタのいず
れとして使用する場合でも、発生する雑音は非常に小さ
くしかも一定値となる。
【0035】次に、本発明の別の実施例を図5を用いて
説明する。
【0036】同図において、中性{110}平面四空孔
を含む単結晶シリコン1は配向保持装置2に固定され、
液体ヘリウム20を満たした冷却装置3の内部で、温度
制御装置19により20K以下の一定温度に冷却される
。言うまでもなく、上記単結晶シリコン1の温度を、必
要に応じて20Kから室温にいたる温度に設定すること
も可能である。
【0037】そして、上記単結晶シリコン1は、上記冷
却装置3の内部を通過する導波路21の内部に設置され
ている。上記導波路21の、上記冷却装置3内部に入る
部分と外部にでている部分とは、断熱部22を介してつ
ながっている。入力マイクロ波17は、上記導波路21
を通り上記単結晶シリコン1に到達する。そして、上記
単結晶シリコン1からのマイクロ波は、上記導波路21
を経て出力マイクロ波18となる。
【0038】また、上記単結晶シリコン1には、光照射
装置8により1.3μm  付近の波長を持つ光10が
照射できるようになっている。ここで、上記単結晶シリ
コン1に照射する上記光10の強度は、光制御装置9に
より上記光照射装置8の最大許容強度から無照射までの
範囲で連続的に変えることができる。
【0039】さらに、上記単結晶シリコン1には、上記
磁場印加装置11により均一度が0.01% 以上の静
磁場を加える。上記磁場印加装置11としては、電磁石
または永久磁石を用いている。いずれの場合も、上記単
結晶シリコン1に印加される静磁場の強度は連続的に変
えることができるが、このための機構は図5では省略さ
れている。
【0040】本実施例は、図1により説明した実施例と
ほぼ同じ動作をする。マイクロ波空洞共振器を備えてい
ないことにより、図1により説明した実施例に比べて増
幅の効率はやや低くなる傾向があるが、このために構成
が単純になるので、図1により説明した実施例よりは取
り扱いが容易である。
【0041】次に、本発明における単結晶シリコン1と
光照射装置8の部分についての別の実施例を図6を用い
て説明する。
【0042】同図において、単結晶シリコン1と発光ダ
イオード,半導体レーザなどから成る光照射装置8とは
、同一の基板23上に設置された一体化構造を持つ。 光照射装置8には、所定の強度の光10が単結晶シリコ
ン1に照射されるよう調整された電流が、同図では省略
されている光制御装置9から電流線24により供給され
る。単結晶シリコン1と光照射装置8とを一体化するこ
とにより、装置を小型化できるのみでなく、操作性や動
作の信頼性なども向上する。
【0043】単結晶シリコン1を冷却するための手段と
しては、図1,図5で説明した実施例と同様なものも使
用できるが、ペルチェ効果を利用した電子冷却装置によ
り基板23全体を冷却することもできる。電子冷却を用
いれば、液体ヘリウム20を用いた冷却手段に比べて、
操作,保守が著しく簡便になる。
【0044】次に、本発明のさらに別の実施例を図7に
より説明する。
【0045】同図に示した実施例においては、出力導波
路16より出力電磁波の一部を取り出し、これに移相器
25,減衰器26による位相および振幅調整を行った後
に入力導波路15において入力電磁波と混合する帰還回
路27により、上記出力電磁波の一部を、図1,図5,
図6で説明した実施例のいずれかの構成を持つ増幅器2
8に再度供給する。ここで、移相器25,減衰器26の
順序は逆でも良い。帰還回路27を備えたことにより、
本実施例は図1,図5,図6で説明した実施例に比べて
増幅率や信号/雑音比の点で優れている。
【0046】次に、本発明の他の実施例を図8により説
明する。
【0047】同図に示した実施例においては、図1,図
5,図6,図7で説明した実施例のいずれかの構成を持
つ増幅器29を複数(nコ)組み合わせて増幅を行う。 組み合わせる方法は、上記増幅器29(以下、増幅器1
,増幅器2,…,増幅器nと称する)において、増幅器
i(i=1,2,…,n−1)の出力導波路16が増幅
器i+1の入力導波路15に接続されるようにする。 入力電磁波は上記増幅器1の入力導波路15に供給し、
上記増幅器nの出力導波路16より出力電磁波を取り出
す。
【0048】上記増幅器29は他の増幅器に比べて低雑
音であるため、増幅率を向上させるためにこのような多
段増幅器を構成することは特に有効である。
