JPH04281538A - 検索制御装置及び検索システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】［発明の目的］

【０００２】

【産業上の利用分野】本発明は、２つ以上のサイトに同
一のデータが重複して存在する分散データベースシステ
ムの検索方式に関する。

【０００３】

【従来の技術】分散データベースシステムは、ネットワ
ーク上に分散した複数のデータベースシステムをその利
用者が意識せずに１つのデータベースシステムとして利
用できるようにしたものである。このシステムには、複
数サイトに同じデータを保持することによりシステムの
信頼性が高まる、また各サイトに異なるデータを記憶す
ることによりシステム全体の記憶容量が増えるといった
利点がある。さらに、分散システムを構成する個々のデ
ータベースシステムを並列に動作させることにより処理
速度の向上が図られる。

【０００４】このような分散データベースシステムの特
徴を活かして複数サイトにコピーがあるデータの区間検
索を行なおうとするとき、従来ではそれら各サイトに同
一の検索条件を与え、データ識別子等を利用して、検索
するデータ部分を各サイトごとに重複がないように分け
て並列に処理する方法が取られていた。

【０００５】例えば、図５に基づいてこの従来の方法を
説明する。図５（Ａ），（Ｂ）は、それぞれリレーショ
ンＡの内容とその属性ａに対する転値表を示している。 この転値表は、属性ａの値が見出しになっていて、見出
しの右側に続くリストは属性ａの値が見出しの値の範囲
であるタプルを属性ａに関して昇順に並べた識別子番号
の列である。

【０００６】いま、２つのサイトがリレーションＡとそ
の転値表を持っており、タプルの検索範囲を２等分して
並列に、５≦属性ａの値＜１５・・・（１）なる区間検
索を行なうとする。そして、１つのサイトには、識別子
番号の担当範囲、１≦識別子番号≦５・・・（２）が与
えられるとする。

【０００７】この時、転値表は用意されているが、それ
はリレーション全体に対してのものなので、条件（２）
の範囲に対してはそのままでは使えない。そこで、この
サイトでは、１から５のタプルの属性ａの値を全て調べ
て、２，５の識別子番号のタプルが自身の担当範囲内で
条件（１）を満たすことを結果として得るものである。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】データベースの構成に
よっては、いくつかの属性に対して転値表等の有効なデ
ータ検索手段がついている場合がある。しかし、上述し
た例で示したように複数サイトにデータのコピーを持つ
分散データベースシステムで並列に区間検索を行なう場
合は、検索条件に含まれる属性に転値表等がついていて
もそれが有効に利用されず効率のよいデータ検索ができ
ないという問題点があった。

【０００９】本発明は、このような従来の欠点を除去す
るためになされたもので、各サイトが全データに対して
転値表等を有効に利用して効率のよい検索を行なうこと
ができる分散データベースシステムの検索方式を提供す
ることを目的とする。

【００１０】［発明の構成］

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、データのコピーが複数サイトに存在する分
散データベースシステムの検索方式において、検索条件
として与えられた検索区間を実行可能サイト数分に分割
する検索条件分割手段と、該分割した検索区間を個々の
実行可能サイトに割当てる検索条件送出手段を備え、各
サイトで割当てられた検索区間に対応するデータの検索
を並列して行なうことを特徴とする。

【００１２】

【作用】本発明では、個々のサイトに同じ検索条件を与
えて各サイトで検索するデータの担当範囲を変える代り
に、検索区間（検索条件）を実行可能サイト数分に分割
を実行可能サイト数分に分割し、分割した検索区間を個
々の実行可能サイトに割当ててデータの検索を並列に行
なうことにより、転値表等のデータ検索手段を有効に利
用して効率のよい検索が可能となる。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。図１に本発明の一実施例による分散
データベースシステムの構成図を示す。この分散データ
ベースシステムは、それぞれワークステーションによっ
て構成される４つのサイト１〜４を備え、そのうちサイ
ト１はユーザからの質問を受け付け、残りのサイト２〜
４は同一のリレーションＡを持つリレーショナルデータ
ベースシステムを構成している。そして、これらのサイ
ト１〜４は、互いにＬＡＮ１０によって結合されている
。

