JPH0427778A - 空気圧縮機 - Google Patents

空気圧縮機

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JPH0427778A
JPH0427778A JP2128619A JP12861990A JPH0427778A JP H0427778 A JPH0427778 A JP H0427778A JP 2128619 A JP2128619 A JP 2128619A JP 12861990 A JP12861990 A JP 12861990A JP H0427778 A JPH0427778 A JP H0427778A
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valve
cylinder
rotation angle
air compressor
electromagnets
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Application number
JP2128619A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Terada
宏 寺田
Gen Kano
玄 加納
Michinobu Setoyama
瀬戸山 道伸
Tatsuya Yamazawa
山澤 達哉
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、空気圧縮機に係り、特に効率の良い空気圧
縮機に関するものである。
[従来の技術] 一般に、レシプロ式の空気圧縮機には、シリンダとヘッ
ドとの間に吸入弁と吐出弁か設けられており、吸入弁か
らシリンダ内に吸入した空気をピストンによって圧縮し
、この空気を吐出弁より圧縮空気貯蔵タンク等へ送り込
むようになっている。
従来より、これら吸入弁及び吐出弁は、それぞれの弁体
がシリンダの内部と外部との差圧を受けることにより移
動して弁座に形成された流路を開閉するようになってい
た。
ところで、これら吸入弁及び吐出弁による流路の開閉の
タイミングが理想的に行なわれると、ピストンが1サイ
クル移動(ピストンが上死点から下死点を通過して再び
上死点へ移動)するときにクランク軸の回転角度に対す
るシリンダ内の圧力変化は、第1O図中実線で示すよう
に、クランク軸の回転角度が、aからbへ変化するとき
シリンダ内の圧力が吐出圧ptから大気圧P2へ減圧さ
れ(膨張行程)、bからCへ変化するときシリンダ内に
空気か吸入され(吸入行程)、Cからdへ移動するとき
シリンダ内の圧力が大気圧P2から吐出圧P1へ圧縮さ
れ(圧縮行程)、dからaへ変化するとき圧縮された空
気が吐出される(吐出行程)。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来の吸入弁及び吐出弁はそれぞれシリ
ンダの内部と外部との差圧によってそれぞれの弁体を移
動させてそれぞれの流路を開閉させるものであるので、
各行程にて次のような障害が発生し、シリンダ内の圧力
変化が第10図鎖線で示すように、前記理想の圧力変化
から外れてしまい、圧縮効率が低下するという欠点があ
った。
(1)膨張行程(クランク軸の回転角度がaからbへ変
化するとき) 吐出弁の閉じ遅れ (2)吸込行程(クランク軸の回転角度がbからCへ変
化するとき) 吸入弁を開口させるための圧力損失 (3)圧縮行程(クランク軸の回転角度がCからdへ変
化するとき) 吸入弁の閉じ遅れ (4)吐出行程(クランク軸の回転角度がdからaへ変
化するとき) 吐出弁を開口させるための圧力損失 また、それぞれの弁体を移動させる際に、ピストンに負
荷がかかり、空気圧縮機自体の性能がさらに低下すると