【0049】本発明で利用しているメーザ作用は、スピ
ン多重度が1以上の準位(すなわち3つ以上のスピン副
準位を持つ準位)を持ち、しかも光ポンピングなどの手
段によりスピン副準位の間に反転分布が実現できる系で
起こる現象である。一般に、スピン副準位は、スピン−
軌道相互作用,スピン−スピン相互作用などのために、
ゼロ磁場でも分裂している。したがって、反転分布の実
現しているスピン副準位間の分裂幅のエネルギーに相当
する周波数のマイクロ波であれば、外部から静磁場を印
加しなくても本発明と同様の原理により増幅が可能であ
る(ゼロ磁場におけるメーザ増幅)。
【0050】しかし、ゼロ磁場におけるメーザ増幅では
、増幅し得るマイクロ波の周波数が極めて限定されるた
め、これを増幅器として利用するのは実用的でない。
【0051】
【発明の効果】本発明では、増幅の原理として誘導放出
を用いているため、前述の電子管や半導体素子のように
電子の集団的な流れを制御して増幅を行う増幅器と比べ
て本質的に低雑音である。従って、微弱なマイクロ波で
あっても高い信号対雑音比で増幅できるという効果があ
る。
【0052】さらに、非常に狭帯域の増幅器であると同
時に、静磁場の強度あるいは単結晶シリコンの配向の調
整によりこの増幅帯域の中心周波数を容易に変えられる
ため、Q値の高い増幅を所望の周波数のマイクロ波につ
いて行えるという効果もある。
【0053】また、本発明になるマイクロ波処理装置の
基本部分である単結晶シリコンには、電子の集団的な流
れのような物質の移動が動作中に全く発生しない。この
ため、動作時間に依存した寿命の制限を受けないので、
信頼性が長期間維持できるという効果もある。
【0054】そして、単結晶シリコンに照射する光の強
度を変えることにより、出力マイクロ波の強度を入力マ
イクロ波の強度に対して、減衰から増幅の範囲で連続的
に調整できるという効果もある。すなわち、本発明は、
装置構成を変えることなく狭帯域増幅器としても、また
、特性の急峻なバンドエリミネーションフィルタとして
も利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるマイクロ波処理装置の一実施例の
構成を示す図。
【図2】本発明になるマイクロ波処理装置の動作原理を
説明するための図。
【図3】本発明になるマイクロ波処理装置の動作を説明
するための図。
【図4】本発明になるマイクロ波処理装置の動作を説明
するための図。
【図5】本発明になるマイクロ波処理装置の別の実施例
の構成を示す図。
【図6】本発明になるマイクロ波処理装置の第三の実施
例の構成を示す図。
【図7】本発明になるマイクロ波処理装置の第四の実施
例の構成を示す図。
【図8】本発明になるマイクロ波処理装置の第五の実施
例の構成を示す図。
【符号の説明】
1…単結晶シリコン、2…配向保持装置、3…冷却装置
、4…ヘリウムガスフロー、5…液体ヘリウム容器、6
…マイクロ波空洞共振器、7…ヘリウムガス発生・制御
装置、8…光照射装置、9…光制御装置、10…光、1
1…磁場印加装置、12…導波路、13…結合孔、14
…サーキュレータ、15…入力導波路、16…出力導波
路、17…入力マイクロ波、18…出力マイクロ波、1
9…温度制御装置、20…液体ヘリウム、21…導波路
、22…断熱部、23…基板、24…電流線、25…移
相器、26…減衰器、27…帰還部、27…増幅器、2
8…増幅器。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3つ以上のスピン副準位から成る状態を持
    つ固体メーザ物質,上記固体メーザ物質を低温に保つた
    めの冷却手段,上記固体メーザ物質の上記スピン副準位
    のポピュレーション分布を熱平衡状態の分布から変化さ
    せるためのポンピング手段,上記固体メーザ物質に静磁
    場を加えるための磁場印加手段,上記固体メーザ物質に
    電磁波を供給するための入射手段,上記固体メーザ物質
    から処理された電磁波を取り出すための出射手段から成
    ることを特徴とするマイクロ波処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のマイクロ波処理装置におい
    て、上記固体メーザ物質が、中性{110}平面四空孔
    を含む単結晶シリコンであることを特徴とするマイクロ
