JPH04283505A - 抗菌性組成物およびその製造方法 - Google Patents
抗菌性組成物およびその製造方法Info
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- JPH04283505A JPH04283505A JP4792691A JP4792691A JPH04283505A JP H04283505 A JPH04283505 A JP H04283505A JP 4792691 A JP4792691 A JP 4792691A JP 4792691 A JP4792691 A JP 4792691A JP H04283505 A JPH04283505 A JP H04283505A
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Landscapes
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂中に分散して
合成樹脂製品の表面に抗菌抗黴性を付与する抗菌性組成
物およびその製造方法に関する。
合成樹脂製品の表面に抗菌抗黴性を付与する抗菌性組成
物およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、合成樹脂製の製品が一般に多く用
いられるようになって、合成樹脂表面の菌による汚染が
問題となってきている。その対策として合成樹脂中に抗
菌性組成物を混入し、表面より溶出させて合成樹脂表面
の殺菌を行う方法が提案されている。混入する抗菌性組
成物としては、従来より多くの化学物質が知られている
。しかしそれらの化学物質は殺菌性能は非常に高いが、
人体に対する毒性や、環境中に拡散した場合に深刻な環
境汚染問題をひきおこす恐れがあるなど、未だ未解決の
問題が多く、安全面での精力的な研究が今なお続けられ
ているという現状である。
いられるようになって、合成樹脂表面の菌による汚染が
問題となってきている。その対策として合成樹脂中に抗
菌性組成物を混入し、表面より溶出させて合成樹脂表面
の殺菌を行う方法が提案されている。混入する抗菌性組
成物としては、従来より多くの化学物質が知られている
。しかしそれらの化学物質は殺菌性能は非常に高いが、
人体に対する毒性や、環境中に拡散した場合に深刻な環
境汚染問題をひきおこす恐れがあるなど、未だ未解決の
問題が多く、安全面での精力的な研究が今なお続けられ
ているという現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】樹脂中の殺菌成分を積
極的に溶出させ、樹脂周囲環境まで殺菌させるためには
農薬に類する抗菌抗黴剤が用いられるが、このような抗
菌抗黴剤を含んだ樹脂製品から発生する廃液中に含まれ
る抗菌抗黴剤が排水環境汚染の原因となるほか、下水処
理中の活性汚泥に影響を及ぼすなどの問題があった。
極的に溶出させ、樹脂周囲環境まで殺菌させるためには
農薬に類する抗菌抗黴剤が用いられるが、このような抗
菌抗黴剤を含んだ樹脂製品から発生する廃液中に含まれ
る抗菌抗黴剤が排水環境汚染の原因となるほか、下水処
理中の活性汚泥に影響を及ぼすなどの問題があった。
【0004】本発明は上記課題を解決し、合成樹脂表面
上に抗菌効果があり、環境汚染の原因となりにくく、か
つ作業性良く合成樹脂中に混錬でき、樹脂成型品として
抗菌抗黴性能を十分に発揮する抗菌性組成物を提供する
ことを目的とする。
上に抗菌効果があり、環境汚染の原因となりにくく、か
つ作業性良く合成樹脂中に混錬でき、樹脂成型品として
抗菌抗黴性能を十分に発揮する抗菌性組成物を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、粒径が1〜10μm、日本工業規格JIS
Z 0701「包装用シリカゲル乾燥剤」に規定
するB形シリカゲルを担体とし、エチルアルコール、メ
チルアルコール等の溶媒100〜500重量部にグルコ
ン酸クロルヘキシジン液0.02〜5重量部を混合した
液に上記B形シリカゲル100重量部を分散混合し速や
かに乾燥させた後、粉砕して抗菌性組成物を製造するよ
うにしたものである。
に本発明は、粒径が1〜10μm、日本工業規格JIS
Z 0701「包装用シリカゲル乾燥剤」に規定
するB形シリカゲルを担体とし、エチルアルコール、メ
チルアルコール等の溶媒100〜500重量部にグルコ
ン酸クロルヘキシジン液0.02〜5重量部を混合した
液に上記B形シリカゲル100重量部を分散混合し速や
かに乾燥させた後、粉砕して抗菌性組成物を製造するよ
うにしたものである。
【0006】
【作用】抗菌抗黴作用のあるグルコン酸クロルヘキシジ
ン液を低湿度領域で吸湿率が比較的小さく、かつ総吸湿
吸着量の多い日本工業規格規定のB形シリカゲル担体に
速やかに吸着させることでグルコン酸ヘキシジンの蒸散
を抑制し、熱安定性を付与し抗菌性能を持続保持させる
ことができる。また合成樹脂中に分散させて合成樹脂表
面に抗菌性を持たせた場合の合成樹脂製品の成型性を向
上させる作用をも生み出す。さらに抗菌性組成物を吸着
させる担体に、合成樹脂と同程度の屈折率を有する光透
過性のある材料として、合成樹脂中に分散させて成形し
た場合、成樹脂表面に突出して樹脂表面の平滑光沢性を
損なわない程度の粒径の上記B形シリカゲルの粉末を用
いることにより、合成樹脂に着色することなく、したが
って合成樹脂製品としての価値を損なうことなく合成樹