いう欠点もあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ピストン
へ負荷を与えることなく、圧縮効率を向上させることが
できる空気圧縮機を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 第1の発明の空気圧縮機は、クランク軸の回転角度を検
知して検知結果を出力する回転角度検知手段と、前記検
知結果に基づいて制御信号を出力する制御手段と、弁座
と弁受けとの間に移動自在に支持されてなりかつシリン
ダの内部と外部とに連通する流路の開閉を行う弁体と、
該弁体を前記制御信号に基づいて移動させる移動手段と
を具備したことを特徴としている。
第2の発明の空気圧縮機は、シリンダの内部及び外部の
圧力を検知して検知結果を出力する圧力検知手段と、前
記検知結果に基づいて制御信号を出力する制御手段と、
弁座と弁受けとの間に移動自在に支持されてなりかつシ
リンダの内部と外部とに連通ずる流路の開閉を行う弁体
と、該弁体を前記制御信号に基づいて移動させる移動手
段とを具備したことを特徴としている。
第3の発明の空気圧縮機は、第1及び第2の発明の移動
手段が、前記弁座と前記弁受けとにそれぞれ設けられか
つ前記制御信号を入力して磁力を発生し前記弁体を吸引
する一対の電磁石からなり、制御手段が、前記一対の電
磁石へ選択的に制御信号を出力してなることを特徴とし
ている。
[作用] 第1の発明の空気圧縮機によれば、クランク軸が回転す
ると、回転角度検知手段がクランク軸の回転角度を検知
して、その検知結果を出力する。
この検知結果は、制御手段へ入力し、この制御手段が検
知結果に基づいて制御信号を移動手段へ出力する。そし
て、移動手段が制御信号に基づいて弁体を移動させるこ
とにより、流路がクランク軸の回転角度に応じて開閉さ
れる。
第2の発明の空気圧縮機によれば、クランク軸が回転す
ることにより、ピストンがシリンダ内を移動すると、圧
力検知手段がシリンダ内の圧力及び外部の圧力を検知し
て、その検知結果を出力する。この検知結果は、制御手
段へ入力し、この制御手段が検知結果に基づいて制御信
号を移動手段へ出力する。そして、移動手段が制御信号
に基づいて弁体を移動させることにより、流路がシリン
ダの内部及び外部の圧力に応じて開閉される。
第3の発明の空気圧縮機によれば、第1及び第2の発明
に加えてさらに、制御手段から選択的に出力された制御
信号が電磁石へ入力し、それぞれの電磁石に選択的に磁
力が発生する。そして、この磁力により弁体が吸引され
て移動し、流路の開閉が迅速に行われる。
[実施例] 以下、本発明の空気圧縮機の実施例を説明する。
まず、第1図ないし第4図によって第1の実施例の空気
圧縮機を説明する。
第1図において、符号lは空気圧縮機である。
この空気圧縮機1は、シリンダ2及びクランク室3より
構成されており、その上部には弁部材4を介してヘッド
5が取り付けられている。このヘッド5には、吸入室6
及び吐出室7が形成されており、これら吸入室6及び吐
出室7のそれぞれの側壁には、吸入口8及び吐出口9が
形成されている。
ここで、弁部材4の構造を第2図によって説明する。
弁座10には、ヘッド5に形成された吸入室6及び吐出
室7とシリンダ2内とにそれぞれ連通する流路11.1
2が形成されており、この流路11 12には、それぞ
れ、吸入弁13及び吐出弁14がそれぞれ設けられてい
る。これら吸入弁13及び吐出弁14は、それぞれ弁体
15.16と弁受け17.18とから構成されたもので
、吸入弁13はシリンダ2側に、吐出弁14は吐出室7
側に設けられている。
これら吸入弁13及び吐出弁14の弁体15゜16及び
弁受け17.18はそれぞれボルト2020によって一
端部が弁座lOに固定されて、弁体15,16がそれぞ
れ弁座10と弁受け17.18との間に支持されている