    波処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のマイクロ波処理装置におい
    て、上記ポンピング手段が、上記固体メーザ物質に光を
    照射する光ポンピング手段であることを特徴とするマイ
    クロ波処理装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載のマイクロ波処理装置におい
    て、上記磁場印加手段が、上記固体メーザ物質を静磁場
    に対して特定の配向に保持するための配向保持手段を含
    むことを特徴とするマイクロ波処理装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載のマイクロ波処理装置におい
    て、上記入射手段により上記固体メーザ物質に供給する
    電磁波がマイクロ波であることを特徴とするマイクロ波
    処理装置。
  6. 【請求項6】請求項2記載のマイクロ波処理装置におい
    て、上記単結晶シリコンの温度を、上記冷却手段により
    20K以下の一定温度に保つことを特徴とするマイクロ
    波処理装置。
  7. 【請求項7】請求項3記載のマイクロ波処理装置におい
    て、上記光ポンピング手段により上記固体メーザ物質に
    照射する光の波長が、0.6μm から2μmの範囲で
    あることを特徴とするマイクロ波処理装置。
  8. 【請求項8】請求項2記載のマイクロ波処理装置におい
    て、上記単結晶シリコンの抵抗率が100Ωcm以上で
    あることを特徴とするマイクロ波処理装置。
  9. 【請求項9】請求項4記載のマイクロ波処理装置におい
    て、上記固体メーザ物質が立方格子から成る単結晶であ
    り、上記磁場印加手段により上記固体メーザ物質に加え
    る静磁場の向きが、上記固体メーザ物質の結晶軸のうち
    〈100〉,〈111〉,〈110〉軸の何れかと平行
    になるよう、上記配向保持手段により上記固体メーザ物
    質の配向を保つことを特徴とするマイクロ波処理装置。
  10. 【請求項10】請求項3記載のマイクロ波処理装置にお
    いて、上記光ポンピング手段から上記固体メーザ物質に
    照射する光の強度を変化させる手段により、上記固体メ
    ーザ物質に照射する上記光の強度を調整することにより
    、上記出射手段から出力する電磁波の強度を上記入射手
    段に入力する電磁波の強度に対して、減衰から増幅の範
    囲で調整可能としたことを特徴とするマイクロ波処理装
    置。
  11. 【請求項11】請求項1記載のマイクロ波処理装置にお
    いて、上記出射手段より出力電磁波の一部を取り出し、
    これに位相および振幅調整を行った後に上記入射手段に
    おいて入力電磁波と混合し、上記固体メーザ物質に供給
    する帰還手段を備えたことを特徴とするマイクロ波処理
    装置。
  12. 【請求項12】請求項1記載のマイクロ波処理装置にお
    いて、少なくとも2個のマイクロ波処理装置を多段に接
    続したことを特徴とするマイクロ波処理装置。
  13. 【請求項13】請求項3記載の装置において、上記固体
    メーザ物質と上記光ポンピング手段を同一の基板に一体
    化したことを特徴とするマイクロ波処理装置。
  14. 【請求項14】請求項2記載のマイクロ波処理装置にお
    いて、上記単結晶シリコンとして、エネルギーが1Me
    V以上の電子線、あるいは高速中性子線、あるいは総ド
    ーズ量が1×1014/cm2 以下のイオンビームの
    いずれか、またはそれらの粒子線を任意に組み合わせて
    、上記単結晶シリコンの温度を180℃以下に保ちなが
    ら照射したものを用いることを特徴とするマイクロ波処
    理装置。
  15. 【請求項15】請求項2記載のマイクロ波処理装置にお
    いて、上記冷却手段により上記単結晶シリコンの温度を
    20K以下の一定温度に保ち、上記ポンピング手段によ
    り上記固体メーザ物質に波長が0.6μm から2μm
    の範囲の光を照射することを特徴とするマイクロ波処理
    装置。
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