JPH04279331A - 繊維強化樹脂積層体 - Google Patents

繊維強化樹脂積層体

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JPH04279331A
JPH04279331A JP4368591A JP4368591A JPH04279331A JP H04279331 A JPH04279331 A JP H04279331A JP 4368591 A JP4368591 A JP 4368591A JP 4368591 A JP4368591 A JP 4368591A JP H04279331 A JPH04279331 A JP H04279331A
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JP
Japan
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fiber
resin
reinforced resin
laminated
carbon fiber
Prior art date
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Pending
Application number
JP4368591A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoko Uematsu
朋子 植松
Masayasu Shinobu
信夫 正廉
Kimitoku Takao
高尾 公徳
Hirohide Nakagawa
裕英 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEKIYU SANGYO KASSEIKA CENTER
Sekisui Chemical Co Ltd
Japan Petroleum Energy Center JPEC
Original Assignee
SEKIYU SANGYO KASSEIKA CENTER
Petroleum Energy Center PEC
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維強化樹脂積層体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、強化繊維に樹脂が含浸されてな
る強化繊維樹脂層が多段に積層された繊維強化樹脂積層
体として、炭素繊維強化樹脂積層体が知られている。こ
の炭素繊維強化樹脂は、高強度および高弾性を有するが
、破壊歪みが小さいため、破壊がゼイ性的であった。 そこで、この炭素繊維強化樹脂の強化繊維として、炭素
繊維とガラス繊維とを併用することが行われている。こ
の場合、破壊歪みの大きいガラス繊維を使用することに
よって、破壊靱性を向上させることできる。
【0003】そして、従来より、この繊維強化樹脂積層
体は、炭素繊維とガラス繊維とを交互に積層して両繊維
を充分に分散させることが良いとされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の繊
維強化樹脂積層体の場合、ガラス繊維が低弾性であるた
め、炭素繊維の有する高強度および高弾性というメリッ
トを充分に生かすことができないといった不都合を生じ
ることとなる。特に、両繊維を充分に分散させた場合、
ガラス繊維の混入比の増加にともなって強度および弾性
等の物性が低下するといった不都合を生じることとなる
【0005】本発明は、係る実情に鑑みてなされたもの
であって、炭素繊維強化樹脂と略同一の物性を得ること
ができるとともに、破壊靱性の向上およびコストダウン
を計ることのできる繊維強化樹脂積層体を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の繊維強化樹脂積
層体は、図1および図2に示すように、面方向に配向さ
れた強化繊維樹脂層が多段に積層されてなる繊維強化樹
脂積層体1であって、強化繊維としてガラス繊維2と炭
素繊維3とが使用されたものにおいて、ガラス繊維樹脂
層20が多段に積層されており、その両側面に、炭素繊
維樹脂層30が多段に積層されている。そして、炭素繊
維3の積層混入容量が、全強化繊維容量の45〜80容
量%となされたものである。
【0007】ガラス繊維2としては、Eガラス、Sガラ
スおよびTガラス等各種のガラス繊維を用いることがで
きるが、弾性率の点では、各ガラス繊維とも大差がない
ので、最も安価なEガラスを用いることがコストダウン
の点から好ましい。
【0008】炭素繊維3としては、汎用グレードとして
繊維弾性率20Ton/mm2 程度のものから使用す
ることができるが、高弾性率タイプとして密着性が発現
し易い40Ton /mm2 以上のものを使用するこ
とが望ましい。 また、炭素繊維の種類としては、ピッチ系、PAN系を
問わないが、現在、高剛性を目指して盛んに開発が行わ
れているピッチ系炭素繊維を用いることが、高剛性を得
る点で望ましい。
【0009】上記ガラス繊維2および炭素繊維3を面方
向に配向させるとは、平面のある一定方向に沿って、こ
れらガラス繊維2および炭素繊維3を敷き揃えてガラス
繊維樹脂層20および炭素繊維樹脂層30を形成するこ
とを言う。また、このように平面上に敷き揃えられたガ
ラス繊維樹脂層20および炭素繊維樹脂層30を多段に
積層する方法としては、図1および図2に示すように、
各層の強化繊維が同一角度となるようにしてもよいし、
各層の強化繊維が中立軸に対称となるように、斜交積層
してもよい(図示省略)。ただし、炭素繊維樹脂層30
の中の炭素繊維の混入容量は、強化繊維容量の45〜8
0容量%となるようにしなければならない。この炭素繊
維3の混入容量が、全強化繊維容量の45容量%未満だ
と、本発明に係る繊維強化樹脂積層体1の物性が、炭素
繊維強化樹脂に比べて著しく低下することとなる。また
、この炭素繊維3の容量が、80容量%を越えると、該
炭素繊維3よりも安価であるガラス繊維2の使用量が少
なくなり、コストをあまり低下させることができなくな
る。
【0010】一般に強化繊維に含浸して強化繊維樹脂層
を形成させる為に用いる、樹脂4としては、不飽和ポリ
エステル樹脂、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂等の
熱硬化性樹脂を用いることができる。なかでも、炭素繊
維3の利点を最大限発揮できる樹脂4として、繊維の密
着性あるいは樹脂の伸びを考慮し、エポキシ樹脂系のも