ここで、弁体15及び16は弾性変形可能な金属材料か
ら形成されており、この弁体15及び16が弾性変形し
てその他端部が弁座10方向へ移動し弁座lOに当接す
ると前記流路11及び12が閉鎖され、弁受け17及び
18方向へ移動すると、流路11及び12が開口される
ようになっている。
また、それぞれの弁受け17及び18の先端部近傍には
、電磁石(移動手段) Mgl 、Mg4が設けられて
おり、弁座10には流路11.12の弁体15,16側
の開口部近傍に、電磁石Mg2.Mg3が設けられてい
る。そして、これら電磁石Mg1 、Mg2 、Mg3
2Mg4は、それぞれ後述する制御部(制御手段)42
から制御電流(制御信号)が供給されることにより、磁
力を発生して弁体15及び16を吸引するようになって
いる。
上記のような弁部4を設けた空気圧縮機1のシリンダ2
の内部にはピストン20が上下方向へ摺動自在に嵌合さ
れている。このピストン20には、水平方向に連結ピン
21か設けられており、連接棒22の一端部がベアリン
グ23を介して連結されている。
また、クランク室3には、水平方向にクランク軸24が
設けられており、ベアリング25.26によって、その
一端部と中間部とが回転可能に支持されている。また、
このクランク軸24の他端部は、クランク室3の外部に
突出し、その先端部には、ブー127が固定されており
、このプーリ27と駆動モータ(図示路)に設けられた
プーリ(図示路)とに掛は渡されたベルト(図示路)に
よって、駆動モータから動力が伝達されるようになって
いる。
そして、クランク軸24に形成されたクランク部28に
は、前記連接棒22の他端部がベアリング29を介して
連結されており、クランク部28の軸線を中心として回
転することができるようになっている。また、このクラ
ンク軸24の一端部近傍には、クランク部28とは逆方
向に突出するバランスウェイト30が設けられている。
また、クランク室3には、クランク軸24の回転角度を
検知する回転角度検知センサ(回転角度検知手段)41
が設けられており、この回転角度検知センサ41から出
力される検知結果は、第3図に示すように、制御部42
へ入力されるようになっている。そして、制御部42は
、この検知結果に基づいて電磁石Mgl 、Mg2 、
Mg3 、Mg4へ選択的にそれぞれ制御電流を供給し
、それぞれの電磁石Mgl 、Mg2 、Mg3 、M
g4の磁力の発生を制御するようになっている。
そして、上記のような構造の空気圧縮機1において、駆
動モータが駆動すると、その駆動力がベルトによって、
プーリ27へ伝達され、クランク軸24が回転し、その
回転力が連接棒22を介してピストン20へ伝達され、
ピストン20がシリンダ2内を上下方向へ摺動する。
ここで、前記制御部42による電磁石Mgl 、Mg2
 、Mg39Mg4の制御を、第4図によって、ピスト
ン20が1サイクル移動するときの各行程別に説明する
(1)膨張行程(クランク軸の回転角度がaからbへ変
化するとき) 回転角度検知センサ41が、クランク軸24の回転角度
がaからbの範囲であることを検知してその検知結果を
出力すると、この検知結果に基づいて制御部42から電
磁石Mg2及びMg3へ制御電流か供給され、電磁石M
g2及びMg3がそれぞれONとなり、電磁石Mgl及
びMg4がそれぞれOFFとなる。
これにより、電磁石Mg2及びMg3に磁力が発生し、
吸入弁13の弁体15及び吐出弁14の弁体16が電磁
石Mg2及びMg3の磁力によって吸引されて弁座10
に当接して、それぞれの流路11及び12が閉鎖される
(2)吸入行程(クランク軸の回転角度がbからCへ変
化するとき) 回転角度検知センサ41が、クランク軸24の回転角度
がbからCの範囲であることを検知してその検知結果を
8カすると、この検知結果に基づいて制御部42から電