【００１４】図２にユーザからの質問を受け付けるサイ
ト１の構成を示す。このサイト１は、ＬＡＮ１０との入
出力を行なう送受信手段５と、送受信手段４を通じてユ
ーザからの検索条件を受け取る検索条件受付手段６と、
その検索条件を検索可能サイト分に分割する検索条件分
割手段７と、その分割した検索条件を送受信手段４から
個々の実行可能サイトに送る検索条件送出手段８と、各
検索実行サイトから検索結果を受け取り、それらをまと
めて目的の結果を得る検索結果受取手段９とで構成され
ている。

【００１５】次に、上記の如く構成される分散データベ
ースシステムによる検索処理の流れを図３のフローチャ
ートに従って説明する。なお、サイト２〜４のリレーシ
ョンＡの内容とそのリレーションＡの属性ａに対する転
値表は図４（Ａ），（Ｂ）に示すものと同じであるとす
る。サイト１では、ユーザから与えられた検索条件が検
索条件受付手段６によって受け付ける（ステップ３０１
）。例えば、５≦属性ａの値＜２０なる検索条件が与え
られたとする。

【００１６】検索条件を受け付けると、検索条件分割手
段７で各実行サイトの状況に応じて検索条件を実行可能
サイト数分に分割する（ステップ３０２）。例えば、上
記の検索条件は、サイト２〜４に応じて、５≦属性ａの
値＜１０（サイト２）、１０≦属性ａの値＜１５（サイ
ト３）、１５≦属性ａの値＜２０（サイト４）のように
分割される。

【００１７】これらの分割された個々の検索条件は、サ
イト１の検索条件送出手段８によってＬＡＮ１０を通じ
て個々のサイト２〜４に別々に送られる（ステップ３０
３）。そして、各サイト２〜４では、送られた検索条件
をもとに転値表を用いて検索を実行する。上記各検索条
件をもとに図５（Ｂ）に示す転値表を用いて検索を実行
した場合、図４に示すような検索結果が得られる。

【００１８】各サイト２〜４で検索した結果のタプル（
組）は、ＬＡＮ１０を通じて、サイト１の検索結果受取
手段９で受け取られる（ステップ３０４）。また、この
場合、サイト１では、検索結果受取手段９で受け取った
識別子２，４，５，６，８，９，１０に該当するタプル
を検索に対する答としてまとめユーザに提供する（ステ
ップ３０５）。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように本発明の分散データ
ベースシステムの検索方式によれば、検索区間を実行可
能サイト数分に分割を実行可能サイト数分に分割し、分
割した検索区間を個々の実行可能サイトに割当ててデー
タの検索を並列に行なうことにより、転値表等のデータ
検索手段を有効に利用して効率のよい検索が可能となる
。

【図面の簡単な説明】

【図１】　　本発明の一実施例による分散データベース
システムの構成図である。

【図２】　　分散データベースシステムのユーザからの
質問を受け付けるサイトの構成を示すブロック図である
。

【図３】　　分散データベースシステムによる検索処理
の流れを示すフローチャートである。

【図４】　　各サイトにおける検索結果の例を示す図で
ある。

【図５】　　（Ａ），（Ｂ）はそれぞれリレーションと
その属性に対する転値表の一例を示す図である。

【符号の説明】

１，２，３，４…サイト ５………送受信手段 ６………検索条件受付手段 ７………検索条件分割手段 ８………検索条件送出手段 ９………検索結果受取手段 １０………ＬＡＮ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　データのコピーが複数サイトに存在す
   る分散データベースシステムの検索方式において、検索
   条件として与えられた検索区間を実行可能サイト数分に
   分割する検索条件分割手段と、該分割した検索区間を個
   々の実行可能サイトに割当てる検索条件送出手段を備え
   、各サイトで割当てられた検索区間に対応するデータの
   検索を並列して行なうことを特徴とする分散データベー
   スシステムの検索方式。