のを用いることが好ましい。
【0011】また、強化繊維樹脂層の積層総数は、繊維
強化樹脂積層体に積層成形歪みが生じないよう、偶数と
するのが望ましい。
【0012】この繊維強化樹脂積層体1の成形方法とし
ては、ハンドレイアップ法をはじめ、RTM法(レジン
トランスファーモールディング法)、FW法(フィラメ
ントワインディング法)、SMC(シートモールディン
グコンパウンド)プレス、およびプリプレグを用いたオ
ートクレーブ成形等が挙げられる。特に、各強化繊維樹
脂層20、30の密着性を考慮すれば、一体で成形でき
るハンドレイアップ法並びにFW法、プリプレグを用い
たオートクレーブ成形が好ましい。また、炭素繊維3の
高弾性率を最大限に発揮させるために、ロービングヤー
ンを使用することが好ましい。
【0013】
【作用】本発明の繊維強化樹脂積層体によると、多段に
積層してなるガラス繊維樹脂層の両側面(外面)に、多
段に積層してなる炭素繊維樹脂層を積層しているので、
ガラス繊維樹脂層が繊維強化樹脂積層体の中間層に位置
し、実質的に繊維強化樹脂積層体の芯材となる。また、
このガラス繊維樹脂層の両側層に積層する炭素繊維樹脂
層の炭素繊維容量を、全強化繊維容量の45〜80容量
%とすることで、炭素繊維強化樹脂と略同一の物性を維
持することができるとともに、炭素繊維のみを使用した
炭素繊維強化樹脂と比較して強化繊維にかかる費用の低
減を計ることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0015】
【実施例1】ピッチ系炭素繊維プリプレグおよびガラス
繊維プリプレグを、表1に示すような積層数で全て0°
方向となるように積層した。
【0016】
【表1】
【0017】ただし、ピッチ系炭素繊維プリプレグは、
ピッチ系炭素繊維として株式会社ペトカ製HM50N−
6K−52C(重量0.917g/m、密度2.16g
/cm3 、フィラメント径9μm、ロービング繊維体
積0.425mm2 、弾性率50Ton/mm2 )
、レジンとしてエポキシ樹脂を使用した。
【0018】また、ガラス繊維(GF)プリプレグは、
ガラス繊維として株式会社旭ファイバーグラス製R22
20TMF28K16(重量2.22g/m、密度2.
51g/cm3 、フィラメント径16μm、ロービン
グ繊維体積0.884mm2 )、レジンとしてエポキ
シ樹脂を使用した。
【0019】さらに、各プリプレグの積層構成としては
、下記■〜■に示す3種類のものを用意した。
【0020】■両外層がピッチ系炭素繊維プリプレグ、
中間層がガラス繊維プリプレグとなされた3層構造。
【0021】■両外層がガラス繊維プリプレグ、中間層
がピッチ系炭素繊維プリプレグとなされた3層構造。
【0022】■ピッチ系炭素繊維プリプレグとガラス繊
維プリプレグとを交互に積層した分散型積層構造。
【0023】そして、このようにして得られる各積層体
について図3に示す硬化条件でオートクレーブ成形して
平板を成形した。成形後の平板の厚みは、約2.5mm
程度、繊維体積含有量は、約65%程度であった。その
後、これらの各平板について、曲げ弾性率を測定した。 結果を図4に示す。
【0024】図4より、本発明に係る■の積層体は、ガ
ラス繊維を全体の繊維量の約50%混入した場合であっ
ても、炭素繊維強化樹脂単体と略同等の曲げ弾性率を示
しており、弾性率の低下が見られないことが確認できた
【0025】
【実施例2】強化繊維として、上記実施例1と同じピッ
チ系炭素繊維およびガラス繊維を用意した。また、レジ
ンとして、ビスフェノールA型エポキシ樹脂と酸無水物
系硬化剤と促進剤との混合樹脂液を用意した。そして、
FW法によって、図5に示すようなソケット5を成形し
た。ただし、ソケット5の内周面に形成された凹凸部分
は、あらかじめガラス繊維強化樹脂で成形し、その外周
部分を表2に示すような積層構成で積層した。なお、■
の積層構成は、ピッチ系炭素繊維とガラス繊維の各々の
ロービングを4対2の割合で混合したものを使用して成
形した。
【0026】そして、このようにして得られる各ソケッ
ト5を、130℃、2時間の硬化条件で硬化させた。た
だし、硬化中の樹脂だれによる偏肉を防ぐために5rp
mの回転を与えならが硬化させた。成形後のソケット5
の繊維体積含有量は、約60%であった。その後、これ
らの各ソケット5について、内圧試験を行った。試験方
法としては、図6に示すように、ソケット5の両端側内
部に塩化ビニル樹脂製の短管を挿着して内部に水を入れ
て密閉状態とし、孔60から加圧し、漏水圧および破壊
圧を測定することによって行った。結果を表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】表2より、ガラス繊維強化樹脂製のソケッ
ト■は、ガラス繊維が低弾性であるため、変形量が大き
く、クラックによる漏水が発生した。また、分散型積層
構成のソケット■は、上記■のソケットより高水圧まで
保持したものの、炭素繊維とガラス繊維との界面の剥離
により60kg/cm2 にて漏水し、破壊した。これ
に対して本発明に係るソケット■は、80kg/cm2
 まで漏水ならびに破壊も起こらず、この積層構成が周
方向の応力にも強度的に有効であることが確認できた。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の繊維強化樹
脂積層体によると、ガラス繊維樹脂層が繊維強化樹脂積
層体の中間層に位置し、実質的に繊維強化樹脂積層体の
芯材となるとともに、炭素繊維強化樹脂単体の場合と略
同一の物性を維持することができる。また、炭素繊維の
みを使用した炭素繊維強化樹脂と比較して強化繊維にか
かる費用の低下を計ることができるので、このように優
れた繊維強化樹脂積層体を低価格で提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る繊維強化樹脂積層体の全体構成の
概略を示す模式的斜視図である。
【図2】本発明に係る繊維強化樹脂積層体の繊維の配向
状態の一例を示す分解斜視図である。
【図3】実施例1に係る強化繊維積層体の硬化条件を示
すグラフである。
【図4】実施例1に係る強化繊維積層体の曲げ試験結果
を示すグラフである。
【図5】実施例2に係るソケットの全体構成の概略を示
す部分破断側面図である。
【図6】実施例2に係るソケットを用いて行った内圧試
験の試験方法を示す断面図である。
【符号の説明】
1  繊維強化樹脂積層体 2  ガラス繊維 20  ガラス繊維樹脂層 3  炭素繊維 30  炭素繊維樹脂層 4  樹脂