磁石Mgl及びMg3へ制御電流が供給され、電磁石M
gl及びMg3がそれぞれONとなり、電磁石Mg2及
びMg4がそれぞれOFFとなる。
これにより、電磁石Mgl及びMg3に磁力が発生し、
弁体15が電磁石Mglの磁力によって吸引されて弁受
け17方向へ移動し、流路11が開口され、弁体I6が
電磁石Mg3の磁力によって吸引されて弁座10に当接
したままとなり、流路12が閉鎖された状態に維持され
る。
(3)圧縮行程(クランク軸の回転角度がCからdへ変
化するとき) 回転角度検知センサ41か、クランク軸24の回転角度
がCからdの範囲であることを検知してその検知結果を
出力すると、この検知結果に基づいて制@部42から電
磁石Mg2及びMg3へ制御電流が供給され、電磁石M
g2及びMg3がそれぞれONとなり、電磁石Mgl及
びMg4がそれぞれOF”Fとなる。
これにより、電磁石Mg2及びMg3に磁力が発生し、
弁体15及び16が電磁石Mg2及びMg3の磁力によ
って吸引されて弁座10に当接して、前記膨張行程のと
きと同様に、それぞれの流路ll及び12が閉鎖される
(4)吐出行程(クランク軸の回転角度がdからaへ変
化するとき) 回転角度検知センサ41が、クランク軸24の回転角度
がdからaの範囲であることを検知してその検知結果を
出力すると、この検知結果に基づいて制御部42から電
磁石Mg2及びMg4へ制御電流が供給され、電磁石M
g2及びM g 4がそれぞれONとなり、電磁石M[
Hl及びMg3がそれぞれOFFとなる。
これにより、電磁石ME2及びMg4に磁力が発生し、
弁体ISが電磁石Mg2の磁力によって吸引されて弁座
10に当接したままとなり、流路1!が閉鎖された状態
に維持され、弁体16が電磁石Mg4の磁力によって吸
引されて弁受け18方向へ移動し、流路12が開口され
る。
このように、この空気圧縮機lは、ピストン20が上死
点より下方に移動するときに、シリンダ2内の圧力が吐
き出し圧PIから大気圧P2まで下がるまでは、吸入弁
13及び吐出弁14を閉鎖させておき、シリンダ2内の
圧力が大気圧P2となる時点にて、迅速に吸入弁13の
弁体15を開口させ、シリンダ2内へ空気を流入させ、
ピストン20が下死点を通過して上方へ移動するときに
、再び吸入弁13及び吐出弁14の弁体15,16を閉
鎖させて、シリンダ2内の圧力が吐出圧P1に達する時
点にて、迅速に吐出弁14の弁体16を開口させて、シ
リンダ2内の空気を図示しない圧縮空気貯蔵タンクへ送
り込ませるものである。
すなわち、この空気圧縮機lは、クランク軸24の回転
角度に応じて吸入弁13及び吐出弁14の開閉のタイミ
ングをとり、制御部42によって制御される電磁石Mg
l 、Mg2 、Mg3 、Mg4によって吸入弁13
及び吐出弁14のそれぞれの弁体15及び16を極めて
迅速に移動させて、流路11及び12の開閉を行うもの
であるので、吸入弁13及び吐出弁14の閉じ遅れをな
くすことができるとともに、吸入弁13及び吐出弁14
を開閉させるためのピストン20への負荷をなくすこと
ができる。
したがって、シリンダ2内の圧力変化を理想の圧力変化
(第1O図中実線にて示した経路)に近づけることがで
きる。
次に、第2の実施例として、前記回転角度検知センサ4
1に代えて圧力センサを用いた空気圧縮機1を説明する
第5図に示すように、弁座lO及びヘッド5には、圧力
センサ(圧力検知手段)Sa、Sb、Scか設けられて
おり、これら圧力センサSa、Sb、Scは吸入室6内
の圧力PA、シリンダ2内圧力PB、吐出室7内の圧力
PCをそれぞれ検知して、その検知結果を出力するもの
である。そして、これら圧力センサSa、Sb、Scは
、第6図に示すように、制@部42′へ接続されている
。この制御部42は、圧力センサSa、Sb、Scの検
知結果に基ついて、電磁石Mgl 、Mg2.Mg3.