脂表面に十分な抗菌性能を付与することができる。
ン液を低湿度領域で吸湿率が比較的小さく、かつ総吸湿
吸着量の多い日本工業規格規定のB形シリカゲル担体に
速やかに吸着させることでグルコン酸ヘキシジンの蒸散
を抑制し、熱安定性を付与し抗菌性能を持続保持させる
ことができる。また合成樹脂中に分散させて合成樹脂表
面に抗菌性を持たせた場合の合成樹脂製品の成型性を向
上させる作用をも生み出す。さらに抗菌性組成物を吸着
させる担体に、合成樹脂と同程度の屈折率を有する光透
過性のある材料として、合成樹脂中に分散させて成形し
た場合、成樹脂表面に突出して樹脂表面の平滑光沢性を
損なわない程度の粒径の上記B形シリカゲルの粉末を用
いることにより、合成樹脂に着色することなく、したが
って合成樹脂製品としての価値を損なうことなく合成樹
脂表面に十分な抗菌性能を付与することができる。
【0007】
【実施例】以下本発明の一実施例について図1を参照し
ながら説明する。図1は本実施例に用いたシリカゲルの
周囲雰囲気中の相対湿度に対する吸湿率の特性を示して
いる。本実施例に用いたシリカゲルは日本工業規格
JIS Z0701「包装用シリカゲル乾燥剤」に規
定するB形のシリカゲルで、図1の吸湿等温線1に示す
ように、低湿度では比較的吸湿率が低く、高湿度環境下
では吸湿率が高く、したがって総吸湿量の多いシリカゲ
ル粉末であって、その粒径は1〜10μmである。この
シリカゲル粉末を180℃で2時間以上乾燥させたもの
を準備する。このシリカゲル100重量部に対して、エ
チルアルコール、メチルアルコール等の溶媒100〜5
00重量部に日本薬局方グルコン酸クロルヘキシジン液
0.02〜5重量部を混合した液に上記のシリカゲルを
分散混合し速やかに乾燥させ、使用した溶媒の沸点温度
より若干高温で速やかに吸着溶媒および吸湿水分を放出
させた後、使用目的に適した粒径に粉砕して抗菌性組成
物を得た。
ながら説明する。図1は本実施例に用いたシリカゲルの
周囲雰囲気中の相対湿度に対する吸湿率の特性を示して
いる。本実施例に用いたシリカゲルは日本工業規格
JIS Z0701「包装用シリカゲル乾燥剤」に規
定するB形のシリカゲルで、図1の吸湿等温線1に示す
ように、低湿度では比較的吸湿率が低く、高湿度環境下
では吸湿率が高く、したがって総吸湿量の多いシリカゲ
ル粉末であって、その粒径は1〜10μmである。この
シリカゲル粉末を180℃で2時間以上乾燥させたもの
を準備する。このシリカゲル100重量部に対して、エ
チルアルコール、メチルアルコール等の溶媒100〜5
00重量部に日本薬局方グルコン酸クロルヘキシジン液
0.02〜5重量部を混合した液に上記のシリカゲルを
分散混合し速やかに乾燥させ、使用した溶媒の沸点温度
より若干高温で速やかに吸着溶媒および吸湿水分を放出
させた後、使用目的に適した粒径に粉砕して抗菌性組成
物を得た。
【0008】本実施例において用いたシリカゲルは、図
1の吸湿等温線1(25℃)に示すように相対湿度50
%以下の低湿度では比較的吸湿水分量の低いシリカゲル
である。本発明のような担体として使用する場合には高
湿度雰囲気中での吸湿水分量は高いほど望ましく、併せ
て低湿度雰囲気中で吸湿水分量の高いシリカゲルは合成
樹脂中に混入させたとき乾燥が困難であったり着色した
り、光透過性が低下したりして好ましくない。相対湿度
50%(温度25℃)における吸湿率が20%以下、相
対湿度90%(温度25℃)における吸湿率が50%以
上の範囲の吸湿特性を有するシリカゲルが実用的であっ
た。
1の吸湿等温線1(25℃)に示すように相対湿度50
%以下の低湿度では比較的吸湿水分量の低いシリカゲル
である。本発明のような担体として使用する場合には高
湿度雰囲気中での吸湿水分量は高いほど望ましく、併せ
て低湿度雰囲気中で吸湿水分量の高いシリカゲルは合成
樹脂中に混入させたとき乾燥が困難であったり着色した
り、光透過性が低下したりして好ましくない。相対湿度
50%(温度25℃)における吸湿率が20%以下、相
対湿度90%(温度25℃)における吸湿率が50%以
上の範囲の吸湿特性を有するシリカゲルが実用的であっ
た。
【0009】上記実施例の方法で製造した抗菌性組成物
を、不飽和ポリエステル樹脂成型時に樹脂100重量部
に対し抗菌性組成物を2〜5重量部均一分散させた樹脂
成型物を形成し、下記に示すような抗黴試験、抗菌試験
を行なった。その結果(表1)に示す抗菌スペクトルが
得られ、実用的な抗菌抗黴性能が確認できた。
を、不飽和ポリエステル樹脂成型時に樹脂100重量部
に対し抗菌性組成物を2〜5重量部均一分散させた樹脂
成型物を形成し、下記に示すような抗黴試験、抗菌試験
を行なった。その結果(表1)に示す抗菌スペクトルが
得られ、実用的な抗菌抗黴性能が確認できた。
【0010】
【表1】
【0011】上記抗黴試験は、日本工業規格のカビ抵抗
性試験(JIS Z 2911)の繊維製品用防黴
試験によるハローテスト法に準じた。用いた黴は、Cl
adosporiumcladosporioides
,Chaetorium globosum,Peni
cillium citrium, Asperigi
llus nigerの4種類でこれらを混合したもの
について試験を実施し、評価は14日後に行なった。ま
た抗菌試験はEscherichia coli,St
aphyrococcus aureus,Bacil
lussubtilisを用いてハローテスト法で行な
い、評価は7日後に行なった。
性試験(JIS Z 2911)の繊維製品用防黴