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  面方向に配向された強化繊維樹脂層が
    多段に積層されてなる繊維強化樹脂積層体であって、強
    化繊維としてガラス繊維と炭素繊維とが使用されたもの
    において、多段に積層されてなるガラス繊維樹脂層の両
    側面に、多段に積層されてなる炭素繊維樹脂層が積層さ
    れ、この炭素繊維混入容量が、強化繊維容量の45〜8
    0容量%となされたことを特徴とする繊維強化樹脂積層
    体。
JP4368591A 1991-03-08 1991-03-08 繊維強化樹脂積層体 Pending JPH04279331A (ja)

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JP4368591A JPH04279331A (ja) 1991-03-08 1991-03-08 繊維強化樹脂積層体

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JP4368591A JPH04279331A (ja) 1991-03-08 1991-03-08 繊維強化樹脂積層体

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JPH04279331A true JPH04279331A (ja) 1992-10-05

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JP4368591A Pending JPH04279331A (ja) 1991-03-08 1991-03-08 繊維強化樹脂積層体

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JP (1) JPH04279331A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012220532A (ja) * 2011-04-04 2012-11-12 Shin Etsu Chem Co Ltd ペリクルフレーム、その製造方法、及びペリクル
US9987770B2 (en) * 2009-05-07 2018-06-05 Eads Deutschland Gmbh Device for shaping a workpiece

Cited By (2)

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US9987770B2 (en) * 2009-05-07 2018-06-05 Eads Deutschland Gmbh Device for shaping a workpiece
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