Mg4へそれぞれ制御電流を供給するようになっている
ここで、制御部42′による電磁石Mgl 、Mg2 
、Mg3 、Mg4の制御を、第7図によって、ピスト
ン20が1サイクル移動するときの、吸入室6内、シリ
ンダ2内、吐出室7内の各圧力PASPB、P、Cの状
態別に説明する。
(1)膨張行程(PA<PB<PCのとき)各圧力セン
サSa、Sb、Scからの検知結果が制御部42′へ入
力すると、この制御部42′はこれら検知結果の値を比
較してPA<PB<PCであることを判断して電磁石M
g2及びMg3へ制御電流を供給する。このようにする
と、電磁石Mg2及びMg3がそれぞれONとなり、電
磁石Mgl及びMg4がそれぞれOFFとなる。
これにより、電磁石Mg2及びMg3に磁力か発生し、
吸入弁13の弁体15及び吐出弁14の弁体16が電磁
石Mg2及びMg3の磁力によって吸引されて弁座10
に当接して、それぞれの流路11及び12が閉鎮される
(2)吸入行程(PB<PA<PCのとき)各圧力セン
サSa、Sb、Scからの検知結果が制御部42′へ入
力すると、この制御部42′はこれら検知結果の値を比
較してPB<PA<PCであることを判断して電磁石M
gl及びMg3へ制御電流を供給する。このようにする
と、電磁石Mg1及びMg3がそれぞれONとなり、電
磁石Mg2及びMg4がそれぞれOFFとなる。
これにより、電磁石Mgl及びMg3に磁力が発生し、
弁体15か電磁石Mglの磁力によって吸引されて弁受
け17方向へ移動し、流路11が開口され、弁体16が
電磁石Mg3の磁力によって吸引されて弁座10に当接
したままとなり、流路12が閉鎖された状態に維持され
る。
(3)圧縮行程(PA<PB<PCのとき)各圧力セン
サSa、Sb、Scからの検知結果が制御部42′へ入
力すると、この制御部42′はこれら検知結果の値を比
較してFA<PB<PCであることを判断して電磁石M
 g 2及びMg3へ制御電流を供給する。このように
すると、電磁石Mg2及びMg3がそれぞれONとなり
、電磁石Mg+及びMg4がそれぞれOFFとなる。
これにより、前記膨張行程のときと同様に、電磁石Mg
2及びMg3に磁力が発生し、弁体15及び16が電磁
石Mg2及びMg3の磁力によって吸引されて弁座l・
0に当接して、前記膨張行程のときと同様に、それぞれ
の流路11及び12が閉鎖される。
(4)吐出行程(PA<PC<PBのとき)各圧力セン
サSa、Sb、Scからの検知結果が制御部42′へ入
力すると、この制御部42′はこれら検知結果の値を比
較してPA<PC<PBであることを判断して電磁石M
g2及びMg4へ制御電流を供給する。このようにする
と、電磁石Mg2及びMg4がそれぞれONとなり、電
磁石Mgl及びMg3がそれぞれOFFとなる。
これにより、電磁石Mg2及びMg4に磁力が発生し、
弁体15が電磁石Mg2の磁力によって吸引されて弁座
10に当接したままとなり、流路11が閉鎖された状態
に維持され、弁体16が電磁石Mg4の磁力によって吸
引されて弁受け18方向へ移動し、流路12が開口され
る。
このように、上記第2の実施例の空気圧縮機は、ピスト
ン20が上死点より下方に移動するときに、シリンダ2
内の圧力FBが吸入室6内の圧力PA(大気圧P2)ま
で下がるまでは、吸入弁13及び吐出弁14を閉鎖させ
ておき、シリンダ2内の圧力PBが吸入室6内の圧力P
Aより小さくなった時点にて、迅速に吸入弁13を開口
させ、シリンダ2内へ空気を流入させ、ピストン20が
下死点を通過して上方へ移動するときに、シリンダ2内
の圧力PBが吸入室6内の圧力PAを越えた時点にて、
シリンダ2内の空気を圧縮させるべく再び吸入弁13及
び吐出弁14を閉鎖させる。そして、シリンダ2内の圧
力PBが吐出室7内の圧力PC(吐き出し圧Pi)を越
えた時点にて、迅速に吐出弁14を開口させて、シリン
ダ2内の空気を圧縮空気貯蔵タンクへ送り込ませるもの