試験によるハローテスト法に準じた。用いた黴は、Cl
adosporiumcladosporioides
,Chaetorium globosum,Peni
cillium citrium, Asperigi
llus nigerの4種類でこれらを混合したもの
について試験を実施し、評価は14日後に行なった。ま
た抗菌試験はEscherichia coli,St
aphyrococcus aureus,Bacil
lussubtilisを用いてハローテスト法で行な
い、評価は7日後に行なった。
【0012】
【発明の効果】上記実施例より明らかなように本発明に
よれば、実用上十分な抗菌抗黴性能を有し、植物抽出物
で安全性の高い、日本薬局方に認可された抗菌性のある
グルコン酸クロルヘキシジンを用いているので人体に対
する毒性は問題がなく、合成樹脂中に混入し表面より溶
出させて合成樹脂表面の殺菌を行って環境中に拡散した
場合にも深刻な環境汚染問題をひきおこす恐れがない。 またシリカゲル担体に速やかに吸着させることにより、
樹脂成型時の熱に対し、比較的安定でかつ樹脂中の均一
分散が作業性良くできる。また担体として合成樹脂と同
程度の光屈折率および光透過性を有し、かつ低湿度雰囲
気中で吸湿率の比較的少なく、かつ総吸湿吸着量の多い
シリカゲルを用いているので合成樹脂に着色することな
く十分な抗菌性能を付与することができる。
よれば、実用上十分な抗菌抗黴性能を有し、植物抽出物
で安全性の高い、日本薬局方に認可された抗菌性のある
グルコン酸クロルヘキシジンを用いているので人体に対
する毒性は問題がなく、合成樹脂中に混入し表面より溶
出させて合成樹脂表面の殺菌を行って環境中に拡散した
場合にも深刻な環境汚染問題をひきおこす恐れがない。 またシリカゲル担体に速やかに吸着させることにより、
樹脂成型時の熱に対し、比較的安定でかつ樹脂中の均一
分散が作業性良くできる。また担体として合成樹脂と同
程度の光屈折率および光透過性を有し、かつ低湿度雰囲
気中で吸湿率の比較的少なく、かつ総吸湿吸着量の多い
シリカゲルを用いているので合成樹脂に着色することな
く十分な抗菌性能を付与することができる。
【図1】本発明の一実施例に用いたシリカゲルの周囲雰
囲気中の相対湿度に対する吸湿率の吸湿等温特性図
囲気中の相対湿度に対する吸湿率の吸湿等温特性図
1 吸湿等温線
Claims (2)
- 【請求項1】 日本薬局方グルコン酸クロルヘキシジ
ン液をシリカゲルの担体に吸着させてなる抗菌性組成物
。 - 【請求項2】 担体は粒径が1〜10μm で、日本
工業規格 JIS Z0701に規定するB形のシ
リカゲルであって、このシリカゲル100重量部を、エ
チルアルコール、メチルアルコール等の溶媒100〜5
00重量部にグルコン酸クロルヘキシジン液0.02〜
5重量部を混合した液に分散混合し速やかに乾燥させた
後、粉砕する抗菌性組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4792691A JPH04283505A (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | 抗菌性組成物およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4792691A JPH04283505A (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | 抗菌性組成物およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04283505A true JPH04283505A (ja) | 1992-10-08 |
Family
ID=12788980
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4792691A Pending JPH04283505A (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | 抗菌性組成物およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04283505A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2453740A1 (en) * | 2009-07-17 | 2012-05-23 | Carefusion 2200, Inc. | Particles incorporating antimicrobial agents |
-
1991
- 1991-03-13 JP JP4792691A patent/JPH04283505A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2453740A1 (en) * | 2009-07-17 | 2012-05-23 | Carefusion 2200, Inc. | Particles incorporating antimicrobial agents |
EP2453740A4 (en) * | 2009-07-17 | 2014-07-02 | Carefusion 2200 Inc | PARTICLES WITH ANTIMICROBIAL MEANS |
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