である。
すなわち、第2の実施例の空気圧縮機は、吸入室6、シ
リンダ2及び吐出室7内のそれぞれの圧力状態に応じて
、吸入弁13及び吐出弁14の開閉のタイミングをとり
、制御部42′によって制御される電磁石Mgl 、M
g2.Mg3.Mg4によって吸入弁13及び吐出弁1
4のそれぞれの弁体15及び16を極めて迅速に移動さ
せて、流路11及び12の開閉を最適なタイミングにて
行うものであるので、第1の実施例の空気圧縮機と同様
に、吸入弁13及び吐出弁14の閉じ遅れをなくすこと
ができるとともに、吸入弁13及び吐出弁14を開閉さ
せるためのピストン20への負荷をなくすことができる
したがって、シリンダ2内の圧力変化を理想の圧力変化
(第1O図中実線にて示した経路)に近づすることかで
きる。
なお、上記第1及び第2の実施例では、各弁体15及び
16を磁力によって吸引して開閉させるそれぞれ一対づ
つの電磁石Mgl 、Mg2及びMg3Mg4を設けた
が、弁体15及び16をそれぞれ弁受け17及び18側
あるいは弁座10側へ付勢させておき、二〇付勢方向と
逆側にそれぞれ一つの電磁石を設け、弁体15及び16
を付勢に反して移動させるようにしても良く、この具体
的な構造を第8図に示す吸入弁13を例にとって説明す
る。
図に示すように、弁体15と弁受け17との間には、そ
れぞれの先端部に引っ張りばね50が設けられており、
この引っ張りばね50によって弁体15が常に弁受け1
7側へ付勢されている。また、弁座10側には一つの電
磁石Mg2が設けられている。
つまり、電磁石Mg2へ制御電流が供給されてこの電磁
石Mg2に磁力が発生すると、弁体15が引っ張りばね
50による付勢に反して弁座lO力方向吸引されて弁座
10へ当接し、流路11の開閉が行なわれるようになっ
ている。
また、引っ張りばね50を使用する代わりに、弁体15
自体にばね性を持たせて、この弁体15を弁座lOから
離れた状態に支持させても良い。
さらに、上記実施例では、弁体15及び16の移動手段
として電磁石を使用したが、制御!1部42あるいは4
2′からの制御電流によって弁体1516を移動させる
ものであれば、例えば、ソレノイド等であっても良い。
ソレノイドによって弁体を移動させるようにした弁の構
造を、第9図に示す吸入弁13を門にとって説明する。
図に示すように、流路11の上部近傍及び弁受け17に
は、それぞれソレノイド5152が対向させて設けられ
ている。これらソレノイド51゜52には、それぞれピ
ストン部材53.54が設けられており、制御部42あ
るいは42′から制御電流が供給されることにより、ピ
ストン部材53.54を突出するようになっている。
すなわち、ソレノイド51.52は、制御部42あるい
は42′から選択的に制御電流が供給されると、それぞ
れのピストン部材53.54が選択的に突出されて、そ
の先端部によって弁体15が押圧されて移動し、流路1
1が開閉されるようになっている。(ただし、ソレノイ
ド51のピストン部材53は、流路11の径よりも小さ
な径に形成されており、流路11が開口された際に、空
気の流れを邪魔しないようにされている。)またなお、
上記実施例の空気圧縮機には、吸入弁及び吐出弁の弁体
に、制御部により制御される駆動手段をそれぞれ設けた
が、吸入弁あるいは吐出弁のどちらか一方に設けても良
いことは勿論である。
[発明の効果] 以上、説明したように、本発明の空気圧縮機によれば、
下記の効果を得ることができる。
■ 第1の発明の空気圧縮機によれば、クランク軸が回
転すると、回転角度検知手段がクランク軸の回転角度を
検知してその検知結果を出力し、制御手段が検知結果に
基づいて制御信号を移動手段へ出力する。そして、移動
手段が制御信号に基ついて弁体を移動させることにより
、クランク軸の回転角度に応じて流路を開閉させること
ができる。
すなわち、この空気圧縮機は、クランク軸の回転角度に
応じて流路の開閉のタイミングをとり、弁体を迅速に移
動させるものであるので、弁体による流路の閉じ遅れを
なくすことができるとともに、弁体を移動さ什るための
ピストンへの負荷をなくすことかでき、極めて効率良く
空気を圧縮させることができる。
■、第2の発明の空気圧縮機によれば、クランク軸が回
転することにより、ピストンがシリンダ内を移動すると
、圧力検知手段がシリンダの内部及び外部の圧力を検知
して、その検知結果を出力し制御手段が検知結果に基づ
いて制御信号を移動手段へ出力する。そして、移動手段
か制御信号に基づいて弁体を移動させることにより、シ
リンダの内部及び外部の圧力に応じて流路を開閉させる
ことができる。
すなわち、この空気圧縮機は、吸入室、シリンダ及び吐
出室内のそれぞれの圧力状態に応じて、流路の開閉を最
適なタイミングにて行うものであるので、第1の発明の
空気圧縮機と同様に、弁体による流路の閉じ遅れをなく
すことができるとともに、弁体を移動させるためのピス
トンへの負荷をなくすことができ、極めて効率良く空気
を圧縮させることができる。
■、第3の発明の空気圧縮機は、制御手段から選択的に
出力された制御電流によって電磁石に選択的に磁力を発
生させ、この電磁石の磁力により弁体を移動させて極め
て迅速に流路の開閉を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は、本発明の第1の実施例を説明す
る図であって、第1図は空気圧縮機の構造を説明する空
気圧縮機の断面図、第2図は吸入弁及び吐出弁の構造を
説明する弁部材の断面図、第3図は吸入弁及び吐出弁の
弁体の移動を制御する制御系を説明するブロック図、第
4図は吸入弁及び吐出弁の開閉状態を説明する表である
。 第5図ないし第7図は、本発明の第2の実施例を説明す
る図であって、第5図は吸入弁及び吐出弁の構造を説明
する弁部材の断面図、第6図は吸入弁及び吐出弁の弁体
の移動を制御する制御系を説明するブロック図、第7図
は吸入弁及び吐出弁の開閉状態を説明する表である。 第8図及び第9図はそれぞれ他の実施例の吸入弁の構造
を説明するそれぞれ断面図である。 また、第10図は空気圧縮機のクランク軸の回転角度に
対するシリンダ内の圧力状態を説明する圧力状態図であ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)クランク軸の回転角度を検知して検知結果を出力
    する回転角度検知手段と、前記検知結果に基づいて制御
    信号を出力する制御手段と、弁座と弁受けとの間に移動
    自在に支持されてなりかつシリンダの内部と外部とに連
    通する流路の開閉を行う弁体と、該弁体を前記制御信号
    に基づいて移動させる移動手段とを具備したことを特徴
    とする空気圧縮機。
  2. (2)シリンダの内部及び外部の圧力を検知して検知結
    果を出力する圧力検知手段と、前記検知結果に基づいて
    制御信号を出力する制御手段と、弁座と弁受けとの間に
    移動自在に支持されてなりかつシリンダの内部と外部と
    に連通する流路の開閉を行う弁体と、該弁体を前記制御
    信号に基づいて移動させる移動手段とを具備したことを
    特徴とする空気圧縮機。
  3. (3)前記移動手段は、前記弁座と前記弁受けとにそれ
    ぞれ設けられかつ前記制御信号を入力して磁力を発生し
    前記弁体を吸引する一対の電磁石からなり、前記制御手
    段は、前記一対の電磁石へ選択的に制御信号を出力して
    なることを特徴とする請求項1及び2記載の空気圧縮機
JP2128619A 1990-05-18 1990-05-18 空気圧縮機 Pending JPH0427778A (ja)

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